JPH0613229Y2 - 部分反射透明微小球 - Google Patents
部分反射透明微小球Info
- Publication number
- JPH0613229Y2 JPH0613229Y2 JP1987071259U JP7125987U JPH0613229Y2 JP H0613229 Y2 JPH0613229 Y2 JP H0613229Y2 JP 1987071259 U JP1987071259 U JP 1987071259U JP 7125987 U JP7125987 U JP 7125987U JP H0613229 Y2 JPH0613229 Y2 JP H0613229Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transparent
- layer
- thin film
- reflective
- colored
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、物品の表面に付着させることにより、容易に
光再帰性反射性能を付与しうる部分反射透明微小球に関
するものである。
光再帰性反射性能を付与しうる部分反射透明微小球に関
するものである。
従来の技術 従来、たとえば保安用品などの物品の視認性を高めるに
は、一連の光学的関連をもって、反射層を介して透明ガ
ラス小球を合成樹脂層などに埋め込んで形成した反射材
を用いるほか、比較的簡単な方法として、透明ガラス小
球を被膜形成能を有する合成樹脂溶液などに直接混合し
て物品の表面に付着させるか、さらに反射層としてアル
ミニウム粉末を併用することが行なわれている。しかし
このような、透明ガラス小球を直接用いる場合は、主に
乱反射が起るので、再帰性反射の性能は著しく劣り視認
性のレベルは低い。
は、一連の光学的関連をもって、反射層を介して透明ガ
ラス小球を合成樹脂層などに埋め込んで形成した反射材
を用いるほか、比較的簡単な方法として、透明ガラス小
球を被膜形成能を有する合成樹脂溶液などに直接混合し
て物品の表面に付着させるか、さらに反射層としてアル
ミニウム粉末を併用することが行なわれている。しかし
このような、透明ガラス小球を直接用いる場合は、主に
乱反射が起るので、再帰性反射の性能は著しく劣り視認
性のレベルは低い。
一方、上記のように透明ガラス小球をそのままの状態で
物品の表面に付着させるのに対し、球面の一部にめっき
などの手段により金属薄膜からなる反射層を形成した透
明ガラス小球が考えられ(たとえば特公昭34-3783号公
報)ており、このような反射層形成透明ガラス小球を用
いて物品の表面に付着させれば、用いた透明ガラス小球
の少なくとも一部は、物品表面に反射層側が接し、透明
ガラス小球の反射層以外の部分が外面側となるように付
着することになって、良好な再帰性反射性能が付与され
る。
物品の表面に付着させるのに対し、球面の一部にめっき
などの手段により金属薄膜からなる反射層を形成した透
明ガラス小球が考えられ(たとえば特公昭34-3783号公
報)ており、このような反射層形成透明ガラス小球を用
いて物品の表面に付着させれば、用いた透明ガラス小球
の少なくとも一部は、物品表面に反射層側が接し、透明
ガラス小球の反射層以外の部分が外面側となるように付
着することになって、良好な再帰性反射性能が付与され
る。
考案が解決しようとする問題点 上記のように、球面の一部に直接反射層を設けた透明ガ
ラス小球を用いて物品の表面に付着させれば、良好な再
帰性反射性能が付与される。そしてこのような場合、物
品表面の着色は、前記透明ガラス小球を付着させた面に
透明ば塗料、印刷インキなどを塗布して着色層を形成す
ることによって行なっている。しかし物品表面に付着さ
せた透明ガラス小球の屈折率によっては(特に屈折率2.
0以下の場合)、その上面に樹脂などからなる着色層が
形成されると、透明ガラス小球における入射光および反
射光の屈折が変化して再帰性反射性能が著しく低下する
ことがあり、またそのような場合には当該物品の表面に
一定の間隔で空気層をおいて透明着色板などを配置する
ようなことも行なう必要があり、構造が複雑となった
り、取扱いが困難となるなどの問題があった。
ラス小球を用いて物品の表面に付着させれば、良好な再
帰性反射性能が付与される。そしてこのような場合、物
品表面の着色は、前記透明ガラス小球を付着させた面に
透明ば塗料、印刷インキなどを塗布して着色層を形成す
ることによって行なっている。しかし物品表面に付着さ
せた透明ガラス小球の屈折率によっては(特に屈折率2.
0以下の場合)、その上面に樹脂などからなる着色層が
形成されると、透明ガラス小球における入射光および反
射光の屈折が変化して再帰性反射性能が著しく低下する
ことがあり、またそのような場合には当該物品の表面に
一定の間隔で空気層をおいて透明着色板などを配置する
ようなことも行なう必要があり、構造が複雑となった
り、取扱いが困難となるなどの問題があった。
本考案は、上記の問題点を解決するもので、有色の再帰
性反射光を得ることができるようにした部分反射透明微
小球を提供することを目的とするものである。
性反射光を得ることができるようにした部分反射透明微
小球を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するため本考案の部分反射透明微小
球は、直径2mm以下、屈折率1.3以上の透明微小球の球
面に、20〜80%の範囲で部分的に透明着色薄膜層を設け
るとともに、前記透明着色薄膜層の部分に反射層を積層
したものである。
球は、直径2mm以下、屈折率1.3以上の透明微小球の球
面に、20〜80%の範囲で部分的に透明着色薄膜層を設け
るとともに、前記透明着色薄膜層の部分に反射層を積層
したものである。
本考案の部分反射透明微小球において、上記のように透
明微小球は直径2mm以下、屈折率1.3以上であることが
必要である。直径は物品へ付着させる際の樹脂(接着
剤)への混入、分散の難易、表面への付着力などの取扱
いと耐久性の関係から2mm以下であることが必要であ
り、特に10〜150μm程度のものが好ましい。また屈折
率は再帰性反射機能を付与するために1.3以上であるこ
とが必要であり、しかも用途別に要求される反射性能の
レベルにより選定することが望ましい。すなわち、大別
して屈折率1.3〜1.8の透明微小球は乱反射が多いので、
主として散乱光を得る目的に適しており、屈折率1.8〜
2.0のものは球面が空気中に露出した状態で再帰性反射
が得られるので、摩擦や摩耗が発生しない表面に再帰性
反射性能を付与する場合に適しており、また屈折率2.0
以上の高屈折率のものは球面に透明樹脂などの被覆層を
設けた状態で再帰性反射が得られるので、摩擦や摩耗の
激しいものへの適用のため塗料などに混入して用いるの
に適している。
明微小球は直径2mm以下、屈折率1.3以上であることが
必要である。直径は物品へ付着させる際の樹脂(接着
剤)への混入、分散の難易、表面への付着力などの取扱
いと耐久性の関係から2mm以下であることが必要であ
り、特に10〜150μm程度のものが好ましい。また屈折
率は再帰性反射機能を付与するために1.3以上であるこ
とが必要であり、しかも用途別に要求される反射性能の
レベルにより選定することが望ましい。すなわち、大別
して屈折率1.3〜1.8の透明微小球は乱反射が多いので、
主として散乱光を得る目的に適しており、屈折率1.8〜
2.0のものは球面が空気中に露出した状態で再帰性反射
が得られるので、摩擦や摩耗が発生しない表面に再帰性
反射性能を付与する場合に適しており、また屈折率2.0
以上の高屈折率のものは球面に透明樹脂などの被覆層を
設けた状態で再帰性反射が得られるので、摩擦や摩耗の
激しいものへの適用のため塗料などに混入して用いるの
に適している。
透明微小球の球面へ設ける透明着色薄膜層は、厚さを0.
01〜20μmの範囲で透明微小球の屈折率に応じて適宜調
整して、所望の色相の透明着色材を含む、ポリウレタン
系、ポリメタアクリル酸系の透明樹脂などで形成する。
01〜20μmの範囲で透明微小球の屈折率に応じて適宜調
整して、所望の色相の透明着色材を含む、ポリウレタン
系、ポリメタアクリル酸系の透明樹脂などで形成する。
上記の透明着色薄膜層を設けた透明微小球の、前記透明
着色薄膜層の部分に積層する反射層は、アルミニウムな
どの金属の蒸着やめっき、あるいは前記金属の粉末など
の光反射性物質を混入した樹脂層を薄く、強固に形成す
ることによって設けることができる。
着色薄膜層の部分に積層する反射層は、アルミニウムな
どの金属の蒸着やめっき、あるいは前記金属の粉末など
の光反射性物質を混入した樹脂層を薄く、強固に形成す
ることによって設けることができる。
透明微小球の球面に設ける透明着色薄膜層と反射層との
積層部は、球面の20〜80%の範囲であることが必要であ
り、全面が連続していることが好ましい。前記積層部が
球面の20%未満の場合十分満足すべき再帰性反射が得ら
れず、また80%を超える場合も入射光量および反射光量
が少なく十分満足できる反射性能が得られず、40〜60%
程度が最も好ましい。
積層部は、球面の20〜80%の範囲であることが必要であ
り、全面が連続していることが好ましい。前記積層部が
球面の20%未満の場合十分満足すべき再帰性反射が得ら
れず、また80%を超える場合も入射光量および反射光量
が少なく十分満足できる反射性能が得られず、40〜60%
程度が最も好ましい。
なお、上記の透明着色薄膜層と反射層との積層部におい
て、前記反射層にさらに樹脂層を積層すれば、その反射
層が保護されて取扱い中に前記反射膜が傷ついたり、は
がれたりすることがない。
て、前記反射層にさらに樹脂層を積層すれば、その反射
層が保護されて取扱い中に前記反射膜が傷ついたり、は
がれたりすることがない。
本考案の部分反射透明微小球を、再帰性反射機能を付与
しようとする物品の表面に多数付着させることにより、
平均的に約半数のものが透明着色薄膜層と反射層との積
層部側を物品面側に、積層部を形成していない側を外面
側にして配列し、有色の再帰性反射光を得ることができ
る。この場合、上記のように透明微小球の屈折率が2.0
未満のものは、球面が空気中に露出した状態で良好な再
帰性反射が得られるので、透明着色層を厚さ0.01〜10μ
mに調整して形成し、たとえば物品表面にあらかじめ形
成した接着剤層、樹脂液層などに散布して球体の一部を
埋没させればよい。また透明微小球の屈折率が2.0以上
のものは、球面に透明樹脂などの被覆層を設けた状態で
再帰性反射が得られるので、透明着色層を厚さ10〜20μ
mに調整して形成し、上記の透明微小球の屈折率が2.0
未満のものと同様に、あらかじめ形成した接着剤層、樹
脂液層などに散布して球体の一部を埋没したのち、その
表面に無色あるいは有色の透明樹脂層などの被覆層を形
成するか、無色あるいは有色の透明な接着剤液、樹脂液
などに混入して、それを物品表面に塗布すればよい。
しようとする物品の表面に多数付着させることにより、
平均的に約半数のものが透明着色薄膜層と反射層との積
層部側を物品面側に、積層部を形成していない側を外面
側にして配列し、有色の再帰性反射光を得ることができ
る。この場合、上記のように透明微小球の屈折率が2.0
未満のものは、球面が空気中に露出した状態で良好な再
帰性反射が得られるので、透明着色層を厚さ0.01〜10μ
mに調整して形成し、たとえば物品表面にあらかじめ形
成した接着剤層、樹脂液層などに散布して球体の一部を
埋没させればよい。また透明微小球の屈折率が2.0以上
のものは、球面に透明樹脂などの被覆層を設けた状態で
再帰性反射が得られるので、透明着色層を厚さ10〜20μ
mに調整して形成し、上記の透明微小球の屈折率が2.0
未満のものと同様に、あらかじめ形成した接着剤層、樹
脂液層などに散布して球体の一部を埋没したのち、その
表面に無色あるいは有色の透明樹脂層などの被覆層を形
成するか、無色あるいは有色の透明な接着剤液、樹脂液
などに混入して、それを物品表面に塗布すればよい。
本考案の部分反射透明微小球は、たとえば次のような方
法で製造できる。まず所定屈折率の透明微小球を、フィ
ルム、紙、不織布などのシート状支持体の表面にポリエ
ステル系などの粘着剤の薄膜を形成したものの上に散布
して付着させ、その上からロールなどで圧力を加える
か、粘着剤を軟化させて自重で沈めることによって透明
微小球の一部を所定深さまで埋込む。次に露出した球面
側に所定の色相の透明着色材で着色したポリウレタン
系、ポリメタアクリル酸系などの透明樹脂溶液を所定厚
さの薄膜が形成されるようにコーティングし、乾燥後さ
らに常法によりアルミニウムなどの金属を蒸着して反射
層を形成し、さらに必要に応じてその上にポリウレタン
などの樹脂からなる樹脂層を形成する。次いで前記粘着
剤の溶剤(たとえばMEK)を用いて前記粘着剤を溶解
すれば本考案に係る部分反射透明微小球が得られる。
法で製造できる。まず所定屈折率の透明微小球を、フィ
ルム、紙、不織布などのシート状支持体の表面にポリエ
ステル系などの粘着剤の薄膜を形成したものの上に散布
して付着させ、その上からロールなどで圧力を加える
か、粘着剤を軟化させて自重で沈めることによって透明
微小球の一部を所定深さまで埋込む。次に露出した球面
側に所定の色相の透明着色材で着色したポリウレタン
系、ポリメタアクリル酸系などの透明樹脂溶液を所定厚
さの薄膜が形成されるようにコーティングし、乾燥後さ
らに常法によりアルミニウムなどの金属を蒸着して反射
層を形成し、さらに必要に応じてその上にポリウレタン
などの樹脂からなる樹脂層を形成する。次いで前記粘着
剤の溶剤(たとえばMEK)を用いて前記粘着剤を溶解
すれば本考案に係る部分反射透明微小球が得られる。
作用 上記の構成において、直径2mm以下、屈折率1.3以上の
透明微小球の球面に、20〜80%の範囲で部分的に透明着
色薄膜層を設けるとともに、前記透明着色薄膜層の部分
に反射層を積層していることにより、透明着色薄膜層と
反射層との積層部以外の球面から入射した光は反射層で
反射し、その反射光は透明着色薄膜層を通って透明微小
球へ入るので、有色の再帰性反射光として空気中へ出る
ことになり、別個に着色層を設けることなく、所定の色
相の再帰性反射光を得ることができる。
透明微小球の球面に、20〜80%の範囲で部分的に透明着
色薄膜層を設けるとともに、前記透明着色薄膜層の部分
に反射層を積層していることにより、透明着色薄膜層と
反射層との積層部以外の球面から入射した光は反射層で
反射し、その反射光は透明着色薄膜層を通って透明微小
球へ入るので、有色の再帰性反射光として空気中へ出る
ことになり、別個に着色層を設けることなく、所定の色
相の再帰性反射光を得ることができる。
実施例 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例の部分反射透明微小球の概略
断面図である。第1図において、本考案の実施例の部分
反射透明微小球1は、直径70μm、屈折率1.9の透明ガ
ラス微小球2の球面の半球部分に、透明着色材により着
色したポリウレタンからなる厚さ1μmの透明着色薄膜
層3が形成され、その透明着色薄膜層3の部分にアルミ
ニウムの蒸着膜からなる反射層4が積層されている。
断面図である。第1図において、本考案の実施例の部分
反射透明微小球1は、直径70μm、屈折率1.9の透明ガ
ラス微小球2の球面の半球部分に、透明着色材により着
色したポリウレタンからなる厚さ1μmの透明着色薄膜
層3が形成され、その透明着色薄膜層3の部分にアルミ
ニウムの蒸着膜からなる反射層4が積層されている。
上記の部分反射透明微小球1は、透明ガラス微小球2の
半球面部分に透明着色薄膜層3とさらに反射層4とが積
層されて形成されているので、透明ガラス微小球2の球
面が露出した半球面から入射した入射光Raは反射層4
で反射して、その反射光Rbは透明着色薄膜層3を通っ
て透明ガラス微小球2へ入り、有色の再帰性反射光とし
て空気中へ出て、その色が視認される。したがって、こ
の部分反射透明微小球Iを物品表面に付着させれば、あ
らためて着色層などを設けることなく、着色された物品
として昼夜を問わず視認性が高められ、表示用、装飾用
な広汎な用途に適用することができる。
半球面部分に透明着色薄膜層3とさらに反射層4とが積
層されて形成されているので、透明ガラス微小球2の球
面が露出した半球面から入射した入射光Raは反射層4
で反射して、その反射光Rbは透明着色薄膜層3を通っ
て透明ガラス微小球2へ入り、有色の再帰性反射光とし
て空気中へ出て、その色が視認される。したがって、こ
の部分反射透明微小球Iを物品表面に付着させれば、あ
らためて着色層などを設けることなく、着色された物品
として昼夜を問わず視認性が高められ、表示用、装飾用
な広汎な用途に適用することができる。
上記の部分反射透明微小球1は、屈折率1.9の透明ガラ
ス微小球2を用いており、再帰性反射機能を付与しよう
とする物品へ適用する場合、その物品の色彩計画に応じ
て無色あるいは有色の接着剤層、塗料層、印刷インキ層
などを物品表面に形成したのち、その上に所望色相の前
記部分反射透明微小球1を散布してその球体の一部を埋
没させれば、平均的に約半数のものの反射層4側の少な
くとも一部が埋没し、反射層4が形成されていない球面
側がほぼ空気中に露出し、所望の色の再帰性反射光が得
られる。
ス微小球2を用いており、再帰性反射機能を付与しよう
とする物品へ適用する場合、その物品の色彩計画に応じ
て無色あるいは有色の接着剤層、塗料層、印刷インキ層
などを物品表面に形成したのち、その上に所望色相の前
記部分反射透明微小球1を散布してその球体の一部を埋
没させれば、平均的に約半数のものの反射層4側の少な
くとも一部が埋没し、反射層4が形成されていない球面
側がほぼ空気中に露出し、所望の色の再帰性反射光が得
られる。
第2図は本考案の他の実施例の部分反射透明微小球を示
し、この部分反射透明微小球は、第1図に示した部分反
射透明微小球1の透明ガラス微小球2の半球面に積層し
た透明着色薄膜層3と反射層4に、さらにポリエステル
からなる厚さ0.5μmの樹脂層5を被覆したものであ
る。前記樹脂層5により反射層4が保護され、取扱中に
傷がついたり、はがれたりすることがなく、効率よく物
品に再帰性反射機能を付与することができる。
し、この部分反射透明微小球は、第1図に示した部分反
射透明微小球1の透明ガラス微小球2の半球面に積層し
た透明着色薄膜層3と反射層4に、さらにポリエステル
からなる厚さ0.5μmの樹脂層5を被覆したものであ
る。前記樹脂層5により反射層4が保護され、取扱中に
傷がついたり、はがれたりすることがなく、効率よく物
品に再帰性反射機能を付与することができる。
考案の効果 以上のように本考案の部分反射透明微小球は、直径2mm
以下、屈折率1.3以上の透明微小球の球面に、20〜80%
の範囲で部分的に透明着色薄膜層を設けるとともに、前
記透明着色薄膜層の部分に反射層を積層していることに
より、前記透明着色薄膜層と反射層との積層部以外の球
面から入射した光は反射層で反射し、その反射光は透明
着色薄膜層を通って透明微小球へ入るので、有色の再帰
性反射光として空気中へ出て、その色が視認される。こ
の部分反射微小球を物品表面に付着させることにより、
再帰性反射機能が付与され、かつあらためて着色層など
を設けることなく所望の色に着色された物品として昼夜
を問わず視認性が高められるので、たとえば表示板、ワ
ッペン、衣服、壁面の部分または全面に使用する再帰性
反射付与材料あるいは各種装飾材料として好適である。
以下、屈折率1.3以上の透明微小球の球面に、20〜80%
の範囲で部分的に透明着色薄膜層を設けるとともに、前
記透明着色薄膜層の部分に反射層を積層していることに
より、前記透明着色薄膜層と反射層との積層部以外の球
面から入射した光は反射層で反射し、その反射光は透明
着色薄膜層を通って透明微小球へ入るので、有色の再帰
性反射光として空気中へ出て、その色が視認される。こ
の部分反射微小球を物品表面に付着させることにより、
再帰性反射機能が付与され、かつあらためて着色層など
を設けることなく所望の色に着色された物品として昼夜
を問わず視認性が高められるので、たとえば表示板、ワ
ッペン、衣服、壁面の部分または全面に使用する再帰性
反射付与材料あるいは各種装飾材料として好適である。
第1図は本考案の一実施例の部分反射透明微小球の概略
断面図、第2図は本考案の他の実施例の部分反射透明微
小球の概略断面図である。 1……部分反射透明微小球、2……透明微小球、3……
透明着色薄膜層、4……反射層、5……樹脂層。
断面図、第2図は本考案の他の実施例の部分反射透明微
小球の概略断面図である。 1……部分反射透明微小球、2……透明微小球、3……
透明着色薄膜層、4……反射層、5……樹脂層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−3415(JP,A) 特公 昭42−23358(JP,B1) 特公 昭34−3783(JP,B1) 特公 昭51−27607(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】直径2mm以下、屈折率1.3以上の透明微小
球の球面に、20〜80%の範囲で部分的に透明着色薄膜層
を設けるとともに、前記透明着色薄膜層の部分に反射層
を積層したことを特徴とする部分反射透明微小球。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987071259U JPH0613229Y2 (ja) | 1987-05-12 | 1987-05-12 | 部分反射透明微小球 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987071259U JPH0613229Y2 (ja) | 1987-05-12 | 1987-05-12 | 部分反射透明微小球 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63183241U JPS63183241U (ja) | 1988-11-25 |
JPH0613229Y2 true JPH0613229Y2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=30913655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987071259U Expired - Lifetime JPH0613229Y2 (ja) | 1987-05-12 | 1987-05-12 | 部分反射透明微小球 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613229Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101225991B1 (ko) * | 2011-05-09 | 2013-01-28 | 국방과학연구소 | 유리 미소구의 표면에 폴리우레탄을 형성하는 방법 및 이에 의하여 제조되는 폴리우레탄 복합체 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5749223B2 (ja) * | 2012-07-13 | 2015-07-15 | 株式会社メイハン | 球状体の被膜形成方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS503415A (ja) * | 1973-05-15 | 1975-01-14 | ||
JPS5127607A (ja) * | 1974-09-02 | 1976-03-08 | Mitsui Shipbuilding Eng | Fukusuikiroeikashokenshutsusochi |
-
1987
- 1987-05-12 JP JP1987071259U patent/JPH0613229Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101225991B1 (ko) * | 2011-05-09 | 2013-01-28 | 국방과학연구소 | 유리 미소구의 표면에 폴리우레탄을 형성하는 방법 및 이에 의하여 제조되는 폴리우레탄 복합체 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63183241U (ja) | 1988-11-25 |
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