JPH06132041A - 電線の接続構造及び接続方法 - Google Patents

電線の接続構造及び接続方法

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JPH06132041A
JPH06132041A JP4277113A JP27711392A JPH06132041A JP H06132041 A JPH06132041 A JP H06132041A JP 4277113 A JP4277113 A JP 4277113A JP 27711392 A JP27711392 A JP 27711392A JP H06132041 A JPH06132041 A JP H06132041A
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electric wire
wire
electric wires
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electric
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Tomohiro Ikeda
智洋 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱圧着する電線接続部の引き剥がし強度(ピ
ーリング力)を向上させる。 【構成】 複数の電線E1,E2の導体線部Ea1,Ea2
相互を束ねて熱圧着により接続してなる電線の接続構造
において、前記複数の電線E1、E2の一部に、導体線
部Ea1,Ea2相互を互いに絡み合わせた絡み部Ek を設
け、前記熱圧着をした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーハーネスの分
岐部などに適用される電線の接続構造及び接続方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤーハーネスの分岐部などに
おいて複数の電線を接続する場合、各電線の絶縁被覆を
除去して導体線部を露出させ、露出導体線部相互をジョ
イント端子を用いて圧着接続していた。
【0003】ところが、ジョイント端子を用いる方法
は、端子の加締め作業が面倒な上、端子の大きさや形状
等により接続電線の本数などに制限が生じる問題があっ
た。
【0004】そこで、これらの問題を解消する方法とし
て、最近では熱圧着により導体線部相互を直接接続する
方法が採用されることが多くなってきた。この方法の類
似例は、例えば特開平3−1462号公報に開示されて
いる。
【0005】熱圧着により電線を接続する場合、まず図
9(a)に示すように、接続すべき電線Eの端末の絶縁
被覆を除去して導体線部Ea を露出させ、露出させた導
体線部Ea を束ねて下電極1の上に置く。次いで同図
(b)に示すように、上電極2を下降させて上下電極
1、2間に導体線部Ea の束を挟み、適当な圧力を加え
ながら電極1、2間に通電する。これにより、圧力と、
導体線部Ea に発生する熱とで、同図(c)に示すよう
に導体線部Ea 相互を熱圧着し、複数の電線Eを互いに
接続している。
【0006】ところで、このような方法で得た電線接続
構造は、ワイヤーハーネス組立作業等に十分耐える強度
を持っていなければならない。従来では、例えば次のよ
うな固着力試験、及び引き剥がし強度(ピーリング力)
試験を行って、接続部の強度をチェックしている。
【0007】固着力については、図10(a)に示すよ
うに互いに接続した電線Eを両側に平行(矢印方向)に
引っ張ることで破壊強度を調べている。また、ピーリン
グ力については、同図(b)に示すように電線Eを引き
剥がし方向(矢印方向)に引っ張ることで破壊強度を調
べている。ある例について、これらの試験を実施したと
ころ、図8に示すような結果が得られた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワイヤーハ
ーネスの組立作業では、4.5kgfまでの力が加わる
可能性があり、上記の試験の結果によれば、固着力に関
しては問題はないが、ピーリング力に関しては、特に
0.85SQ以下の細い電線サイズの場合、低い荷重で
の破壊が認められ、強度的な問題があることが分かっ
た。
【0009】ピーリング力が低い点について検証してみ
たところ、引き剥がし方向に電線を引っ張った際に、図
10(b)にHで示す導体境界面1点に応力が集中し、
破壊が進行することが認められた。
【0010】本発明は、上記問題を考慮し、ピーリング
力をより高めることができる電線の接続構造及び接続方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電線接続構造
は、複数の電線の導体線部相互を束ねて熱圧着により接
続してなる電線の接続構造において、前記複数の電線の
一部に、導体線部相互を絡み合わせた絡み部を設け、前
記熱圧着したことを特徴とする。
【0012】また、本発明の電線接続方法は、複数の電
線の導体線部相互を束ねて熱圧着により接続する電線の
接続方法において、前記複数の電線の一部で導体線部を
相互に絡み合わせた後、全ての電線の導体線部を一つに
束ね、導体線部全体を熱圧着することを特徴とする。
【0013】
【作用】上記の電線接続構造においては、一部の電線の
導体線部相互が互いに絡み合った状態で圧着されている
ことにより、その電線に引き剥がし力が作用しても、そ
れに対する応力が多数箇所に分散される。従って、最初
の剥離が発生しにくくなり、ピーリング力が高まる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は本発明の第1実施例の電線接続構造
を得る手順を示している。本発明の電線接続方法は、こ
の電線接続構造を得る過程で実施される。
【0016】この実施例では、図1(a)に示すよう
に、接続すべき電線として、太い電線E1と細い電線E
2とが混在している。接続に当たっては、まず各電線E
1、E2の端末の絶縁被覆を除去して導体線部Ea1,E
a2を露出させる。次いで、複数の電線の一部である細い
電線E2については、その導体線部Ea2を、複数の電線
の一部として同じ方向に延びる隣合った太い電線E1の
導体線部Ea1と並べて互いに先端から基端近くまで捩じ
り合わせ、絡み部Ek を設ける。
【0017】その後、図1(b)に示すように、この一
体に絡み合わせた導体線部の絡み部Ek を含めて全ての
導体線部Ea1,Ea2を一つに束ね、束ねた状態で上下電
極2、1間に挟み、電極2、1により加圧しながら、電
極2、1に通電し、導体線部Ea1,Ea2相互を熱圧着す
る。これにより、図1(c)に示すような導体接続構造
を得る。
【0018】この構造では、細い電線E2の導体線部E
a2を他の電線E1の導体線部Ea1と絡み合わせた上で熱
圧着したので、図2に示すように、細い電線E2を引き
剥がし方向に引っ張った場合、剥離開始する点(箇所)
Pが、絡み部Ek の長手方向に分散した図示の3点にな
る。したがって、3点に応力が分散されることになり、
ピーリング力が高まる。また、絡み合っていることで、
細い電線E2の導体線部Ea2が隣の太い電線E1の導体
線部Ea1と一体化されているので、それにより太い電線
並みにピーリング力が向上することになる。
【0019】なお、参考のため図3に本発明と比較する
ための例を示す。この例は本発明以外のものであり、導
体線部Ea を絡み合わせる際に、図3(a)に示すよう
に全導体線部Ea を一括して一度に捩じり合わせて熱圧
着している。この構造の場合、1本の電線Eを引き剥が
し方向に引っ張った際に、その電線Eの導体線部Ea
外周上から捩じ戻る方向に剥離していくことになるた
め、ピーリング力の向上がない。よって、この例から分
かるように、本発明実施例では必ず複数の電線のうちの
一部の電線の導体線部相互を絡み合わせるものとする。
【0020】この実施例の接続構造をピーリング力試験
したところ、図7に示す結果が得られた。これによれ
ば、最低ピーリング力が上昇し、いずれも目標荷重の
4.5kgfを上回ることができた。
【0021】次に、他の実施例を説明する。
【0022】図4の第2実施例は、太い電線E1の途中
に導体線部Ea1の露出部を形成し、他の細い電線E2を
その部分に接続する場合の例である。この場合は、図4
(a)に示すように細い電線E2の導体線部Ea2を他の
1本の太い電線E1の導体線部Ea1に巻き付けて絡み部
k を形成し、その状態で熱圧着することにより、図4
(b)に示すような第2実施例の電線接続構造を得てい
る。
【0023】図5の第3実施例は、2本の細い電線E2
と1本の太い電線E1を接続する場合の例である。この
場合は、図5(a)に示すように細い1本の電線E2と
太い電線E1の導線線部Ea1,Ea2をまず絡み合わせて
絡み部Ek1を形成し、ついで他の1本の細い電線E2の
導体線部Ea2と、別に用意したダミーの電線ED(途中
で切断してある。)の導体線部EaDを絡み合わせて絡み
部Ek2を形成する。そして、絡み部Ek 相互を束ねて熱
圧着することにより、図5(b)に示すような第3実施
例の電線接続構造を得ている。
【0024】図6の第4実施例は、細い電線に限らず、
太い電線の導体線部相互を絡み合わせて接続しても良い
ことを示した例である。この場合は、太い3本の電線E
1のうち2本の電線E1の導体線部Ea1相互を絡み合わ
せて絡み部Ek を形成し、全ての導体線部Ea1を束ねて
熱圧着することにより、図6(b)に示すような第4実
施例の電線接続構造を得ている。
【0025】これら第2実施例〜第4実施例の電線接続
構造の場合も、電線の一部の導体線部相互を絡み合わせ
た上で熱圧着しているので、上記第1実施例と同様の効
果が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一部の電線の導体線部相互を絡み合わせているので、ピ
ーリング力を高めることができる。したがって、安定し
た品質の電線接続部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電線接続構造を得る手順
を、(a)、(b)、(c)と順を追って示す側面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例の電線接続構造を引き剥が
し試験している状況を示す側面図である。
【図3】本発明の比較例として示す本発明以外の電線接
続構造の側面図であり、(a)は同接続構造を得る手順
の途中の状態を示す図、(b)は同接続構造を引き剥が
し試験をしている状況を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例の電線接続構造を得る手順
を、(a)、(b)と順を追って示す側面図である。
【図5】本発明の第3実施例の電線接続構造を得る手順
を、(a)、(b)と順を追って示す側面図である。
【図6】本発明の第4実施例の電線接続構造を得る手順
を、(a)、(b)と順を追って示す側面図である。
【図7】本発明の第1実施例の電線接続構造のピーリン
グ力試験の結果を示す図表である。
【図8】従来の電線接続構造の固着力試験及びピーリン
グ力試験の結果を示す図表である。
【図9】従来の熱圧着による電線接続方法の手順を
(a)、(b)、(c)と順を追って示す側面図であ
る。
【図10】従来の強度試験方法の説明図であり、(a)
は固着力試験の様子を示す側面図であり、(b)はピー
リング力試験の様子を示す側面図である。
【符号の説明】
E 電線 Ea ,Ea1,Ea2 導体線部 Ek ,Ek1,Ek2 絡み部 E1 太い電線 E2 細い電線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線の導体線部相互を束ねて熱圧
    着により接続してなる電線の接続構造において、前記複
    数の電線の一部に、導体線部相互を絡み合わせた絡み部
    を設け、前記熱圧着したことを特徴とする電線の接続構
    造。
  2. 【請求項2】 複数の電線の導体線部相互を束ねて熱圧
    着により接続する電線の接続方法において、前記複数の
    電線の一部で導体線部を相互に絡み合わせた後、全ての
    電線の導体線部を一つに束ね、導体線部全体を熱圧着す
    ることを特徴とする電線の接続方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004247236A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線の熱圧着端部及びその製造方法並びに製造装置
JP2007299601A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Japan Automat Mach Co Ltd 電線接続方法及び電線接続装置
US7581966B2 (en) 2006-08-01 2009-09-01 Yazaki Corporation Mounting structure
JP2013016366A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 電線導体部の溶接方法、電線およびワイヤハーネス

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