JPH06131531A - 紙幣識別装置 - Google Patents

紙幣識別装置

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JPH06131531A
JPH06131531A JP4161645A JP16164592A JPH06131531A JP H06131531 A JPH06131531 A JP H06131531A JP 4161645 A JP4161645 A JP 4161645A JP 16164592 A JP16164592 A JP 16164592A JP H06131531 A JPH06131531 A JP H06131531A
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bill
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transport plate
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隆司 小野
Masayuki Watabe
雅行 渡部
Yoshinori Maruyama
善規 円山
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Nippon Conlux Co Ltd
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    • G07F7/04Mechanisms actuated by objects other than coins to free or to actuate vending, hiring, coin or paper currency dispensing or refunding apparatus by paper currency
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D7/00Testing specially adapted to determine the identity or genuineness of valuable papers or for segregating those which are unacceptable, e.g. banknotes that are alien to a currency
    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純なワンタッチ操作で紙幣搬送路を簡単に
開閉する。 【構成】 第1の搬送プレート33と第2の搬送プレー
ト34で紙幣搬送路31を構成した紙幣識別装置1にお
いて、枢着軸36を介し、第1の搬送プレート33を備
えたケーシング67を第2の搬送プレート34に対し揺
動自在に装着すると共に、係止爪83および操作突起8
4を備えたプレート開放レバー82をケーシング67の
揺動側端部に揺動自在に軸支して設ける。係止爪83を
係止爪94に係合させることにより第1の搬送プレート
33を第2の搬送プレート34に対して固定保持する。
操作突起84を引き上げるとプレート開放レバー82が
軸受け片87を中心に揺動して係止爪83が係止爪94
から離脱し、そのままケーシング67がアンクロックワ
イズ方向に揺動して第1の搬送プレート33が第2の搬
送プレート34から離間し、紙幣搬送路31が開放され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣識別装置の改良に
関し、特に、紙幣搬送路の開閉操作の容易化に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】紙幣識別装置の紙幣搬送路は所定の間隙
を持って相対向する2枚の搬送プレートによって構成さ
れ、この紙幣搬送路中に、ベルトやローラ等で構成され
る紙幣搬送手段および紙幣識別のための磁気ヘッドや光
学センサ等の検出手段が配備されている。紙幣識別装置
を長期間に亘って使用していると、紙幣搬送手段を構成
するベルトやローラ等に汚れが付着して滑りを生じ易く
なったり、検出手段を構成する磁気ヘッドや光学センサ
等の汚れで正常な識別作用が妨げられたりすることがあ
り、また、搬送途中の紙幣が搬送路に詰まることもある
ので、このような時には、紙幣搬送路を開いて搬送路中
のベルトやローラおよび磁気ヘッドや光学センサ等を清
掃したり、また、詰まった紙幣を取り除いたりする必要
が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなメンテナン
スに必要とされる紙幣搬送路の開閉操作を容易に行うた
め、一方の搬送プレートを他方の搬送プレートに対して
揺動自在に装着すると共にその揺動側の端部を蝶ネジ等
を始めとするつまみ付きネジを介して他方の搬送プレー
トに固定するようにした紙幣識別装置が既に提案されて
いる。しかし、つまみ付きネジの取付けおよび取外し作
業に手間取る欠点があり、必ずしも紙幣搬送路の開閉操
作を円滑に行うことはできなかった。
【0004】更に、一方の搬送プレートを他方の搬送プ
レートに対して揺動自在に装着すると共に、前記のつま
み付きネジに替わる固定手段として各種の係止片やラッ
チ機構等を用いるようにした紙幣識別装置が幾つか提案
されているが、例えば、固定側の搬送プレートに設けら
れた係止具付きの揺動レバーを倒しながらもう一方の搬
送プレートを持ち上げて紙幣搬送路を開放するといった
具合で〔特公昭62−215461号(USP4,80
9,966),特公平3−10156号(USP4,6
78,072)等〕、いずれのものも、固定解除操作と
搬送プレートの開閉操作とが全く異なった操作で行われ
るようになっており、紙幣搬送路の開閉操作を両手で行
わなければならないとか、面倒な協調操作を行って紙幣
搬送路を開閉しなければならないといった煩わしさがあ
った。
【0005】そこで、本発明の目的は、これら従来技術
の欠点を解消し、単純なワンタッチ操作で簡単に紙幣搬
送路を開閉することのできる紙幣識別装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による紙幣識別装
置は、所定の間隙を持って相対向する第1および第2の
搬送プレートにより紙幣搬送路を構成し、該紙幣搬送路
中に紙幣搬送手段および紙幣識別のための検出手段を備
えた紙幣識別装置において、前記第1の搬送プレートを
第2の搬送プレートに対し揺動自在に装着すると共に、
該第1の搬送プレートの揺動側端部に揺動自在に軸支さ
れて第1の搬送プレートの閉鎖揺動方向と同方向に付勢
され、その一端に係止爪を備え他端に操作突起を備えた
プレート開放レバーと、該プレート開放レバーの係止爪
に係合して前記第1の搬送プレートを前記紙幣搬送路形
成状態に保持する係止片とを備えたことを特徴とする構
成により前記目的を達成した。
【0007】
【作用】プレート開放レバーの操作突起を持って第1の
搬送プレートの開放揺動方向に引くと、プレート開放レ
バーが付勢力に打ち勝って軸支位置を中心に第1の搬送
プレートの閉鎖揺動方向と逆方向に揺動し、操作突起の
他端に位置する係止爪が係止片から外れる。更に、プレ
ート開放レバーの操作突起をそのまま引いて行くと、第
1の搬送プレートが開放揺動方向に揺動して紙幣搬送路
が開放される。
【0008】紙幣搬送路が開放された状態から第1の搬
送プレートを持って閉鎖揺動方向に揺動すると、第1の
搬送プレートと第2の搬送プレートとの間隙が所定の間
隙となった段階でプレート開放レバーの係止爪が係止片
と係合し、第1の搬送プレートの閉鎖揺動方向と同方向
に付勢されたプレート開放レバーが係止爪と係止片の係
合状態を維持し、第1の搬送プレートを紙幣搬送路形成
状態に保持する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は一実施例の紙幣識別装置1を正置して外観
を示す図で、図1(a)は平面図,図1(b)は正面
図,図1(c)は右側面図,図1(d)は背面図,図1
(e)は左側面図である。また、図2および図3は紙幣
識別装置1の内部構造を示す断面図で、図2は図1
(c)に対応する縦断面図,図3は図1(b)に対応す
る縦断面図である。
【0010】紙幣識別装置1の外装は、図1(a)〜図
1(e)に示されるように、その前面を構成するフロン
トマスク2と両側を構成する右サイドプレート3および
左サイドプレート4、並びに、その上面の一部を構成す
るブラケット部材5と下面を構成するボトムプレート
6、および、その背面を構成するバックプレート7、更
に、装置本体の上部に揺動自在に装着された揺動ユニッ
ト8のカバー部材であるアッパープレート9によって構
成され、左サイドプレート4には、該装置の各部を駆動
制御するマイクロプロセッサを始めとする各種の電気部
品を内蔵したコントロールボックス10が複数のネジ1
1により固定されている。コントロールボックス10の
背面に位置する切欠部24は、コントロールボックス1
0内に設けられた制御基板からの接続コードを外側に取
出すためのコード通し穴である。
【0011】フロントマスク2は射出成形等により一体
成形された合成樹脂部材であって、その外周部には、図
1(b)に示されるように、U字型の切欠部12を四隅
に備えたフランジ部13が設けられている。金属板によ
って形成されたブラケット部材5の前縁部5aおよびボ
トムプレート6の前縁部6aは、図1(c)および図2
に示されるように各々外側に向けて略直角に屈曲され、
前縁部5aおよび前縁部6aの両側にタッピングされた
雌ネジ15および16(図3参照)を介して、フランジ
部13の前面から通されたネジ17および18によりフ
ロントマスク2に固着され、更に、金属板によって形成
された右サイドプレート3および左サイドプレート4の
各々が、図1(c)および図3に示されるようにブラケ
ット部材5の両側およびボトムプレート6の両側に屈曲
して設けられた舌片5bおよび6bから通されたネジ1
9および20によりブラケット部材5およびボトムプレ
ート6に固着されて、これらの外装部材が一体に組立て
られている。
【0012】ブラケット部材5の前縁部5aおよびボト
ムプレート6の前縁部6aは図1(d)および図3に示
されるようにフランジ部13の上下部と略同等の形状に
形成され、フランジ部13と同様のU字型の切欠部21
を備える。また、紙幣識別装置1の背面部を覆うバック
プレート7は、略直角に屈曲されて該装置1の両側の一
部を覆う屈曲部7aを右サイドプレート3および左サイ
ドプレート4の内側に位置させ、図1(c)に示される
ように右サイドプレート3および左サイドプレート4の
外側から通された各々のネジ22により右サイドプレー
ト3および左サイドプレート4に固着されている。
【0013】自動販売機やゲーム装置等に紙幣識別装置
1を取付ける際には、これらの装置のパネルに穿設され
た矩形穴に該識別装置1のフロントマスク2を内嵌し、
フロントマスク2のフランジ部13、並びに、これに重
合するブラケット部材5の前縁部5aおよびボトムプレ
ート6の前縁部6aに設けられたU字型の切欠部にボル
トを通してフロントマスク2およびブラケット部材5と
ボトムプレート6を自動販売機やゲーム装置等のパネル
に固定する。
【0014】また、図1(b)および図1(c)に示さ
れるように、フロントマスク2の前面には紙幣挿入口2
3を備えたベセル14が手前に突出して一体に設けられ
ており、この紙幣挿入口23を介して各種の紙幣が紙幣
識別装置1内に挿入されるようになっている。
【0015】次に、主に図2および図3を参照して紙幣
識別装置1の内部構造について説明する。
【0016】まず、ベゼル14の一部を構成する下側ベ
ゼル14bには図1(b)および図2に示されるような
嵌合部材25がその上面を全体的に被覆するようにして
内嵌され、更に、嵌合部材25の背面両側には発光ダイ
オード26が挿入されている。嵌合部材25は有色半透
明の合成樹脂材料からなり、その上面が上側ベゼル14
aの面に対して一定の角度を成す斜面によって形成され
ているが、発光ダイオード26の挿入位置に対応する部
分だけは、図1(b)および図2に示されるような階段
状の凹部27として形成され、フロントマスク2の手前
に向けて十分な量の光が発散されるようになっている。
図2に示されるように、発光ダイオード26はランプソ
ケット28およびランプ基板29を介してフロントマス
ク2の本体内側に固着され、また、フロントマスク2の
本体下部には、降雨等で侵入した雨水等を排出するため
のドレイン30が穿設されている。上側ベゼル14aの
内面および嵌合部材25の斜面、並びに、上側ベゼル1
4aの位置に対応してフロントマスク2の本体内側に幅
方向に一定の間隔で立設されたリブ32は、挿入された
紙幣を後述の紙幣搬送路31に案内するためのガイド部
材を構成している。
【0017】紙幣搬送路31は、図2に示されるよう
に、揺動ユニット8の一部を構成する第1の搬送プレー
ト33と、右サイドプレート3および左サイドプレート
4の間に固設された第2の搬送プレート34によって構
成され、第1の搬送プレート33はその両側から手前に
向けて延出するアーム35および該アーム先端の枢着軸
36を介して右サイドプレート3および左サイドプレー
ト4の間に揺動自在に枢着されている。
【0018】第2の搬送プレート34におけるフロント
マスク2寄りの下面両側には従動側タイミングプーリ3
7が回動自在にして設けられる一方、該プレート34に
おけるバックプレート7寄りの下面両側には駆動側タイ
ミングプーリ38が設けられ、従動側タイミングプーリ
37と駆動側タイミングプーリ38との間には紙幣搬送
手段を構成するタイミングベルト39が巻回されてい
る。第2の搬送プレート34には図2および図3に示さ
れるように各プーリ37および38の配設位置に対応し
て紙幣搬送方向の貫通溝40が穿設され、プーリ37お
よび38に巻回されたタイミングベルト39が第2の搬
送プレート34の裏側から紙幣搬送路31内に僅かに突
出して紙幣搬送路31内の紙幣と接触するようになって
いる。タイミングベルト39を巻回した駆動側タイミン
グプーリ38は、ギァケース48内に配備した各種の動
力伝達手段を介してDCモータM1により回転駆動され
る。
【0019】図5(a)および図5(b)は駆動側タイ
ミングプーリ38を回転駆動する動力伝達機構を取出し
て構成を詳細に示す部分断面図であり、図5(a)はギ
ァケース48やDCモータM1を図3の方向から見た時
の部分断面図、また、図5(b)はギァケース48やD
CモータM1を図2の方向から見た時の部分断面図であ
る。図5(a)および図5(b)に示されるように、各
種の動力伝達手段を内蔵したギァケース48は、第2の
搬送プレート34の裏側にブラケット49を介して固着
され、更に、ギァケース48の内部に回転軸を突入させ
たDCモータM1がギァケース48の下側に装着されて
いる。ギァケース48の内部に突入した回転軸にはピニ
オンギァ50が固着され、ピニオンギァ50には、ギァ
ケース48内に回動自在に軸支して設けられた段付き平
歯車51の大径ギァ51aが噛合している。段付き平歯
車51は大径ギァ51aおよび小径ギァ51bを一体に
備えた平歯車である。段付き平歯車51の小径ギァ51
bはギァケース48内に回動自在に軸支して設けられた
別の平歯車52に噛合しており、更に、平歯車52と同
軸上に、該平歯車52と一体的に回転するウォームギァ
53が設けられている。また、ギァケース48には駆動
側タイミングプーリ38を両端に固着した駆動軸55が
回動自在かつ摺動不能に挿通されており、該駆動軸55
の略中央部に固着されたウォームホイール54が前述の
ウォームギァ53に噛合している。
【0020】そして、駆動軸55の一端に固着された駆
動側タイミングプーリ38の外側には、更に、大径の平
歯車56が固着され、駆動側タイミングプーリ38と一
体的に回転するようになっている。また、ブラケット4
9の屈曲部49aには、小径歯車59を同軸上に一体成
形した穿孔ディスク58を回動自在に軸支するシャフト
57が立設され、該シャフト57によって回動自在に軸
支された穿孔ディスク58に配備した小径歯車59が前
述の平歯車56に噛合している。穿孔ディスク58には
図5(b)に示されるような多数のスリット60が所定
のピッチで周方向に離間して設けられ、更に、穿孔ディ
スク58を挟持するようにして配備された発光素子およ
び光電変換器等で構成される回転検出器61がブラケッ
ト49と一体的に固設されている。
【0021】従って、DCモータM1を駆動してピニオ
ンギァ50を回転すれば、ピニオンギァ50の回転が段
付き平歯車51の大径ギァ51aと小径ギァ51bおよ
び平歯車52を介してウォームギァ53に伝達され、更
に、ウォームギァ53の回転がウォームホイール54に
伝達されて駆動軸55を回転し、駆動軸両端の駆動側タ
イミングプーリ38が回転して、従動側タイミングプー
リ37と駆動側タイミングプーリ38との間に巻回され
たタイミングベルト39が無限軌道を描いて回転駆動さ
れる。このとき駆動側タイミングプーリ38と一体的に
回転する平歯車56の回転が小径歯車59を介して穿孔
ディスク58に伝達され、該穿孔ディスク58が駆動側
タイミングプーリ38と一定の回転速度比を成して回転
するため、駆動側タイミングプーリ38が所定量回転す
る毎に回転検出器61から回転位置検出信号が出力され
ることとなる。
【0022】また、図2,図3に示されるように、第2
の搬送プレート34における従動側タイミングプーリ3
7と駆動側タイミングプーリ38との間には、2つのピ
ンチローラ41が紙幣搬送路31の幅方向に一定の間隔
をおいて並列的に設けられている。ピンチローラ41
は、図3に示されるように、第2の搬送プレート34の
裏面に突設された摺嵌スリーブ45の内側に摺動自在に
内嵌されたブラケット部材44に対して回動自在に取付
けられたもので、摺嵌スリーブ45との間に一定の間隙
を持って第2の搬送プレート34の裏側に固設されたプ
レート46とブラケット部材44との間に嵌挿されたス
プリング43により、ブラケット部材44を介し、常
に、該ピンチローラ41をプレート34の上面に突出さ
せる方向に付勢されている。また、ブラケット部材44
の配設位置に対応するプレート34上の位置には矩形状
の貫通口42が穿設され、スプリング43で付勢された
ピンチローラ41を紙幣搬送路31内に突出させる一
方、貫通口42の外周部でブラケット部材44の突出を
押さえることによりピンチローラ41の突出量を一定範
囲内に規制している。ブラケット部材44の下面にはス
プリング43を外装して位置ズレを防止するサポータ4
7が一体的に固着されており、該サポータ47はプレー
ト46を貫通してブラケット部材44と一体的に上下動
する。
【0023】符号62は電源トランス、符号64はこの
電源トランス62をボトムプレート6上に固定するため
のブラケット、符号63(図2参照)は電源トランス6
2から供給される電源をDCモータM1等を始めとする
各種の駆動源や検出器等に分配するための電源基板であ
るが、これらのものに関しては構成および機能とも周知
であるから説明を省略する。ブラケット64および電源
基板63はネジ65および絶縁スペーサ66を介して内
側からボトムプレート6に固着されている。
【0024】揺動ユニット8の外装は、図6(a)およ
び図6(b)に示されるように合成樹脂材料からなる皿
型形状のケーシング67によって構成され、前述した第
1の搬送プレート33は該ケーシング67の底面部によ
って形成されている。図6(a)および図6(b)では
揺動ユニット8の外装を構成するケーシング67の外観
および第1の搬送プレート33と第2の搬送プレート3
4の相対位置関係について簡単に説明した平面図および
右側面図であって、他の部分に関しては詳細な表示を省
略している。
【0025】ケーシング67の底面部によって形成され
た第1の搬送プレート33に配備された各種の部材を図
2および図3を参照して紙幣の挿入方向に沿って説明す
ると、フロントマスク2寄りの上面両側、即ち、紙幣搬
送路31の入り口近傍の両側には、まず、紙幣挿入セン
サとなる光学センサの一部を構成する光電変換器68が
紙幣搬送路31の幅方向に一定の間隔をおいて並列的に
設けられ、次いで、第2の搬送プレート34における従
動側タイミングプーリ37の配設位置に対応して2つの
ガイドローラ69が回動自在に軸支して並列的に設けら
れている。ガイドローラ69は第2の搬送プレート34
に配備されたピンチローラ41と略同等の構成を有する
もので、ピンチローラ41と同様に紙幣搬送路31内に
突出する方向に向けて付勢されており、従動側タイミン
グプーリ37に巻回されたタイミングベルト39との間
で紙幣を押圧挟持するようになっている。
【0026】次いで、第2の搬送プレート34における
ピンチローラ41の配設位置に対応して第1の搬送プレ
ート33に2つの磁気ヘッド70が並列して設けられ、
ピンチローラ41の押圧力で圧接されつつ紙幣の挿入方
向に搬送される紙幣から真偽および種別判定のための情
報を読込むようになっている。また、図2および図3で
は特に図示しないが、この位置には、2つの磁気ヘッド
70に並列して更にその外側に、搬送位置検出センサと
なる光学センサの一部を構成する2つの光電変換器71
が紙幣搬送路31の幅方向に一定の間隔をおいて並列的
に設けられている。そして、図2および図3では図示し
ないが、紙幣挿入センサの一部を構成する2つの光電変
換器68および搬送位置検出センサの一部を構成する2
つの光電変換器71の配設位置に対応して、第2の搬送
プレート34の側には各々2組の発光素子72および7
3が設けられている(図4(b)参照)。
【0027】次いで、磁気ヘッド70の配設位置を紙幣
の挿入方向に沿って僅かに下った位置には、可動鉄心を
突出させる自動復帰バネを備え、かつ、磁励時に可動鉄
心を縮退させる自動復帰型のプル型ソレノイド74が、
ブラケット77を介し、可動鉄心を下に向けてケーシン
グ67に固設されている。プル型ソレノイド74の可動
鉄心の先端には、二股の先端部75aを有するプレス成
形のシャッタ部材75が固着され、プル型ソレノイド7
4の非磁励時には、シャッタ部材75の先端部75aが
第1の搬送プレート33に穿設されたスリット76を介
して紙幣搬送路31内に突入し、更に、第2の搬送プレ
ート34に穿設された図示しないスリットを貫通して第
2の搬送プレート34の下面に突出できるようになって
いる。また、プル型ソレノイド74を装着したブラケッ
ト77には一対の光電変換器と発光素子で構成されたシ
ャッタセンサ78が固設され、シャッタ部材75と一体
にプレス成形された遮光板75bを挟持するようにして
光電変換器と発光素子が配設され、シャッタ部材75の
先端部75aが第1の搬送プレート33および第2の搬
送プレート34のスリットを共に貫通している場合にお
いてのみ遮光板75bが光電変換器と発光素子との間を
離脱し、また、シャッタ部材75の先端部75aが第1
の搬送プレート33と第2の搬送プレート34との間の
間隙に位置する場合、および、該先端部75aが第1の
搬送プレート33のスリット76よりも上方に縮退した
場合には、遮光板75bが光電変換器と発光素子との間
に位置する。
【0028】従って、プル型ソレノイド74を磁励して
シャッタ部材75の先端部75aを第1の搬送プレート
33のスリット76よりも上方に完全に縮退させた場
合、および、この状態からプル型ソレノイド74の磁励
を解除して先端部75aを第2の搬送プレート34のス
リットに突入させようとしたときに先端部75aの下降
が紙幣等の障害物で妨げられた場合にはシャッタセンサ
78が遮光板75bを検出するが、シャッタ部材75の
先端部75aが紙幣搬送路31を貫通して第2の搬送プ
レート34のスリットよりも下側に突出した場合にはシ
ャッタセンサ78が遮光板75bを検出することはな
い。
【0029】図8はプル型ソレノイド74の可動鉄心の
先端に固着されたシャッタ部材75の形状を示す図で、
図8(a)は平面図,図8(b)は右側面図,図8
(c)は正面図である。但し、ここでいう平面図,右側
面図,正面図の関係は図8に含まれる各図の位置関係の
みを示すものであって、図1〜図7に示す各図との対応
関係を表すものではない。シャッタ部材75は金属板か
らなるプレス成形部品であって、プル型ソレノイド74
の可動鉄心にリベットまたは鑞付け等の手段で固着され
るベースプレート75cを有し、ベースプレート75c
の両側には略直角に屈曲して形成された前述の二股の先
端部75aが設けられている。また、ベースプレート7
5cの他側には舌片状に延出するエクステンションアー
ム75dが設けられ、エクステンションアーム75dの
先端が二股の先端部75aと逆方向に屈曲されて前述の
遮光板75bを形成している。先端部75aの中央部両
側には図8(d)に示されるような丸み付けを施された
切欠部79aおよび79bが設けられると共に、切欠部
79aおよび79bよりも先端寄りの両側には、丸み付
けされた突出片80aと鋭利な楔型に形成された突出片
80bとが設けられ、更に、先端部75aの最先端部に
は鈍角の楔型に形成された突出片80cが設けられてい
る。図8に二点鎖線で示す形状はプル型ソレノイド74
の可動鉄心の先端を表すものであり、シャッタ部材75
は突出片80bを紙幣の挿入方向(図2の右方向)に向
け、かつ、遮光板75bを上(シャッタセンサ78があ
る方向)に向けて、ベースプレート75cの略中央部を
可動鉄心の先端に固着されている。
【0030】次いで、プル型ソレノイド74の配設位置
を紙幣の挿入方向に沿って僅かに下った位置には、第2
の搬送プレート34における駆動側タイミングプーリ3
8の配設位置に対応して2つのガイドローラ81が第1
の搬送プレート33に回動自在に軸支して並列的に設け
られている。ガイドローラ81は前述のガイドローラ6
9と同様の構成を有するもので、駆動側タイミングプー
リ38に巻回されたタイミングベルト39との間で紙幣
を押圧挟持するようになっている。
【0031】第1の搬送プレート33および第2の搬送
プレート34に配備された各種の部材うち、発光素子7
2および光電変換器68によって構成される紙幣挿入セ
ンサと磁気ヘッド70、並びに、発光素子73および光
電変換器71によって構成される搬送位置検出センサは
紙幣識別のための識別手段である。紙幣挿入センサおよ
び搬送位置検出センサは紙幣挿入の有無および現時点で
の紙幣の位置を検出するセンサであり、かつ、光電変換
器の受光状態により紙幣の光透過率を検出して紙幣識別
のためのデータを収集する識別手段である。ケーシング
67の底面部で形成された第1の搬送プレート33およ
び第2の搬送プレート34に配備された各種センサ等の
対応関係を図4に示す。図4(a)は第1の搬送プレー
ト33を概略で示す平面図、図4(b)は図4(a)に
対応する正面図である。但し、図4(b)は第1の搬送
プレート33および第2の搬送プレート34を図1
(e)の方向性に対応して示す概略図、また、図4
(a)は図4(b)に対応する平面図であって、図4に
おける紙幣の挿入方向は右から左へと向かう向きであっ
て、図2の場合とでは見掛け上逆である。
【0032】そして、光電変換器68および71や磁気
ヘッド70並びにプル型ソレノイド74等を内蔵したケ
ーシング67の上面には前述のアッパープレート9が装
着されて内部の電気部品等を保護し、これらの各部材に
よって一体的に構成された揺動ユニット8が枢着軸36
を中心に揺動して、第1の搬送プレート33を第2の搬
送プレート34に接離させる。揺動ユニット8を開放揺
動方向に揺動して第1の搬送プレート33を第2の搬送
プレート34から離間させて紙幣搬送路を開放したとき
の状態、および、揺動ユニット8を閉鎖揺動方向に揺動
して第1の搬送プレート33と第2の搬送プレート34
から成る紙幣搬送路31を形成させたときの状態を共に
図6(b)に示す。第1の搬送プレート33と第2の搬
送プレート34により紙幣搬送路31を形成させた状態
では、前述のガイドローラ69および81がプーリ37
および38に巻回されたタイミングベルト39に圧接さ
れ、また、ピンチローラ41が磁気ヘッド70に圧接さ
れて、第1の搬送プレート33と第2の搬送プレート3
4との間に一定の間隙が形成される。
【0033】また、揺動ユニット8の外装を構成するケ
ーシング67の揺動側端部には、図6(a)および図6
(b)に示されるように、紙幣搬送路の開閉操作を行っ
たり、第1の搬送プレート33と第2の搬送プレート3
4とで形成された紙幣搬送路31を維持したりするため
のプレート開放レバー82が設けられている。
【0034】プレート開放レバー82は弾性および靭性
に富んだ合成樹脂材料より成る一体成形品であって、そ
の下端に係止爪83を備えると共に上端には操作突起8
4を備えている。図7(a)はプレート開放レバー82
の周辺を拡大して要部のみを示す側面図、図7(b)は
プレート開放レバー82のみを取出して示す背面図であ
り、プレート開放レバー82は、矩形の板状体からなる
プレート部85と、該プレート部85の両側から下方に
向けて延出するエクステンションアーム86、および、
プレート部85の長手方向に沿って形成され該プレート
部85の略中央部より円弧を描いて上後方に突出する操
作突起84、並びに、プレート部85の前面に一定の間
隔をおいて長手方向に併設された2つの軸受け片87に
よって構成され、エクステンションアーム86の最先端
部の前面にはテーパ状のガイド面88を有する係止爪8
3が設けられ、また、プレート部85におけるエクステ
ンションアーム86の立上り部分には、丸み付けされた
切欠部89が割れ防止のための逃がしとして形成されて
いる。
【0035】プレート開放レバー82は、図6(a)に
示されるように、ケーシング67の揺動側端部から僅か
に内側にオフセットして固設されたシャフト90に軸受
け片87を環装させ、両側のエクステンションアーム8
6でケーシング67の両側を跨ぐようにしてケーシング
67の揺動側端部に回動自在に装着され、シャフト90
に環装された捩りコイルバネ91の付勢力により、第1
の搬送プレート33を備えたケーシング67自体の閉鎖
揺動方向と同方向、即ち、図6(b)および図7(a)
におけるクロックワイズ方向に揺動付勢されている。プ
レート開放レバー82におけるクロックワイズ方向の揺
動限度は、プレート部85の下縁92とケーシング67
における揺動側端部の上縁93との干渉により、図7
(a)に示される限界に規制される。また、右サイドプ
レート3および左サイドプレート4の各々の内側には、
第1の搬送プレート33と第2の搬送プレート34との
間に一定の間隙を形成してケーシング67を閉じたとき
にプレート開放レバー82の係止爪83に係合する図7
(a)に示されるような略矩形状の係止片94が固設さ
れている。
【0036】枢着軸36を中心として揺動ユニット8を
図6(b)におけるクロックワイズ方向の揺動限度にま
で揺動させて紙幣搬送路31を形成させた状態では、プ
レート開放レバー82の係止爪83が右サイドプレート
3および左サイドプレート4側の係止片94に対して図
7(a)に示されるような状態で係合しており、ケーシ
ング67の底面部、即ち、第1の搬送プレート33の浮
き上がりが防止されている。この状態で、第1の搬送プ
レート33側のガイドローラ69および81が第2の搬
送プレート34側のタイミングベルト39にスプリング
付勢されて圧接される一方、第2の搬送プレート34側
のピンチローラ41が第1の搬送プレート33側の磁気
ヘッド70に圧接され、紙幣の挿入や自動搬送および識
別情報の読取り処理等が可能となる。即ち、紙幣識別装
置1の通常の使用状態である。
【0037】また、紙幣詰まりの解消や各種センサおよ
び磁気ヘッド70等の清掃のために紙幣搬送路31を開
放する場合には、プレート開放レバー82の操作突起8
4に指を当て、これを引き上げるようにして図6(b)
および図7(a)におけるアンクロックワイズ方向に揺
動させる。引上げ開始直後の段階ではプレート開放レバ
ー82の係止爪83が右サイドプレート3および左サイ
ドプレート4側の係止片94に係合しているので揺動ユ
ニット8が直ちに揺動を開始することはなく、この引上
げ力が、プレート開放レバー82に対し軸受け片87を
中心とするアンクロックワイズ方向の回転モーメントを
生じさせる。これは、プレート開放レバー82の操作突
起84がレバー82の揺動中心となる軸受け片87より
も後方、即ち、図7(a)において右側に位置するから
である。そして、軸受け片87を中心とするアンクロッ
クワイズ方向の回転モーメントによってプレート開放レ
バー82がアンクロックワイズ方向に揺動すると、レバ
ー82先端の係止爪83が係止片94から離脱して揺動
ユニット8の固定状態が解除され、プレート開放レバー
82に対する引上げ力が、枢着軸36を中心とするアン
クロックワイズ方向の回転モーメントとして揺動ユニッ
ト8にそのまま作用し、揺動ユニット8を図6(b)お
よび図7(a)におけるアンクロックワイズ方向に揺動
させてケーシング67の底部に形成された第1の搬送プ
レート33を第2の搬送プレート34から離間させ、紙
幣搬送路31を開放する。
【0038】このように、プレート開放レバー82に作
用する引上げ力は、軸受け片87を中心にプレート開放
レバー82をアンクロックワイズ方向に揺動して係止爪
83を係止片94から離脱させる方向、および、枢着軸
36を中心としてケーシング67をアンクロックワイズ
方向に揺動して紙幣搬送路31を開放する方向に同時に
作用するので、操作突起84の単純な引上げ操作によっ
て第1の搬送プレート33の固定解除および開放を同時
にしかも極めて簡単なワッタッチ操作で行うことができ
る。以上の説明から明らかなように、ケーシング67の
揺動中心である枢着軸36よりも外側、即ち、図6
(b)における右側にプレート開放レバー82の揺動中
心が位置し、かつ、プレート開放レバー82を外側に揺
動して係止爪83と係止片94との係合を解除する構成
にあっては、操作突起84の配設位置はプレート開放レ
バー82の揺動中心よりも外側、即ち、図6(b)にお
ける右側にあればどこでも良く、特にその配設位置を問
うものではない。
【0039】そして、紙幣搬送路31が開放された状態
から揺動ユニット8を下に押し付けるようにして該揺動
ユニット8を揺動閉鎖方向、即ち、図6(b)における
アンクロックワイズ方向に揺動してゆけば、まず、ケー
シング67における揺動側端部の上縁93に当接して揺
動限度を規制されているプレート開放レバー82のテー
パ状のガイド面88が係止片94の上端部に接触する。
そして、揺動ユニット8を揺動閉鎖方向に向けて更に揺
動してゆくとガイド面88が係止片94によって徐々に
押圧され、プレート開放レバー82がアンクロックワイ
ズ方向に揺動して爪83が係止片94の側部に乗り上げ
る。そして、遂には係止爪83が係止片94の側部を乗
り越え、捩りコイルバネ91の力でクロックワイズ方向
に揺動付勢されている爪83が自動的に係止片94下部
の嵌合凹部へと突入してケーシング67が第2の搬送プ
レート34に固定され、ケーシング67の底面部によっ
て構成された第1の搬送プレート33とサイドプレート
3,4側に固設された第2の搬送プレート34との間に
紙幣搬送路31が形成される。従って、紙幣搬送路31
を形成する際の閉鎖操作も完全なワンタッチで行うこと
できる。
【0040】揺動ユニット8の本体を押圧して閉鎖操作
を行う場合について説明したが、プレート開放レバー8
2の操作突起84を下に向けて押圧することによっても
前記と同様の閉鎖操作を行うことができる。この場合、
操作突起84に作用する押圧力によって、係止爪83が
係止片94に出会う際に生じるべきプレート開放レバー
82のアンクロックワイズ方向への揺動動作が妨げられ
るが、その替わり、弾性および靭性に富んだエクステン
ションアーム86が後方に反り返るように弾性変形し
て、係止爪83の退避動作および係止片94の嵌合凹部
への再突入動作を実現する。
【0041】以下、本実施例における紙幣識別装置1の
処理動作について簡単に説明する。まず、紙幣識別装置
1に電源を投入するとコントロールボックス10に設け
られたマイクロプロセッサによるサーキットチェックお
よび初期設定処理が実行され、DCモータM1が所定時
間だけ駆動される。マイクロプロセッサは、この間に回
転検出器61から出力される回転検出信号のパルス数を
カウントし、このカウント値が予め設定された許容値の
範囲内にあるか否かにより、紙幣搬送手段を構成するタ
イミングベルト39の回転が適切な回転速度に維持され
ているか否かを判別する。
【0042】そして、所定時間内におけるカウント値が
許容値の範囲内にあれば適切な紙幣搬送速度が保証され
ているので、マイクロプロセッサは紙幣の挿入を待つ待
機状態へと移行し、また、カウント値が許容値の範囲か
ら逸脱していれば搬送速度が不適当であって何等かの異
常があるものと判定し、異常検出のアラーム等を出力し
た後DCモータM1を停止して、全ての処理を中断す
る。以下、適切な紙幣搬送速度が保証されている場合の
処理についてのみ説明する。
【0043】まず、フロントマスク2のベゼル14に穿
設された紙幣挿入口23に利用者が紙幣を挿入すると、
紙幣の先端が上側ベゼル14aの内面および嵌合部材2
5の斜面とフロントマスク2の本体内側に設けられたリ
ブ32によってガイドされて、第1の搬送プレート33
および第2の搬送プレート34で形成された紙幣搬送路
31の入り口に送り込まれる。すると、発光素子72お
よび光電変換器68によって構成される紙幣挿入センサ
が作動してマイクロプロセッサに挿入検出信号を出力
し、挿入検出信号を検出したマイクロプロセッサがDC
モータM1を正転させてタイミングベルト39およびガ
イドローラ69,81による紙幣の搬送を開始する。
【0044】タイミングベルト39およびガイドローラ
69で圧接挟持された紙幣は前述の挿入方向に沿って搬
送され、紙幣の先端が磁気ヘッド70の位置にまで到達
すると発光素子73および光電変換器71によって構成
される通過位置検出センサがONとなる。マイクロプロ
セッサはこれに同期してプル型ソレノイド74を磁励
し、シャッタ部材75の先端部75aを紙幣搬送路31
から縮退させ、発光素子72および光電変換器68によ
って構成される紙幣挿入センサと発光素子73および光
電変換器71によって構成される通過位置検出センサか
らの検出出力の値、即ち、挿入紙幣の光透過率と、磁気
ヘッド70によって紙幣から取込まれる識別データの読
込みを開始し、以下、通過位置検出センサがOFFする
までの間、つまり、挿入紙幣が磁気ヘッド70の位置を
通過するまでの間、これらの識別データを収集する。な
お、プル型ソレノイド74の磁励は通過位置検出センサ
がONとなったのち所定時間を経過すると解除される
が、シャッタ部材75の先端部75aが搬送途中の紙幣
の上面に摺動接触しているので該先端部75aが第2の
搬送プレート34のスリットを越えて下方に突出するこ
とはなく、シャッタセンサ78のON状態はそのまま維
持される。
【0045】そして、挿入紙幣が磁気ヘッド70の位置
を通過して通過位置検出センサがOFFするとマイクロ
プロセッサは収集した識別データに基いて挿入紙幣の真
偽や種別等を判定し、挿入紙幣が正貨であれば該紙幣の
種別に対応した金銭信号をゲーム装置や自動販売機等に
出力した後、更に所定時間だけDCモータM1を正転駆
動して挿入紙幣を回収し、再び、紙幣の挿入を待つ初期
の待機状態へと復帰する。挿入紙幣がシャッタ部材75
の位置を通過すると可動鉄心の自重および自動復帰バネ
の付勢力によってシャッタ部材75の先端部75aが第
2の搬送プレート34のスリットに突入し、紙幣搬送路
31を閉鎖する。また、挿入紙幣が偽貨であると判定さ
れた場合、マイクロプロセッサは所定時間だけDCモー
タM1を逆転駆動して挿入紙幣を返却し、再び、紙幣の
挿入を待つ初期の待機状態へと復帰する。この場合、返
却紙幣の逆方向端部がシャッタ部材75の位置を通過し
た時点でシャッタ部材75の先端部75aが第2の搬送
プレート34のスリットに突入し、紙幣搬送路31を閉
鎖する。
【0046】これに対し、シャッタセンサ78がOFF
する前に通過位置検出センサが再びONした場合、つま
り、挿入された紙幣の正貨情報の収集が完了した後、シ
ャッタ部材75の先端部75aが第2の搬送プレート3
4のスリットに突入して利用者による紙幣の抜き取り操
作が不能とされる前の段階で糸吊りやテープ貼りによる
不正な抜き取り操作が行われた場合には、マイクロプロ
セッサは金銭信号を出力せず、偽貨の返却時と同様の処
理を実行して、再び、紙幣の挿入を待つ初期の待機状態
へと復帰することとなる。
【0047】
【発明の効果】本発明の紙幣識別装置は、紙幣搬送路を
形成する搬送プレートの一方を揺動自在に装着すると共
に、この搬送プレートの揺動側端部に該搬送プレートの
閉鎖揺動方向と同方向に付勢されたプレート開放レバー
を軸支して設け、プレート開放レバーの一端に備えた係
止爪と装置本体の固定側に配備した係止片とを係合させ
て搬送プレートの閉鎖状態を保持するようにしたので、
プレート開放レバーに配備した操作突起を搬送プレート
の開放揺動方向に向けて操作するだけの単純なワンタッ
チ操作で紙幣搬送路を確実に開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の紙幣識別装置を外観で示す
図である。
【図2】同実施例における紙幣識別装置の内部構造を示
す断面図である。
【図3】同実施例における紙幣識別装置の内部構造を示
す断面図である。
【図4】同実施例における紙幣識別装置に配備した各種
センサ等の配設位置を概略で示す図である。
【図5】同実施例における紙幣識別装置の動力伝達機構
を取出して詳細に示す部分断面図である。
【図6】同実施例における紙幣識別装置の揺動ユニット
の概略を示す図である。
【図7】同実施例における紙幣識別装置の揺動ユニット
に配備したプレート開放レバーおよびその周辺を概略で
示す図である。
【図8】同実施例における紙幣識別装置の揺動ユニット
に配備したシャッタ部材の形状を示す図である。
【符号の説明】
1 紙幣識別装置 8 揺動ユニット 31 紙幣搬送路 33 第1の搬送プレート 34 第2の搬送プレート 36 枢着軸 67 ケーシング 82 プレート開放レバー 83 係止爪 84 操作突起 87 軸受け片 90 シャフト 91 捩りコイルバネ 94 係止片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隙を持って相対向する第1およ
    び第2の搬送プレートにより紙幣搬送路を構成し、該紙
    幣搬送路中に紙幣搬送手段および紙幣識別のための検出
    手段を備えた紙幣識別装置において、前記第1の搬送プ
    レートを第2の搬送プレートに対し揺動自在に装着する
    と共に、該第1の搬送プレートの揺動側端部に揺動自在
    に軸支されて第1の搬送プレートの閉鎖揺動方向と同方
    向に付勢され、その一端に係止爪を備え他端に操作突起
    を備えたプレート開放レバーと、該プレート開放レバー
    の係止爪に係合して前記第1の搬送プレートを前記紙幣
    搬送路形成状態に保持する係止片とを備えたことを特徴
    とする紙幣識別装置。
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