JPH061309Y2 - バルブ孔加工装置 - Google Patents

バルブ孔加工装置

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JPH061309Y2
JPH061309Y2 JP1987100400U JP10040087U JPH061309Y2 JP H061309 Y2 JPH061309 Y2 JP H061309Y2 JP 1987100400 U JP1987100400 U JP 1987100400U JP 10040087 U JP10040087 U JP 10040087U JP H061309 Y2 JPH061309 Y2 JP H061309Y2
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hole
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tool
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淳 長岡
勝美 中山
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内燃機関におけるバルブシートの孔部および
バルブガイドの孔部を加工するバルブ孔加工装置に関
し、一層詳細には、バルブシートの孔部の面取り加工を
行う面取り加工用工具と、前記面取り加工用工具の軸線
に沿って進退自在に設けられ、バルブガイドの孔部の内
周面を加工するリーマ工具とを備え、これらの工具によ
つて所定のバルブ孔の加工が終了した後、位置決め機構
による設定のもと、前記面取り加工用工具および前記リ
ーマ工具を隣接するバルブ孔に対して変位させ、当該バ
ルブ孔の加工を行うバルブ孔加工装置に関する。
[考案の背景] 一般に、内燃機関を構成するシリンダヘッドにはシリン
ダブロックとの間に画成される燃焼室内に燃料と空気と
の混合気を導入するための吸気ポートと前記燃料室から
排気を導出するための排気ポートとが形成されている。
そして、前記吸気ポート、排気ポートの燃焼室側開口部
には吸気弁、排気弁が着座するバルブシートが夫々設け
られると共に、前記吸気弁、排気弁のステム部が嵌合す
るバルブガイドが前記シリンダヘッドの所定の部位に配
設されている。
この場合、吸気弁および排気弁が夫々のバルブシートに
着座する際に、吸気ポートと燃焼室および排気ポートと
燃焼室との間は気密に閉塞されなければならない。従っ
て、前記吸気弁および排気弁の夫々のバルブヘッドが実
質的に着座する夫々のバルブシート面並びにステム部が
嵌合するバルブガイド孔を相当高精度に加工する必要が
ある。
ところで、吸気弁用バルブシートと排気弁用バルブシー
トとは所定間隔離間しており、加工装置を構成するスピ
ンドルユニットを夫々のバルブシートに対して同軸に位
置決めしなければならない。しかも、機種の異なるシリ
ンダヘッドでは、夫々のバルブシートの間隔が異なるも
のとなっている。従って、特に、単一のスピンドルユニ
ットを介して機種の異なるシリンダヘッドを加工する
際、前記スピンドルユニットとシリンダヘッドとの位置
決め作業が相当に煩雑なものとなる欠点が指摘されてい
る。
そこで、従来から、マシニングセンター等のNC工作機
械によりスピンドルユニツトを夫々のシリンダヘッドの
排気弁用バルブシートと吸気弁用バルブシートとに同軸
的に配置させ、前記スピンドルユニットに設けられてい
る工具を介して前記バルブシート並びにバルブガイドの
加工を行っている。
然しながら、この場合、NC工作機械自体が相当に高価
なものであり、しかも、加工プログラムの作成にかなり
の時間がかかるという不都合が露呈している。特に、少
機種のシリンダヘッドの加工を行う際、このようなNC
工作機械を用いることは極めて不経済であるという問題
が惹起している。
[考案の目的] 本考案は、前記の不都合を克服するためになされたもの
であって、スピンドルユニットによって駆動される面取
り加工用工具およびリーマ工具を同軸に配置し、これら
を隣接する各バルブ孔の距離に対応してテーブルの変位
量を規制する位置決め機構を介して所定量変位させ、複
数のバルブシートの孔部の面取り加工を行うとともに、
前記スピンドルユニットによって駆動されるリーマ工具
を前記面取り加工用工具の軸線に沿って変位させて複数
のバルブガイドの孔部の内周面を加工することにより、
バルブシートの孔部とバルブガイドの孔部の軸線を正確
に一致させて加工することができるとともに、スピンド
ルユニットの位置決めを容易とし、しかも、単一のスピ
ンドルユニットで複数のバルブ孔の加工を極めて効率的
に行うことができるバルブ孔加工装置を提供することを
目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本考案は、内燃機関にお
けるバルブシートの孔部およびバルブガイドの孔部を加
工するバルブ孔加工装置であって、 前記バルブシートの孔部に向かって変位する第1スライ
ドテーブルと、 前記第1スライドテーブルに設けられるスピンドルユニ
ットと、 前記スピンドルユニットにより駆動され、前記バルブシ
ートの孔部におけるバルブシート面の面取り加工を行う
面取り加工用工具と、 前記面取り加工用工具の軸線に沿って設けられ、前記ス
ピンドルユニットにより駆動され、前記バルブシートの
孔部と同軸に位置決めされたバルブガイドの孔部の内周
面を加工するリーマ工具と、 前記リーマ工具を前記バルブガイドの孔部に向かって前
記面取り加工用工具と独立に変位させるリーマ工具変位
機構と、 前記面取り加工用工具の軸線を、前記バルブシートに隣
接する他のバルブシートの孔部の軸線に一致させるべ
く、前記第1スライドテーブルを変位させる第2スライ
ドテーブルと、 前記第2スライドテーブルの可動範囲を規制し、前記第
2スライドテーブルを前記各バルブシートに対して位置
決めする位置決め機構とを備え、 前記位置決め機構は、前記第2スライドテーブルに連結
され、前記第2スライドテーブルとともに変位する一対
の対向面を有した係止部材と、前記第2スライドテーブ
ルの変位方向に対して幅員の異なる複数の係合部を有す
る位置決め部材と、前記位置決め部材の所定の前記係合
部を選択し、前記係止部材の一対の対向面間に臨入させ
るアクチュエータとを有することを特徴とする。
[実施態様] 次に、本考案に係るバルブ孔加工装置について好適な実
施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
先ず、後述する加工装置を介して加工されるシリンダヘ
ッドを第1図aおよびbに示す。
すなわち、図において、参照符号2はシリンダヘッドを
示し、このシリンダヘッド2には図示しないシリンダブ
ロックと共に燃焼室を画成すべく開口部4が形成されて
いる。前記開口部4には夫々吸気ポート6と排気ポート
8とが連通しており、この開口部4と吸気ポート6およ
び排気ポート8との間に夫々バルブシート10a、10bが
設けられている。前記バルブシート10a、10bには夫々
孔部11a、11bが形成されており、前記孔部11aは孔部
11bより大径に選択されている。バルブシート10a、10
の一端部側に夫々の孔部11a、11bに連通すると共に図
示しない吸気弁および排気弁が係合する径の異なるテー
パ孔部12a、12bが形成されている。
一方、夫々のバルブシート10a、10bと同軸的にバルブ
ガイド14a、14bが設けられており、前記バルブガイド
14a、14bの中央部には吸気弁および排気弁を構成する
ステム部が嵌合するための孔部16a、16bが穿設されて
いる。
このように構成されるシリンダヘッド2は、そのガスケ
ット面18aと直交する面部18bを基準面とし、この面部
18bを図示しない治具台上に載設した状態で所定の加工
が施される。
次いで、第2図において、参照符号20は本考案に係る
位置決め機構を組み込む加工装置を示す。前記加工装置
20は基本的には矢印X方向に進退自体な第1のスライ
ドテーブル22と、前記第1スライドテーブル22上に載置
され矢印Z方向に変位自在な第2のスライドテーブル26
と、前記第2スライドテーブル26上に揺動自在に装着さ
れるスピンドルユニット30とから基本的に構成され、前
記第1スライドテーブル22に本考案に係る位置決め機構
32が装着される。
前記加工装置20は基台33を含み、前記基台33上に断面屈
曲形状を呈するガイド部材34が載設される。前記ガイド
部材34の一端にシリンダ36が係着されており、このシリ
ンダ36の一端部から延在する図示しないピストンロッド
に第1スライドテーブル22が係着される。前記シリンダ
36の他端部から外方に延在するピストンロッド36aには
所定間隔離間してリング状の係止部材38a、38bが外嵌
係着されており、このピストンロッド36aは当該位置決
め機構32に臨む。
第2図乃至第4図において、前記位置決め機構32は取付
台42を含み、この取付台42は基台33の一端側に立設され
る。取付台42の壁部には係止部材38aを外嵌したピスト
ンロッド36aを挿通するたの孔部44が穿設されると共
に、この取付台42の一側壁部にシリンダ48が装着され
る。前記シリンダ48の両端部から夫々ピストンロッド50
a、50bが延在しており、前記ピストンロッド50aに位
置決め部材52が係着される。
前記位置決め部材52はピストンロッド50a側に設けられ
ピストンロッド36aの軸線方向に所定の幅員を有する
一対の板状の第1の係合部54a、54bと、前記第1係合
部54a、54bと一体的に形成されこれらより所定の長さ
だけ小さな幅員を有する一対の板状の第2の係合部56
a、56bとを含む。そして、位置決め部材52の側面部に
はピストンロッド36aを挿通するための長円58が形成さ
れる(第4図参照)。この場合、取付台42内には位置決
め部材52を上下から挟持するようにして一対のガイド部
材59a、59bが係着される。
一方、ピストンロッド50bの端部にはリング状の係合体
60が固着されており、この係合体60はシリンダ48の駆動
作用下に位置決め部材52が進退変位する際、前記シリン
ダ48に板体61を介して装着されたリミットスイッチ62
a,62bを駆動するよう構成している。
さらにまた、ガイド部材34に案内されて矢印X方向に移
動する第1スライドテーブル22上には前記矢印X方向
に直交する方向、すなわち、矢印Z方向に延在するガイ
ドレール64が設けられる。前記ガイドレール64はガイ
ド部材34と同様に断面屈曲形状を呈しており、このガイ
ドレール64上に第2スライドテーブル26が載設されると
共に、前記第2スライドテーブル26は図示しないアクチ
ュエータの作用下に矢印Z方向に進退変位する。
前記第2スライドテーブル26の上部一端側には夫々ブラ
ケット70a、70bが設けられており、前記ブラケット70
a,70bに支持される固定軸72にスピンドルユニット30
を構成する本体部74の一端部が保持される。なお、スピ
ンドルユニット30を図示しないアクチュエータの作用
下に前記固定軸72を中心に揺動自在に構成すれば好適で
ある。
次いで、本体部74は、第2図から容易に諒解されるよう
に、固定軸72側に近接し矢印Z方向に膨出する先端部76
を有すると共に、この先端部76と略対角となる部位を大
きく切り欠いて開口部78が画成される。そこで、前記
開口部78に駆動用モータ80が配設される。第3図に示す
ように、モータ80から本体部74内に臨入する回転駆動軸
82に第1の歯車84が軸着され、前記第1歯車84は前記本
体部74内に支承されている第2の歯車86に噛合する。こ
の第2歯車86は第3の歯車88に噛合すると共に、前記第
3歯車88はスピンドル90に外嵌装着される。スピンドル
90は本体部74内に回転自在に支承されて矢印Z方向に指
向して延在し、この本体部74の先端部76から所定の長さ
だけ外方に露呈している。
前記スピンドル90の中央部には軸線方向に段付孔部92が
穿設されており、この段付孔部92の大径な孔部側には後
述するスプラインに対応する形状を呈する溝付孔部94が
連通する。一方、先端部76から外方に露呈するスピンド
ル90の端部には面取用カッター工具96が同軸的に装着さ
れる。カッター工具96の中央部には孔部98が貫通形成さ
れると共に、前記カッター工具96の先端部には円錐状の
切刃100が設けられる。
このように構成されるスピンドル90の段付孔部92内に回
転軸102が配設される。前記回転軸102の一端部にはスピ
ンドル90の溝付孔部94に嵌合するスプライン104が所定
の長さに亘り形成されており、このスプライン104を設
けた端部には連結部材106を介してシリンダ108の一方の
ピストンロッド110aが係合する。前記シリンダ108の他
方のピストンロッド110bは前記シリンダ108から外方に
突出しており、その端部に係合体112が係着される。こ
の場合、シリンダ108には板体114を介してリミットスイ
ッチ116a、116bが所定間隔離間して配設されており、
夫々のリミットスイッチ116a、116bは係合体112を介
してON、OFF動作される。
また、回転軸102の他端部にはリーマ工具118の一端部が
同軸的に係着されており、このリーマ工具118はスピン
ドル90の段付孔部92の小径な孔部を遊嵌貫通してカッタ
ー工具96の孔部98内に臨入している。
本考案に係るバルブ孔加工装置は、基本的には以上のよ
うに構成されるものであり、次にその作用並びに効果に
ついて説明する。
先ず、加工されるシリンダヘッド2に対応して当該位置
決め機構32を駆動する。
すなわち、前記位置決め機構32を構成するシリンダ48を
駆動してピストンロッド50aを、第3図中、矢印Z1
向に変位させると、このピストンロッド50aに係着され
ている位置決め部材52がガイド部材59a、59bに案内さ
れて矢印Z1方向に変位する。このため、第1スライド
テーブル22に係着されているピストンロッド36aの夫々
の係止部材38a、38b間には前記位置決め部材52の第1
係合部54a、54bが配置されるに至る。その際、シリン
ダ48の他のピストンロッド50bが矢印Z1方向に移動
し、係合体60がリミットスイッチ62aから62b側に移動
して位置決め部材52が所望の位置に至ったことが確認さ
れる。
このようにして準備作業が行われた後、加工装置20を介
して第1図aおよびbに示すシリンダヘッド2を加工す
る。
すなわち、シリンダヘッド2の面部18bを図示しない治
具台上を載置させ、ガスケット面18aを前記加工装置2
0のスピンドルユニット30側に対面させる。そこで、シ
リンダ36を駆動して第1スライドテーブル22をガイド部
材34に沿って矢印X2方向に移動させると、このシリン
ダ36から延在するピストンロッド36aに装着されている
係止部材38aが位置決め部材52を構成する夫々の第1係
合部54a、54bの一側面部に当接して位置決めされる
(第3図および第6図a参照)。このため、スピンドル
ユニット30を構成するカッター工具96はシリンダヘッド
2の排気弁用バルブシート10bと同軸的に対面するに至
る。
次に、モータ80を駆動して回転駆動軸82を所定方向に回
転させると、この回転駆動軸82に軸着されている第1歯
車84が回転する。従って、前記第1歯車84に噛合する第
2歯車86を介して第3歯車88が回転し、前記第3歯車88
を軸着しているスピンドル90が回転するに至る。さら
に、第2スライドテーブル26をガイドレール64に沿って
矢印Z1方向に変位させると、前述したように、モータ8
0の駆動作用下にスピンドル90と一体的に回転している
カツター工具96が矢印Zに変位する。この結果、前記
カッター工具96の円錐状切刃100を介してシリンダヘッ
ド2のバルブシート10bにテーパ孔部12bが係止される
に至る(第5図a参照)。
このように、カッター工具96の切刃100を介してテーパ
孔部12bを形成して後、第2スライドテーブル26を矢印
2方向に所定距離だけ変位させると共に、シリンダ108
を駆動する。従って、ピストンロッド110aが矢印Z1
向に変位し、このピストンロッド110aに連結部材106を
介して係合している回転軸102が同様に矢印Z1方向に変
位する。前記回転軸102には所定の長さに亘りスピライ
ン104が設けられており、一方、スピンドル90の段付孔
部92の端部にはこのスプライン104に対応する溝付孔部9
4が連通している。このため、モータ80の駆動作用下に
スピンドル90を回転させれば、前記スプライン104と
溝付孔部94とを介して回転軸102が一体的に回転するこ
とになる。そして、シリンダ108の駆動作用下に回転軸1
02が矢印Z1方向に変更する際、スプライン104と溝付孔
部94との係合状態が保持されているため、この回転軸10
2の先端部に設けられているリーマ工具118はカッター工
具96と一体的に回転した状態で矢印Z1方向に突出す
る。結果的に、リーマ工具118を介してバルブガイド14
bに孔部16bが形成されるに至る(第5図b参照)。
次いで、シリンダ108を駆動してピストンロッド110aを
矢印Z2方向に変位させ、このピストンロッド110aに連
結部材106を介して係合している回転軸102およびリーマ
工具118を矢印Z2方向に変位させて前記リーマ工具118
をバルブガイド14bから離脱させる。さらに、第2スラ
イドテーブル26をガイドレール64に沿って矢印Z2方向
に変位させると共に、シリンダ36を駆動して第1スライ
ドテーブル22をガイド部材34に沿って矢印X1方向に移
動させる。
このため、前記第1スライドテーブル22と一体的に矢印
1方向に移動するピストンロッド36aに設けられてい
る係止部材38aが位置決め部材52の第1係合部54a、54
bの他側面部に当接し、この第1スライドテーブル22の
移動が停止される(第6図b参照)。
これによって、スピンドルユニット30に設けられている
カッター工具96はシリンダへッド2の吸気弁用バルブシ
ート10aと同軸的に位置決めされるに至る。
ここで、本実施態様では、バルブシート10bおよびバル
ブガイド14bの加工が終了した後(第5図b参照)、リ
ーマ工具118を一旦カッター工具96側に収納した状態で
隣接するバルブシート10bに軸線上へ移動させ(第5図
c参照)、次なる加工作業を行うことができる。この場
合、第2スライドテーブル26の矢印Z1方向に対する変
位量は、前記リーマ工具118が前記カッター工具96側に
収納されている分、少なくてすむ。従って、複数のバル
ブシート10a、10bおよびバルブガイド14a、14bの加
工を極めて効率的に行うことができる。
そこで、前述したように、第2スライドテーブル26を矢
印Z1方向に変位させると、モータ80の駆動作用下に回
転するカッター工具96の切刃100を介してバルブシート1
0aにテーパ孔部12aが形成される(第5図c参照)。
この場合、カツター工具96をバルブシート10bを加工し
ていた際に比べ所定の長さだけ矢印Z1方向に大きく移
動させれば、切刃100を介してバルブシート10aには前
述したバルブシート10bのテーパ孔部12bよりも大径な
テーパ孔部12aが形成されることになる。
テーパ孔部12aの加工終了した後、第2スライドテーブ
ル26を矢印Z2方向に所定距離だけ変位させると共に、
シリンダ108を駆動してピストンロッド110aを矢印Z1
方向変位させる。このため、回転軸102を介してスピン
ドルユッド90と一体的に回転しているリーマ工具118が
カッター工具96の孔部98から外部に露呈してバルブガイ
ド14aに孔部16aを穿設することになる(第5図d参
照)。
さらに、シリンダ108を駆動してピストンロッド110aを
矢印Z2方向に変位させ、リーマ工具118をバルブガイド
14aから離間させて後、第2スライドテーブル26を矢印
2方向に移動させる。そして、シリンダ36を駆動して
第1スライドテーブル22を矢印X2方向に変位させ、こ
の第1スライドテーブル22と一体的に矢印X2方向に移
動するピストンロッド36aに係着されている係止部材38
bを位置決め部材52の第1係合部54a、54bの一側面部
に当接させる。
一方、加工終了後のシリンダヘッド2を図示しない治具
台上から取り外し、この治具台には加工前の新たなシリ
ンダヘッド2を載置して前述した工程によりこの新たな
シリンダヘッド2の夫々のバルブシート10a、10bおよ
びバルブガイド14a、14bの加工を行えばよい。
この場合、本実施態様によれば、簡単な構成からなる当
該位置決め機構32を介して加工装置20を構成するスピン
ドルユニットをシリンダへッド2の夫々のバルブシート
10a、10bに対し迅速に且つ同軸的に位置決めすること
が出来る。
すなわち、当該位置決め機構32は、実質的には、シリン
ダ48とこのシリンダ48の駆動作用下に進退変位する位置
決め部材52を有している。そして、シリンダ48の駆動
作用下に位置決め部材52を第3図に示すように配置すれ
ば、カッター工具96はピストンロッド36aに係着されて
いる係止部材38a、38bと前記位置決め部材52を構成す
る第1係合部54a、54bとを介して矢印X方向への位置
決めがなされる。従って、第6図aに示すように、係止
部材38bが第1係合部54a、54bに当接する際に、カッ
ター工具96はバルブシート10bと同軸的に配設される。
一方、第6図bに示すように、係止部材38aが前記第1
係合部54a、54bに当接すると、カッター工具96がバル
ブシート10aと同軸上に位置決めされるに至る。
このように、当該位置決め機構32を介してスピンドルユ
ニット30をシリンダヘッド2の夫々のバルブシート10
a、10bに対し簡単に且つ正確に位置決めすることが可
能となる。この結果、例えば、NC工作機械を用いる際
のように、プログラム作成に煩雑さがなく、しかも当該
位置決め機構32を組み込む加工装置20を一挙に経済的に
製造し得るという利点が挙げられる。
さらにまた、当該位置決め機構32では、第1図aおよび
bに示すシリンダヘッド2の他、機種の異なる他のシリ
ンダヘッドの加工を行うことが出来る。
すなわち、前記位置決め機構32を構成するシリンダ48を
駆動してピストンロッド50aを矢印Z2方向に変位させ
ると、このピストンロッド50aに係着されている位置決
め部材52がガイド部材59a、59bに案内されて同様に矢
印Z2方向に移動する。従って、ピストンロッド50bの
係合体60にリミットスイッチ62aが係合する際、ピスト
ンロッド36aに係着されている係止部材38a、38b間に
位置決め部材52を構成する第2係合部56a、56bが配置
されるに至る(第6図cおよびd参照)。この場合、第
2係合部56a、56bは第1係止部54a、54bより所定の
長さだけ幅狭に形成されており、このため、第1スライ
ドテーブル22はシリンダヘッド2の加工を行う際に比べ
矢印X方向に所定の距離だけ大きく変位することにな
る。
結局、シリンダヘッド2の夫々のバルブシート10a、10
bに比べ互いに大きく離間する夫々のバルブシートを有
した他のシリンダヘッドに対し、スピンドルユニット30
を介して効果的に加工を遂行をことが可能となるという
効果が得られる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、面取り加工用具を設け
たスピンドルユニットを載置し、前記面取り加工用工具
の軸線方向に直交する方向に進退変化するスライドテー
ブルに係止部材を設けると共に、前記係止部材と係合し
スピンドルユニットを少なくとも第1および第2の加工
部位に対し同軸的に位置決めする位置決め部材を変位自
在に配設している。このため、極めて簡単な構成で、シ
リンダヘッドに設けられる夫々のバルブシートにスピン
ドルユニットを正確に且つ迅速に位置決めすることが出
来る。しかも、当該位置決め機構は実質的にはシリンダ
とこのシリンダを介して進退変位する位置決め部材とか
らなり、当該加工装置を可及的に小型化することが可能
となると共に、経済的に製造することが出来るという効
果が得られる。
また、本考案では、面取り加工用具の軸線に沿ってリー
マ工具を独立に変位可能に構成しているため、例えば、
前記リーマ工具によるバルブガイドの孔部の加工が終了
した後、次の加工位置までスピンドルユニットを移動さ
せる際、面取り加工用工具内にリーマ工具を収納した状
態で移動することができるため、前記スピンドルユニッ
トの移動量をリーマ工具が突出していない分、少なくす
ることができる。従って、複数のバルブ孔の加工を行う
場合に要する時間を短縮することができる。加えて、ス
ピンドルユニットの移動時にリーマ工具がワーク等に接
触するような不具合も生じない。
さらに、位置決め部材を他の異なる機種のシリンダヘッ
ドに対応して切換自在に構成しているため、単一に加工
装置を介して複数の異なるシリンダヘッドの加工を効率
的に遂行することが可能となる。
以上、本考案について好適な実施例態様を挙げて説明し
たが、本考案はこの実施態様に限定されるものではな
く、例えば、シリンダヘッドに代替して他のワークを加
工することが出来る等、本考案の要旨を逸脱しない範囲
において種々の改良並びに設計の変更が可能なことは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
第1図aおよびbはシリンダヘッドの概略説明図、 第2図は本考案に係るバルブ孔加工装置の概略斜視図、 第3図は第2図に示す加工装置の一部断面平面図、 第4図は第2図に示す加工装置の側面図、 第5図a乃至dは加工装置を介してシリンダヘッドの加
工を行う際の説明図、 第6図a乃至dは本考案に係るバルブ孔加工装置におけ
る位置決め機構の動作説明図である。 2…シリンダヘッド 20…加工装置 22、26…スライドテーブル 30…スピンドルユニット 32…位置決め機構 36a…ピストンロッド 38a、38b…係止部材 48…シリンダ 52…位置決め部材 54a、54b、56a、56b…係合部 80…モータ 90…スピンドル 96…カッター工具 118…リーマ工具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−168827(JP,A) 実開 昭61−5526(JP,U) 実開 昭62−46538(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関におけるバルブシートの孔部およ
    びバルブガイドの孔部を加工するバルブ孔加工装置であ
    って、 前記バルブシートの孔部に向かって変位する第1スライ
    ドテーブルと、 前記第1スライドテーブルに設けられるスピンドルユニ
    ットと、 前記スピンドルユニットにより駆動され、前記バルブシ
    ートの孔部におけるバルブシート面の面取り加工を行う
    面取り加工用工具と、 前記面取り加工用工具の軸線に沿って設けられ、前記ス
    ピンドルユニットにより駆動され、前記バルブシートの
    孔部と同軸に位置決めされたバルブガイドの孔部の内周
    面を加工するリーマ工具と、 前記リーマ工具を前記バルブガイドの孔部に向かって前
    記面取り加工用工具と独立に変位させるリーマ工具変位
    機構と、 前記面取り加工用工具の軸線を、前記バルブシートに隣
    接する他のバルブシートの孔部の軸線に一致させるべ
    く、前記第1スライドテーブルを変位させる第2スライ
    ドテーブルと、 前記第2スライドテーブルの可動範囲を規制し、前記第
    2スライドテーブルを前記各バルブシートに対して位置
    決めする位置決め機構とを備え、 前記位置決め機構は、前記第2スライドテーブルに連結
    され、前記第2スライドテーブルとともに変位する一対
    の対向面を有した係止部材と、前記第2スライドテーブ
    ルの変位方向に対して幅員の異なる複数の係合部を有す
    る位置決め部材と、前記位置決め部材の所定の前記係合
    部を選択し、前記係止部材の一対の対向面間に臨入させ
    るアクチュエータとを有することを特徴とするバルブ孔
    加工装置。
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