JPH06130233A - 光ファイバ - Google Patents
光ファイバInfo
- Publication number
- JPH06130233A JPH06130233A JP4040536A JP4053692A JPH06130233A JP H06130233 A JPH06130233 A JP H06130233A JP 4040536 A JP4040536 A JP 4040536A JP 4053692 A JP4053692 A JP 4053692A JP H06130233 A JPH06130233 A JP H06130233A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- sheath
- core
- perfluoro
- dimethyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 石英ガラスを芯とし、パーフルオロ−2,2-ジ
メチル−1,3-ジオキソール系重合体を鞘とする光ファイ
バにおいて芯−鞘界面の耐剥離性を改良し加工性の良好
な光ファイバとすること。 【構成】 鞘形成溶液としてパーフルオロ−2,2-ジメチ
ル−1,3-ジオキソールを主単量体とする重合体100部
に対し、非フッ素化シランを0.005 〜10重量部なる割
合で加えたものを用いて、光ファイバの芯−鞘界面の密
着強度を向上させる。 【効果】 カップリング剤として非フッ素化シランを鞘
形成用溶液に加えたものを用いて石英系光ファイバを作
ることにより、光ファイバを作ることにより、光ファイ
バ光伝送損失を良好なものとし、更に曲げ加工時の芯−
鞘界面の耐剥離や折損を防止しえた。
メチル−1,3-ジオキソール系重合体を鞘とする光ファイ
バにおいて芯−鞘界面の耐剥離性を改良し加工性の良好
な光ファイバとすること。 【構成】 鞘形成溶液としてパーフルオロ−2,2-ジメチ
ル−1,3-ジオキソールを主単量体とする重合体100部
に対し、非フッ素化シランを0.005 〜10重量部なる割
合で加えたものを用いて、光ファイバの芯−鞘界面の密
着強度を向上させる。 【効果】 カップリング剤として非フッ素化シランを鞘
形成用溶液に加えたものを用いて石英系光ファイバを作
ることにより、光ファイバを作ることにより、光ファイ
バ光伝送損失を良好なものとし、更に曲げ加工時の芯−
鞘界面の耐剥離や折損を防止しえた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械特性、特に曲げ強
度を向上させた光ファイバに関する。
度を向上させた光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より透明な無機質ガラスを芯材に用
い、透明で低屈折率な有機重合体を鞘材に用いた光ファ
イバが知られており、大口径、高開口数、低伝送損失で
あるという特徴を活かして5Km 以下の光通信用、画像伝
送用、ライトガイド用或いはエネルギー伝送用など広範
囲な分野で利用されている。
い、透明で低屈折率な有機重合体を鞘材に用いた光ファ
イバが知られており、大口径、高開口数、低伝送損失で
あるという特徴を活かして5Km 以下の光通信用、画像伝
送用、ライトガイド用或いはエネルギー伝送用など広範
囲な分野で利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鞘材としては低屈折率
であること、高度な透明性を有すること、芯材との密着
性に優れることが要求され、最近では、更に耐熱性に優
れた材料であることなどの要求も高まってきており、パ
ーフルオロ−2,2-ジメチル−1,3-ジオキソールを主単量
体とする重合体がこれら要求を満足するものとして注目
されている。
であること、高度な透明性を有すること、芯材との密着
性に優れることが要求され、最近では、更に耐熱性に優
れた材料であることなどの要求も高まってきており、パ
ーフルオロ−2,2-ジメチル−1,3-ジオキソールを主単量
体とする重合体がこれら要求を満足するものとして注目
されている。
【0004】しかしながらこの重合体を光ファイバの鞘
材として用いた場合芯材との密着性が不十分なため、機
械的強度特に曲げ強度に劣るという欠点を有している。
曲げ強度を向上させる方法として、鞘材の外層に保護層
を設けた光ファイバが特開平2−25812号公報に示
されているがこの光ファイバもその曲げ強度が必ずしも
十分向上しているとは言えない。
材として用いた場合芯材との密着性が不十分なため、機
械的強度特に曲げ強度に劣るという欠点を有している。
曲げ強度を向上させる方法として、鞘材の外層に保護層
を設けた光ファイバが特開平2−25812号公報に示
されているがこの光ファイバもその曲げ強度が必ずしも
十分向上しているとは言えない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバの芯
材に用いられる無機ガラスとしては純石英ガラス、ドー
プトガラス、多成分ガラス等をあげることができる。ま
た本発明の鞘材は、パーフルオロ−2,2-ジメチル−1,3-
ジオキソールを20〜99.8重量%なる割合で有する重合体
であり、パーフルオロ−2,2-ジメチル−1,3-ジオキソー
ルと共重合可能なエチレン系不飽和化合物には、CF2=CF
2 、CF2=CFCl、CH2=CF2 、CF2=CFCF3 、CHF=CF2 、CH2=
CHRf(Rf=CnF2n+1 :n=1〜8)、CF2=CFOQZ (Qは
パーフルオロアルキルエーテル基、Z=COF 、SO2F、C
N、COOCnH2n+1:n=1〜4)を挙げることができる。
材に用いられる無機ガラスとしては純石英ガラス、ドー
プトガラス、多成分ガラス等をあげることができる。ま
た本発明の鞘材は、パーフルオロ−2,2-ジメチル−1,3-
ジオキソールを20〜99.8重量%なる割合で有する重合体
であり、パーフルオロ−2,2-ジメチル−1,3-ジオキソー
ルと共重合可能なエチレン系不飽和化合物には、CF2=CF
2 、CF2=CFCl、CH2=CF2 、CF2=CFCF3 、CHF=CF2 、CH2=
CHRf(Rf=CnF2n+1 :n=1〜8)、CF2=CFOQZ (Qは
パーフルオロアルキルエーテル基、Z=COF 、SO2F、C
N、COOCnH2n+1:n=1〜4)を挙げることができる。
【0006】本発明で用いられる非フッ素化シラン化学
式1〜3で示すものを用いることができる。
式1〜3で示すものを用いることができる。
【0007】
【化1】
【化2】
【化3】
【0008】非フッ素化シランのパーフルオロ−2,2-ジ
メチル−1,3-ジオキソールを主単量体とする重合体に対
する配合割合はバーフルオロ−2,2-ジメチル−1,3-ジオ
キソールを主単量体とする重合体 100部に対し 0.005〜
10重量部の範囲が好ましい。非フッ素シランの添加量が
0.005部より少ないフッ素樹脂組成物は光ファイバの芯
に対する密着性向上の効果が発現されない。また余り多
量のフッ素化シランを含むフッ素化樹脂組成物は、その
透明性が低下することがあり好ましくない。
メチル−1,3-ジオキソールを主単量体とする重合体に対
する配合割合はバーフルオロ−2,2-ジメチル−1,3-ジオ
キソールを主単量体とする重合体 100部に対し 0.005〜
10重量部の範囲が好ましい。非フッ素シランの添加量が
0.005部より少ないフッ素樹脂組成物は光ファイバの芯
に対する密着性向上の効果が発現されない。また余り多
量のフッ素化シランを含むフッ素化樹脂組成物は、その
透明性が低下することがあり好ましくない。
【0009】以下実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0010】
【実施例1】パーフルオロ−2,2-ジメチル−1,3-ジオキ
ソール/テトラフルオロエチレン共重合体(65/35mol
%)をパーフルオロ−2-ブチルテトラヒドロフランに溶
解し20Wt% の溶液とした。この溶液に、H2N(CH2)3Si(OC
2H5)3 を重合体に対し0.1Wt%なる割合で配合し、これを
光ファイバの鞘形成用溶液とした。外径 200μm線引き
した石英芯ファイバの外周に鞘形成用溶液をソルベント
コーティング法にて塗布した後、乾燥して外径 230μm
の光ファイバを得た。この光ファイバの伝送損失は6dB
/Kmであり、4mmφのマンドレルに巻きつけた後、その
巻きつけを解除した光ファイバの光伝送損失の増大はな
かった。
ソール/テトラフルオロエチレン共重合体(65/35mol
%)をパーフルオロ−2-ブチルテトラヒドロフランに溶
解し20Wt% の溶液とした。この溶液に、H2N(CH2)3Si(OC
2H5)3 を重合体に対し0.1Wt%なる割合で配合し、これを
光ファイバの鞘形成用溶液とした。外径 200μm線引き
した石英芯ファイバの外周に鞘形成用溶液をソルベント
コーティング法にて塗布した後、乾燥して外径 230μm
の光ファイバを得た。この光ファイバの伝送損失は6dB
/Kmであり、4mmφのマンドレルに巻きつけた後、その
巻きつけを解除した光ファイバの光伝送損失の増大はな
かった。
【0011】
【実施例2、3】実施例1の鞘形成用溶液に於いて用い
たH2N(CH2)3Si(OC2H5)3 に代えてHO(CH2)3CONH(CH2)3Si
(OC2H5)3又は、HS(CH2)3Si(OCH3)3 を重合体に対し0.1W
t%なる割合で配合した2種の鞘形成用溶液を作り、これ
らを用いて実施例1と同様にして外径 230μmの光ファ
イバを作りその光伝送損失を測定したところそれぞれ7
dB/Km、6dB/Kmであった。両ファイバとも4mmφのマ
ンドレルに巻きつけてその巻きつけを解除した光ファイ
バの光伝送損失は、ほとんどなかった。
たH2N(CH2)3Si(OC2H5)3 に代えてHO(CH2)3CONH(CH2)3Si
(OC2H5)3又は、HS(CH2)3Si(OCH3)3 を重合体に対し0.1W
t%なる割合で配合した2種の鞘形成用溶液を作り、これ
らを用いて実施例1と同様にして外径 230μmの光ファ
イバを作りその光伝送損失を測定したところそれぞれ7
dB/Km、6dB/Kmであった。両ファイバとも4mmφのマ
ンドレルに巻きつけてその巻きつけを解除した光ファイ
バの光伝送損失は、ほとんどなかった。
【0012】
【比較例1】実施例1の鞘形成用溶液に於いて非フッソ
化シランを配合せずに鞘形成用溶液を作り、これを用い
て光ファイバを作った。この光ファイバの光伝送損失は
5dB/Kmであったが、4mmφ、5mmφのマンドレルに巻
きつけると断線をきたした。
化シランを配合せずに鞘形成用溶液を作り、これを用い
て光ファイバを作った。この光ファイバの光伝送損失は
5dB/Kmであったが、4mmφ、5mmφのマンドレルに巻
きつけると断線をきたした。
【0013】
【実施例4】実施例1と同様の方法で非フッ素化シラン
に代えて、H2N(CF2)3Si(OC2H5)3 を重合体に対し0.2Wt%
なる割合で配合した鞘形成用溶液を用いて光ファイバを
製造した。この光ファイバは5mmφのマンドレルに巻き
つけ可能であったが、4mmφ、のマンドレルに巻きつけ
ると断線をきたした。伝送損失は5dB/Kmであった。
に代えて、H2N(CF2)3Si(OC2H5)3 を重合体に対し0.2Wt%
なる割合で配合した鞘形成用溶液を用いて光ファイバを
製造した。この光ファイバは5mmφのマンドレルに巻き
つけ可能であったが、4mmφ、のマンドレルに巻きつけ
ると断線をきたした。伝送損失は5dB/Kmであった。
Claims (1)
- 【請求項1】 透明な無機質ガラスを芯材とし、パーフ
ルオロ−2,2-ジメチル−1,3-ジオキソールを主単量体と
する重合体100 部に対し、非フッ素化シランを0.005 〜
10重量部なる割合で配合したものを鞘材としたことを特
徴とする光ファイバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4040536A JPH06130233A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 光ファイバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4040536A JPH06130233A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 光ファイバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06130233A true JPH06130233A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=12583180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4040536A Pending JPH06130233A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 光ファイバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06130233A (ja) |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4040536A patent/JPH06130233A/ja active Pending
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