JPH06129997A - 浸透法・磁粉法併用探傷方法 - Google Patents

浸透法・磁粉法併用探傷方法

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JPH06129997A
JPH06129997A JP30661492A JP30661492A JPH06129997A JP H06129997 A JPH06129997 A JP H06129997A JP 30661492 A JP30661492 A JP 30661492A JP 30661492 A JP30661492 A JP 30661492A JP H06129997 A JPH06129997 A JP H06129997A
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JP
Japan
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penetrant
flaw detection
magnetic powder
liquid
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP30661492A
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English (en)
Inventor
Kenji Hanada
賢二 花田
Masatoshi Ito
正敏 伊藤
Toshio Sukita
敏雄 鋤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON JIKI KOGYO KK
Mazda Motor Corp
Original Assignee
NIPPON JIKI KOGYO KK
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非破壊検査において浸透法により検出できる
傷と磁粉法により検出できる傷を1回の検査で検出す
る。 【構成】 被検査物に浸透液を塗布してこの浸透液が傷
部に浸透した後この被検査物の磁化と磁粉液の塗布を行
って、傷部に発生する漏洩磁束により磁粉を傷部に磁着
させるとともに、この磁粉液の塗布により傷部以外の場
所に付着した浸透液の洗浄を行い、乾燥させた後浸透液
が浸透した傷と磁粉が磁着した傷を同時に検査する浸透
法・磁粉法併用探傷方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性体からなる物品の
表面傷及び表面に近い内部の傷を非破壊検査により同時
に検出する、浸透法・磁粉法併用探傷方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】金属物品の傷を非破壊検査により探傷す
る方法として、金属物品の材質を問わず特に表面に開口
しているピンホールや鋳造品の砂かみ等を検出する浸透
探傷法(PT法)と、該浸透探傷法では検出不能な磁性
金属の割れや表面に近い未開口傷を検出する磁粉探傷法
(MT法)が従来から広く行われている。
【0003】上記浸透探傷法は、被検査物を前処理して
油脂分等の付着物を除去した後、有機染料、水、界面活
性剤、脂肪酸類、分散剤等を混合した浸透液を塗布また
は浸漬等により傷部に浸透させて一定時間経過後に余剰
浸透液を水洗除去し、これを加熱乾燥して傷部に浸透し
た浸透液を目視観察するもので、これを工程で示すと
「前処理→浸透→洗浄→乾燥→観察」となる。
【0004】一方の磁性金属物品に対して実施する磁気
探傷法は、被検査物を上記同様に前処理した後、磁化コ
イルによる被検査物の磁化磁粉と、分散剤等を水に混合
した磁粉液の塗布を行って、傷部に漏洩する磁束によっ
て形成される磁極に吸着された磁粉を目視観察するもの
で、これを工程で示すと「前処理→磁化及び磁粉液塗布
→観察」となる。
【0005】上記した浸透探傷法及び磁粉探傷法は別々
に行われるのが普通であるが、浸透液に磁粉を混合した
混合液を被検査物に塗布して、浸透探傷と磁粉探傷を同
時に行う本発明者らの発明に係わる探傷方法が、特開昭
63−132156号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】浸透探傷法で検出し得
る傷は、被検査物の表面に開口して内部に空洞を持つピ
ンホールの如き傷に限られ、一方の磁粉探傷法では被検
査物の表面に開口している割れ等の傷と、表面に開口し
ていない表面から2〜3mm程度の割れや地傷の如き線
状の傷の検出が可能であるが、ピンホールの如き点状の
傷はの検出は困難である。
【0007】従ってピンホール状の傷と表面に開口して
いない線状の傷が併存する可能性がある場合は、浸透探
傷法と磁粉探傷法の両方を行う必要があり、これを別々
に行うには2通りの設備が必要となり、探傷検査を2回
行うことによる工程と作業の増加による不経済がある。
【0008】この浸透探傷法と磁粉探傷法の両方を同時
に行うことで探傷検査を合理化しようとするのが上記し
た特開昭63−132156号公報の探傷方法である
が、この場合浸透液に磁粉が混入しているためピンホー
ル状の傷の検出性能が低下することがあるといった問題
と、廃液を濾過して再利用しようとすると磁粉が濾過に
より除かれるため再利用が不能となり、汚濁して使用不
能となった探傷液は廃棄処分するより他なく、高価な探
傷液の大量消費と、その処理費負担の増大とによる経済
的な不利があった。
【0009】この発明の目的は、上記した浸透探傷と磁
粉探傷を同時に行う場合の問題点を解消して、浸透探傷
法と磁粉探傷法を併用して両方法による探傷を1回の検
査で行う方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
のこの発明は、被検査物に浸透液を塗布して余剰浸透液
を自然滴下により除去しつつ浸透液が傷部に浸透するに
必要な時間を経過した後、上記被検査物に磁粉液の塗布
と磁化を行って傷部に磁粉を磁着させるとともに、上記
磁粉液の塗布により傷部以外の場所に付着した浸透液の
洗浄を行い、乾燥させた後浸透液が浸透した傷と磁粉が
磁着した傷を同時に検査する浸透法・磁粉法併用探傷方
法である。
【0011】また、上記浸透法・磁粉法併用探傷方法に
おいて、乾燥を加熱乾燥として、上記被検査物の傷部分
と他の部分とのコントラストを高める場合もある。
【0012】
【作用】被検査物に先ず浸透液を塗布して、この浸透液
が開口傷部に浸透する時間を経た後被検査物の磁化と磁
粉液の塗布を行うことで、余分な浸透液の洗浄と傷部に
生じる漏洩磁束による傷部への磁粉の磁着を果たして、
浸透液が浸透した表面開口傷と、磁粉が磁着した表面付
近の内部傷を同時に検査できて、従来2回行っていた検
査を1回で行って手数を省くことができる。さらに浸透
液には磁粉が混入しないので濾過して再利用することが
できるとともに、磁粉液には洗浄により少量の浸透液が
混入するが磁粉の磁着には影響しないので繰り返し使用
できる。
【0013】
【実施例】以下この発明を、図面を参照として説明す
る。図1は本発明方法を実施するための探傷装置の1例
を示すもので、(1)は第1コンヘア、(2)は第2コ
ンベアで、直列に設けてあって矢印の方向に被検査物
(A)を工程順に移動させるためのものである。
【0014】第1コンベア(1)の進行方向の後端部の
上方に浸透室(3)が浸透液散布ノズル(4)を備えて
設置してあり、さらに第1コンベア(1)の下側に浸透
液(5)を入れる浸透液タンク(6)が設置してあっ
て、この浸透液タンク(6)の底部から浸透液(5)を
浸透液散布ノズル(4)に送るための浸透液管路(7)
が浸透液ポンプ(8)とともに設けてある。
【0015】第1コンベア(1)上の、浸透室(3)か
ら進行方向の末端までの間は、浸透液(5)が傷部に充
分浸透する時間を与えるとともに、被検査物(A)に付
着した浸透液(5)を自然滴下させるために単なる移動
のみを果たす浸透部(9)としてある。
【0016】第2コンベア(2)の上方に、進行方向に
沿って磁粉磁着室(10)と、加熱乾燥室(11)と、
検査室(12)が順に設置してあり、磁粉磁着室(1
0)には磁化コイル(13)と磁粉液散布ノズル(1
4)を備え、加熱乾燥室(11)には赤外線ヒーター
(15)を備え、検査室(12)は暗室になっていて紫
外線を照射するブラックライト(16)を備えている。
【0017】さらに磁粉磁着室(10)の下方の第2コ
ンベア(2)の下側に磁粉液(17)を入れる磁粉液タ
ンク(18)が設置してあり、この磁粉液タンク(1
8)の底部から磁粉液(17)を磁粉液散布ノズル(1
4)に送るための磁粉液管路(19)が磁粉液ポンプ
(20)とともに設けてある。
【0018】(21)は脱磁装置で、環状のコイルから
なり、第2コンベア(2)の進行方向の末端部で、この
第2コンベア(2)を環状内部に挿通して設置され、検
査室(12)において検査を完了した被検査物(A)が
第2コンベア(2)に載って脱磁装置(21)の環状内
部を通過するときに脱磁を果たすものである。
【0019】以上の構成により、被検査物(A)を第1
コンベア(1)の進行方向の後端部に載せると最初に浸
透室(3)に入って浸透液散布ノズル(4)から噴射さ
れる浸透液(5)が塗布され、残余の浸透液(5)は流
下して浸透液タンク(6)に戻り、再び浸透液ポンプ
(8)により汲み上げられて浸透液管路(7)を通って
浸透液散布ノズル(4)から散布される循環を繰り返
す。
【0020】浸透液(5)を塗布された被検査物(A)
は、浸透室(3)を出て浸透部(9)を通過する間に傷
部への浸透を果たすとともに余剰浸透液を自然滴下させ
て浸透液タンク(6)に戻す。
【0021】続いて被検査物(A)は第2コンベア
(2)に移って磁粉磁着室(10)内に入り、磁化コイ
ル(13)を通過することにより磁化さるとともに、磁
粉液散布ノズル(14)から噴射される磁粉液(17)
が塗布されて、磁化によって生じた傷部の漏洩磁束によ
り、磁粉液(17)中の磁粉が傷部に集まって磁着す
る。
【0022】さらに磁粉液(17)の塗布により被検査
物(A)の傷部以外の場所に付着している浸透液(5)
が洗浄されて、磁粉液(17)に混じって流下して磁粉
液タンク(18)に入る。
【0023】従って磁粉液(17)には少しづつ浸透液
(5)が混入することになるが、これによって磁粉液
(17)が損じられることは殆ど無く、この磁粉液(1
7)は磁粉液ポンプ(20)により汲み上げられて、磁
粉液管路(19)を通って磁粉液散布ノズル(13)か
ら散布される循環を繰り返す。
【0024】次に被検査物(A)は乾燥室(11)に入
って赤外線ヒーター(15)により加熱乾燥され傷部と
他の部分とのコントラストを高めた後暗室からなる検査
室(12)に入ってブラックライト(16)の紫外線の
照射により傷部に浸透した浸透液及び磁着した磁粉を目
視により確認するものである。
【0025】こうして傷の確認により検査の目的を達成
するが、後処理として検査室を出た後脱磁装置(21)
を通過させて脱磁するものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したこの発明に係わる浸透法・
磁粉法併用探傷方法によれば、浸透法による探傷と磁粉
法による探傷を同時に実施できるため、従来の別々に行
う方法に比べ設備が大幅に簡略化できて設備費が低減で
きるとともに、作業時間も大きく短縮され、さらに従来
の浸透液と磁粉液を混合した混合液を使用する方法が、
混合液であるが故に濾過して再使用することが濾過によ
り磁粉が除去されるためできなくなって、混合液が汚濁
すると廃棄せざるを得ないことから高価な混合液の使用
量の増大と廃液処理費の増大による無駄を省くことがで
き、低コストで探傷できる効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本発明方法を実施するための装置の一例
を示す概要図である。
【符号の説明】
A 被検査物 1 第1コンベア 2 第2コンベア 3 浸透室 4 浸透液散布ノズル 5 浸透液 6 浸透液タンク 9 浸透部 10 磁粉磁着室 11 加熱乾燥室 12 検査室 13 磁化コイル 14 磁粉液散布ノズル 15 赤外線ヒーター 16 ブラックライト 17 磁粉液 18 磁粉液タンク 21 脱磁装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鋤田 敏雄 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物に浸透液を塗布して余剰浸透液
    を自然滴下により除去しつつ浸透液が傷部に浸透するに
    必要な時間を経過した後、上記被検査物に磁粉液の塗布
    と磁化を行って傷部に磁粉を磁着させるとともに、上記
    磁粉液の塗布により傷部以外の場所に付着した浸透液の
    洗浄を行い、乾燥させた後浸透液が浸透した傷と磁粉が
    磁着した傷を同時に検査することを特徴とする浸透法・
    磁粉法併用探傷方法。
  2. 【請求項2】上記乾燥を加熱乾燥として上記被検査物の
    傷部分と他の部分とのコントラストを高める請求項1記
    載の浸透法・磁粉法併用探傷方法。
JP30661492A 1992-10-19 1992-10-19 浸透法・磁粉法併用探傷方法 Pending JPH06129997A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018072072A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 マークテック株式会社 磁粉探傷装置、及び磁粉探傷方法
FR3095044A1 (fr) * 2019-04-15 2020-10-16 Jtekt Europe Installation destinée à permettre un contrôle de conformité d’une pièce mécanique d’un véhicule
CN112461851A (zh) * 2020-11-24 2021-03-09 国电锅炉压力容器检验有限公司 一种用于焊缝表面裂纹的缺陷消除检测方法

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