JPH06129948A - アンチロック制御装置の試験装置 - Google Patents

アンチロック制御装置の試験装置

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JPH06129948A
JPH06129948A JP4278533A JP27853392A JPH06129948A JP H06129948 A JPH06129948 A JP H06129948A JP 4278533 A JP4278533 A JP 4278533A JP 27853392 A JP27853392 A JP 27853392A JP H06129948 A JPH06129948 A JP H06129948A
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voltage
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input
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JP4278533A
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Kenichi Kagawa
健一 香川
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンチロック制御装置の試験装置において、
エンジンの始動完了後に確実、かつ、速やかに試験を行
うこと。 【構成】 走行開始時にアンチロック制御装置が正常に
作動することを試験する試験装置である。電圧比較手段
は、アンチロック制御装置に供給される電圧を監視し、
この電圧がオルタネータの定格電圧以上となると信号を
出力する。時間比較手段は、電圧比較手段からの信号が
所定時間以上継続して入力されると処理回路に対し信号
を出力する。処理回路はエンジン始動後最初に時間比較
手段から信号が入力されたときに試験を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンチロック制御装置の
試験装置に関し、詳しくは、アンチロック制御装置に供
給される電圧をモニタし、エンジンの始動完了後に確
実、かつ、速やかに試験を行うことができるアンチロッ
ク制御装置の試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンチロック制御装置は、車輪速センサ
等から入力される信号より車輪のロック兆候を検出し、
これに基づいてソレノイドバルブ等からなる液圧制御手
段によりホイルシリンダの液圧を車輪と路面の間の摩擦
係数が最大となるように制御している。従って、アンチ
ロック制御装置が確実に作動することは、安全上重要で
あり、従来より走行開始時にアンチロック制御装置が正
常に作動することを試験する装置が提供されている。
【0003】上記アンチロック制御装置を構成する要素
のうち、ソレノイドバルブや作動液を還流するためのポ
ンプを駆動するモータ等は消費電力が比較的大きいた
め、エンジンが完全に始動してオルタネータの発電によ
る電圧がアンチロック制御装置に供給されている状態で
試験を行うことが好ましい。また、上記ソレノイドバル
ブやモータを静粛な状態で作動すると、作動時の振動、
騒音が車両の乗員にもある程度伝達するため、この点か
らもエンジンが始動して既にエンジン振動、騒音が発生
している状態で試験を行うことが好ましい。
【0004】これに対して、特開昭62−12062号
公報には、車両が所定の速度に達した時点でアンチロッ
ク制御装置の作動を試験する試験装置が提案されてい
る。即ち、この試験装置では車両が上記所定速度に達し
た状態ではエンジンは始動しているものとしてアンチロ
ック制御装置の試験を行う構成としている。
【0005】一方、特開平2−303965号公報に
は、車両が予め定めた所定距離だけ走行した時点でアン
チロック制御装置の作動を試験する試験装置が提案され
ている。即ち、この試験装置では車両がある程度の距離
を走行していれば、エンジンは始動しているものとして
アンチロック制御装置の試験を行う構成としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、車両が下り坂を自重により下るような場合には、エ
ンジンが完全に始動していない状態であっても、上記所
定の速度、走行距離に達する場合もある。従って、上記
従来例のように車両の速度や走行距離からエンジンが始
動していることを推測して試験を行うのでは、必ずしも
確実にエンジンが始動した状態でアンチロック制御装置
の試験を行うことができない。
【0007】一方、上記したようにアンチロック制御装
置は車両の制動に関連する装置であるから、エンジン始
動後できるだけ早い時点で試験を行い確実に作動を確認
することが安全上好ましい。しかし、上記従来例におい
て所定の速度、走行距離に達した時点では、エンジン始
動後ある程度の時間が経過している場合もある。
【0008】本発明は、上記のような従来のアンチロッ
ク制御装置の試験装置における問題を解決するためにな
されたものであり、エンジン始動後速やかに、かつ、確
実にアンチロック制御装置の作動を確認することができ
るアンチロック制御装置の試験装置を提供することを目
的としてなされたものである。また、本発明は上記のよ
うな試験装置を比較的簡易な構成で実現することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、走行
開始時にアンチロック制御装置が正常に作動することを
試験する試験装置であって、上記アンチロック制御装置
に供給される電源電圧を監視し、この電圧が所定電圧以
上となると信号を出力する電圧比較手段と、上記電圧比
較手段からの信号が所定時間以上継続して入力されると
処理回路に対し信号を出力する時間比較手段とを備え、
上記処理回路はエンジン始動後最初に時間比較手段から
信号が入力された時に上記アンチロック制御装置の試験
を行う構成としていることを特徴とするアンチロック制
御装置の試験装置を提供するものである。
【0010】具体的には、上記電圧比較手段は、上記電
源電圧がオルタネータの発電による定電圧以上となると
信号を出力する構成とすることが好ましい。
【0011】また、上記電圧比較手段は、アンチロック
制御装置の電子制御装置に供給させる電源電圧を監視す
る構成とすることが好ましい。
【0012】更に具体的には、上記電圧比較手段は、第
1入力に上記アンチロック制御装置に供給される電圧を
入力し、第2入力にはオルタネータの定電圧と等しい電
圧を出力する定電圧源と接続し、第1入力の電圧が第2
入力の電圧以上となると信号を出力する比較器を備えて
いる。また、上記時間比較手段は、電圧比較手段の出力
と抵抗及びコンデンサを介して接続する第1入力と、定
電圧源と接続する第2入力を備え、上記抵抗の抵抗値、
コンデンサの容量、定電圧源の電圧により定まる一定時
間の間、上記電圧比較手段から信号が入力されると、処
理回路に対して信号を出力する比較器を備えている。
【0013】
【作用】本発明に係るアンチロック制御装置の試験装置
では上記のような構成としているため、電圧比較手段の
比較器の第1入力に入力されるアンチロック制御装置に
供給される電圧が、オルタネータの発電による定電圧以
上となるとこの比較器が信号を出力する。この電圧比較
手段が出力する信号は、時間比較手段の比較器の第1入
力に入力され、この信号が所定時間以上継続して入力さ
れると上記時間比較手段の比較器が処理回路に信号を出
力する。処理回路はエンジン始動後最初に時間比較手段
から信号が入力された時にアンチロック制御装置の作動
を確認する試験を行う。
【0014】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づき、本発明に
ついて詳細に説明する。図1に示す本発明の実施例は、
四輪自動車のアンチロック制御装置の試験装置である。
【0015】図中1で示す自動車のエンジンには、公知
のように、バッテリ2の電圧により駆動されてエンジン
1を始動させるスタータ3と、エンジン1の回転と連動
して発電を行うオルタネータ4とを連結している。
【0016】上記バッテリ2は一定の電圧V1を出力
し、イグニッションスイッチ5を介して電圧供給ライン
6に接続している。上記オルタネータ4はエンジン1が
始動を完了した状態で上記バッテリ2の定電圧V1より
高圧の定電圧V2を出力し、バッテリ2と同様に電圧供
給ライン6に接続している。この電圧供給ライン6は、
後述するようにアンチロック制御装置の電子制御装置
8、ソレノイド19及びモータ25側と接続しており、
上記バッテリ2及びオルタネータ4からなる電源7の電
圧をこれらに供給するようにしている。
【0017】尚、上記エンジン1は、公知のように下記
の操作で始動される構成としている。自動車の運転席
(図示せず)には図3に示すようなキー穴10を設けて
おり、駐車時はキー穴10の向きはロック位置10aに
ある。このキー穴10に運転者がキー(図示せず)を差
し込んで矢印Aで示すように時計回りにひねり、キー穴
10の位置をイグニッションオン位置10bとすると、
上記イグニッションスイッチ5がオンされる。更に、キ
ーをスタート位置10cに向けて時計回りにひねると、
上記スタータ3が作動しエンジン1を始動させる。そし
て、運転者がエンジン始動音等でエンジン始動を確認
し、キーから手を離すと、キーはイグニッションオン位
置10bに自動復帰する。
【0018】図中8は、マイクロコンピュータからなる
処理回路9を備える電子制御装置である。また、上記電
子制御装置8は、波形整形回路9A,9B,9C,9
D、電圧レベル変換回路11、出力回路12、出力モニ
タ回路13及び電圧モニタ回路14を備えている。
【0019】図中15A,15B,15C,15Dは、
自動車の各車輪の車輪速を公知の方法により、アナログ
波形の信号として検出する車輪速センサである。これら
車輪速センサ15A〜15Dからの信号は、上記した波
形整形回路9A〜9Dでパルス波形に整形された後に処
理回路9に入力される。
【0020】図中17は、ブレーキペダル(図示せず)
を運転者が踏み込んだことを検出して信号を出力するブ
レーキスイッチである。このブレーキスイッチ17から
の信号は、電圧レベル変換回路11で所定レベルの電圧
に変換された後に処理回路9に入力される。
【0021】上記処理回路9は、上記車輪速センサ15
A〜15D及びブレーキスイッチ17から入力された信
号を公知の方法により処理してロック兆候の検出等を行
い、その結果に基づいて出力回路12の第1から第4ト
ランジスタ18A,18B,18C,18Dのベースに
ハイレベルの信号を出力する。これら第1から第4トラ
ンジスタ18A〜18Dのコレクタには第1から第4ソ
レノイド19A,19B,19C,19Dを接続してい
る。また、第1から第4トランジスタ18A〜18Dの
エミッタはすべて接地している。尚、図1では、上記ト
ランジスタ18のうち第1及び第4トランジスタ18
A,18Dのみを図示し、ソレノイド19のうち第1及
び第4ソレノイド19A,19Dを図示している。
【0022】また、処理回路9は、上記処理結果に基づ
いて出力回路12の第5、第6及び第7トランジスタ1
8E,18F,18Gのベースにハイレベルの信号を出
力する。これら第5から第7トランジスタ18E〜18
Gのコレクタには、それぞれフェールセーフリレー2
0、モータリレー21及び警告灯22を接続している。
【0023】上記フェールセーフリレー20は、リレー
コイル20aと常開のリレースイッチ20bを備えてい
る。これらリレーコイル20a及びリレースイッチ20
bは一端を電圧供給ライン6と接続している。また、リ
レーコイル20aの他端は、上記第5トランジスタ18
Eのコレクタと接続し、リレースイッチ20bの他端
は、第1から第4ソレノイド19A〜19D及びモータ
リレー21のリレーコイル21aと接続する制御ライン
24に接続している。
【0024】モータリレー21は、リレーコイル21a
と常開のリレースイッチ21bを備えている。リレース
イッチ21bは、一端を上記電圧供給ライン6と接続
し、他端をモータ25と接続している。リレーコイル2
1aは、一端を上記制御ライン24に接続し、他端を第
6トランジスタ18Fのコレクタに接続している。リレ
ースイッチ21bは、一端を電圧供給ライン6と接続
し、他端をモータ25と接続している。
【0025】上記のように本実施例では、第1から第4
ソレノイド19A〜19Dには電圧供給ライン6からフ
ェールセーフリレー20、制御ライン6を介して上記電
源7からの電圧を供給すると共に、モータ25には電圧
供給ライン6、モータリレー21を介して電源7からの
電圧を供給している。
【0026】警告灯22は、一端を電圧供給ライン6に
接続し、他端をダイオード26を介して制御ライン24
に接続しており、この警告灯22とダイオード26の間
を第7トランジスタ18Gのコレクタと接続している。
【0027】第1から第4ソレノイド19A〜19Dと
第1から第4トランジスタ18A〜18Dの間には、そ
れぞれ第1から第4出力モニタ線27A,27B,27
C,27Dを分岐させ、この第1から第4出力モニタ線
27A〜27Dは、それぞれ上記した出力モニタ回路1
3に接続している。同様に、モータリレー21とモータ
25との間には第5出力モニタ線27Eを分岐させ、こ
の第5出力モニタ線27Eを出力モニタ回路13に接続
している。
【0028】出力モニタ回路13は、第1から第4出力
モニタ線27A〜27Eから出力される信号より、上記
第1から第4ソレノイド19A〜19D、モータ25が
正常に作動しているか否かを検査する。また、上記出力
モニタ回路13は、接続ライン28により処理回路9と
接続しており、上記第1から第4ソレノイド19A〜1
9D、モータ25等が正常に作動していない場合に処理
回路9に信号を出力する構成としている。
【0029】本実施例では、電圧供給ライン6の分岐線
6aを電子制御装置8に接続している。この分岐線6a
は電子制御装置8内で、この電子制御装置8の各部品を
駆動するための定電源29とモニタ線30に分岐してお
り、このモニタ線30を上記した電圧モニタ回路14に
接続している。この電圧モニタ回路14は、電圧比較手
段31と時間比較手段32を備えている。
【0030】電圧比較手段31は、比較器33の第1入
力33aに上記モニタ線30を接続する一方、第2入力
33bを第1定電圧源34に接続して構成している。こ
の第1定電圧源34の電圧は、上記オルタネータ4の定
電圧V2と等しく設定している。比較器33は、モニタ
線30を介して入力される電圧供給ライン6の電圧Va
が上記定電圧V2と等しくなるとハイレベルの信号を出
力する。
【0031】一方、時間比較手段32は、抵抗35、コ
ンデンサ36、比較器37及び第2定電圧源38を備え
ている。上記比較器37の第1入力37aは、抵抗35
を介して電圧比較手段33の出力と接続しており、この
間にコンデンサ36を分岐して接続している。上記比較
器37の第2入力37bには、定電圧Vtを出力する第
2定電圧源38を接続している。
【0032】時間比較手段32は、上記のような構成と
しているため、上記電圧比較手段33からのハイレベル
の信号が第2定電圧源38の定電圧V2、抵抗35の抵
抗値及びコンデンサ36の容量により定まる一定時間継
続した場合に処理回路9に対してハイレベルの信号を出
力する。本実施例では、この所定時間が1秒となるよう
に上記第2定電圧源38の電圧Vt、抵抗35の抵抗値
及びコンデンサ36の容量を設定している。
【0033】上記のように本実施例の電圧モニタ回路1
4は、分岐線30を介して入力される電圧供給ライン6
の電圧Vaが上記オルタネータ4の定格電圧V2と等し
い状態で1秒以上継続すると、処理回路9に対してハイ
レベルの信号を出力する。
【0034】処理回路9は、エンジン始動後、最初に電
圧モニタ回路14からハイレベルの信号が入力される
と、第1から第6トランジスタ18A〜18Fのベース
に対して信号を出力して、第1から第4ソレノイド19
A〜19D、モータ25等の作動の試験を行う。また、
処理回路9はエンジン始動後1回ハイレベルの信号が入
力され、上記試験を行った後は、2回目以降のハイレベ
ルの信号の入力があっても試験を行わない構成としてい
る。
【0035】次に、本実施例の作動的特徴について説明
する。まず、図4の時刻t1に運転者がキーをひねって
キー穴10をイグニッションオン位置10aとすると、
イグニッションスイッチ5がオンとなり電圧供給ライン
6に電圧Vaはバッテリ2の定電圧V1となる。従っ
て、この状態では、電圧比較手段31の比較器33の第
1入力33aには、モニタ線30を介して上記定電圧V
1が入力される。一方、比較器33の第2入力33bに
は、上記したようにオルタネータ4の定格電圧V2が入
力されており、第1入力33aに入力される電圧は、第
2入力33bに入力される電圧よりも小さいため、比較
器33の出力する信号はローレベルである。
【0036】続いて、時刻t2に運転者がキーをスター
ト位置7c側にひねり、スタータ3を作動させると、エ
ンジン1はスタータ3により回転され、それにともない
オルタネータ4が発電を開始する。このとき電圧供給ラ
イン6に供給される、電圧Vaは図4中Bで示すよう
に、定電圧V1を付近で振動する。
【0037】この状態で、電圧比較手段31の第1入力
33aに入力される電圧は、上記振動する電圧である
が、この電圧は、第1電圧源34の定電圧V2よりも小
さく、比較器33の出力する信号はローレベルである。
【0038】上記スタータ3によりエンジン1がアイド
リング回転数に達し、始動完了状態となると、これを認
識した運転者が図2中時刻t3にキーを放し、キーがイ
グニッションオン位置10bに復帰してスタータ3はオ
フ状態となる。このようにエンジン1が始動を完了し、
わずかの電気遅延時間t4を経てオルタネータ4の発電
する電圧が定電圧V2に達し、この電圧V2が電圧供給ラ
イン6に供給される。
【0039】この状態では、電圧比較手段31の電圧比
較器33の第1入力33aに入力される電圧Vaは上記
オルタネータ4の定電圧V2であり、第1入力33aに
入力される電圧と第2入力33bに入力される電圧が等
しくなるため比較器33はハイレベルの信号を時間比較
手段32の比較器37の第1入力37aに出力する。
【0040】上記電圧モニタ回路14に入力される電圧
Vaがオルタネータ4の定電圧V2と等しい状態、即
ち、エンジン1がアイドリング回転数に達した状態が継
続し、上記電圧比較手段31の比較器33から時間比較
手段32ハイレベル信号が1秒間継続して出力される
と、上記時間比較手段32の比較器37が処理回路9に
対してハイレベル信号を出力する。
【0041】上記ハイレベル信号を入力された処理回路
9は、第1から第6トランジスタ18A〜18Fのベー
スに対して信号を出力し、第1から第5出力モニタライ
ン線27A〜27Eを介して出力モニタ回路13に入力
される信号より、第1から第4ソレノイド19A〜19
D、フェールセーフリレー20、モータリレー21、モ
ータ25が正常に作動しているか否かを検査する。
【0042】例えば、第6トランジスタ18Fのベース
にハイレベルの信号を出力してフェールセーフリレー2
0のリレースイッチ20bをオンする。続いて、第1か
ら第4トランジスタ18A〜18Dのベースに順次ハイ
レベルの信号を出力していくと、第1から第4出力モニ
タライン27A〜27Bを介して出力モニタ回路13に
出力される電圧から第1から第4ソレノイド19A〜1
9Dの作動を確認することができる。
【0043】また、上記ようにフェールセーフリレー2
0をオンした状態で、第5トランジスタ18Eのベース
に信号を出力してモータリレー21のリレースイッチ2
1bをオンすると、第5出力モニタライン27Eから出
力モニタ回路13に出力される電圧によりモータ25の
作動を確認することができる。
【0044】更に、上記の検査において異常が確認され
場合には、第7トランジスタGをオンすることにより、
警告灯22を点灯させる。
【0045】上記試験を行うときには、エンジン1はア
イドル回転数に達し、電圧供給ライン6をアンチロック
制御装置に入力される電圧はオルタネータ4の発電によ
る定電圧V2となっとなっているため、比較的電力消費
量の大きい第1から第4ソレノイド19A〜19D、モ
ータ25を駆動する場合にも、十分な電圧が付加され、
確実に作動させることができる。従って、本実施例によ
れば、故障していないにも拘わらず電圧が十分でないた
め上記モータ25等が駆動されず故障と判断されるのを
防止することができる。
【0046】また、エンジン1はアイドリング回転数に
達し、既にある程度の振動を発生しているため、上記第
1から第4ソレノイド18A〜18D、モータ25を作
動させたときの振動が運転者まで伝達されて不快感をも
たらすこともない。
【0047】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施例
では、時間比較手段は電圧比較手段から1秒継続してハ
イ信号を入力されると処理回路9に対して信号を出力す
る構成としていたが、この時間設定はこれに限定される
ものではなく、適宜設定することができる。
【0048】また、上記時間比較手段、電圧比較手段等
の具体的構成も、上記実施例に限定されず適宜変更する
ことができる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るアンチロック制御装置の試験装置では、電圧比較
手段によりアンチロック制御装置に供給される電圧を監
視し、この電圧がオルタネータの定格電圧以上となると
時間比較手段に信号を出力し、時間比較手段は上記信号
が所定時間以上継続して入力されると処理回路に対し信
号を出力すると共に、記処理回路はエンジン始動後最初
に時間比較手段から信号が入力されたときに試験を行う
構成としており、車両の速度や走行距離からエンジン始
動を推測するのではなく、アンチロック装置に供給され
る電圧を直接モニタし、これによりエンジン始動を検出
する構成としているため、エンジンが始動を完了した状
態で確実、かつ、速やかに試験を行うことができる。
【0050】また、本発明では、上記のようにエンジン
始動完了後に試験を行う構成としているため、ソレノイ
ド、モータ等の駆動時の騒音、振動が車両の乗員に伝達
して不快感をもたらすのを防止することができる。
【0051】更に本発明は、電圧比較手段と時間比較手
段を付加するという比較的簡易な構成により上記の効果
を得ることができ、コストの低減を図ることができる等
の種々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す概略図である。
【図2】 電圧モニタ回路を示す概略図である。
【図3】 イグニッション・キーのキー穴を示す概略図
である。
【図4】 アンチロック制御装置に印加される電圧の変
化を示す線図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 バッテリ 3 スタータ 4 オルタネータ 6 電圧供給ライン 8 電子制御装置 9 処理回路 14 電圧モニタ回路 19 ソレノイド 25 モータ 31 電圧比較手段 32 時間比較手段 33,37 比較器 34,38 定電圧源 35 抵抗 36 コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行開始時にアンチロック制御装置が正
    常に作動することを試験する試験装置であって、 上記アンチロック制御装置に供給される電源電圧を監視
    し、この電圧が所定電圧以上となると信号を出力する電
    圧比較手段と、上記電圧比較手段からの信号が所定時間
    以上継続して入力されると処理回路に対し信号を出力す
    る時間比較手段とを備え、上記処理回路はエンジン始動
    後最初に時間比較手段から信号が入力された時に上記ア
    ンチロック制御装置の試験を行う構成としていることを
    特徴とするアンチロック制御装置の試験装置。
  2. 【請求項2】 上記電圧比較手段は、上記電源電圧がオ
    ルタネータの発電による定電圧以上となると信号を出力
    することを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 上記電圧比較手段は、アンチロック制御
    装置の電子制御装置に供給させる電源電圧を監視するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7668636B2 (en) 2007-08-31 2010-02-23 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha. Control system of vehicle

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US7668636B2 (en) 2007-08-31 2010-02-23 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha. Control system of vehicle

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