JPH06129861A - 光ファイバジャイロ - Google Patents

光ファイバジャイロ

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JPH06129861A
JPH06129861A JP28322392A JP28322392A JPH06129861A JP H06129861 A JPH06129861 A JP H06129861A JP 28322392 A JP28322392 A JP 28322392A JP 28322392 A JP28322392 A JP 28322392A JP H06129861 A JPH06129861 A JP H06129861A
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light
optical fiber
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Yoshiaki Imamura
良明 今村
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貞臣 佐久間
Toshiyuki Muroi
利幸 室井
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 より高い精度にて位相差Δθを求め、正確な
角速度Ωを求めることができる光ファイバジャイロを提
供することを目的とする。 【構成】 光ファイバループ内を伝播する第1の伝播光
を第1の位相変調度φ(t) にて位相変調し第2の伝播光
を第2の位相変調度φ(t−τ) にて位相変調する位相変
調器8を有するディジタルデモジュレーション方式の光
ファイバジャイロおいて、第1の伝播光と第2の伝播光
の間に発生する位相差、φ=φ(t) −φ(t−τ)それに
よって位相差φが異なる4つのディジタル値IP が生成
され、次の2つの減算式、 IP (Δθ−π/2)−IP (Δθ+π/2)=4E2
sin(Δθ) IP (Δθ−0)−IP (Δθ±π)=4E2 cos
(Δθ) 但し、Eは定数、によって位相差Δθを求め、それによ
って角速度を求めるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば航空機、船舶、
自動車等の角速度計として使用して好適な光ファイバジ
ャイロに関し、特に、ディジタルデモジュレーション方
式の光ファイバジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバジャイロは光のサグナック効
果(サニャック効果ともいう。)を利用して角速度を計
測するように構成されており、高い信頼性を有し装置を
小型化することができる利点がある。光ファイバジャイ
ロのうち、干渉型光ファイバジャイロと称する形式のも
のがあり、これは複数回巻回された光ファイバループよ
りなる1本の長い光路を互いに反対方向に光を伝播させ
斯かる2つの伝播光の位相差より角速度を求めるように
構成されている。
【0003】図16は光ファイバジャイロの従来例を示
す。尚、図16で参照符号100が付された点線部分は
後に説明するディジタルデモジュレーション方式の構成
例である。光ファイバジャイロは、半導体レーザ、発光
ダイオード等の光源1と入射光を電流に変換する受光器
2と1本の光ファイバを複数回巻回して形成された光フ
ァイバループ3と偏光子4と光ファイバを伝播する光を
合成し又は分岐するカプラ5、6とを有する。
【0004】光源1より出力された光線は第1のカプラ
5及び偏光子4を経由して第2のカプラ6に導かれる。
第2のカプラ6で光線は分岐され、斯くして分岐された
2つの光線は光ファイバループ3を互いに反対方向に伝
播する。即ち、一方は光ファイバループ3を右周りに伝
播し、他方は左周りに伝播する。
【0005】光ファイバループ3に外力として角速度Ω
が加わると、サグナック効果(サニャック効果)によっ
て、光ファイバループ3内を互いに反対方向に伝播する
光の間に位相差Δθが生じる。斯かる位相差Δθは角速
度Ωに比例し、次の式で表される。
【0006】
【数1】
【0007】ここに、Dは光ファイバループ3のループ
径、Lは光ファイバループ3の長さ、λは光源1から出
力される光の波長、Cは光速を表す。
【0008】位相差Δθを求める方法として、従来、位
相変調方式及び斯かる位相変調方式を改良したセロダイ
ン方式が知られており、斯かる方法の詳細については例
えば本願出願人と同一の出願人による特願平4-26756 を
参照されたい。
【0009】位相変調方式によると、光ファイバループ
3の一端に位相変調器8が設けられ、斯かる位相変調器
8によって光ファイバループ3を右周りに伝播する光と
左周りに伝播する光はそれぞれ位相変調される。
【0010】位相変調器8によって位相変調された2つ
の光は合成されて受光器2によって受光され、電流信号
に変換されて出力される。受光器2より出力された電流
信号は電流電圧変換器7によって電圧信号に変換され、
それより位相差Δθが求められる。
【0011】位相変調器8によって位相変調された右周
りに伝播する光と左周りに伝播する光は、電磁波として
それぞれ次の数2の式のEcw、Eccw として表される。
【0012】
【数2】
【0013】ここに、ωは光の角周波数、φ(t) は右周
りに伝播する光Ecwが位相変調器8によって変調された
位相変化分、φ(t−τ) は左周りに伝播する光Eccw が
位相変調器8によって変調された位相変化分、τは光が
光ファイバループ3を伝播する時間、またEは光源1の
光の強さに関係する定数である。
【0014】右周りの光Ecwと左周りの光Eccw の位相
をそれぞれψcw、ψccw とすると、数2の式は、
【0015】
【数3】
【0016】ここに、ψcw、ψccw は、
【0017】
【数4】
【0018】受光器2は位相変調された右周りの光Ecw
と左周りの光Eccw の両者が合成された光を受光するか
ら、受光器2が受光する光の強さIP は、
【0019】
【数5】
【0020】この数5の式に数4の式のψcw、ψccw を
代入すると、次の数6の式が得られる。
【0021】
【数6】
【0022】この式の右辺のcosの中のφ(t) −φ(t
−τ) は位相変調器8によって生成された位相差であ
り、これをφとおくと数6の式は、
【0023】
【数7】
【0024】となる。但し、
【0025】
【数8】
【0026】である。数7の式で更に、Δθ−φ=xと
置くと、光の強さIP は変数xの関数となり、次の数9
の式が得られる。
【0027】
【数9】
【0028】上述の如く、記号Δθ、φ(t) 、φ(t−
τ) 、φ、xはいずれも位相差を表すが、記号Δθは角
速度によって発生する位相差、記号φ(t) 及びφ(t−
τ) は位相変調器8によって生成された位相変化分、記
号φは位相変調器8によって生成される位相差、記号x
は角速度による位相差と位相変調器8による位相差の両
者が合成されて生成された位相差である。
【0029】数7の式において、光の強さIP は受光器
2の出力として得られ、位相差φは位相変調器8によっ
て適当な値に定められるから、位相差Δθを求めること
ができ、更に数1の式によって角速度Ωが求められる。
【0030】フランスのH.C.ルフェーブル等によっ
て提案されたディジタルデモジュレーション方式は、
(1) バイアス特性が良い、(2) ディジタル式の処理系や
制御系との相性が良い等、の特徴を有するためディジタ
ル式の光ファイバジャイロに好適である。
【0031】図16の点線100はディジタルデモジュ
レーション方式の構成例を示し、図17にその詳細を示
す。位相変調器8には接続端子10Aを経由して位相変
調信号発生部10が接続されており、斯かる位相変調信
号発生部10はタイミング信号発生器9からの基準信号
によって生成された矩形波信号を供給する。位相変調器
8において、光ファイバループ3を右周りに伝播する光
と左周りに伝播する光は矩形波信号によってそれぞれ位
相変調される。即ち、数2の式の位相変化分φ(t) 、φ
(t−τ) は矩形波信号となる。
【0032】ディジタルデモジュレーション方式では、
位相変調器8によって右周りの光Ecwと左周りの光Ecc
w はその位相差φがφ=+π/2とφ=−π/2に交互
に変化するように位相変調される。
【0033】このときの光の強さIP は、数7の式にΔ
θ−(±π/2)を代入して、
【0034】
【数10】
【0035】これより、位相差がφ=+π/2のときと
φ=−π/2のときの光の強さIPの差を求めると、
【0036】
【数11】
【0037】この式の右辺は位相変調器8によって生成
された位相差φを含まないから、これより角速度による
位相差Δθを求めることができる。
【0038】こうして、ディジタルデモジュレーション
方式によると、位相変調器8によって右周りの光Ecwは
位相差変化分φ(t) だけ位相変調され、左周りの光Ecc
w は位相差変化分φ(t−τ) だけ位相変調され、2つの
位相差変化分の差φ(=φ(t) −φ(t−τ) )が+π/
2及び−π/2になるように構成されている。次に、位
相差がφ=+π/2のときの光の強さIP とφ=−π/
2のときの光の強さI P の差を求め、これよりΔθの値
を求めることができる。
【0039】図18〜図19を参照してディジタルデモ
ジュレーション方式を具体的に説明する。ディジタルデ
モジュレーション方式によると、位相変調器8によって
右周りの光Ecwはその位相差φcw=φ(t) が例えば図1
8Aに示す矩形波となるように位相変調され、左周りの
光Eccw はその位相差φccw =φ(t−τ) が例えば図1
8Bに示す矩形波となるように位相変調される。斯かる
矩形波の周期は一般に2τである。
【0040】即ち、右周りの光Ecwの位相差φ(t) は周
期2τ且つ振幅π/4の周期的な矩形波であり、従って
時間τ毎に交互に+π/4と−π/4に変化する。左周
りの光Eccw の位相差φ(t−τ) は右周りの光Ecwの位
相差の波形と同一の矩形波を有するが、右周りの光Ecw
の位相差に対して時間τだけ遅れている。
【0041】従って、左周りの光Eccw の位相差も周期
2τ且つ振幅π/4の周期的な矩形波であるが、右周り
の光Ecwの位相差の変化に時間τだけ遅れて時間τ毎に
交互に+π/4と−π/4に変化する。
【0042】こうして、右周りの光Ecwの位相差φ(t)
と左周りの光Eccw の位相差φ(t−τ) との差、即ち位
相差φ(t) −φ(t−τ) (=φ)を求めると、図18C
に示すように時間τ毎に交互に+π/2と−π/2に変
化する矩形波となる。
【0043】図18Dは数7の式又は数9の式の変数x
=Δθ−φの波形を表す。光ファイバジャイロに角速度
Ωが働かないときは、Δθ=0だから図18Dの変数x
の波形は図18Cのφの波形に一致する(但し符号は反
対)。
【0044】次に、図19を参照して、数7の式又は数
9の式を使用して、位相差φがφ=±π/2のときの光
の強さIP (Δθ±π/2)を求める方法を示す。
【0045】図19Aは数7の式又は数9の式のグラフ
であり、位相差xと光の強さIP の関係を表すのによく
用いられる。斯かるグラフにて、横軸はx(=Δθ−
φ)、縦軸は光の強さIP (x)即ちIP (Δθ−φ)
である。図19Aの下側に示された図19B及び図19
Cは横軸(図19Aの縦軸方向)が時間、縦軸(図19
Aの横軸方向)がx(=Δθ−φ)である。図19Aの
右側に示された図19D及び図19Eは横軸(図19A
の横軸方向)が時間、縦軸(図19Aの縦軸方向)が光
の強さIP である。
【0046】図19Bは図18DにおいてΔθ=0の場
合のx(=Δθ−φ)の波形を示し、図19Dは斯かる
場合の光の強さIP を表す。同様に、図19Cは図18
DにおいてΔθ≠0の場合のx(=Δθ−φ)の波形を
示し、図19Eは斯かる場合の光の強さIP を表す。
【0047】図19Bのx(=Δθ−φ)は時間τ毎に
交互に+π/2と−π/2に変化する矩形波だから、光
の強さIP の値はIP (−π/2)とIP (+π/2)
とが交互に得られる。
【0048】図19Dにて光の強さIP の値が時間τ毎
にスポーク状の突起部を有するのは、図19Bの波形に
て示すxの値が−π/2と+π/2との間を変化すると
きに、図19Aの正弦波の光の強さIP が増加するから
である。
【0049】Δθ=0の場合には、図19Bに示すよう
にxの値が+π/2と−π/2とに交互に変化しても、
光の強さIP は図19Dに示すように(スポーク状の突
起部を除いて)一定値となる。しかしながら、Δθ≠0
の場合には、図19Cに示すようにxの値は時間τ毎に
交互にΔθ−π/2とΔθ+π/2に変化し、このとき
光の強さIP は図19Eに示すように(スポーク状の突
起部を除いて)時間τ毎に交互に変化する。
【0050】図19Eの矩形波がハイレベルにあるのは
x=Δθ−π/2のときの光の強さIP (Δθ−π/
2)を表し、矩形波がロウレベルにあるのはx=Δθ+
π/2のときの光の強さIP (Δθ+π/2)を表す。
従って、図19Eの矩形波のハイレベルとロウレベルの
差は、IP (Δθ−π/2)−IP (Δθ+π/2)に
対応している。
【0051】即ち、図19Eの矩形波のハイレベルとロ
ウレベルの差の大きさは数11の式の右辺を表す。こう
して、ディジタルデモジュレーション方式では、図19
Aの光の強さIP を示す正弦波より、図19Eの光の強
さIP の矩形波を生成し、斯かる矩形波のハイレベルと
ロウレベルの差より数11の式によってΔθが求められ
る。
【0052】再び図17を参照して説明すると、A/D
変換器11によって光の強さIP を示す(図19D及び
図19Eに示す)ディジタル信号が生成され、その値I
P (Δθ−π/2)及びIP (Δθ+π/2)はゲート
回路20を経由して2つのレジスタ21A、21Bにそ
れぞれ供給される。ゲート回路20はタイミング信号発
生器9からのタイミング信号に基づいて作動し、それに
よって斯かる2つの値は2つのレジスタ21A、21B
に交互に記憶される。次に、減算部23にて数11の式
の引き算がなされ、続く演算部25にて数1の式より角
速度Ωが計算される。こうして得られた角速度Ωは出力
端子12Aより外部に供給される。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタルデモ
ジュレーション方式を利用した光ファイバジャイロで
は、数11の式を使用してΔθを求め、それによって数
1の式より角速度Ωを求めていた。
【0054】しかしながら、数11の式の右辺はsin
Δθを含んでおり、正弦曲線の山部と谷部の間の傾斜が
大きい範囲では高い精度でΔθを求めることができる
が、正弦曲線の山部と谷部では傾斜が小さいから高い精
度でΔθを求めることができない欠点があった。
【0055】更に、sinΔθの値からΔθの値を一義
的に求められるのはΔθが−π/2から+π/2の範囲
であり、従って数1の式より求められる角速度Ωの測定
値に限界があった。
【0056】また、数11の式の右辺は4E2 を含んで
おり、斯かる4E2 はスケールファクタとしてその大き
さが時間とともに変化することがあり、それによってΔ
θの正確な値を求めることができない欠点があった。
【0057】本発明は斯かる点に鑑み、より高い精度に
て位相差Δθを求め、正確な角速度Ωを求めることがで
きる光ファイバジャイロを提供することを目的とする。
【0058】
【課題を解決するための手段】本発明によると、光源
と、光ファイバループと、上記光源からの光を第1の伝
播光と第2の伝播光とに分岐し両者を上記光ファイバル
ープにそれぞれ互いに反対方向に伝播させるカプラと、
上記第1の伝播光及び第2の伝播光を位相変調する位相
変調器と、上記第1の伝播光及び第2の伝播光を受光し
て電気信号に変換する受光器と、該受光器から供給され
た電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換器と、該
電流電圧変換器から供給されたアナログ信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換器とを有し、上記A/D変
換器から供給されたディジタル信号より角速度を求める
ように構成された光ファイバジャイロおいて、上記位相
変調器によって上記第1の伝播光は第1の位相差φ(t)
にて位相変調され上記第2の伝播光は光が上記光ファイ
バループを伝播する時間をτとすると第2の位相差φ(t
−τ) にて位相変調され、上記受光器によって次の式で
表される光の強さIP を有する光が受光され、 IP (Δθ−φ)=2E2 {1+cos(Δθ−φ)} 但し、Δθは角速度によって上記第1の伝播光と第2の
伝播光の間に発生する位相差、φ=φ(t) −φ(t−τ)
は位相差、上記A/D変換器によって上記位相差φが異
なる4つのディジタル値IP (Δθ−π/2)、I
P (Δθ+π/2)、IP (Δθ−0)、IP (Δθ±
π)が生成され、次の第1の及び第2の減算式、 IP (Δθ−π/2)−IP (Δθ+π/2)=4E2
sin(Δθ) IP (Δθ−0)−IP (Δθ±π)=4E2 cos
(Δθ) 但し、Eは定数、によって位相差Δθを求め、それによ
って角速度を求めるように構成されている。
【0059】本発明によると、光ファイバジャイロおい
て、タイミング信号を発生するタイミング信号発生器1
09と、上記タイミング信号を入力し上記位相変調器8
に位相変調信号を出力する位相変調信号発生部110
と、上記タイミング信号をゲート制御信号として入力し
且つ上記A/D変換器111からのディジタル信号を入
力するゲート回路120と、上記ゲート制御信号に基づ
いて上記ゲート回路から供給された上記4つのディジタ
ル値IP (Δθ−π/2)、IP (Δθ+π/2)、I
P (Δθ−0)、IP (Δθ±π)をそれぞれ記憶する
4つのレジスタ121A、121B、121C、121
Dと、該4つのレジスタより供給された上記4つのディ
ジタル値より角速度を演算する角速度演算部131と、
を有するように構成されている。
【0060】本発明によると、光ファイバジャイロおい
て、上記4つのレジスタより供給された上記4つのディ
ジタル値より利得誤差を演算し誤差訂正信号を発生する
変調度制御演算部141を有し、上記位相変調信号発生
部110は上記変調度制御演算部141より出力された
上記誤差訂正信号をD/A変換器151を経由して入力
しそれによって訂正された位相変調信号を上記位相変調
器8に出力するように構成されている。
【0061】本発明によると、光ファイバジャイロにお
いて、上記角速度演算部141は、上記第1のレジスタ
121Aより供給されたディジタル値IP (Δθ−π/
2)と上記第2のレジスタ121Bより供給されたディ
ジタル値IP (Δθ+π/2)とより上記第1の減算式
を演算する第1の減算器131−1Aと、上記第3のレ
ジスタ121Cより供給されたディジタル値IP (Δθ
−0)と上記第4のレジスタ121Dより供給されたデ
ィジタル値IP (Δθ±π)とより上記第2の減算式を
演算する第2の減算器131−1Bと、上記第1及び第
2の減算器の出力信号を入力して角速度を演算する角速
度演算器131−2と、を有する。
【0062】本発明によると、光ファイバジャイロにお
いて、上記位相変調信号発生部110は上記タイミング
信号を入力する変調信号発生器110−1と、該変調信
号発生器110−1からの出力信号をD/A変換器11
0−2を経由して入力し上記位相変調器8に位相変調信
号を出力する可変利得増幅器110−3とを有し、上記
可変利得増幅器110−3によって位相変調度の利得制
御がされるように構成されている。
【0063】
【作用】本発明によると、位相変調器8によって光ファ
イバループを右周りに伝播する光は位相φ(t) にて位相
変調され左周りを伝播する光は位相φ(t−τ) にて位相
変調され、斯かる2つの光は受光器2によって受光され
る。
【0064】受光器2によって受光される光の強さIP
は、 IP (Δθ−φ)=2E2 {1+cos(Δθ−φ)} である。受光器2からのアナログ信号はA/D変換器1
11によってディジタル信号に変換される。
【0065】信号処理装置又はCPU112は4つの異
なる位相差φの値に対して4つのディジタル値IP (Δ
θ−π/2)、IP (Δθ+π/2)、IP (Δθ−
0)、IP (Δθ±π)を記憶し、数11の式及び数1
2の式を計算する。数11の式よりsin(Δθ)の値
を計算し、数12の式よりcos(Δθ)の値を計算
し、両者より位相差Δθが求められるから正確な位相差
Δθを得ることができる。また変調度制御演算部141
を設けることによって位相変調器8の誤差も補償するこ
とができる。
【0066】
【実施例】以下に図1〜図15を参照して本発明の実施
例について説明する。尚図1〜図15において図16〜
図19の対応する部分には同一の参照符号を付してその
詳細な説明は省略する。
【0067】位相差Δθを求めるための数11の式の右
辺は4E2 sinΔθを含むから、それに対応して右辺
が4E2 cosΔθとなる式を得ることを考える。その
ために数7の式にてφ=0とφ=±πとの場合の変数x
を代入し得られた式の差を求める。
【0068】
【数12】
【0069】従って、図18Cに対応して位相差φとし
てφ=0とφ=±πとを有する波形を生成すればよい。
斯かる変調波形の例は後に説明する。こうして、数11
の式のほかに数12の式を使用して位相差Δθを求める
ことができるから、より正確な測定値を得ることができ
る。
【0070】図1に本発明のディジタルデモジュレーシ
ョン方式の光ファイバジャイロの構成例を示す。光ファ
イバジャイロは光源1と入射光を電流に変換する受光器
2と1本の光ファイバを複数回巻回して形成された光フ
ァイバループ3と偏光子4と光ファイバを伝播する光を
合成し又は分岐するカプラ5、6と受光器2より出力さ
れた電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換器7と
光ファイバループ3の一端に配置された位相変調器8と
を有する。
【0071】更に、本発明の光ファイバジャイロはタイ
ミング信号発生器109と位相変調信号発生部110と
A/D変換器111と信号処理装置又はCPU112と
を有し、これらはディジタルデモジュレーション部10
0を構成している。
【0072】CPU112はゲート回路120と4つの
レジスタ121A、121B、121C、121Dと角
速度演算部131と変調度制御演算部141とを含むよ
うに構成してよい。
【0073】タイミング信号発生器109は位相変調信
号発生部110に位相変調の順序とタイミングを指示す
るタイミング信号を供給するように構成されており、位
相変調信号発生部110は斯かるタイミング信号は基づ
いて所定の電圧信号を位相変調器8に供給する。斯くし
て、光ファイバループ3を伝播する光は所定の順序及び
タイミングにしたがって位相変調される。
【0074】図2に位相変調信号発生部110の構成例
を示す。位相変調信号発生部110は変調信号発生器1
10−1と第2のD/A変換器110−2と可変利得増
幅器110−3とを有するように構成してよい。可変利
得増幅器110−3は第1のD/A変換器151を経由
して変調度制御演算部141からの誤差訂正信号を受入
れ、斯かる誤差訂正信号によって利得の制御がなされる
ように構成されている。変調度制御演算部141によっ
て供給される誤差訂正信号の詳細は後に説明する。
【0075】図1に示すように、タイミング信号発生器
109は更にゲート回路120にもタイミング信号を供
給するように構成されており、ゲート回路120は斯か
るタイミング信号に基づいて所定の順序及びタイミング
にてA/D変換器111からの出力電圧を4つのレジス
タ121A、121B、121C、121Dのいずれか
に供給するように構成されている。
【0076】例えば、第1のレジスタ121AにはIP
(Δθ−π/2)の値が記憶され、第2のレジスタ12
1BにはIP (Δθ+π/2)の値が記憶され、第3の
レジスタ121CにはIP (Δθ−0)の値が記憶さ
れ、第4のレジスタ121DにはIP (Δθ±π)の値
が記憶される。4つのレジスタ121A、121B、1
21C、121Dに記憶された光の強さIP の値は角速
度演算部131に供給される。
【0077】図3に角速度演算部131の構成例を示
す。角速度演算部131は2つの減算器131−1A、
131−1Bと第1の角速度演算器131−2と第2の
角速度演算器131−3と象限判定器131−4とを有
するように構成してよい。
【0078】第1の減算器131−1Aでは数11の式
の左辺の減算IP (Δθ−π/2)−IP (Δθ+π/
2)が実行され、第2の減算器131−1Bでは数12
の式の左辺の減算IP (Δθ−0)−IP (Δθ±π)
が実行される。従って、第1の減算器131−1Aから
は数11の式の右辺の値4E2 sinΔθを示す信号が
出力され、第2の減算器131−1Bからは数12の式
の右辺の値4E2 cosΔθを示す信号が出力される。
【0079】係数4E2 は次の数13の式によって求め
られる。
【0080】
【数13】
【0081】こうしてsinΔθの値とcosΔθの値
が求められる。ここで、sinΔθの値をY/Rと置
き、cosΔθの値をX/Rと置く。即ち、
【0082】
【数14】
【0083】これより、ΔθとRとを求めると、
【0084】
【数15】
【0085】位相差Δθは数15の式の第1式と第2式
を用いてより精度が高い値が求められる。次に、両式を
用いて位相差Δθを高精度にて求める方法を示す。
【0086】先ず位相差Δθの値が±πの範囲にある場
合について説明する。図4Aに示すようにXY平面に半
径Rの円を描き斯かる円上の点Pの座標を(X,Y)と
すると∠POX=Δθである。図4Bに示すように斯か
る円を5つの領域即ち象限に分割する。
【0087】即ち、第1象限は+π≦Δθ<+3π/4
であり、第2象限は+3π/4≦Δθ<+π/4であ
り、第3象限は+π/4≦Δθ<−π/4であり、第4
象限は−π/4≦Δθ<−3π/4であり、更に第5象
限は−3π/4≦Δθ<−πである。
【0088】先ず、点P(X,Y)が斯かる5つの象限
のうちどの象限にあるかを判定する、即ち、位相差Δθ
がいかなる値にあるかを判定する。こうして象限判定が
行われると、次に、その結果によってΔθを求める式が
選択され、斯かる選択された式によって位相差Δθが計
算される。
【0089】図5に斯かる象限判定と位相差Δθを計算
する手順を流れ図にて示す。斯かる方法によると、Xと
Yの絶対値を比較しXとYの符号を判定することによっ
て点P(X,Y)がどの象限にあるかが判定され、点P
(X,Y)が第1象限〜第5象限のいずれにあるかが判
定されると次の5つの式より選択された1つの式によっ
て位相差Δθが求められる。
【0090】
【数16】
【0091】ここに、記号atnはarctanを表
す。図5の流れ図の象限判定ステップ201〜209は
象限判定器131−4によって実行され、位相差Δθ演
算ステップ211〜219は第1の角速度演算器131
−2によって実行される。
【0092】次に位相差Δθの値が+π以上又は−π以
下の範囲にある場合について説明する。sinΔθとc
osΔθは周期関数なので、+π以上又は−π以下の値
を直接求めることはできない。しかしながら、既に求め
た位相差Δθに対する変化量を求めることは可能であ
り、したがって、斯かる変化量を既に求めた位相差Δθ
に加算することによって+π以上又は−π以下の値の位
相差Δθを求めることができる。
【0093】+π以上又は−π以下の値の位相差Δθを
計算するために、第2の角速度演算器131−3が設け
られており、斯かる第2の角速度演算器131−3は第
1の角速度演算器131−2の出力側に配置されてい
る。
【0094】図6に第2の角速度演算器131−3の構
成例を示す。第2の角速度演算器131−3は位相差Δ
θの変化分を計算する変化分演算器161と斯かる前回
の位相差Δθを記憶する第5のレジスタ165と前回の
位相差Δθに今回の位相差Δθの変化分を加算する加算
器163と斯かる加算器163から出力された現在の位
相差Δθの値を記憶する第6のレジスタ167とを有す
るように構成してよい。
【0095】変化分演算器161では、第5のレジスタ
165に記憶された前回の位相差Δθと第1の角速度演
算器131−2から供給された今回の位相差Δθとが比
較されて位相差Δθの変化分が計算される。
【0096】斯かる位相差Δθの変化分の絶対値がπよ
り大きくなければ、斯かる位相差Δθの変化分の値はそ
のまま加算器163に供給され、もし斯かる位相差Δθ
の変化分がπ以上であればその値より2πだけ減算され
て加算器163に供給され、もし斯かる位相差Δθの変
化分が−π以下であればその値に+2πが加算されて加
算器163に供給される。今回の位相差Δθの値は第5
のレジスタ165に記憶されて次回の位相差Δθの変化
分の計算に使用される。
【0097】加算器163では現在の位相差Δθに今回
の位相差Δθの変化分が加算されて新たな位相差Δθが
計算され、その値は第6のレジスタ167に記憶され
る。位相差Δθの変化分を加算することによって位相差
Δθを求めるように構成されているため、位相差Δθの
絶対値がπより大きくなっても必要な位相差Δθの値を
得ることができる。こうして、第2の角速度演算器13
1−3によって+π以上又は−π以下の値の位相差Δθ
の値が求められることができる。
【0098】次に、変調度制御演算部141の動作を説
明する。変調度制御演算部141は位相変調器8での位
相変調において温度変化に起因する誤差を除去するよう
構成されている。一般に変調利得は温度に対する感度を
有しており、温度が変化すると変調利得も変化する。位
相変調器8の変調利得が温度により変化すると、ジャイ
ロの性能が低下する。
【0099】変調信号発生器110−1の本来の変調利
得を1とし、変調利得の誤差をεvとすると、実際の変
調利得は1−εvとなる。数7の式において、位相差φ
の代わりに(1−εv)φを代入すると次の数17の式
を得る。
【0100】
【数17】
【0101】このとき、4つのレジスタ121A、12
1B、121C、121Dから出力信号は次の数18の
式によって表される。
【0102】
【数18】
【0103】これらの式よりΔθとEを消去し、εvが
充分小さいとすると、次の数19の式を得る。
【0104】
【数19】
【0105】この式より明らかなように、変調利得誤差
εvは4つのレジスタ121A、121B、121C、
121Dからの出力信号のみから求めることができる。
【0106】本発明では、温度変化に起因する変調利得
の誤差を除去するために、変調度制御演算部141が設
けられており、変調度制御演算部141からの誤差訂正
信号は図2にて示すように、D/A変換器151を経由
して位相変調信号発生部110の可変利得増幅器110
−3に入力される。こうして、可変利得増幅器110−
3では、変調度制御演算部141からの誤差訂正信号に
基づいて変調利得が調整されるから、温度変動に起因す
る変調利得の誤差が排除される。
【0107】次に、図7を参照して位相変調信号発生部
110の第2の例を説明する。この例の位相変調信号発
生部110は変調信号発生器110−1と利得調整器1
10−5と第3のD/A変換器110−6とを含むよう
に構成されている。この例では、第1のD/A変換器1
51を除去することができる利点がある。即ち、利得調
整器110−5は、変調度制御演算部141からの誤差
訂正信号を直接入力し、ディジタル演算によって直接利
得を制御するように構成されている。第3のD/A変換
器110−6は利得調整器110−5の出力側に接続さ
れている。
【0108】この例は図2に示した位相変調信号発生部
110の第1の例を改良したものである。図2の第1の
例によると、ディジタルデモジュレーション部100は
第1のD/A変換器151と第2のD/A変換器110
−2の2つのD/A変換器を含む。第1のD/A変換器
151は高速度が要求され第2のD/A変換器110−
2は高精度が要求される。図7に示す如く、位相変調信
号発生部110の第2の例では、2つのD/A変換器の
代わりに、高速度と高精度を備えた1つのD/A変換器
110−6が配置されている。
【0109】図8〜図13を参照して本発明のディジタ
ルデモジュレーション方式の光ファイバジャイロにて使
用する位相差φの例を説明する。数11の式を得るため
には位相差φ=+π/2とφ=−π/2とが必要であ
り、数12の式を得るためには位相差φ=0とφ=+π
又は−πとが必要である。従って、数11の式と数12
の式の両者を得るためには、図18Cに対応して、位相
差φ=+π/2とφ=−π/2、φ=0とφ=+π又は
−πを含む波形信号が必要である。
【0110】先ず、図8及び図9を参照して位相差信号
φの第1の例を説明する。図8Aは右周りの光Ecwの位
相φ(t) の波形信号を示し、図8Bは左周りの光Eccw
の位相φ(t−τ) の波形信号を示し、図8Cは位相差φ
=φ(t) −φ(t−τ) の波形信号を示し、図8Dは数7
の式又は数9の式の変数x=Δθ−φの波形信号を示
す。図8Cに示すように位相差φ信号は時間τ内に4つ
値±π/2、0、+π(又は−π)を有し、変数x=Δ
θ−φもそれに対応して4つ値Δθ−(±π/2)、Δ
θ−0、Δθ−π(又はΔθ+π)を有する。
【0111】図9は図19と同様に数7の式又は数9の
式を使用して、位相差φがφ=±π/2のとき、φ=0
のとき及びφ=±πのときに、光の強さIP (Δθ−±
π/2)、IP (Δθ−0)及びIP (Δθ−±π)を
求める方法を示す。
【0112】図9Aは数7の式又は数9の式のグラフで
あり、横軸は位相差x(=Δθ−φ)、縦軸は光の強さ
P である。
【0113】図9BはΔθ=0の場合の位相差x(=Δ
θ−φ)の波形を表し、図9Dは図9Bに示す位相差x
に対する光の強さIP を表す。図9Bに示すように変数
x(=Δθ−φ)が時間τ内に順に−π、−π/2、
0、+π/2に変化すると、図9Dに示すように光の強
さIP はそれに対応して順にIP (0−π)、IP (0
−π/2)、IP (0−0)、IP (0+π/2)とな
る。
【0114】同様に、図9CはΔθ≠0の場合の位相差
x(=Δθ−φ)の波形を表し、図9Eは図9Cに示す
位相差xに対する光の強さIP を表す。図9Cに示すよ
うに変数x(=Δθ−φ)が時間τ内に順にx=Δθ−
π、Δθ−π/2、Δθ−0、Δθ+π/2に変化する
と、図9Eに示すように光の強さIP はそれに対応して
順にIP (Δθ−π)=I1 、IP (Δθ−π/2)=
2 、IP (Δθ−0)=I3 、IP (Δθ+π/2)
=I4 となる。
【0115】図9Eに示すように、IP (Δθ−0)の
値I3 とIP (Δθ−π)の値I1との差より数12の
式の左辺が求められ、IP (Δθ−π/2)の値I2
P(Δθ+π/2)の値I4 との差より数11の式の
左辺が求められる。
【0116】次に、図10及び図11を参照して位相差
信号φの第2の例を説明する。図10Aは右周りの光E
cwの位相φ(t) の波形信号を示し、図10Bは左周りの
光Eccw の位相φ(t−τ) の波形信号を示し、図10C
は位相差φ=φ(t) −φ(t−τ) の波形信号を示し、図
10Dは数7の式又は数9の式の変数x=Δθ−φの波
形信号を示す。図10Cに示すように位相差φは時間4
τ内に4つ値±π/2、0、+π(又は−π)を有し、
変数x=Δθ−φもそれに対応して4つ値Δθ−(±π
/2)、Δθ−0、Δθ−π(又はΔθ+π)を有す
る。
【0117】図11は図19と同様に数7の式又は数9
の式を使用して、位相差φがφ=±π/2のときφ=0
のとき及びφ=±πのときに、光の強さIP (Δθ−±
π/2)、IP (Δθ−0)及びIP (Δθ−±π)を
求める方法を示す。
【0118】図11Aは数7の式又は数9の式のグラフ
であり、横軸は位相差x(=Δθ−φ)、縦軸は光の強
さIP である。
【0119】図11BはΔθ=0の場合の位相差x(=
Δθ−φ)の波形を表し、図11Dは図11Bに示す位
相差xに対する光の強さIP を表す。図11Bに示すよ
うに変数x(=Δθ−φ)が時間4τ内に順に−π、+
π/2、0、−π/2に変化すると、図11Dに示すよ
うに光の強さIP はそれに対応して順にIP (0−
π)、IP (0+π/2)、IP (0−0)、IP (0
−π/2)となる。
【0120】同様に、図11CはΔθ≠0の場合の位相
差x(=Δθ−φ)の波形を表し、図11Eは図11C
に示す位相差xに対する光の強さIP を表す。図11C
に示すように変数x(=Δθ−φ)が時間4τ内に順に
x=Δθ−π、Δθ+π/2、Δθ−0、Δθ−π/2
に変化すると、図11Eに示すように光の強さIP はそ
れに対応して順にIP (Δθ−π)=I1 、IP (Δθ
+π/2)=I2 、IP (Δθ−0)=I3 、IP (Δ
θ−π/2)=I4 となる。
【0121】図11Eに示すように、時間4τ内にて、
P (Δθ−0)の値I3 とIP (Δθ−π)の値I1
の差より数12の式の左辺が求められ、IP (Δθ−π
/2)の値I4 とIP (Δθ+π/2)の値I2 との差
より数11の式の左辺が求められる。
【0122】次に、図12及び図13を参照して位相差
信号φの第3の例を説明する。図12Aは右周りの光E
cwの位相φ(t) の波形信号を示し、図12Bは左周りの
光Eccw の位相φ(t−τ) の波形信号を示し、図12C
は位相差φ=φ(t) −φ(t−τ) の波形信号を示し、図
12Dは数7の式又は数9の式の変数x=Δθ−φの波
形信号を示す。図12Cに示すように位相差φ信号は時
間τ内に4つ値+π(又は−π)、+π/2、0、−π
/2を有し、変数x=Δθ−φもそれに対応して4つ値
Δθ−π(又はΔθ+π)、Δθ−π/2)、Δθ−
0、Δθ+π/2を有する。
【0123】図13は図19と同様に数7の式又は数9
の式を使用して、位相差φがφ=±π/2のときφ=0
のとき及びφ=±πのときに、光の強さIP (Δθ−±
π/2)、IP (Δθ−0)及びIP (Δθ−±π)を
求める方法を示す。
【0124】図13Aは数7の式又は数9の式のグラフ
であり、横軸は位相差x(=Δθ−φ)、縦軸は光の強
さIP である。
【0125】図13BはΔθ=0の場合の位相差x(=
Δθ−φ)の波形を表し、図13Dは図13Bに示す位
相差xに対する光の強さIP を表す。図13Bに示すよ
うに変数x(=Δθ−φ)が時間τ内に順に−π、−π
/2、0、+π/2に変化すると、図13Dに示すよう
に光の強さIP はそれに対応して順にIP (0−π)、
P (0−π/2)、IP (0−0)、IP (0+π/
2)となる。
【0126】同様に、図13CはΔθ≠0の場合の位相
差x(=Δθ−φ)の波形を表し、図13Eは図13C
に示す位相差xに対する光の強さIP を表す。図13C
に示すように変数x(=Δθ−φ)が時間τ内に順にx
=Δθ−π、Δθ−π/2、Δθ−0、Δθ+π/2に
変化すると、図13Eに示すように光の強さIP はそれ
に対応して順にIP (Δθ−π)=I1 、IP (Δθ−
π/2)=I2 、IP (Δθ−0)=I3 、IP (Δθ
−π/2)=I4 となる。
【0127】図13Eに示すように、時間τ内にて、I
P (Δθ−0)の値I3 とIP (Δθ−π)の値I1
差より数12の式の左辺が求められ、IP (Δθ−π/
2)の値I2 とIP (Δθ+π/2)の値I4 との差よ
り数11の式の左辺が求められる。
【0128】最後に、図14及び図15を参照して位相
差信号φの第4の例を説明する。図14Aは右周りの光
Ecwの位相φ(t) の波形信号を示し、図14Bは左周り
の光Eccw の位相φ(t−τ) の波形信号を示し、図14
Cは位相差φ=φ(t) −φ(t−τ) の波形信号を示し、
図14Dは数7の式又は数9の式の変数x=Δθ−φの
波形信号を示す。図14Cに示すように位相差φ信号は
時間2τ内に4つ値+π(又は−π)、+π/2、0、
−π/2を有し、変数x=Δθ−φもそれに対応して4
つ値Δθ−π(又はΔθ+π)、Δθ−π/2)、Δθ
−0、Δθ+π/2を有する。
【0129】図15は図19と同様に数7の式又は数9
の式を使用して、位相差φがφ=±π/2のときφ=0
のとき及びφ=±πのときに、光の強さIP (Δθ−±
π/2)、IP (Δθ−0)及びIP (Δθ−±π)を
求める方法を示す。
【0130】図15Aは数7の式又は数9の式のグラフ
であり、横軸は位相差x(=Δθ−φ)、縦軸は光の強
さIP である。
【0131】図15BはΔθ=0の場合の位相差x(=
Δθ−φ)の波形を表し、図15Dは図15Bに示す位
相差xに対する光の強さIP を表す。図15Bに示すよ
うに変数x(=Δθ−φ)が時間2τ内に順に−π、−
π/2、0、+π/2に変化すると、図15Dに示すよ
うに光の強さIP はそれに対応して順にIP (0−
π)、IP (0−π/2)、IP (0−0)、IP (0
+π/2)となる。
【0132】同様に、図15CはΔθ≠0の場合の位相
差x(=Δθ−φ)の波形を表し、図15Eは図15C
に示す位相差xに対する光の強さIP を表す。図15C
に示すように変数x(=Δθ−φ)が時間2τ内に順に
x=Δθ−π、Δθ−π/2、Δθ−0、Δθ+π/2
に変化すると、図15Eに示すように光の強さIP はそ
れに対応して順にIP (Δθ−π)=I1 、IP (Δθ
−π/2)=I2 、IP (Δθ−0)=I3 、IP (Δ
θ−π/2)=I4 となる。
【0133】図15Eに示すように、時間2τ内にて、
P (Δθ−0)の値I3 とIP (Δθ−π)の値I1
の差より数12の式の左辺が求められ、IP (Δθ−π
/2)の値I2 とIP (Δθ+π/2)の値I4 との差
より数11の式の左辺が求められる。
【0134】第1の例では、位相差φ(t) 又はφ(t−
τ) の最大値は±π/2でよく、その波形は比較的簡単
である。しかし、図9に示すように位相変調はτ/4時
間毎にしなければならない。
【0135】第2の例では、位相差φ(t) 又はφ(t−
τ) の最大値は±π/2でよいが、その波形は比較的複
雑である。図11に示すように位相変調はτ時間毎であ
る。
【0136】第3の例では、位相差φ(t) 又はφ(t−
τ) の最大値は±π/2でよく、3つのレベル+π/
2、0、−π/2しか使用しない。またその波形は比較
的簡単である。しかし、図13に示すように位相変調は
τ/4時間毎にしなければならない。
【0137】第4の例では、位相差φ(t) 又はφ(t−
τ) の最大値は±π/2でよく、3つのレベル+π/
2、0、−π/2しか使用しない。また図15に示すよ
うに、位相変調はτ/2時間毎である。
【0138】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0139】
【発明の効果】本発明によれば、sinΔθの値ばかり
でなく、cosΔθの値も得られるから、位相差Δθを
sinΔθによって求めることもcosΔθによって求
めることもできる利点がある。
【0140】本発明によれば、位相差ΔθはsinΔθ
及びcosΔθの両者によって求めることができるか
ら、位相差ΔθをsinΔθだけから求める場合に比べ
てより精度の高い位相差Δθを求めることができ、従っ
てより精度が高い角速度Ωを測定することができる利点
がある。
【0141】本発明によれば、位相差Δθの関数として
sinΔθとcosΔθの値が得られるから、位相差Δ
θを±πの範囲で得ることができる利点がある。
【0142】本発明によれば、前回の位相差Δθに位相
差Δθの変化分を加算するように構成されているから、
位相差Δθを±πの範囲より大きい範囲で得ることがで
きる利点がある。
【0143】本発明によれば、変調度制御演算部を設
け、それによって温度変化に起因する変調利得の偏差を
補正しているから、温度変化に起因する測定値誤差を除
去することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバジャイロの例を示す図であ
る。
【図2】本発明による位相変調信号発生部の構成例を示
す図である。
【図3】本発明による角速度演算部の構成例を示す図で
ある。
【図4】位相差Δθの範囲を5つの象限に分割したこと
を示す図である。
【図5】位相差の象限判別と計算手順を示す流れ図であ
る。
【図6】本発明による第2の角速度演算器の構成例を示
す図である。
【図7】本発明による位相変調信号発生部の他の構成例
を示す図である。
【図8】本発明の光ファイバジャイロにて使用される位
相差信号の第1の例を示す説明図である。
【図9】図8の位相差と光の強さの関係を説明する説明
図である。
【図10】本発明の光ファイバジャイロにて使用される
位相差の第2の例を示す説明図である。
【図11】図10の位相差と光の強さの関係を説明する
説明図である。
【図12】本発明の光ファイバジャイロにて使用される
位相差の第3の例を示す説明図である。
【図13】図12の位相差と光の強さの関係を説明する
説明図である。
【図14】本発明の光ファイバジャイロにて使用される
位相差の第4の例を示す説明図である。
【図15】図14の位相差と光の強さの関係を説明する
説明図である。
【図16】従来の光ファイバジャイロの構成例を示す図
である。
【図17】図16の光ファイバジャイロの主要部の構成
例を示す図である。
【図18】従来の位相差の例を示す説明図である。
【図19】図18の位相差と光の強さの関係を説明する
説明図である。
【符号の説明】
1 光源 2 受光器 3 光ファイバループ 4 偏光子 5、6 カプラ 7 電流電圧変換器 7A 接続端子 8 位相変調器 9 タイミング信号発生器 10 位相変調信号発生部 10A 接続端子 11 A/D変換器 12 CPU 12A 接続端子 20 ゲート回路 21A、21B レジスタ 23 減算部 25 演算部 100 ディジタルデモジュレーション部 109 タイミング信号発生器 110 位相変調信号発生部 110−1 変調信号発生器 110−2 D/A変換器 110−3 可変利得増幅器 110−5 利得調整器 110−6 D/A変換器 111 A/D変換器 112 CPU 120 ゲート回路 121A、121B、121C、121D レジスタ 131 角速度演算部 131A 接続端子 131−1A、131−1B 減算器 131−2、131−3 角速度演算器 131−4 象限判別器 151 D/A変換器 161 変化分演算器 163 加算器 165、167 レジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、光ファイバループと、上記光源
    からの光を第1の伝播光と第2の伝播光とに分岐し両者
    を上記光ファイバループにそれぞれ互いに反対方向に伝
    播させるカプラと、上記第1の伝播光及び第2の伝播光
    を位相変調する位相変調器と、上記第1の伝播光及び第
    2の伝播光を受光して電気信号に変換する受光器と、該
    受光器から供給された電流信号を電圧信号に変換する電
    流電圧変換器と、該電流電圧変換器から供給されたアナ
    ログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器とを
    有し、上記A/D変換器から供給されたディジタル信号
    より角速度を求めるように構成された光ファイバジャイ
    ロおいて、 上記位相変調器によって上記第1の伝播光は第1の位相
    差φ(t) にて位相変調され上記第2の伝播光は光が上記
    光ファイバループを伝播する時間をτとして第2の位相
    差φ(t−τ) にて位相変調され、上記受光器によって次
    の式で表される光の強さIP を有する光が受光され、 IP (Δθ−φ)=2E2 {1+cos(Δθ−φ)} 但し、 Δθは角速度によって上記第1の伝播光と第2の伝播光
    の間に発生する位相差、φ=φ(t) −φ(t−τ) は位相
    差、 上記A/D変換器によって上記位相差φが異なる4つの
    ディジタル値IP (Δθ−π/2)、IP (Δθ+π/
    2)、IP (Δθ−0)、IP (Δθ±π)が生成さ
    れ、 次の第1の及び第2の減算式、 IP (Δθ−π/2)−IP (Δθ+π/2)=4E2
    sin(Δθ) IP (Δθ−0)−IP (Δθ±π)=4E2 cos
    (Δθ) 但し、Eは定数、によって位相差Δθを求め、それによ
    って角速度を求めるように構成されたことを特徴とする
    光ファイバジャイロ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバジャイロおい
    て、 タイミング信号を発生するタイミング信号発生器と、上
    記タイミング信号を入力し上記位相変調器に位相変調信
    号を出力する位相変調信号発生部と、上記タイミング信
    号をゲート制御信号として入力し且つ上記A/D変換器
    からのディジタル信号を入力するゲート回路と、上記ゲ
    ート制御信号に基づいて上記ゲート回路から供給された
    上記4つのディジタル値IP (Δθ−π/2)、I
    P (Δθ+π/2)、IP (Δθ−0)、IP (Δθ±
    π)をそれぞれ記憶する4つのレジスタと、該4つのレ
    ジスタより供給された上記4つのディジタル値より角速
    度を演算する角速度演算部と、を有するように構成され
    たことを特徴とする光ファイバジャイロ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光ファイバジャイロおい
    て、 上記4つのレジスタより供給された上記4つのディジタ
    ル値より変調利得誤差を演算し誤差訂正信号を発生する
    変調度制御演算部を有し、上記位相変調信号発生部は上
    記変調度制御演算部より出力された上記誤差訂正信号を
    D/A変換器を経由して入力しそれによって訂正された
    位相変調信号を上記位相変調器に出力するように構成さ
    れたことを特徴とする光ファイバジャイロ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の光ファイバジャイ
    ロにおいて、上記角速度演算部は、上記第1のレジスタ
    より供給されたディジタル値IP (Δθ−π/2)と上
    記第2のレジスタより供給されたディジタル値IP (Δ
    θ+π/2)とより上記第1の減算式を演算する第1の
    減算器と、上記第3のレジスタより供給されたディジタ
    ル値IP (Δθ−0)と上記第4のレジスタより供給さ
    れたディジタル値IP (Δθ±π)とより上記第2の減
    算式を演算する第2の減算器と、上記第1及び第2の減
    算器の出力信号を入力して角速度を演算する角速度演算
    器と、を有することを特徴とする光ファイバジャイロ。
  5. 【請求項5】 請求項2、3又は4記載の光ファイバジ
    ャイロにおいて、上記位相変調信号発生部は上記タイミ
    ング信号を入力する変調信号発生器と、該変調信号発生
    器からの出力信号をD/A変換器を経由して入力し上記
    位相変調器に位相変調信号を出力する可変利得増幅器と
    を有し、上記可変利得増幅器によって位相変調度の利得
    制御がされるように構成されていることを特徴とする光
    ファイバジャイロ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999056080A1 (fr) * 1998-04-27 1999-11-04 Tokimec Inc. Gyroscope a fibres optiques
JP2010038917A (ja) * 2008-08-04 2010-02-18 Honeywell Internatl Inc 閉ループ光ファイバセンサのためのセグメント化された光回路駆動装置
JP2011022145A (ja) * 2009-07-20 2011-02-03 Honeywell Internatl Inc 干渉型光ファイバジャイロスコープの交互変調方式

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