JPH06129790A - 自動車用熱交換器の製造方法 - Google Patents

自動車用熱交換器の製造方法

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Publication number
JPH06129790A
JPH06129790A JP4267396A JP26739692A JPH06129790A JP H06129790 A JPH06129790 A JP H06129790A JP 4267396 A JP4267396 A JP 4267396A JP 26739692 A JP26739692 A JP 26739692A JP H06129790 A JPH06129790 A JP H06129790A
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JP
Japan
Prior art keywords
tube
solder
tube material
fin
heat exchanger
Prior art date
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Pending
Application number
JP4267396A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Inoue
丈治 井上
Yoichiro Yoshida
洋一郎 吉田
Mitsugi Iizuka
貢 飯塚
Hajime Sasaki
元 佐々木
Hajime Abe
元 阿部
Makoto Ota
真 太田
Kiyoshi Oizumi
清 大泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Toyo Radiator Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Toyo Radiator Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd, Toyo Radiator Co Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、チューブ材への溶融半田めっ
きを行わなくともコア組立て後の接合が可能な自動車用
熱交換器の製造方法を提供することにある。 【構成】外表面に、半田粉末、バインダー、溶媒及びフ
ラックス物質の混合物からなる塗布剤の塗膜を形成した
偏平チューブと、フィンとで構成されるコアを組立て、
そのコアに加熱処理を施すことにより、前記半田粉末を
溶融させて偏平チューブとフィンを接合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用熱交換器、特
に銅合金製のチューブ材とフィン材とを組立ててなるコ
アの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジン部を冷却する熱交換
器、即ちラジエータは、一般には冷却水を流す黄銅製の
偏平チューブ、放熱用の銅合金製のフィン、チューブ両
端のヘッダープレート、タンク等から構成され、通常、
溶融半田めっきを施したチューブとフィンを所定の構造
に配列し、さらにヘッダープレートを装着してコアを形
成し、この状態でコア焼きと称する半田接合のための加
熱処理を炉中で施し、さらにタンク等の必要部品を取り
付けて製造される。
【0003】黄銅製の偏平チューブは、黄銅条を成形し
て製造されるが、条材端縁の接合部は、電気溶接する方
法や、ロックシームと称し、接合部をハゼ折状としてお
き、次工程の溶融半田めっきの際、その接合部に半田を
浸透させて半田付けする方法によって形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱交換器の製造
では、コア焼時の半田接合の前に、予めチューブ材に半
田めっきを施す必要がある。通常、これは溶融した半田
の浴中へチューブ材を浸漬して行うため、半田の加熱、
溶融用に専用の設備が必要となり、コスト高の要因にな
ると共に、フラックスの使用及び半田浴からのPbの飛
散など環境的な問題もある。
【0005】また、大気中で半田を溶融するため、酸化
による半田成分のロスも相当なものとなる。
【0006】従って、予めチューブ材への溶融半田めっ
きを行わなくともコア組立て後の半田接合が可能な方法
の出現が望まれていた。
【0007】本発明の目的は、製造工程を簡素化した新
規な自動車用熱交換器の製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、チューブ材を溶融半田浴へ浸漬する代
りに、チューブ材の表面に、半田粉末、バインダー、溶
媒及びフラックス物質の混合物からなる塗布剤の塗膜を
形成しておくことにした。
【0009】チューブ材の表面に半田の粉末を塗布する
ためには、これのみではまったく密着性が得られないた
め、バインダー及び半田の濡れ性を良くするためのフラ
ックス物質と混合して塗料状とする必要がある。
【0010】その場合、バインダーとしては、一般の塗
料被覆を形成する有機高分子化合物が用いられるが、特
に熱分解しやすいアクリル系、ウレタン系、メラミン系
等の樹脂が適しており、それをトルエン、キシレン等の
有機溶媒で溶解し、半田粉末と混合して用いられる。
【0011】その混合割合は、塗布剤を塗布しやすい粘
度とする必要があるため一概には決められないが、最低
限塗膜の密着性を確保する必要があり、半田粉末の重量
に対し、バインダー、溶媒とも0.5〜10%程度が好
ましい。
【0012】半田粉末の粒度は、細かい方が均一に塗布
可能となるので、好ましくは350メッシュ以下の粒度
のものが用いられるべきである。
【0013】フラックス物質は、銅及び銅合金の半田付
に使用される市販の半田付用液状フラックスが用いられ
る。耐蝕性の点からは、無機ハロゲン化物を含まない有
機系フラックス、例えばロジン、アミン・アミド類又は
乳酸、クエン酸等の有機酸類、及び塩酸アニリン、塩酸
ヒドラジン等の塩基性有機化合物等を単体又は混合して
有機溶媒に溶解したものが好ましい。
【0014】このフラックス物質の添加量は、通常の半
田付の使用量程度で差し支えない。
【0015】塗布剤の塗膜の形成は、チューブの成形後
でもよいし、チューブ用の条材に例えば、刷毛、ディッ
プ、吹付け、ロールコーティング法等により塗布してお
き、それをチューブ成形するようにしてもよい。
【0016】塗布材を塗布する厚みは、単位面積当りの
半田粉末の重量が通常の溶融半田めっきを行ったときの
半田重量とほぼ同等となるようにすることが望ましい。
【0017】また、塗膜を形成したチューブとフィンを
接合するコア焼時の雰囲気としては、塗膜中にフラック
スを含有しているので大気中でも可能であるが、N2
Co−Co2 等不活性又は還元性雰囲気の方がより好ま
しい。
【0018】
【作用】本発明の方法によると、チューブ材の表面に形
成された塗膜中の半田粉末がコア焼時の加熱によって溶
融し、従来と同様にチューブ材とフィン材が接合され
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0020】通常の方法で接合縁部をハゼ折して成形し
た黄銅製の偏平チューブを用意し、各偏平チューブの上
下表面に、350メッシュの80Pb−20Snの半田
粉末、アクリル系樹脂、トルエン及び市販の半田付用液
状フラックス(千住金属工業株式会社製の一般はんだ付
用樹脂系フラックス)を、重量にして85%、1.5
%、8.5%及び5%の割合で混合した塗布剤を塗布
し、塗膜を乾燥させた。
【0021】これによりチューブ材の表面に厚さ30μ
■の塗膜が形成された。
【0022】次に、この塗膜付のチューブ材と、別に用
意した、板厚さ0.04mmの銅合金製条材をコルゲー
ト加工したフィン材とを交互に配列してコアを形成し
た。
【0023】次に、このコアを新たにフラックスを使用
することなく、350℃で5分間加熱処理した後、冷却
した。
【0024】得られたコアについて、フィンとチューブ
の接合状況及びチューブのハゼ折部への半田の浸透状況
を確認した。
【0025】確認は、得られたコアから切り出して研磨
した端面を顕微鏡で観察した。
【0026】その結果、フィンとチューブの接合は、図
1に示すように、十分なフィレットが形成され、良好な
接合が行われていることが認められた。また、ハゼ折部
では、半田がよく浸透していることが認められた。
【0027】なお、図1において、1はチューブ材、2
はフィン材、3は半田を示す。
【0028】前述の例は、チューブ材とフィン材及びハ
ゼ折部の接合であるが、チューブとヘッダープレートと
の接合、あるいはヘッダープレートと黄銅製のタンクと
の接合にも本発明で述べた塗布剤を使用することができ
る。
【0029】なお、本発明では、予めチューブ材に塗布
する塗布剤にフラックス物質を配合する例を示したが、
このフラックス物質が特に他の成分と混合しにくいよう
な場合には、フラックス物質を混合しない塗布剤を塗布
しておき、コア焼時に従来の方法と同様にフラックスを
施しても同様の効果が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の方法によれ
ば、半田粉末の入った塗布剤を用いることにより、従来
行われていたチューブ材への溶融半田めっき工程を省略
することができる。即ち従来は、コア焼完了まで2度半
田を溶融する必要があったが、本発明ではコア焼時の1
度の加熱、半田溶融で従来と同様の接合が可能となり、
新たなフラックスの塗布が不要な点も含めて工程の簡素
化が可能となり、自動車用熱交換器を安価に提供できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方法の実施例で得られたコアのチ
ューブとフィンの接合部の断面拡大写真を模写した図。
【符号の説明】
1 チューブ材 2 フィン材 3 半田
フロントページの続き (72)発明者 飯塚 貢 東京都渋谷区桜丘町31番2号 東洋ラジエ ーター株式会社内 (72)発明者 佐々木 元 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社土浦工場内 (72)発明者 阿部 元 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社システムマテリアル研究所内 (72)発明者 太田 真 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社システムマテリアル研究所内 (72)発明者 大泉 清 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社土浦工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅又は銅合金製のチューブ材とフィン材と
    で構成されるコアを加熱処理して前記チューブ材とフィ
    ン材を半田付する自動車用熱交換器の製造において、予
    めチューブ材の外表面に、半田粉末、バインダー、溶媒
    及びフラックス物質の混合物からなる塗布剤の塗膜を形
    成しておくことを特徴とする自動車用熱交換器の製造方
    法。
  2. 【請求項2】成形されたチューブ材の表面に塗布剤を塗
    布して塗膜を形成する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】チューブ材がハゼ折部を有する偏平チュー
    ブ又はハゼ折部を有しない偏平溶接チューブであり、フ
    ィン材がコルゲートフィン又はプレートフィンである、
    請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】チューブ材とヘッダープレートとの間に塗
    布剤の塗膜を介在させて加熱処理する、請求項1、請求
    項2又は請求項3に記載の方法。
JP4267396A 1992-10-06 1992-10-06 自動車用熱交換器の製造方法 Pending JPH06129790A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008508103A (ja) * 2004-07-30 2008-03-21 ヴァレオ システム テルミク 表面処理を含む熱交換器の製法及びこのようにして得られた熱交換器
JP2008188226A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2011152436A (ja) * 2011-03-31 2011-08-11 Olympia:Kk 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008508103A (ja) * 2004-07-30 2008-03-21 ヴァレオ システム テルミク 表面処理を含む熱交換器の製法及びこのようにして得られた熱交換器
JP2008188226A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Daito Giken:Kk 遊技台
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Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040203