JPH0612839U - 多板クラッチ - Google Patents

多板クラッチ

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Publication number
JPH0612839U
JPH0612839U JP5058092U JP5058092U JPH0612839U JP H0612839 U JPH0612839 U JP H0612839U JP 5058092 U JP5058092 U JP 5058092U JP 5058092 U JP5058092 U JP 5058092U JP H0612839 U JPH0612839 U JP H0612839U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
plate
bolt
differential
pinion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5058092U
Other languages
English (en)
Inventor
賢司 平石
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 栃木富士産業株式会社 filed Critical 栃木富士産業株式会社
Priority to JP5058092U priority Critical patent/JPH0612839U/ja
Publication of JPH0612839U publication Critical patent/JPH0612839U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Retarders (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一方側と他方側の少くとも一方において、摩
擦板を係合するための溝加工が不要であると共に、分解
性に優れた多板クラッチの提供を目的とする。 【構成】 この考案の多板クラッチ(29)は、クラッ
チ板(29a,29b)を押圧して入力側と出力側とを
連結する多板クラッチであって、前記クラッチ板の一方
側と他方側の少なくとも一方を、他部材(23)を締結
するボルト(33)の頭(33a)に係合させたことを
備えたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、多板クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
公開実用平成3−112137号公報に図4のようなデファレンシャル装置2 01が記載されている。このデファレンシャル装置201は電磁石203で多板 式のパイロットクラッチ205を締結すると差動機構207の差動トルクがカム 209に掛り、そのカムスラスト力により多板式のメインクラッチ211が締結 され、差動機構207の差動が制限されるように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図5のように、メインクラッチ211の外側の摩擦板213はラグ部215を クラッチハウジング217のラグ係合溝219に係合しており、クラッチハウジ ング217は差動機構207のピニオンキャリヤ212に延設されている。従っ て、クラッチハウジング217にラグ係合溝219の加工が必要であり、加工コ ストが高くなる。又、メインクラッチ211と差動機構207とが一体構成であ り分解できないから、組付けや修理などの作業性が悪い。
【0004】 そこで、この考案は、摩擦板を係合するための溝加工が不要であると共に分解 性に優れた多板クラッチの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案の多板クラッチは、クラッチ板を押圧して一方側と他方側とを連結す る多板クラッチであって、前記クラッチ板の一方側と他方側の少なくとも一方を 、他部材を締結するボルトの頭に係合させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】 クラッチ板の一方側と他方側の少なくとも一方を他部材を固定するボルトに係 合しており、従ってクラッチ板係合用の係合溝等の加工を低減することができる 。又、このクラッチ板が係合した状態でボルトの回転が不能になる。
【0007】
【実施例】
図1ないし図3により一実施例の説明をする。図1はこの実施例の多板クラッ チを差動制限装置に用いたデファレンシャル装置を示す。左右の方向は図1での 左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0008】 図1のデファレンシャル装置1のデフケース3は、例えばベアリング(図示せ ず)を介してデフキャリヤ(図示せず)内に支承されている。デフケース3には リングギヤ(図示せず)が固定されており、このリングギヤはドライブギヤと噛 合っている。こうして、エンジンの駆動力はドライブギヤを介してデフケース3 を回転駆動する。
【0009】 デフケース3の内部には左右のハブ9(一方側),11(他方側)が同軸配置 されており、左のハブ9は左車軸にスプライン連結され、右のハブ11は右車軸 にスプライン連結されている。デフケース3の内部にはダブルピニオンのプラネ タリーギヤ式差動機構13が配置されている。インターナルギヤ15はデフケー ス3に形成され、サンギヤ17は左のハブ9に形成されている。又、外側のピニ オンギヤ19は外側のピニオンシャフト21と一体に形成されて支承され、ピニ オンシャフト21は左右のピニオンキャリヤ23,25に両端を支持されている 。内側のピニオンギヤは内側のピニオンシャフト上に回転自在に支承され、この ピニオンシャフトはピニオンキャリヤ23,25に両端を支持されている。右の ピニオンキャリヤ25は右のハブ11と一体に形成されており、左右のピニオン キャリヤ23,25は周方向等間隔で複数本配置されたボルト33により一体に 締結されている。又、各ピニオンギヤとピニオンキャリヤ23,25との間には ワッシャ27,27が配置されている。
【0010】 デフケース3(インターナルギヤ15)に入力したエンジンの駆動力はピニオ ンギヤを介してサンギヤ17(ハブ9)とピニオンキャリヤ25(ハブ11)と に分配されて左右の車輪に伝達されると共に、車輪間に駆動抵抗差が生じるとピ ニオンギヤの自転と公転とによりエンジンの駆動力は各車輪に差動分配される。
【0011】 差動機構13の左にはこの実施例の多板クラッチ29が配置されている。多板 クラッチ29はアウタークラッチ板29aとインナークラッチ板29bとからな り、アウタークラッチ板29aは図2のようにボルト33の頭33aに係合し、 インナークラッチ板29bは左のハブ9に係合している。また、両クラッチ板2 9a,29bは、皿バネ30でプレロードがかけられ、皿バネ30はボルト33 の頭33aに係合している。ボルト33の頭33aはこの実施例で六角であり、 クラッチ板29aに対する係合が行ない易くなっている。クラッチ板29aの係 合により、逆にボルト33は緩み止めが行なわれることとなる。なお、32はワ ッシャである。
【0012】 デフケース3には多板クラッチ29や差動機構13の潤滑オイルが流出入する 開口49が設けられている。
【0013】 このように、クラッチ板29aの係合にボルト33を利用するからキャリヤ等 にクラッチ板29a用の係合溝を加工する必要がなく、それだけコストを低減で きる。又、他にボルトの廻り止め手段が不要であり、例えばねじの緩み止め剤を 塗布しないから組付け分解共に容易である。又、ボルトを外すことにより多板ク ラッチ部の回転部材側からの分解が可能になり、組付けや修理に当っての取扱い が容易になる。
【0014】 クラッチ29a,29bはその締結力に応じてピニオンキャリヤ29とサンギ ヤ17間の差動回転を制動し、差動機構13の差動を制限する。
【0015】 上記実施例ではボルト33の頭33aが六角のものであるが図3のように八角 の頭31aを有するボルトを用いてクラッチ板29aを係合させることもできる 。
【0016】 なお、この考案では、内側のクラッチ板をボルトに係合することもできる。ま た丸頭のボルトの頭に係合面を形成するようにしてもよい。
【0017】
【考案の効果】
この考案の多板クラッチは、クラッチ板を、他部材を固定するボルトに係合さ せると共にクラッチ板でボルトの廻り止めをするように構成したから、係合溝の 加工が低減され、それだけ低コストであり、他にボルトの緩み止めが不要であっ て組付けと分解共に容易になり、また、組付けや修理での取扱いや作業が容易で ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を用いたデファレンシャル装置の断面
図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】この考案のボルトと摩擦板との係合部の別態様
を示す図面である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】図5の要部拡大図である。
【符号の説明】
29 多板クラッチ 29a アウタークラッチ板 31 クラッチハウジング(クラッチ部材) 31a,33a 頭 33 ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチ板を押圧して一方側と他方側と
    を連結する多板クラッチであって、前記クラッチ板の一
    方側と他方側の少なくとも一方を、他部材を締結するボ
    ルトの頭に係合させたことを特徴とする多板クラッチ。
JP5058092U 1992-07-20 1992-07-20 多板クラッチ Pending JPH0612839U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5058092U JPH0612839U (ja) 1992-07-20 1992-07-20 多板クラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5058092U JPH0612839U (ja) 1992-07-20 1992-07-20 多板クラッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0612839U true JPH0612839U (ja) 1994-02-18

Family

ID=12862925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5058092U Pending JPH0612839U (ja) 1992-07-20 1992-07-20 多板クラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0612839U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5280950U (ja) * 1975-10-31 1977-06-16

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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