JPH061275Y2 - スカム除去装置 - Google Patents

スカム除去装置

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JPH061275Y2
JPH061275Y2 JP1488589U JP1488589U JPH061275Y2 JP H061275 Y2 JPH061275 Y2 JP H061275Y2 JP 1488589 U JP1488589 U JP 1488589U JP 1488589 U JP1488589 U JP 1488589U JP H061275 Y2 JPH061275 Y2 JP H061275Y2
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scum
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weir
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JP1488589U
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敏和 花本
繁 内田
敏朗 松井
哲夫 長谷川
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Hitachi Metals Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は下水処理場の沈殿池のスカム除去装置に関
し、特に沈殿池の水位の昇降に追従しかつスカムを強制
的にスカム管に掻き込むことができるスカム除去装置に
関する。
[従来の技術] 下水処理場の沈殿池の水面にはスカムと総称される浮
泡、浮垢、浮渣などが浮遊し、腐敗の原因となって水質
を悪化させ、悪臭を放ち、美感上からも好ましくないこ
とから、沈殿池下流側の両側壁間にスカム管を掛渡し、
スカム管の長手方向に呑み口を開口し、スカム管を呑み
口が上方を向いた通常位置と上流側を向いた呑込み位置
との間で回転自在としたスカム除去装置が従来より用い
られている。
しかるに沈殿池の水位は大雨や生活排水の増大などによ
る季節的、時間的変化によって上昇し、また渇水や生活
排水の減少などによって減少し、その昇降量は平均値に
対して±50mmほどにも達する。この結果水位が上昇した
ときにはスカムと共に多量の水がスカム管に流入し、ス
カム処理設備の処理能力を越えてしまってオーバーフロ
ーしてしまい、また水位が下降したときにはスカムを呑
み込むことができなくなる。
そこで沈殿池の水位の昇降に従って昇降する堰をスカム
管の上流側に設けたスカム除去装置が本出願人によって
提案されている(実願昭63−157166号、実願昭63−1582
14号)。
[考案が解決しようとする課題] 上記スカム除去装置は沈殿池の水位の昇降に追従するか
ら、従来から用いられてきた装置よりは優れているが、
スカムをスカム管に強制的に掻き込むことができない。
すなわち沈殿池の流速は緩慢であり、また沈殿池の表面
に浮遊したスカムは乾燥しているから、単に水位差だけ
をもってスカムをスカム管に流し込むのでは十分にスカ
ムを除去できず、また水位差を大きくするとスカムと共
に大量の水がスカム管に流れ込んでしまう。
したがって本考案は、沈殿池の水位の昇降に追従するこ
とができ、かつスカムを強制的にスカム管に掻き込むこ
とができるスカム除去装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記課題を解決するために成されたものであ
り、すなわち請求項1は、沈殿池の上面に配した枠体の
上流部を沈殿池両側壁に俯仰自在に軸支し下流部には浮
き子を取付け、該枠体の上下流部の両側に取付けたスプ
ロケット間に両側一対のチェンを巻き掛け、該チェンに
掻き板の上部両側を軸支してチェン間より該掻き板を揺
動自在に垂下し、前記両側のチェンの各々にローラを軸
支し、チェンの下行部の一定位置にローラが至ったとき
の該ローラの上面にはレールを前記枠体に取付け下面に
は押し部材を配し、該押し部材の上流端は前記枠体に軸
支し下流端には連結部材の上端を軸支し、該連結部材の
下端には堰の上流側両側を軸支し、該堰の下流端はスカ
ム管の呑み口に俯仰自在に軸支し、堰の上流側を上昇さ
せる付勢手段を設けたスカム除去装置である。
なお堰の上流側を上昇させる付勢手段とは、必ずしも堰
に設置されていることを意味するものではない。すなわ
ち押し部材の下流端と連結部材と堰の上流側とは互いに
ヒンジ接続されているから、付勢手段を例えば押し部材
に設置してもよい。また付勢手段としては、例えばばね
によってもよく、滑車とロープと錘とによって堰を上方
に釣り上げてもよく、また堰に浮き子を取付けてもよ
い。
請求項2は、請求項1のスカム除去装置において、前記
枠体の俯仰軸と同軸に駆動スプロケットを取付け、沈殿
池内を回動するチェンを案内するスプロケットと前記駆
動スプロケットとの間に駆動チェンを巻き掛け、前記枠
体の上流側スプロケットと前記駆動スプロケットとをギ
ヤ接続したスカム除去装置である。
[作用] 枠体の上流部は沈殿池両側壁に軸支されており下流部に
は浮き子が取付けられているから、枠体の下流部は沈殿
池の水位の昇降に追従して昇降する。またチェンの下行
部が沈殿池の下流側に移動する方向にチェンを回動させ
ると、チェン間より揺動自在に垂下した掻き板は、チェ
ンの下行部にあるときは沈殿池内に下端を没しさせつつ
下流側に移動してスカムをスカム管方向に押しやり、チ
ェンの上行部にあるときは沈殿池の水面上を上流側に移
動する。
他方押し部材の上流端は枠体に軸支されており下流端は
上方に付勢されているから、チェンに軸支されたローラ
が押し部材上面を通過するとき以外は、押し部材の下流
端は上昇位置にあり、したがって連結部材も上昇位置に
あり、下流端をスカム管の呑み口に軸支した堰も上昇位
置にあってスカム及び沈殿池の水を堰止めている。また
ローラが押し部材上面を通過するときには、ローラの上
面にはレールが設けられているから、結局ローラは前記
付勢手段に抗して押し部材を下方に押圧しつつ前進し、
連結部材を介して堰は下降してスカムはスカム管に流入
する。
したがつてローラが堰を押し下げているときに掻き板が
スカムをスカム管に掻き込むように、掻き板とローラと
を近接させてチェンに取付けるのが好ましいが、掻き板
とローラとを離隔してチェンに取付けても、掻き板によ
ってスカムはスカム管の上流側に掻き寄せられるから、
本考案の目的は達成される。
次にチェンは手動によって回動させることも、枠体に載
置した駆動モータによって駆動することも、沈殿池外に
載置した駆動モータによって駆動することもできるが、
請求項2のように構成すれば、沈殿池内を回動するチェ
ンを案内するスプロケットによって駆動スプロケットが
駆動され、該駆動スプロケットによって枠体の上流側ス
プロケットが駆動されるから、別途駆動手段を設けるこ
となく本装置を駆動させることができる。
[実施例] 本考案の実施例を添付の図面に基づいて説明する。第1
図と第2図は本考案の一実施例のそれぞれ下半平面図と
側面図であり、矢印F方向に緩慢に流れる沈殿池20の上
面には枠体1が配置され、該枠体1の上流部には軸2が
回転自在に取付けられ、該軸2は沈殿池20の両側壁に設
けた軸受によって回転自在に軸支されている。他方枠体
1の下流部には浮き子3が取付けられ、こうして枠体1
は軸2を中心として俯仰し、枠体1の下流部は沈殿池の
水位の昇降に従って昇降する。
枠体1の上流部には両側一対のスプロケット4が、また
枠体1の下流部には両側一対のスプロケット5が取付け
られ、該スプロケット4,5間には両側一対のチェン6
が巻き掛けられている。他方沈殿池20の側壁上には駆動
モーター30が設置され、枠体1の軸2には駆動スプロケ
ット32が固設され、駆動モーター30に固設されたスプロ
ケット30aと、駆動スプロケット32との間にはチェン31
が巻き掛けられ、軸2に固着されたスプロケット32a
と、枠体1の上流部スプロケット4と同軸に固着された
スプロケット4aとの間にはチェン33が巻き掛けられ、こ
うしてチェン6は駆動モーター30によって、チェン31、
駆動スプロケット32、チェン33及び上流部スプロケット
4を介して駆動されて、上流部スプロケット4と下流部
スプロケット5との間を回動する。その際回動の方向
は、チェン6の下行部が沈殿池20の下流側に進行するよ
うに(第2図では反時計方向に)回動させる。
第3図は第2図中A−A断面図であり、図に示すように
チェン6には掻き板10の上部両側が回転自在に軸支され
ており、こうして両側一対のチェン6,6間より掻き板
10が揺動自在に垂下している。掻き板10の下端までの長
さと、チェン6の上行部と下行部との間隔すなわちスプ
ロケット4,5の大きさとは、掻き板10を垂下したチェ
ン6が下行部にあるときは掻き板10下端は沈殿池20に水
没し、掻き板10を垂下したチェン6が上行部にあるとき
は掻き板10下端は沈殿池20の水面上にあるように形成さ
れている。
第4図と第5図とは本実施例の部分拡大図であり、図に
示すようにチェン6の各々にはローラ11が回転自在に軸
支され、チェン6の下行部の一定位置にローラ11が至っ
たときの該ローラ11の上面には、レール12が枠体1に取
付けられ、下面には押し部材13が配置されている。該押
し部材13の上流端は枠体1に軸支され、下流端には連結
部材14の上端が軸支され、該連結部材14の下端は堰15の
上流側両側に軸支され、該堰15の下流端はスカム管21の
呑み口に俯仰自在に軸支されている。
また互いにヒンジ接続された押し部材13下流端と連結部
材14と堰15上流側とを上昇させる付勢手段として、堰15
の下面には浮き子16が取付けられている。したがってロ
ーラ11が押し部材13上を通過していないときには、第4
図に示すように堰15上流側と連結部材14と押し部材13下
流端とは上昇位置にあり、この上昇位置において堰15に
よって沈殿池20のスカム22と水とが堰止められるように
構成されている。またローラ11が押し部材13上を通過し
ているときには、第5図に示すように堰15上流側と連結
部材14と押し部材13下流端とは下降位置にあり、この下
降位置において堰15上面はスカム22の厚さほど水没する
ように構成されている。
なお堰15とスカム管21との間の防水のために、堰15の下
流端とスカム管21の呑み口との軸支部、及び堰15の側面
とスカム管21の呑み口側面との摺動部には、止水材が掛
け渡されている。また上方にレール12を、下方に押し部
材13を設ける位置は、チェン6下行部の下流端に近い位
置であることが好ましい。更に連結部材14はほぼ垂直で
あることが好ましく、すなわち連結部材14がほぼ垂直と
なるように枠体1の軸2が沈殿池20の側壁に軸支されて
いる。
本実施例は以上のように構成されており、堰15上流側は
2種の態様をもって昇降する。第1は沈殿池20の水位の
昇降に従った昇降であり、すなわち沈殿池20の水位の昇
降に従って浮き子3が昇降し、該浮き子3を取付けた枠
体1下流側が昇降し、枠体1に取付けられた押し部材13
が昇降し、したがって連結部材14を介して堰15上流側は
沈殿池20の昇降に従って昇降する。
第2は堰としての昇降であり、すなわちチェン6を前記
方向に回動すると、チェン6に軸支されたローラ11が押
し部材13上面を通過するとき以外は、押し部材13の下流
端は上昇位置にあり、したがって連結部材14を介して堰
15上流側も上昇位置にあってスカム22及び沈殿池20の水
を堰止めている。またローラ11が押し部材13上面を通過
すると、ローラ11の上面にはレール12が設けられている
から、ローラ11は付勢手段に抗して押し部材13を下方に
押圧し、したがって連結部材14を介して堰15は下降しス
カム22にはスカム管21に流入する。
他方チェン6,6間より摺動自在に垂下した掻き板10
は、チェン6の下行部にあるときは沈殿池20内に下端を
没しさせつつ下流側に移動してスカム22をスカム管21方
向に押しやり、チェン6の上行部にあるときは沈殿池20
の水面上を上流側に移動する。
したがってローラ11が堰15を押し下げているときに掻き
板10がスカム22をスカム管21に掻き込むように、掻き板
10とローラ11とのチェン6への取付けは、同位置ないし
はローラ11を2〜3ピッチだけ先行させるのが好まし
い。第4図と第5図とには、ローラ11を1ピッチだけ先
行させて取付けた状態を示した。なお掻き板10は、複数
個チェン6に取付けてもよいし、ローラ11も複数対チェ
ン6に取付けてもよい。
次に第6図は本考案の別の実施例を示す部分側面図であ
り、枠体1の軸2と同軸に駆動スプロケット28を取付
け、沈殿池20内を回動するチェン25を案内するスプロケ
ット26と、前記駆動スプロケット28との間に駆動チェン
27を巻き掛け、枠体1の上流側スプロケット4と前記駆
動スプロケット28とをギヤ接続して構成されている。駆
動スプロケット28を枠体の軸2と同軸に配するには、枠
体1が軸2を中心として俯仰するからであり、またギヤ
を必要とするのは、沈殿池20内を回動するチェン25は第
6図中矢印方向(時計方向)に回動するのに対して、枠
体1の上流側スプロケット4は同図中矢印方向(反時計
方向)に回転させる必要からである。
本実施例のように構成すれば、沈殿池20内を回動するチ
ェン25を案内するスプロケット26によってかつ駆動チェ
ン27を介して、駆動スプロケット28が駆動され、該駆動
スプロケット28によって枠体1の上流側スプロケット4
が駆動されるから、別途駆動手段を設けることなく本装
置を駆動させることができる。
[考案の効果] 本考案によって、沈殿池の水位の昇降に追従することが
でき、かつスカムを強制的にスカム管に掻き込むことが
できるスカム除去装置が得られた。その際請求項2のよ
うに構成すれば、別途駆動手段を設けることなく本装置
を駆動させることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図と第2図は本考案の一実施例のそれぞれ下半平面
図と側面図、第3図は第2図中A−A断面図、第4図と
第5図とは上記実施例の部分拡大図であってそれぞれス
カムを呑込まないときと呑込むときとを示す図、第6図
は本考案の別の実施例を示す部分側面図である。 1…枠体 2…軸 3…浮
き子 4,5…スプロケット 6…チ
ェン 10…掻き板 11…ローラ 12…レール 13…押し部材 14…連結部材 15…堰 16…浮き子 20…沈殿池 21…スカム管 22…スカム 25,27…チェン 26,28…スプロケット 30…駆動モーター 31,33…チェン 32…スプロケット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】沈殿池の上面に配した枠体の上流部を沈殿
    池両側壁に俯仰自在に軸支し下流部には浮き子を取付
    け、該枠体の上下流部の両側に取付けたスプロケット間
    に両側一対のチェンを巻き掛け、該チェンに掻き板の上
    部両側を軸支してチェン間より該掻き板を揺動自在に垂
    下し、前記両側のチェンの各々にローラを軸支し、チェ
    ンの下行部の一定位置にローラが至ったときの該ローラ
    の上面にはレールを前記枠体に取付け下面には押し部材
    を配し、該押し部材の上流端は前記枠体に軸支し下流端
    には連結部材の上端を軸支し、該連結部材の下端には堰
    の上流側両側を軸支し、該堰の下流端はスカム管の呑み
    口に俯仰自在に軸支し、堰の上流側を上昇させる付勢手
    段を設けたスカム除去装置。
  2. 【請求項2】前記枠体の俯仰軸と同軸に駆動スプロケッ
    トを取付け、沈殿池内を回動するチェンを案内するスプ
    ロケットと前記駆動スプロケットとの間に駆動チェンを
    巻き掛け、前記枠体の上流側スプロケットと前記駆動ス
    プロケットとをギヤ接続した請求項1記載のスカム除去
    装置。
JP1488589U 1989-02-10 1989-02-10 スカム除去装置 Expired - Lifetime JPH061275Y2 (ja)

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JP1488589U JPH061275Y2 (ja) 1989-02-10 1989-02-10 スカム除去装置

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Publication Number Publication Date
JPH02108792U JPH02108792U (ja) 1990-08-29
JPH061275Y2 true JPH061275Y2 (ja) 1994-01-12

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