JPH06127472A - 船舶用可変ピッチプロペラ装置 - Google Patents

船舶用可変ピッチプロペラ装置

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Publication number
JPH06127472A
JPH06127472A JP30286192A JP30286192A JPH06127472A JP H06127472 A JPH06127472 A JP H06127472A JP 30286192 A JP30286192 A JP 30286192A JP 30286192 A JP30286192 A JP 30286192A JP H06127472 A JPH06127472 A JP H06127472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
pitch
blade shaft
force
ship
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30286192A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Nakajima
稔 中島
Shigeru Okamoto
茂 岡本
Hideaki Shimamoto
秀昭 島本
Atsushi Takeda
敦 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TECHNO NAKASHIMA KK
Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
TECHNO NAKASHIMA KK
Sanshin Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by TECHNO NAKASHIMA KK, Sanshin Kogyo KK filed Critical TECHNO NAKASHIMA KK
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Publication of JPH06127472A publication Critical patent/JPH06127472A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 スピンドルトルクと遠心力の両方の作用でプ
レードのピッチを変更する。 〔構成〕 ブレード10を支持するブレード軸14の各
々を、各ブレード10が流体力を受けると、各ブレード
軸14を中心にピッチが大きくなる方向に回転できるよ
うにしてボス12に取り付けた船舶用可変ピッチプロペ
ラ装置において、各ブレード軸14が遠心力を増大して
受けると、径小方向に復帰力を与えられつつ径大方向に
同期して移動できる構成にしたことを特徴とする船舶用
可変ピッチプロペラ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的小型船舶に用い
られる船舶用可変ピッチプロペラ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】小型船舶に取り付けられるプロペラは一
般にはピッチが変わらない固定ピッチプロペラである。
固定ピッチプロペラは、そのピッチが計画船速、機関の
定格回転数及び定格出力の1点を満足するように設定さ
れており、多くは最高速度付近に合わせてある。従っ
て、船舶が最高速度に達するまでの加速領域において
は、機関の負荷特性に対してピッチが大きすぎて機関の
出力の制限を受け、十分な加速力を得ることができなか
った。
【0003】このため、小型船舶でも可変ピッチプロペ
ラを採用することがある。これは、ブレードをボスに対
してブレード軸の回りに回転できるようにして取り付
け、プロペラ軸の中にブレードの回転機構を通すもので
ある。尚、プロペラは、水中で回転すると流体力を受け
るから、この合力の中心をブレード軸の軸芯よりピッチ
が大きくなる方向に偏心させておけば、加速時、回転数
が高くなれば偏心によるトルク(これをスピンドルトル
クという)も大きくなり、自然にピッチを大きくする方
向に回転するようにも思われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際は、スピ
ンドルトルクは回転部の摩擦抵抗等で封殺されてしま
い、ブレードを回転させるまでには到らない。従って、
前記した可変ピッチブロペラ構造を採用せざるを得ない
のであるが、この構造は、ブロペラ軸を二重構造にし、
しかも、電気−油圧制御機構で制御しなければならない
から、コストが非常に高くつく。本発明は、このような
課題を解決するものであり、小型船舶のプロペラはその
容量に比して回転数が高いことに着目し、スピンドルト
ルクの他に遠心力を利用することで、特別の駆動手段な
しでピッチを自動的に変更させるようにしたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、ブレードを支持するブレード軸の各々を、各ブレー
ドが流体力を受けると、各ブレード軸を中心にピッチが
大きくなる方向に回転できるようにしてボスに取り付け
た船舶用可変ピッチプロペラ装置において、各ブレード
軸が遠心力を増大して受けると、径小方向に復帰力を与
えられつつ径大方向に同期して移動できる構成にしたこ
とを特徴とする船舶用可変ピッチプロペラ装置を提供し
たものである。
【0006】又、本発明は、ブレードを支持するブレー
ド軸の各々を、各ブレードが流体力を受けると、各ブレ
ード軸を中心にピッチが大きくなる方向に回転できるよ
うにしてボスに取り付けた船舶用可変ピッチプロペラ装
置において、各ブレード軸が遠心力を増大して受ける
と、径小方向に復帰力を与えられつつピッチが大きくな
る方向に回転させられながら径大方向に同期して移動で
きる構成にしたことを特徴とする船舶用可変ピッチプロ
ペラ装置を提供したものである。
【0007】
【作用】以上の手段をとることにより、回転数が低い場
合はブレードのピッチは小さいままであるが、回転数が
高くなると、遠心力とスピンドルトルクとを共に増大し
て受けてピッチは段々と大きくなる。従って、負荷に応
じたピッチを得ることができ、加速力を向上させるとと
もに、最高速度をアップさせることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す一部断面斜
視図、図2は要部縦断面図、図3は横断面図であるが、
本例における可変ピッチプロペラ装置は、均等配置され
る複数(3〜5枚程度)のブレード10と、このブレー
ド10を保持するボス12とからなる。ブレード10は
ボス12に嵌設されるブレード軸14の先端に一体的に
装設されるものであり、又、ブレード軸14はボス12
に対して回転可能、且つ、径方向に移動可能に設けられ
る。尚、ブレード10が前記したスピンドルトルクを受
けると、ピッチを大きくする方向の回転力を受けるよう
にその合力中心をブレード軸14から偏心させてある。
更に、ボス12はこの中をスプライン嵌合等で挿通する
駆動軸16によって強制的に回転させられる。
【0009】ところで、本例のブレード軸14の外周に
は穴18が形成されており、この穴18に、ブレード軸
14に近接してボス12の軸芯方向に移動可能に延設さ
れるプッシュロッド20に突設されたボールピン22が
嵌入している。尚、プッシュロッド20にはもう一つ別
のピン24が突設されており、このピン24とボス12
の内周に螺入された調整ネジ26との間にはスプリング
28が張り掛けられている。従って、ブレード軸14は
常に径小方向に引っ張られている。
【0010】これにより、ブレード10がスピンドルト
ルクを受けると、ブレード軸14を中心にピッチを大き
くする方向に動こうとするから、穴18とピン22との
作用でブッシュロッド20を移動させようとする。この
とき、プッシュロッド20に一定の抵抗を与えるよう
に、プッシュロッド20をスプリング30によってブレ
ード10のピッチが小さくなる方向に付勢しておく。
【0011】以上により、ブレード10の向き、即ち、
ピッチは、スピンドルトルクとスプリング30の力がバ
ランスした位置で均衡していることになるが、この場
合、駆動軸16の回転数が低いと、ブレード10の受け
るスピンドルトルクも小さく、従って、スプリング30
の力が勝ってピッチは小さいままを保っている。しか
し、回転数が上がると、ブレード10の受けるスピンド
ルトルクが増し、ブレード軸14に形成された穴18は
ボールピン22を押してスプリング30を圧縮してプッ
シュロッド20を移動させ、ブレード軸14はブレード
10のピッチが大きくなる方向に回転する。
【0012】これと同時に、ブレード軸14にかかる遠
心力も増大するから、ブレード軸14はスプリング28
を引っ張ってブッシュロッド20を回転させて径大方向
に動く。すると、ブレード10の径が大きくなった分だ
け合力中心の周速が増してスピンドルトルクが増大し、
穴18はボールピン22を押してスプリング30を圧縮
してプッシュロッド20を移動させ、ブレード軸14は
ブレード10のピッチが大きくなる方向に回転する。結
局、ブレード10はその遠心力とスピンドルトルクの両
方によってピッチが大きくなる方向に自動的に動くので
ある。尚、ボス12の回転数が下がると、ブレード軸1
4はスプリング28の力で元の径小位置に戻る。
【0013】ところで、以上のピッチ変更はいずれのブ
レード10とも同量で行われる必要があるから、これを
以下の機構で同期させている。即ち、各ブレード軸14
の下端にピン32を突出させ、このピン32をボス12
内に軸芯方向を合わせて回転可能に設けられた同期リン
グ34の係合孔36に係合しているのである(尚、これ
らの関係はすべてのブレード10で同じにしている)。
これにより、ブレード10の回転と同期リング34の回
転とは対応するから、すべてのブレードのピッチ(角)
は同量になる。
【0014】図4は本発明の第2実施例を示す一部断面
斜視図、図5は要部縦断面図、図6は横断面図である
が、本例のものは、ブレード軸14の外周に径大な段部
38を形成し、この段部38とボス12との接合面を間
にボール40を挿入した斜面カム42、44に形成した
ものである。そして、斜面カム42、44の傾斜方向
を、ブレード軸14が径大方向に動くと、ブレード10
のピッチが大きくなる方向に回転させられるように設定
しておくのである。これにより、駆動軸16の回転数が
上がってブレード10が遠心力とスピンドルトルクとを
増大して受けると、ブレード軸14の斜面カム42はボ
ス12の斜面カム44を登り、ピッチが大きくなる方向
に自動的に回転する。
【0015】即ち、本例のものは、ブレード10が受け
るスピンドルトルクが増すと、ブレード軸14がブレー
ド10のピッチを大きくする方向に回転するとともに、
ブレード軸13が径大方向に動き、ブレード軸14が遠
心力の増大によって径大方向に動くと、ブレード10の
ピッチが大きくなる方向に動くものであり、ブレード1
0が遠心力とスピンドルトルクの両方を受けてピッチが
大きくなる方向に動く点では同じである。
【0016】ところで、このときにもブレード10のピ
ッチ増大にはスプリングによる抵抗が必要であるし、
又、同期させる機構も必要であるから、これをブレード
軸14の底面にピン46を突出させ、このピン46をボ
ス12内に軸芯方向に摺動可能に設けたクロスヘッド4
8の係合溝50に嵌入させることで達成している。そし
て、クロスヘッド48とボス12の壁面との間にはスプ
リング52を介装しておき、ブレード10が受けるスピ
ンドルトルクに対抗させる他、ピッチ増大の際の抵抗力
としている。尚、このスプリング52は、ボス12の回
転数が下がったときにブレード軸14を元の径小位置に
戻す作用もする。
【0017】
【発明の効果】以上、本発明によれば、回転数が低いと
きにはブレードのピッチを小さく抑えることができるか
ら、より高い回転数で駆動することができ、大きな加速
力を得ることができる。一方、回転数が上がると、ピッ
チは自動的に大きくなるから、高い推進力を発生し、速
度を一層アップさせることができる。そして、このよう
なブレードのピッチ変更はブレードが受けるスピンドル
トルクだけでなく、遠心力も利用して行うものであるか
ら、特別の駆動源を必要とせず、簡単で、コストの安い
ものを具現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す可変ピッチプロペラ
装置の一部を断面した斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す可変ピッチプロペラ
装置の縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す可変ピッチプロペラ
装置の横断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す可変ピッチプロペラ
装置の一部を断面した斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す可変ピッチプロペラ
装置の縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す可変ピッチプロペラ
装置の横断面図である。
【符号の説明】
10 ブレード 12 ボス 14 ブレード軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島本 秀昭 岡山県岡山市上道北方688番地1 テクノ ナカシマ株式会社内 (72)発明者 竹田 敦 岡山県岡山市上道北方688番地1 テクノ ナカシマ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレードを支持するブレード軸の各々
    を、各ブレードが流体力を受けると、各ブレード軸を中
    心にピッチが大きくなる方向に回転できるようにしてボ
    スに取り付けた船舶用可変ピッチプロペラ装置におい
    て、各ブレード軸が遠心力を増大して受けると、径小方
    向に復帰力を与えられつつ径大方向に同期して移動でき
    る構成にしたことを特徴とする船舶用可変ピッチプロペ
    ラ装置。
  2. 【請求項2】 ブレードを支持するブレード軸の各々
    を、各ブレードが流体力を受けると、各ブレード軸を中
    心にピッチが大きくなる方向に回転できるようにしてボ
    スに取り付けた船舶用可変ピッチプロペラ装置におい
    て、各ブレード軸が遠心力を増大して受けると、径小方
    向に復帰力を与えられつつピッチが大きくなる方向に回
    転させられながら径大方向に同期して移動できる構成に
    したことを特徴とする船舶用可変ピッチプロペラ装置。
JP30286192A 1992-10-14 1992-10-14 船舶用可変ピッチプロペラ装置 Pending JPH06127472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30286192A JPH06127472A (ja) 1992-10-14 1992-10-14 船舶用可変ピッチプロペラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30286192A JPH06127472A (ja) 1992-10-14 1992-10-14 船舶用可変ピッチプロペラ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06127472A true JPH06127472A (ja) 1994-05-10

Family

ID=17913980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30286192A Pending JPH06127472A (ja) 1992-10-14 1992-10-14 船舶用可変ピッチプロペラ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06127472A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101493623B1 (ko) * 2010-08-17 2015-02-13 지멘스 악티엔게젤샤프트 가변 피치 프로펠러

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101493623B1 (ko) * 2010-08-17 2015-02-13 지멘스 악티엔게젤샤프트 가변 피치 프로펠러

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