JPH06127133A - レーザー光加熱用感熱転写記録媒体 - Google Patents

レーザー光加熱用感熱転写記録媒体

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JPH06127133A
JPH06127133A JP4303051A JP30305192A JPH06127133A JP H06127133 A JPH06127133 A JP H06127133A JP 4303051 A JP4303051 A JP 4303051A JP 30305192 A JP30305192 A JP 30305192A JP H06127133 A JPH06127133 A JP H06127133A
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JP
Japan
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laser light
recording medium
thermal transfer
transfer recording
ink layer
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JP4303051A
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English (en)
Inventor
Mari Natori
万里 名取
Kenji Shinozaki
研二 篠崎
Eiki Hirano
栄樹 平野
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザー光加熱用感熱転写記録媒体を、より
低いレーザー光エネルギーで所期の転写感度が実現でき
るようにする。 【構成】 基材上1に、染料とバインダー樹脂とからな
るインク層2aが積層されてなるレーザー光加熱用感熱
転写記録媒体において、インク層に過塩素酸塩を含有さ
せるか、バインダー樹脂としてニトロセルロースを用い
る。この場合、レーザー光吸収剤をインク層2に含有さ
せてもよく、基材1とインク層2aとの間にレーザー光
吸収剤含有層3を別途設けてもよい。過塩素酸塩は、イ
ンク層2aに含有させず、レーザー光吸収剤含有層3に
含有させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザー光の照射を
受けて、その照射された部分の染料を被転写体に転写さ
せて画像を形成するためのレーザー光加熱式感熱転写記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像の形成が容易で、また階調表
現も比較的容易な記録方法として、昇華型転写方式が、
既にビデオプリンター等に実現されている。この昇華型
転写方式は、感熱転写記録媒体としてポリエチレンテレ
フタレートフィルムなどの基材上に、ポリビニルビルラ
ール樹脂などのバインダー樹脂に保持し熱昇華性染料も
しくは熱拡散性染料からなるインク層を積層したものを
使用し、一方被転写体として染料受容性樹脂層を形成し
た紙などを使用する。そして、両者を重ね合せ、これを
画像情報に応じて加熱手段としてサーマルヘッドを用い
て加熱することにより、感熱転写記録媒体のインク層の
染料を被転写体の染料受容層に転写させて画像を形成す
る。
【0003】このような昇華型転写方式においては、近
年、更に転写画像を高品質で且つ高速で形成することが
求められており、そのため、従来のサーマルヘッドに代
り、高解像度の画像を高速で形成することが可能となる
レーザー光を加熱手段として利用することが試みられる
ようになっている。このようなレーザー光を加熱する手
段として用いる場合に使用するレーザー光加熱式感熱転
写記録媒体としては、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムなどの透明基材上に、ポリビニルブチラールなどの
バインダー樹脂に昇華性染料または熱拡散性染料と、レ
ーザー光を吸収してその光エネルギーを熱エネルギーに
変換するカーボンブラックなどのレーザー光吸収剤とを
分散させたインク層を積層した記録媒体や、透明基材上
に、ポリアミド樹脂にレーザー光吸収剤を分散させたレ
ーザー光吸収剤含有層と、バインダー樹脂に昇華性染料
または熱拡散性染料を分散させたインク層とを順次積層
した記録媒体が提案されている。この場合、レーザー光
吸収剤がレーザー光を吸収して熱エネルギーに変換し、
その熱エネルギーによりインク層中の昇華性もしくは熱
拡散性染料を加熱し、被転写体に熱転写させる、画像形
成が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レーザー光加熱式感熱転写記録媒体で所期の転写感度を
実現しようとすると、比較的高いエネルギーを必要と
し、従って画像形成速度を早めることに限界を生じると
いう欠点があった。これは、レーザー光吸収剤によりレ
ーザー光のエネルギーが十分な量の熱エネルギーに変換
されていないためと考えられる。
【0005】この発明は、このような従来技術の課題を
解決しようとするものであり、より低いレーザー光のエ
ネルギーで所期の転写感度を実現することができるレー
ザー光加熱式感熱転写記録媒体を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者は、インク層
もしくはレーザー吸収剤含有層に、熱により自己分解し
て更に発熱する物質である過塩素酸塩やニトロセルロー
スを含有させることにより前述の目的が達成できること
を見出し、この発明を完成させるに至った。
【0007】即ち、この発明は、基材上に、染料とバイ
ンダー樹脂とからなるインク層が積層されてなるレーザ
ー光加熱用感熱転写記録媒体において、インク層が過塩
素酸塩を含有することを特徴とするレーザー光加熱用感
熱転写記録媒体を提供する。
【0008】また、この発明は、基材、レーザー光吸収
剤含有層及び染料とバインダー樹脂とからなるインク層
が順次積層されてなるレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体において、レーザー光吸収剤含有層が過塩素酸塩を含
有することを特徴とするレーザー光加熱用感熱転写記録
媒体を提供する。
【0009】更に、この発明は、基材上に、染料とバイ
ンダー樹脂とからなるインク層が積層されてなるレーザ
ー光加熱用感熱転写記録媒体において、バインダー樹脂
がニトロセルロースを含有することを特徴とするレーザ
ー光加熱用感熱転写記録媒体を提供する。
【0010】また、この発明は、基材上に、染料とバイ
ンダー樹脂とからなるインク層が積層されてなるレーザ
ー光加熱用感熱転写記録媒体において、インク層が過塩
素酸塩を含有し、該バインダー樹脂がニトロセルロース
を含有することを特徴とするレーザー光加熱用感熱転写
記録媒体を提供する。
【0011】また、この発明は、基材、レーザー光吸収
剤含有層及び染料とバインダー樹脂とからなるインク層
が順次積層されてなるレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体において、レーザー光吸収剤含有層が過塩素酸塩を含
有し、バインダー樹脂がニトロセルロースを含有するこ
とを特徴とするレーザー光加熱用感熱転写記録媒体を提
供する。
【0012】以下、この発明を詳細に説明する。
【0013】この発明において使用する過塩素酸塩やニ
トロセルロースは、熱により自己分解し発熱する物質で
あり、インク層もしくはレーザー光吸収剤含有層に含ま
れているレーザー光吸収剤がレーザー光から変換した熱
エネルギーにより、自己分解して更に熱を発生する。こ
の結果、インク層中の染料に付与される熱エネルギーが
増大し、低いレーザー光エネルギーでも高い記録感度を
実現することができる。従って、従来と同じ程度のレー
ザー光エネルギーであっても実質的な記録エネルギーは
増加させることができるので画像形成を高速化すること
がが可能となる。
【0014】過塩素酸塩としては、種々のものを使用す
ることができ、例えば過塩素酸テトラブチルアンモニウ
ム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸
アンモニウム等を好ましく使用することができる。過塩
素酸塩の使用量は、多過ぎるとバインダー樹脂の中に分
散しにくくなり、少な過ぎると過塩素酸塩の分解時の発
熱効果が十分でないので、染料との重量比が1:1〜3
5:1(染料:過塩素酸塩)の割合で使用することが好
ましい。
【0015】ニトロセルロースとしては、その硝化度が
低すぎるとその分解時の発熱効果が十分ではなく、また
高すぎると取扱い性が低下するので、その硝化度は1
1.5〜12.5%であることが好ましい。この範囲の
硝化度のニトロセルロースは有機溶剤への溶解性も良好
で、製膜性にもすぐれたものである。
【0016】なお、ニトロセルロースの使用量は、バイ
ンダー樹脂中で10重量%以上使用することが好まし
い。染料としてニトロセルロースに対する相溶性に優れ
たものを使用する場合には、バインダー樹脂をニトロセ
ルロースのみから構成することができるが、特に染料が
ニトロセルロースに対して相溶性が十分でない場合に
は、染料に対して相溶性の良好な他のバインダー樹脂と
ニトロセルロースとを併用することが好ましい。このよ
うな他のバインダー樹脂としては、レーザー光加熱用感
熱転写記録媒体において従来から使用されているものを
用いることができる。
【0017】また、この発明において、基材や染料、レ
ーザー光吸収剤などの構成も、従来からレーザー光加熱
用感熱転写記録媒体において使用されているものを用い
ることができる。例えば、基材としてはポリエチレンテ
レフタレートフィルムなどの透明基材を使用することが
でき、また染料も一般的な昇華性染料や熱拡散性染料を
使用することができ、レーザー光吸収剤もカーボンブラ
ック等を好ましく使用することができる。
【0018】以下に図面を参照しながらこの発明を更に
詳細に説明する。
【0019】図1〜図3にこの発明のレーザー光加熱用
感熱転写記録媒体の実施態様の断面図を示す。
【0020】図1に示した第1の態様のレーザー光加熱
用感熱転写記録媒体は、基材1上に、染料とバインダー
樹脂とからなり、さらに過塩素酸塩を含有するインク層
2aが積層されている(図1(a))。この態様におい
て、染料として680nm〜830nmに吸収スペクト
ルを有するフタロシアニン系染料やナフタロシアニン染
料などを用い、レーザ−光として一般に用いられる半導
体レーザー(波長域680nm〜830nm程度)を用
いた場合には、染料自体がレーザー光を吸収して熱エネ
ルギーに変換するので、カーボンブラックなどのレーザ
ー光吸収剤を用いなくてもよい。
【0021】この第1の態様において、染料の吸収波長
域とレーザー光の波長域とが十分に重ならない場合に
は、カーボンブラックなどのレーザー光吸収剤をインク
層2aに直接含有させることができる。また、図1
(b)に示すように、基材1とインク層2aとの間に、
レーザー光吸収剤をアルコール可溶性ナイロンなどに分
散したレーザー光吸収剤含有層3を設けることもでき
る。
【0022】第1の態様においては、過塩素酸塩がイン
ク層2aに含有されている例を説明したが、過塩素酸塩
をインク層2aではなく図1(b)のインク光吸収剤含
有層3に含有させてもよい。
【0023】図2に示した第2の態様のレーザー光加熱
用感熱転写記録媒体は、基材1上に、ニトロセルロース
からなるバインダー樹脂と染料とからなるインク層2b
が積層されている(図2(a))。この場合も第1の態
様の場合と同様に、染料として680nm〜830nm
に吸収スペクトルを有するフタロシアニン系染料やナフ
タロシアニン染料などを用い、レーザ−光として半導体
レーザー(波長域680nm〜830nm程度)を用い
た場合には、染料自体がレーザー光を吸収して熱エネル
ギーに変換するので、カーボンブラックなどのレーザー
光吸収剤を用いなくてもよい。
【0024】この第2の態様においても、染料の波長吸
収域とレーザー光の波長域とが十分に重ならない場合に
は、カーボンブラックなどのレーザー光吸収剤をインク
層2bに直接含有させることができる。また、図2
(b)に示すように、基材1とインク層2bとの間に、
レーザー光吸収剤をアルコール可溶性ナイロンなどに分
散したレーザー光吸収剤含有層3を設けることもでき
る。
【0025】図3に示した第3の態様のレーザー光加熱
用感熱転写記録媒体は、基材1上に、染料とバインダー
樹脂とからなるインク層2cが積層されており、このイ
ンク層2cが過塩素酸とニトロセルロースとを含有する
(図3(a))。この場合も第1の態様の場合と同様
に、染料として680nm〜830nmに吸収スペクト
ルを有するフタロシアニン系染料やナフタロシアニン染
料などを用い、レーザー光として半導体レーザー(波長
域680nm〜830nm程度)を用いた場合には、染
料自体がレーザー光を吸収して熱エネルギーに変換する
ので、カーボンブラックなどレーザー光吸収剤を用いな
くてもよい。
【0026】この第3の態様においても、染料の吸収波
長域とレーザー光の波長域とが十分に重ならない場合に
は、カーボンブラックなどのレーザー光吸収剤をインク
層2cに直接含有させることができる。また、図3
(b)に示すように、基材1とインク層2cとの間に、
レーザー光吸収剤をアルコール可溶性ナイロンなどに分
散したレーザー光吸収剤含有層3を設けることもでき
る。
【0027】第3の態様においては、過塩素酸塩がイン
ク層2cに含有されている例を説明したが、過塩素酸塩
をインク層2ではなく図3(b)のインク光吸収剤含有
層3に含有させてもよい。
【0028】なお、この発明のレーザー光加熱用感熱転
写記録媒体は、常法により印画紙に画像を転写すること
ができる。
【0029】この発明のレーザー光加熱用感熱転写記録
媒体は、常法に従って製造することができる。例えば、
透明基材上に、染料と過塩素酸塩とバインダー樹脂と必
要に応じてレーザー光吸収剤とを溶媒とともに混合した
組成物をワイヤーバーコーターで塗工し乾燥してインク
層とすることにより製造することができる。また、レー
ザー光吸収剤含有層を設ける場合には、インク層形成に
先立って、レーザー光吸収剤含有層形成用組成物を塗工
乾燥することにより製造することができる。ニトロセル
ロースをバインダー樹脂として使用する場合にも、同様
に製造できる。
【0030】
【作用】この発明のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体
においては、熱により分解して更に発熱する過塩素酸塩
もしくはニトロセルロースを含むので、レーザー光エネ
ルギーを低くしても実質的な記録エネルギーを高くする
ことができるので、従来と同様な転写感度を実現するこ
とができる。
【0031】
【実施例】以下、この発明を実施例により具体的に説明
する。
【0032】実施例1 カーボンブラック(デグサ社製(Degussa A
G))1.125gとアルコール可溶性ナイロン(A9
0、東レ株式会社製)2.625gとを、メタノール1
5gに加え1時間撹拌した。この溶液を厚さ6μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルム上にワイヤーバーで
塗布した後、100℃で1時間真空乾燥することにより
レーザ光吸収剤含有層を形成した。なお、使用したカー
ボンブラックはメタノール中で約740nmに最大吸収
ピークを持つが、上記のように作成したフィルムは可視
部に幅広い吸収スペクトルを示していた。
【0033】次に、シアン染料(ESC655、三菱化
成株式会社製)0.175g、ポリビニルブチラール
0.25g及び過塩素酸テトラブチルアンモニウム0.
1gにメチルエチルケトン/トルエン(1:1)混合溶
媒2.5gを加え、この液を30分撹拌し、その後30
分間超音波処理を行った。得られた溶液を上記のレーザ
光吸収剤含有層上にワイヤーバーで塗布して120℃の
オーブン中で2分間放置することによりインク層を形成
し、この発明のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体を得
た。
【0034】得られたレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体のインク層に対して、ポリエステル系染料受容層(使
用ポリエステルはポリエステルV600、東洋紡績株式
会社製ポリエステルV600)を有する印画紙を密着さ
せ、レーザー光加熱用感熱転写記録媒体の基材側から7
80nmの波長のレーザー(半導体レーザSLD203
V)を30mWのパワーで照射して画像形成を行った。
この場合の印画紙送りは2cm/sで行った。その結
果、OD=1.0を得るのに必要な記録エネルギーは
1.2J/cmであった。
【0035】実施例2 シアン染料に代えてマゼンタ染料(ESC451、三菱
化成株式会社製)0.175gを使用した以外は実施例
1と同様にしてこの発明のレーザー光加熱用感熱転写記
録媒体を得た。
【0036】得られたレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体を使用し、染料受容層がセルロースアセテートブチレ
ートからなる印画紙を使用する以外は実施例1と同様に
して画像形成を行ったところ、転写濃度OD=1.0を
得るのに必要な記録エネルギーは1.1J/cmであ
った。
【0037】実施例3 過塩素酸テトラブチルアンモニウムの代わりに過塩素酸
アンモニウムを使用する以外は実施例1と同様にしてこ
の発明のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体を製造し
た。
【0038】得られたレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体を使用し、実施例1と同様にして画像形成を行ったと
ころ、転写濃度OD=1.0を得るのに必要な記録エネ
ルギーは1.3J/cmであった。
【0039】比較例1 過塩素酸テトラブチルアンモニウムを使用しない以外は
実施例1と同様にして比較のためのレーザー光加熱用感
熱転写記録媒体を製造した。
【0040】得られたレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体を使用し、実施例1と同様にして画像形成を行ったと
ころ、転写濃度OD=1.0を得るのに必要な記録エネ
ルギーは2.1J/cmと高いものであった。
【0041】実施例4 実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上にレーザー光吸収剤含有層を形成した。次に、F
oron Brilliant blue(SANDO
Z)0.175g、硝化度12%のニトロセルロース
0.25gにメチルエチルケトン/トルエン(1:1)
混合溶媒2.5gを加え、この液を50分撹拌し、その
後10分間超音波処理を行って得られた溶液を、ワイヤ
ーバーでレーザー光吸収剤層上に塗布して120℃のオ
ーブン中で2分間放置することによりインク層を形成
し、この発明のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体を得
た。
【0042】得られたレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体を使用し、実施例1と同様に画像形成を行ったとこ
ろ、転写濃度OD=1.0を得るのに必要な記録エネル
ギーは1.3J/cmであった。
【0043】実施例5 Foron Brilliant blueに代えてマ
ゼンタ染料(ESC451、三菱化成株式会社製)0.
175gを使用し、バインダー樹脂としてポリビニルブ
チラール0.175g及び硝化度11.5%のニトロセ
ルロース0.175gを使用する以外は実施例4と同様
にしてこの発明のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体を
得た。
【0044】得られたレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体を使用し、実施例2と同様に画像形成を行ったとこ
ろ、転写濃度OD=1.0を得るのに必要な記録エネル
ギーは1.3J/cmであった。
【0045】実施例6 Foron Brilliant blueに代えてシ
アン染料(ESC655、三菱化成株式会社製)0.1
75gを使用し、バインダー樹脂としてポリビニルブチ
ラール0.15g及び硝化度12%のニトロセルロース
0.1gを使用する以外は実施例4と同様にしてこの発
明のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体を得た。
【0046】得られたレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体を使用し、実施例1と同様に画像形成を行ったとこ
ろ、転写濃度OD=1.0を得るのに必要な記録エネル
ギーは1.3J/cmであった。
【0047】比較例2 ニトロセルロースの代えてポリビニルブチラールを使用
する以外は実施例4と同様にして比較のためのレーザー
光加熱用感熱転写記録媒体を製造した。
【0048】得られたレーザー光加熱用感熱転写記録媒
体を使用し、実施例1と同様にして画像形成を行ったと
ころ、転写濃度OD=1.0を得るのに必要な記録エネ
ルギーは2.1J/cmと高いものであった。
【0049】
【発明の効果】この発明のレーザー光加熱用感熱転写記
録媒体によれば、従来と同様な転写感度を実現する場合
にレーザー光エネルギーを低くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体
の断面図である。
【図2】この発明のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体
の断面図である。
【図3】この発明のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体
の断面図である。
【符号の説明】 1 基材 2a、2b、2c インク層 3 レーザー光吸収剤含有層

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、染料とバインダー樹脂とから
    なるインク層が積層されてなるレーザー光加熱用感熱転
    写記録媒体において、インク層が過塩素酸塩を含有する
    ことを特徴とするレーザー光加熱用感熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 過塩素塩と染料を重量比で1:1〜3
    5:1(染料:過塩素酸塩)の割合で使用する請求項1
    記載のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 インク層がレーザー光吸収剤を含有する
    請求項1又は2記載のレーザー光加熱用感熱転写記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 基材とインク層との間に、レーザー光吸
    収剤含有層が設けられている請求項1又は2記載のレー
    ザー光加熱用感熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 基材、レーザー光吸収剤含有層及び染料
    とバインダー樹脂とからなるインク層が順次積層されて
    なるレーザー光加熱用感熱転写記録媒体において、レー
    ザー光吸収剤含有層が過塩素酸塩を含有することを特徴
    とするレーザー光加熱用感熱転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 過塩素塩と染料を重量比で1:1〜3
    5:1(染料:過塩素酸塩)の割合で使用する請求項5
    記載のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体。
  7. 【請求項7】 基材上に、染料とバインダー樹脂とから
    なるインク層が積層されてなるレーザー光加熱用感熱転
    写記録媒体において、バインダー樹脂がニトロセルロー
    スを含有することを特徴とするレーザー光加熱用感熱転
    写記録媒体。
  8. 【請求項8】 ニトロセルロースの硝化度が11.5〜
    12.5%である請求項7記載のレーザー光加熱用感熱
    転写記録媒体。
  9. 【請求項9】 バインダー樹脂の10重量%以上がニト
    ロセルロースである請求項7又は8記載のレーザー光加
    熱用感熱転写記録媒体。
  10. 【請求項10】 インク層がレーザー光吸収剤を含有す
    る請求項7〜9のいずれかに記載のレーザー光加熱用感
    熱転写記録媒体。
  11. 【請求項11】 基材とインク層との間に、レーザー光
    吸収剤含有層が設けられている請求項7〜9のいずれか
    に記載のレーザー光加熱用感熱転写記録媒体。
  12. 【請求項12】 基材上に、染料とバインダー樹脂とか
    らなるインク層が積層されてなるレーザー光加熱用感熱
    転写記録媒体において、インク層が過塩素酸塩を含有
    し、該バインダー樹脂がニトロセルロースを含有するこ
    とを特徴とするレーザー光加熱用感熱転写記録媒体。
  13. 【請求項13】 インク層がレーザー光吸収剤を含有す
    る請求項12記載のレーザー光加熱用感熱転写記録媒
    体。
  14. 【請求項14】 基材とインク層との間に、レーザー光
    吸収剤含有層が設けられている請求項12記載のレーザ
    ー光加熱用感熱転写記録媒体。
  15. 【請求項15】 基材、レーザー光吸収剤含有層及び染
    料とバインダー樹脂とからなるインク層が順次積層され
    てなるレーザー光加熱用感熱転写記録媒体において、レ
    ーザー光吸収剤含有層が過塩素酸塩を含有し、バインダ
    ー樹脂がニトロセルロースを含有することを特徴とする
    レーザー光加熱用感熱転写記録媒体。
JP4303051A 1992-10-14 1992-10-14 レーザー光加熱用感熱転写記録媒体 Pending JPH06127133A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120085976A1 (en) * 2010-10-06 2012-04-12 National Cheng Kung University Sintering composition and sintering method
JP2013212609A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JP2015016642A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 大日本印刷株式会社 シアン染料層用塗工液、及び熱転写シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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