JPH06126853A - ハニカム成形体を製造する方法 - Google Patents

ハニカム成形体を製造する方法

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JPH06126853A
JPH06126853A JP30595792A JP30595792A JPH06126853A JP H06126853 A JPH06126853 A JP H06126853A JP 30595792 A JP30595792 A JP 30595792A JP 30595792 A JP30595792 A JP 30595792A JP H06126853 A JPH06126853 A JP H06126853A
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liner
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0053Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor combined with a final operation, e.g. shaping
    • B29C45/006Joining parts moulded in separate cavities
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/60Multitubular or multicompartmented articles, e.g. honeycomb
    • B29L2031/608Honeycomb structures

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性合成樹脂材料からなる、耐圧強度の
高いハニカム成形体を、一組の成形型を用いて容易に製
造する。 【構成】 熱可塑性合成樹脂材料から、射出成形法で第
1の型10と中間型20とにより、多数のセルを区画す
る突壁を基板上に有するハニカム成形基板を製造し、中
間型20と第2の型30とによりハニカムライナーを製
造し、ハニカム成形基板を第1の型10に、ハニカムラ
イナーを第2の型30に付着させた状態で型開きし、中
間型20を退避させた後、第1の型10と第2の型30
を接近させ、ハニカム成形基板の突壁先端にハニカムラ
イナーを接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱成形可能材料からな
る、耐圧強度の高いハニカム成形体を、一組の成形型を
用いて製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄いシートを折曲げ、接合して作られ
た、多数の多角形の、いわゆる蜂の巣状のハニカム基板
の両セル開放面に、それぞれハニカムライナーを接着し
てハニカム体を製造する方法は従来より周知である。こ
のようなハニカム体の材料には、主として紙、又はアル
ミニュウムが使用されている。
【0003】従来のハニカム基板の製作の基本は、図1
2に示したように多数枚の短冊状の紙、又はアルミ板よ
り成る薄い基材91を、図示のように一定の間隔に接着
剤92を塗布して集合させ、これらの基材91を図12
の紙面上下方向に伸張して、図13に示すように、例え
ば正6角形の蜂の巣状のセルを基材91によって区画形
成している。しかしながら、このようなセルが、例えば
6角形が均一に並ぶように正確に加工することが製品の
物理的性質を維持するために要求されるため、上記の方
法では複雑な工程からなる高価な装置を必要とするほ
か、製造時間と人工数を多大に要するものであった。
【0004】また従来のハニカム体は主として建築用の
パネルに利用することを目的に開発されているため、上
下のライナー面は平面で、かつ平行なものとなってい
る。したがって、そのようなハニカム体を曲面で構成さ
れている車両用や航空機用の内装材として利用するため
に、所要形状に後成形することは困難であり、またその
厚さを部分的に変更するために圧縮するとセルが破損し
て、ハニカム体の物理的強度が激減するので許されな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来のハ
ニカム体の製造方法で問題となっていた、必要とするセ
ル形状を正確に形成すること、生産の省力化を図ること
に加えて、ハニカム体そのものを装着場所で要求される
所要形状に成形することを目的に、射出成形や圧縮成
形、またはこれらの成形と真空成形を組合わせた方法
で、例えば6角形を連続的に組合わせた蜂の巣形状のセ
ルを形成するハニカム基板と、ハニカムライナーを同時
または連続して製造し、同一装置でそれら両者を接着し
て、所要形状のハニカム成形体を製造する方法を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の発明は、第1、中
間、及び第2の型からなる一組の成形型を用いてハニカ
ム成形体を製造する方法であり、以下に示すように構成
されている。
【0007】本願の第1の発明は、第1、中間、及び第
2の型からなる一組の成形型を用いてハニカム成形体を
製造する方法であって、熱成形可能材料で、第1の型と
中間型とにより、多数のセルを区画する突壁を基板上に
有するハニカム成形基板を製造するとともに、中間型と
第2の型とにより、前記突壁の先端を包絡する面を有す
るハニカムライナーを製造し、ハニカム成形基板を第1
の型に、ハニカムライナーを第2の型に付着させた状態
で型開きし、中間型を退避させた後、第1の型と第2の
型を接近させ、ハニカム成形基板の突壁先端にハニカム
ライナーを接着することを特徴とするハニカム成形体を
製造する方法である。
【0008】第2の発明は、第1、中間、及び第2の型
からなる一組の成形型を用いてハニカム成形体を製造す
る方法であって、熱成形可能材料で、第1の型と中間型
とにより、多数のセルを区画する突壁を基板上に有する
ハニカム成形基板を製造し、第2の型により、熱成形可
能材料で前記突壁の先端を包絡する面を有するハニカム
ライナーを真空成形法で製造するとともに、ハニカム成
形基板を第1の型に付着させた状態で中間型を退避させ
た後、第1の型と第2の型を接近させ、ハニカム成形基
板の突壁先端にハニカムライナーを接着することを特徴
とするハニカム成形体を製造する方法である。
【0009】第3の方法は、第1、中間、及び第2の型
からなる一組の成形型を用いてハニカム成形体を製造す
る方法であって、熱成形可能材料で、第1の型と中間型
とにより、セルを区画する多数の凸部と凹窪を有するハ
ニカム成形基板を製造するとともに、中間型と第2の型
とにより、前記凹窪底面を包絡する面を有するハニカム
ライナーを製造し、ハニカム成形基板を第1の型に、ハ
ニカムライナーを第2の型に付着させた状態で型開き
し、中間型を退避させた後、第1の型と第2の型を接近
させ、ハニカム成形基板の凹窪底面にハニカムライナー
を接着することを特徴とするハニカム成形体を製造する
方法である。
【0010】第4の方法は、第1、中間、及び第2の型
からなる一組の成形型を用いてハニカム成形体を製造す
る方法であって、熱成形可能材料で、第1の型と中間型
とにより、セルを区画する多数の凸部と凹窪を有するハ
ニカム成形基板を製造し、第2の型により、熱成形可能
材料で前記凹窪底面を包絡する面を有するハニカムライ
ナーを真空成形法で製造するとともに、ハニカム成形基
板を第1の型に付着させた状態で中間型を退避させた
後、第1の型と第2の型を接近させ、ハニカム成形基板
の凹窪底面にハニカムライナーを接着することを特徴と
するハニカム成形体を製造する方法である。
【0011】
【実施例】この発明の実施例を図面を参照しながらその
詳細を説明する。図1は第1の発明に係る実施例の成形
型1の断面説明図であり、この成形型1は外表面が曲面
となっているハニカム成形体を製造するためのものであ
る。成形型1は第1の型10、中間型20及び第2の型
30とからなっており、かかる一組の成形型1を用いて
ハニカム成形体を製造する。すなわち、第1の型10と
中間型20とにより、熱成形可能な材料で、図4に示し
たような基板5上に多数のセルを区画する突壁6を有す
るハニカム成形基板3を製造すると共に、中間型20と
第2の型30とにより、上記突壁6の先端を包絡する面
を有したハニカムライナー4を製造する。第1の型1
0、中間型20、及び第2の型30は、例えば金型より
成り、後述する各実施例における第1の型、中間型、及
び第2の型についても同様である。
【0012】第1の型10は、成形後のハニカム成形基
板3の表面形状に倣った面を有し、その面で中間型20
との分割面11を形成している。中間型20のキャビテ
ィは図2にその平面図で示したように、その底面22
に、成形後のハニカム成形基板3のセル形状に対応する
例えば金属製のブロック21が、突壁6の厚さ寸法に対
応する所定間隔を保って多数並設した形状であり、その
各ブロック21の頂面23は分割面11に倣った面に形
成されていて、両面11,23は基板5の厚さ寸法に対
応する所定間隔を保っている。ブロック21を底面22
に接合することによって中間型20を製造してもよい
し、またこれらを予め一体に製造することもできる。
【0013】中間型20と第2の型30との分割面25
は、中間型20のキャビティの底面22の形状、すなわ
ち突壁6の先端を包絡する面形状に倣っており、第2の
型30のキャビティ31は、成形後のハニカムライナー
4の厚み寸法の深さをもつシートキャビティとなってい
る。
【0014】上記成形型1を型閉めして、熱成形可能材
料である熱可塑性合成樹脂材料を射出成形すると、第1
の型10と中間型20とによりハニカム成形基板3が得
られ、同時に中間型20と第2の型30とにより各突壁
6の先端を包絡する面を有するハニカムライナー4が得
られる。
【0015】なお、第2の型30のキャビティ31に成
形材料を供給するための、中間型20を横断するランナ
ー部分24には、いわゆるホットランナー機構が埋設さ
れていて綿密な温度調節が行われているから、この部分
に留った材料は次回の射出時にハニカムライナー4成形
用の材料の一部となる。
【0016】つぎに、ハニカム成形基板3を第1の型1
0に、前記ハニカムライナー4を第2の型30に付着さ
せた状態で型開きし、中間型20を退避させた後、図3
に示すように第1の型10と第2の型30を接近させ、
ハニカム成形基板3の突壁6先端にハニカムライナー4
を接着させ、次いでこれを型10,30から取り外す
と、図4に示したようなハニカム成形体2が得られる。
【0017】図5は本願の第2の発明に係る実施例の成
形型7を示す断面説明図であり、この成形型7は、車両
の内装材用のハニカム成形体を製造するものである。第
1の型10と中間型20は前記実施例と同様なものであ
るが、中間型20における第2の型のキャビティに熱成
形可能な成形材料を供給するためのランナーは省かれて
いる。第2の型40の成形面41、すなわち中間型20
との分割面を形成する面には、多数の真空吸引孔42が
開口されており、その他端は吸引導管43を経て図示し
ていない真空ポンプに連通している。
【0018】上述の第1の型10、中間型20、及び第
2の型40から成る一組の成形型7を用いてハニカム成
形体を製造するには、前記実施例と同様に、まず成形型
7を型閉めしたのち、熱可塑性合成樹脂材料で第1の型
10と中間型20とにより、多数のセルを区画する突壁
を基板上に有するハニカム成形基板3を製造し、ついで
図6に示すように第2の型40を後退させ、ハニカム成
形基板3を第1の型10に付着させた状態で、中間型2
0を退避させるとともに、第2の型40の成形面41で
熱成形可能なシート材料を真空成形して、ハニカム成形
基板3の突壁6の先端を包絡するハニカムライナー45
を製造する。なお中間型20の退避は、シート材料の真
空成形後に実施してもよい。このようにして、第2の型
40により、熱成形可能材料でハニカムライナー45を
真空成形法で製造するのである。
【0019】つぎに図7に示すように、第1の型10に
ハニカム成形基板3を、第2の型40にハニカムライナ
ー45を付着させた状態で、両型10,40を接近さ
せ、ハニカム成形基板3の突壁6の先端にハニカムライ
ナー45を接着させる。その後、得られたハニカム成形
体2を第1及び第2の型10,40から取り外し、必要
に応じてハニカムライナー45の端末を図8に示すよう
に巻き込み処理すれば、ハニカム成形体2、すなわち車
両用内装材が得られる。
【0020】図9は、第3の発明に係る実施例で使用さ
れる成形型8の断面説明図であり、この成形型8は、第
1の型50、中間型60、及び第2の型30から成る。
その構造は図1に示した成形型1と類似するものである
が、第1の型50と中間型60の双方のキャビティ底面
51,61に、相互に所定間隔を保って相手側の型内に
突出する例えば金属製のブロック52,62を多数並設
した形状となっている。各ブロック52,62は、ハニ
カム成形体の各セルの形状に対応した形態を有し、その
頂面53,63は、相手側の底面61,51と所定間隔
が保たれている。これらのブロック52,62も、底面
51,61に接合して第1の型50と中間型60を製造
してもよいし、各ブロックと底面を予め一体に形成して
各型50,60を製造してもよい。このような構成によ
り、第1の型50と中間型60とにより、熱成形可能な
熱可塑性合成樹脂材料で図11に示したようなセルを区
画する多数の凸部72と凹窪73を有するハニカム成形
基板71が製造される。
【0021】なお、キャビティ底面51,61に並設す
るブロック52,62は、隣り合うブロックがすべて逆
方向に位置していなくともよく、部分的に同方向に位置
していてもよい。この場合その部分では第1の発明に係
る実施例と同様な突壁が形成される。
【0022】中間型60と第2の型30との分割面25
は、中間型60のキャビティの底面61形状、すなわち
凹窪73の底面を包絡する面形状に倣っており、第2の
型のキャビティ31は、ハニカムライナー4の厚み寸法
の深さをもつシートキャビティとなっている。なお、第
2の型60のキャビティにも第1の発明に係る実施例と
同様のホットランナー機構65が埋設されている。
【0023】上記成形型8を型閉めして熱成形可能な熱
可塑性合成樹脂材料を射出成形すると、図10に示した
ように第1の型50と中間型60とによりハニカム成形
基板71が得られ、中間型60と第2の型30とにより
凹窪73の底面を包絡する面を有するハニカムライナー
4が得られる。
【0024】つぎに、ハニカム成形基板71を第1の型
50に、前記ハニカムライナー4を第2の型30に付着
させた状態で型開きし、中間型60を退避させた後、図
10に示すように第1の型50と第2の型30を接近さ
せ、ハニカム成形基板71の凹窪底面にハニカムライナ
ー4を接着させると、図11に示したようなハニカム成
形体70が得られる。
【0025】第4の発明に係る実施例においては、ハニ
カム成形基板を図9及び図10に示した第3の発明に係
る実施例と同じ方法によって製造し、ハニカムライナー
を図5乃至図7に示した第2の発明に係る実施例の真空
成形法により製造するものである。すなわち、図9に示
した第1の型50及び中間型60と、この中間型60の
下方に配置された、図5に示した第2の型40を用意
し、図9及び図10に示した方法によって、図11に示
した凸部72と凹窪73を有するハニカム成形基板71
を製造したのち、第2の型40(図5参照)を後退さ
せ、図6に示したように、熱成形可能材料でこの第2の
型40により、凹窪底面を包絡する面を有するハニカム
ライナー45を真空成形法で製造するとともに、ハニカ
ム成形基板71を第1の型50に付着させた状態で中間
型60を退避させた後、第1の型50と第2の型40を
接近させ、ハニカム成形基板71の凹窪底面にハニカム
ライナー45を接着するのである。
【0026】以上の実施例では、ブロック21,52,
62を断面が6角形のもので示したが、そのほか3角
形、4角形、菱形をはじめ、各種の多角形や円形のもの
も採用することができる。ただ同重量のハニカム成形体
で比較するとき、6角形を採用したものが、折曲げ方向
による曲げ強度の差が少ないので最も好ましい。
【0027】上記各実施例では、熱可塑性合成樹脂材料
を射出成形する例を示したが、そのほか圧入成形法によ
って成形したり、或いは溶融状態にある材料又は粉体状
の熱硬化性合成樹脂材を圧縮成形することも可能であ
る。またハニカム基板を射出成形法で、ハニカムライナ
ーを圧縮成形法で成形するなど、各種の成形法を組合せ
ることもできる。なお、熱硬化性合成樹脂材料を用いる
ときは、成形型に成形材料加熱用のヒーターを埋設して
おくとよい。
【0028】この発明で利用される熱可塑性合成樹脂材
料としては、例えばポリアミド、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリカーボネート、ポリアセテート、AS樹
脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などが
挙げられ、また熱硬化性合成樹脂材料としては、フェノ
ール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂などを用いることができる。ま
た未架橋状態のゴム系材料、ウレタン系材料などを用い
ることもできる。圧縮成形法を採用したときは、上記各
材料に、ガラス繊維、炭素繊維などを併用すると、さら
に強度の大なるハニカム成形体を得ることができる。
【0029】第2及び第4の発明に係る実施例におい
て、ハニカムライナーを真空成形するときに利用できる
熱成形可能材料としては、前記熱可塑性合成樹脂材料か
ら成形されたシート単体のほか、各種発泡体シート、織
布、不織布などの繊維布との積層シートなどがある。こ
のような積層シートを利用すると、表面に表装材が貼着
されたハニカム成形体が同一工程で製造可能となる。ま
た第1及び第3の発明に係る実施例おいても、第2の型
のキャビティ底面にあらかじめ上記繊維シートや発泡シ
ートなどを敷設したり、第2の型に真空吸引機能を付与
させておき、これらのシートを真空成形しておくと、同
様な表装材が貼着された製品が得られる。このとき射出
注入される加熱加圧材料によりそれらのシートが損傷さ
れることが予想される時は、必要箇所に、加熱活性する
接着剤を塗布した金属ホイル等の断熱遮圧シートを貼着
しておくと有効である。
【0030】この発明において、ハニカム成形基板とハ
ニカムライナーとの接着には、両者の接着面の材料が同
系の材料であり、少なくとも一方の接着面が加熱溶融状
態にある時は接着剤を使用せずに実施できる。第2及び
第4の発明に係る実施例においては、ハニカムライナー
の真空成形時に、その接着側面に熱接着性シートを積層
するか、接着剤を塗布した熱成形可能材料を使用する
と、真空成形時の加熱により熱接着性シートや接着剤が
活性化され、ハニカム成形基板との接着強度が上昇する
ので最も好ましい方法である。
【0031】また第2及び第4の発明に係る実施例にお
いて、第2の型によってハニカムライナーを真空成形し
終えるまで、第1の型と中間型を離さずにおき、第2の
型によるハニカムライナーの成形後に、第1の型と中間
型を離すようにしてもよいことは先に説明したが、その
際、ハニカム成形基板の突壁又は凹窪の近傍の中間型部
分にヒータを埋設しておき、ハニカムライナーを第2の
型によって成形している間、上記ヒータによって突壁又
は凹窪を加熱しておくようにすると、突壁又は凹窪とハ
ニカムライナーとを接着するとき、その接着性を高める
ことができる。
【0032】第3及び第4の発明に係る実施例で得られ
たハニカム成形体の片面は、凸部72が突出した形状と
なっているが、成形型をさらに分割してさらに別のハニ
カムライナーを成形する型を挿入して、三層構造のハニ
カム成形体を1つの成形型から製造することも可能であ
る。
【0033】本発明に係る方法で製造されたハニカム成
形体は、自動車、航空機、鉄道車両、船舶、又は建造物
などに広く利用することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1乃至4に記載の方法によれば、
ハニカム成形体を成形型を用いて成形することを特徴と
するものであるから、ハニカム基板およびハニカムライ
ナーの面形状を、平面をはじめ複雑な曲面や、平面と曲
面の組合わせたものに形成することができる。したがっ
て突壁の高さも部分的に変更して、装着する相手側の構
造に合致するように設計することもできる。
【0035】またハニカム成形基板とハニカムライナー
を一組の成形型で製造することができるほか、その成形
型でそれら両者を接着してハニカム成形体を製造するこ
とができるから極めて効率的な製造方法である。
【0036】さらに必要とする形状のものを製造するこ
とができるから、端材の発生を防止することもでき、省
資源的な製造方法とすることができる。そのうえハニカ
ムライナーに表装材が貼着されている場合は、表面が美
麗であるのでそのまま製品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係るハニカム成形体を製造するた
めの成形型の一例を示す断面説明図である。
【図2】図1に示した成形型の中間型の平面図である。
【図3】図1の成形型で製造されたハニカム成形基板と
ハニカムライナーを、それぞれ第1の型と第2の型に付
着させた状態で、中間型を退避させ、両型を近接させて
ハニカム成形基板とハニカムライナーを接着した状態を
示す断面図である。
【図4】図1に示した成形型で製造されたハニカム成形
体の断面図である。
【図5】第2の発明に係るハニカム成形体を製造するた
めの成形型の一例を示す断面説明図である。
【図6】図5に示した成形型で製造されたハニカム成形
基板を第1の型に付着させた状態で、中間型を退避さ
せ、第2の型でハニカムライナーを真空成形法で製造し
た状態を示す断面図である。
【図7】図6の状態から、第1の型と第2の型を接近さ
せ、ハニカム成形基板とハニカムライナーを接着した状
態を示す断面図である。
【図8】第2の発明に係る方法で製造されたハニカム成
形体の一例を示す断面図である。
【図9】第3の発明に係るハニカム成形体を製造するた
めの成形型の一例を示す断面説明図である。
【図10】図9に示した成形型で製造されたハニカム成
形基板とハニカムライナーを、それぞれ第1の型と第2
の型に付着させた状態で、中間型を退避させ、両型を近
接させてハニカム成形基板とハニカムライナーを接着し
た状態を示す断面図である。
【図11】第3の発明に係る方法で製造されたハニカム
成形体の一例を示す断面図である。
【図12】従来のハニカム体を製造する工程を示す説明
図である。
【図13】図12の状態から紙面上下方向に伸張して蜂
の巣条のセル形状に加工した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 成形型 2 ハニカム成形体 3 ハニカム成形基板 4 ハニカムライナー 5 基板 6 突壁 7 成形型 8 成形型 10 第1の型 20 中間型 30 第2の型 40 第2の型 45 ハニカムライナー 50 第1の型 60 中間型 70 ハニカム成形体 71 ハニカム成形基板 72 凸部 73 凹窪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、中間、及び第2の型からなる一組
    の成形型を用いてハニカム成形体を製造する方法であっ
    て、熱成形可能材料で、第1の型と中間型とにより、多
    数のセルを区画する突壁を基板上に有するハニカム成形
    基板を製造するとともに、中間型と第2の型とにより、
    前記突壁の先端を包絡する面を有するハニカムライナー
    を製造し、ハニカム成形基板を第1の型に、ハニカムラ
    イナーを第2の型に付着させた状態で型開きし、中間型
    を退避させた後、第1の型と第2の型を接近させ、ハニ
    カム成形基板の突壁先端にハニカムライナーを接着する
    ことを特徴とするハニカム成形体を製造する方法。
  2. 【請求項2】 第1、中間、及び第2の型からなる一組
    の成形型を用いてハニカム成形体を製造する方法であっ
    て、熱成形可能材料で、第1の型と中間型とにより、多
    数のセルを区画する突壁を基板上に有するハニカム成形
    基板を製造し、第2の型により、熱成形可能材料で前記
    突壁の先端を包絡する面を有するハニカムライナーを真
    空成形法で製造するとともに、ハニカム成形基板を第1
    の型に付着させた状態で中間型を退避させた後、第1の
    型と第2の型を接近させ、ハニカム成形基板の突壁先端
    にハニカムライナーを接着することを特徴とするハニカ
    ム成形体を製造する方法。
  3. 【請求項3】 第1、中間、及び第2の型からなる一組
    の成形型を用いてハニカム成形体を製造する方法であっ
    て、熱成形可能材料で、第1の型と中間型とにより、セ
    ルを区画する多数の凸部と凹窪を有するハニカム成形基
    板を製造するとともに、中間型と第2の型とにより、前
    記凹窪底面を包絡する面を有するハニカムライナーを製
    造し、ハニカム成形基板を第1の型に、ハニカムライナ
    ーを第2の型に付着させた状態で型開きし、中間型を退
    避させた後、第1の型と第2の型を接近させ、ハニカム
    成形基板の凹窪底面にハニカムライナーを接着すること
    を特徴とするハニカム成形体を製造する方法。
  4. 【請求項4】 第1、中間、及び第2の型からなる一組
    の成形型を用いてハニカム成形体を製造する方法であっ
    て、熱成形可能材料で、第1の型と中間型とにより、セ
    ルを区画する多数の凸部と凹窪を有するハニカム成形基
    板を製造し、第2の型により、熱成形可能材料で前記凹
    窪底面を包絡する面を有するハニカムライナーを真空成
    形法で製造するとともに、ハニカム成形基板を第1の型
    に付着させた状態で中間型を退避させた後、第1の型と
    第2の型を接近させ、ハニカム成形基板の凹窪底面にハ
    ニカムライナーを接着することを特徴とするハニカム成
    形体を製造する方法。
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