JPH06126453A - 溶接条件自動選定方法 - Google Patents

溶接条件自動選定方法

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JPH06126453A
JPH06126453A JP27827792A JP27827792A JPH06126453A JP H06126453 A JPH06126453 A JP H06126453A JP 27827792 A JP27827792 A JP 27827792A JP 27827792 A JP27827792 A JP 27827792A JP H06126453 A JPH06126453 A JP H06126453A
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JP
Japan
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welding
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bead
arc
selecting
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JP27827792A
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Eizo Ide
栄三 井手
Takayuki Kono
隆之 河野
Katsu Kodama
児玉  克
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接施工に当り入熱、ビード形状、アーク現
象を判明して溶接の予測や適否を判断する。 【構成】 被溶接材、開先形状、溶接姿勢、溶接法、及
び溶材を設定して溶接施工条件を選定し、更に入熱、ビ
ード形状、アーク現象図を得たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アーク溶接の施工条件
の選定方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、アーク溶接において溶
接施工条件の選定システムでは、施工条件とビード形状
の累層図のみ出力している現状である。しかし、溶接施
工に当っては、施工条件やビード形状累層図の他に溶接
時の入熱やビード形状、アーク現象が判明すれば、溶接
結果の予測や溶接条件の適否の判断に利用できて非常に
有益である。
【0003】本発明は、上述の問題に鑑み、更に多くの
データに基づき溶接施工条件を選定する方法の提供を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、アーク溶接の溶接条件を選定するに当り、オペ
レータの指令により操作部から溶接条件を選定して必要
な情報である被溶接材、開先形状、溶接姿勢、溶接法、
及び溶材を設定し、溶接データや処理結果を一時記憶す
る記憶部の情報と上記設定した条件とによりオペレータ
の指令に基づき演算処理を制御部にて行ない、表示部又
は記録部に溶接施工条件、入熱、ビード形状、アーク現
象、ビード積層図を必要に応じて出力することを特徴と
する。
【0005】
【作用】入熱QはQ(J/cm)=i(A)・V(V)/
w.s(cm/sec )にて定義されているので、溶接施工
条件であるアーク電流i、溶接電圧V、溶接速度w.s
が決まればQが求まる。また、溶接ビード形状は、隅肉
溶接の場合、次式[数1]にて計算できる。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、ρは溶接金属の密度、gは重力加
速度、σは溶接金属の表面張力、x,y,α,R0 は図
3に示す座標軸x,yにおいてビード形状の接線とy軸
との角度αならびに曲率1/R0 を示す。なお、本計算
資料としては、溶接学会誌第45巻(1976)第2号
「肉盛および隅肉溶接現象に関する基礎的研究(第2
報)」に開示がある。
【0008】したがって、図3のようにxy座標軸をと
り、xの初期値x0 =0,yの初期値y0 =0を与える
と、f(y)及びdy/dxより、(xi i )(i
1,2,・・・、n)が求まり、各点をつなぎ合わせる
と隅肉溶接ビードのプロフィールが得られる。
【0009】ワイヤ突出し長さとアーク長などのアーク
状態を求めるには図4に示すアルゴリズムによる。すな
わち、図4において、溶接条件からi,V,l(チップ
母材間距離)が設定されると、ワイヤ溶融速度Ve をV
e =f1 (i,le )(leはワイヤ突出し長)より演
算する。ついで、ワイヤ突出部の電圧降下Ve をVe
2 (le ・i,Ve )より演算する。更に、実際のア
ーク電圧Va をVa =f3 (V,Ve )にて演算し、ア
ーク長la をla =f4 (Va ,i)にて演算する。ま
た、ワイヤ突出し長le をle =f5 (l,la )にて
求める。ワイヤ突出し長Δle =len−len-1(nはn
回目の演算)としきい値hとを比較し、Δle が小さい
場合にはi,V,la ,le の表示を行ない、逆に大き
い場合にはVe の演算まで戻る。なお、この図4に示す
フローチャートで最初ワイヤ突出し長le は不明である
のでle をlで代用し、le が収束するまでフローチャ
ートの閉ループをくり返す。
【0010】溶接施工条件は予め代表的な溶接条件が記
憶部に登録されており、被溶接材、開先形状、溶接姿
勢、溶接法、および溶材を与えると、データベースから
検索して一つの施工条件を提供するが、この条件を変更
したいとき変更したいパラメータを設定しなおすと自動
的にその他のパラメータの適正値を演算して提供する。
たとえば、溶接電流を変えた時は溶接速度、溶接速度を
変えた時は溶接電流の適正値を示す。また、ビード積層
図は、図6に示すように前述の溶接条件で施工した場合
のビード積層状態のおおよその形状が示される。
【0011】
【実施例】ここで、図1,図2を主に用いて本発明の実
施例を説明する。図1は本発明法のためのブロック図で
あり、1は通常キーボードからなる操作部で、オペレー
タによる処理の場合、データ等を与えるものである。2
は、操作部1からの指示を解明し実際の処理、演算を行
なう制御部である。また、3は、溶接に関するデータや
ノウハウの記憶部である。4は、操作部1と制御部2と
の入出力、処理結果、図形などの表示部、また、5は、
表示部4の内容をハードコピーにするための記録部であ
る。
【0012】かかる図1に示すブロックにてオペレータ
からの指示を行なう処理、選択処理、等の処理工程を図
2に示す。すなわち、オペレータは、操作部1にて表示
部4を参照しつつ設定処理をまず行なう。最初はブロッ
ク6にて示す如く化学成分及び板厚の被溶接材を設定
し、ついで、ブロック7にて被溶接材の開先形状(隅
肉,I型突合せ,V型突合せ,X型突合せ,L型突合
せ)を設定する。その後、ブロック8にて溶接姿勢(水
平下向,水平横向,立向下進,立向上進,上向)を設定
する。ブロック9では、溶接方法(CO2 溶接,MAG
溶接,SAW,エレクトロガスアーク溶接)を設定す
る。そして、ブロック10にて溶材(シールドガス:C
2 ,CO2 +Ar、芯線:ソリッド,コアード,線
径)を設定する。
【0013】ブロック6から10までの設定の結果、再
設定の要否をブロック11にて選択する。この後、ブロ
ック6〜10の設定に基づき、施工条件の処理、入熱の
演算処理、ビード積層図の表示処理、ビード形状の表
示、アーク現象図の表示の少なくとも一つの処理をブロ
ック12にて選択する。選択の結果、ブロック13にて
施工条件の処理が選択されると、溶接電流(i)、溶接
電圧(V)、溶接速度(w.s)、チップ母材間距離
(l)が提示される。この時、提示された溶接条件が満
足すべきものでない場合はブロック4にて溶接電流又は
溶接速度を操作部から希望値へ設定変更することができ
る。溶接電流を希望値へ変更した時は変更前とビード形
状が等価になるように溶接速度が演算され提示される。
溶接速度を希望値へ変更した時は同様に溶接電流が演算
され提示される。溶接電圧は溶接電流が設定されると適
正値が選定される。又、チップ−母材間距離も同様であ
る。ブロック14にて処理の選択へ移った場合には、他
の処理を選択するかエンドかの選択を行なう。
【0014】次に、ブロック15にて入熱演算処理が選
択されると、前述の前工程で選定された溶接施工条件で
の入熱Qが演算され提示される。Qは前述の如く次式で
定義される。 Q=i・V/w.s 次に、ブロック17にてビード積層図処理が選択される
と、最初に選定された溶接条件で施工した時の隅肉溶接
ビードの積層略図を作成する。一例を図6に示す。ブロ
ック19にてビード形状図処理が選択されると、図3に
示す前記[数1]の処理が行なわれる。更に、ブロック
21にてアーク現象図が処理されると、前述した図4に
示す手法によりアーク長la とワイヤ突出し長le を演
算し図5の如く図示する。なお、f1 〜f5 の一例を、
ワイヤψ1,2のソリッドの場合につき、あげる。 f1 (i,le )=0.323×i+4.62×10-5×le ×i2 =Ve 2 (le ,i,Ve )=0.831×10-3×le ×i−2.15×Ve / i=Ve 3 (V,Ve )=V−Ve =Va 4 (Va ,i)=(Va −0.025×i−12.7)/2.4=la 5 (l,la )=l−la =le 図2において、ブロック16,18,20,22は、設
定処理や処理の選択について選択判定ブロックである。
このようにして、施工条件の処理、入熱演算処理、ビー
ド積層図処理、ビード形状図処理、アーク現象図処理は
任意に選択及び組合すことができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明の如く本発明では次の効果があ
る。 1.被溶接材、開先形状、溶接姿勢、溶接法および溶材
を入力することにより自動的に溶接施工条件が選定さ
れ、人手による条件検索の手間が省かれる。 2.溶接施工条件の他に入熱量、ビード形状、アーク現
象図が得られ、溶接前に溶接のシミュレーションにより
溶接結果を予測することができ、溶接条件の適否の判断
に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の説明のためのブロック図。
【図2】一実施例方法のフローチャート。
【図3】ビード形状演算時の座標軸図。
【図4】アーク長、ワイヤ突出し長の処理フローチャー
ト。
【図5】アーク現象図。
【図6】ビード積層図。
【符号の説明】
1 操作部 2 制御部 3 記憶部 4 表示部 5 記録部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーク溶接の溶接条件を選定するに当
    り、オペレータの指令により操作部から溶接条件を選定
    して必要な情報である被溶接材、開先形状、溶接姿勢、
    溶接法、及び溶材を設定し、 溶接データや処理結果を一時記憶する記憶部の情報と上
    記設定した条件とによりオペレータの指令に基づき演算
    処理を制御部にて行ない、 表示部又は記録部に溶接施工条件、入熱、ビード形状、
    アーク現象、ビード積層図を必要に応じて出力する、 ようにした溶接条件自動選定方法。
JP27827792A 1992-10-16 1992-10-16 溶接条件自動選定方法 Withdrawn JPH06126453A (ja)

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