JPH06126251A - 振動装置 - Google Patents

振動装置

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JPH06126251A
JPH06126251A JP17010992A JP17010992A JPH06126251A JP H06126251 A JPH06126251 A JP H06126251A JP 17010992 A JP17010992 A JP 17010992A JP 17010992 A JP17010992 A JP 17010992A JP H06126251 A JPH06126251 A JP H06126251A
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JP
Japan
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screw shaft
weight
rotary
movable weight
shaft
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JP17010992A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Onishi
敏之 大西
Tatsuro Takemoto
達郎 竹本
Tomomichi Endou
友美智 遠藤
Toyoji Kuriyama
豊治 栗山
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Plantex Ltd
PlantX Corp
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Plantex Ltd
PlantX Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】振動装置の回転を中断することなく、運転中に
振動の振巾を自在に変更する。 【構成】調整ダイヤル11を外部から回転すると、調整
ダイヤル11と螺合する調整ネジ軸24・ベアリング1
8・回転ネジ軸10が一体的に突出後退し、回転ネジ軸
10に螺合した可動ウェイト9がネジ部34に沿って旋
回する。これにより、固定ウェイト7,8と可動ウェイ
ト9との相対角度が変化し、両ウェイトの重心の回転半
径が大小に変化するので、振動の振巾が可変できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、メッキ製品製造工程、
鋳造品製造工程、コンクリート成型品製造工程、路面締
固め工程等において、振動発生源として用いる振動装置
の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の振動装置のうち、振動の振巾を運
転中に変更できるものとしては、例えば図6および図7
に示す構成のものが知られている(特公昭55−111
5号公報)。この装置は、円筒形の第一回転軸41にス
パイラル溝42を形成する一方、この第一回転軸41の
外周に嵌合する円筒形の第二回転軸43には直線溝44
を設け、第一回転軸41の一端に油圧シリンダ45を形
成し、この油圧シリンダ45の突出後退するロッド46
の中間部に、前記スパイラル溝42および直線溝44の
双方に係合すべきピン45を植立し、第一回転軸41に
は可動ウェイト47を、また第二回転軸43には固定ウ
ェイト48をそれぞれ取付け、さらに第一回転軸の終端
側には入力回転軸49を接続すると共に、第二回転軸4
3の外周をベアリング50でケース51内に回転自在に
軸受したものである。 【0003】この装置では、入力回転軸49で第一回転
軸41および第二回転軸43を同方向に一体的に回転さ
せ、この状態から油圧シリンダ45でロッド46を押し
引きすると、ピン45は直線溝44に案内される一方、
スパイラル溝42に係合し、これにより内周の第一回転
軸41は、外周の第二回転軸43に対して相対的に回転
する(図7参照)。従って、固定ウェイト48に対する
可動ウェイト47の相対角度が変化し、これにより、両
ウェイト47,48の重心の回転半径、すなわち振動の
振巾が大小に変化する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来装置
では、可動ウェイト47の回転方向の荷重をピン45の
みによって支持するので、ピン45の強度および耐久性
が要求される。また、ピン45とスパイラル溝42との
摩擦が極めて大きいものになり、可動ウェイト47の作
動が円滑でない。このため、スパイラル溝の周辺に多量
の潤滑油を塗布する必要があるが、メッキ製品製造工程
のような腐食性の雰囲気中では潤滑油が劣化しやすく、
長期の使用に耐えないという欠点があった。 【0005】また、第一回転軸41の外周を取り囲むよ
うに第二回転軸43を設けるため、装置がいたずらに大
型化し、狭所への設置が困難であるという欠点があっ
た。さらに、油圧シリンダ45を駆動するための油圧機
器が別途に必要であり、装置が複雑かつ高価になるとい
う問題点もあった。 【0006】そこで、本発明は、従来技術の有するかか
る問題点を解消し、振動振巾の変更が円滑で、耐久性が
高く、また装置を小型かつ簡易に構成できる振動装置を
提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の振動装置は、入力回転軸により回転駆動する固
定ウェイトと、前記固定ウェイトの内孔に滑りキーを介
して結合した回転ネジ軸と、前記回転ネジ軸に螺合すべ
きナット部を有する可動ウェイトと、前記回転ネジ軸に
ベアリングを介して連結され、かつその軸方向にのみ移
動可能な調整ネジ軸と、前記調整ネジ軸に螺合すべきナ
ット部を形成した調整ダイヤルとを備え、前記固定ウェ
イト、前記可動ウェイトおよび前記調整ダイヤルを前記
回転ネジ軸の軸方向には移動しないように保持すると共
に、前記可動ウェイトのナット部に前記回転ネジ軸を、
また前記調整ダイヤルのナット部に前記調整ネジ軸をそ
れぞれ螺入し、しかして前記調整ダイヤルの回転により
前記調整ネジ軸および前記回転ネジ軸を一体的に突出ま
たは後退させて、前記可動ウェイトを前記回転ネジ軸を
中心に旋回し、前記固定ウェイトと前記可動ウェイトの
相対角度を変更することを特徴とするものである。 【0008】 【作用】本発明では、調整ダイヤルを外部から回転する
と、調整ダイヤルのナット部と螺合する調整ネジ軸、お
よび調整ネジ軸にベアリングを介して連結した回転ネジ
軸が、一体的に突出後退する。その結果、回転ネジ軸に
螺合した可動ウェイトが当該回転ネジ軸を中心に旋回す
る。これにより、固定ウェイトと可動ウェイトとの相対
角度が変化し、両ウェイトの重心の回転半径が大小に変
化するので、振動の振巾が変化する。 【0009】このように本発明では、回転ネジ軸の突出
後退運動を、回転ネジ軸と可動ウェイトのナット部との
螺合によって可動ウェイトの旋回運動に変換する構成と
した。従って、従来装置におけるピン45とスパイラル
溝42との係合に比し、回転ネジ軸と可動ウェイトの接
触面積が充分に大きくなるので、可動ウェイトの回転方
向の荷重が、ネジ軸と可動ウェイトとの接触部分の全面
に亘り分散し、もって可動ウェイトの作動の円滑化、お
よび接触部分における耐久性の飛躍的な向上を実現でき
る。 【0010】また本発明では、可動ウェイトのナット部
に回転ネジ軸を螺入し、その同じ回転ネジ軸に滑りキー
を介して直接固定ウェイトを結合した。従って、従来装
置のように第一回転軸の外周を取り囲むように第二回転
軸を設ける構成に比し、装置を細身に構成でき、狭所へ
の設置にも好適である。 【0011】また、振動振巾の調整を調整ダイヤルの回
転によって行うので、従来の油圧シリンダを用いる構成
に比して、装置全体の構成を簡易化できる。 【0012】 【実施例】以下に、本発明実施例について説明する。図
1において、1は第1実施例の振動装置であり、取付部
材2により固定されるケース3、入力回転軸4、第一固
定ウェイト7、第二固定ウェイト8、可動ウェイト9、
および調整ダイヤル11等を有し、調整ダイヤル11を
外部から回転させることにより、第一固定ウェイト7お
よび第二固定ウェイト8に対する可動ウェイト9の相対
角度を自在に変更するものである。 【0013】入力回転軸4には、屈曲自在の回転伝達部
材である所謂フレキシブルシャフトを使用し、この入力
回転軸4の先端に、第一固定ウェイト7を一体的に接続
する。第一固定ウェイト7は、ベアリング13,14に
よりケース3内に回転自在に保持する。15は第一固定
ウェイト7の回転中心に穿設した内孔であり、この内孔
15の一部には滑りキー16を固設する。 【0014】第二固定ウェイト8は、ベアリング17,
18によりケース3内に回転自在に保持する。この第二
固定ウェイト8の回転中心には内孔19を穿設すると共
に、内孔19の一部には上記滑りキー16と同様の滑り
キー20を固設する。 【0015】10は回転ネジ軸であり、後述するよう
に、螺入している可動ウェイト9を軸方向の押し引きに
よって回転させるような、リードの充分大きいネジを用
いる。この回転ネジ軸10は、第一固定ウェイト7の内
孔15、および第二固定ウェイト8の内孔19に挿通す
る。回転ネジ軸10の一側には、図中点線で示すよう
に、軸方向のキー溝21を穿設し、このキー溝21に、
前記滑りキー16,20を摺動自在に嵌合する。 【0016】従って、入力回転軸4の回転は、コマ6、
第一固定ウェイト7、滑りキー16を介して回転ネジ軸
10に伝達し、さらに滑りキー20を介して第二固定ウ
ェイト8に伝達する一方、回転ネジ軸10は滑りキー1
6,20に沿って軸方向に移動自在となる。 【0017】一方、回転ネジ軸10の末端(図中右側)
には、ベアリング28を介して、コマ25および該コマ
25と一体の調整ネジ軸24を連結する。この調整ネジ
軸24には、前記回転ネジ軸10と異なり、後述のよう
に、螺入している調整ダイヤル11を軸方向の押し引き
によって回転させることのない、リードの小さいネジを
用いる。 【0018】ケース3には、軸方向のスリット26を穿
設し、このスリット26を通じて外方からネジ27を挿
入し、このネジ27の先端部をコマ25に螺入すること
により、コマ25および調整ネジ軸24がケース3に対
し回転せず、かつスリット26に沿って突出後退方向に
のみ動くようにする。 【0019】9は可動ウェイトであり、ベアリング3
7,38を用いてケース3内に回転自在に保持すると共
に、これらベアリング37,38により軸方向への移動
を規制する。この可動ウェイト9の重量は、第一固定ウ
ェイト7および第二固定ウェイト8の重量の和に等しく
する。 【0020】可動ウェイト9の回転中心には、回転ネジ
軸10のネジ部34に螺合すべきナット部32を軸方向
に形成する。 【0021】調整ダイヤル11は、調整ネジ軸24のネ
ジ部35に螺合すべきナット部36、およびナット部3
6の開口端の周囲に突出したフランジ29を有する。ケ
ース3にはフランジ29に対応する凹部30を形成し、
この凹部30にフランジ29を回転自在に嵌め込む。 【0022】従って、調整ダイヤル11を外部から回転
すると、そのナット部36と調整ネジ軸24との螺合に
より、調整ネジ軸24がその軸方向に押し引きされ、こ
れと一体的に回転ネジ軸10が押し引きされる。このと
き、可動ウェイト9は軸方向に対する移動を両固定ウェ
イト7,8により規制されるので、回転ネジ軸10の軸
方向の押し引きに追従できず、このため可動ウェイト9
は、ナット部32に螺合する回転ネジ軸10のネジ部3
4に沿って回動し、その結果ウェイト7,8に対する可
動ウェイト9の相対角度が変更する。 【0023】次に、このように構成した本実施例の振動
装置1の使用法を説明する。 【0024】いま、入力回転軸4にモータ(図示省略)
を接続し、このモータを起動すると、入力回転軸4の回
転は、上述したようにコマ6・第一固定ウェイト7およ
び滑りキー16を介して回転ネジ軸10に伝達し、さら
に滑りキー20を介して第二固定ウェイト8に伝達する
一方、回転ネジ軸10の回転は可動ウェイト9に伝達す
る。従って、回転ネジ軸10,第一固定ウェイト7,第
二固定ウェイト8および可動ウェイト9が、入力回転軸
4の回転に従って一体的に回転する。 【0025】この始動の際の各ウェイトの位置関係は、
図2に示すように、両固定ウェイト7,8と可動ウェイ
ト9とを、回転ネジ軸10に関して互いに180°反対
側に位置させ、これらウェイト7,8,9全体の重心位
置を、図中Aで示すように回転ネジ軸10の回転中心に
一致させると、各ウェイト7,8,9により生ずる遠心
力の合力はゼロとなる。 【0026】次に、調整ダイヤル11を外部から反時計
方向に回転させると、上述したように調整ネジ軸24お
よび回転ネジ軸10がその軸方向に押し出され、ナット
部32を介して、可動ウェイト9が図3中反時計方向に
旋回する。その結果、固定ウェイト7,8と可動ウェイ
ト9との相対角度が小さくなり、各ウェイト7,8,9
全体としての重心位置が回転ネジ軸10の回転中心から
外れるため、各ウェイト7,8,9により生ずる遠心力
の合力により、振動装置1が振動を開始する。 【0027】この振動の振巾は、図4に示すように可動
ウェイト9の重心を固定ウェイト7,8と同じ側に旋回
したときに最大となる(図4中Cの状態)。 【0028】このように本実施例の振動装置1では、外
部から調整ダイヤル11を回転することにより、各ウェ
イト7,8,9の重心の回転半径が大小に変化し、もっ
て振動装置1の振動振巾をきわめて容易に、かつ無段階
に可変できる。 【0029】また、回転ネジ軸10と調整ネジ軸24と
をベアリング28により連結し、回転ネジ軸10の回転
を調整ネジ軸24に伝達しない構成としたので、入力回
転軸4が回転中でも調整ダイヤル11は回転せず、従っ
て装置の運転中に振巾調整が行える。このため、従来き
わめて煩雑であった振巾調整作業を格段に容易化・高精
度化できる。 【0030】また本実施例では、両固定ウェイト7,8
の重量の合計と、可動ウェイト9の重量とを等しくした
ので、両者の相対角度が180°で位相が正反対のとき
には重心の回転半径がゼロとなり、極めて軽快な始動が
可能である。 【0031】さらに、回転ネジ軸10の突出後退運動
を、ネジ部34とナット部32との螺合によって可動ウ
ェイト9の旋回運動に変換する構成としたので、回転ネ
ジ軸10とナット部32との接触面積が大きく、可動ウ
ェイト9の回転方向の荷重が、回転ネジ軸10とナット
部32との接触部分の全面に亘り分散し、もって可動ウ
ェイト9の作動の円滑化、および接触部分における耐久
性の飛躍的な向上を実現できる。 【0032】また、回転ネジ軸10のリードに対して、
調整ネジ軸24のリードを充分小さくしたので、調整ダ
イヤル11の手動回転により回転ネジ軸10を軸方向に
自在に移動できる一方、逆に回転ネジ軸10が軸方向に
移動して調整ダイヤル11を回転させるおそれはなく、
運転中の振動振巾のずれ、設定した振動条件の変動を未
然に防止できる。 【0033】さらに本実施例では、可動ウェイト9を3
60°にわたって旋回することも可能であり、きわめて
調整範囲が広い。 【0034】次に、第2実施例について説明する。第2
実施例は、上述の振動装置1を、メッキ製品製造工程に
おける基板の気泡除去に適用したものである。図5にお
いて、55は無電解メッキ液56を満たしたメッキ槽で
あり、このメッキ槽55外の適宜の不動位置に、バネ6
0,60を介してキャリヤバー57を振動可能に保持
し、このキャリヤバー57の中部をメッキ槽55の上方
にのぞませる。 【0035】キャリヤバー57の中部には、上述した第
1実施例のものと同様の振動装置1を、取付部材2によ
り取り付ける。振動装置1の入力側には、入力回転軸4
を介して、モータ61を接続する。また振動装置1の調
整ダイヤル11には、調整回転軸62を介して、調整ツ
マミ63を接続する。この調整ツマミ63には、任意の
状態で回転位置を固定できる固定機構(図示省略)を有
するものを用いる。 【0036】入力回転軸4および調整回転軸62として
は、いずれも保護管で被覆したフレキシブルシャフトを
用いる。また、モータ61および調整ツマミ63は、い
ずれもメッキ槽55に対して隔絶された室外に設置す
る。 【0037】キャリヤバー57の中部には、多数の基板
58を収容した籠57を、懸吊部材64,64により懸
吊し、基板58を無電解メッキ液56中に完全に浸潰す
る。 【0038】以上の構成において、いま、モータ61が
起動すると、振動装置1が振動を開始し、無電解メッキ
液56中の基板58を激しく振動する。これにより、基
板58と、その表面に付着した気泡との接着が不安定に
なり、気泡が基板58から順次剥離・除去される。そし
て無電解メッキ液56が所定温度を越えると、触媒作用
により液分解を起し、これにより基板58の表面にメッ
キ層が形成されていく。 【0039】そして作業者は、この気泡除去の状態を観
察しながら、最適な振動条件となるように調整ツマミ6
3を手動調節し、最適な振動条件を選択した後は、調整
ツマミ63の固定機構を用いてツマミ63の回転角度を
固定し、設定した振動条件を維持する。 【0040】このように第2実施例では、振動の振巾を
運転中に可変して、最適な振動条件を容易に選択するこ
とができ、もって気泡除去の能率化・メッキ製品の高品
質化を実現できる。 【0041】また、モータ61および調整ツマミ63
を、いずれもメッキ槽55に対して隔絶された室外に設
置したので、メッキ槽55の防塵による製品の品質向上
のみならず、メッキ槽55周辺の腐食性の雰囲気からモ
ータ61を保護して、その劣化防止を図ることができ
る。 【0042】さらに、調整回転軸62にフレキシブルシ
ャフトを使用したので、振動装置1の激しい振動が調整
ツマミ63に伝達せず、振動振巾の微調整を遠隔位置よ
り正確に行うことができる。 【0043】なお、このように調整ダイヤル11を調整
ツマミ63を介して手作業で操作する構成に代えて、調
整ダイヤル11を他のモータ等により自動操作する構成
としてもよく、またメッキ槽55内の諸条件を検出し、
これに応じて調整ダイヤル11の回動角度を自動制御す
る構成とすることも可能である。 【0044】さらに、基板の気泡除去にあっては、この
第2実施例のように一定の最適な振動振巾を維持する方
法のほかに、振動の振巾を特定の振動条件に対して大小
に、周期的に変化させる方法も効果的である。本実施例
の振動装置1でこの方法を行う場合には、調整ダイヤル
11を一方向に連続的に回転しさえすれば、固定ウェイ
ト7,8と可動ウェイト9との相対角度が0°〜180
°〜360°〜720°…のように変化し、回転ネジ軸
10の往復動範囲の限度内で、固定ウェイト9を360
°1回転以上何回転も回転でき、これに伴い振巾が大小
に周期的に変化する。従って、このような振巾の周期的
な変化を与えるにあたり、調整ダイヤル11の回転方向
を反転させる回数が少なくて済み、調整ダイヤル11の
操作が単純化できるという利点がある。 【0045】なお、本発明の振動装置1は、第2実施例
のようなメッキ製品製造工程の他にも、鋳造品製造工
程、コンクリート成型品製造工程、路面締固め工程等の
様々な分野における振動発生源として広く適用可能であ
る。 【0046】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明では、調整
ダイヤルの回転により、外部から容易に振動の振巾を調
整できるので、最適な振動条件の選択を極めて容易に行
うことができる。 【0047】特に、回転ネジ軸の突出後退運動を、回転
ネジ軸と可動ウェイトのナット部との螺合によって可動
ウェイトの旋回運動に変換する構成としたことにより、
従来装置におけるピン45とスパイラル溝42との係合
に比し、回転ネジ軸と可動ウェイトの接触面積が充分に
大きいので、可動ウェイトの回転方向の荷重が、ネジ軸
と可動ウェイトとの接触部分の全面に亘り分散し、もっ
て可動ウェイトの作動の円滑化、および接触部分におけ
る耐久性の飛躍的な向上を実現できる。 【0048】また本発明では、可動ウェイトのナット部
に回転ネジ軸を螺入し、その同じ回転ネジ軸に滑りキー
を介して直接固定ウェイトを結合した。従って、従来装
置のように第一回転軸の外周を取り囲むように第二回転
軸を設ける構成に比し、装置を細身に構成でき、狭所へ
の設置にも好適である。 【0049】また、振動振巾の調整を調整ダイヤルの回
転によって行うので、従来の油圧シリンダを用いる構成
に比して、装置全体の構成を簡易化できるという様々な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1実施例の振動装置を示す断面図である。 【図2】始動時における可動ウェイトおよび固定ウェイ
トの状態を示すD−D線断面図である。 【図3】調整時における可動ウェイトおよび固定ウェイ
トの状態を示すD−D線断面図である。 【図4】偏心距離を最大にした場合の可動ウェイトおよ
び固定ウェイトの状態を示すD−D線断面図である。 【図5】第2実施例のメッキ製品製造機を示す正面図で
ある。 【図6】従来の振動装置を示す断面図である。 【図7】従来の振動装置の要部を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 振動装置 3 ケース 4 入力回転軸 7 第一固定ウェイト 8 第二固定ウェイト 9 可動ウェイト 10 回転ネジ軸 11 調整ダイヤル 16,20 滑りキー 18 ベアリング 24 調整ネジ軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 豊治 東京都渋谷区東1丁目27番9号 株式会社 プランテックス内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 入力回転軸により回転駆動する固定ウェイトと、 前記固定ウェイトの内孔に滑りキーを介して結合した回
    転ネジ軸と、 前記回転ネジ軸に螺合すべきナット部を有する可動ウェ
    イトと、 前記回転ネジ軸にベアリングを介して連結され、かつそ
    の軸方向にのみ移動可能な調整ネジ軸と、 前記調整ネジ軸に螺合すべきナット部を形成した調整ダ
    イヤルとを備え、 前記固定ウェイト、前記可動ウェイトおよび前記調整ダ
    イヤルを前記回転ネジ軸の軸方向には移動しないように
    保持すると共に、前記可動ウェイトのナット部に前記回
    転ネジ軸を、また前記調整ダイヤルのナット部に前記調
    整ネジ軸をそれぞれ螺入し、 しかして前記調整ダイヤルの回転により前記調整ネジ軸
    および前記回転ネジ軸を一体的に突出または後退させ
    て、前記可動ウェイトを前記回転ネジ軸を中心に旋回
    し、前記固定ウェイトと前記可動ウェイトの相対角度を
    変更することを特徴とする振動装置。
JP17010992A 1992-06-04 1992-06-04 振動装置 Withdrawn JPH06126251A (ja)

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JP17010992A JPH06126251A (ja) 1992-06-04 1992-06-04 振動装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000343037A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Alps Electric Co Ltd 振動発生装置およびこれを用いたゲーム機器用入力装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000343037A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Alps Electric Co Ltd 振動発生装置およびこれを用いたゲーム機器用入力装置

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