JPH06126202A - 立型レバー加圧式製粉機 - Google Patents

立型レバー加圧式製粉機

Info

Publication number
JPH06126202A
JPH06126202A JP26633692A JP26633692A JPH06126202A JP H06126202 A JPH06126202 A JP H06126202A JP 26633692 A JP26633692 A JP 26633692A JP 26633692 A JP26633692 A JP 26633692A JP H06126202 A JPH06126202 A JP H06126202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
milling
vertical lever
type mill
main shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26633692A
Other languages
English (en)
Inventor
Jinko Cho
仁 鴻 張
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP26633692A priority Critical patent/JPH06126202A/ja
Publication of JPH06126202A publication Critical patent/JPH06126202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 GMP標準の要求に適合する製粉機を提供す
る。 【構成】 一種のスプリング張力を応用したレバー原理
によって内ローラに予圧を与えて外ローラと密接し、両
ローラの衝突によって発生する損耗を防止すると共に製
粉効率の向上及び騒音の低減に寄与し、且つ一種の多段
変速、更に無段変速の効果を利用して、各種異なる原料
の破壊力要求に応じ、又、低回転速度による高破壊力の
獲得は生産能力の増加及び低騒音に寄与することができ
る。更に、一種の隔離式分離室の設計によって分離効果
をすることができる上、原料の温度上昇を防止すること
ができる。その上、一種の調心ネジによって外ローラの
中心を求め且つ、固定する仕組みを取っている。上述の
如く、発明の課題を解決する手段の立型レバー加圧式製
粉機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一種の特にスプリング
の作用によるレバーの作動で予圧を形成し、内ローラを
常に外ローラに押しあて、両ローラ間の衝突を防止する
上、製粉効率の向上、騒音の低減及びローラの磨耗を減
少することができる立型レバー加圧式製粉機に関する。
【0002】
【従来の技術】理想的な製粉機の設計については下記の
五大因素を考慮しなければならない。即ち、a.トル
ク、b.遠心力、c.破壊力、d.温度、e.騒音であ
る。然るにこの五大因素は相互に密接な関係をもってい
る。モーター或いは伝動軸がエネルギーを製粉機に伝動
する時、先にトルクを発生し、更にトルクより遠心力を
造成し、遠心力の伝達によりローラはローラの重力によ
って製粉に必要な破壊力を形成する。而して、破壊力の
発生は同時に温度の上昇と騒音の発生を来す問題を伴
う。斯くの如く各因素間は相互に密接な関係をもち、無
視することができない。
【0003】早期の製粉機設計においては、モーターの
回転速度を一定にした方式を取り、故にインプットトル
クも固定され、相対的にその破壊力も固定的となる。衆
知のRaymond Ring- RoIIer MiII はこの種類に属するも
のである。この種類の製粉機は一旦破壊力の発生が不足
となった場合、或いは生産能力の向上を考慮しなければ
ならない時、只モーターの更新によるトルクの向上を計
る以外に方法がない。然るに、根拠もなく盲目的に使用
或いは任意にモーターの馬力を大きくした状況において
は、常時粉砕された原料が圧さくされて断片状となり、
有効的な製粉ができず、更に過大な破壊圧力は容易にロ
ーラ或いは器材の損耗をもたらし、騒音の増加及び温度
の上昇と原料の結晶の再排列等を起こし、かえって大き
な損失をひきおこし、量産性は全くない。
【0004】又、本発明人が既に取得している国内特許
第21011号(アメリカ特許第3955766号)、
第24322号(アメリカ特許第4682738号)及
び第42355号等は、既に粉粒(既に13000目に
達する)、製粉可能の原材料質及び生産能力等に対し多
大な改善を成しとげたものの、未だに完全にGMPの厳
格な要求に適合することができない。その上製粉中、若
し硬物質に遭遇した時、内ローラははじかれて障害物を
乗り越えて迅速に回復するため、外ローラに衝撃しロー
ラの損耗を招く主因となる。
【0005】上述の如く、従来の技術は未だにGMPの
要求に達し得ない状況にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決しようと
する課題は一種のGMP標準の要求に適合する製粉機を
提供する所にある。近年来生活品質の向上は相対的に工
業水準に対しても日々その要求が厳格となり、加うるに
環境保護意識の向上に伴い、食品、薬品製造のGMP標
準が相ついで製定され、(a)成分、(b)騒音、
(c)鉄含有量(主要源はローラの磨耗による)、
(d)汚染等の多項目にわたるGMP標準に適合した製
粉機の出現は製粉業界の切に望む所である。然るに国内
においては未だにGMPの検査に合格する製粉機の製造
がなく、国外においてもこれに適合するものは極少数で
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するための手段として、一種のスプリング張力を応用
したレバー原理によって内ローラに予圧を与えて外ロー
ラと密接し、両ローラの衝突によって発生する損耗を防
止すると共に製粉効率の向上及び騒音の低減に寄与し、
且つ一種の多段変速、更に無段変速の効果を利用して、
各種異なる原料の破壊力要求に応じ、又、低回転速度に
よる高破壊力の獲得は生産能力の増加及び低騒音に寄与
することができる。更に、一種の隔離式分離室の設計に
よって分離効果をすることができる上、原料の温度上昇
を防止することができる。その上、一種の調心ネジによ
って外ローラの中心を求め且つ、固定する仕組みを取っ
ている。上述の如く、発明の課題を解決する手段の立型
レバー加圧式製粉機を提供するわけである。
【0008】
【実施例】図1〜図13に示す本発明の一実施例として
の立型レバー加圧式製粉機は、主として扇風式モータ
ー、胴体、吸粉装置、分離機30、製粉装置、変速及び
伝動機構、集粉装置80等の重要部品で構成している。
各重要部品及び装置とその構造、功能及び原理について
は図面と照合の上、下記に詳細な説明をする。
【0009】図2に示す如く、製粉機10の胴体は上蓋
12、上段胴体13、中段胴体14、下段胴体15及び
胴体座台16等の部分で組成している。其の中、上蓋1
2の上部にはモーター座台が固設されていて、扇風式モ
ーターMを取りつけるのに供する。該扇風式モーターM
の回転軸は上から下に向って上蓋12をつき通って上段
胴体13内にさしこまれ、扇風主軸21と連接されてい
る。該扇風主軸21は上主軸と下主軸にわかれていて軸
継手で連結している。羽根20は扇風主軸21に固設さ
れて上段胴体13内に吸送粉装置を形成する。該上段胴
体13の底部には扇風入風口62、側面には出風口63
が設けられていて送粉管81を連接している。
【0010】扇風主軸21は続いて下向きに伸びて扇風
入風口62をつき通って中段胴体14に入り分離機30
の取り付けに供する。該扇風主軸21は更に下方の下段
胴体にまで伸びている。該扇風主軸21の上下端には若
干のスラストベアリングが設置されている。又、其の中
段には若干のローラベアリングが設けられている。図3
及び図4に示す如く、上記分離機30はブッシュ31、
若干の分離片32、固定被覆板33、二可動被覆板3
4,35及び阻止板36等の主要部品で構成している。
其の中、固定被覆板33は大略半円柱形に湾曲した薄板
で、其の上縁は扇風入風口62の周辺に固設されてい
る。又、その前側は二つの1/4図形になる可動被覆板
34,35と配合して分離室を形成し、分離機30をそ
の中に容置している。該ブッシュは大略中空の円柱状
で、周囲に若干等分の取付孔311が設けられていて回
転盤312に嵌めこまれている。各該分離片32は大略
長方形の薄板で、その側方には止め部321が設けら
れ、放射状に配列して回転盤312の各取付孔311中
に嵌入して取り付けられている。該分離機30が隔離式
分離室中に設置されているため、その攪拌の空気及び空
間が小さく、相対的に扇風式モーターの所要馬力も比較
的小なるものでよい。更に分離室の隔離作用により、製
粉中発生する高温も分離室中に伝えられず、且つモータ
ーM回転時伝動する範囲も小さい故、騒音の発生もあま
り起こらない。
【0011】上述各図に示す如く、下段胴体15中に配
置している製粉装置は、一体成形の外ローラ40、遠心
盤44及び該遠心盤44上に設けられている若干の内ロ
ーラ43(本例に於ては三組)等の重要部品で組成して
いる。その中該ローラ40は該下段胴体15上半部の内
側凸縁部17上に設置されている。その水平中心位置は
周囲の四組の調心ネジ41で調整し、且つ固定する。そ
の垂直方向は若干のネジ402でもって底部から凸縁部
17及びローラの壁面をつき通ってブッシュ401を締
付け、更に外ローラ40を強固に取り付ける。よって製
粉時順調に運行することができる。又、その中の該四組
調心ネジ41は二本ごとに一組となっていて、各調心ネ
ジ41の上端には締付ナットが取り付けられている。外
ローラ40の下段胴体15の内側凸縁部17上に設置し
た時、ダイヤルゲージ或いはその他の方式でその中心を
求め、外ローラ40を内径中心と遠心盤44の回転中心
を一致させる。該中心を一致させる調整は各該調心ネジ
41を調整する方法で行う。中心の一致が求められたな
らば各該調心ネジ41上の締付ナットで締め、調心ネジ
41がゆるむのを防止すると共に外ローラ40の中心位
置を確保する。この外、外ローラ40の内側垂直壁面と
水平壁面の交差角部には凹ミゾが設けられている。該凹
ミゾ403は磨耗程度の観察根拠に供する上、磨耗限度
の極限を示すのに用いられる。磨耗量が凹ミゾ403の
底部に達した時は外ローラ40の使用寿命が限度に到達
したことを表わす。故に外ローラ40の交換をしなけれ
ばならない。よって外ローラ40の過度使用とそのため
に起きる突然破損を防止することができる。
【0012】該遠心盤44は主軸筒58(後述)上に設
置されている。その周囲は内ローラ43の数量(本実施
例は三組)に配合し、遠心盤面の周囲は等距離に対応の
ピボット軸受45が設けられている。各該ピボット軸受
45の断面は大略U型の円柱体を呈し、その両側壁面上
には長孔46が設けられ、底部には切欠口が設置されて
ピボット部421の延伸棒47を容設するに供する。
【0013】内ローラ心軸42の上端には内ローラ43
が取り付けられている。その下端は大略方柱形を呈した
ピボット部421が設けられている。又、ピボット部4
21上にはピボット孔422があって、ネジをピボット
軸受45の長孔46中に締付けるのに供する。内ローラ
43と心軸42間には若干のテーパー軸受が設けられ内
ローラ43が順調に回転することができるように取り計
らっている。又、内ローラ43の上下側には防塵蓋が設
置されている。図10に示す如く、各ピボット部421
の下方には延伸棒47が設けられていて、その形状は大
略L型及び逆L型に分けられている。その中L型は垂直
部分のピボット部421の下端に取り付け、水平部分を
他の逆L型の水平部分に連接して、二者の水平部分をし
て外向に延伸した方式で設置する。よって逆L型下端の
垂直部と主軸筒58間の距離を大きく取ることができ
る。又、逆L型の垂直部末端には調節ネジ49が取り付
けられ、ネジ末端と主軸筒58間には張力スプリング4
8が設置されている。
【0014】該張力スプリング48の設置目的は内ロー
ラ43にレバー作用による予圧をあたえ、内ローラ43
をして常時適当な圧力でもって外ローラ40に接触する
ように計らったものである。内ローラ43の支点は長孔
46にあるため、即ち、支点が中間にある第二種レバー
なる故、レバーの拡大倍数は支点下方の延伸棒47の長
さと支点上方の内ローラ心軸42の長さとの比である。
従って、可能な限り延伸棒47の長さを延長することに
よってより良き効率を得ることができる。然るに、若し
内ローラ43に施す圧力が過大なる時は、起動負荷が増
加するため、大馬力を必要とする。故に適当な支点の位
置は破壊力の大小の需要によって設計するもので、不変
的なものではない。
【0015】本発明のもう一つの重要な部分は変速及び
伝動装置である。本発明の設計は三大種類の伝動方式を
採用している。a.モーター回転速度固定、製粉機破壊
圧力固定。b.モーター回転速度固定、製粉機は変速機
構を具有、製粉機の破壊圧力可変。c.VS変速モータ
ーの採用、製粉機破壊圧力可変。その中、A類は即ち伝
統の動力供給方式でその破壊圧力は固定、このため原料
の適用範囲に限度があり、温度、湿度及び材質等の特性
に極く軽微な変化でもあれば、最良の生産効果を得るこ
とができず、いわんや他種類の原料を適用云云は無謀な
ものである。過去の生産者は総て破壊圧力の変化を考慮
したこともなく、盲目的使用方式による設計をしてきた
ため、この伝動方式を長期的に採用してきたものであ
る。
【0016】c類はVS変速モーターを採用しているの
で、随時材質の状況、製粉条件及び原料の種類等に応じ
て機動的に最良の輸出馬力を出力することができる。然
しながら比較的高度の操作技術と高コストの維持費を必
要とする上、製造費も高い。故に事務上においては、
b.類が比較的使用者に好まれる。よって本実施例はb
類に従って説明を加える。
【0017】図1及び図2に示す如く、モーター(図中
未標示)より出力した動力は、モーターの心軸上に取り
付けられている第一主動プレーの若干ベルト54によっ
て変速箱50の入力端上の第一従動プレー51に伝動さ
れ、変動箱50において変速レバー53によって適当な
回転速度を選択し調整した後、動力は変速箱50の出力
端の第二主動プレー52より、若干のベルト55でもっ
て主軸57に固設している第二従動プレー56に伝達さ
れ、主軸57は更に遠心盤44及び主軸筒58を同時に
連動して回転させる。
【0018】図2に示す如く、該下段胴体はその側辺に
切線方向に沿って入風口64が設けられていて、回収管
82を連接するのに供する。下段胴体15の底部には外
向きに延伸し、且つ胴体底部16から伸出したスラグ排
出管65が具備されている。中段胴体14と下段胴体1
5には夫々開閉扉60,61が設置されている。その中
やや大きい方の開閉扉60は該分離機30の可動被覆板
34,35と直正面に相対していて、可動被覆板34,
35の開閉に配合し、分離片32の装着、整理及び分離
機30の補修或いは保養に供する。この外、該開閉扉6
0は検査、維持補修及び製粉装置の清潔保養に供する。
該小開閉扉61は下段胴体15に設置されていて、調節
ネジ49が張力スプリング48の張力を調整するのに供
すると共に、遠心盤44と内ローラ心軸42間の関係を
検視するのに用いることができる。
【0019】図5、図6及び図7に示す如く、外ローラ
40の上端は該下段胴体15と中段胴体14の間を取り
巻いている。又、若干の偏向風板70が設けられ、その
頂端部はやや傾斜状を呈し、製粉時粉末の集積を防止す
ることができる。この外、遠心盤44上には若干の上向
き風口66が設置されている。又、その周辺上には外ロ
ーラ40壁面に向って若干の突き出した二重積合わせの
傾斜犁板65が設けられている。該犁板65の作用は製
粉を上下二段に平均に分布して内、外ローラ43,40
間に送入し、均一なロール作用を達成するのに供し、更
に原料の堆積を防止することができる。然して風口66
の設置目的は原料を吹きつけによってまばらにし、生産
時ブリッジ現象が起こらないようにすることができて有
効なロール作業を順調に運行させることができる。
【0020】図1に示す如く、本発明の製粉機は操作
時、通常集粉装置80と原料の装入装置を同時に作用さ
せる。その中、装入装置は直接製粉機10の原料装入口
18と連接している装入機86と連接している装入桶1
9を包括している。その中装入機86の入口部には二組
の電磁鉄(強磁性)が取り付けられていて、原料中の鉄
屑、鉄粉等の磁性雑質を除去するのに用いる。製粉装置
80は上段胴体13の出風口63と連接している送粉管
81、中段胴体14の回収口64の連接している回収管
82と冷却管83、成品収集管84と集塵筒85等を含
んでいる。製粉された粉末は吸送粉装置を経て、出風口
63から排出され送粉管81を通って集粉装置80に入
る。その中、粉粒の大小が品質の要求に適したものは成
品収集管84より排出されて包装等の後続作業に移行す
る。粉粒の不適なものは再び回収管82を経て、扇風に
よって中段胴体14中に吹き込まれ、再度製粉ロールを
行う。而して、粉塵は定期的に清掃保養を行っている集
塵筒85の中に落ち込む。
【0021】本発明の操作状況について更に説明を加え
る。本発明においては、スプリング48の弾性力を利用
して予圧を形成する製粉方式を採用しているため、起動
前、先ず製粉に必要な原料を外ローラ40を装入する。
装入量は約外ローラ40の高度の3/1、これにより内
ローラ43と外ローラ40の空転とそれによる磨耗を免
れることができる。起動時は先に扇風式モーターを運転
させ、それから主モーターを起動する。主モーターが運
転した後動力は第一主動プレーから順次第一従動プレー
51、変速箱50、第二主動プレー52、第二従動プレ
ー56を経て主軸57に伝達される。主軸57が回転し
た後、主軸に固設されている遠心盤44と主軸筒は連動
されて回転する。この時、内ローラ43は外ローラ40
の内壁に沿って主軸57と主軸筒58のまわりを公転
し、製粉作業を始める。又、接触面間の摩擦力によって
内ローラ43は内ローラ心軸42のまわりを自転する。
然るに内ローラ心軸42底部の延伸棒47はスプリング
48の張力によって引張られている故、内ローラ43は
常時外ローラ40と接触している。このため高効率の製
粉作業に達し得ると共に内ローラと外ローラの衝撃発生
による損失を防止することができ、更に騒音が小さくロ
ーラの使用寿命を延長することができる。
【0022】モーター起動後、空気は回収口64より製
粉機10に送入され、外ローラ40外側の風道を経て上
向きに吹き、各偏向風板70によって渦流加速作用を形
成する。この時、装入桶19に貯存している原料は、装
入機86によって装入速度を制御している。原料の粒度
が大きいため、上昇渦流の影響を受けず直接外ローラ4
0と遠心盤44へ落ち込む。遠心盤44の旋回によって
発生する遠心力と内ローラ43のはじき、更に犁板67
と風口66の補助によって原料を逐次外ローラ40及び
内ローラ43の間に押し込み原料を研磨粉砕する。かく
して製造された粉末は比重が極めて小さいため、渦旋気
流に従って上昇し、固定被覆板33と可動被覆板34,
35でもって形成している分離室中に進入する。遠心力
の作用による故、比重の大きい(即粒度大なるもの)粉
体は渦流の外側にあって胴体の内壁に沿って上昇する。
比重のやや小さい粉体は渦流の内側にあって扇風主軸2
1に沿って上昇し、分離機30の底部まで上昇すると阻
止板36の阻止で外向きに上方へ逸出する。この時、吸
粉装置の吸風作用によって粉体は分離機30の分離作用
を経て扇風入風口62に吸入され、更に出風口63を経
て送粉管81に排出される。
【0023】而して、粉体が分離機30にとどまってい
る過程において、旋回している分離片32によって分離
された少数の粒度の大きい粉体は撃砕或いは撃落によっ
て製粉装置へ送られ再度ロール粉砕を行う。故に分離片
32の数が多ければ多い程より小さい粒度の粉末を得る
ことができる。而して、小部分の比重のやや大きい且
つ、粉砕しにくい雑質或いは装入過多の原料はそれ自身
の重力作用及び遠心力の作用で偏向風板70を経て下段
胴体15の底部に落下し、更に主軸筒58外側の清除板
71によってスラグ排出管よりはき出される。然るに停
電或いは製粉機を停止した時、送風及び吹き込み風は全
部停止する故、原料と製粉中の粉粒は皆本身の重力でも
って落下し、少部分は偏向風板70を経て下段胴体15
の底部に落ち込む。そして、主軸筒58の慣性による清
除板71の連動で、粉料はスラグ排出管65からはらい
出され、外ローラ40内に落ち込んだものはこの次起動
した時の基本原料となり、機器に何らの影響をもあたえ
ず、故に一旦電力が回復したならば、ただちに再度起動
することができる。
【0024】本発明中の変速箱50に二種類の使用方法
がある。その一つは速度を数段に区分、即ち高速、中
速、中低速及び低速の四種類で、どの一つの回転速度で
も異なる原料材質に必要な異なる破壊圧力を適合させる
ことができる。もう一つはロール粉砕の過程に応じて、
その必要な異なる回転速度を調整することができる。又
は同一原料に対して、その季節性或いは温度、湿度、粘
度等条件の変化に起因する異なる破壊圧力を必要とする
時、依然として最も適当な圧力及び回転速度を提供する
ことができる。即ち、本発明をして最高の生産能力を常
に維持させることができる。一般に原料の材質は大よそ
三種類に分けることができる。即ち、高速に適する高繊
維、中速に適する一般繊維と濃縮製品等及び低速に適し
た鉱物、粘性膠質等。かくして適当な材質に応じて適当
な回転速度に切り換えることができて、最適なロール粉
砕を達成することができる。
【0025】然るに、特殊原料、例えば薬草、薬剤及び
化学原料等、低温状態に制御する必要がある場合、或い
は温度を制御する必要な状況に対して、本発明は回収口
64を回収管82に連接する外、更に冷却管83を連接
することができる。よって必要に応じて冷凍乾燥空気を
導入し、冷却を行い或いは液体窒素を通し粘性物質の粉
砕障害を克服する。而して、気体の流入量はバルブで制
御することができる。
【0026】上述の実施例は比較的一般非結晶性物質の
使用に適用する。然るに結晶性物質の使用については、
その特性のため、ロール粉砕過程においては内ローラ4
3と外ローラ40の両者間を接触させる必要がなく、只
適度に原料を圧砕すれば粉砕の効果を果たすことができ
る。この時は図8に示す第二実施例を使用する方が却っ
てよき効果を得ることができる。その結果の特徴と両者
間の不同点について下記に述べる。
【0027】この時内ローラ43は外ローラ40と接触
する必要がないため、本実施例は遠心盤44上に高度の
やや高いピボット座75を採用し、且つ図8に示す如く
ピボット座75上の長孔76の位置も第一実施例におけ
る場合の位置より低く、更にピボット座75の外側面上
には阻止板77が設けられていて、その上には調節ネジ
78が設置されている。これによって内ローラ43と外
ローラ40間の間隙を調節し、両者間の不接触状態を確
保する。かくして砂糖、塩等の結晶体、鉱物、化工原
料、薬剤及び粘性結晶(例えば樹脂)等の原料に対して
高製粉効率を得ることができる。
【0028】本発明の立型レバー加圧式製粉機は製粉効
率が高く、各種材質に適用し、粉末製品の品質も高く、
極めて工業上における利用価値を具有し、その実用性に
ついては何等の疑いの余地もない実に高度の製粉効果を
奏するものである。更に本発明の技術は衆知のものに見
られず、新規性の規定に符合したものである。よって法
令の規定に従って特許請求を提出するわけである。
【0029】上述の本案実施例は只説明の便を来したも
ので、その意義を制限をするものではない。大よそ特許
請求範囲に属する各種設計変更は、全部本案の請求範囲
に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実際使用時周辺設備との関連を表わす示
意図。
【図2】本発明の内部各装置の関連を表わす局部断面の
正面図。
【図3】本発明中の分離機各部品及び組立て状況を表わ
す断面図。
【図4】本発明中の分離機各部品及び組立て状況を表わ
す下視図。
【図5】本発明中の中段胴体内側周辺の底部に設置して
いる偏向風板の局部図。
【図6】本発明中の偏向風板の結果とその各部品の位置
関係を表わす局部立体図。
【図7】本発明中の偏向風板の結果とその各部品の関係
を表わす上視図。
【図8】本発明の第二実施例における各部品の関連を表
わす断面図。
【図9】本発明中の遠心盤に設置している犁板の構造及
び隣接各部品の関連を表わす局部断面図。
【図10】本発明の第一実施例の内ローラ、延伸棒及び
スプリング等部品の関連を表わす立体図。
【図11】本発明の第二実施例の内ローラ、延伸棒及び
スプリング等部品の関連を表わす立体図。
【図12】本発明の外ローラの具体的結果を表わす立体
図。
【図13】本発明中の外ローラの具有する凹ミゾの具体
結果を表わす断面図。
【符号の説明】
10 製粉機 11 モーター座台 12 上蓋 13 上段胴体 14 中段胴体 15 下段胴体 16 胴体座台 17 内側凸縁 18 装入口 20 羽根 21 扇風主軸 30 分離機 31 ブッシュ 33 固定被覆板 40 外ローラ 41 調心ネジ 43 内ローラ 44 遠心盤 45 ピボット座 47 延伸棒 48 張力スプリング 57 主軸 58 主軸筒 62 扇風入風口 64 回収口 70 偏向風板 75 ピボット座 81 送粉管 311 取付孔 312 回転盤 401 ブッシュ 403 凹ミゾ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大略中空状態を呈し、順次上蓋、上段胴
    体、中段胴体、下段胴体及び胴体座台で組立てられた胴
    体と、軸心が下向きに且つ垂直に該胴体の該上蓋に固設
    されている扇風式モーターと、該扇風式モーターの心軸
    に接続し垂直に下方に延伸し該胴体内部に設置され、且
    つ、上主軸と下主軸に分かれ、軸継手で連結され、上、
    下主軸はそれぞれ若干の軸受が設けられている扇風主軸
    と、該扇風主軸に取り付けられ、且つ上段胴体に設置さ
    れ、其の上には若干の羽根が放射状に設けられていて、
    粉末製品を胴体外に抽出する吸粉装置と、大略半円形に
    形成された薄板で、其の頂端を中段胴体内側頂端部に固
    設した固定被覆板と、一端を該固定被覆板の両端に夫々
    ピボットし、他端は開閉できるようにやや半円形に形成
    した薄板で該固定被覆板と配合して分離室を形成してい
    る分離室と、周囲に若干等分の取り付け孔を設けている
    回転盤に嵌めこまれ、該分離室内に容置している該扇風
    主軸を固設するブッシュと、回転盤の底部に固設されて
    いる阻止板と、止め部を具有して装着できるように各回
    転盤の取付孔に設置し、粉状製品を拍撃して上昇させる
    若干の分離片とからなっていて、且つ該中段胴体に設置
    されている分離機と、該下段胴体外側に固設されている
    主モーターと、モーターより送入した固定回転速度を多
    段の回転速度に切り換えて送出する変速機構と、送入端
    と該主モーター間を連接する一組の減速プレーと、該胴
    体座台に設置され、上向きに延長して該下段胴体に入
    り、該変速機構の送出端とは一組の減速プレーで連接し
    ている主軸と、大略中空筒状を呈し、該主軸の外周側に
    且つ該主軸と連結して同歩回転をする主軸筒とからなる
    伝動装置と、中空の盆状体を呈し、合金と一体成形にな
    る外ローラと、やや皿状を呈し、該主軸筒上に設置さ
    れ、該外ローラの中央中空孔内に取り付けられ、その外
    縁上には垂直に若干の大略U型断面を呈したピボット座
    が設けられている遠心盤と、中央が旋回できるように該
    ピボット座に置かれ、その上端には内ローラが設けら
    れ、下端には延伸棒を連接している内ローラ心軸と、該
    内ローラと該内ローラ心軸間に設置されている若干の軸
    受と、一端を該延伸棒の下端、他端を該主軸筒に接続
    し、内ローラの数量に合わした数量の張力スプリングと
    からなる製粉装置と、上述各重要部品で組立てられた一
    種の立型レバー加圧式製粉機。かくして、動力がモータ
    ーから伝達された時、減速プレー、変速箱と他の一組の
    減速プレーの順によって該主軸と主軸筒を伝動して回転
    させ、同時に該主軸上の該遠心盤を回転させる。よって
    各該内ローラを連動して製粉を行う。この時、該張力ス
    プリングの張力作用により、該内ローラを常時該外ロー
    ラに緊密に接触させることができる。一方該扇風式モー
    ターは該扇風主軸を連動して回転させ、該吸粉装置と該
    分離機を作動させる。これにより、予定粒度に粉砕され
    た製品は渦巻きに従って上昇し、分離機の分離作用を経
    て該吸粉装置によって機体外に抽出される。上述の如く
    して、高製粉効率、機器騒音の減少、超微粒を得ること
    ができる一種の立型レバー加圧式製粉機。
  2. 【請求項2】 上記立型レバー加圧式製粉機の中段胴体
    外側壁面に設けられている装入口及び可動扉、該装入口
    に接続している装入機と原料装入桶。
  3. 【請求項3】 上記立型レバー加圧式製粉機の該中段胴
    体内壁面の底縁周囲に固設している大略三角形を呈し、
    且つその頂端面には傾斜部を具有している若干の偏向風
    板。
  4. 【請求項4】 上記立型レバー加圧式製粉機の該上段胴
    体の底部中央に設置している扇風入風口。
  5. 【請求項5】 上記立型レバー加圧式製粉機の該上段胴
    体の側面に設置している渦旋状で上方に延伸している送
    粉管。
  6. 【請求項6】 上記立型レバー加圧式製粉機の該遠心盤
    上に内ローラに配合して、製粉時製粉を二重にして内、
    外ローラ間に入るべく設置している二重に重なり合った
    若干の犁板。
  7. 【請求項7】 上記立型レバー加圧式製粉機の該遠心盤
    上にラジアル方向に沿って、各内ローラに合わして製粉
    を吹きゆるめてブリッジ現象が起らないよう設置してい
    る若干の風口。
  8. 【請求項8】 上記立型レバー加圧式製粉機の該下段胴
    体の底部に設置していて、過多の原料及び雑質を排出す
    るのに供し、外側壁面には可動扇を設けているスラグ排
    出管。
  9. 【請求項9】 上記立型レバー加圧式製粉機の該下段胴
    体の内部凸縁上に設置され、その外側壁面の四周円上に
    は若干の調心ネジが設置されていて、外ローラの中心是
    正並びにそれを固定する。各ネジには締付ナットが取り
    つけられている製粉装置の外ローラ。
  10. 【請求項10】 上記立型レバー加圧式製粉機の該製粉
    装置の外ローラは、その内側の垂直壁面と水平壁面の交
    差角部に、外ローラの磨耗程度を察知するため、且つ磨
    耗極限を判断するのに供するために設置しているラジア
    ル凹ミゾ。
  11. 【請求項11】 上記立型レバー加圧式製粉機の該製粉
    装置の外ローラの垂直方向の取付けは、該外ローラ上の
    ブッシュに合わして設けている若干の均一に分布した長
    ネジで取り付けている。
  12. 【請求項12】 上記立型レバー加圧式製粉機の該伝動
    装置中の変速箱を省略して用いず、もって固定回転速度
    にすることができる。
  13. 【請求項13】 上記立型レバー加圧式製粉機の該伝動
    装置中の変速箱と主モーターは、変速モーターで代替す
    ることができる。
  14. 【請求項14】 上記立型レバー加圧式製粉機の該下段
    胴体の外側壁面には、回収管及び冷却管を接続するため
    の回収口が設置されている。
  15. 【請求項15】 上記立型レバー加圧式製粉機の該遠心
    盤上の該ピボット座は比較的長いピボット座で取り替え
    ることができる。該ピボット座の側辺には調節ネジが設
    置されている。該内ローラ間の間隙を調整することがで
    きる上、各該内ローラと該外ローラの接触を防止すると
    共に結晶材質の粉砕製粉に利を来すことができる。
JP26633692A 1992-10-05 1992-10-05 立型レバー加圧式製粉機 Pending JPH06126202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26633692A JPH06126202A (ja) 1992-10-05 1992-10-05 立型レバー加圧式製粉機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26633692A JPH06126202A (ja) 1992-10-05 1992-10-05 立型レバー加圧式製粉機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06126202A true JPH06126202A (ja) 1994-05-10

Family

ID=17429524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26633692A Pending JPH06126202A (ja) 1992-10-05 1992-10-05 立型レバー加圧式製粉機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06126202A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100614593B1 (ko) * 2004-04-28 2006-08-25 진 홍 창 그라인딩 밀
JP2006312168A (ja) * 2006-07-06 2006-11-16 Jinko Cho 粉砕機
CN113578462A (zh) * 2021-08-02 2021-11-02 昆山德斯兰中凯机械有限公司 一种用于阻燃电缆的碳酸钙加工装置
CN114700150A (zh) * 2022-04-27 2022-07-05 北方重工富勒(沈阳)矿业有限公司 塔磨机、塔磨机的设计方法和控制方法
CN116586170A (zh) * 2023-05-19 2023-08-15 江苏鹿晶新材料科技有限公司 一种再生混凝土的制备系统及制备工艺

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100614593B1 (ko) * 2004-04-28 2006-08-25 진 홍 창 그라인딩 밀
JP2006312168A (ja) * 2006-07-06 2006-11-16 Jinko Cho 粉砕機
JP4516054B2 (ja) * 2006-07-06 2010-08-04 仁 鴻 張 粉砕機
CN113578462A (zh) * 2021-08-02 2021-11-02 昆山德斯兰中凯机械有限公司 一种用于阻燃电缆的碳酸钙加工装置
CN113578462B (zh) * 2021-08-02 2022-08-05 立达超微工业(苏州)有限公司 一种用于阻燃电缆的碳酸钙加工装置
CN114700150A (zh) * 2022-04-27 2022-07-05 北方重工富勒(沈阳)矿业有限公司 塔磨机、塔磨机的设计方法和控制方法
CN116586170A (zh) * 2023-05-19 2023-08-15 江苏鹿晶新材料科技有限公司 一种再生混凝土的制备系统及制备工艺
CN116586170B (zh) * 2023-05-19 2024-04-16 江苏鹿晶新材料科技有限公司 一种再生混凝土的制备系统及制备工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN211385344U (zh) 一种涂料立式磨粉机的磨粉装置
CN201728133U (zh) 多级粉碎机
US5238196A (en) Upright lever pressure type mill
CN205020153U (zh) 一种废弃家电粉碎分离设备
JP2000093826A (ja) 破砕処理装置
JP4516054B2 (ja) 粉砕機
JPH06126202A (ja) 立型レバー加圧式製粉機
CN108435370A (zh) 一种超微中草药粉碎机
CN111686876A (zh) 一种豆类磨浆机细致豆渣分类过滤装置
CN206763053U (zh) 一种自动化粉碎机
CN2290402Y (zh) 立式高速离心超细粉碎机
WO2021031309A1 (zh) 一种磨粉机
CN2259944Y (zh) 橡胶超细粉碎机
CN213792079U (zh) 一种研磨效率高的卧式砂磨机
CN2568306Y (zh) 涡流式高细度粉碎机
CN205550459U (zh) 对转式粉碎机
CN213260537U (zh) 适用于磨粉机的破碎机构及使用其的磨粉机
CN213726948U (zh) 一种粉碎机
CN2319118Y (zh) 转子式离心粉碎机
CN215541340U (zh) 超细微粉碎机
CN2276376Y (zh) 多功能胶体磨
CN108499673A (zh) 酿酒用立式粉碎机
CN1309481C (zh) 抛撞涡旋式超细粉碎机
CN219129419U (zh) 双层粉碎装置及能实现粗细两级粉碎的超微粉碎冲击磨
CN220111216U (zh) 一种磨粉机