JPH06125957A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JPH06125957A
JPH06125957A JP4306332A JP30633292A JPH06125957A JP H06125957 A JPH06125957 A JP H06125957A JP 4306332 A JP4306332 A JP 4306332A JP 30633292 A JP30633292 A JP 30633292A JP H06125957 A JPH06125957 A JP H06125957A
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backrest
gas
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treatment unit
lifter
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Tatsuaki Yamamoto
達明 山本
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 施療ユニットを備えた背もたれの確実な起立
動作を、傾倒の容易さを損なうことなく行わせ、わずか
な力の付加による背もたれの傾倒と、起立状態への確実
な復帰とを同時に達成する。 【構成】 施療ユニット5を備えた背もたれ2を、座部
1の後側に横架された枢支軸10回りに揺動自在に連結す
る。背もたれ2の下横フレーム22と座部1の前横フレー
ム11との間に、ガス入りリフタ3を介装し、このガス入
りリフタ3の伸縮に応じて枢支軸10回りに背もたれ2を
揺動させ、座部1に対して起立又は傾倒するように構成
する。ガス入りリフタ3の固定解除操作を行うための操
作レバー4にシーソースイッチ7を付設し、操作レバー
4の操作と共に行われるこのシーソースイッチ7の切換
えより、前記操作が起立側の操作であるか、傾倒側の操
作であるかの判定を行う。この判定結果に基づいて駆動
モータMを駆動し、駆動チェーン14を正逆方向に作動さ
せ、起立側であるときには下方に、傾倒側であるとには
上方に施療ユニット5を強制移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座部に対して背もたれ
を傾倒又は起立させるべく、両者間に介装された無段階
固定ガス入りリフタを備えた椅子式のマッサージ機に関
する。
【0002】
【従来の技術】椅子式のマッサージ機は、椅子の座部の
後側から立ち上がる背もたれに、これに沿って上下動す
る施療ユニットを配し、この施療ユニットに装備されて
背もたれの前側(正面側)に突出する施療子に所定の動
作を行わせて、背もたれに押し当てられた加療部位への
各種の施療(揉み、叩き、指圧等)行う構成となってお
り、前記施療ユニットの上下動により、座部への着座姿
勢を変えることなく首すじから腰にかけての広範囲の施
療が可能であり、優れた施療効果が得られるマッサージ
機として、近年、その普及が拡大している。
【0003】この種のマッサージ機用の椅子としては、
座部の後側に略水平な軸回りでの揺動自在に背もたれの
基端を連結し、両者間に適宜の伸縮位置での無段階の固
定が可能なガス入りリフタを介装し、座部に対する傾倒
角度を適宜に調整し得る背もたれを備えたリクライニン
グシートが広く採用されており、着座姿勢から仰臥姿勢
までの好みの姿勢をとり得るように配慮されている。前
記ガス入りリフタは、圧力ガスが封入されたガス室と、
ピストンにより隔絶された一対の油室とを長手方向に並
設し、前記ピストンに外部からの開閉操作が可能な絞り
通路を設けてなる公知の機械要素であり、その動作は以
下の如く生じる。
【0004】前記両油室間には、一方に相隣する前記ガ
ス室の内圧に相当する圧力差が常に存在し、前記ピスト
ンにはこの圧力差に相当する押圧力が作用しているが、
前記絞り通路は通常時は閉止状態にあり、両油室間に油
流が生じ得ないことから、前記押圧力の作用によるピス
トンの移動は生じず、該ピストンに連設された出力ロッ
ドは固定される。これに対し、外部からの操作(固定解
除操作)により前記絞り通路が開放された場合、該絞り
通路を介して両油室が連通されて前記圧力差に起因する
油流が生じ得る状態となり、前記押圧力の作用方向にピ
ストンが移動して出力ロッドが伸長又は縮短動作をなす
一方、この出力ロッドに逆方向の外力が作用し、この外
力が前記押圧力を上回った場合には、前記ピストンは外
力の作用方向に移動し、出力ロッドが退入又は進出動作
する。
【0005】以上の如き動作をなすガス入りリフタを、
例えば、ガス室の内圧による出力ロッドの伸長に応じて
背もたれが起立するように介装した場合、座部に着座し
て背もたれに寄りかかり、ガス入りリフタに縮短方向の
外力を付加して、ボタン操作、レバー操作等の適宜の操
作手段により、前述した固定解除操作を行うことによ
り、背もたれを傾倒せしめることができる。また一方、
背もたれへの寄りかかりを停止又は緩和した状態で前記
固定解除操作が行われた場合、該背もたれは、ガス入り
リフタの伸長により所定の位置に達するまで起立する。
【0006】更に、前記傾倒又は起立動作中に固定解除
操作を止めた場合、背もたれの角度が固定されて所望の
傾倒角度が得られ、着座姿勢から仰臥姿勢までの適宜の
姿勢でのマッサージが可能となる。なお、前記ガス入り
リフタの伸縮動作は、前記絞り通路における油の流れを
伴って生じ、低速度であるため、背もたれの傾倒及び起
立は緩やかに行われ、この間での固定は適宜に行い得
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて以上の如き構成の
マッサージ機においては、前記背もたれに沿って上下動
する施療ユニットがかなりの重量を有しており、背もた
れ自体の重量化が避けられず、特に、前記施療ユニット
が背もたれの先端側に位置している場合、これを起立さ
せるために多大の力を要する。
【0008】ところが、背もたれを起立させるための前
記ガス入りリフタの伸長力は、前記ガス室の内圧に依存
しており、重量化した背もたれの起立のために十分な伸
長力を得るべく前記内圧を高めた場合、この内圧に逆ら
ってガス入りリフタを縮短せしめる際にも多大な外力の
付加が必要となり、背もたれへの寄りかかりによる傾倒
に困難を伴うようになる難点があった。
【0009】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、背もたれの確実な起立動作を、傾倒の容易さを
損なうことなく行わせ得る椅子式のマッサージ機を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマッサージ
機は、座部と、該座部の後側に略水平な軸回りでの揺動
自在に連結された背もたれと、両者間に介装されて適宜
の伸縮位置での無段階の固定が可能なガス入りリフタ
と、前記背もたれに沿って移動する施療ユニットとを備
え、前記背もたれを、前記固定の解除操作に伴うガス入
りリフタの伸縮動作により起立又は傾倒せしめ、適宜の
位置での固定により所望の傾倒角度に保ち、この状態で
生じる前記施療ユニットの移動と、該施療ユニットに装
備された施療子の動作とにより、前記背もたれに押し当
てられた部位の施療を行う椅子式のマッサージ機におい
て、前記解除操作が、前記背もたれの起立又は傾倒のい
ずれの側への操作であるかを判定する判定手段と、該判
定手段の判定が起立側であるとき前記座部との連結部に
接近する向きに、前記判定手段の判定が傾倒側であると
き前記座部との連結部から離反する向きに、前記施療ユ
ニットを夫々強制移動させる手段とを具備することを特
徴とする。
【0011】
【作用】本発明においては、背もたれの起立又は傾倒の
ためにガス入りリフタの固定解除操作が行われた場合、
この操作が、起立のための操作であるか、傾倒のための
操作であるかを判定し、起立側への操作であると判定さ
れた場合、座部との連結部に近付く向きに施療ユニット
を強制移動させ、背もたれの重量を連結側に集中せしめ
てガス入りリフタの負担を軽減する一方、傾倒側の操作
であると判定された場合、逆に座部との連結部から離反
する向きに施療ユニットを強制移動させ、背もたれの重
量を先端側に集中せしめて傾倒のための負担を軽減す
る。
【0012】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は本発明に係るマッサージ機の外観斜
視図、図2はそのフレーム構造を示す斜視図、図3は同
じくフレーム構造を示す側面図であり、図4は使用状態
を示す側面図である。
【0013】図1に示す如く、本発明に係るマッサージ
機の外観は、幅方向両側に肘掛け部1a,1aを有する座部
1と、該座部1の後縁から立ち上がる背もたれ部2とを
備えた肘掛け椅子の態様をなしている。図2に示す如く
背もたれ部2は、幅方向両側の縦フレーム20,20の上端
間に上横フレーム21を、同じく下端間に下横フレーム22
を夫々架設し、前記縦フレーム20,20相互の間隔を、こ
れらの略全長に亘って一定間隔に保ったフレーム構造を
有している。
【0014】矩形断面を有するパイプ材からなる縦フレ
ーム20,20は、座部1の後側に略水平に架設された枢支
軸10にその下側部分を枢支されており、この枢支位置よ
りも下側に位置する前記下横フレーム22と、座部1の前
部に横架された前横フレーム11との間には、ガス入りリ
フタ3が介装されている。この介装は、背もたれ2の下
横フレーム22にガス入りリフタ3の基端部を連結し、他
側に突出する出力ロッド30の先端を座部1の前横フレー
ム11に連結してなされており、出力ロッド30が伸長した
場合、下横フレーム22が後向きに押圧される結果、前記
枢支軸10回りに生じる縦フレーム20,20の揺動により、
背もたれ2は起立し、逆に出力ロッド30が縮短した場
合、下横フレーム22が前向き引っ張られる結果、これに
伴う縦フレーム20,20の揺動により背もたれ2は傾倒す
る。
【0015】前記縦フレーム20,20間には、施療ユニッ
ト5が架設してある。この施療ユニット5は、前側に突
設された一対の施療子6,6を有しており、これらの施
療子6,6は、施療ユニット5に内蔵された各別の駆動
機構(図示せず)の動作により、揉みのための幅方向の
動作と、叩きのための上下方向の動作と、指圧のための
前後方向の動作とが可能に構成されている。
【0016】前記枢支軸10の両端は、縦フレーム20,20
の外側に夫々突出しており、これらの突出端には駆動ス
プロケット12,12(片側のみ図示)が嵌着され、これら
の駆動スプロケット12,12と、縦フレーム20の上部後側
に枢支された従動スプロケット13,13(図3参照)との
間には、縦フレーム20の後側に沿う態様にて駆動チェー
ン14,14が巻架されている。駆動スプロケット12,12に
は、座部1の後側に設置された駆動モータMの出力が、
減速機G及び枢支軸10を介して伝達されており、この伝
動に応じた駆動スプロケット12,12の回転により、前記
駆動チェーン14は、上下に作動するようになしてある。
【0017】前記施療ユニット5の両側には、各2個の
主ローラ50,50と、各1個の副ローラ51(片側のみ図
示)とが、夫々の軸心回りでの回動自在に枢支してあ
り、図2及び図3に示す如く、主ローラ50,50は、同側
の縦フレーム20の前面に上下に適長離隔して転接し、ま
た副ローラ51は、前記縦フレーム20の後面に主ローラ5
0,50の間にて転接している。施療ユニット5の両側に
はまた、夫々の側の副ローラ51,51の下部に位置して連
結ブラケット52,52(片側のみ図示)が突設され、施療
ユニット5は、この連結ブラケット52を介して前記駆動
チェーン14,14の中途部に連結してある。
【0018】以上の構成により施療ユニット5は、主ロ
ーラ50,50と副ローラ51とによる縦フレーム20,20の挾
持により幅方向両側を3点支持され、駆動モータMの正
逆転に伴う駆動チェーン14の正逆両方向への作動に応じ
て上下動することになり、この上下動は、前記主ローラ
50,50及び副ローラ51が転接する縦フレーム20,20の前
後面をガイド面として生じる。図3に示す如く、一方の
縦フレーム20の上下の内側面には、リミットスイッチS
1 ,S2 が夫々固設してあり、前記施療ユニット5の移
動範囲の上限及び下限は、該施療ユニット5の一部との
当接に応じて前記リミットスイッチS1 ,S2 が夫々オ
ン動作することにより認識できるようになっている。
【0019】図5はガス入りリフタ3の動作説明図であ
り、(a)は固定状態を、(b)は固定解除状態を夫々
示している。図示の如くガス入りリフタ3は、円筒形を
なすシリンダハウジングHの内部に、これに沿っての摺
動自在に隔絶板31とピストン32とを嵌挿し、これらによ
り相互に隔絶されたガス室Aと一対の油室O1 ,O2
を、基端側からこの順に並設し、前記ピストン32の軸心
部に連設された出力ロッド30をシリンダハウジング31の
先端側に突出させて、ガス室Aの内部に圧力ガスを、油
室O1 ,O2 の内部に作動油を夫々封入してなる。
【0020】ピストン32の軸心部には、基端側の油室O
1 内に開口を有してスプール室33が形成してあり、該ス
プール室33の中途部は、これに並設された絞り通路34に
より先端側の油室O2 に連通されている。スプール室33
の内部には、これに沿っての摺動自在にスプール35が嵌
挿され、油室O1 側へのスプール35の突出端には、スプ
ール室33の開口縁に当接するストッパ片36が連設され、
また、スプール35の他側には、出力ロッド30の軸心部を
貫通して該出力ロッド30の先端側に突出する操作ロッド
37が連設されている。
【0021】出力ロッド30の先端部には、座部1の前横
フレーム11との連結用の連結ブラケット40が固設してあ
り、前記操作ロッド37の突出端は、この連結ブラケット
40にその一側を枢支された揺動レバー41の中途に臨ませ
てある。この揺動レバー41の他端は、連結ワイヤ42の先
端に連結してあり、この連結ワイヤ42は連結ブラケット
40の対応位置に固定されたワイヤチューブ43に挿通さ
れ、後述する操作レバー4にまで延設されている。
【0022】以上の如きガス入りリフタ3の動作は以下
の如く行われる。シリンダハウジングH基端側の油室O
1 には隔絶板31を介してガス室Aの内圧が作用してお
り、他側の油室O2 との間には、前者から後者に向かう
圧力差が存在しており、また、油室O1 ,O2 に夫々面
するピストン32両側の受圧面積は、出力ロッド30の断面
積分だけ相違することから、ピストン32は、油室O1
ら油室O2 に向けて、即ち、伸長方向に常に押圧されて
いる。またスプール室33に嵌挿されたスプール35は、ス
トッパ片36に作用する油室O1 の内圧により先端側に向
けて押圧されており、通常時には、図5(a)に示す摺
動位置にあって、絞り通路34とスプール室35とによる油
室O1 ,O2 間の連通は、スプール35の外周に摺接する
Oリングにより遮断された状態にある。従ってこの状態
においては、両油室O1 ,O2 間には油流が生じ得ない
ことから、前記押圧力の作用によるピストン32の移動は
生じ得ず、該ピストン32及びこれに連設された出力ロッ
ド30は固定される。
【0023】一方、連結ワイヤ42に引張力が加えられた
場合、これにより揺動レバー41が揺動し、該揺動レバー
41の中途部により操作ロッド37の先端が押圧される結
果、該操作ロッド37に連設されたスプール35が図5
(b)に示す位置に移動し、前記両油室O1 ,O2 は、
絞り通路34とスプール室35とにより連通される。従っ
て、油室O1 ,O2 間に油流が生じ得る状態となり、ピ
ストン32が前記押圧力の作用により移動し、出力ロッド
30は伸長する。更にこの状態において、出力ロッド32に
これを縮短する向きの外力が作用し、この外力が前記押
圧力を上回った場合、前記ピストン32が外力の作用方向
に移動し、出力ロッド30は縮短する。
【0024】即ちガス入りリフタ3は、通常時には図5
(a)に示す固定状態にあり、この固定は連結ワイヤ42
の引張操作により図5(b)に示す如く解除され、この
固定解除がなされた後は、出力ロッド30への外力の作用
時に縮短し、また非作用時に伸長する。なお、固定解除
後のピストン32の移動は、絞り通路34における油の流れ
を伴って生じるから、この移動により生じる出力ロッド
30の伸縮は低速度にて行われる。更に、この伸縮動作中
に連結ワイヤ42の引張操作を止めた場合、固定状態に復
帰し、出力ロッド30はその時点での伸縮位置にて固定さ
れる。
【0025】前記連結ワイヤ42の他端は、図1に示す如
く一方の肘掛け部1aの外側に突設された操作レバー4
に、図2及び図3に示す如く連結されており、ガス入り
リフタ3の固定解除のための連結ワイヤ42の引張操作
は、前記操作レバー4の引上げ操作により行われる。ま
たこの操作レバー4先端の把手4aには、シーソースイッ
チ7が取り付けられている。図6は、操作レバー4の枢
支部近傍の拡大斜視図である。
【0026】図中15は、座部1の一側に架設された支持
板であり、該支持板15には、2つの円筒を半径方向に並
設した形状を有する枢支ブラケット16が、一方の円筒に
挿通され略水平な枢軸17回りでの回動自在に取り付けて
あり、前記操作レバー4の基端部4bは、枢支ブラケット
16の他方の円筒に挿通され、止めねじ18の締め付けによ
り一体化されている。また枢支ブラケット16は、2つの
円筒の連設部から一側に突出する係止板19を備えてお
り、前記連結ワイヤ42の他端は、係止板19の先端側に形
成された係止溝 19aに挿通され、先端に固定した係止球
45を介して係止されている。
【0027】以上の構成により、操作レバー4の先端の
把手4aを把持して引上げた場合、枢軸17回りに生じる枢
支ブラケット16の揺動により係止板19の先端が上動し、
連結ワイヤ42が引っ張られることになり、この引っ張り
によりガス入りリフタ3の固定解除が行われる一方、操
作レバー4の引上げを止めた場合、前記操作ロッド37の
突出による前記揺動レバー41の押し戻しにより連結ワイ
ヤ42が逆向きに引かれ、操作レバー4は、引上げ前の位
置に復帰する。
【0028】従ってマッサージ機の使用者Uは、前記図
4中に実線にて示す着座姿勢において背もたれ2に寄り
かかり、操作レバー4を引上げ操作することにより、背
もたれ2を2点鎖線にて示す位置まで傾倒させることが
でき、逆に、2点鎖線にて示す仰臥姿勢において背もた
れ2への寄りかかりを止めるか又は緩和し、この状態で
操作レバー4を引上げ操作することにより、背もたれ2
を実線にて示す起立状態に復帰させることができ、更に
は、以上の如き傾倒又は起立動作中に操作レバー4の引
上げ操作を止めることにより、背もたれ2の傾倒角度を
固定して、前記両姿勢の中間的な姿勢をとることもでき
る。そしてこれらの各姿勢において、前記施療ユニット
5の上下動と施療子6,6の動作とにより、背もたれ2
に押し当てられた加療部位への各種の施療(揉み、叩
き、指圧等)が行われる。
【0029】更に本発明に係るマッサージ機において
は、前記操作レバー4の引上げ操作に際し、把手4aに付
設された前記シーソースイッチ7の操作がなされた場
合、この操作に応じて背もたれ2の起立及び傾倒のいず
れが行われるかを判定し、この判定結果に基づいて前記
施療ユニット5を強制移動させる手段を備えている。
【0030】図7は、以上の如き強制移動を行わせるた
めの制御系のブロック図である。図中8は、マイクロプ
ロセッサを用いてなる制御部であり、該制御部8の入力
側には、前記シーソースイッチ7と、前記リミットスイ
ッチS1 ,S2 とが、図示の如く接続してあり、また制
御部8の出力は、施療ユニット5の上下動のための駆動
源となっている前記駆動モータMの駆動回路80に与えら
れている。
【0031】シーソースイッチ7は、図7に示す如く、
相異なる向きへの切換え操作により電源に夫々接続され
る切換えポジション7a,7bと、操作がなされない場合に
自動復帰するホームポジション7cとを備えており、把手
4aへの前述した取り付け状態において、例えば、背もた
れ2を起立させる場合の前方への押圧操作により切換え
ポジション7aへの切換えが、また傾倒させる場合の後方
への押圧操作により切換えポジション7bへの切換えが夫
々行われるべく設定されている。
【0032】従って制御部8は、切換えポジション7aに
対応する入力ポートがハイレベルに転じることにより背
もたれ2を起立させる側への操作が行われることを、逆
に、切換えポジション7bに対応する入力ポートがハイレ
ベルに転じることにより背もたれ2を傾倒させる側への
操作が行われることを夫々判定でき、前者の判定がなさ
れた場合、駆動回路80に逆転指令を発し駆動モータMを
逆転駆動して、施療ユニット5を下動させる一方、後者
の判定がなされた場合、駆動回路80に正転指令を発し駆
動モータMを正転駆動して、施療ユニット5を上動させ
る。なお、前記正転又は逆転指令は、前記リミットスイ
ッチS1 ,S2 のオンにより夫々に対応する入力ポート
がハイレベルに転じるまで継続され、前記施療ユニット
5の上下動は、移動範囲の上限又は下限に夫々達するま
で連続して行われる。
【0033】即ち本発明に係るマッサージ機において
は、背もたれ2を起立又は傾倒させようとする場合、施
療ユニット5は、その移動範囲の下限又は上限に至るま
で強制移動させられることになる。図8は、施療ユニッ
ト5の重量が背もたれ2に及ぼす倒し力を調べた結果を
示すグラフであり、図中の実線は、施療ユニット5が下
限位置にある場合を、破線は、同じく上限位置にある場
合を夫々示しており、両者は明らかな差異を有してお
り、この差異を保ったまま背もたれ2の傾倒角度の増加
に応じて増大する傾向を示す。
【0034】本発明に係るマッサージ機においては、背
もたれ2を起立させるときには施療ユニット5が下限位
置に移動するから、前記枢支軸10には、実線上の回転ト
ルクが作用しているのみであり、起立のための伸長動作
をなすガス入りリフタ3として、図中に1点鎖線にて示
す回転トルクを加え得るものを選定することにより、例
えば、背もたれ2の傾倒角度が40°である場合、該背も
たれ2を、図中にT2として示す回転トルクにより余裕
を持って起立させることができる。
【0035】一方、背もたれ2を傾倒させるときには施
療ユニット5が上限位置に移動するから、前記枢支軸10
には破線上の大なる回転トルクが作用し、前述したガス
入りリフタ3を採用した場合、例えば、背もたれ2の傾
倒角度が40°である場合、該背もたれ2は、傾倒のため
のガス入りリフタ3の固定解除操作に応じて、図中にT
1 として示す回転トルクにより自然に傾倒し、背もたれ
2への寄りかかりは殆ど不要となる。
【0036】これに対し従来のマッサージ機において
は、背もたれ2の確実な起立を保証するためには、図中
に2点鎖線にて示す如く、施療ユニット5が上限位置に
ある場合のそれを上回る回転トルクを枢支軸10に加え得
る大型のガス入りリフタ3を採用せねばならず、この場
合、施療ユニット5が下限位置にある状態で背もたれ2
を傾倒させるときには、背もたれ2への寄りかかりによ
り、図中にT3 として示す大なる回転トルクを枢支軸10
に加える必要が生じ、この傾倒に困難を伴う。
【0037】なお本実施例においては、シーソースイッ
チ7の操作の有無により背もたれ2の起立又は傾倒の判
定を行うようにしたが、例えば、施療ユニット5に装備
された施療子6,6への付加力を検出し、これが所定の
基準値を上回っている場合には傾倒側であるとの判定を
なし、前記基準値以下である場合には起立側であるとの
判定を行うようにする等、他の判定方法を採用すること
も可能である。前記付加力の検出は、施療子6,6の前
後動により行われる指圧強度の制御のために必要であ
り、この制御のために施療子6,6に取り付けてあるセ
ンサの検出結果を前記判定に利用すればよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るマッサー
ジ機においては、ガス入りリフタの固定解除操作がなさ
れた場合、この操作が、背もたれを起立させるためのも
のであるか、傾倒させるためのものであるかの判定が行
われ、起立側への操作であるときには座部との連結部に
近付く向きに、傾倒側の操作であるときには座部との連
結部から離反する向きに施療ユニットが夫々移動するか
ら、起立に際しては、背もたれの重量が連結側に集中
し、ガス入りリフタの負担が軽減され、このガス入りリ
フタの小型化が図れると共に、傾倒に際しては、背もた
れの重量が先端側に集中して、わずかな力の付加による
傾倒が可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッサージ機の外観斜視図であ
る。
【図2】本発明に係るマッサージ機のフレーム構造を示
す斜視図である。
【図3】本発明に係るマッサージ機のフレーム構造を示
す側面図である。
【図4】椅子式マッサージ機の使用状態を示す側面図で
ある。
【図5】ガス入りリフタの動作説明図である。
【図6】操作レバーの枢支部近傍の拡大斜視図である。
【図7】本発明に係るマッサージ機の制御系の要部を示
すブロック図である。
【図8】本発明に係るマッサージ機の効果を説明するた
めのグラフである。
【符号の説明】
1 座部 2 背もたれ 3 ガス入りリフタ 4 操作レバー 5 施療ユニット 7 シーソースイッチ 8 制御部 10 枢支軸 11 前横フレーム 17 枢軸 19 係止板 20 縦フレーム 22 下横フレーム 30 出力ロッド 32 ピストン 34 絞り通路 35 スプール 37 操作ロッド 41 揺動レバー 42 連結ワイヤ 44 ばね押し板 M 駆動モータ S1 リミットスイッチ S2 リミットスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部と、該座部の後側に揺動自在に連結
    された背もたれと、両者間に介装されて適宜の伸縮位置
    での無段階の固定が可能なガス入りリフタと、前記背も
    たれに沿って移動する施療ユニットとを備え、前記固定
    の解除操作に伴うガス入りリフタの伸縮により前記背も
    たれを揺動させ、前記座部に対して起立又は傾倒せし
    め、適宜の位置での固定により所望の傾倒角度に保ち、
    この状態で生じる前記施療ユニットの移動と、該施療ユ
    ニットに装備された施療子の動作とにより、前記背もた
    れに押し当てられた部位の施療を行う椅子式のマッサー
    ジ機において、前記解除操作が、前記背もたれの起立又
    は傾倒のいずれの側への操作であるかを判定する判定手
    段と、該判定手段の判定が起立側であるとき前記座部と
    の連結部に接近する向きに、前記判定手段の判定が傾倒
    側であるとき前記座部との連結部から離反する向きに、
    前記施療ユニットを夫々強制移動させる手段とを具備す
    ることを特徴とするマッサージ機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5813727A (en) * 1994-06-27 1998-09-29 Matsushita Electric Works, Ltd. Massaging chair
WO1998048762A1 (fr) * 1997-04-30 1998-11-05 Matsushita Electric Works, Ltd. Appareil de massage
KR100399174B1 (ko) * 2000-05-15 2003-09-26 주식회사 뷰닉스 월풀을 이용한 발안마기능이 구비된 안마 의자

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