JPH06125929A - 咬合圧診断シート - Google Patents
咬合圧診断シートInfo
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- JPH06125929A JPH06125929A JP4302976A JP30297692A JPH06125929A JP H06125929 A JPH06125929 A JP H06125929A JP 4302976 A JP4302976 A JP 4302976A JP 30297692 A JP30297692 A JP 30297692A JP H06125929 A JPH06125929 A JP H06125929A
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Abstract
とを簡単かつ正確に検出することができ、咬合状況の正
確な診断と治療方針決定のための極めて有効な資料を得
ることができ、また患者にとっては楽に診断を受けるこ
とができ、歯科医にとっては作業が簡単になる咬合圧診
断シートを提供する。 【構成】 シート状の合成樹脂製支持体の一方の面に顕
色剤を塗布し、この顕色剤塗布層の上にさらにマイクロ
カプセル化した発色剤を塗布した感圧シートを、歯列弓
の形状にほぼ沿って略馬蹄型に形成した咬合圧診断シー
トであって、支持体の他方の面に接着剤により接着され
た合成樹脂製裏防水層と、発色剤塗布層を直接覆う透明
な合成樹脂製表防水層と、両防水層の少なくとも一方に
積層されたワックス層とを備える。ここに感圧シートの
発色の色と、ワックス層の色とを変え、好ましくは両者
を補色関係に近い色に設定するのが望ましい。
Description
の咬み合わせ状態を診断するために用いる咬合圧診断シ
ートに関するものである。
わせの状態を診断するために、従来よりカーボン紙が広
く用いられている。このカーボン紙は、患者の上下の歯
の間に挿入され、この状態で患者が強く咬み合わせるこ
とにより、上下の歯が接触した部分だけにカーボンを付
着させるものである。歯科医はこのカーボンが付着した
位置や面積から患者の咬み合わせ状態を診断するもので
ある。
法は上下の歯が当たっていることを検出するだけであ
り、歯の圧力すなわち咬合圧を検出することはできな
い。このためカーボンの付着状態から咬合圧を予測しな
ければならず、咬合状況の診断が不正確になり易く治療
方針を正しく決めるのが困難であるという問題があっ
た。
着させるために、上下の歯をカチカチと複数回当てる必
要があったり、あごを左右にずらして歯のカーボン紙接
触部分を歯先でこすったりすることが必要であった。
が不明確なため、歯科医は患者の口腔内を覗き、カーボ
ン紙の位置を確認しながら作業を行わなければならな
い。このため作業性が悪いという問題があった。
ものであり、歯列弓の歯並びの状況と、咬合圧の分布状
況とを簡単かつ正確に検出することができ、咬合状況の
正確な診断と治療方針決定のための極めて有効な資料を
得ることができ、また患者にとっては楽に診断を受ける
ことができ、歯科医にとっては作業が簡単になる咬合圧
診断シートを提供することを目的とする。
合成樹脂製支持体の一方の面に顕色剤を塗布し、この顕
色剤塗布層の上にさらにマイクロカプセル化した発色剤
を塗布した感圧シートを、歯列弓の形状にほぼ沿って略
馬蹄型に形成した咬合圧診断シートであって、前記支持
体の他方の面に接着剤により接着された合成樹脂製裏防
水層と、前記発色剤塗布層を直接覆う透明な合成樹脂製
表防水層と、前記両防水層の少なくとも一方に積層され
たワックス層とを備えることを特徴とする咬合圧診断シ
ートにより達成される。
層の色とを変え、好ましくは両者を補色関係に近い色に
設定するのが望ましい。この咬合圧診断シートには、歯
との相対位置決めを行うためのマークを予め付しておい
たり、犬歯に位置合せして装着できるように突部を設け
ておくのが望ましい。また外周に指先でつまめるように
舌状のつまみ部を設けておいたり、患者識別用のマーク
などを付しておいてもよい。
図、図2は同じく他の形状の咬合圧診断シートの平面
図、図3はその構造を示すための断面図、図4は圧力に
対する発色濃度の変化特性図である。図3において符号
10はシート状の合成樹脂製支持体であり、例えば25
μmの厚さのPET(ホリエチレンテレフタレート)の
フィルムが用いられる。12は顕色剤塗布層であり、酸
性白土(モンモリナイト)硫酸処理物をカセイソーダを
含む水に分散した液を支持体10の一方の面(表面)に
塗布し乾燥させることにより形成されたものである。
発色剤塗布層であり、1−フェニル−1−キシリルエタ
ン等の発色剤をオイルに溶解しマイクロカプセル化した
ものを塗布したものである。ここにマイクロカプセルは
いろいろな強度に調整され、圧力に応じて破壊されるマ
イクロカプセルが変化する。圧力によりマイクロカプセ
ルが破壊されると、中の発色剤が顕色剤にオイルと共に
吸収され発色する。この実施例では赤色に発色する。こ
の発色の濃度は圧力の増加と共に濃くなる。図4は、圧
力Pの変化に対するこの濃度Dの変化を示すものであ
る。
2と、発色剤塗布層14とを積層した後、この積層体は
図1、2に破線で示すように略馬蹄型に切り抜かれる。
この形状は人間の歯列弓の形状にほぼ沿うように決めら
れる。
PETのフィルム、例えば16μmの透明フィルムで形
成される。この裏防水層16の片面には粘着タイプ糊が
塗布され接着剤層18が形成されている。この裏防水層
16は接着剤層18によって支持体10の裏面(顕色剤
塗布層12と反対の面)に接着される。
様に16μmの透明なPETフィルムで形成される。こ
の表防水層20は発色剤塗布層14の上に重ねられ、支
持体10の外周に沿って裏防水層16の接着剤層18に
接着される。この場合両防水層16と20の間は十分に
減圧し真空にしておくのが望ましい。
2、発色剤塗布層14の積層体を防水層16、20で覆
い、周縁を接着することにより、感圧シート22が形成
される。この感圧シート22は、裏防水層16と表防水
層20とで密封されることになる。このため耐水性が向
上し口腔内でだ液が付いても発色性に影響が全くなくな
り、信頼性が増す。
に接着されているから、裏防水層16が支持体10に対
して剥離したり移動したりしない。従ってこの裏防水層
16に周辺が接着固定された表防水層20も支持体10
に対して移動しなくなる。
馬蹄型の感圧シート22は、その両面にワックス層2
4、26が形成される。このワックス層24、26は歯
科用パラフィンワックス(JIS−T−6502)を例
えば0.35±0.03mmの厚さに均一に塗布したもの
である。このワックス層24、26は、感圧シート22
の発色の色と補色関係に近い色に着色されたものが望ま
しく、この実施例では青緑のものが用いられる。このよ
うにワックス層24、26を塗布することにより咬合圧
診断シート28が完成する。
シート22の外周の一部、すなわち裏と表の防水層1
6、20が直接接着される部分の一部に突部30、30
が一体に形成されている。これらの突部30、30は、
歯科医が両手指でつまみ易くすると共に、患者の犬歯に
位置合せしてシート28を正しい位置に位置決めできる
ようにしたものである。また感圧シート22の頂部付近
には、患者の前歯の中央付近にシート28を位置決めす
るためのマーク32を設けた。
頂部付近に舌状に突出するつまみ部34を一体に形成し
たものである。なおこのつまみ部34には患者識別用の
マーク36が付されている。また38は前記図1のマー
ク32と同様に前歯を基準にして位置決めを行うための
マークである。
部30やつまみ部34をつかんで患者の開いた口の中に
入れられ、マーク32、38を前歯に位置合せしたり、
突部30を犬歯に位置合せして上顎歯列上部へ均一に当
たるように装着される。そして患者が静かに咬むことに
より、上下の歯間に加わる圧力がワックス層24、26
に加わり歯列弓の全体の歯形形状がワックス層24、2
6に凹凸となって記録される。また同時に上下の歯間に
加わる圧力が感圧シート22に加わり、この圧力が加わ
る場所だけがこの圧力の大きさに応じた濃度に発色す
る。この実施例では赤色に発色する。
Aのワックス層24、26に記録された歯列弓を見なが
ら歯並びの状況を知ることができ、また感圧シート22
の発色濃度から咬合圧の大きさを知ることができる。こ
のようにして咬合状況の正確な診断ができ、治療方針を
正しく決定することができる。
る。この実施例は前記図2に示した実施例における一方
のワックス層26を省き、ワックス層24のみを設けた
ものである。このように感圧シート22の一方の面にだ
けワックス層を設ける場合に、感圧シート22の発色剤
塗布層14の側に設けておけば、ワックス層24の凹凸
の歯型形状と、この歯型により排除されたワックスの中
に現われる感圧シート22の発色増とを重ねて確認する
ことができ、両者の相対位置を確認し易くなる。
場合には、感圧シート22の発色像を確認する際にワッ
クス層が障害にならず、ワックス層の凹凸画像と感圧シ
ート22の発色画像とを別々に読み取る際に都合がよ
い。
や、表裏判別用のマークを付しておくのがよい。例えば
このシートの形状を左右非対称にしたり、左右のいずれ
かにパンチ孔を設けたり、図1に示した突部30の大き
さを左右で変えるようにすることができる。
で包んだ略馬蹄型の感圧シートの少なくとも一方の面に
ワックス層を形成したものであるから、歯列弓の形状を
ワックス層に記録された凹凸の像により、また咬合部の
位置と咬合圧の大きさを感圧シートの発色の位置と濃度
によりそれぞれ知ることができ、咬合状況の正確な診断
と治療方針決定のための有効な資料を得ることができ
る。
とにより楽に診断を受けることができ、歯科医は患者の
口腔内を監視し続けるすることなく、咬合圧診断シート
だけから咬合部位と咬合圧との関係を容易に判断でき、
作業が簡単になる。
層の色とは異なる色にするのがよく、特に両者は補色関
係に近い色に設定すれば、両者を明確に区別し易くな
り、一層確認し易くなる(請求項2)。またこの咬合圧
診断シートには、前歯に位置合せするためのマークを付
すのが望ましい(請求項3)。
設けておけば、口腔内へ出し入れする際にここをつかむ
ことができ、作業が楽になり、これら突部を犬歯に位置
合せして正しい位置決めが行える(請求項4)。また口
腔内へ出し入れする際につまむためのつまみ部を別途設
けたり、患者識別用などのマークを付したり、左右・表
裏判別用のマークを付しておけば、一層使い易くなる。
特性図
Claims (4)
- 【請求項1】 シート状の合成樹脂製支持体の一方の面
に顕色剤を塗布し、この顕色剤塗布層の上にさらにマイ
クロカプセル化した発色剤を塗布した感圧シートを、歯
列弓の形状にほぼ沿って略馬蹄型に形成した咬合圧診断
シートであって、前記支持体の他方の面に接着剤により
接着された合成樹脂製裏防水層と、前記発色剤塗布層を
直接覆う透明な合成樹脂製表防水層と、前記両防水層の
少なくとも一方に積層されたワックス層とを備えること
を特徴とする咬合圧診断シート。 - 【請求項2】 感圧シートの発色の色と、ワックス層の
色とはほぼ補色関係に設定されている請求項1の咬合圧
診断シート。 - 【請求項3】 歯列弓に対し位置決めを行うためのマー
クが付されている請求項1の咬合圧診断シート。 - 【請求項4】 外周に歯列弓中の犬歯に位置合せするた
めの突部が一体に形成されている請求項1または2の咬
合圧診断シート。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04302976A JP3077954B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 咬合圧診断シート |
EP93116651A EP0593060B1 (en) | 1992-10-15 | 1993-10-14 | Pressure-sensitive recording sheet |
DE69313065T DE69313065T2 (de) | 1992-10-15 | 1993-10-14 | Druckempfindliche Aufzeichnungsschicht |
US08/136,242 US5395239A (en) | 1992-10-15 | 1993-10-15 | Occlusion pressure detecting sheet |
US08/348,803 US5474967A (en) | 1992-10-15 | 1994-11-28 | Pressure-sensitive recording sheet and occlusion pressure detecting sheet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04302976A JP3077954B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 咬合圧診断シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06125929A true JPH06125929A (ja) | 1994-05-10 |
JP3077954B2 JP3077954B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
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-
1992
- 1992-10-15 JP JP04302976A patent/JP3077954B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3077954B2 (ja) | 2000-08-21 |
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