JPH06124709A - リチウム電池用負極集電体の製造方法 - Google Patents
リチウム電池用負極集電体の製造方法Info
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- JPH06124709A JPH06124709A JP4298106A JP29810692A JPH06124709A JP H06124709 A JPH06124709 A JP H06124709A JP 4298106 A JP4298106 A JP 4298106A JP 29810692 A JP29810692 A JP 29810692A JP H06124709 A JPH06124709 A JP H06124709A
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- electrode current
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属リチウム又はリチウム合金の負極集電体
面への転写精度の向上と、金属リチウム又はリチウム合
金付き負極集電体の製造速度の向上及び電池性能品質の
向上を図ったリチウム電池用負極集電体の製造方法を提
供することを目的とする。 【構成】 一連の樹脂フィルム上に配置された一連の金
属リチウム箔又はリチウム合金箔を所定寸法に切断又は
切り込みを入れ、該所定寸法に切断又は切り込みを入れ
た金属リチウム箔又はリチウム合金箔面を負極集電体面
に当接すると共に樹脂フィルム面を押圧し、該金属リチ
ウム箔又はリチウム合金箔を該負極集電体面に転写する
リチウム電池用負極集電体の製造方法とすることにり上
記目的を達成できる。
面への転写精度の向上と、金属リチウム又はリチウム合
金付き負極集電体の製造速度の向上及び電池性能品質の
向上を図ったリチウム電池用負極集電体の製造方法を提
供することを目的とする。 【構成】 一連の樹脂フィルム上に配置された一連の金
属リチウム箔又はリチウム合金箔を所定寸法に切断又は
切り込みを入れ、該所定寸法に切断又は切り込みを入れ
た金属リチウム箔又はリチウム合金箔面を負極集電体面
に当接すると共に樹脂フィルム面を押圧し、該金属リチ
ウム箔又はリチウム合金箔を該負極集電体面に転写する
リチウム電池用負極集電体の製造方法とすることにり上
記目的を達成できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロニクス機
器、電気自動車、玩具、アクセサリ−などの分野に使わ
れる金属リチウム又はリチウム合金を負極活物質とする
リチウム電池に用いる金属リチウム又はリチウム合金付
き負極集電体の製造方法に関するものである。
器、電気自動車、玩具、アクセサリ−などの分野に使わ
れる金属リチウム又はリチウム合金を負極活物質とする
リチウム電池に用いる金属リチウム又はリチウム合金付
き負極集電体の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の薄形電池に用いられた金属リチウ
ムは、圧延された金属リチウム箔をハ−フカットなどの
手段で所定の大きさに切断した後、集電体となる金属板
上にピンセットなどで移動し、所定寸法に切断された負
極集電体面に配置した。次に負極集電体の周縁部に接着
剤を接着することで金属リチウム付金属集電体を形成し
ていた。しかしながらこのような方法ではハ−フカット
されたリチウムが移動時に変形したり、負極集電体面に
配置する時及び周縁部に接着剤を接着する時に位置ずれ
し内部短絡の原因になったり、リチウムのデンドライト
形成の原因になったりした。また量産に対処できるもの
ではなかった。
ムは、圧延された金属リチウム箔をハ−フカットなどの
手段で所定の大きさに切断した後、集電体となる金属板
上にピンセットなどで移動し、所定寸法に切断された負
極集電体面に配置した。次に負極集電体の周縁部に接着
剤を接着することで金属リチウム付金属集電体を形成し
ていた。しかしながらこのような方法ではハ−フカット
されたリチウムが移動時に変形したり、負極集電体面に
配置する時及び周縁部に接着剤を接着する時に位置ずれ
し内部短絡の原因になったり、リチウムのデンドライト
形成の原因になったりした。また量産に対処できるもの
ではなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところは
金属リチウム又はリチウム合金の負極集電体面への転写
精度の向上と、金属リチウム又はリチウム合金付き負極
集電体の製造速度の向上及び電池性能品質の向上を計っ
た金属リチウム付又はリチウム合金付き負極集電体の製
造方法を提供することにある。
鑑みてなされたものであって、その目的とするところは
金属リチウム又はリチウム合金の負極集電体面への転写
精度の向上と、金属リチウム又はリチウム合金付き負極
集電体の製造速度の向上及び電池性能品質の向上を計っ
た金属リチウム付又はリチウム合金付き負極集電体の製
造方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するもので、一連の樹脂フィルム上に配置された一連の
金属リチウム箔又はリチウム合金箔を所定寸法に切断又
は切り込みを入れ、該所定寸法に切断又は切り込みを入
れた金属リチウム箔又はリチウム合金箔面を負極集電体
面に当接すると共に樹脂フィルム面を押圧し、該金属リ
チウム箔又はリチウム合金箔を該負極集電体面に転写す
ること、前記所定寸法の切断又は切り込みがハ−フカッ
トなどの方法で行われること、前記所定寸法の切断又は
切り込みが長さ方向であって、幅方向にはあらかじめ所
定寸法にスリットされていること、前記負極集電体面に
はあらかじめ一定パタ−ンで穴が設けられた接着剤が接
着されており、前記所定寸法に切断又は切り込みを入れ
た金属リチウム箔又はリチウム合金箔が該穴部分に転写
されること、前記押圧をロ−ル又は前記所定寸法形状の
凸部を有するロ−ル又はプレスにより行うこと、前記接
着剤の外表面に剥離フィルムが備えられていること、前
記剥離フィルム面に付着剤が保持されていること、前記
所定寸法に切断又は切り込みを入れた金属リチウム箔又
はリチウム合金箔の残部（負極集電体面に転写されない
部分）が前記樹脂フィルム上に残留すること、前記所定
寸法に切断又は切り込みを入れた金属リチウム箔又はリ
チウム合金箔の残部（負極集電体面に転写されない部
分）が前記剥離フィルム上に少なくとも一部が残留し、
後工程で該剥離フィルムが前記接着剤面より剥離され、
金属リチウム又はリチウム合金付き負極集電体には残留
しないことなどを特徴とするもので、これらにより上述
の問題点を解決するものである。
するもので、一連の樹脂フィルム上に配置された一連の
金属リチウム箔又はリチウム合金箔を所定寸法に切断又
は切り込みを入れ、該所定寸法に切断又は切り込みを入
れた金属リチウム箔又はリチウム合金箔面を負極集電体
面に当接すると共に樹脂フィルム面を押圧し、該金属リ
チウム箔又はリチウム合金箔を該負極集電体面に転写す
ること、前記所定寸法の切断又は切り込みがハ−フカッ
トなどの方法で行われること、前記所定寸法の切断又は
切り込みが長さ方向であって、幅方向にはあらかじめ所
定寸法にスリットされていること、前記負極集電体面に
はあらかじめ一定パタ−ンで穴が設けられた接着剤が接
着されており、前記所定寸法に切断又は切り込みを入れ
た金属リチウム箔又はリチウム合金箔が該穴部分に転写
されること、前記押圧をロ−ル又は前記所定寸法形状の
凸部を有するロ−ル又はプレスにより行うこと、前記接
着剤の外表面に剥離フィルムが備えられていること、前
記剥離フィルム面に付着剤が保持されていること、前記
所定寸法に切断又は切り込みを入れた金属リチウム箔又
はリチウム合金箔の残部（負極集電体面に転写されない
部分）が前記樹脂フィルム上に残留すること、前記所定
寸法に切断又は切り込みを入れた金属リチウム箔又はリ
チウム合金箔の残部（負極集電体面に転写されない部
分）が前記剥離フィルム上に少なくとも一部が残留し、
後工程で該剥離フィルムが前記接着剤面より剥離され、
金属リチウム又はリチウム合金付き負極集電体には残留
しないことなどを特徴とするもので、これらにより上述
の問題点を解決するものである。
【０００５】
【作用】請求項１及び２により数μ〜数百μ厚さの柔軟
性のある一連の金属リチウム又はリチウム合金箔の移動
が一連の樹脂フィルムにより高速で行うことができる。
また所定寸法に切断又は切り込みを入れる場合でも基材
に樹脂フィルムがあるため、精度良く（例えば公差±
０．１ｍｍ以内）行うことができる。さらにあらかじめ
切断又は切り込みが入れられており加圧ロ−ルなどで樹
脂フィルム面を加圧することで、切断された一片の金属
リチウム又はリチウム合金箔だけが転写され次のものは
転写されない。また加圧ロ−ルに金属リチウム又はリチ
ウム合金箔が付着することなく負極集電体面に転写する
ことができ、且つ加圧するため該箔は集電体面に圧着さ
れて接触抵抗が小さくなる。さらに加圧ロ−ルの送り速
度を調整することで負極集電体面上に金属リチウム又は
リチウム合金箔を一定のパタ−ンで転写することができ
る。さらに金属リチウム又はリチウム合金箔をあらかじ
め完全に切断しておくことにより転写時の分離が容易と
なる。また切り込みを入れて置く場合には、高速で樹脂
フィルムを移動させた場合の風などの影響による金属リ
チウム又はリチウム合金箔の樹脂フィルム面からの剥離
・脱落を防止できる。請求項３により、所定寸法の切断
加工が容易となると共に金属リチウム又はリチウム合金
箔のロス量を低減させる。幅方向に複数の転写を行う場
合は複数台の転写装置を並列又は長さ方向に位置をずら
して転写することができる。請求項４により、負極集電
体面にあらかじめ接着剤を設けておくことで後工程で接
着剤を設けるより位置精度（接着剤内寸と箔外寸とのク
リアランス）が良くなる。また接着剤の段差により金属
リチウム箔又はリチウム合金箔が容易に分離される。請
求項５により、接着剤の厚さが大きい場合、転写された
金属リチウム箔又はリチウム合金箔が穴の中央（厚さ方
向において）部で止まり、負極集電体面に完全に圧着さ
れないことを防止できる。請求項６及び９により負極集
電体の接着剤面に金属リチウム箔又はリチウム合金箔の
屑が付着することなく、他方で製作された正極集電体を
接着する場合の接着部での接着不良がなくなり、電池の
信頼性が向上する。請求項７により接着剤面に付着剤が
残留しないため、上記と同様に接着部での接着不良がな
くなる。また請求項８により樹脂フィルム面に金属リチ
ウム箔又はリチウム合金箔の屑を残留させることで、接
着剤面に剥離フィルムを備える必要がなくなり、コスト
低減となる。また剥離工程がないことから設備も簡単と
なり、設備の運転での信頼性も向上する。さらにこのよ
うに製造することで高速自動化が達成できる。
性のある一連の金属リチウム又はリチウム合金箔の移動
が一連の樹脂フィルムにより高速で行うことができる。
また所定寸法に切断又は切り込みを入れる場合でも基材
に樹脂フィルムがあるため、精度良く（例えば公差±
０．１ｍｍ以内）行うことができる。さらにあらかじめ
切断又は切り込みが入れられており加圧ロ−ルなどで樹
脂フィルム面を加圧することで、切断された一片の金属
リチウム又はリチウム合金箔だけが転写され次のものは
転写されない。また加圧ロ−ルに金属リチウム又はリチ
ウム合金箔が付着することなく負極集電体面に転写する
ことができ、且つ加圧するため該箔は集電体面に圧着さ
れて接触抵抗が小さくなる。さらに加圧ロ−ルの送り速
度を調整することで負極集電体面上に金属リチウム又は
リチウム合金箔を一定のパタ−ンで転写することができ
る。さらに金属リチウム又はリチウム合金箔をあらかじ
め完全に切断しておくことにより転写時の分離が容易と
なる。また切り込みを入れて置く場合には、高速で樹脂
フィルムを移動させた場合の風などの影響による金属リ
チウム又はリチウム合金箔の樹脂フィルム面からの剥離
・脱落を防止できる。請求項３により、所定寸法の切断
加工が容易となると共に金属リチウム又はリチウム合金
箔のロス量を低減させる。幅方向に複数の転写を行う場
合は複数台の転写装置を並列又は長さ方向に位置をずら
して転写することができる。請求項４により、負極集電
体面にあらかじめ接着剤を設けておくことで後工程で接
着剤を設けるより位置精度（接着剤内寸と箔外寸とのク
リアランス）が良くなる。また接着剤の段差により金属
リチウム箔又はリチウム合金箔が容易に分離される。請
求項５により、接着剤の厚さが大きい場合、転写された
金属リチウム箔又はリチウム合金箔が穴の中央（厚さ方
向において）部で止まり、負極集電体面に完全に圧着さ
れないことを防止できる。請求項６及び９により負極集
電体の接着剤面に金属リチウム箔又はリチウム合金箔の
屑が付着することなく、他方で製作された正極集電体を
接着する場合の接着部での接着不良がなくなり、電池の
信頼性が向上する。請求項７により接着剤面に付着剤が
残留しないため、上記と同様に接着部での接着不良がな
くなる。また請求項８により樹脂フィルム面に金属リチ
ウム箔又はリチウム合金箔の屑を残留させることで、接
着剤面に剥離フィルムを備える必要がなくなり、コスト
低減となる。また剥離工程がないことから設備も簡単と
なり、設備の運転での信頼性も向上する。さらにこのよ
うに製造することで高速自動化が達成できる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 （実施例１）図１に金属リチウム箔１（厚さ約３０μ、
幅約８０ｍｍ、長さ約５００ｍ）を配置（金属リチウム
箔自体に粘り気があり、特別な処理を施さずとも接着す
る。なお電池性能に特に害とならないものであれば処理
してもよい。）した樹脂フィルム２（厚さ約１００μ、
幅約１２０ｍｍ、長さ約５１０ｍ、スプロケット加工）
をｒｏｌｌ ｔｏ ｒｏｌｌ方式で負極集電体５（厚さ
約１０μ〜２０μで一定パタ−ン即ち幅８０ｍｍ、長さ
４９ｍｍの穴５”を４ｍｍの間隔をもって設けた厚さ約
１６０μの変性ＰＰとＰＥＴからなる多層接着剤フィル
ム５’を接着したステンレス箔からなる。またステンレ
スにかわり銅、ニッケルなどであっても良く、下面にサ
ポ−トフィルムがあってもよい。）に所定寸法の金属リ
チウム箔１’を転写加工する概略図を示す。図２は厚さ
方向に拡大された樹脂フィルム２と金属リチウム箔１の
積層状態を示す。このように樹脂フィルム２に金属リチ
ウム１を積層することで、金属リチウム１同士の付着
（付着すると剥がすことが難しく破れる場合がある。）
が防止できる。該樹脂フィルム２上の金属リチウム１が
ダイロ−ル４（ハ−フカット刃４’が所定寸法の形状に
成型されている。）とサポ−トロ−ル３の隙間に送り込
まれると図３及び図４のように金属リチウム１に所定寸
法（例えば、幅８０ｍｍ、長さ４９ｍｍ）の切り込み部
６（図４参照）又は切断部６’を設けて金属リチウム箔
１’を作製した。さらに長さ方向に約４ｍｍの間をおい
て同様の金属リチウム箔１”を作製した。このような加
工を連続して作製した。次に所定寸法形状（幅８０ｍ
ｍ、長さ４９ｍｍ）の凸部７’を４ｍｍの間をおいて複
数個設けた加圧ロ−ル７とサポ−トロ−ル８の間に該樹
脂フィルム２上の金属リチウム箔１’と負極集電体５の
位置を制御（スプロケットにより送り速度を調整す
る。）しながら送り込むことにより、負極集電体５上の
穴５”内に該金属リチウム箔１”を加圧転写した。この
転写を繰り返すことにより負極集電体５の接着剤５’の
穴５”内に金属リチウム箔が転写（図５に拡大図を示
す。）され、一方金属リチウム箔１”と金属リチウム箔
１’との間の金属リチウム箔屑９は樹脂フィルム２上に
残留して巻き取られる。次に幅広の金属リチウム箔と凸
部７’を設けない場合の負極集電体の作製方法について
説明する。
する。 （実施例１）図１に金属リチウム箔１（厚さ約３０μ、
幅約８０ｍｍ、長さ約５００ｍ）を配置（金属リチウム
箔自体に粘り気があり、特別な処理を施さずとも接着す
る。なお電池性能に特に害とならないものであれば処理
してもよい。）した樹脂フィルム２（厚さ約１００μ、
幅約１２０ｍｍ、長さ約５１０ｍ、スプロケット加工）
をｒｏｌｌ ｔｏ ｒｏｌｌ方式で負極集電体５（厚さ
約１０μ〜２０μで一定パタ−ン即ち幅８０ｍｍ、長さ
４９ｍｍの穴５”を４ｍｍの間隔をもって設けた厚さ約
１６０μの変性ＰＰとＰＥＴからなる多層接着剤フィル
ム５’を接着したステンレス箔からなる。またステンレ
スにかわり銅、ニッケルなどであっても良く、下面にサ
ポ−トフィルムがあってもよい。）に所定寸法の金属リ
チウム箔１’を転写加工する概略図を示す。図２は厚さ
方向に拡大された樹脂フィルム２と金属リチウム箔１の
積層状態を示す。このように樹脂フィルム２に金属リチ
ウム１を積層することで、金属リチウム１同士の付着
（付着すると剥がすことが難しく破れる場合がある。）
が防止できる。該樹脂フィルム２上の金属リチウム１が
ダイロ−ル４（ハ−フカット刃４’が所定寸法の形状に
成型されている。）とサポ−トロ−ル３の隙間に送り込
まれると図３及び図４のように金属リチウム１に所定寸
法（例えば、幅８０ｍｍ、長さ４９ｍｍ）の切り込み部
６（図４参照）又は切断部６’を設けて金属リチウム箔
１’を作製した。さらに長さ方向に約４ｍｍの間をおい
て同様の金属リチウム箔１”を作製した。このような加
工を連続して作製した。次に所定寸法形状（幅８０ｍ
ｍ、長さ４９ｍｍ）の凸部７’を４ｍｍの間をおいて複
数個設けた加圧ロ−ル７とサポ−トロ−ル８の間に該樹
脂フィルム２上の金属リチウム箔１’と負極集電体５の
位置を制御（スプロケットにより送り速度を調整す
る。）しながら送り込むことにより、負極集電体５上の
穴５”内に該金属リチウム箔１”を加圧転写した。この
転写を繰り返すことにより負極集電体５の接着剤５’の
穴５”内に金属リチウム箔が転写（図５に拡大図を示
す。）され、一方金属リチウム箔１”と金属リチウム箔
１’との間の金属リチウム箔屑９は樹脂フィルム２上に
残留して巻き取られる。次に幅広の金属リチウム箔と凸
部７’を設けない場合の負極集電体の作製方法について
説明する。
【０００７】（実施例２）図６の平面図に示すような負
極集電体１０は、下面にスプロケットが設けられたサポ
−トフィルム１１（幅１０５ｍｍ、厚さ１００μ、長さ
約１０００ｍ）が仮接着されたステンレス箔（幅１０５
ｍｍ、厚さ約２０μ、長さ９８０ｍ）からなり、該上面
に一定パタ−ンの穴１２（１０ｍｍ角の穴が５ｍｍの間
隔で直並列に設けられている。）設けた接着剤１３（幅
１０５ｍｍ、厚さ約２００μ、長さ１０００ｍ）が接着
され、さらに該接着剤１３の上面に同様の形状で剥離フ
ィルム１４（厚さ約３０μで下面に付着剤が塗布され、
接着剤１３に付着される。）が接着されている。なお、
図７は図６のＡ−Ａ’部の断面図である。図８は該負極
集電体１０と前記図４の金属リチウム箔１を実施例１と
同様にそれぞれの位置合わせを行いながら加圧ロ−ル１
５とサポ−トロ−ル８の間に送り負極集電体１０面の各
穴１２内に切り込みを入れた金属リチウム箔１’（１０
ｍｍ角、厚さ約３０μ）を転写し、剥離フィルム１４上
に金属リチウムの残部９が保持されている状態を示す。
次に該剥離フィルム１４が負極集電体１０の接着剤１３
面より剥離される。
極集電体１０は、下面にスプロケットが設けられたサポ
−トフィルム１１（幅１０５ｍｍ、厚さ１００μ、長さ
約１０００ｍ）が仮接着されたステンレス箔（幅１０５
ｍｍ、厚さ約２０μ、長さ９８０ｍ）からなり、該上面
に一定パタ−ンの穴１２（１０ｍｍ角の穴が５ｍｍの間
隔で直並列に設けられている。）設けた接着剤１３（幅
１０５ｍｍ、厚さ約２００μ、長さ１０００ｍ）が接着
され、さらに該接着剤１３の上面に同様の形状で剥離フ
ィルム１４（厚さ約３０μで下面に付着剤が塗布され、
接着剤１３に付着される。）が接着されている。なお、
図７は図６のＡ−Ａ’部の断面図である。図８は該負極
集電体１０と前記図４の金属リチウム箔１を実施例１と
同様にそれぞれの位置合わせを行いながら加圧ロ−ル１
５とサポ−トロ−ル８の間に送り負極集電体１０面の各
穴１２内に切り込みを入れた金属リチウム箔１’（１０
ｍｍ角、厚さ約３０μ）を転写し、剥離フィルム１４上
に金属リチウムの残部９が保持されている状態を示す。
次に該剥離フィルム１４が負極集電体１０の接着剤１３
面より剥離される。
【０００８】また樹脂フィルム２と金属リチウム又はリ
チウム合金（例えばリチウム−アルミニウム合金）箔１
との配置形状の他の実施態様を図９及び図１０（実施例
１に相当する。）に示す。図９は所定幅の金属リチウム
又はリチウム合金箔１を樹脂フィルム２上に幅方向に一
定の間隔（接着剤の幅に相当し、中央部で切断すること
でそれぞれの電池の接着剤部分になる。）をおいて複数
連配置したものである。
チウム合金（例えばリチウム−アルミニウム合金）箔１
との配置形状の他の実施態様を図９及び図１０（実施例
１に相当する。）に示す。図９は所定幅の金属リチウム
又はリチウム合金箔１を樹脂フィルム２上に幅方向に一
定の間隔（接着剤の幅に相当し、中央部で切断すること
でそれぞれの電池の接着剤部分になる。）をおいて複数
連配置したものである。
【０００９】以上のように金属リチウム又はリチウム合
金を負極集電体に転写することで前記各作用効果を持
ち、転写精度についてはクリアランスが±０．０５ｍｍ
〜±０．１ｍｍの精度で接着剤の穴内に転写でき、従来
の約０．５ｍｍの精度に比べ飛躍的な精度となり、電池
に組み立てた場合の内部短絡（従来では３０セル製作す
ると約２セルの不良があった。）の危険性が解消され
た。また転写速度については長さ方向で約３０ｍ／分の
速度で転写でき、従来に比べて約１００倍の速度となっ
た。またハ−フカット法により連続して切り込み又は切
断の作業が行われ、且つ金属リチウム又はリチウム合金
の付着がなくなった。さらに本方法では転写と同時に圧
着が行われ、負極集電体と金属リチウム又はリチウム合
金箔との接触が十分となり電池内部抵抗が約１．５倍低
減された。
金を負極集電体に転写することで前記各作用効果を持
ち、転写精度についてはクリアランスが±０．０５ｍｍ
〜±０．１ｍｍの精度で接着剤の穴内に転写でき、従来
の約０．５ｍｍの精度に比べ飛躍的な精度となり、電池
に組み立てた場合の内部短絡（従来では３０セル製作す
ると約２セルの不良があった。）の危険性が解消され
た。また転写速度については長さ方向で約３０ｍ／分の
速度で転写でき、従来に比べて約１００倍の速度となっ
た。またハ−フカット法により連続して切り込み又は切
断の作業が行われ、且つ金属リチウム又はリチウム合金
の付着がなくなった。さらに本方法では転写と同時に圧
着が行われ、負極集電体と金属リチウム又はリチウム合
金箔との接触が十分となり電池内部抵抗が約１．５倍低
減された。
【００１０】
【発明の効果】上述したごとく、本発明は次に記載する
効果を奏する。 （１）金属リチウム又はリチウム合金の転写速度が約１
００倍に向上した。 （２）金属リチウム又はリチウム合金の転写精度が±
０．０５ｍｍ〜±０．１ｍｍとなった。 （３）圧延と同時に圧着するため、集電体への密着性が
向上した。 （４）内部短絡を防止できる。 （５）生産性が向上した。 （６）自動化が可能となった。 なお本発明においては樹脂フィルム材質（伸びが少ない
又はないものであればよい。）・形状（幅、厚さ、長
さ、スプロケットなど）、金属リチウム又はリチウム合
金の形状（幅、厚さ、長さなど）、接着剤及び剥離フィ
ルムの材質・形状（幅、厚さ、長さなど）、切り込み深
さ、残留部の形状など特に限定するものではなく、必要
に応じて種種変更可能である。
効果を奏する。 （１）金属リチウム又はリチウム合金の転写速度が約１
００倍に向上した。 （２）金属リチウム又はリチウム合金の転写精度が±
０．０５ｍｍ〜±０．１ｍｍとなった。 （３）圧延と同時に圧着するため、集電体への密着性が
向上した。 （４）内部短絡を防止できる。 （５）生産性が向上した。 （６）自動化が可能となった。 なお本発明においては樹脂フィルム材質（伸びが少ない
又はないものであればよい。）・形状（幅、厚さ、長
さ、スプロケットなど）、金属リチウム又はリチウム合
金の形状（幅、厚さ、長さなど）、接着剤及び剥離フィ
ルムの材質・形状（幅、厚さ、長さなど）、切り込み深
さ、残留部の形状など特に限定するものではなく、必要
に応じて種種変更可能である。
【図１】本発明に係わる樹脂フィルム上の金属リチウム
又はリチウム合金箔を切断（又は切り込み）後、負極集
電体上の接着剤のパタ−ン穴内に転写する工程図の概略
を示す断面図である。
又はリチウム合金箔を切断（又は切り込み）後、負極集
電体上の接着剤のパタ−ン穴内に転写する工程図の概略
を示す断面図である。
【図２】図１のＡ部における厚さ方向に拡大された樹脂
フィルム２と金属リチウム箔１の積層状態を示す断面図
である。
フィルム２と金属リチウム箔１の積層状態を示す断面図
である。
【図３】図１のＢ部におけるハ−フカット後の金属リチ
ウム箔の断面図である。
ウム箔の断面図である。
【図４】図１のＢ部における他のハ−フカット後の金属
リチウム箔の断面図である。
リチウム箔の断面図である。
【図５】図１のＣ部における加圧ロ−ル７とサポ−トロ
−ル８の間の該樹脂フィルム２上の金属リチウム箔１’
の負極集電体５の接着剤５’穴５”への転写状態を示す
断面図である。
−ル８の間の該樹脂フィルム２上の金属リチウム箔１’
の負極集電体５の接着剤５’穴５”への転写状態を示す
断面図である。
【図６】本発明による他の負極集電体の平面図である。
【図７】図６のＡ−Ａ’部の断面図である。
【図８】本発明に係わる金属リチウム箔の転写方法を示
す断面図である。
す断面図である。
【図９】本発明に係わる他の金属リチウム又はリチウム
合金箔の樹脂フィルム上の配置状態を示す。
合金箔の樹脂フィルム上の配置状態を示す。
【図１０】本発明に係わる他の金属リチウム又はリチウ
ム合金箔の樹脂フィルム上の配置状態を示す。
ム合金箔の樹脂フィルム上の配置状態を示す。
１、１’、１’’ 金属リチウム箔（リチウム合金） ２ 樹脂フィルム ３、８ サポ−トロ−ル ４ ダイロ−ル ４’ ハーフカット刃 ５、１０ 負極集電体 ５’、１３ 接着剤 ６ 切り込み部（切断部） ６’ 切断部 ７、１５ 加圧ロ−ル ７’ 凸部 ９ 金属リチウム箔（リチウム合金）屑
残部 １１ サポ−トフィルム １２、５” 穴 １４ 剥離フィルム
残部 １１ サポ−トフィルム １２、５” 穴 １４ 剥離フィルム
Claims (9)
- 【請求項１】 一連の樹脂フィルム上に配置された一連
の金属リチウム箔又はリチウム合金箔を所定寸法に切断
又は切り込みを入れ、該所定寸法に切断又は切り込みを
入れた金属リチウム箔又はリチウム合金箔面を負極集電
体面に当接すると共に樹脂フィルム面を押圧し、該金属
リチウム箔又はリチウム合金箔を該負極集電体面に転写
することを特徴とするリチウム電池用負極集電体の製造
方法。 - 【請求項２】 前記所定寸法の切断又は切り込みがハ−
フカットで行われることを特徴とする請求項１記載のリ
チウム電池用負極集電体の製造方法。 - 【請求項３】 前記所定寸法の切断又は切り込みが長さ
方向であって、幅方向にはあらかじめ所定寸法にスリッ
トされていることを特徴とする請求項１記載のリチウム
電池用負極集電体の製造方法。 - 【請求項４】 前記負極集電体面にはあらかじめ一定パ
タ−ンで穴が設けられた接着剤が接着されており、前記
所定寸法に切断又は切り込みを入れた金属リチウム箔又
はリチウム合金箔が該穴部分に転写されることを特徴と
する請求項１乃至３記載のリチウム電池用負極集電体の
製造方法。 - 【請求項５】 前記押圧をロ−ル又は前記所定寸法形状
の凸部を有するロ−ル又はプレスにより行うことを特徴
とする請求項１記載のリチウム電池用負極集電体の製造
方法。 - 【請求項６】 前記接着剤の外表面に剥離フィルムが備
えられていることを特徴とする請求項４記載のリチウム
電池用負極集電体の製造方法。 - 【請求項７】 前記剥離フィルム面に付着剤が保持され
ていることを特徴とする請求項６記載のリチウム電池用
負極集電体の製造方法。 - 【請求項８】 前記所定寸法に切断又は切り込みを入れ
た金属リチウム箔又はリチウム合金箔の残部が、前記樹
脂フィルム上に残留することを特徴とする請求項１記載
のリチウム電池用負極集電体の製造方法。 - 【請求項９】 前記所定寸法に切断又は切り込みを入れ
た金属リチウム箔又はリチウム合金箔の残部が、前記剥
離フィルム上に少なくとも一部が残留し、後工程で該剥
離フィルムが前記接着剤面より剥離され、金属リチウム
又はリチウム合金付き負極集電体には残留しないことを
特徴とする請求項６記載のリチウム電池用負極集電体の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4298106A JPH06124709A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | リチウム電池用負極集電体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4298106A JPH06124709A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | リチウム電池用負極集電体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06124709A true JPH06124709A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17855241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4298106A Pending JPH06124709A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | リチウム電池用負極集電体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06124709A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1992
- 1992-10-09 JP JP4298106A patent/JPH06124709A/ja active Pending
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