JPH0612407Y2 - サウナバス用スト−ブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はサウナバス用ストーブに関する。

（従来の技術） この種サウナバス用ストーブは、シーズヒータを熱源と
して構成され、サウナバスの内部に設置されて使用され
る。この場合このストーブはサウナバス内の入浴者に接
近しているので、これに接触して火傷することのないよ
うに、周囲をカバーで覆うのを普通としている。

ところでこのような構成のストーブを使用するサウナバ
スにおいて、そのサウナバスを小型化することが要求さ
れている。これを小型化すると、入浴者とストーブとの
間が狭くなって危険となるので、ストーブも熱容量を落
とすことなくその外郭を小型化する必要がでてくる。

しかしストーブをこのように小型化すると、そのカバー
とシーズヒータとの間の距離が狭くなるので、カバー内
部に熱だまりが生じ、カバー内部は高温となり、場合に
よってはシーズヒータの使用許容温度を超えてしまうこ
とがある。

（考案が解決しようとする問題点） この考案はストーブの外郭形状を小型化しても、カバー
内部の温度がシーズヒータの使用許容温度を超えないよ
うにすることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この考案は内部にヒータを収納する内カバーおよびその
外側にはめ込んでなる外カバーとをもって二重カバー構
成とし、各カバーをパンチングメタルによって構成した
ことを特徴とする。

（実施例） この考案の実施例を図によって説明する。１は基台で、
その内部に熱源であるシーズヒータの支持を兼ねた端子
台が収納されてある。２は内カバーで、基台１の上部に
取り付けられてある。３は内カバー２を覆うように基台
１に取り付けられる外カバーである。

なお実際には内カバー２の頂面と外カバーの頂面との間
に空間を設け、ここに網を介してサウナストンを収納す
るようにしておくとよい。

この考案にしたがい、各カバー２，３は、その全面に小
孔４を形成したパンチングメタルによって構成されてあ
る。この小孔４全体の開口率はたとえば40％以上のもの
が望ましい。

このようにパンチングメタルによって各カバー２，３を
構成すると、シーズヒータから発生した熱は、その大半
が各カバー２，３の頂面から外部に放出されるが、その
一部はカバー２，３の小孔４から、その前方に向かって
放出される。そのため熱がカバーの内部に隠ってしまう
ことにより、内部温度が異常に上昇するようなことは、
これをもって確実に回避されるようになる。

したがってカバーを小型化することによって、その内面
とシージヒータとの間の空間が狭くなるようなことがあ
っても、従来のようにヒータの周囲温度が、許容使用温
度以上となる恐れはない。これによってカバーしたがっ
てこの種ストーブの小型化が可能となる。

なおカバーを内カバー２と、外カバー３とによって二重
カバー構造としてあるので、シーズヒータに直接向かい
合うことによって内カバー２が高温となっても、外カバ
ー３はそれほど高温となることはなく、したがって入浴
者が火傷するようなことはない。

（考案の効果） 以上詳述したようにこの考案によれば、サウナバス用ス
トーブの熱源であるヒータを覆うカバーを、パンチング
メタルによって構成したので、カバー内部の異常温度上
昇はこれをもって確実に回避でき、したがってカバーを
小型化してその内面がヒータに接近するようなことがあ
っても、そのヒータを周囲温度を使用許容温度以下に設
定することができ、したがってこの種ストーブの小型化
が容易に可能となるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す分解斜視図、第２図は
同じく斜視図である。 １……基台、２……内カバー、３……外カバー、４……
小孔、

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−147524（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−134390（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−122642（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内部にヒータを収納する内カバーおよびそ
   の外側にはめ込んでなる外カバーとをもって二重カバー
   構成とし、前記両カバーを全面に小孔が形成されてある
   パンチングメタルによって構成してなるサウナバス用ス
   トーブ。