JPH06124076A - アウトラインデータ処理装置 - Google Patents
アウトラインデータ処理装置Info
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- JPH06124076A JPH06124076A JP4274171A JP27417192A JPH06124076A JP H06124076 A JPH06124076 A JP H06124076A JP 4274171 A JP4274171 A JP 4274171A JP 27417192 A JP27417192 A JP 27417192A JP H06124076 A JPH06124076 A JP H06124076A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャラクタの形状を規定するアウトラインが
重複した領域を規定する部分がある場合でも袋文字のド
ットイメージデータを発生可能とする。 【構成】 キャラクタのアウトラインデータを交差した
位置で分割する分割処理と分割したアウトラインデータ
から輪郭線として必要なもののみを選択する選択処理
と、選択されたアウトラインデータを連続なものに結合
する結合処理とを行うことにより隠線化処理を行う。
重複した領域を規定する部分がある場合でも袋文字のド
ットイメージデータを発生可能とする。 【構成】 キャラクタのアウトラインデータを交差した
位置で分割する分割処理と分割したアウトラインデータ
から輪郭線として必要なもののみを選択する選択処理
と、選択されたアウトラインデータを連続なものに結合
する結合処理とを行うことにより隠線化処理を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アウトラインデータ処
理装置に係り、特にアウトラインデータを隠線化するア
ウトラインデータ処理装置に関する。
理装置に係り、特にアウトラインデータを隠線化するア
ウトラインデータ処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】アウトラインデータで形状を定義された
キャラクタをプリンタやディスプレイ等から出力する場
合、ドットイメージデータに変換する必要がある。この
ドットイメージデータの形式として、次の２つの方式が
ある。
キャラクタをプリンタやディスプレイ等から出力する場
合、ドットイメージデータに変換する必要がある。この
ドットイメージデータの形式として、次の２つの方式が
ある。
【０００３】その１は、「アウトラインデータの塗りつ
ぶしイメージを出力する」方式である。アウトラインデ
ータをドットイメージに変換する方式は既に公知なもの
が多くあるが、その処理の１つにラスタースキャン方式
がある。この方式は、先ず、輪郭線を画素上に重ねる。
次に、画素上にｘ軸或いはｙ軸に平行な走査線を設け、
走査線と輪郭線との交点を求め、その点から走査線毎の
ドットイメージの始点、終点を求め、その間をドットで
埋める。この処理をキャラクタ全体のドットイメージが
できあがるまで繰り返すことによりキャラクタのアウト
ラインデータからドットイメージへの変換を行う。
ぶしイメージを出力する」方式である。アウトラインデ
ータをドットイメージに変換する方式は既に公知なもの
が多くあるが、その処理の１つにラスタースキャン方式
がある。この方式は、先ず、輪郭線を画素上に重ねる。
次に、画素上にｘ軸或いはｙ軸に平行な走査線を設け、
走査線と輪郭線との交点を求め、その点から走査線毎の
ドットイメージの始点、終点を求め、その間をドットで
埋める。この処理をキャラクタ全体のドットイメージが
できあがるまで繰り返すことによりキャラクタのアウト
ラインデータからドットイメージへの変換を行う。
【０００４】その２は、「アウトラインデータの輪郭線
のイメージを出力する」方式である。即ち、袋文字（白
抜き文字）を出力する場合である。アウトラインデータ
の軌跡に沿って、アウトラインが通る画素からドットを
配置していく。
のイメージを出力する」方式である。即ち、袋文字（白
抜き文字）を出力する場合である。アウトラインデータ
の軌跡に沿って、アウトラインが通る画素からドットを
配置していく。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式では、図１２に示すようにキャラクタのアウトライ
ンが重複した領域（斜線部）を規定する部分を持つデー
タを用いて、従来技術で示した「その２」のイメージを
出力する場合がある。この場合、袋文字をプリンタやデ
ィスプレイ等の装置に出力すると、図１３に黒ぬりで示
すように、重複した領域を規定する部分のアウトライン
がドットとして現われてしまうため袋文字にはならなか
った。
方式では、図１２に示すようにキャラクタのアウトライ
ンが重複した領域（斜線部）を規定する部分を持つデー
タを用いて、従来技術で示した「その２」のイメージを
出力する場合がある。この場合、袋文字をプリンタやデ
ィスプレイ等の装置に出力すると、図１３に黒ぬりで示
すように、重複した領域を規定する部分のアウトライン
がドットとして現われてしまうため袋文字にはならなか
った。
【０００６】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、キャラクタの形状を規定するア
ウトラインが重複した領域を規定する部分がある場合で
も袋文字のドットイメージデータを発生可能なアウトラ
インデータ処理装置を提供することを目的とする。
になされたものであり、キャラクタの形状を規定するア
ウトラインが重複した領域を規定する部分がある場合で
も袋文字のドットイメージデータを発生可能なアウトラ
インデータ処理装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の第１のアウトラインデータ処理装置は、キャ
ラクタのアウトラインデータを互いに交差する点で分割
して分割セグメントデータ生成する分割手段と、前記分
割セグメントデータからキャラクタの境界として必要な
ものを選択する選択手段と、前記選択手段で必要である
と判断された分割セグメントデータを結合し、重複した
領域を規定する部分の無いアウトラインデータを生成す
る結合手段とを備えている。
に本発明の第１のアウトラインデータ処理装置は、キャ
ラクタのアウトラインデータを互いに交差する点で分割
して分割セグメントデータ生成する分割手段と、前記分
割セグメントデータからキャラクタの境界として必要な
ものを選択する選択手段と、前記選択手段で必要である
と判断された分割セグメントデータを結合し、重複した
領域を規定する部分の無いアウトラインデータを生成す
る結合手段とを備えている。
【０００８】又、第２のアウトラインデータ処理装置
は、キャラクタのアウトラインデータをドットイメージ
データに変換する装置であって、ドットイメージデータ
の形式を塗りつぶし文字か袋文字かで指定する出力形式
指定手段と、前記出力形式指定手段で塗りつぶし文字の
指定であった場合には、アウトラインデータの内部にド
ットを配置して出力する塗りつぶし手段と、前記出力形
式指定手段で袋文字の指定であった場合、重複した領域
を規定する部分の無いアウトラインデータを生成する隠
線化手段と、前記隠線化手段で得られた重複した領域を
規定する部分の無いアウトラインの輪郭線上にドットを
配置して出力する袋文字生成手段とを備え、前記隠線化
手段が第１のアウトラインデータ処理装置である。
は、キャラクタのアウトラインデータをドットイメージ
データに変換する装置であって、ドットイメージデータ
の形式を塗りつぶし文字か袋文字かで指定する出力形式
指定手段と、前記出力形式指定手段で塗りつぶし文字の
指定であった場合には、アウトラインデータの内部にド
ットを配置して出力する塗りつぶし手段と、前記出力形
式指定手段で袋文字の指定であった場合、重複した領域
を規定する部分の無いアウトラインデータを生成する隠
線化手段と、前記隠線化手段で得られた重複した領域を
規定する部分の無いアウトラインの輪郭線上にドットを
配置して出力する袋文字生成手段とを備え、前記隠線化
手段が第１のアウトラインデータ処理装置である。
【０００９】
【作用】分割手段は、キャラクタのアウトラインデータ
を互いに交差する点で分割し、分割セグメントデータを
生成する。選択手段は、前記分割手段で分割された分割
セグメントデータからキャラクタの境界として必要なも
のを選択する。結合手段は、前記選択手段で必要である
と判断された分割セグメントデータを結合し、重複した
領域を規定する部分の無いアウトラインデータを生成す
る。
を互いに交差する点で分割し、分割セグメントデータを
生成する。選択手段は、前記分割手段で分割された分割
セグメントデータからキャラクタの境界として必要なも
のを選択する。結合手段は、前記選択手段で必要である
と判断された分割セグメントデータを結合し、重複した
領域を規定する部分の無いアウトラインデータを生成す
る。
【００１０】また、出力形式指定手段は、ドットイメー
ジデータの形式を塗りつぶし文字か袋文字かで指定す
る。塗りつぶし手段は、前記出力形式指定手段で塗りつ
ぶし文字の指定であった場合に、キャラクタのアウトラ
インデータの内部にドットを配置して出力する。隠線化
手段は、前記出力形式指定手段で袋文字の指定であった
場合、重複した領域を規定する部分の無いアウトライン
データを生成する第１のアウトラインデータ処理装置で
あり、袋文字生成手段は前記隠線化手段で得られた重複
する領域を規定する部分の無いアウトラインデータの輪
郭線上にドットを配置して出力する。
ジデータの形式を塗りつぶし文字か袋文字かで指定す
る。塗りつぶし手段は、前記出力形式指定手段で塗りつ
ぶし文字の指定であった場合に、キャラクタのアウトラ
インデータの内部にドットを配置して出力する。隠線化
手段は、前記出力形式指定手段で袋文字の指定であった
場合、重複した領域を規定する部分の無いアウトライン
データを生成する第１のアウトラインデータ処理装置で
あり、袋文字生成手段は前記隠線化手段で得られた重複
する領域を規定する部分の無いアウトラインデータの輪
郭線上にドットを配置して出力する。
【００１１】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。本実施例は、レーザプリンタのアウ
トラインフォントをドットイメージに変換し、出力する
処理である。
参照して説明する。本実施例は、レーザプリンタのアウ
トラインフォントをドットイメージに変換し、出力する
処理である。
【００１２】図１に、前記レーザプリンタの制御回路の
うち、主としてアウトラインデータからドットイメージ
データを発生する部分のブロック図を示す。図１に示す
ように、この制御回路の主要部分をなすマイクロコンピ
ュータ部１０は、ＣＰＵ１２と、キャラクタＲＯＭ１３
と、プログラムＲＯＭ１４と、テキストメモリ１５と、
ワーキングメモリ１６と、ドットデータメモリ１７を備
えている。これらＣＰＵ１２等は、バス１８を介して互
いに接続され、更にマイクロコンピュータ部１０にはバ
ス１８を介して入力装置２０及び印字装置３０が接続さ
れている。
うち、主としてアウトラインデータからドットイメージ
データを発生する部分のブロック図を示す。図１に示す
ように、この制御回路の主要部分をなすマイクロコンピ
ュータ部１０は、ＣＰＵ１２と、キャラクタＲＯＭ１３
と、プログラムＲＯＭ１４と、テキストメモリ１５と、
ワーキングメモリ１６と、ドットデータメモリ１７を備
えている。これらＣＰＵ１２等は、バス１８を介して互
いに接続され、更にマイクロコンピュータ部１０にはバ
ス１８を介して入力装置２０及び印字装置３０が接続さ
れている。
【００１３】前記プログラムＲＯＭ１４には、本実施例
で行う様々な制御を実施するためのプログラムが記憶さ
れている。前記テキストメモリ１５には、後述する入力
装置２０から入力されるキャラクタコード，文字サイ
ズ，文字の出力形式（塗りつぶし文字，袋文字）の指定
のデータ等が記憶される。
で行う様々な制御を実施するためのプログラムが記憶さ
れている。前記テキストメモリ１５には、後述する入力
装置２０から入力されるキャラクタコード，文字サイ
ズ，文字の出力形式（塗りつぶし文字，袋文字）の指定
のデータ等が記憶される。
【００１４】前記ワーキングメモリ１６には、ＣＰＵ１
２がプログラムを実行するときに必要なデータが一時的
に記憶される。前記ドットデータメモリ１７には、アウ
トラインデータから変換されたドットイメージデータが
記憶される。
２がプログラムを実行するときに必要なデータが一時的
に記憶される。前記ドットデータメモリ１７には、アウ
トラインデータから変換されたドットイメージデータが
記憶される。
【００１５】前記キャラクタＲＯＭ１３には、文字・記
号等の輪郭線の形状を、直線及び３次ベジェ曲線（以
下、単に曲線と称する）の集合で定義したアウトライン
フォントデータが記憶されている。尚、本実施例のアウ
トラインフォントデータは、輪郭線の重複した領域を規
定した部分を持つことを許している。アウトラインフォ
ントデータは、座標値データと属性フラグから構成さ
れ、座標値データはｘｙ１組の座標値であり、属性フラ
グは直線「Ｌ」及び曲線「Ｂ」がある。又、このアウト
ラインデータは、外側の輪郭線を示すデータは反時計方
向に、内側の輪郭線を示すデータは時計方向に格納され
ている。即ち、図２に示す直線のみからなるデータは、
図３に示す形式で格納されている。なお、図２，図３の
内容説明は後述する。
号等の輪郭線の形状を、直線及び３次ベジェ曲線（以
下、単に曲線と称する）の集合で定義したアウトライン
フォントデータが記憶されている。尚、本実施例のアウ
トラインフォントデータは、輪郭線の重複した領域を規
定した部分を持つことを許している。アウトラインフォ
ントデータは、座標値データと属性フラグから構成さ
れ、座標値データはｘｙ１組の座標値であり、属性フラ
グは直線「Ｌ」及び曲線「Ｂ」がある。又、このアウト
ラインデータは、外側の輪郭線を示すデータは反時計方
向に、内側の輪郭線を示すデータは時計方向に格納され
ている。即ち、図２に示す直線のみからなるデータは、
図３に示す形式で格納されている。なお、図２，図３の
内容説明は後述する。
【００１６】前記入力装置２０は、外部から供給される
キャラクタコード，文字サイズの指定，斜体や回転等変
形の指定のデータを入力する装置である。前記印字装置
３０は、電子写真方式によりドットデータメモリ１７か
ら読み出したドットイメージデータを印字する装置であ
る。
キャラクタコード，文字サイズの指定，斜体や回転等変
形の指定のデータを入力する装置である。前記印字装置
３０は、電子写真方式によりドットデータメモリ１７か
ら読み出したドットイメージデータを印字する装置であ
る。
【００１７】次に、本レーザプリンタにおけるアウトラ
インデータから文字のドットイメージデータを発生する
処理を説明する。ドットイメージデータの発生処理の概要説明（図４） 先ず、図４に示すフローチャートを用いてドットイメー
ジデータの発生処理の概要を説明する。
インデータから文字のドットイメージデータを発生する
処理を説明する。ドットイメージデータの発生処理の概要説明（図４） 先ず、図４に示すフローチャートを用いてドットイメー
ジデータの発生処理の概要を説明する。
【００１８】キャラクタＲＯＭ１３から所望の１文字部
分のアウトラインデータを読み出してワーキングメモリ
１６に図３に示すデータを書き込み（ステップＳ１）、
入力装置２０から読み込んだアウトラインデータの座標
値を所望のサイズに変換したり、斜体化，回転等の座標
変換処理を行う（ステップＳ２）。
分のアウトラインデータを読み出してワーキングメモリ
１６に図３に示すデータを書き込み（ステップＳ１）、
入力装置２０から読み込んだアウトラインデータの座標
値を所望のサイズに変換したり、斜体化，回転等の座標
変換処理を行う（ステップＳ２）。
【００１９】次いで、現在処理すべき文字の出力形式が
袋文字であるか否かを判定する（ステップＳ３）。ここ
で、袋文字でない、即ち、塗りつぶし文字であると判定
された場合は、ステップＳ４を実行し、袋文字であると
判定された場合は、ステップＳ５を実行する。前記ステ
ップＳ４は、塗りつぶし文字のドットイメージデータを
作成してドットデータメモリ１７に格納する処理であ
り、前記ステップＳ５は、袋文字のドットイメージデー
タを作成してドットデータメモリ１７に格納する処理で
ある。ドットイメージデータの発生処理の細部説明（ステッ
プＳ４） 次に、前記ステップＳ４の「塗りつぶし処理」について
説明する。本実施例の塗りつぶし処理はラスターキャン
方式で処理され、この技術は公知技術であるので簡単に
説明する。
袋文字であるか否かを判定する（ステップＳ３）。ここ
で、袋文字でない、即ち、塗りつぶし文字であると判定
された場合は、ステップＳ４を実行し、袋文字であると
判定された場合は、ステップＳ５を実行する。前記ステ
ップＳ４は、塗りつぶし文字のドットイメージデータを
作成してドットデータメモリ１７に格納する処理であ
り、前記ステップＳ５は、袋文字のドットイメージデー
タを作成してドットデータメモリ１７に格納する処理で
ある。ドットイメージデータの発生処理の細部説明（ステッ
プＳ４） 次に、前記ステップＳ４の「塗りつぶし処理」について
説明する。本実施例の塗りつぶし処理はラスターキャン
方式で処理され、この技術は公知技術であるので簡単に
説明する。
【００２０】従来技術の「その１」で説明したように、
画素上に配置されたアウトラインデータに走査線を設
け、走査線毎に塗りつぶしの始点及び終点のドットの位
置を決定する。この塗りつぶしの始点及び終点のドット
の位置の決定に公知のノン・ゼロ・ワインディング・ル
ールを用いる。
画素上に配置されたアウトラインデータに走査線を設
け、走査線毎に塗りつぶしの始点及び終点のドットの位
置を決定する。この塗りつぶしの始点及び終点のドット
の位置の決定に公知のノン・ゼロ・ワインディング・ル
ールを用いる。
【００２１】ノン・ゼロ・ワインディング・ルールは、
任意の画素が輪郭線の内部であるか否かを判定する手法
であり、この手法によればアウトラインデータが重なっ
ている図形でも正しく塗りつぶされるという特徴を持
つ。このルールは、０で初期化された符号付きのカウン
タを用意し、走査線を走らせ文字の輪郭線に当たった時
にはその輪郭線の交差する方向をチェックし、例えば
「右向き」の場合はカウンタに１を加え、「左向き」の
場合はカウンタから１を引くという作業を行い、カウン
タの絶対値が０でない点が文字の内部に当たる部分であ
ると判断するルールである。
任意の画素が輪郭線の内部であるか否かを判定する手法
であり、この手法によればアウトラインデータが重なっ
ている図形でも正しく塗りつぶされるという特徴を持
つ。このルールは、０で初期化された符号付きのカウン
タを用意し、走査線を走らせ文字の輪郭線に当たった時
にはその輪郭線の交差する方向をチェックし、例えば
「右向き」の場合はカウンタに１を加え、「左向き」の
場合はカウンタから１を引くという作業を行い、カウン
タの絶対値が０でない点が文字の内部に当たる部分であ
ると判断するルールである。
【００２２】即ち、画素上のアウトラインデータに走査
線ベクトル（以後、単に走査線と称する）をｘの値が小
さい方から大きい方に設け、その走査線上の塗りつぶし
の始点及び終点のドットを求める。先ず、その走査線と
アウトラインデータの交点を全て求める。このとき、走
査線に対するアウトラインの方向を「右向き」か「左向
きか」で記憶する。次に、この交点を走査線を規定する
座標とは反対の座標値、即ち、走査線がｙ座標で規定さ
れていれば交点のｘ座標値で、走査線がｘ座標で規定さ
れていればｙ座標で、昇順にソートする。ソートされた
交点を順に調べ、各交点のアウトラインの方向をチェッ
クし、前述の如くカウンタを操作し、カウンタの絶対値
が０から１に変換する点が始点を決める交点（以後、単
に始点と称する）、１から０に変換する点が終点を決め
る交点（以後、単に終点と称する）と認識することがで
きる。
線ベクトル（以後、単に走査線と称する）をｘの値が小
さい方から大きい方に設け、その走査線上の塗りつぶし
の始点及び終点のドットを求める。先ず、その走査線と
アウトラインデータの交点を全て求める。このとき、走
査線に対するアウトラインの方向を「右向き」か「左向
きか」で記憶する。次に、この交点を走査線を規定する
座標とは反対の座標値、即ち、走査線がｙ座標で規定さ
れていれば交点のｘ座標値で、走査線がｘ座標で規定さ
れていればｙ座標で、昇順にソートする。ソートされた
交点を順に調べ、各交点のアウトラインの方向をチェッ
クし、前述の如くカウンタを操作し、カウンタの絶対値
が０から１に変換する点が始点を決める交点（以後、単
に始点と称する）、１から０に変換する点が終点を決め
る交点（以後、単に終点と称する）と認識することがで
きる。
【００２３】例えば、カウンタｃを設け、図２に示すキ
ャラクタのアウトラインデータに走査線Ｑを設定した場
合、交点はｐ0 、ｐ1 、ｐ2 、ｐ3 、ｐ4 、ｐ5 が得ら
れ、走査線がｙ座標で規定されているので、ｘ座標でソ
ートするとこの順になる。この点を順に調べる。ｐ0 は
「右向き」の交点であるのでｃ＝０から１になるのでｐ
0 は始点と判断する。ｐ1 は「左向き」であるのでｃ＝
１から０になるのでｐ1 は終点である。ｐ2 は「右向
き」であるのでｃ＝０から１になるのでｐ2 は始点であ
る。ｐ3 は「右向き」であるのでｃ＝１から２になるの
でｐ3 は始点でも終点でもない。ｐ4 は「左向き」であ
るのでｃ＝２から１になるのでｐ4 は始点でも終点でも
ない。ｐ5 は「左向き」であるのでｃ＝１から０になる
のでｐ5 は終点である。従って、第１の塗りつぶし領域
は始点がｐ0 であり終点がｐ1 である領域、第２の塗り
つぶし領域は始点ｐ2 であり終点がｐ5 の領域であると
認識できる。尚、本実施例では始点と終点のドットの位
置は交点座標の小数点以下を切り捨てた位置とする。こ
の始点のドットと終点のドットの間の全ての画素にドッ
トを配置することにより走査線Ｑ上の塗りつぶし処理が
完了する。従って、この走査線Ｑを移動し、文字全体の
イメージが完成するまで処理を繰り返すことにより塗り
つぶし処理が完了する。
ャラクタのアウトラインデータに走査線Ｑを設定した場
合、交点はｐ0 、ｐ1 、ｐ2 、ｐ3 、ｐ4 、ｐ5 が得ら
れ、走査線がｙ座標で規定されているので、ｘ座標でソ
ートするとこの順になる。この点を順に調べる。ｐ0 は
「右向き」の交点であるのでｃ＝０から１になるのでｐ
0 は始点と判断する。ｐ1 は「左向き」であるのでｃ＝
１から０になるのでｐ1 は終点である。ｐ2 は「右向
き」であるのでｃ＝０から１になるのでｐ2 は始点であ
る。ｐ3 は「右向き」であるのでｃ＝１から２になるの
でｐ3 は始点でも終点でもない。ｐ4 は「左向き」であ
るのでｃ＝２から１になるのでｐ4 は始点でも終点でも
ない。ｐ5 は「左向き」であるのでｃ＝１から０になる
のでｐ5 は終点である。従って、第１の塗りつぶし領域
は始点がｐ0 であり終点がｐ1 である領域、第２の塗り
つぶし領域は始点ｐ2 であり終点がｐ5 の領域であると
認識できる。尚、本実施例では始点と終点のドットの位
置は交点座標の小数点以下を切り捨てた位置とする。こ
の始点のドットと終点のドットの間の全ての画素にドッ
トを配置することにより走査線Ｑ上の塗りつぶし処理が
完了する。従って、この走査線Ｑを移動し、文字全体の
イメージが完成するまで処理を繰り返すことにより塗り
つぶし処理が完了する。
【００２４】尚、交点を求める際、走査線と一致する直
線とは交点が無いものとする。ドットイメージデータの発生処理の細部説明（ステッ
プＳ５） 次に、ステップＳ５の「袋文字作成処理」について図５
に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
線とは交点が無いものとする。ドットイメージデータの発生処理の細部説明（ステッ
プＳ５） 次に、ステップＳ５の「袋文字作成処理」について図５
に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
【００２５】この処理は、符号１０で示す隠線化処理に
よりアウトラインデータを隠線化処理してから輪郭線の
ドットイメージを作成する処理である。先ず、互いに交
差した部分でアウトラインを分割する（ステップＳ１
１）。即ち、この処理により、図２に示したアウトライ
ンデータは図６に示すように分割され、図３に示すデー
タは図７に示すように変換される。
よりアウトラインデータを隠線化処理してから輪郭線の
ドットイメージを作成する処理である。先ず、互いに交
差した部分でアウトラインを分割する（ステップＳ１
１）。即ち、この処理により、図２に示したアウトライ
ンデータは図６に示すように分割され、図３に示すデー
タは図７に示すように変換される。
【００２６】次に、図形の真の境界の部分を選択する
（ステップＳ１２）。図形の真の境界は塗りつぶし処理
で説明した塗りつぶしの始点及び終点を決定する方法を
応用する。即ち、塗りつぶし処理と同様に走査線を設
け、前記ノン・ゼロ・ワインディング・ルールにより、
始点或いは終点に相当する交点を規定する直線或いは曲
線を真の境界として選択する。即ち、塗りつぶしの始点
にも終点にもならない交点を規定する直線或いは曲線を
削除する。このような処理を、走査線の位置の設定を換
えつつ行うが、この走査線の設定は、分割されたアウト
ラインデータのどの直線及び曲線にも少なくとも１回は
走査線が横切るように行う。尚、塗りつぶし処理でも説
明したが走査線と一致する直線は交点が無いと判定する
ため、その直線と直交する方向の走査線で判定を行う必
要がある。この処理を、図６に示すアウトラインデータ
（即ち、図７に示すデータ）に施した結果は、図８に示
すデータになる。
（ステップＳ１２）。図形の真の境界は塗りつぶし処理
で説明した塗りつぶしの始点及び終点を決定する方法を
応用する。即ち、塗りつぶし処理と同様に走査線を設
け、前記ノン・ゼロ・ワインディング・ルールにより、
始点或いは終点に相当する交点を規定する直線或いは曲
線を真の境界として選択する。即ち、塗りつぶしの始点
にも終点にもならない交点を規定する直線或いは曲線を
削除する。このような処理を、走査線の位置の設定を換
えつつ行うが、この走査線の設定は、分割されたアウト
ラインデータのどの直線及び曲線にも少なくとも１回は
走査線が横切るように行う。尚、塗りつぶし処理でも説
明したが走査線と一致する直線は交点が無いと判定する
ため、その直線と直交する方向の走査線で判定を行う必
要がある。この処理を、図６に示すアウトラインデータ
（即ち、図７に示すデータ）に施した結果は、図８に示
すデータになる。
【００２７】次いで、ステップＳ１２で加工されたデー
タを結合する処理を行う（ステップＳ１３）。ステップ
Ｓ１２で処理されたデータは図８に示す通り連続した輪
郭線のデータではない。従って、ステップＳ１３の処理
を施し、連続した輪郭線のデータにする。ステップＳ１
１〜Ｓ１３の処理によって隠線化処理された結果を図９
に示し、その結果のアウトラインを図１０に示す。
タを結合する処理を行う（ステップＳ１３）。ステップ
Ｓ１２で処理されたデータは図８に示す通り連続した輪
郭線のデータではない。従って、ステップＳ１３の処理
を施し、連続した輪郭線のデータにする。ステップＳ１
１〜Ｓ１３の処理によって隠線化処理された結果を図９
に示し、その結果のアウトラインを図１０に示す。
【００２８】次いで、ステップＳ１３までの処理により
得られた隠線化処理されたアウトラインデータにドット
を配置し、ドットデータメモリ１７に格納する（ステッ
プＳ１４）。アウトラインデータに沿ったドットイメー
ジを得る技術は、公知技術であるので説明を省略する。
この処理で得られたドットイメージデータを図１１に示
す。このように、図１３に示した符号Ａ，Ｂのような部
分のない袋文字が完成する。
得られた隠線化処理されたアウトラインデータにドット
を配置し、ドットデータメモリ１７に格納する（ステッ
プＳ１４）。アウトラインデータに沿ったドットイメー
ジを得る技術は、公知技術であるので説明を省略する。
この処理で得られたドットイメージデータを図１１に示
す。このように、図１３に示した符号Ａ，Ｂのような部
分のない袋文字が完成する。
【００２９】本実施例では、レーザプリンタに本発明の
アウトラインデータ処理装置（文字記号発生装置）を適
用した例を示したが、これに限らず、他の方式のプリン
タやディスプレイ装置にはもちろん、アウトラインデー
タを処理する装置ならどのようなものでも応用可能であ
る。
アウトラインデータ処理装置（文字記号発生装置）を適
用した例を示したが、これに限らず、他の方式のプリン
タやディスプレイ装置にはもちろん、アウトラインデー
タを処理する装置ならどのようなものでも応用可能であ
る。
【００３０】又、本実施例では、アウトラインデータを
ドットイメージデータに変換し出力する例を示したが、
袋文字作成処理の隠線化処理のみを行い、隠線化された
アウトラインデータを作成し、そのアウトラインデータ
を出力するアウトラインデータの隠線化を行う装置にも
適用することもできる。
ドットイメージデータに変換し出力する例を示したが、
袋文字作成処理の隠線化処理のみを行い、隠線化された
アウトラインデータを作成し、そのアウトラインデータ
を出力するアウトラインデータの隠線化を行う装置にも
適用することもできる。
【００３１】又、本実施例では、塗りつぶし処理、袋文
字作成処理で塗りつぶし領域の始点と終点を求める方法
としてノン・ゼロ・ワインディング・ルールを応用した
方法を用いが、これに限らず、輪郭線の内部を示す始点
・終点が認識できればどのような方法でも良い。
字作成処理で塗りつぶし領域の始点と終点を求める方法
としてノン・ゼロ・ワインディング・ルールを応用した
方法を用いが、これに限らず、輪郭線の内部を示す始点
・終点が認識できればどのような方法でも良い。
【００３２】又、本実施例では塗りつぶし文字を出力す
るか袋文字を出力するかの指定は入力装置からコマンド
形式で指定したが、これに限らず他の方法にも変更可能
である。
るか袋文字を出力するかの指定は入力装置からコマンド
形式で指定したが、これに限らず他の方法にも変更可能
である。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、アウトラインデータの交差点で分割
し、分割セグメントデータからキャラクタと境界として
必要なものを選択し、その選択した分割セグメントデー
タを結合しているので、重複した領域を持たない袋文字
のドットイメージデータを発生することができる。
本発明によれば、アウトラインデータの交差点で分割
し、分割セグメントデータからキャラクタと境界として
必要なものを選択し、その選択した分割セグメントデー
タを結合しているので、重複した領域を持たない袋文字
のドットイメージデータを発生することができる。
【図１】本発明の実施例のマイクロコンピュータ部のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図２】前記実施例におけるキャラクタのアウトライン
データの例を示す図である。
データの例を示す図である。
【図３】前記実施例におけるキャラクタデータの格納形
式の概念図である。
式の概念図である。
【図４】前記実施例における文字作成処理の概略フロー
チャートである。
チャートである。
【図５】前記実施例における袋文字作成処理のフローチ
ャートである。
ャートである。
【図６】前記実施例におけるアウトライン分割処理を施
したアウトラインデータの形状を示す図である。
したアウトラインデータの形状を示す図である。
【図７】前記実施例におけるアウトライン分割処理を施
したアウトラインデータを示す図である。
したアウトラインデータを示す図である。
【図８】前記実施例におけるアウトライン選択処理を施
したアウトラインデータを示す図である。
したアウトラインデータを示す図である。
【図９】前記実施例における隠線化処理を施したアウト
ラインデータを示す図である。
ラインデータを示す図である。
【図１０】前記実施例における隠線化処理を施したアウ
トラインデータの形状を示す図である。
トラインデータの形状を示す図である。
【図１１】前記実施例における袋文字処理のドットイメ
ージを示す図である。
ージを示す図である。
【図１２】キャラクタのアウトラインが重複した場合を
説明する図である。
説明する図である。
【図１３】従来方式による袋文字処理のドットイメージ
を示す図である。
を示す図である。
１２…ＣＰＵ（袋文字生成手段，隠線化手段，分割手
段，選択手段，結合手段） １３…キャラクタＲＯＭ １４…プログラムＲＯＭ １５…テキストメモリ １６…ワーキングメモリ １７…ドットデータメモリ ２０…入力装置（出力形式指定手段） Ｓ５４…塗りつぶし文字作成処理（塗りつぶし処理） Ｓ５５…袋文字作成処理
段，選択手段，結合手段） １３…キャラクタＲＯＭ １４…プログラムＲＯＭ １５…テキストメモリ １６…ワーキングメモリ １７…ドットデータメモリ ２０…入力装置（出力形式指定手段） Ｓ５４…塗りつぶし文字作成処理（塗りつぶし処理） Ｓ５５…袋文字作成処理
Claims (2)
- 【請求項１】 キャラクタの輪郭線の形状を規定した２
以上のアウトラインデータの重複部分を隠線化処理する
アウトラインデータ処理装置であって、 互いに交差するアウトラインデータの交差点で分割して
分割セグメントデータを生成する分割手段と、 前記分割セグメントデータからキャラクタの境界として
必要なものを選択する選択手段と、 前記選択手段で必要であると判断された前記分割セグメ
ントデータを結合し、重複部分を持たないアウトライン
データを生成する結合手段と、を備えたことを特徴とす
るアウトラインデータ処理装置。 - 【請求項２】 前記アウトラインデータ処理装置は、ア
ウトラインデータをドットイメージデータに変換する変
換装置であって、 前記ドットイメージデータの形式を塗りつぶし文字か袋
文字かで指定する出力形式指定手段と、 前記出力形式指定手段で塗りつぶし文字の指定であった
場合には、前記アウトラインデータの内部にドットを配
置して出力する塗りつぶし手段と、 前記出力形式指定手段で袋文字の指定であった場合、前
記アウトラインデータから重複した領域を規定した部分
を持たないアウトラインデータを生成する隠線化手段
と、 前記隠線化手段で得られた重複した領域を規定した部分
を持たないアウトラインデータの輪郭線上にドットを配
置して出力する袋文字生成手段と、を備えたことを特徴
とする請求項１記載のアウトラインデータ処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04274171A JP3082467B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | アウトラインデータ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04274171A JP3082467B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | アウトラインデータ処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06124076A true JPH06124076A (ja) | 1994-05-06 |
| JP3082467B2 JP3082467B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=17538031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04274171A Expired - Fee Related JP3082467B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | アウトラインデータ処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3082467B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007248583A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-09-27 | Seiko Epson Corp | 表示プログラム、データ構造及び表示装置 |
| CN113362352A (zh) * | 2021-06-04 | 2021-09-07 | 杭州展晖科技有限公司 | 一种基于plt文件融合重叠轮廓的方法 |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP04274171A patent/JP3082467B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007248583A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-09-27 | Seiko Epson Corp | 表示プログラム、データ構造及び表示装置 |
| CN113362352A (zh) * | 2021-06-04 | 2021-09-07 | 杭州展晖科技有限公司 | 一种基于plt文件融合重叠轮廓的方法 |
| CN113362352B (zh) * | 2021-06-04 | 2022-07-22 | 杭州展晖科技有限公司 | 一种基于plt文件融合重叠轮廓的方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3082467B2 (ja) | 2000-08-28 |
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