JPH06123961A - 位相シフトマスク及び位相シフトマスクブランク並びに位相シフトマスクの製造方法 - Google Patents

位相シフトマスク及び位相シフトマスクブランク並びに位相シフトマスクの製造方法

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JPH06123961A
JPH06123961A JP27274192A JP27274192A JPH06123961A JP H06123961 A JPH06123961 A JP H06123961A JP 27274192 A JP27274192 A JP 27274192A JP 27274192 A JP27274192 A JP 27274192A JP H06123961 A JPH06123961 A JP H06123961A
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light
pattern
film
shift mask
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JP27274192A
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Naohiro Yokogawa
直博 横川
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半透光性膜パターンを有するハーフトーン型
の位相シフトマスクと遮光性膜パターンを有する位相シ
フトマスクとを同一基板上に有する位相シフトマスクを
得る。 【構成】 透明基板2上にエッチング停止膜3、所定の
パターンを形成する位相シフト層4が順次形成されてお
り、領域Aに形成された位相シフト層4上にクロムから
なる遮光性膜パターン5が形成され、領域Bに形成され
た位相シフト層4上にモリブデン・シリサイドからなる
半透光性膜パターン6が形成されたもので、レベンソン
型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマス
クが同一基板上に形成されてなる位相シフトマスクであ
る。半透光性膜パターンを構成するクロムと遮光性膜パ
ターンを構成するモリブデン・シリサイドとは、一方の
パターンを形成するエッチング処理に用いるエッチング
媒体に対して他方のパターンを構成する物質が耐性を有
する組み合わせである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の透光部間を透過
する露光光間に位相差を生成することにより、転写パタ
ーンの解像度を向上させた位相シフトマスクの製造方法
に関する。特に、半透光性膜を有する、いわゆるハーフ
トーン型位相シフトマスクとその他の様々な種類の位相
シフトマスクを同一基板上に形成されることを可能にし
た位相シフトマスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトマスクに形成される遮光性
膜パターンの形状は、製造する半導体装置等のパターン
によって様々な種類があり、ラインアンドスペースター
ンのような遮光膜パターンが周期的に繰り返される繰り
返しパターン及び単一のホール、ドット又はライン、ス
ペース等の孤立パターン等に区分される。そして、これ
らのパターン形状に応じて、位相シフトマスクにも種類
があり、形成する遮光性膜パターンによって使い分けら
れている。
【0003】例えば、繰り返しパターンに適している位
相シフトマスクとしては、例えば特開昭57ー1737
44号公報に記載されているような、いわゆるレベンソ
ン型の位相シフトマスクがある。
【0004】図31は、レベンソン型の位相シフトマス
クの一例を示したものである。この位相シフトマスク1
00は、基板101上にクロムからなるラインアンドス
ペースパターンたる遮光性膜パターン102を形成し、
この遮光性膜パターン102のラインパターンたる遮光
性膜部102aの両側に形成されたスペースパターンた
る透光部102b及び102cのうちの一方に位相シフ
ト層103を形成したものである。換言すると、スペー
ス1つおきに位相シフト層103を形成したものであ
る。これにより、位相シフト層103が形成されていな
い透光部102bを通過する露光光L1 と位相シフト層
が形成された透光部102cを通過する露光光L2 との
位相を、例えばλ/2(180°)だけシフトさせるこ
とにより、回折作用で遮光膜部102aの影の部分にま
で回り込んだ露光光が干渉されて相殺されるようにした
ものである。
【0005】また、単一のホール、ドット又はライン、
スペース等の孤立パターンに適している位相シフトマス
クとしては、例えば特開平4ー136854号公報に記
載されているような、いわゆるハーフトーン型の位相シ
フトマスクがある。
【0006】図32にハーフトーン型の一例を示す。こ
の位相シフトマスク200は、透明基板201上に、透
過率1〜50%程度の薄いクロムからなる半透光性膜パ
ターン202を形成し、半透光性膜パターン202の半
透光性膜部202aの上に位相シフト層203を形成し
たものである。これにより、半透光性膜部202aを透
過するレジスト感度以下の光L2 の位相を反転させ、透
光部202bを通過す光L1 との回折・干渉によって透
光部202aと半透光性膜部202bとの境界部で光強
度がゼロになる部分を設けて半透光性膜パターン202
によって形成される露光パターンの光強度コントラスト
を向上させるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同一基板上
に繰り返しパターンと孤立パターンとを有する位相シフ
トマスクを製造する際、それぞれの遮光膜パターンの形
状に合わせて上記したような複数の型の位相シフトマス
クを同一基板上に形成する必要がある。しかしながら、
特開平4ー136854号公報に記載されたようなクロ
ムからなる半透光性膜パターンを有するハーフトーン型
と、例えば特開昭57ー173744号公報に記載され
ているレベンソン型の位相シフトマスクのようなクロム
からなる遮光性膜を有するものを、同一基板上に形成す
ることができない。即ち同じクロムからなる遮光性膜パ
ターンの遮光部と半透光性膜パターンの半透光部とを、
それぞれ異なる膜厚に形成することはできない問題点が
あった。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は半透光性膜パターンを有す
るハーフトーン型の位相シフトマスクと遮光性膜パター
ンを有する位相シフトマスクとを同一基板上に有する位
相シフトマスク及びそのような位相シフトマスクを形成
することができる位相シフトマスクブランク、並びにそ
のような位相シフトマスクを容易に形成することができ
るような方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明にかかる位相シフトマスクは、(1) 透明
基板上に、実質的に露光に寄与する強度の光を通過させ
る透光部と実質的に露光に寄与しない強度の光を通過さ
せる半透光部とで構成される半透光性膜パターン及び透
光部と遮光部とで構成される遮光性膜パターンと、前記
遮光性膜パターンの所望の透光部及び前記半透光性膜パ
ターンの半透光部を通過する光の位相を推移させる位相
シフト層とを有する位相シフトマスクであって、前記半
透光性膜パターンを構成する物質と前記遮光性膜パター
ンを構成する物質との組み合わせを、一方のパターンを
形成するエッチング処理に用いるエッチング媒体に対し
て他方のパターンを構成する物質が耐性を有する組み合
わせに選定したことを特徴とする構成とした。
【0010】また、構成1の態様として、(2) 構成
1の位相シフトマスクにおいて、前記半透光性膜パター
ンを構成する物質と前記遮光性膜パターンを構成する物
質との組み合わせを、金属シリサイドとクロムを主成分
とする物質との組み合わせに選定したことを特徴とする
構成とし、さらに、構成1及び2の態様として、(3)
構成1又は2の位相シフトマスクにおいて、前記金属
シリサイドが、モリブデン・シリサイド、タンタル・シ
リサイド、タングステン・シリサイドの中から選ばれた
一種であることを特徴とする構成とした。
【0011】また、本発明にかかる位相シフトマスクブ
ランクは、(4) 透明基板上に、半透光性膜、遮光性
膜、位相シフト膜とが順次形成されている位相シフトマ
スクブランクであって、前記半透光性膜を構成する物質
と前記遮光性膜を構成する物質との組み合わせを、前記
半透光性膜又は遮光性膜の一方にパターンを形成するエ
ッチング処理に用いるエッチング媒体に対して他方を構
成する物質が耐性を有する組み合わせに選定したことを
特徴とする構成とし、この構成4の態様として、(5)
前記半透光性膜を構成する物質と前記遮光性膜を構成
する物質との組み合わせを、金属シリサイドとクロムを
主成分とする物質との組み合わせに選定したことを特徴
とする構成とし、さらに、構成5の態様として、(6)
前記金属シリサイド膜が、モリブデン・シリサイド、
タンタル・シリサイド、タングステン・シリサイドの中
から選ばれた一種であることを特徴とする構成とした。
【0012】また、本発明にかかる位相シフトマスクの
製造方法は、(7) 透明基板上に位相シフト膜を形成
し、前記位相シフト膜上に遮光性膜パターンを形成し、
前記遮光性膜パターンの上又は下に半透光性膜を形成し
た後、第1のレジストパターンを形成する工程と、前記
第1のレジストパターンに沿って、半透光性膜及び位相
シフト膜をエッチングし、第1のレジストパターンの残
存レジスト膜部を除去して半透光性膜パターン及び位相
シフトパターンを形成した後、第2のレジストパターン
を形成する工程と、前記第2のレジストパターンに沿っ
て、不要な半透光性膜部をエッチングし、第2のレジス
トパターンの残存レジスト膜部を除去する工程とを含む
位相シフトマスクの製造方法であって、前記半透光性膜
パターンが金属シリサイドからなり、前記遮光性膜パタ
ーンがクロムを主成分とするか、あるいは前記半透光性
膜パターンがクロムを主成分とし、前記遮光性膜パター
ンが金属シリサイドからなることを特徴とする構成、並
びに、(8) 透明基板上に、遮光性膜パターンを形成
し、前記遮光性膜パターンの上又は下に半透光性膜を形
成した後、第2のレジストパターンを形成する工程と、
前記第2レジストパターンに沿って、半透光性膜をエッ
チングし、前記第2のレジストパターンの残存レジスト
膜部を除去して半透光性膜パターンを形成する工程と、
前記遮光性膜パターン及び半透光性膜パターン上に、位
相シフト膜、レジストパターンを順次形成する工程と、
前記レジストパターンに沿って、位相シフト膜をエッチ
ングし、前記レジストパターンの残存レジスト膜部を除
去して位相シフト膜パターンを形成する工程とを含む位
相シフトマスクの製造方法であって、前記半透光性膜パ
ターンが金属シリサイドからなり、前記遮光性膜パター
ンがクロムを主成分とするか、あるいは前記半透光性膜
パターンがクロムを主成分とし、前記遮光性膜パターン
が金属シリサイドからなることを特徴とする構成とし
た。
【0013】そして、構成7及び8の態様として(9)
金属シリサイド層が、モリブデン・シリサイド、タン
タル・シリサイド、タングステン・シリサイドの中から
選ばれた一種であることを特徴とする構成としたもので
ある。
【0014】
【作用】上述の構成1によれば、遮光性膜と半透光性膜
とは、お互いのエッチングに耐性を有するため、半透光
性膜パターンからなるハーフトーン型位相シフトマスク
と遮光性膜パターンからなるレベンソン型位相シフトマ
スクとの組み合わせのように、半透光性膜と遮光性膜と
を同一の基板に形成して方式の異なる形式の複数の位相
シフトマスクを同一の基板上に形成する位相シフトマス
クを製造する際に、一方をエッチングするとき、他方が
エッチングされないので、特別な処理を施すことなく各
々独立にエッチングすることができ、これにより、この
ような位相シフトマスクを比較的容易に製造することが
できる。また、このような物質の組み合わせとしては構
成2及び3の組み合わせが最適である。
【0015】また、構成4〜6によれば、構成1〜3の
位相シフトマスクを製造する際にその母材量たる位相シ
フトマスクブランクを得ることができる。
【0016】さらに、構成7〜9によれば、構成1〜3
の位相シフトマスクを容易に製造することができる。
【0017】
【実施例】実施例1 図1は本発明の実施例1にかかる位相シフトマスクの構
成を示す断面図であって図2のIーI線断面図、図2は
実施例1の位相シフトマスクの構成を示す平面図、図3
ないし図13は実施例1の位相シフトマスクの製造工程
説明図である。以下、これらの図面を参照にしながら実
施例1の位相シフトマスク及び位相シフトマスクブラン
ク並びに位相シフトマスクの製造方法を説明する。な
お、位相シフトマスクブランクは位相シフトマスクを製
造する途中の工程で得られるものであるので、位相シフ
トマスクの製造方法の説明とあわせて説明する。
【0018】図1において、符号1は位相シフトマスク
であり、この位相シフトマスク1は、透明基板2上にエ
ッチング停止膜3、所定のパターンに沿ってその一部が
除去された位相シフト層4が順次形成されており、領域
Aに形成された位相シフト層4上にクロムからなる遮光
性膜パターン5が形成され、他の領域Bに形成された位
相シフト層4上にモリブデン・シリサイドからなる半透
光性膜パターン6が形成されたもので、レベンソン型位
相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスクが
同一基板上に形成されてなる位相シフトマスクである。
【0019】ここで、領域Aに形成された遮光性膜パタ
ーン5は、ラインアンドスペースパターンであり、ライ
ンパターンたる遮光性膜部5aと、この遮光性膜部5a
の両側に形成されたスペースパターンたる透光部5b及
び5cとから構成されている。この場合、透光部5bは
位相シフト層4が除去された部位に形成され、透光部5
cは位相シフト層4が形成された部位に形成されてい
る。すなわち、スペースパターン1つおきに位相シフト
層4が介在されるようになっている。これにより、位相
シフト層4が形成されていない透光部5bを通過する露
光光L1 と位相シフト層4が形成された透光部5cを通
過する露光光L2 との位相を、例えばλ/2(180
°)だけシフトさせることにより、回折作用で遮光性膜
部5aの影の部分にまで回り込んだ露光光が干渉されて
相殺されるようにして、遮光性膜パターン5によって形
成される露光パターンの解像度を向上させるようにした
ものである。
【0020】また、領域Bに形成された半透光性膜パタ
ーン6は単一のホールパターンであり、領域Bのほぼ全
体を覆うようにして形成された半透光性膜部6aと、こ
の半透光性膜部6aの所定の部位にこの半透光性膜部6
aの所定の部位をホールパターン状に除去して形成され
た透光部6bとから構成されている。この場合、半透光
性膜部6aは位相シフト層4が形成された部位に形成さ
れており、透光部6bは位相シフト層4がホールパター
ン状に除去された部位に形成されている。これにより、
半透光性膜部6aを透過するレジスト感度以下の光L2
の位相を反転させ、透光部6bを通過する光L1 との回
折・干渉によって透光部6bと半透光性膜部6aとの境
界部で光強度がゼロになる部分を設けて半透光性膜パタ
ーン6によって形成される露光パターンのコントラスト
を向上させるようにしたものである。
【0021】次に、本実施例の位相シフトマスクの製造
方法を図3ないし図13を用いて説明する。
【0022】(第1工程)主表面を鏡面研磨した石英ガ
ラス基板2上に、エッチング停止膜3、位相シフト膜4
1及び遮光性膜51を順次成膜して位相シフトマスクブ
ランク10を得る(図3参照)。
【0023】エッチング停止膜3は、酸化スズーアンチ
モン(Snx Sby z )からなり、その膜厚が150
オングストロームである。このエッチング停止膜3は、
製造工程中において、エッチングにより位相シフト層4
を形成する際に、石英ガラス基板1の表面がエッチング
により侵されることを防止する作用をなすとともに、こ
の位相シフトマスクの製造の際における電子線照射時、
あるいは、電子線における検査時等において透明基板の
表面に電荷が蓄積されるのを防止する作用もなす。
【0024】位相シフト膜41は、膜厚4070オング
ストロームの酸化ケイ素膜(SOG:スピンオングラ
ス)であり、前記エッチング停止膜3上にSiO2 系被
覆膜形成用塗布液(アライドシグナル社製のアキュグラ
ス#311スピンオングラス(商品名))を滴下し、ス
ピンコート法によりほぼ全面に広げ、その後、焼成して
形成した。この位相シフト膜41の膜厚を4070オン
グストロームに選定したのは、透過するi線に対してほ
ぼ180°の位相差を設けるためである。
【0025】遮光膜51は、膜厚1000オングストロ
ームのクロム膜であり、クロムをスパッタリングターゲ
ットとしてArガス雰囲気中で位相シフト膜41上にス
パッタリングして成膜した。
【0026】(第2工程)第1工程で形成した遮光膜5
1をパターン化するために、この遮光膜51上にポジ型
電子線レジスト7(PBS:チッソ社製)をスピンコー
ト法によって塗布し、乾燥させる。
【0027】次に、レジスト7の照射部分7aに電子線
Eを照射し(図4参照)、その後、所定の現像液で現像
することにより、照射レジスト部分7aを溶解し、レジ
ストパターン(図示せず)を形成する。
【0028】(第3工程)次に、第2工程で得られたレ
ジストパターンにそって遮光膜51を硝酸第2セリウム
アンモニウム165g、過塩素酸(70%)42mlに
純水を加えて1000mlにしたエッチング液を用い、
選択的にエッチングして遮光性膜部5aとこの遮光性膜
部5aの両側に形成された透光部5b,5cからなるラ
インアンドスペース遮光性膜パターン5を形成し、残存
したレジストパターンを剥離する(図6参照)。
【0029】(第4工程)次いで、前記遮光膜パターン
5を形成した位相シフト膜41の上面に、MoSi(モ
リブデン・シリサイド)をスパッタリングし、膜厚20
0オングストロームで透過率が15%の半透光膜たるM
oSi膜61を形成する。(図7参照)。
【0030】(第5工程)次に、第4工程で形成したM
oSi膜61上に、耐ドライエッチング性のあるネガ型
電子線レジスト8(CMS−EX(s):東ソー社製)
を、膜厚10000オングストロームになるようにスピ
ンコート法により成膜する。次に、レジスト8の照射部
分8aに電子線Eを所定に位置に照射してレジスト8に
潜像を形成する(図7参照)。
【0031】(第6工程)次いで、潜像が形成されたレ
ジスト8を所定の現像液で現像することにより、レジス
ト8の電子線Eを照射しなかった部分を溶解し、第1の
レジストパターン9を形成する(図8参照)。
【0032】(第7工程)前記第6工程で形成した第1
のレジストパターン9に沿って、MoSi膜61及び位
相シフト膜41を順次ドライエッチング(プラズマ放
電)により選択的に除去する(図9参照)。
【0033】このMoSi膜61と位相シフト膜41の
ドライエッチングは、同じCF4 とO2 との混合ガスを
用い、ドライエッチング条件を変えて連続的に行った。
つまり、MoSi膜61のドライエッチング条件は、ガ
ス圧を0.385Torr、高周波数出力を150W、放電
時間を3分に選定し、位相シフト膜41のドライエッチ
ング条件は、ガス圧を0.077Torr、高周波数出力を
150W、放電時間を10分に選定する。
【0034】(第8工程)次に、第7工程で残存したレ
ジストパターン9を濃硫酸によって除去する。(図10
参照)。
【0035】(第9工程)次に、エッチング停止膜3、
遮光性膜パターン5及びパターン化された位相シフト層
4の上に残存するMoSi膜6の上に、耐ドライエッチ
ング性のあるネガ型電子線レジスト11(CMS−EX
(S):東ソー社製)を膜厚10000オングストロー
ムになるようにスピンコート法により成膜する。次に、
レジスト10の照射部分10aに電子線Eを照射してレ
ジスト10に潜像を形成する(図11参照)。
【0036】(第10工程)次いで、潜像が形成された
レジスト10を所定の現像液で現像することにより、レ
ジスト10の電子線Eを照射しなかった部分を溶解し、
第2のレジストパターン11を形成する(図12参
照)。
【0037】(第11工程)前記第9工程で形成した第
2のレジストパターン11をマスクとして、遮光性膜パ
ターン5上に形成されたMoSi膜6をCF4 とO2
の混合ガスを用いたドライエッチング(プラズマ放電)
により除去する。この場合のドライエッチング条件は、
ガス圧を0.385Torr、高周波数出力を150W、放
電時間を3分に選定する。
【0038】(第12工程)最後に、第11工程で残存
したレジストパターン11を熱濃硫酸によって除去し、
レベンソン型位相シフトマスクとハーフトーン型位相シ
フトマスクとを同一基板上に有する位相シフトマスク1
を得る(図1参照)。
【0039】尚、このMoSi膜6の除去の際、遮光性
膜パターン5又は位相シフト層4はMoSi膜とは選択
比が大きいので、MoSi膜6の除去によって遮光性膜
パターン5又は位相シフト層4を損傷させることはな
い。
【0040】本実施例の製造方法においては、MoSi
膜6aのドライエッチングを、位相シフト膜41のドラ
イエッチングと同じエッチングガスでエッチングするこ
とができるので、同一装置内で連続的にドライエッチン
グすることができる。
【0041】また、本実施例で用いたエッチング停止膜
は導電性を有するので、電子線照射の際に帯電を防止す
ることができる。また、MoSi膜もまた導電性を有す
るので、帯電を防止することができる。
【0042】以下、本発明の第2〜第3実施例について
説明するが、第1実施例の構成と同一又は相当する構成
には同じ符号を付して説明を省略する。
【0043】第2実施例 図13は本発明の実施例2にかかる位相シフトマスクの
断面図、図14ないし図23は実施例2の位相シフトマ
スクの製造工程説明図である。
【0044】図13において、符号20は位相シフトマ
スクであり、この位相シフトマスク20は、実施例1に
おける遮光性膜部5aと位相シフト層4との間に、Mo
Si膜6aが介在された点を除くほかの構成は全く同一
であり、位相シフトマスクとしての作用効果は実施例と
全く同一である。すなわち、このMoSi膜6a有無は
位相シフトマスクとしての作用効果には全く影響を与え
ない。実施例1とこの実施例との違いはその製造方法に
あり、MoSi膜6aは本実施例の製造方法の都合上、
残存したものである。
【0045】次に、図14〜図22を用いて、実施例2
の位相シフトマスク20の製造方法を説明する。
【0046】(第1工程)主表面を鏡面研磨した石英ガ
ラス基板2上に、エッチング停止膜3、位相シフト膜4
1、MoSi膜61及びクロムからなる遮光膜51を実
施例1と同様な方法で順次成膜して、位相シフトマスク
ブランク21を形成する(図14参照)。この実施例で
は、MoSi膜61(半透光性膜)をこの段階で形成し
てしまう点が実施例1と異なる。
【0047】(第2工程)第1工程で形成した遮光膜5
1をパターン化するために、この遮光膜51上にポジ型
電子線レジスト7(PBS:チッソ社製)をスピンコー
ト法によって塗布し、乾燥させる。次に、レジスト7の
照射部分7aに電子線Eを照射し(図15参照)、その
後、所定の現像液で現像することにより、照射レジスト
部分7aを溶解し、レジストパターン(図示せず)を形
成する。
【0048】(第3工程)次に、第2工程で得られたレ
ジストパターンに沿って遮光膜51を実施例1と同様な
方法で選択的にエッチングしてラインアンドスペース遮
光膜パターン5を形成し、残存したレジストパターンを
剥離する(図16参照)。
【0049】(第4工程)次に、遮光膜パターン5上
に、耐ドライエッチング性のあるネガ型電子線レジスト
8を、膜厚10000オングストロームになるようにス
ピンコート法により成膜する。次に、レジスト8の照射
部分8aに電子線Eを所定に位置に照射してレジスト8
に潜像を形成する(図17参照)。
【0050】(第5工程)次いで、潜像が形成されたレ
ジスト8を所定の現像液で現像することにより、レジス
ト8の電子線Eを照射しなかった部分を溶解し、第1の
レジストパターン9を形成する(図18参照)。
【0051】(第6工程)前記第6工程で形成した第1
のレジストパターン9に沿って、MoSi膜61及び位
相シフト膜41を実施例1と同様な方法で順次ドライエ
ッチング(プラズマ放電)により選択的に除去する(図
19参照)。
【0052】(第7工程)次に、第7工程で残存したレ
ジストパターン9を濃硫酸によって除去する(図20参
照)。
【0053】(第8工程)次に、位相シフト層3、遮光
性膜パターン5及び残存MoSi膜6,6aの上に、耐
ドライエッチング性のあるネガ型電子線レジスト10
を、膜厚10000オングストロームになるようにスピ
ンコート法により成膜する。次に、レジスト10の照射
部分10aに電子線Eを照射してレジスト10に潜像を
形成する(図21参照)。
【0054】(第9工程)次いで、潜象が形成されたレ
ジスト10を所定の現像液で現像することにより、レジ
スト10の電子線Eを照射しなかった部分を溶解し、第
2のレジストパターン11形成する(図22参照)。
【0055】(第11工程)前記第9工程で形成した第
2のレジストパターン11および遮光性膜パターン5を
マスクとして、不要なMoSi膜6aを実施例1と同様
な方法で除去する。
【0056】(第12工程)最後に第11工程で残存し
たレジストパターン11を熱濃硫酸によって除去し、レ
ベンソン型位相シフトマスクとハーフトーン型位相シフ
トマスクとを同一基板上に有する位相シフトマスク20
を得る(図13参照)。
【0057】この実施例の製造方法においても、実施例
1と同様な効果が得られる。
【0058】第3実施例 図23は本発明の実施例3にかかる位相シフトマスクの
断面図、図24ないし図26は実施例3の位相シフトマ
スクの製造工程説明図である。
【0059】図23において、符号30は位相シフトマ
スクであり、この位相シフトマスク30は、位相シフト
層4を、遮光性膜パターン5及び半透光性膜パターンの
上に形成したもので、これらの下に位相シフト層を形成
した実施例1とこの点において異なるが、この点を除く
ほかの構成は全く同一であり、位相シフトマスクとして
の作用効果は実施例と全く同一である。
【0060】次に、図24〜図26を用いて、実施例2
の位相シフトマスク30の製造方法を説明する。
【0061】(第1工程)透明基板2上に、エッチング
停止膜3、遮光膜パターン5、MoSi膜61を、実施
例1と同様な方法で順次形成し、さらに、ネガ型電子線
レジスト31をMoSi膜61上に形成する。次に、レ
ジスト31の照射部分31aに電子線Eを照射する(図
24参照)。
【0062】(第2工程)次に、レジスト31を所定の
現像液で現像することにより、照射レジスト部分31a
を溶解し、レジストパターン(図示せず)を形成する。
【0063】(第3工程)次に、第2工程で得られたレ
ジストパターンに沿って、MoSi膜61をエッチング
し、残存したレジストパターンのレジスト膜部を除去す
る(図25参照)。(第4工程)次に、遮光膜パターン
5及びMoSi膜パターン6の上に、位相シフト膜4
1、ネガ型電子線レジスト32の照射部分32aに電子
線Eを照射する(図26参照)。
【0064】(第5工程)次に、レジスト32を所定の
現像液で現像することにより、照射レジスト部分32a
を溶解しレジストパターン(図示せず)を形成する。
【0065】(第6工程)次に、前記レジストパターン
に沿って、位相シフト膜をエッチングし、残存したレジ
ストパターンのレジスト膜部を除去し、レベンソン型の
位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスク
を同一基板上に有する位相シフトマスクを得る(図23
参照)。
【0066】この実施例においても、実施例1と同様な
効果が得られる。
【0067】次に、上述した実施例の変形例について説
明する。
【0068】先ず、上記各実施例では、遮光膜パターン
としてクロムを用い、半透光性膜パターンとしてモリブ
デン・シリサイドを用いたが、金属シリサイドとしては
MoSiの他に化学量論的に不安定なMox Siy でも
よい。それ以外にはTax Siy 、Wx Siy 、等でも
よい。また、遮光膜パターンはクロムの他に、クロムに
酸素、窒素、炭素等を含有させたものでもよく、要はク
ロムを主成分とするものであればよい。さらに、遮光性
膜パターンに金属シリサイドを用い、半透光性膜パター
ンにクロムを主成分とするものを用いてもよい。その場
合、クロムを主成分とする半透光性膜エッチングは、上
記実施例に記載したエッチング液を用いたウェットエッ
チングを行うことも可能ではあるが、膜厚が遮光膜より
も薄くする必要があり、アンダーカット及びサイドエッ
チングにより線幅の制御が困難であることから、例えば
CCl4 、Cl2 等の塩素系のエッチングガスを用いた
ドライエッチングでエッチングすることが好ましい。
【0069】また、半透光性膜部の透過率は1〜50%
が好ましく、その膜厚は、50〜400オングストロー
ムが好ましい。
【0070】また、上記実施例では、ハーフトーン型の
位相シフトマスクとレベンソン型の位相シフトマスクと
を同一基板上に形成したが、ハーフトーン型の位相シフ
トマスクと、例えば、次に示すようなその他の型の位相
シフトマスクのうちの一種類あるいは複数種類とを組み
合わせても良い。
【0071】(1)エッジ強調型 図27及び図28にエッジ強調型の一例を示す。
【0072】先ず図27の位相シフトマスクは、透明基
板102上に、位相シフト層104、遮光性膜パターン
105が形成されており、遮光膜パターン105の遮光
性膜部105aの周囲に位相シフト膜104をはみだす
ように形成したものである。即ち、この位相シフトマス
クでは、遮光膜性膜部105aの周囲に位相シフト層1
04を設けることにより光強度がゼロになる部分を遮光
性膜部105aの周囲に設けて遮光性膜部105aの周
囲における光強度コントラストを上げるものである。ま
た、図28に示される位相シフトマスクは、位相シフト
層104を透光部105bの中央部に形成し、上記図2
7に示される位相シフトマスクと同様の作用を付与した
ものである。
【0073】(2)補助パターン型 図29に補助パターン型の一例を示す。
【0074】この型は、透明基板102上に、位相シフ
ト層104、遮光膜パターン105を形成したものであ
り、実質的な透光部たる主透光部105bの他に、この
主透光部105bの両側にそれぞれ幅の狭い補助遮光部
105eを介して形成された幅の狭い補助透光部105
dを設け、この補助透光部105dの位相シフト層を形
成するようにしたものである。なお、補助透光部105
dの幅は単独では縮小影露光装置によって解像しないよ
うな狭い幅である。これにより、補助透光部105dを
通過する露光光が、主透光部105bを通過する露光光
の振幅分布の必要以上の拡がりを防止して解像度の高い
パターン転写を可能にしたものである。
【0075】(3)クロムレス型 図30にクロムレス型の位相シフトマスクを示す。
【0076】この位相シフトマスクは、遮光性膜(この
遮光性膜の代表的例がクロムである)を用いることなく
遮光部を形成できるようにしたもので、透明基板102
上の所定の位置に、幅の狭い位相シフト層104を狭い
間隔で複数設けたものである。これにより位相シフト層
104を通過した光と通過しない光との相殺効果を位相
シフト層104を設けた領域部全体に拡げて遮光部とし
ての効果を得るようにしたものである。この遮光部は非
常に急峻な光強度変化を示しているので、コントラスト
が良い。このクロムレス型については、ハーフトーン型
と、レベンソン型、エッジ強調型、補助パターン型等の
遮光性膜を有する型と、クロムレス型の3種以上を組み
合わせた場合に、本発明の効果を発揮する。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の位相シフ
トマスク及び位相シフトマスクブランク並びに位相シフ
トマスクブランク製造方法は、透明基板上に、半透光性
膜パターンからなるハーフトーン型位相シフトマスクと
遮光性膜パターンからなるレベンソン型位相シフトマス
クとの組み合わせのように、半透光性膜と遮光性膜とを
同一の基板に形成して方式の異なる形式の複数の位相シ
フトマスクを同一の基板上に形成した位相シフトマスク
において、半透光性膜パターンを構成する物質と前記遮
光性膜パターンを構成する物質との組み合わせを、一方
のパターンを形成するエッチング処理に用いるエッチン
グ媒体に対して他方のパターンを構成する物質が耐性を
有する組み合わせに選定したものであり、これにより、
方式の異なる形式の複数の位相シフトマスクを同一の基
板上に形成した位相シフトマスクを比較的容易に得るこ
とを可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の位相シフトマスクの構成を示す断面
図である。
【図2】実施例1の位相シフトマスクの構成を示す平面
図である。
【図3】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明図
である。
【図4】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明図
である。
【図5】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明図
である。
【図6】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明図
である。
【図7】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明図
である。
【図8】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明図
である。
【図9】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明図
である。
【図10】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図11】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図12】実施例1の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図13】実施例2の位相シフトマスクの構成を示す断
面図である。
【図14】実施例2の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図15】実施例2の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図16】実施例2の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図17】実施例2の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図18】実施例2の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図19】実施例2の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図20】実施例2の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図21】実施例2の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図22】実施例2の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図23】実施例3の位相シフトマスクの構成を示す断
面図である。
【図24】実施例3の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図25】実施例3の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図26】実施例3の位相シフトマスクの製造工程説明
図である。
【図27】エッジ強調型位相シフトマスクの説明図であ
る。
【図28】エッジ強調型位相シフトマスクの説明図であ
る。
【図29】補助パターン型位相シフトマスクの説明図で
ある。
【図30】クロムレス型位相シフトマスクの説明図であ
る。
【図31】レベンソン型位相シフトマスクの説明図であ
る。
【図32】ハーフトーン型位相シフトマスクの説明図で
ある。
【符号の説明】
1,20,30…位相シフトマスク、2…透明基板、3
…エッチング停止膜、4…位相シフト層、5…遮光性膜
パターン、5a…遮光性膜部、5b,5c…透光部、6
…半透光性膜パターン、6a…半透光性膜部,6b…透
光部、7,8,9…レジスト膜、10…位相シフトマス
クブランク。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に、実質的に露光に寄与する
    強度の光を通過させる透光部と実質的に露光に寄与しな
    い強度の光を通過させる半透光部とで構成される半透光
    性膜パターン及び透光部と遮光部とで構成される遮光性
    膜パターンと、前記遮光性膜パターンの所望の透光部及
    び前記半透光性膜パターンの半透光部を通過する光の位
    相を推移させる位相シフト層とを有する位相シフトマス
    クであって、 前記半透光性膜パターンを構成する物質と前記遮光性膜
    パターンを構成する物質との組み合わせを、一方のパタ
    ーンを形成するエッチング処理に用いるエッチング媒体
    に対して他方のパターンを構成する物質が耐性を有する
    組み合わせに選定したことを特徴とする位相シフトマス
    ク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位相シフトマスクにお
    いて、 前記半透光性膜パターンを構成する物質と前記遮光性膜
    パターンを構成する物質との組み合わせを、金属シリサ
    イドとクロムを主成分とする物質との組み合わせに選定
    したことを特徴とする位相シフトマスク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の位相シフ
    トマスクにおいて、 前記金属シリサイドが、モリブデン・シリサイド、タン
    タル・シリサイド、タングステン・シリサイドの中から
    選ばれた一種であることを特徴とする位相シフトマス
    ク。
  4. 【請求項4】 透明基板上に、半透光性膜、遮光性膜、
    位相シフト膜とが順次形成されている位相シフトマスク
    ブランクであって、 前記半透光性膜を構成する物質と前記遮光性膜を構成す
    る物質との組み合わせを、前記半透光性膜又は遮光性膜
    の一方にパターンを形成するエッチング処理に用いるエ
    ッチング媒体に対して他方を構成する物質が耐性を有す
    る組み合わせに選定したことを特徴とする位相シフトマ
    スクブランク。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の位相シフトマスクブラ
    ンクにおいて、 前記半透光性膜を構成する物質と前記遮光性膜を構成す
    る物質との組み合わせを、金属シリサイドとクロムを主
    成分とする物質との組み合わせに選定したことを特徴と
    する位相シフトマスクブランク。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の位相シフトマスクブラ
    ンクにおいて、 前記金属シリサイド膜が、モリブデン・シリサイド、タ
    ンタル・シリサイド、タングステン・シリサイドの中か
    ら選ばれた一種であることを特徴とする位相シフトマス
    クブランク。
  7. 【請求項7】 透明基板上に位相シフト膜を形成し、前
    記位相シフト膜上に遮光性膜パターンを形成し、前記遮
    光性膜パターンの上又は下に半透光性膜を形成した後、
    第1のレジストパターンを形成する工程と、 前記第1のレジストパターンに沿って、半透光性膜及び
    位相シフト膜をエッチングし、第1のレジストパターン
    の残存レジスト膜部を除去して半透光性膜パターン及び
    位相シフトパターンを形成した後、第2のレジストパタ
    ーンを形成する工程と、 前記第2のレジストパターンに沿って、不要な半透光性
    膜部をエッチングし、第2のレジストパターンの残存レ
    ジスト膜部を除去する工程とを含む位相シフトマスクの
    製造方法であって、 前記半透光性膜パターンが金属シリサイドからなり、前
    記遮光性膜パターンがクロムを主成分とするか、あるい
    は前記半透光性膜パターンがクロムを主成分とし、前記
    遮光性膜パターンが金属シリサイドからなることを特徴
    とする位相シフトマスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 透明基板上に、遮光性膜パターンを形成
    し、前記遮光性膜パターンの上又は下に半透光性膜を形
    成した後、第2のレジストパターンを形成する工程と、 前記第2レジストパターンに沿って、半透光性膜をエッ
    チングし、前記第2のレジストパターンの残存レジスト
    膜部を除去して半透光性膜パターンを形成する工程と、 前記遮光性膜パターン及び半透光性膜パターン上に、位
    相シフト膜、レジストパターンを順次形成する工程と、 前記レジストパターンに沿って、位相シフト膜をエッチ
    ングし、前記レジストパターンの残存レジスト膜部を除
    去して位相シフト膜パターンを形成する工程とを含む位
    相シフトマスクの製造方法であって、 前記半透光性膜パターンが金属シリサイドからなり、前
    記遮光性膜パターンがクロムを主成分とするか、あるい
    は前記半透光性膜パターンがクロムを主成分とし、前記
    遮光性膜パターンが金属シリサイドからなることを特徴
    とする位相シフトマスクの製造方法
  9. 【請求項9】 金属シリサイド層が、モリブデン・シリ
    サイド、タンタル・シリサイド、タングステン・シリサ
    イドの中から選ばれた一種であることを特徴とする請求
    項7又は8に記載の位相シフトマスクの製造方法。
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