JPH0612291U - 土運船 - Google Patents

土運船

Info

Publication number
JPH0612291U
JPH0612291U JP4160892U JP4160892U JPH0612291U JP H0612291 U JPH0612291 U JP H0612291U JP 4160892 U JP4160892 U JP 4160892U JP 4160892 U JP4160892 U JP 4160892U JP H0612291 U JPH0612291 U JP H0612291U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semi
cylindrical container
dumping
amount
dumping port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4160892U
Other languages
English (en)
Inventor
誠 上野
Original Assignee
誠 上野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 誠 上野 filed Critical 誠 上野
Priority to JP4160892U priority Critical patent/JPH0612291U/ja
Publication of JPH0612291U publication Critical patent/JPH0612291U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 航行途中に垂れ流しが起きる心配やアーチア
レクションが起きる心配のない内周面を円滑面とする浚
渫土砂積載用の半円筒状容器の回転量で、投棄される投
棄量を制御する土運船を提供する。 【構成】 土運船本体1の甲板・船底に亘って貫通状に
開設した横長矩形状の投棄用口2と、該投棄用口2とほ
ぼ同一平面積を有し同投棄用口2内において両側板部3
a、3aを回転可能に軸支した両側閉口式の半円筒状容
器3と、該半円筒状容器3を回転させる回転量設定可能
な駆動装置4とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、土砂や石を投棄する土運船に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土運船は、浚渫船の浚渫土砂を受けて運搬してその浚渫土砂を所定の土捨場に 投棄するために使用され、その基本構造は、図7に示すように、船底100 部分を 観音開き状の扉101 、101 で構成し、該扉101 、101 を連鎖102 及びその連鎖10 2 を作動させる懸吊装置(図示せず)で水平状に保持してなり、連鎖102 を緩め ることで同扉101 、101 を下向きに傾動させて運搬している浚渫土砂を投棄でき るようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記先行技術においては、下記の問題点がある。 ・扉101 、 101 の取り合い部である端面同士間をパッキン材(図示せず)で水密 状に閉塞している。これは、洩航途中や運航途中に扉101 、101 間からの浚渫土 砂の垂れ流しを防止するためであるが、現実的に、パッキン材の老化や扉101 、 101 の経年変化で一対の扉101 間に隙間が形成されることを防止できず、公害を 惹起する一要因に成りかねない。 ・扉101 、101 の開閉を制御する構造になっている関係上、扉101 、101 の開放 で投棄が一気に行われてしまい、投棄量を土捨場毎で調整する場合等の諸事情に 応答できず、不便である。 ・大きな石が混入した場合等に、その石の重量の影響によって土砂が対向する船 倉103 内の壁間で突っ張り現象(アーチアクション)を起こし、扉101 、 101 を 開放しても投棄できなくなる場合がある。 ・積載対象が粘性のある土砂の場合、投棄できずに残留することがあり、投棄効 率が悪い。 ・扉101 、101 と船倉103 とで浚渫土砂の収容部104 を構成しており、船倉103 に収容部104 内に突出して補強用の梁103 a等が突設形成する必要がある為、陸 上のクラムで例えば積載物であるヘドロ等を陸揚げする際にその梁103 a等が邪 魔になって完全な搬出が行えない。
【0004】 本考案は、上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、航行 途中に垂れ流しが起きる心配やアーチアクションが起きる心配のなく内周面を円 滑面とする浚渫土砂積載用の半円筒状容器の回転量で、投棄される投棄量を制御 する土運船を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた技術的手段は、土運船本体の甲板・船底に亘 って貫通状に開設した横長矩形状の投棄用口と、該投棄用口とほぼ同一平面積を 有し同投棄用口内において両側板部を回転可能に軸支した両側閉口式の半円筒状 容器と、該半円筒状容器を回転させる回転量設定可能な駆動装置とを備えること を要旨とする。
【0006】
【作用】
上記技術的手段によれば、駆動装置の作動によって半円筒状容器が回転して積 載した土砂が投棄用口から投棄され、また同駆動装置での半円筒状容器の回転量 (傾斜量)を所望量に設定することによって、その投棄量が自由に調整される。 その際、容器が内周面を円滑面とする半円筒状であることから、アーチアクショ ンの発生を阻止すると共に、クラムでの陸揚げの確実化を図り、しかも反転力及 び反転による自重を付着土砂自らに作用させることができる。
【0007】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成した土運船であるから、洩航途中や運航途中に垂れ 流しが起きず、公害対策上優れた機能を有し、且つ洩航経路や運航経路の各土捨 場毎に投棄量を調整しながら分散して投棄する場合等にも優れた特長を発揮する 便利な土運船を提供できる。 しかも、土砂を積載する容器が半円筒状に形成され且つその容器を反転させる ことで投棄する仕組みであることから、アーチアクションが生じることもなけれ ば付着土砂も確実に投棄でき、投棄効率の向上を図ることができる。 更に、半円筒状容器では外補強が可能で内周面を円滑面とすることが可能であ るから、陸上のクラムで積載物を陸揚げする際に完全に搬出でき、便利である。
【0008】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1乃至図6は本実施例土運船を示し、符号1は土運船本体、2は投棄用口、 3はその投棄用口2に対して回転可能に軸支された半円筒状容器、4はその駆動 装置である。
【0009】 土運船本体1は、周知の通り、比較的面積を広くした平面視略矩形状で且つ比 較的偏平とする断面構造を有しており、甲板21後部に操縦室11を設け、その操縦 室11前方の部分には、船幅よりも若干短い長さを有する平面視横長矩形状を投棄 用口2…が数列平行状に甲板・船底に亘って貫通状に開設されている(図4、図 5)。
【0010】 投棄用口2…は甲板21部分と船底31部分のみを開放してなり、この投棄用口2 …の口構成壁である両端面壁2a、2aには、軸支承凹部(図示せず)が対向状 に凹設形成されている。
【0011】 半円筒状容器3は、上記する投棄用口2とほぼ同一平面積を有し且つ両側を側 板部3a、3aで閉塞した形状に形成してなり、両側板部3a、3aから突設し た回転用軸3b、3bを前記軸支承凹部(図示せず)に内嵌することで回転可能 に軸支されている(図3)。
【0012】 また、半円筒状容器3は、外周面に、軸芯に対して平行状に複数本のI型鋼材 3c…を並設し、該I型鋼材3c…の両側部の表面に渡って、駆動装置4の一構 成部材を構成し且つ同半円筒状容器3の外周面よりも若干大きな曲率を有する円 弧状のラック4a、4aが平行状に固着されている。 上記I型鋼材3cと図示するように、前記回転用軸3bを中心に放射状を呈し て側板部3aに裏打ちされたI型鋼材3cとは、半円筒状容器3の外補強材であ る。
【0013】 駆動装置4は、上記ラック4aと上記ピニオン4bからなる駆動機能部4’と 、半円筒状容器3の横振れを防止する横振れ防止部4”とから構成されている。
【0014】 駆動機能部4’のラック4a、4aは、上記ピニオン4b、4bと噛み合うよ うに、口構成壁である側面壁2b両側部分に凹設した取付凹部2b’、2b’に 一半部を投棄用口2内に突出させた状態で共通軸4b−1の両端部部分に軸着さ れ、この共通軸4b−1が回転量を制御可能とするモーター(図示せず)に連係 されている(図4)。 この駆動機能部4’は、上記モーター(図示せず)の回転量と、半円筒状容器 3の容量と、同半円筒状容器3の傾動角度とを元にして得られる積載土砂の投棄 量の計算式を内臓した制御部(図示せず)を、前記モーター(図示せず)に電気 的に連係すると共に、同制御部(図示せず)に積載土砂の投棄量を選定する操作 盤(図示せず)を電気的に連係してなり、操作盤(図示せず)でインプットした 希望投棄量だけ投棄するに必要な傾斜角度まで半円筒状容器3を傾動できるよう にピニオン4bの回転量を制御している。
【0015】 横振れ防止部4”は、前記ラック4aとほぼ同等の曲率を有し且つ投棄用口2 の長手開放縁に亘って架設された2本の円弧状レール体4c、4cとその2本の 円弧状レール体4c、4cに対向する前記半円筒状容器3の外周面部分に等間隔 をもって固定されたガイドローラー4d…とから構成してある(図5)。
【0016】 ガイドローラー4d…は、円弧状レール体4c幅と同一幅寸法の胴部4d’と その胴部4d’両端に周設され上記円弧状レール体4cの側面に接触する円盤体 4d”とからなり、図6に示すように、半円筒状容器3の外周面に転動可能に固 着してなり、胴部4d’の転動によって半円筒状容器3の回転を円滑化させると 共に、円盤体4d”の円弧状レール体4cの両側面への衝合によって半円筒状容 器3の横振れが防止できるようになっている(図6)。
【0017】 また符号5は海水の動揺によって半円筒状容器3を回転しないように保持する 回転防止部である。 この回転防止部5は、半円筒状容器3の開放縁に間隙200 を介して周設される 甲板21上の保護枠21aを貫通して、半円筒状容器3の長手外周面上端部位に接近 するように半円筒状容器3、3間の甲板21部分にストッパー体5aを回転可能に 軸支する一方、半円筒状容器3の長手外周面上端部位に、そのストッパー体5a が嵌合係止するコ型材5bを固着して構成され、洩航時、運航時には、ストッパ ー体5aをコ型材5bに嵌合係止して、海水動揺の影響を受けないようにする。
【0018】 尚、符号6は、投棄用口2の開放縁と半円筒状容器3の開放縁との間隙200 へ の積載土砂の進入を防止すべくその間隙200 を塞ぐ弾性材料で成形した帯板状膜 であり、投棄用口2の開放縁を周設する前記保護枠21aまたは半円筒状容器3の 開放縁に一端を止着して上記間隙200 を囲繞している。
【0019】 従って、本実施例土運船においては、 ・ストッパー体5aとコ型材5bとの嵌合係止関係で、半円筒状容器3の回転が 防止されるから、海水の動揺によって誤って積載された土砂が投棄されることが ない。 ・半円筒状容器3外周面に固着したガイドローラー4d…の円盤体4d”が円弧 状レール体4cの両側面に衝合する構造になっているため、半円筒状容器3の軸 支部分に海水の動揺による横振れ力が集中させず、耐久性の劣化を防止できる。 ・ガイドローラー4d…が円弧状レール体4c上を円滑に走行するようになって いるから、投棄時の回転がスムーズに行える。等種々の特長がある。
【0020】 尚、横振れを防止するに際して、ガイドローラー4dと円弧状レール体4cと を併用させる必要は敢えてなく、例えば、投棄用口2…の口構成壁である両端面 壁2a、2aに半円筒状容器3の側板部3a、3aに当接し且つ半円筒状容器3 の回転を妨げないユニバーサルなローラー(図示せず)を設けて対処しても構わ ない。 また、駆動機能部4’は、敢えてラックとピニオン、及びその両者に駆動力を 伝達するモーターで構成する必要はなく、他の構造であっても差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例土運船の斜視図。
【図2】図1の(2)−(2)線断面図。
【図3】半円筒状容器の斜視図。
【図4】図3の(4)−(4)線断面図で使用状態を示
す。
【図5】図3の(5)−(5)線断面図で使用状態を示
す。
【図6】図5の(6)−(6)線拡大断面図。
【図7】従来例の要部の縦断面図。
【符号の説明】
1:土運船本体 2:投棄用口 3:半円筒状容器 4:駆動装置 3a:半円筒状容器の側板部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土運船本体の甲板・船底に亘って貫通状
    に開設した横長矩形状の投棄用口と、該投棄用口とほぼ
    同一平面積を有し同投棄用口内において両側板部を回転
    可能に軸支した両側閉口式の半円筒状容器と、該半円筒
    状容器を回転させる回転量設定可能な駆動装置とを備え
    たことを特徴とする土運船。
JP4160892U 1992-06-17 1992-06-17 土運船 Pending JPH0612291U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4160892U JPH0612291U (ja) 1992-06-17 1992-06-17 土運船

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4160892U JPH0612291U (ja) 1992-06-17 1992-06-17 土運船

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0612291U true JPH0612291U (ja) 1994-02-15

Family

ID=12613077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4160892U Pending JPH0612291U (ja) 1992-06-17 1992-06-17 土運船

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0612291U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190123547A (ko) * 2018-04-24 2019-11-01 한국해양과학기술원 반 타원형 회전체방식의 모형선 관성시험장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4987088A (ja) * 1972-12-25 1974-08-20
JPS62117079A (ja) * 1985-11-15 1987-05-28 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 画像処理装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4987088A (ja) * 1972-12-25 1974-08-20
JPS62117079A (ja) * 1985-11-15 1987-05-28 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 画像処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190123547A (ko) * 2018-04-24 2019-11-01 한국해양과학기술원 반 타원형 회전체방식의 모형선 관성시험장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4619484A (en) Side unloading dump truck
US20080000757A1 (en) Bucket with lateral discharge
US3131913A (en) Tiltable transit mixer
JPH0612291U (ja) 土運船
US3259261A (en) Means for discharging concrete and the like from transport vehicles
US5214866A (en) Continual digging, transport and loading accessory for earth or material moving equipment
JP2007008414A (ja) ダンプカーの積荷排出機構
JPS60167831A (ja) ばら積材料の荷下ろし装置
JP3212040U (ja) ダンプトラック
JPS6153921A (ja) 埋立方法
EP0191683B1 (fr) Benne amovible portée sur véhicule automobile, basculante et déchargeable en position toujours horizontale quelle que soit la répartition de sa charge
JPH1128961A (ja) ダンプカーの積荷排出機構
WO2022215413A1 (ja) 作業機械
JP2000291064A (ja) 旋回式建設機械
CA1238070A (en) Spreader and dump truck
JPS61221018A (ja) 掘削揚貨装置
JP7429580B2 (ja) トラック用荷箱及びダンプトラック
JP3570682B2 (ja) 開閉部液密構造、液密タンクおよび該液密タンクを備えるダンプカー
JPS6126218Y2 (ja)
SU975540A1 (ru) Устройство дл промежуточной разгрузки ленточного желобчатого конвейера
US20130045068A1 (en) Gravel insert for dump body
SU1705460A1 (ru) Разбрасыватель
JP3068313U (ja) 液体運搬可能なダンプカ―
JP2001180545A (ja) クローラ式斜面走行機
SU1765307A1 (ru) Устройство дл разработки грунтов