JPH0612249A - プログラム情報編集システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プログラムの生産性および信頼性を向上させ
る。 【構成】 入力情報判断部３はエディタ入力部１からプ
ログラムおよびプログラム言語名が入力されると、その
プログラム言語名を基にコーディング情報記憶部５内の
プログラム言語毎の標準化コーディング情報に登録され
ている文字または文字列を検索する。情報検索部４は入
力情報判断部３から引き渡された情報を基にコーディン
グ情報記憶部５を検索し、標準化コーディング情報に登
録されている文字または文字列毎の桁位置情報および優
先度を得る。情報検索部４は上記の処理によって得られ
た情報を基に、プログラム内の行毎に桁を移動させて編
集することを要する行について桁移動の編集情報を得
る。編集部６は情報検索部４からの桁移動情報に基づい
てプログラム内の行に対して行内の文字または文字列を
桁移動させて編集する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明はプログラム情報編集システムに関
し、特にエディタに入力されたプログラム情報の編集に
関する。

【０００２】

【従来技術】近年、情報処理分野におけるソフトウェア
の製造に対する需要量が逓増状態にあり、その供給可能
量を大きく上回っている。このため、ソフトウェアの生
産性および信頼性の向上は重要な課題となっている。

【０００３】これを実現するために、特にプログラムを
製造するに際してコーディング規則、例えばプログラム
言語の命令文について記述する桁を予め定めた規則など
を設定してプログラムをその製造に関する特定多数の製
造者がその内容を容易に認識できるようにし、これを通
じてソフトウェアの生産性および信頼性を向上させると
いう方法が提案されている。

【０００４】従来、プログラムを上記のようなコーディ
ング規則に合わせて編集するのを人手によって行ってい
る。すなわち、プログラムを全部分見直して編集すべき
部分を認識し、該部分を認識し得た限りにおいて摘出し
て修正するのを人手によって行っている。

【０００５】このような従来のプログラム情報の編集で
は、編集すべき部分の摘出および修正を人手によって行
っているので、プログラムの見直しに多大な工数を必要
とし、プログラムの生産性を著しく低下させてしまうと
いう問題がある。

【０００６】また、人手によるプログラムの見直しでは
完全にコーディング規則に合わせて編集すべき部分を認
識することが著しく困難であり、認識し得なかった部分
がコーディング規則に従わないまま残ってしまい、これ
によってプログラムの信頼性が低下するという問題があ
る。

【０００７】

【発明の目的】本発明は上記のような従来のものの問題
点を除去すべくなされたもので、プログラムの生産性お
よび信頼性を向上させることができるプログラム情報編
集システムの提供を目的とする。

【０００８】

【発明の構成】本発明によるプログラム情報編集システ
ムは、複数のプログラム言語各々に対応して予め設定さ
れたコーディング規則を記憶する記憶手段と、入力され
たプログラム情報のプログラム言語名に対応するコーデ
ィング規則を前記記憶手段から読出す読出し手段と、前
記読出し手段によって読出された前記コーディング規則
にしたがって前記プログラム情報を編集する編集手段と
を有することを特徴とする。

【０００９】

【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。

【００１０】図１は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図において、エディタ入力部１はエディ
タ利用者がコーディングしたプログラムおよびプログラ
ムを作成したプログラム言語名を入力すると、それらプ
ログラムおよびプログラム言語名をプログラム情報編集
システム２の入力情報判断部３に渡す。

【００１１】入力情報判断部３はエディタ入力部１から
受取ったプログラムを、コーディング情報記憶部５内の
プログラム言語毎に登録されている標準化コーディング
情報に基づいて、標準化コーディング情報に登録されて
いる文字または文字列を対象として検索処理を行う。入
力情報判断部３はその検索結果であるプログラム内の行
数およびその行が検索に該当するところとなった文字ま
たは文字列の情報を情報検索部４に引き渡す処理を行
う。

【００１２】情報検索部４は入力情報判断部３から引き
渡された情報を基にコーディング情報記憶部５を検索
し、標準化コーディング情報に登録されている文字また
は文字列毎の桁位置情報および優先度を得る処理を行
う。

【００１３】また、情報検索部４は上記の処理によって
得た情報を基に、プログラム内の行毎に桁を移動させて
編集することを要する行について桁移動の編集情報を得
る。このとき、一つの行に対して入力情報判断部３の検
索結果において、複数の標準化コーディング情報に登録
されている文字または文字列が検出されていた場合、情
報検索部４でコーディング情報記憶部５を検索して得た
文字または文字列毎の優先度に基づいて、文字または文
字列毎の優先度の高いものから順にプログラム内の行に
反映するように桁移動数を算出する。

【００１４】コーディング情報記憶部５には予め登録さ
れているプログラム言語毎の標準化コーディング情報が
記憶されている。プログラムで使用されたプログラム言
語に基づいて、該当プログラム言語の標準化コーディン
グ情報に登録されている文字または文字列が入力情報判
断部３によってコーディング情報記憶部５から検索され
ると、その検索結果は入力情報判断部３に出力される。

【００１５】また、入力情報判断部３から情報検索部４
へと引き渡された標準化コーディング情報に登録されて
いる文字または文字列に基づいて、標準化コーディング
情報に登録されている文字または文字列毎の桁位置情報
および優先度が情報検索部４によってコーディング情報
記憶部５から検索されると、その検索結果は情報検索部
４に出力される。

【００１６】編集部６は情報検索部４でプログラム内の
行毎に算出された桁移動情報を受取ると、この桁移動情
報に基づいてエディタ入力部１からのプログラム内の行
を先頭から一行ずつ読取り、桁移動情報によって桁移動
の必要があると認められた行に対して行内の文字または
文字列を桁移動させて編集する処理を行う。編集部６は
編集が完了した行の情報をエディタ出力部７に出力す
る。

【００１７】エディタ出力部７は編集部６で編集された
プログラム内の行情報をすべて受取ると、そのプログラ
ム内の行情報をエディタ記憶部８に出力する。エディタ
記憶部８はエディタ出力部７から受取ったプログラム内
の行情報をすべて記憶する。これによって、エディタ記
憶部８にはエディタ入力部１に入力されたプログラムが
標準化コーディング情報にしたがって編集部６で修正さ
れたプログラム情報が記憶される。

【００１８】図２は図１の入力情報判断部３と情報検索
部４とコーディング情報記憶部５とによる処理を示す図
であり、図３は図１のコーディング情報記憶部５の構成
を示す図である。これら図１〜図３を用いて本発明の一
実施例によるプログラム情報編集処理について説明す
る。

【００１９】まず、入力情報判断部３の入力手段２１に
エディタ入力部１からプログラム言語名３１が入力され
ると、そのプログラム言語名３１を基に文字列検索手段
２２によってコーディング情報記憶部５の標準化コーデ
ィング情報２７が検索される。例えば、エディタ入力部
１から「ＣＯＢＯＬ」というプログラム言語名３１が入
力された場合、文字列検索手段２２は「ＰＥＲＦＯＲ
Ｍ」，「ＩＦ」，「ＥＬＳＥ」，「ＭＯＶＥ」，「Ｔ
Ｏ」などの文字列３２を得る。

【００２０】文字列検索手段２２はこの文字列３２で入
力手段２１に入力されているプログラムを検索し、文字
列３２が存在した行の情報を文字列情報出力手段２３で
一時的に保持する。このとき、文字列検索手段２２によ
る検索は文字列３２の個数と同じ回数だけ実行される。
文字列情報出力手段２３は文字列３２が存在した行の情
報を情報検索部４の入力手段２４に出力する。

【００２１】情報検索部４では入力手段２４に入力され
た行の情報に基づいて、桁情報検索手段２５によってプ
ログラムの行の先頭から１行毎にその行に存在した文字
列３２の情報、つまりその文字列３２の桁移動情報３３
と優先度３４と累積桁移動３５と累積終了３６とを標準
化コーディング情報２７から得る。

【００２２】桁情報検索手段２５が上記の処理によって
得た行毎の文字列３２の情報は、編集情報出力手段２６
に出力されて一時的に保持される。桁情報検索手段２５
は上記の処理をエディタ入力部１に入力されたプログラ
ムの行数だけ繰返し実行する。桁情報検索手段２５によ
る処理が終了すると、編集情報出力手段２６は一時的に
保持している文字列３２の情報を編集部６に出力する。

【００２３】編集部６は編集情報出力手段２６からの文
字列３２の情報を基に、その行に存在する文字列３２の
うち優先度３４の低いものから順に桁移動情報３３に基
づいてその行を編集する。その結果、行の編集において
は優先度３４の高いものほど後に反映されるので、最終
的に優先度３４の高い文字列３２の桁移動情報３３が、
それよりも優先度３４の低い文字列３２の桁移動情報３
３よりも優越して行に反映される。

【００２４】編集部６による行の編集は、検索された文
字列３２を桁移動情報３３で示される桁に移動すること
によって行われる。また、累積桁移動３５で示される値
が“０”でなければ、その行以降では行のすべての文字
列が累積桁移動３５で示される値だけ右に移動する。

【００２５】累積桁移動３５の結果は累積され、かつま
た桁移動情報３３にも影響を与える。累積桁移動３５の
影響はそれ以降の行において、累積終了３６で示される
“．”，“ＥＬＳＥ”などの文字列が発見された時点で
消え、これらの文字列が発見された行の次の行からはそ
の影響力を失う。

【００２６】このように、プログラムの作成に使用され
たプログラム言語各々に対応して予め設定された標準化
コーディング情報２７をコーディング情報記憶部５に記
憶しておき、プログラムとともにエディタ入力部１から
入力されたプログラム言語名３１に対応する標準化コー
ディング情報２７をコーディング情報記憶部５から読出
し、この読出した標準化コーディング情報２７にしたが
って編集部６でプログラムを編集することによって、プ
ログラムをコンピュータに入力した際に、該プログラム
を標準化コーディング情報２７にあわせて自動的に修正
することができる。よって、プログラムの生産性および
信頼性を向上させることができる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のプログラム言語各々に対応して予め設定されたコー
ディング規則を記憶しておき、記憶されたコーディング
規則の中から入力されたプログラム情報のプログラム言
語名に対応するコーディング規則を読出し、読出された
コーディング規則にしたがってプログラム情報を編集す
ることによって、プログラムの生産性および信頼性を向
上させることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】図１の入力情報判断部と情報検索部とコーディ
ング情報記憶部とによる処理を示す図である。

【図３】図１のコーディング情報記憶部の構成を示す図
である。

【符号の説明】

１ エディタ入力部 ３ 入力情報判断部 ４ 情報検索部 ５ コーディング情報記憶部 ６ 編集部 ８ エディタ記憶部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のプログラム言語各々に対応して予
   め設定されたコーディング規則を記憶する記憶手段と、
   入力されたプログラム情報のプログラム言語名に対応す
   るコーディング規則を前記記憶手段から読出す読出し手
   段と、前記読出し手段によって読出された前記コーディ
   ング規則にしたがって前記プログラム情報を編集する編
   集手段とを有することを特徴とするプログラム情報編集
   システム。
2. 【請求項２】 予め設定された文字および文字列のうち
   一方の桁の移動を指示する桁移動情報を前記コーディン
   グ規則として前記記憶手段に記憶し、前記プログラム情
   報から検索された前記文字および文字列のうち一方の桁
   を前記桁移動情報に基づいて移動修正するようにしたこ
   とを特徴とする請求項１記載のプログラム情報編集シス
   テム。