JPH06121885A - ミシンの加工布横送り装置 - Google Patents

ミシンの加工布横送り装置

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Publication number
JPH06121885A
JPH06121885A JP29772392A JP29772392A JPH06121885A JP H06121885 A JPH06121885 A JP H06121885A JP 29772392 A JP29772392 A JP 29772392A JP 29772392 A JP29772392 A JP 29772392A JP H06121885 A JPH06121885 A JP H06121885A
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JP
Japan
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cloth
sewing
insole
auxiliary
work
Prior art date
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Application number
JP29772392A
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English (en)
Inventor
Takaaki Suzuki
孝明 鈴木
Yoshiyuki Otsuka
佳行 大塚
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 靴の踵部分を縫製する場合、甲被布DWと中
底布UWとを確実に挟持して横送りでき、靴の踵部分以
外を縫製する場合にも布送りを妨げない。 【構成】 甲被布DWや中底布UWとを重ね合わせて運
動靴を作るときに、踵部分を縫製する場合、中底布UW
全体がベット面から上方に起立した状態になるため、タ
イミングプーリ58を退避回動位置に回動させ、且つ補
助布受け部材119を右方縫製位置に移動させて、タイ
ミングプーリ58を回動移動させ、タイミングプーリ5
8と補助布受け部材119との間に挟持された中底布U
Wを布送り方向と直交する方向に移動させる。また、踵
部分以外を縫製する場合には、タイミングプーリ58を
縫製回動位置に回動させ、且つ補助布受け部材119を
左方退避位置に移動させて、タイミングプーリ58と布
受け板32との間に挟持された中底布UWを布送り方向
と直交する方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの加工布横送り
装置に関し、特にベッド上面に配設された加工布を布受
け部材とローラ部材とで挟持して横送りできる上、ベッ
ド面から立ち上がった加工布をローラ部材と協働して横
送りする補助布受け部材を別途設けたものに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、加工布の布端位置を布端検出セン
サで検出する一方、この布端位置のズレを解消するよう
に加工布を横方向に移動させる加工布横送り機構を備
え、布端から所定距離離れた縫製位置を倣い縫いするよ
うにしたミシンの布端制御装置が種々提案され、実用に
供されている。例えば、特公昭58─48199号公報
には、上布と下布とを、布端位置を合わせながら重ね合
わせ縫いする為に、上布に関して、縫針よりも布送り上
流側に設けられ、加工布の布端が食い込み側(加工布と
反対側)にズレるのを防止する上布ストッパ部材と、加
工布の布端が逃げ側(加工布側)にズレるのを検出する
上布布端検出装置と、回転輪の回転により加工布を食い
込み側に移動させる上布送り込み制御装置とを設けてお
り、また、下布に関しても同様に、下布ストッパ部材
と、下布布端検出装置と、下布送り込み制御装置とを設
け、上布布端検出装置からの検出信号に基いて、上布の
布端が逃げ側にズレたときには、上送り込み制御装置を
駆動するとともに、下布布端検出装置からの検出信号に
基いて、下布の布端が逃げ側にズレたときには、下送り
込み制御装置を駆動するようにしたミシンの自動案内装
置が記載されている。尚、上布と下布との間には板材が
挿入されており、回転輪は両布をそれぞれ当該板材に押
圧している。このため、前記特公昭58─48199号
公報に記載のミシンの自動案内装置においては、上布の
布端形状と下布の布端形状とが、直線又は曲線からなる
略同様の布端形状のときには、両布端位置を合致させる
重ね合わせ縫いした場合でも、上下両布はベッド面上に
載置されているので、回転輪の駆動制御により容易に重
ね合わせ縫いできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加工布
からなる運動靴を作成する場合、その初期段階の縫製作
業として、中底布と甲被布とを重ね合わせて縫う重ね合
わせ縫いがある。従って、中底布を上布とし且つ甲被布
を下布として、前記ミシンの自動案内装置で中底布と甲
被布とを横方向に案内しながら、両布端位置を合致させ
る重ね合わせ縫いを実行する際に、この重ね合わせ縫い
により立体的な運動靴が作成されるのに伴って、特に踵
部分を重ね合わせ縫いするときに、中底布全体が上方に
起立するようになる。一方、回転輪は中底布を前記板材
に押圧しているため、起立しようとする中底布を無理に
曲げることとなり、中底布と回転輪との間にすべりが発
生し、中底布を横方向に確実に案内できないという問題
がある。また、布送りに対しても抵抗が大きくなって送
り不良の原因になる。
【0004】本発明は前記問題点を解決する為になされ
たものであり、その目的は、縫製する加工布全体がベッ
ド面上に起立した場合でも、この加工布を確実に挟持し
且つ横送りし得るようなミシンの加工布横送り装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係るミシンの加工布横送り装置は、図1
の機能ブロック図に実線で示すように、ベッド上面上に
配設された布受け部材と、縫合点に向けて布送りされる
加工布を、布受け部材との間で挟持し、その布送り方向
と交差する方向に移動可能なローラ部材と、そのローラ
部材の側部周面との間で、加工布を挟持可能な補助布受
け部材と、ローラ部材を、布受け部材との間で加工布を
挟持する第1の使用位置と、その第1の使用位置より上
方で前記補助布受け部材との間で加工布を挟持する第2
の使用位置とに切換えるローラ切換え手段と、ローラ部
材を回転駆動する駆動手段とを設けたものである。
【0006】尚、図1の機能ブロック図に2点鎖線で示
すように、前記補助布受け部材を、第2使用位置に切換
えられたローラ部材の側部周面との間で加工布を挟持可
能な使用位置と、その使用位置から退避した不使用位置
とに択一的に切換える布受け切換え手段を設けるように
してもよい。
【0007】
【作用】前記構成を有する請求項1に係るミシンの加工
布横送り装置においては、加工布がベッド上面上に配設
された布受け部材上に載置されている場合には、ローラ
部材は、ローラ切換え手段により布受け部材との間で加
工布を挟持する第1の使用位置に切換えられる。そし
て、ローラ部材は駆動手段で回転駆動されるので、この
加工布は布受け部材とローラ部材とで挟持された状態で
布送り方向と交差する方向へ移動される。
【0008】一方、加工布全体がベッド面から上方に起
立した状態の場合には、ローラ部材は、ローラ切換え手
段により第1の使用位置より上方の第2の使用位置に切
換えられローラ部材の側部周面と補助布受け部材との間
で起立した加工布が挟持される。そして、ローラ部材は
駆動手段で回転駆動されるので、この加工布は補助布受
け部材とローラ部材とで挟持された状態で布送り方向と
交差する方向へ移動される。
【0009】例えば、加工布からなる運動靴を作成する
場合、中底布を上布とし且つ甲被布を下布として重ね合
わせ縫いする場合に、重ね合わせ縫いの初期段階におい
ては、中底布はベッド上面上に載置された布受け部材上
に載置されているので、ローラ部材を第1の使用位置に
切換え、ローラ部材を回転駆動して中底布を布受け部材
とローラ部材とで挟持した状態で布送り方向と直交する
方向へ移動できる。一方、この重ね合わせ縫いにより立
体的な運動靴が作成されるのに伴って、特に踵部分を重
ね合わせ縫いするときに、中底布全体がベッド面から上
方に起立する場合には、ローラ部材を第2の使用位置に
切換え、ローラ部材を回転駆動して中底布を補助布受け
部材とローラ部材とで挟持した状態で布送り方向と直交
する方向へ移動できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、加工布横送り装置を備えた縫製
装置に本発明を適用した場合のものである。この縫製装
置SMは、加工布からなる運動靴を作成する為に、その
中底布を上布とし、甲被布を下布としていせ込みをしな
がらこれらの布端部を倣い縫いするもので、基本的には
本縫いミシンMと布端制御装置15とからなっており、
先ず本縫いミシンMについて説明するが、このミシンM
は一般的な工業用本縫いミシンと同様なので簡単に説明
するものとする。この本縫いミシンMは、図2に示すよ
うに、作業用テーブルTに装着され、ミシンベッド部1
と、そのベッド部1の右端部から立設された脚柱部2
と、その脚柱部2からベッド部1に対向するように左方
へ延びるアーム部3とから構成されている。ベッド部1
には、下送り歯8を上下動させる送り歯上下動機構(図
示略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)
と、糸輪捕捉器(図示略)などが設けられている。
【0011】また、アーム部3には、縫針4(図18参
照)を下端に装着可能な針棒(図示略)を上下動させる
針棒駆動機構と、天秤(図示略)を針棒の上下動に調時
して上下動させる天秤駆動機構(図示略)などが設けら
れている。前記針棒の後側のミシン機枠Fには、押え棒
(図4参照)が上下動可能に支持されており、その押え
棒の下端には押え足6図(4参照)が取付けられてい
る。ところで、この押え棒と、中底布UWを布送りさせ
る上送り歯7(図4参照)とは後述の押え足駆動用ソレ
ノイド159(図21参照)に連結されており、これら
押え棒と上送り歯7とは、押え足駆動用ソレノイド15
9の駆動により上昇した退避位置に切換えられ、またこ
のソレノイド159の駆動が停止されたときには、下降
した作用位置に位置切換えられる。
【0012】従って、この下送り歯8及び上送り歯7の
送り歯上下動機構と、針棒駆動機構と天秤駆動機構とは
ミシンモータ140で駆動される。また、下送り歯8
は、リニアソレノイド161(図21参照)の駆動量で
変更される送り制御器の傾きに応じた送り量で送り歯前
後動機構を介して前後駆動される。更に、上送り歯7
は、上送り歯用パルスモータ161(図21参照)の回
転量で変更される送り制御器の傾きに応じた送り量で送
り歯前後動機構を介して前後駆動される。前記作業用テ
ーブルTの直ぐ下側にはミシンモータ140が配設さ
れ、作業用テーブルTを支持する作業台9に取付けられ
ている。また、本縫いミシンMには操作パネル10が取
付けられ、この操作パネル10には、縫製作業に必要な
複数の操作スイッチが設けられている。
【0013】ところで、布端制御装置15は、基本的に
は、ベッド部1とアーム部3との間に設けられた布受け
板駆動装置16及び上布移動装置17と、ベッド部1の
下側に設けられた下布移動装置18と、中底布UWを補
助的に位置制御する補助上布移動装置19とを備えてお
り、先ず中底布UWと甲被布DWとの間に設けられ、こ
れら両布UW・DWを支持する布受け板32を駆動する
布受け板駆動装置16について、図2〜図5に基いて説
明する。前記ベッド部1上には略矩形状のベースプレー
ト25が固着され、このベースプレート25の上面の前
端部には、左右方向に延びる帯状のリニアクロスベアリ
ング26が取付けられ、このリニアクロスベアリング2
6には略矩形状の板材からなる布受け台27が左右方向
移動可能に載置されている。
【0014】そして、この布受け台27の直ぐ前側に左
右方向向きに配設された布受け台切換えシリンダ143
はブラケット28でベースプレート25に固着され、そ
のシリンダ143のピストンロッド143aの先端部
は、布受け台27に固着された駆動レバー29に連結さ
れている。従って、布受け台27は、布受け台切換えシ
リンダ143の左方への進出駆動により図3に実線で示
す左方縫製位置と、右方への退入駆動により2点鎖線で
示す右方退避位置とに位置切換えされる。
【0015】一方、布受け台27上には、正面視略逆L
字状の取付け板30の下端部がビス止めされ、この取付
け板30にはツインロッドタイプの布受け板上下駆動シ
リンダ144が下向きに取付けられ、このシリンダ14
4の一対のピストンロッド144aの下端部には布受け
板取付け板31が固着されており、この布受け板取付け
板31の下側には、図4に示すように、平面視略クラン
ク状の布受け板32の基端部がビス止めされている。こ
の布受け板32の先端部は、図7に示すように、半円形
の針板11を経て滑り板12に及んで左方へ延びてい
る。ここで、前記シリンダ144の下側に取付けられた
ボルト33(図5参照)は、布受け板取付け板31の上
昇位置を規制する為の高さ調節用のものである。従っ
て、布受け板32は、布受け板上下駆動シリンダ144
の下方への進出駆動により図5に実線で示す下方縫製位
置と、上方への退入駆動により2点鎖線で示す上方退避
位置とに位置切換えされる。また、布受け板32は、前
述したように、布受け台27の退避位置への移動と同時
に右方退避位置に移動される。
【0016】次に、上布移動装置17について、図3・
図4・図6に基いて説明する。前記ベースプレート25
の上面で布受け台27の後側には、左右方向に延びる帯
状のリニアクロスベアリング40が取付けられ、このリ
ニアクロスベアリング40には略矩形状の板材からなる
移動台41が左右方向移動可能に載置されている。この
移動台41の直ぐ後側に左右方向向きに配設された移動
台切換えシリンダ145の基端部は、ベースプレート2
5に支持ブラケット42を介して揺動可能に枢支され、
このシリンダ145のピストンロッド145aの先端部
は、移動台41に固着された駆動レバー43に連結され
ている。従って、移動台41は、移動台切換えシリンダ
145の左方への進出駆動により図3に実線で示す左方
縫製位置と、右方への退入駆動により2点鎖線で示す右
方退避位置とに位置切換えられる。
【0017】この移動台41上には、図4・図6に示す
ように、側面視L字状のブロック部材44が固着され、
ステッピングモータからなり中底布UWを布送り方向Q
と直交する方向(左右方向)に移動させる為の上布移動
用モータ141がブロック部材44の垂直壁部44aに
後側から取付けられ、この上布移動用モータ141の駆
動軸141aにはタイミングプーリ45が固着されてい
る。前記垂直壁部44aには円筒状のブッシュ46が固
着され、このブッシュ46には鍔部を有する円筒状の第
1枢支部材47が内嵌され、この鍔部の前端面をタイミ
ングプーリ45の後端面に当接させて、第1枢支部材4
7が抜け止めされている。
【0018】そして、この第1枢支部材47の鍔部の直
ぐ後側に配設された帯状で板材からなる第1揺動アーム
49は、鍔部にビス止めされるとともに、スペーサ48
を介してブッシュ46に当接している。そして、この第
1揺動アーム49の一部分が上方に突出した取付け部4
9aには、移動台41に取付けた支持部材50に回動可
能に枢支されたアーム回動用シリンダ146のピストン
ロッド146aの先端部が回動可能に連結されている。
更に、前記タイミングプーリ45の前側に配設され、且
つ鍔部を有する第2枢支部材51は、駆動軸141aに
外嵌されるとともに、移動台41に固着された枢支部材
53に回動可能に枢支されている。そして、この第2枢
支部材51の鍔部の直ぐ前側に配設された帯状で板材か
らなり、しかも前記第1揺動アーム49と対向状の第2
揺動アーム54が鍔部にビス止めされるとともに、スペ
ーサ52を介して枢支部材53に当接している。
【0019】これら第1揺動アーム49と第2揺動アー
ム54とは、一対の連結部材55により一体的に連結さ
れ、第1・第2揺動アーム49・54の先端部にビス5
6で夫々固着された一対の枢支部材57により、タイミ
ングプーリ58が回転可能に枢支され、これら両タイミ
ングプーリ45・58間にはタイミングベルト59が張
架されている。また、第1・第2揺動アーム49・54
は、ブロック部材44に固着した一対のボルト60を連
結部材55の上側と下側とに当接させてその回動範囲が
規制されている。また、両揺動アーム49・54間の内
部には、図6に示すように、タイミングベルト59に張
力を付与する為の一対のテンション用プーリ61が枢着
されている。
【0020】従って、上布移動用モータ141の正転駆
動又は逆転駆動により、両タイミングプーリ45・58
を介してタイミングベルト59が正転又は逆転され、タ
イミングベルト59の下側に配設された中底布UWが左
方又は右方に移動される。更に、両揺動アーム49・5
4は、アーム回動用シリンダ146の左方への進出駆動
により図6に実線で示す縫製回動位置(本発明の第1の
使用位置に相当する)と、右方への退入駆動によりこの
縫製回動位置よりも2点鎖線で示す退避回動位置(本発
明の第2の使用位置に相当する)とに位置切換えられ
る。ここで、両揺動アーム49・54が退避回動位置且
つ左方縫製位置に切換えられ、しかも布受け板32が上
方退避位置且つ左方縫製位置に位置切換えられたとき
に、針板11の上側に甲被布DWが載置可能になってい
る。
【0021】次に、針板11上面に配設され、中底布U
Wの布送りと甲被布DWの布送りとを夫々独立させて正
確に実行する為の分離板66を駆動する分離板駆動機構
65について、図4・図8〜図10に基いて説明する。
この分離板66は板状で平面視クランク状のものであ
り、針板11と布受け板32との間に位置するととも
に、その先端部は、下送り歯8と上送り歯7との間に後
方屈曲状に延び、その基端部は一段高く形成され、取付
け部材67の左端部にビス止めされている。一方、図4
・図10に示すように、前記布受け板取付け板31にL
字取付け部材68が固着され、このL字取付け部材68
に分離板前後駆動シリンダ147が取付けられ、このシ
リンダ147のピストンロッド147aの先端に固着さ
れたL字取付け具69は取付け部材67にビス止めされ
ている。即ち、分離板66は取付け部材67とL字取付
け具69とを介してピストンロッド147aに連結され
ている。
【0022】従って、分離板66は、分離板前後駆動シ
リンダ147の後方への進出駆動により図8に実線で示
す後方縫製位置と、前方への退入駆動により2点鎖線で
示す前方退避位置とに位置切換えられる。しかも、この
分離板66は、分離板前後駆動シリンダ147及びL字
取付け部材68を介して布受け板取付け板31に取付け
られているので、布受け板32の上昇した退避位置への
移動と同時に上方の退避位置に移動される。
【0023】次に、甲被布DWを左右方向に移動させる
下布移動装置18について、図2・図11〜図13に基
いて説明する。前記ベッド部1内において、左右方向に
延びる下軸13(図2参照)が配設され、この下軸13
の左端部には回転釜75が連結され、この回転釜75内
にボビンケース76が収納されている。また、作業用テ
ーブルTの下側には、この回転釜75を覆うようにオイ
ルパン77が配設されている。このオイルパン77の下
側には、下方に延びる板状の支持枠78が取付けられ、
この支持枠78には、下布移動機構80を上下に駆動す
るシリンダであって、マグネット方式によるロッドレス
タイプの下布駆動用シリンダ148が上端部を右方に傾
けた状態で取付けられている。従って、下布移動機構8
0は、下布駆動用シリンダ148の上方への進出駆動に
より、図11に実線で示す上方縫製位置と、下方への退
入駆動により2点鎖線で示す下方退避位置とに位置切換
えられる。
【0024】次に、この下布駆動用シリンダ148の可
動部148aに連結された下布移動機構80について説
明する。この可動部148aには、甲被布DWを左右方
向に移動する為の下布移動用モータ142が固着される
とともに、正面視略台形状の支持プレート81の下端部
がビス止めされている。更に、この支持プレート81の
上端部分にはスペーサ82を介して支持レバー83の下
端部が連結され、この支持レバー83の上端部にはスペ
ーサ84を介して一対の枢支部材85・86がビス止め
され、更に、これら一対の枢支部材85・86の上端部
には、部分的にテーパを施した下布送りローラ87がピ
ン88で回転可能に枢支されている。
【0025】そして、この下布送りローラ87と下布移
動用モータ142の駆動軸142aに固着したプーリ8
9との間にタイミングベルト90が張架されている。従
って、下布移動用モータ142の正転駆動又は逆転駆動
により、プーリ89及びタイミングベルト90を介して
下布送りローラ87が正転又は逆転され、タイミングベ
ルト90の上側に配設された下布DWが左方又は右方に
移動される。ここで、図13に示すように、下布移動機
構80が上方縫製位置に位置切換えられたときには、下
布送りローラ87は、すべり板12に形成した矩形状の
切欠き11aを介して布受け板32の直ぐ下側に露出す
るまで上昇するので、オイルパン77に形成されたボビ
ン取出し口77aはこの下布移動機構80で覆われてい
る。しかし、下布移動機構80が下方退避位置に位置切
換えられたときには、下布送りローラ87はオイルパン
77の下側まで下降することになり、この状態のとき
に、操作者はこのボビン取出し口77aを介してボビン
ケース76の取出しが可能になる。
【0026】次に、中底布UWの布端位置を検出する為
の上布端検出機構95について、図8〜図10・図17
・図18に基いて説明する。前記針板11に対応する布
受け板32の上側には、平面視略矩形状のセンサ取付け
ブロック96が配設され、布受け板32にビス止めされ
ている。そして、このセンサ取付けブロック96の左端
部分においては、図18・図19に示すように、中底布
UWをセットする為にその約下半部が切取られたセンサ
収容部96aが形成され、この収容部96a内に、プリ
ズムからなる上布端検出センサ97がその下部をセンサ
収容部96aの下側に臨むように収容されている。即
ち、上布端検出センサ97は、縫針4よりも布送り方向
Qの上流側に設けられている。
【0027】この上布端検出センサ97は、図18に示
すように、頂角を90°とする直角プリズムである第1
プリズム98と第2プリズム99との組合せで構成さ
れ、第1プリズム98の1つの端面と第2プリズム99
の1つの端面とが張り合わされ、第2プリズム99が布
端と直交状に配設されている。そして、第1プリズム9
8の右端面(光線入力面)には、ファイバー径を約0.
5mmとする10本の光ファイバーA1〜A10からなる上
布ファイバー群FAの先端面が一列状に夫々接続されて
いる。更に、光ファイバーA1〜A10の基端部には、ハ
ーフミラーHM1〜HM10を介して、発光ダイオードな
どからなる10個の発光素子OSU1〜OSU10が対応づけて
設けられるとともに、フォトトランジスタなどからなる
10個の受光素子ISU1〜ISU10 が設けられている。
【0028】従って、発光素子OSU1〜OSU10 の各々から
投射されたレーザ光などの検出光の各々は、ハーフミラ
ーHM1 〜HM10を通過してこれら光ファイバーA1〜
A10を経て第1プリズム98に入射されて第2プリズム
99側に直角に全反射され、更に第2プリズム99で下
側に直角に全反射され、第2プリズム99から下側に位
置する中底布UW又は布受け板32に略直交する方向か
ら投射される。そして、中底布UW又は布受け板32で
反射した反射光は、第2プリズム99と第1プリズム9
8とで夫々全反射されて投射の際と同一の光ファイバー
A1〜A10を経てハーフミラーHM1 〜HM10で反射さ
れ、この反射光が受光素子ISU1〜ISU10で夫々受光され
る。即ち、両プリズム98・99を介して10本の光フ
ァイバーA1〜A10の先端側から、中底布UWの布端に
交差するドット列状に検出光を投射し、その反射光から
中底布UWの布端位置を検出可能になっている。ここ
で、受光素子ISU1〜ISU10 で受光される受光量は、中底
布UWで反射したときの受光量より布受け板32で反射
したときの受光量の方が大きくなっている。
【0029】次に、甲被布DWの布端位置を検出する為
の下布端検出機構100について、図4・図7・図14
・図15・図17・図19に基いて説明する。前記上布
移動用モータ141の下側に対応するベースプレート2
5上には、図4に示すように、センサ支持板101が固
着され、このセンサ支持板101の左端部の下側には、
連結板102が取付けられている。また、針板11に
は、平面視略コ字状の切欠き11bが形成されており、
前記連結板102の前端部分には平面視及び側面視略ク
ランク状のセンサ取付けブロック103が固着され、こ
のセンサ取付けブロック103の段落ち部分は切欠き1
1b内に位置している。
【0030】そして、センサ取付けブロック103の前
端部分の左右方向に長いセンサ収容部103a内に、プ
リズムからなる下布端検出センサ104がその上部をセ
ンサ収容部103aの上側に臨むように収容されてい
る。即ち、下布端検出センサ104は、前記上布端検出
センサ97と略対向し且つ縫針4よりも布送り方向Qの
上流側に設けられている。この下布端検出センサ104
は、図19に示すように、頂角を90°とする直角プリ
ズムである第1プリズム105と第2プリズム106と
の組合せで構成され、第1プリズム105の1つの端面
と第2プリズム106の1つの端面とが張り合わされ、
第2プリズム106が布端と直交状に配列されている。
そして、この第1プリズム105の右端面(光線入力
面)には、ファイバー径を約0.5mmとする10本の光
ファイバーB1〜B10からなる下布ファイバー群FBの
先端面が1列状に夫々接続されている。更に、光ファイ
バーB1〜B10の基端部には、ハーフミラーHM11〜H
M20を介して、発光ダイオードなどからなる10個の発
光素子OSD1〜OSD10 が対応づけて設けられるとともに、
フォトトランジスタなどからなる10個の受光素子ISD1
〜ISD10 が設けられている。
【0031】従って、発光素子OSD1〜OSD10 の各々から
投射されたレーザ光などの検出光の各々は、ハーフミラ
ーHM11〜HM20を通過してこの光ファイバーB1〜B
10を経て第1プリズム105に入射されて第2プリズム
106側に直角に全反射され、更に第2プリズム106
で上側に直角に全反射され、第2プリズム106から上
側に位置する甲被布DW又は布受け板32に略直交する
方向から投射される。そして、甲被布DW又は布受け板
32で反射した反射光は、第2プリズム106と第1プ
リズム105とで夫々全反射されて投射の際と同一の光
ファイバーB1〜B10を経てハーフミラーHM11〜HM
20で反射され、この反射光が受光素子ISD1〜ISD10 で夫
々受光される。即ち、両プリズム105・106を介し
て10本の光ファイバーB1〜B10の先端側から、甲被
布DWの布端に交差するドット列状に検出光を投射し、
その反射光から甲被布DWの布端位置を検出可能になっ
ている。ここで、受光素子ISD1〜ISD10 で受光される受
光量は、甲被布DWで反射したときの受光量より布受け
板32で反射したときの受光量の方が大きくなってい
る。
【0032】ところで、図7・図14・図15に示すよ
うに、針板11に形成された針孔11cの直ぐ右側に
は、中底布UWと甲被布DWとの布端位置を夫々規制す
る為の規制輪110が配設され、この規制輪110は、
前記連結板102に基端部が固着され左方へ延びる保持
部材111の先端部に回転自在に枢着されている。
【0033】次に、補助上布移動装置19について、図
2・図16に基いて説明する。前記作業用テーブルTの
左端部には、枢支部材115が立設され、この枢支部材
115に回動板116がボルト117で回動可能に枢支
され、更にこの回動板116の上端部には、ツインロッ
ドタイプの補助上布支持シリンダ149が右下がりの状
態で取付けられている。この補助上布支持シリンダ14
9のピストンロッド149aの先端部には、シリンダ取
付け部材118が取付けられ、このシリンダ取付け部材
118には補助上布押圧シリンダ150が右方向きに取
付けられ、更にこの補助上布押圧シリンダ150のピス
トンロッド150aの先端部には、正面視L字状の補助
布受け部材119が取付けられている。従って、図16
に示すように、補助布受け部材119は、補助上布支持
シリンダ149の右方への進出駆動により実線で示す右
方縫製位置(本発明の使用位置に相当する)と、補助上
布支持シリンダ149の左方への退入駆動により2点鎖
線で示す(図2に実線で示す)左方退避位置つまり不使
用位置とに切換えられる。また、補助布受け部材119
が右方縫製位置に位置切換えられ、しかも両揺動アーム
49・54が退避回動位置に位置切換えられているとき
に、補助上布押圧シリンダ150が進出駆動されたとき
には、補助布受け部材119は現在の右方縫製位置か
ら、図17に示すように、タイミングベルト59を介し
てタイミングプーリ58の左側部周面とこの補助布受け
部材119の右端部とで上下方向向きに配設された中底
布UWを補助的に挟んで側方より押圧可能な使用位置に
切換え可能になっている。ここで、枢支部材115にビ
ス止めされたボルト支持部材120に螺合されたボルト
121は、前記補助上布支持シリンダ149の傾きを調
節する為のものである。ここで、前記上布移動装置17
と補助上布移動装置19とで加工布横送り装置が構成さ
れている。
【0034】次に、縫製装置SMの制御系は、図21の
ブロック図に示すように構成されている。制御装置Cの
入出力インターフェース185には、操作パネル10に
設けられたプログラムスイッチ130、プログラム修正
スイッチ131、縫製準備スイッチ132、縫製開始ス
イッチ133、作動スイッチ134、解除スイッチ13
5、テンキー136、セットスイッチ137、アーム部
3内に設けられたミシン主軸の回転位相を検出して針棒
の移動位置に対応する針位置信号を出力する為の針位置
信号発生器138が夫々接続されている。
【0035】更に、入出力インターフェース185に
は、ミシンモータ140の為の駆動回路170、上布移
動用モータ141の為の駆動回路171、下布移動用モ
ータ142の為の駆動回路172、布受け台切換えシリ
ンダ143を駆動する電磁切換え弁151の為の駆動回
路173、布受け板上下駆動シリンダ144を駆動する
電磁切換え弁152の為の駆動回路174、移動台切換
えシリンダ145を駆動する電磁切換え弁153の為の
駆動回路175、アーム回動用シリンダ146を駆動す
る電磁切換え弁154の為の駆動回路176、分離板前
後駆動シリンダ147を駆動する電磁切換え弁155の
為の駆動回路177、下布駆動用シリンダ148を駆動
する電磁切換え弁156の為の駆動回路178、補助上
布支持シリンダ149を駆動する電磁切換え弁157の
為の駆動回路179、補助上布押圧シリンダ150を駆
動する電磁切換え弁158の為の駆動回路180、押え
足駆動用ソレノイド159の為の駆動回路181、上送
り歯用モータ160の為の駆動回路182、リニアソレ
ノイド161の為の駆動回路183、中底布UWの布端
検出用の発光素子OSD1〜OSD10 及び受光素子ISD1〜ISD1
0 、甲被布DWの布端検出用の発光素子OSD1〜OSD10 及
び受光素子ISD1〜ISD10 が夫々接続されている。
【0036】制御装置Cは、周知のCPU187と、こ
のCPU187にデータバスなどのバス186を介して
接続された入出力インターフェース185、ROM18
8及びRAM189とから構成されている。ROM18
8には、各種スイッチ130〜137の操作に応じてモ
ータ140〜142や電磁切換え弁151〜158を夫
々駆動する駆動制御プログラム、後述の本発明特有の布
端揃え・いせ込み縫い制御の制御プログラムなどが格納
されている。RAM189には、CPU187で演算し
た演算結果を一時的に格納するバッファやカウンタやポ
インタなどの各種メモリが設けられている。
【0037】次に、縫製装置SMの制御装置Cで行なわ
れる布端揃え・いせ込み縫い制御のルーチンについて、
図22〜図29のフローチャートに基いて説明する。
尚、図中符号Si(i=10、11、12・・・・)は
各ステップである。縫製装置SMに電源が投入される
と、この制御が開始され、先ず、RAM189の各メモ
リをクリアするとともに、各電磁切換え弁151〜15
8を駆動して、各シリンダ143〜150が所定の順序
で夫々退避位置に切換え駆動される。また、押え足駆動
用ソレノイド159が駆動されるので、押え棒と上送り
歯7とが上昇した退避位置に移動されるなど、一連の初
期設定処理が実行される(S10)。即ち、この初期設
定処理の実行の結果、針板11上に下布DW及び上布U
Wが載置可能な状態になっている。
【0038】次に、操作パネル10のプログラムスイッ
チ130が操作されたときには(S11・S12:Ye
s)、縫製する中底布UWや甲被布DWに関する縫製用
パラメータ設定処理制御(図22参照)が実行される
(S13)。この制御が開始されると、先ずテンキー1
36を操作して、所望のプログラム番号が入力設定され
(S25)、更に中底布UWに関して、縫製開始位置か
ら縫製終了位置までの縫製区間数Dが入力設定される
(S26)。ここで、縫製区間とは、中底布UWの布端
形状において、曲率半径が同一である縫製範囲を縫製区
間とする。例えば、図30に示すように、中底布UWの
縫製開始位置から縫製終了位置までの布端形状におい
て、曲率半径が同一である縫製範囲を順次縫製区間1、
縫製区間2、縫製区間3、・・・・と設定し、この縫製
区間数Dがテンキー136操作により入力される。
【0039】次に、RAM189に設けた縫製区間カウ
ンタのカウンタ値Dnとして初期値「1」がセットされ
(S27)、この縫製区間Dnについて、縫製する針数
Pnと、そのときの布端位置に対応する上布ファイバー
群FAの基準光ファイバー番号Asとが入力され、セッ
トキー137の操作でこれら針数Pnと基準光ファイバ
ー番号Asとが縫製区間Dnに対応づけてRAM189
のワークメモリに記憶される(S28)。次に、縫製区
間カウント値Dnが1つインクリメントされ(S2
9)、このカウンタ値Dnが縫製区間数D以下のときに
は(S30:No)、S28〜S30が繰り返される。
【0040】そして、このカウンタ値Dnが縫製区間数
Dよりも大きくなったときには(S30:Yes)、甲
被布DWに関して前記中底布UWと同様に、設定された
甲被布DWの縫製区間数Eの各々について、縫製する針
数Pnと、そのときの布端位置に対応する下布ファイバ
ー群FBの基準光ファイバー番号Bsと、中底布UWの
送り量に対するいせ込み比率αとが夫々入力され、セッ
トキー137を操作する毎に、これら針数Pnと基準光
ファイバー番号Bsとが縫製区間Enに対応づけてRA
M189のワークメモリに記憶される(S31〜S3
5)。そして、全ての縫製区間Eについて、針数Pnと
基準光ファイバー番号Bsといせ込み比率αとが夫々設
定されたときには(S35:Yes)、次の甲被布DW
に関して、補助上布移動装置19の作動又は不作動につ
いて、各縫製区間En毎に指示され(S36)、この制
御を終了して、図22に示す布端揃え・いせ込み縫い制
御のS11にリターンする。
【0041】従って、RAM189のテーブルメモリに
は、例えば、図32に示すように、中底布UWに関し
て、各縫製区間Dnについて、基準布端位置に対応する
基準光ファイバー番号Asと、針数Pnとを対応づけた
上布パラメータテーブルPTUが記憶される。また、図
31に示す甲被布DWに関しても同様に、図33に示す
ように、各縫製区間Enについて、いせ込み比率αと、
基準布端位置に対応する基準光ファイバー番号Bsと、
針数Pnと、補助上布移動装置19の作動状態とを対応
づけた下布パラメータテーブルPTDが記憶される。
尚、図31に示す甲被布DWにおいては、縫製区間1〜
縫製区間6に亙っていせ込みが実行される。ここで、い
せ込みとは、一方の加工布(甲被布DW)の布送り量を
他方(中底布UW)の布送り量より多くすることによ
り、一方の加工布に細かいギャザーをつけることであ
り、このいせ込み縫いにより、これら両加工布を立体的
に縫うことができる。
【0042】次に、プログラム修正スイッチが操作され
たときには(S11:Yes、S12:No、S14:
Yes)、修正するプログラムの番号がテンキー136
を操作して入力され(S15)、そのプログラム番号の
内容について、針数Pや布端位置に対応する基準光ファ
イバー番号As・Bsを逐次訂正する修正処理が実行さ
れ(S16)、前記S11に戻る。
【0043】次に、縫製準備スイッチ132が操作され
たときには(S11:Yes、S12・S14:No、
S17:Yes)、縫製準備処理制御(図23参照)が
実行される(S18)。この制御が開始され、先ず作動
スイッチ134が操作されたときに(S40・S41:
Yes)、RAM189に設けられたフラグメモリのフ
ラグデータに基いて、第1作動フラグ1MFがセットさ
れていない場合、つまり各シリンダ143〜150が退
避位置に夫々駆動されている場合には(S42:N
o)、先ず布受け台切換えシリンダ143が進出駆動さ
れ(S43)、更に、移動台切換えシリンダ145が進
出駆動され(S44)、第1作動フラグ1MFがセット
され(S45)、前記S40に戻る。従って、両揺動ア
ーム49・54が退避回動位置に保持された状態で左方
縫製位置に切換えられ、しかも布受け板32が上方退避
位置に保持した状態で左方縫製位置に位置切換えられ
る。このとき、図9に示すように、甲被布DWの布端位
置を規制輪110に左方から当接させるとともに、縫製
開始位置を針落ち位置に合致させて、甲被布DWが針板
11の上側で且つ布受け板32の下側にセットされる。
【0044】次に、作動スイッチ134が再度操作され
たときに(S40・S41:Yes)、第1作動フラグ
1MFがセットされているが(S42:Yes)、第2
作動フラグ2MFがリセットされている場合には(S4
6:No)、先ず布受け板上下駆動シリンダ144が進
出駆動され(S47)、次に、分離板前後駆動シリンダ
147が進出駆動される(S48)。更に、下布駆動用
シリンダ148が進出駆動され(S49)、第2作動フ
ラグ2MFがセットされ(S50)、前記S40に戻
る。従って、布受け板32が左方縫製位置に保持した状
態で下方縫製位置に切換えられ、分離板66が後方縫製
位置に切換えられ、更に下布移動機構80が上方縫製位
置に切換えられて、タイミングベルト90の上端部及び
下布送りローラ87で甲被布DWが布受け板32に押圧
保持される。
【0045】そして、このとき、図9に示すように、中
底布UWの布端を規制輪110に左方から当接させなが
ら、その布端を下布SWの布端に合致させ且つその縫製
開始位置を針落ち位置に合致させて布受け板32の上側
にセットされる。その後、作動スイッチ134が再度操
作されたときに(S40・S41:Yes)、第1作動
フラグ1MFと第2作動フラグ2MFとがセットされて
いるが(S42・S46:Yes)、第3作動フラグ3
MFがセットされていない場合には(S55:No)、
アーム回動用シリンダ146が進出駆動され(S5
6)、第3作動フラグ3MFがセットされ(S57)、
前記S40に戻る。従って、両揺動アーム49・54が
縫製回動位置に切換えられ、タイミングベルト59の下
端部で中底布UWが布受け板32に押圧保持される。
【0046】更に、作動スイッチ134が再度操作され
たときに(S40・S41:Yes)、第1・第2・第
3作動フラグ1MF、2MF、3MFが夫々セットされ
ている場合には(S42・S46・S55:Yes)、
押え足駆動用ソレノイド150の駆動が停止され(S5
8)、押え足6と上送り歯7とが押え位置に位置切換え
られ、この制御を終了して、図22に示す布端揃え・い
せ込み縫い制御のS11にリターンする。しかし、押え
足駆動用ソレノイド150の駆動が停止される前に、解
除スイッチ135が操作されたときに(S40:Ye
s、S41:No、S51:Yes)、第2作動フラグ
2MF又は第3作動フラグ3MFがセットされていると
きには(S52:Yes)、シリンダ143・145以
外の進出駆動されているシリンダ144・146〜14
8の全てが所定の順序で順次退入駆動され(S53)、
両作動フラグ2MF、3MFが夫々リセットされ(S5
4)、前記S40に戻る。その結果、甲被布DWから再
セットが可能になる。
【0047】次に、縫製開始スイッチ133が操作され
たときには(S11:Yes、S12・S14・S1
7:No、S19:Yes)、縫製処理制御(図25参
照)が実行される(S20)。この制御が開始される
と、先ず針数Pをカウントするカウント値pがリセット
され(S60)、ミシンモータ140が駆動される(S
61)。従って、上送り歯7と下送り歯8とが予め設定
された布送り量となるように布送り動作が夫々実行され
るので、中底布UWと甲被布DWの布端揃え縫いが開始
される。
【0048】次に、針数カウント値pと下布パラメータ
テーブルPTDとに基いて、現在の縫製位置に対応する
いせ込み比率αのデータが読出され(S62)、このい
せ込み比率αに基いてリニアソレノイド161が駆動さ
れる(S63)。その結果、このリニアソレノイド16
1に連結された送り制御器の傾きが変更され、この送り
制御器の傾きに応じた送り量で下送り歯8が前後駆動さ
れる。即ち、甲被布DWの送り量が中底布UWの送り量
に対していせ込み比率αに基いて大きくなる。但し、上
送り歯7は、予め設定された布送り量で布送り動作され
る。
【0049】次に、針位置信号発生器138からの針位
置信号に基いて、縫針4が中底布UWを刺挿する所謂針
布一致タイミングのときには(S64:Yes)、針数
カウント値pが1つインクリメントされる(S65)。
次に、針数カウント値pと上・下布パラメータテーブル
PTU・PTDとに基いて、縫製処理が終了でないとき
に(S66:No)、しかも補助上布移動装置19が不
作動状態のときには(S67:No)、先ず中底布UW
について布端位置検出処理制御(図26参照)が実行さ
れる(S68)。
【0050】この制御が開始されると,先ず光ファイバ
ーカウンタのカウント値fとして初期値「1」がセット
され(S85)、この光ファイバーカウント値fで指示
する上布用発光素子OSUnが点灯される(S86)。その
結果、前述したように、発光素子OSUnから投射された検
出光は、この発光素子OSUnに対応する光ファイバーAn
を経て、第1プリズム98及び第2プリズム99を通過
して中底布UW又は布受け板32で反射され、この反射
光は同様の光ファイバーAnを経て、ハーフミラーHM
nで反射され、発光素子OSUnに対応する受光素子ISUnで
受光される。そして、光ファイバーカウント値fで指示
する上布用受光素子ISUnで受光された受光量に基づく受
光値r(デジタル値)が求められる(S87)。
【0051】次に、この受光値rが所定のしきい値Kよ
りも大きいときには(S88:Yes)、この光ファイ
バーAnに対応して中底布UWが存在しないことにな
り、光ファイバーカウント値fをパラメータとするファ
イバーフラグFF〔f〕がセットされる(S89)。一
方、この受光値rがしきい値K以下のときには(S8
8:No)、この光ファイバーAnに対応して中底布U
Wが存在することになり、ファイバーフラグFF〔f〕
がリセットされる(S90)。
【0052】次に、光ファイバーカウント値fで指示す
る上布用発光素子OSUnが消灯され(S91)、カウント
値fが1つインクリメントされ(S92)、このカウン
ト値fが上布ファイバー群FAの光ファイバー数A以下
のときには(S93:No)、S86〜S93が繰り返
される。そして、全ての光ファイバーAnについて、中
底布UWの布端に交差するドット列状の検出光を順次投
射し、それらの受光値rが求められたときには(S9
3:Yes)、光ファイバー数Aに対応するA個のファ
イバーフラグFF〔f〕のフラグデータに基いて、中底
布UWの布端位置に対応する光ファイバー番号Am、即
ち、それらのフラグデータが「1」から「0」に変化す
るときの光ファイバー番号Amが決定され(S94)、
この制御を終了して、図25に示す縫製処理制御のS6
9にリターンし、中底布ズレ量演算処理制御(図27参
照)が実行される。
【0053】この制御が開始されると、針数カウント値
pと上布パラメータテーブルPTUとに基いて、現在の
縫製位置つまり現在の縫製区間番号Dnが求められ(S
100)、上布パラメータテーブルPTUからこの縫製
区間番号Dnに対応する基準光ファイバー番号Asが読
出される(S101)。そして、この基準光ファイバー
番号Asと、布端光ファイバー番号Amと、光ファイバ
ーの直径とに基いて、基準光ファイバー番号Asに対す
る布端位置のズレ量が演算されるとともに、そのズレ方
向が求められ(S102)、この制御を終了して、図2
5に示す縫製処理制御のS70にリターンし、このズレ
量とズレ方向とに基いて上布移動用モータ141が駆動
される。その結果、中底布UWの布端形状の曲率半径が
変化しても、縫製区間Dnが変更される毎に、その縫製
区間Dnの基準光ファイバー番号Asに対する布端位置
のズレ量が求められるので、中底布UWに関して、常に
所定の縫い代を確実に保持できる。
【0054】次に、甲被布DWについてもその布端位置
検出処理制御(図28参照)が実行される(S71)。
この制御は、前記中底布布端位置検出処理制御と同様な
ので、簡単に説明すると、光ファイバーカウント値fが
1つずつインクリメントされる毎に、この光ファイバー
カウント値fで指示する下布用発光素子OSDnが点灯さ
れ、発光素子OSDnから投射された検出光は、この発光素
子OSDnに対応する光ファイバーBn、第1プリズム10
5及び第2プリズム106を経て中底布UW又は布受け
板32で反射され、この反射光は同様の光ファイバーB
nを経てハーフミラーHMnで反射され、発光素子OSDn
に対応する受光素子ISDnで受光される。そして、この受
光素子ISDnで受光された受光量に基づく受光値rの大小
により、光ファイバーカウント値fをパラメータとする
ファイバーフラグFF〔f〕がセット又はリセットされ
る(S105〜S113)。
【0055】そして、全ての光ファイバーBnについ
て、甲被布DWの布端に交差するドット列状の検出光を
順次投射し、それらの受光値rが求められたときには
(S113:Yes)、光ファイバー数Bに対応するB
個のファイバーフラグFF〔f〕のフラグデータに基い
て、甲被布DWの布端位置に対応する光ファイバー番号
Bmが決定され(S114)、この制御を終了して、図
25に示す縫製処理制御のS72にリターンし、甲被布
ズレ量演算処理制御(図29参照)が実行される。
【0056】この制御が開始されると、前述の中底布ズ
レ量演算処理制御と同様に、現在の縫製区間番号Enに
対応する基準光ファイバー番号Bsが読出され(S12
0、S121)、基準光ファイバー番号Bsに対する布
端位置のズレ量が演算されるとともに、そのズレ方向が
求められ(S122)、この制御を終了して、図25に
示す縫製処理制御のS73にリターンし、このズレ量と
ズレ方向とに基いて下布移動用モータ142が駆動さ
れ、前記S62に戻る。その結果、甲被布DWの布端形
状の曲率半径が変化しても、縫製区間Enが変更される
毎に、その縫製区間Enの基準光ファイバー番号Bsに
対する布端位置のズレ量が求められるので、甲被布DW
に関して、常に所定の縫い代を確実に保持できる。
【0057】ところで、前記中底布UWと甲被布DWの
爪先部から重ね縫いを開始し、これら両布UW・DWの
踵部の布端部を重ね縫いするときには、両布UW・DW
による立体的な運動靴USが作成されていくのに伴っ
て、中底布UW全体がベッド部1から上方に起立するよ
うになる。従って、針数カウント値pと下布パラメータ
テーブルPTDとに基いて、補助上布移動装置19の駆
動タイミングのときには(S67:Yes)、ミシンモ
ータ140の駆動が一時的に停止され(S74)、アー
ム回動用シリンダ146が退入駆動されるとともに、補
助上布支持シリンダ149と補助上布押圧シリンダ15
0とが進出駆動される(S75)。従って、図17に示
すように、両揺動アーム49・54が退避回動位置に切
換えられ、タイミングプーリ58がベッド面より上方に
移動され、更に補助布受け部材119は、不使用位置か
ら使用位置に切換えられ、タイミングベルト59を介し
てタイミングプーリ58の左側部周面とこの補助布受け
部材119の右端部とで上下方向向きに配設された中底
布UWを補助的に挟んで側方より押圧している。
【0058】そして、この状態でミシンモータ140の
駆動が再開され(S76)、S68以降が実行される。
これにより、ベッド部1から上方に起立した状態の中底
布UWは、求められたズレ量とズレ方向に基いて回転駆
動されるタイミングプーリ58により、タイミングベル
ト59を介して布送り方向Qと直交する方向に確実に移
動され、中底布UWに関して、常に所定の縫い代を確実
に保持できる。そして、縫製が終了したときには(S6
6:Yes)、針上位置となるタイミングのときに、ミ
シンモータ140の駆動が停止され(S77)、押え足
駆動用ソレノイド159が駆動され(S78)、全ての
シリンダ143〜148が所定の順序で順次退入駆動さ
れ(S79)、この制御を終了して、図22に示す布端
揃え・いせ込み縫い制御のS11にリターンする。その
結果、布受け板32や分離板66や両揺動アーム49・
54などが退避位置に夫々切換えられるので、縫製処理
されて一体化された運動靴USを取り出すことが可能に
なる。加えて、中底布UWや甲被布DWは、タイミング
ベルト59・90で夫々移動されるので、これら両布U
W・DWとタイミングベルト59・90とのスリップが
無く、これら両布UW・DWを布送り方向Qと直交する
方向に確実に移動させることができる。
【0059】ここで、特許請求の範囲に記載した各手段
と、上記実施例中の構成との対応関係について説明する
と、布受け部材に相当するものは、布受け板32であ
り、ローラ部材に相当するものは、タイミングプーリ5
8であり、駆動手段に相当するものは、上布移動用モー
タ141やタイミングベルト59やタイミングプーリ4
5などであり、ローラ切換え手段に相当するものは、ア
ーム回動用シリンダ146、第1・第2揺動アーム49
・54などであり、補助布受け部材に相当するものは、
補助布受け部材119である。そして、布受け切換え手
段に相当するものは、補助上布支持シリンダ149、補
助上布押圧シリンダ150、シリンダ取付け部材118
などを備えた補助上布移動装置19である。
【0060】尚、前記補助上布移動装置19において、
補助上布押圧シリンダ150を省略し、補助上布支持シ
リンダ149の駆動により補助布受け部材119を不使
用位置と使用位置とに切換え可能に構成することも可能
である。尚、前記補助布受け部材119を作業用テーブ
ルT上で布送り方向Qと直交する方向(左右方向)に移
動可能に支持する一方、この補助布受け部材119をソ
レノイドなどの電磁アクチュエータで左方の不使用位置
と右方の使用位置とに位置切換え可能にして補助上布移
動装置19を構成してもよい。尚、タイミングプーリ5
8で中底布UWを直接に布送り方向Qと直交する方向へ
移動させてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1に係る
ミシンの加工布横送り装置によれば、ローラ切換え手段
と、補助布受け部材と、駆動手段とを設け、加工布が布
受け部材上に載置されている場合には、第1の使用位置
に切換えられたローラ部材と布受け部材とで挟持した状
態で、加工布を布送り方向と交差する方向へ確実に移動
することができる。更に、加工布全体がベッド面から上
方に起立した状態の場合にも、第2の使用位置に切換え
られたローラ部材と補助布受け部材とで挟持した状態
で、起立した加工布を布送り方向と交差する方向へ確実
に移動することができる。
【0062】前記補助布受け部材を、第2の使用位置に
切換えられたローラ部材の側部周面との間で加工布を挟
持可能な使用位置と、その使用位置から退避した不使用
位置とに択一的に切換える布受け切換え手段を設けた場
合(請求項2)には、ローラ部材を第1の使用位置のと
きに補助布受け部材を不使用位置に切換えでき、加工布
の布送りを妨げることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】縫製装置の正面図である。
【図3】布端制御装置の平面図である。
【図4】要部を拡大した図3相当図である。
【図5】要部部分縦断正面図である。
【図6】上布移動装置を示す要部部分縦断正面図であ
る。
【図7】下布端検出センサを示す要部部分拡大平面図で
ある。
【図8】上布端検出センサを示す要部部分拡大平面図で
ある。
【図9】中底布と甲被布とを縫製位置にセットした要部
部分拡大平面図である。
【図10】図8のL─L線縦断側面図である。
【図11】下布移動装置を示す部分拡大正面図である。
【図12】下布移動装置の拡大側面図である。
【図13】下布移動装置とオイルパンとの部分拡大斜視
図である。
【図14】図7G─G線縦断正面図である。
【図15】図7J─J線縦断正面図である。
【図16】補助上布移動装置の拡大正面図である。
【図17】ベッド面から上方に起立した中底布を挟持し
た状態の図16相当図である。
【図18】布端制御装置の機構図である。
【図19】上布端検出機構の構成図である。
【図20】下布端検出機構の構成図である。
【図21】縫製装置の制御系のブロック図である。
【図22】布端揃え・いせ込み縫い制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【図23】縫製用パラメータ設定処理制御のルーチンの
概略フローチャートである。
【図24】縫製準備処理制御のルーチンの概略フローチ
ャートである。
【図25】縫製処理制御のルーチンの概略フローチャー
トである。
【図26】中底布布端位置検出処理制御の概略フローチ
ャートである。
【図27】中底布ズレ量演算処理制御の概略フローチャ
ートである。
【図28】甲被布布端位置検出処理制御の概略フローチ
ャートである。
【図29】甲被布ズレ量演算処理制御の概略フローチャ
ートである。
【図30】中底布の縫製区間を説明する中底布の部分平
面図である。
【図31】甲被布の縫製区間を説明する甲被布の部分平
面図である。
【図32】上布パラメータテーブルのデータ構成を説明
する図表である。
【図33】下布パラメータテーブルのデータ構成を説明
する図表である。
【符号の説明】
SM 縫製装置 M 工業用本縫いミシン 17 上布移動装置 19 補助上布移動装置 32 布受け板 49 第1揺動アーム 54 第2揺動アーム 58 タイミングプーリ 59 タイミングベルト 119 補助布受け部材 141 上布移動用モータ 146 アーム回動用シリンダ 149 補助上布支持シリンダ 150 補助上布押圧シリンダ 187 CPU 188 ROM 189 RAM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド上面上に配設された布受け部材
    と、 縫合点に向けて布送りされる加工布を、前記布受け部材
    との間で挟持し、その布送り方向と交差する方向に移動
    可能なローラ部材と、 そのローラ部材の側部周面との間で、前記加工布を挟持
    可能な補助布受け部材と、 前記ローラ部材を、前記布受け部材との間で加工布を挟
    持する第1の使用位置と、その第1の使用位置より上方
    で前記補助布受け部材との間で加工布を挟持する第2の
    使用位置とに切換えるローラ切換え手段と、 前記ローラ部材を回転駆動する駆動手段と、 を備えたことを特徴とするミシンの加工布横送り装置。
  2. 【請求項2】 前記補助布受け部材を、前記第2使用位
    置に切換えられたローラ部材の側部周面との間で加工布
    を挟持可能な使用位置と、その使用位置から退避した不
    使用位置とに択一的に切換える布受け切換え手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載のミシンの加工布横送
    り装置。
JP29772392A 1992-10-08 1992-10-08 ミシンの加工布横送り装置 Pending JPH06121885A (ja)

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