JPH06121289A - インタレース妨害除去装置 - Google Patents

インタレース妨害除去装置

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JPH06121289A
JPH06121289A JP4271507A JP27150792A JPH06121289A JP H06121289 A JPH06121289 A JP H06121289A JP 4271507 A JP4271507 A JP 4271507A JP 27150792 A JP27150792 A JP 27150792A JP H06121289 A JPH06121289 A JP H06121289A
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Yasuichirou Kurita
泰市郎 栗田
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Nippon Hoso Kyokai NHK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動画・静止画を問わずインタレース走査のま
まで、インタレース妨害を除去して高画質の画像が得ら
れるよう構成した、インタレース妨害除去装置を提供す
る。 【構成】 インタレース信号100に対して、仮想的に
動き補償型の順次走査変換を施し、その後に妨害成分を
除去する垂直フィルタ21を通すことにより、動画にお
いても静止画においてもインタレース妨害を除去するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インタレース走査画像
信号の高画質化を図ったインタレース妨害除去装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インタレース走査に起因した
画像のインタレース妨害を除去し、画質を向上させる手
段として、インタレース・順次走査変換装置が種々提案
されている。
【0003】また、天気予報のテロップなど完全な静止
画像に対しては、垂直フィルタによりインタレース妨害
を除去する装置がすでに実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、順次走
査変換により高画質化を行うためには、倍速走査型の順
次走査ディスプレイを用いなければならず、しかもこの
ディスプレイは高価であるという欠点がある。
【0005】すなわち、既に広く普及しているインタレ
ース走査型のディスプレイが使用できないなど、画像シ
ステム全体としての経済的負担が大きくなるという欠点
がみられた。
【0006】よって本発明の目的は、かかる欠点を除去
し、動画・静止画を問わずインタレース走査のままで、
インタレース妨害を除去して高画質の画像が得られるよ
う構成した、インタレース妨害除去装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、2:1インタレース走査された画像信号
を入力し、フィールド内信号処理により走査線を補間す
るフィールド内補間回路と、前記画像信号における画像
の動き量を動きベクトルとして出力する動きベクトル検
出回路と、1フィールド期間に相当する遅延量に対して
前記動きベクトルに関連した遅延量だけ遅延量を補償
し、前記画像信号に当該遅延を施して走査線を補間する
動き補償補間回路と、前記フィールド内補間回路および
前記動き補償補間回路の出力信号を混合する混合回路
と、1フレーム期間に相当する遅延量に対して前記動き
ベクトルに関連した遅延量だけ遅延量を補償し、前記画
像信号に当該遅延を施して得た信号と、該画像信号との
差分を求めることにより得た動き補償フレーム間差信号
に基づいて、前記混合回路における混合比を決定する補
間選択判定回路と、前記混合回路の出力信号と前記画像
信号を入力し、インタレース妨害を除去した2:1イン
タレース走査信号を出力する垂直低減フィルタとを具備
したものである。
【0008】また、その他の本発明は、2:1インタレ
ース走査された画像信号における画像の動き量を動きベ
クトルとして出力する動きベクトル検出回路と、1フィ
ールド期間に相当する遅延量に対して前記動きベクトル
に関連した遅延量だけ遅延量を補償し、前記画像信号に
当該遅延を施して走査線を補間する第1の動き補償補間
回路と、1フレーム期間に相当する遅延量に対して前記
動きベクトルに関連した遅延量だけ遅延量を補償し、前
記画像信号に当該遅延を施して走査線を補間する第2の
動き補償補間回路と、前記第1および第2の動き補償補
間回路の出力信号と、前記画像信号とを入力し、各入力
に対して所定の係数を乗じた後に加算する垂直低減フィ
ルタと、前記垂直低減フィルタの出力信号および前記画
像信号を混合して、インタレース妨害を除去した2:1
インタレース走査信号を出力する混合回路と、前記画像
信号と前記動きベクトルとに基づいて、前記混合回路に
おける混合比を決定する補間選択判定回路とを具備した
ものである。
【0009】
【作用】本発明の上記構成によれば、インタレース信号
に対して、仮想的に動き補償型の順次走査変換を施し、
その後に妨害成分を除去する垂直フィルタを通すことに
より、動画においても静止画においてもインタレース妨
害を除去して、インタレース走査画像を高画質化するこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0011】実施例1 図1は、本発明の一実施例によるインタレース妨害除去
装置の構成を示す。本装置の入出力信号100,200
は、いずれも走査線数525本/フィールド周波数60
Hz/インタレース比2:1のテレビジョン画像信号で
ある。
【0012】本装置の入力信号100は、まず動きベク
トル検出回路1に入力される。この動きベクトル検出回
路1では、入力信号100の画像の動き量を動きベクト
ルV0 として検出する。この検出には既に種々提案され
ている動きベクトル検出技術をそのまま使用できる。ま
た、動きベクトルが外部から与えられる場合は、それを
受信してもよい。
【0013】動きベクトルV0 は動きベクトル値修正回
路2に入力され、その値が若干修正されて、図の他の回
路で使用される動きベクトルV(Vx ,Vy )として出
力される。これらの回路1,2が全体として動きベクト
ル発生回路3を構成している。
【0014】ここで、修正された動きベクトルVは実際
はVx ,Vy の2つの信号からなる。すなわちVx は動
きの水平方向の成分を表わし、単位は(画素/フィール
ド)とする。またVy は動きの垂直方向の成分を表わ
し、単位は((フレーム内)走査線/フィールド)とす
る。この動きベクトルVは、画素毎、あるいは、ある大
きさの画素ブロック毎、あるいは、フィールド毎におい
て、その値が更新されても本装置は動作可能である。
【0015】入力信号100はまた、(263H+V)
の遅延量を持つ動き補償メモリ9に入力される。ここ
で、Hはフィールド内の1ラインを表わす。また、Vは
上述した動きベクトルである。従って、(263H+
V)の遅延量は画素数で表わすと、以下のようになる。
【0016】1ラインの画素数をNとして、
【0017】
【数1】
【0018】ここで、Vx ,Vy の極性は、時間と共に
画像が右上に移動するときVx >0,Vy >0としてあ
る。
【0019】動き補償メモリ9の出力は、動き補償フィ
ールド間補間により補間された走査線の信号である。本
実施例では、このメモリ9が全体として動き補償補間回
路10を構成している。
【0020】入力信号100はまた、1H遅延回路11
と加算器12に入力される。加算器12は、1H遅延回
路11の出力と入力信号100を加算する。1/2係数
器13は、加算器12の出力に1/2を乗じて出力す
る。これらの各回路11〜13が、全体として、フィー
ルド内補間回路14を構成している。
【0021】フィールド内補間回路14の出力は、フィ
ールド内補間により補間された走査線の信号である。
【0022】動き補償補間回路10の出力と、フィール
ド内補間回路14の出力はそれぞれ(1−K)係数器1
5とK係数器16に入力され、各々の係数が乗じられ
る。ここでKは0≦K≦1.0であり、Kの値は後述す
る補間選択判定回路8から各係数器15,16に入力さ
れる。これらの係数器15,16の出力は加算器17で
加算される。そして、これらの回路15〜17が全体と
して、混合回路18を構成している。
【0023】加算器19は、加算器17の出力信号と本
装置の入力信号とを加算する。1/2係数器20は、加
算器の19の出力に1/2を乗じて出力する。これらの
回路19,20が全体として垂直(低減)フィルタ21
を構成している。
【0024】ここで、加算器17の出力を垂直フィルタ
21の補間入力、他の入力(本装置の入力信号)を垂直
フィルタ21の直接入力と呼ぶ。
【0025】本装置の入力信号100はまた、(525
+2V)の遅延量を持つ動き補償メモリ4に入力され
る。この動き補償メモリ4の動作は、動き補償量が動き
ベクトルVの2倍となっている点を除けば、先に述べた
動き補償メモリ9と同様であり、その遅延量は上記の
(1)式より容易に類推できる。
【0026】減算器5は本装置の入力信号100と動き
補償メモリ4の出力の差分をとって出力する。この減算
器5の出力が、動き補償フレーム間差信号となる。絶対
値回路6は、減算器5の出力の絶対値を出力する。K決
定回路7は、絶対値回路6の出力を基に、上述した係数
Kを決定する。
【0027】K決定回路7の処理内容は、単純に絶対値
回路6の出力値が大きければKを大きな値にするという
レベル変換のみでも良いし、従来の画像の動き検出法の
中に見られる様々な手法を盛りこんでも良い。そして、
これらの回路4〜7が全体として補間選択判定回路8を
構成している。
【0028】次に、図2を参照して、本装置の動作を説
明する。図2は、インタレース走査画像を時間(t)−
垂直(y)の座標系で見たものであり、図中の白丸がイ
ンタレース走査により生じている走査線の位置である。
画面の走査は、同一フィールド内では上から下へと行わ
れている。いま同図(A)において走査線aに着目する
と、図1の加算器17の出力である補間走査線の信号は
同図(A)に示したxの位置に作成される。
【0029】また、動き補償補間回路10は動きベクト
ルVの値に従い、例えばVy =2であれば図2(A)の
走査線cを、Vy =0(静止画)であれば走査線dを遅
延させて補間走査線xとしている。
【0030】さらに、フィールド内補間回路14は、図
2(A)の走査線a,bから補間走査線を作成してい
る。
【0031】このようにして作成された補間走査線と、
元のインタレース走査による走査線との両者を合わせて
順次走査信号を変換することができるが、本実施例で
は、この走査変換は行わず、これらの両者の和に対して
垂直フィルタ21を適用することにより、出力信号20
0を得ている。
【0032】垂直フィルタ21においては、図2(A)
に示すように走査線aとxに各々1/2の重み付け加算
を施すことによって、同図に黒丸で示した出力信号が得
られる。ここで、出力信号の垂直方向の位置は、走査線
aとxの中間の位置となる。
【0033】図2(B)は、この垂直フィルタ21の垂
直空間周波数ν(単位:cph,cycles per
picture height)に対する周波数応答
を示したものである。
【0034】図3は、図1に示した回路の動作原理を示
した図である。まず本装置の入力信号100を、動き補
償型順次走査変換回路31により仮想的に順次走査信号
に変換する。図1においては、符号1〜18からなる回
路が、この部分に相当している。
【0035】次に、動き補償型順次走査変換回路31の
出力信号に対して垂直(低減)フィルタ32を通過させ
る。図1では、19〜21の回路がこの垂直フィルタ3
2に相当している。
【0036】最後に、スイッチ33により仮想の走査線
間引きを行い、インタレース信号を出力する。しかし、
この間引きはあくまで仮想のものであり、図1に示した
装置にはスイッチ33に相当する部分は含まれない。
【0037】図4は、図1および図3に示した回路に関
する信号の時空間スペクトルを示す。ここで、(A)〜
(D)の横軸はいずれも時間周波数f(Hz)であり、
縦軸はいずれもν(cph)である。
【0038】図4(A)は以下で検討する画像のスペク
トルであり、
【0039】
【外1】
【0040】を有する被写体がVy =2の速度で垂直方
向に動いている画像を表わしている。原点から左上に向
かって、画像の原スペクトルが直線的に伸びており、
(f,ν)=(60,0)の点からやはり左上に向かっ
て、フィールドによる時間標本化の折り返しスペクトル
が伸びている。
【0041】
【外2】
【0042】は、インタレース走査による時空間標本化
のキャリアであり、それによる折り返し成分が各々のX
点から右下に伸びている。
【0043】このインタレースによる折り返しのスペク
トルは、図4では点線で示されており、これがインタレ
ースによる画質妨害(インタレース妨害)の原因となる
成分である。このうち、νの低減に存在する部分は視覚
的に最も目立つ妨害成分であり、一般にインタラインフ
リッカと呼ばれている。
【0044】この画像に動き補償型の走査線補間を行う
と、インタレース妨害となる点線の成分を除去すること
ができる。この状況を図4(B)に示す。本図の斜線を
付した部分は、動き補償補間処理をフィルタ処理として
見たときの阻止域であり、斜線内部の信号はカットされ
る。
【0045】図4(B)に示した処理の結果として残る
のは、実線のスペクトルのみであるが、このスペクトル
に対してさらに垂直フィルタ処理が施される。この状況
を図4(C)に示す。垂直フィルタの振幅応答は、図1
に示した例では図2(B)に示したようなものである
が、ここでは
【0046】
【外3】
【0047】を阻止域としている。この特性はνに対し
て緩やかに減衰しているが、次に説明する他の実施例に
示すように、垂直フィルタを変更することによりこの特
性をより急峻なものにすることもできる。
【0048】図4(C)に示した処理の結果、(仮想的
な)順次走査信号成分として
【0049】
【外4】
【0050】が残る。この成分をインタレース走査信号
として考えると(仮想的に順次からインタレースに走査
変換すると)、そのスペクトルは図4(D)のようにな
る。元のスペクトルである図4(A)と比較すると、
【0051】
【外5】
【0052】については残留するが、
【0053】
【外6】
【0054】は除去されていることが判る。これによ
り、インタレース画像の画質を向上させることが可能で
ある。
【0055】なお、図1に示した回路において動きベク
トルの検出誤り等の理由によりK=1となり、フィール
ド内補間が選択された場合は、結果的に図5に示すよう
な動作となる。すなわち、図1に示した回路の出力信号
は結果的に図5(A)に示すように、走査線aに対して
は3/4の、また走査線bに対しては1/4の重み付け
加算を行った結果となる。
【0056】この場合の入力信号に対する出力信号の周
波数応答は、図5(B)におけるK=1の特性となり、
インタレース妨害はほとんど除去されない。また、動き
補償補間が選択された場合(K=0)は、補間による周
波数応答の劣化はないので、入出力特性は図2(B)に
示した特性そのものである。これを図5(B)に点線で
示す。
【0057】実施例2 図6は、本発明の第2の実施例の一部を示す。本実施例
では、図1に示した垂直フィルタ21を図6に示したフ
ィルタに置き換えることにより、妨害成分をカットする
のにより好ましい急峻な特性を実現できる。
【0058】図6において、補間入力および直接入力は
それぞれ図1に示した垂直フィルタ21の各入力に対応
している。補間入力は1H遅延回路41に入力されて、
1ライン分だけ遅延される。直接入力は1H遅延回路4
2〜44からなる縦続接続回路に入力される。
【0059】直接入力、および遅延回路42,41,4
3,44の各出力はそれぞれα-2係数器45,α-1係数
器46,α0 係数器47,α1 係数器48,α2 係数器
49に入力される。ここでα-2〜α2 は垂直フィルタの
インパルス応答を表す。すなわち、これらの回路は5次
の垂直フィルタを構成している。そして各係数器45〜
49の出力は加算器50において加算され、本フィルタ
の出力信号となる。
【0060】図7(A)は、図6に示したフィルタの動
作を説明した図である。その表記法は、図2(A)と同
様であり、補間走査線xを中心として、上下5本の走査
線からなる垂直フィルタを構成している。作成される出
力信号の垂直方向の位置は、補間走査線と同じ位置とな
る。
【0061】本実施例では、垂直フィルタの次数が増し
たことにより、図7(B)の実線に示すように、
【0062】
【外7】
【0063】に比べて、急峻な特性を実現できる。これ
により、出力画像においてはよりインタレース妨害を低
減させ、かつ画像の解像度劣化を少なく抑えることがで
きる。
【0064】またフィルタの次数を図6に示したものよ
りさらに増せば、特性をより良好にすることも可能であ
る。
【0065】実施例3 図8は、本発明の第3の実施例を示す。本図に示した入
出力信号は、図1に示した入出力信号と同様である。
【0066】入力信号300は、動きベクトル発生部5
1,補間選択判定部52,(263H+V)の遅延量を
持つ動き補償メモリ53,(262H+V)の遅延量を
持つ動き補償メモリ54に入力される。
【0067】ここで、動きベクトル発生部51および補
間選択判定部52は例えば図1に示した動きベクトル発
生回路3および補間選択判定回路8と同じ構成でよい。
また動き補償メモリ53,54は図1に示した動き補償
メモリ9と同様である。
【0068】動き補償メモリ53の出力,本装置の入力
信号300,動き補償メモリ54の出力はそれぞれ1/
4係数器55,1/2係数器56,1/4係数器57に
入力され、各々の係数が乗じられる。これら係数器55
〜57の出力は加算器58において加算される。
【0069】このように、上述した各部55〜58が全
体として垂直(低域)フィルタを構成している。そし
て、加算器58の出力は(1−K)係数器60に、本装
置の入力信号300はK係数器61に入力される。これ
らの係数器60,61および加算器62からなる混合回
路63の動作は、図1に示した混合回路18と同様であ
る。そして、加算器62から出力信号400が出力され
る。
【0070】図9(A)は、図8に示した回路の動作を
示した説明図であり、本図の表記法は図2(A)と同様
である。この図9(A)にはVy =2の動きの場合が示
されている。
【0071】図8に示した動き補償メモリ53の出力
は、図9(A)における走査線cを遅延させたことによ
り生じる補間走査線eであり、同様にして動き補償メモ
リ54の出力e′である。
【0072】もし、図8に示した信号KがK=0であれ
ば、本装置の出力信号は走査線e,a,e′にそれぞれ
1/4,1/2,1/4の係数を乗じて加算した垂直フ
ィルタ59の出力として作成される。一方、K=1であ
れば、図8から明らかなように走査線aがそのまま出力
信号となる。
【0073】このように、本装置では動きベクトルの誤
検出等に起因してK=1となった場合には、本装置の入
力信号300に対して何の処理も行わない。これによ
り、不必要な解像度の劣化を避けることができる。
【0074】またKの値にかかわらず、作成される出力
信号の垂直方向の位置は、走査線a、すなわち入力信号
と同じ位置である。
【0075】図9(B)はK=0,K=1の場合におけ
る本装置の垂直空間周波数特性を示すものである。
【0076】その他の実施例 本発明は、以上述べた実施例のほか、625本システム
やHDTVにも適用できる。また、動き補償メモリ、お
よび動きベクトル発生回路から供給される動きベクトル
の数を増やすことにより、同一画像部分内において複数
の動き(静止(V=0)も含む)に対しても動き補償を
行えるよう拡張することが可能である。
【0077】さらに、動き補償補間を時間方向に関して
両側からの補間とすることにより、より良好な時間周波
数特性とすることも可能である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、動
き補償技術を利用してインタレース走査画像信号を仮想
的に順次走査変換し、その後に垂直低域フィルタを通す
構成としてあるので、ディスプレイの走査はインタレー
ス走査のまま、インタレース走査に基づく画質妨害を除
去して、経済的に画質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示した実施例の動作を説明する図であ
る。
【図3】図1に示した実施例の動作原理を模式的に示す
図である。
【図4】図1に示した実施例の動作を示す時空間スペク
トル図である。
【図5】図1に示した実施例の動作を説明する図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図7】図6に示した実施例の動作を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図9】図8に示した実施例の動作を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 動きベクトル検出回路 2 動きベクトル値修正回路 3 動きベクトル発生回路 4 動き補償メモリ 5 減算器 6 絶対値回路 7 K決定回路 8 補間選択判定回路 9 動き補償メモリ 10 動き補償補間回路 11 1H遅延回路 12 加算器 13 1/2係数器 14 フィールド内補間回路 15 (1−K)係数器 16 K係数器 17 加算器 18 混合回路 19 加算器 20 1/2係数器 21 垂直(低域)フィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2:1インタレース走査された画像信号
    を入力し、フィールド内信号処理により走査線を補間す
    るフィールド内補間回路と、 前記画像信号における画像の動き量を動きベクトルとし
    て出力する動きベクトル検出回路と、 1フィールド期間に相当する遅延量に対して前記動きベ
    クトルに関連した遅延量だけ遅延量を補償し、前記画像
    信号に当該遅延を施して走査線を補間する動き補償補間
    回路と、 前記フィールド内補間回路および前記動き補償補間回路
    の出力信号を混合する混合回路と、 1フレーム期間に相当する遅延量に対して前記動きベク
    トルに関連した遅延量だけ遅延量を補償し、前記画像信
    号に当該遅延を施して得た信号と、該画像信号との差分
    を求めることにより得た動き補償フレーム間差信号に基
    づいて、前記混合回路における混合比を決定する補間選
    択判定回路と、 前記混合回路の出力信号と前記画像信号を入力し、イン
    タレース妨害を除去した2:1インタレース走査信号を
    出力する垂直低減フィルタとを具備したことを特徴とす
    るインタレース妨害除去装置。
  2. 【請求項2】 2:1インタレース走査された画像信号
    における画像の動き量を動きベクトルとして出力する動
    きベクトル検出回路と、 1フィールド期間に相当する遅延量に対して前記動きベ
    クトルに関連した遅延量だけ遅延量を補償し、前記画像
    信号に当該遅延を施して走査線を補間する第1の動き補
    償補間回路と、 1フレーム期間に相当する遅延量に対して前記動きベク
    トルに関連した遅延量だけ遅延量を補償し、前記画像信
    号に当該遅延を施して走査線を補間する第2の動き補償
    補間回路と、 前記第1および第2の動き補償補間回路の出力信号と、
    前記画像信号とを入力し、各入力に対して所定の係数を
    乗じた後に加算する垂直低減フィルタと、 前記垂直低減フィルタの出力信号および前記画像信号を
    混合して、インタレース妨害を除去した2:1インタレ
    ース走査信号を出力する混合回路と、 前記画像信号と前記動きベクトルとに基づいて、前記混
    合回路における混合比を決定する補間選択判定回路とを
    具備したことを特徴とするインタレース妨害除去装置。
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