JPH0612118U - アクスル支持部材 - Google Patents

アクスル支持部材

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JPH0612118U
JPH0612118U JP5745992U JP5745992U JPH0612118U JP H0612118 U JPH0612118 U JP H0612118U JP 5745992 U JP5745992 U JP 5745992U JP 5745992 U JP5745992 U JP 5745992U JP H0612118 U JPH0612118 U JP H0612118U
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軍二 斉藤
明人 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両において、両端に左右の車輪を枢支した
アクスルを車体フレームに取付けるために設けられるア
クスル支持部材を、軽量、コンパクト化する。 【構成】 車体フレーム3に横設され両端に車輪が枢支
されるアクスル2を支持してこれを車体フレーム3に取
付けるアクスル支持部材1において、アクスル2を前後
両側から挟んで支持する各板状部4f,4rを、両板状
部間に上方へ向って開いた溝状の空間5を形成するよう
下端縁に沿って互いに連結6し、各板状部4f,4rに
それぞれ車体フレーム3に取付けられる取付け片12a…
12dを一体に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば乗用型芝刈機、農業用トラクタ等において、両端に左右の車 輪を枢支したアクスルを車体フレームに取付けるために設けられるアクスル支持 部材に関する。
【0002】
【従来技術】
上記のような車両においては、車体フレームに横設された板状のフロントアク スルの両端にそれぞれ左右の車輪を枢支し、このアクスルをアクスル支持部材を 介して車体フレームに取付けて構成された車輪支持構造を採用することが多く、 例えば米国特許第4,913,392 号明細書にもこのような前輪支持構造を備えた車両 が示されている。
【0003】 図1はこのような車両において従来一般に用いられているアクスル支持部材の 一例を示す。このアクスル支持部材01は、車巾方向に互いに平行に延びる前後の 板状部02f,02rを備えている。そしてこれらの板状部は上端縁に沿って連結部 03により互いに連結され、両板状部間に、下方に向って開いた溝状の空間04が形 成されている。板状部02f,02rにはそれぞれこれを車体フレームに取付けるた めの取付け部05が一体に屈曲形成されており、さらに中央部にボルト穴06が設け られている。
【0004】 このアクスル支持部材01は、図2に示すように、前記取付け部05を介して車体 フレーム07に取付けられる。そして前記溝状の空間04には、下方の開口部からア クスル08が差込まれ、前記ボルト穴06および該アクスル08を貫通するボルト09に より支持される。
【0005】 アクスル08は、その厚さが前後の板状部02f,02rの間隔にほぼ等しい板状体 をなし、支持部材01から左右に突出した両端にそれぞれ、上方から下方へ斜め外 向きに延びる筒状の車軸支持部010 を有し、これらの車軸支持部010 にそれぞれ 左右の車軸部材011 が枢動自在に支持される。車軸部材011 の下端は外側へ水平 に屈曲して車軸012 となっており、この車軸012 に車輪013 が回転自在に装着さ れる。
【0006】
【解決しようとする課題】
このような車輪支持構造においては、車輪013 からの力がアクスル08を介して 、アクスル支持部材01の前後の板状部02f、02rによって受けられるが、この力 はアクスル08に対して下側から入力するので、板状部02f,02rの下側で受ける 力が大きくなる。
【0007】 しかし板状部02f、02rは上端縁において互いに連結され、下端縁側は自由状 態となっているので、アクスル支持部材01の剛性を充分に大きくしないと、板状 部02f,02rの下部が開いてしまい易い。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本考案においては、車 体フレームに横設され両端に左右の車輪が枢支されるアクスルを支持してこれを 前記車体フレームに取付けるアクスル支持部材において、前記アクスルを前後両 側から挟んで支持する各板状部を、両板状部間に上方へ向って開いた溝状の空間 を形成するよう下端縁に沿って互いに連結し、前記各板状部にそれぞれ前記車体 フレームに取付けられる取付け部を一体に形成する。
【0009】 本考案によれば、前後の板状部が下端縁に沿って互いに連結されているので、 前述のように車輪からの入力によって板状部下部に特に大きな力が働いても、こ れによって板状部下端縁部分が開く恐れはない。板状部間の空間は上方において 開口しているが、板状部上部に働く力は比較的小さいので、板状部上端縁が開く 恐れも少く、従って板状部を比較的薄くしても車輪からの入力を充分に受け止め ることができるので、アクスル支持部材の軽量、コンパクト化を図ることができ る。
【0010】
【実 施 例】
図3は、本考案の一実施例であるアクスル支持部材1と、このアクスル支持部 材1に装着されるアクスル2と、該アクスル支持部材1を取付ける車体フレーム 3とを分解して示した斜視図であり、図4はこれらを互いに組付けた状態を示す 側面図である。
【0011】 アクスル支持部材1は前後の板状部4f,4rを備え、これらの板状部4f, 4r間に溝状の空間5が形成され、該空間5内に板状のアクスル2が板状部4f ,4rにより前後から挟まれて装着されることは前記従来のアクスル支持部材と 同様である。
【0012】 ただし、前記従来のアクスル支持部材01においては、前後の板状部02f,02r が上端縁に沿い連結部03により互いに連結されていたが、このアクスル支持部材 1においては、板状部4f,4rが下端縁に沿い連結部6により互いに連結され ている。
【0013】 従って、空間5は上方へ向って開いた溝状をなし、アクスル2は上方から空間 5に挿入される。そして板状部4f,4rおよびアクスル2に設けられたボルト 穴7を貫通するボルト8と該ボルト8に螺合するナット9により板状部4f,4 rに固着される。アクスル2の両端には前記車軸支持部010 (図2)と同様な車 軸支持部10が設けられており、図2と同様にして車輪11がこの車軸支持部10を介 してアクスル2に装着される。
【0014】 前側の板状部4fの上縁には、その両端を僅かに残して前方へ屈曲した取付け 片12aが一体に形成されている。板状部4fの左右の両側縁にも同様に前方へ屈 曲形成された取付け片12b,12bが設けられている。一方、板状部4rにも上縁 に取付け片12c、両側縁にそれぞれ取付け片12dが一体に屈曲形成されているが 、取付け片12cは板状部4rの上縁から上方へ延出した後に後方へ屈曲し、その 上面は取付け片12aの上面よりも高い位置に在る。また取付け片12dには取付け 板13が熔接等により連接されている。
【0015】 車体フレーム3は車体の巾方向中央部を前後に縦通しており、車輪11はアクス ル2およびアクスル支持部材1を介してこの車体フレーム3の端部、例えば車輪 11が前輪の場合は車体フレーム3の前端部に取付けられる。車体フレーム3はそ の両側縁に沿って下方へ突出したフランジ部3aを有し、該フランジ部3aに、 前記板状部4f,4rの取付け片12a,12cの外側に残された部分を受け入れる 切欠き14が形成されている。
【0016】 板状部4f,4rの上記部分を切欠き14に嵌入させると、取付け片12cは車体 フレーム3の平板部3bの下面に当接し、取付け片12aは車体フレーム3に取付 けられた横部材15の下面に当接するので、それぞれボルト16c,16aを介して平 板部3bおよび横部材15に固定される。この時取付け片12bおよび取付け片12d に固定した取付け板13は車体フレーム3のフランジ部3aの外側面に沿い、それ ぞれボルト16bおよびボルト16dによりフランジ部3aに固定される。
【0017】 このようにして車体フレーム3に取付けられたアクスル支持部材1には、例え ば車両の旋回、加減速時等に、下方の車輪11の接地点もしくは車軸部との間に前 後方向の偶力が作用し、この偶力がアクスル2を介して板状部4f,4rによっ て受けられる。この場合板状部4f,4rに生ずる反力はアクスル2の下側に接 する部分において大きく、上側へ行くに従って次第に小さくなる。従って板状部 4f,4rは下端縁側が互いに開くように変形しようとする。しかし板状部4f ,4rの下端縁は連結部6により互いに連結されているので、このような変形は 生じない。板状部4f,4rの上端縁は互いに連結されていないが、板状部4f ,4rの上側に生ずる反力は比較的小さく、また車体フレーム3の切欠き14がこ れらの上端縁を前後から抑えているので、板状部上端縁が開く恐れもない。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、アクスル支持部材の板状部をそれ自体特に剛性の大きなもの としなくても、車輪からの入力を充分に受け止めることができるので、アクスル 支持部材の軽量、コンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアクスル支持部材を示す斜視図である。
【図2】同アクスル支持部材によりアクスルを車体に組
付けた状態を示す前面図である。
【図3】本考案によるアクスル支持部材、これに装着さ
れるアクスルおよび該アクスル支持部材を取付ける車体
フレームを分解して示した斜視図である。
【図4】同アクスル支持部材、アクスルおよび車体フレ
ームを互いに組付けた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1…アクスル支持部材、2…アクスル、3…車体フレー
ム、4…板状部、5…空間、6…連結部、7…ボルト
穴、8…ボルト、9…ナット、10…車軸支持部、11…車
輪、12…取付け片、13…取付け板、14…切欠き、15…横
部材、16…ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに横設され両端に左右の車
    輪が枢支されるアクスルを支持してこれを前記車体フレ
    ームに取付けるアクスル支持部材において、前記アクス
    ルを前後両側から挟んで支持する各板状部を、両板状部
    間に上方へ向って開いた溝状の空間を形成するよう下端
    縁に沿って互いに連結し、前記各板状部にそれぞれ前記
    車体フレームに取付けられる取付け部を一体に形成した
    ことを特徴とするアクスル支持部材。
JP5745992U 1992-07-24 1992-07-24 アクスル支持部材 Expired - Lifetime JP2557533Y2 (ja)

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JP5745992U JP2557533Y2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 アクスル支持部材

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JPH0612118U true JPH0612118U (ja) 1994-02-15
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5144153U (ja) * 1974-09-28 1976-04-01
JPS52157343U (ja) * 1976-05-24 1977-11-29
JPS5910382U (ja) * 1982-07-09 1984-01-23 株式会社イナックス ゼツト孔付き便器

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JP2557533Y2 (ja) 1997-12-10

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