JPH06121162A - シェーディング補正方法および白色基準部材の欠陥位置特定方法 - Google Patents

シェーディング補正方法および白色基準部材の欠陥位置特定方法

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JPH06121162A
JPH06121162A JP4267467A JP26746792A JPH06121162A JP H06121162 A JPH06121162 A JP H06121162A JP 4267467 A JP4267467 A JP 4267467A JP 26746792 A JP26746792 A JP 26746792A JP H06121162 A JPH06121162 A JP H06121162A
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JP
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JP4267467A
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English (en)
Inventor
Shoichi Umagoe
昌一 馬越
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 白基準部材にゴミ等の欠陥があっても、正確
な補正を行うことのできるシェーディング補正方法を提
供する。 【構成】 Aに示すようなゴミ12が白基準板10に付
着していたとする。これをラインセンサにより読み取っ
て、Bのような暫定補正用データWTを得る(第1領域
の読み取り)。次に、白基準板10を主走査方向18に
移動し、(図D)、白基準板10を読み取る。つまり、
第1領域から主走査方向に移動した第2領域において読
み取りを行う。次に、図Eのデータに対して図Bの暫定
補正用データWTを用いてシェーディング補正を行う。
つまり、図Eのデータに、図Cのデータを乗算する。こ
うして得られた暫定補正済データを図Fに示す。ここ
で、過剰補正されて突出した部分δが、移動前の白基準
板10のゴミ12の位置であると特定できる。これに基
づき、図Bの暫定補正用データWTを、図Gのように修
正し、補正用データWを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシェーディング補正方
法に関し、特にその白基準部材の欠陥による補正誤差の
排除に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13に、一般的な画像読取装置の概略
構成図を示す。原稿台2の上に、原稿4を保持した原稿
カバー6が置かれる。原稿台2の原稿が載置される部分
および原稿カバー6は、透明部材により形成されてい
る。原稿4の上部からは、光源26によって光が照射さ
れる。原稿4を透過した光は、反射鏡8およびレンズ1
4を介してラインセンサ16に与えられる。ラインセン
サ16は、主走査方向に沿って1次元配列された光電変
換素子であるCCDを有しており、各CCDは受けた光
を電気信号に変換する。これにより、読取位置αにある
原稿4の画像(1走査線分)に対応する電気信号が得ら
れる。
【0003】1走査線分の読み取りを終えると、モータ
38によって原稿台2を矢印Aの方向(副走査方向)に
移動し、同様にして次の1走査線分を読み取る。これを
繰り返し、原稿4全体の読み取りを行う。
【0004】ところで、ラインセンサ16によって読み
取られた画像信号は、各CCDの感度バラツキや、暗電
流変動、光学系による光量ムラの影響を受ける。つま
り、ラインセンサを構成するx個のCCDについて、光
源26の光量と出力との関係をグラフに表わすと、図1
4Aのように、バラツキが生じる。そこで、これらの影
響を排除して、x個全てのCCDの出力特性を図14B
のように一致させるために、CCDの出力補正(シェー
ディング補正と呼ばれる)が行われている。
【0005】このシェーディング補正は、以下のように
して行われる。モータ38により原稿台2を移動し、原
稿台2の端部に設けられた白基準部材である白基準板1
0が読取位置αにくるようにする。白基準板10は、原
稿カバー6と同等の透過特性を示す透明平板である。こ
の状態において、光源26から光を照射した時に得られ
たラインセンサ16の各CCDの出力を補正用データW
(白)として記憶する。また、光源26を消灯(もしく
は、光を遮断)した時に得られたラインセンサ16の各
CCDの出力を補正用データB(黒)として記憶する。
【0006】次に、原稿4の画像を読み取る時には、こ
の補正用データを読み出して、各CCD毎に下式に示す
ような出力データの補正を行う。
【0007】SD=k・(S−B)/(W−B) ここで、SはCCDの出力データ、Bは補正用データB
(黒)、Wは補正用データW(白)、kは係数、SDは
シェーディング補正済データである。
【0008】このようにして、各CCD間の出力ムラが
補正され、原稿4のより忠実な読み取りが実現される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のシェーディング補正方法においては、次の
ような問題点があった。
【0010】白基準板10にゴミやホコリが付着してい
ると、補正用データWとして誤ったデータが取り込まれ
ることとなる。すなわち、ゴミやホコリ等の欠陥がある
部分では、これらの欠陥によってCCDの出力が低下す
る。したがって、この補正用データWに基づいてシェー
ディング補正を行うと、ゴミやホコリのあった部分に対
応するCCDの出力が過剰に補正され、読取画像のスジ
状のムラとなって現れてしまう。
【0011】例えば、図15Aに示すようなゴミ12が
白基準板10に付着していたとする。この白基準板10
を読み取って得られた補正用データWは、図15Bに示
すようにゴミ12の影響によって、βにおいて出力が低
下している。シェーディング補正においては、この補正
用データWを用いて、補正済のデータが図15Dのよう
に全てのCCDについて平坦になるように補正を行う。
つまり、概念的には、図15Bのようなデータを読み込
んだ場合に、これに図15Cのようなデータを乗算し
て、図15Dの平坦なデータを得るようにしていると言
える。
【0012】ここで、濃度の一様な原稿4を読み込んだ
とすると、各CCDからは図16Aのような出力データ
が得られる。これに、シェーディング補正を施すという
ことは、図16B(図15Cと同じ)のデータを乗算す
ることであるから、図16Cのような補正済データが得
られる。つまり、ゴミ12による過剰補正部分(図16
Bのγ)の影響によって、補正済データにムラ部分δが
生じてしまう。これが、読取画像のスジ状のムラとなっ
て現れるという問題があった。
【0013】この発明は、上記の様な問題点を解決する
ために、白基準部材にゴミ等の欠陥があっても、正確な
補正を行うことのできるシェーディング補正方法を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1のシェーディン
グ補正方法は、主走査方向に沿って1次元配列された複
数の光電変換素子を有するラインセンサによって、白基
準部材の白基準画像を読み取り、各光電変換素子の出力
に基づいて補正用データを記憶し、原稿の画像を読み取
る際に、各光電変換素子の出力を前記補正用データに基
づいて補正するシェーディング補正方法において、前記
白基準部材の第1領域における白基準画像を前記ライン
センサで読み取り、各光電変換素子の出力に基づいて暫
定補正用データを記憶し、前記第1領域に対して前記主
走査方向にずれた前記白基準部材の第2領域における白
基準画像を前記ラインセンサで読み取り、各光電変換素
子の出力を前記暫定補正用データに基づいて補正して暫
定補正済データとして記憶し、前記暫定補正済データに
基づいて前記白基準部材の欠陥を特定し、特定された前
記欠陥に基づいて前記暫定補正用データを修正すること
によって前記補正用データを作成することを特徴として
いる。
【0015】請求項2のシェーディング補正方法は、暫
定補正済データの内、予め定められた基準値より大きい
データに対応する前記白基準部材の領域が欠陥であると
特定することを特徴としている。
【0016】請求項3の白基準部材の欠陥位置特定方法
は、主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変
換素子を有するラインセンサによって、白基準部材の白
基準画像を読み取り、各光電変換素子の出力に基づいて
補正用データを記憶し、原稿の画像を読み取る際に、各
光電変換素子の出力を前記補正用データに基づいて補正
するシェーディング補正方法において、前記白基準部材
の第1領域における白基準画像を前記ラインセンサで読
み取り、各光電変換素子の出力に基づいて暫定補正用デ
ータを記憶し、前記第1領域に対して前記主走査方向に
ずれた前記白基準部材の第2領域における白基準画像を
前記ラインセンサで読み取り、各光電変換素子の出力を
前記暫定補正用データに基づいて補正して暫定補正済デ
ータとして記憶し、前記暫定補正済データに基づいて前
記白基準部材の欠陥を特定することを特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1のシェーディング補正方法において
は、白基準部材の第1領域をラインセンサで読み取って
暫定補正用データを得た後、第1領域に対して主走査方
向にずれた白基準部材の第2領域をラインセンサで読み
取って、暫定補正用データに基づいて補正し、この暫定
補正済データに基づいて白基準部材の欠陥を特定し、さ
らに特定した欠陥によって暫定補正用データを修正して
補正用データを得るようにしている。したがって、最終
的に得られた補正用データから、白基準部材の欠陥によ
る影響を取り除くことができ、正確なシェーディング補
正を行うことができる。
【0018】請求項2のシェーディング補正方法は、暫
定補正済データの内、予め定められた基準値より大きい
データに対応する白基準部材の領域が欠陥であると特定
することを特徴としている。したがって、確実かつ迅速
に白基準部材の欠陥を特定することができる。
【0019】請求項3の欠陥特定方法においては、白基
準部材の第1領域をラインセンサで読み取って暫定補正
用データを得た後、第1領域に対して主走査方向にずれ
た白基準部材の第2領域をラインセンサで読み取って、
暫定補正用データに基づいて補正し、この暫定補正済デ
ータに基づいて白基準部材の欠陥を特定するようにして
いる。したがって、確実に白基準部材の欠陥を特定する
ことができる。
【0020】
【実施例】この発明の一実施例によるシェーディング補
正方法を、図1を用いて説明する。例えば、図1Aに示
すようなゴミ12が白基準部材である白基準板10に付
着していたとする。このようにゴミ12による欠陥があ
る白基準板10を白基準画像としてラインセンサにより
読み取って、図1Bのような暫定補正用データWTを得
る(第1領域の読み取り)。この暫定補正用データWT
は、図に示すように、ゴミ12の影響によって、βにお
いて出力が低下している。仮に、この暫定補正用データ
WTを用いてシェーディング補正を行ったならば、光電
変換素子である各CCDの出力に対して、図1Cのよう
なデータを乗算することになる。つまり、γの部分にお
いて過剰補正が行われ、ムラが発生する。したがって、
この発明では、図1Bの暫定補正用データWTを用いて
読取画像のシェーディング補正を行わず、β部分を除去
した白基準データWを下記のようにして得た後、読取画
像のシェーディング補正を行うようにしている。
【0021】上記のようにして暫定補正用データWTを
得た後、白基準板10を主走査方向18に移動する(図
1D)。この状態において、白基準板10を白基準画像
としてラインセンサにより読み取る。つまり、前記第1
領域から主走査方向に移動した第2領域において読み取
りを行う。読み取ったデータは、図1Eに示すように、
移動したゴミ12に対応するεの部分において、出力が
低下している。
【0022】次に、図1Eのデータに対して、図1Bの
暫定補正用データWTを用いてシェーディング補正を行
う。つまり、図1Eのデータに、図1Cのデータを乗算
する。このようにして得られた暫定補正済データを、図
1Fに示す。δの部分がゴミ12の影響によって過剰補
正された部分であり、ζの部分がゴミ12の影響によっ
て出力が低下した部分である。ここで、過剰補正されて
突出した部分δが、移動前の白基準板10のゴミ12の
位置であると特定できる。これに基づき、図1Bの暫定
補正用データWTを、図1Gのように修正し、補正用デ
ータWを得る。原稿を読み取ってシェーディング補正を
行う際には、このようにして得られた補正用データWを
用いる。これにより、白基準板10にゴミ12があって
も、これに影響されず正確なシェーディング補正を行う
ことができる。
【0023】図2に、本発明の一実施例によるシェーデ
ィング補正方法を適用した画像読取装置を示す。原稿台
2の上に、原稿4を保持した原稿カバー6が置かれる。
原稿台2の原稿が載置される部分および原稿カバー6
は、透明部材により形成されている。原稿4の上部から
は、光源26によって光が照射される。原稿4を透過し
た光は、反射鏡8およびレンズ14を介してラインセン
サ16に与えられる。ラインセンサ16は、主走査方向
に沿って1次元配列された光電変換素子であるCCDを
有しており、各CCDは受けた光を電気信号に変換す
る。これにより、読取位置αにある原稿4の画像(1走
査線分)に対応する電気信号が得られる。
【0024】1走査線分の読み取りを終えると、モータ
38によって原稿台2を矢印Aの方向(副走査方向)に
移動し、同様にして次の1走査線分を読み取る。これを
繰り返し、原稿4全体の読み取りを行う。
【0025】図3に、この画像読取装置の平面図を示
す。原稿台2の端部には、白基準部材と黒基準部材が一
体となった基準板11が設けられている。この実施例に
おいては、基準板11に、透明部分13と非透明部分1
5が設けられており、透明部分を白基準部材として、非
透明部分を黒基準部材として用いる。基準板11の一端
部は、板バネ20によって押圧されている。一方、他端
部近傍には、操作棒22の一端が回動可能に固定されて
いる。操作棒22は、軸24によって回転可能に固定さ
れている。さらに、操作棒22の他端部は、ピエゾ素子
28に当接している。この状態において、ピエゾ素子2
8に電圧を印加して矢印19方向に伸張させれば、基準
板11を主走査方向18に移動させることができる。
【0026】図4に、この実施例によるシェーディング
補正方法を行うための回路を示す。ラインセンサ16か
らの出力は、アンプ40を介して、A/D変換回路42
に与えられ、ディジタル信号に変換される。ディジタル
化された出力は、シェーディング補正回路44によって
補正された後、補正済データとして出力される。
【0027】シェーディング補正回路44の詳細を、図
5に示す。入力端子60から、A/D変換回路42の出
力が与えられる。また、補正済データは、出力端子62
から出力される。メモリ46、48、50は、1ライン
分のデータを記憶するラインメモリであり、CPU52
によって書き込み、読み出しのアドレスが制御される。
加減算器54は、CPU52の制御によって、加算器、
減算器として切換えられて動作する。演算器56は、与
えられたデータに定数kを乗じて出力するものである。
乗算器58は、入力されたデータを乗算して出力するも
のである。なお、セレクタ64〜71は、データの流れ
を切換えるものであり、CPU52によって制御され
る。
【0028】次に、図6〜図11を参照して、この実施
例によるシェーディング補正方法を説明する。この実施
例においては、白基準データWTから黒基準データBを
減算したデータを暫定補正用データとしている。まず、
メモリ46、48、50に「0」を書き込んでクリアす
る(図6A参照)。次に、モータ38を駆動して、基準
板11の透明部分13を読取位置αに持ってくる。ここ
で、白基準画像の読み取りを行い、ラインセンサ16の
出力をメモリ46に記憶する。1ライン分の読み取りが
終了すると、モータ38を駆動して、基準板11を副走
査方向に移動して、他の透明部分13を白基準画像とし
て読み取る。読み取ったデータは、加減算器54によっ
て、前回記憶したデータと加算した後、再びメモリ46
に記憶する(図6B参照)。このような操作を10数回
繰り返す。これにより、読み取りデータが平均化され
て、基準板11における小さなゴミ等の影響を少なくす
ることができる。このデータを、白基準データWTとす
る。
【0029】ただし、図1Aに示すような副走査方向A
に延びるゴミ12があった場合には、上記のような平均
化を行っても、白基準データWTは図1Bのようにゴミ
12の影響を受ける(β参照)。
【0030】上記のようにして白基準データWTが得ら
れると、モータ38を駆動して、読取位置α上に基準板
11の非透明部分15に持ってくる。この状態におい
て、読み取りを行い、ラインセンサ16の出力をメモリ
48に記憶する(黒基準画像の読み取り)。黒基準画像
は、光を透過しない状態で読み取るので、ゴミ等の影響
を受けない。黒基準画像の読み取りにおいても、白基準
画像の読み取りの場合と同じようにして、副走査方向A
にわずかずつ読み取り位置を移動しながら、データの平
均化を行う(図7A参照)。このようにして、メモリ4
8に、黒基準データBが得られる。
【0031】次に、CPU52は、加減算器54を減算
器に切換える。その後、メモリ46から白基準データW
Tを読み出し、メモリ48から黒基準データBを読み出
して、加減算器54に与える。加減算器54は、各白基
準データWTから対応する各黒基準データBを減算し、
暫定補正用データ「WT−B」を得て、メモリ46に書
き戻す(図7B参照)。
【0032】次に、モータ38を駆動して、読取位置α
上に基準板11の透明部分13を戻す。この状態で、白
基準画像を読み取って、暫定補正用データ「WT−B」
に基づいて、シェーディング補正を行い確認用補正済デ
ータを得る。以下順を追って説明すると、まず、白基準
画像を読み取り、データWVとして加減算器54に与え
る。このデータWVは、最初に読み込んだデータWTと
同じデータとなるはずである(図1B参照)。一方、メ
モリ48からは、黒基準データBを順次読み出して、加
減算器54に与える。したがって、加減算器54から
は、「WV−B」のデータが出力される。この出力は、
乗算器58に与えられる。
【0033】また、メモリ46からは、暫定補正用デー
タ「WT−B」が読み出され、演算器56によってk/
(WT−B)に変換された後、乗算器58に与えられ
る。したがって、乗算器58からは、k・(WV−B)
/(WT−B)が出力される(図8A参照)。つまり、
暫定補正用データWTに基づいて、データWVに対して
シェーディング補正が施され、確認用補正済データSV
が得られる。この確認用補正済データSVは、平坦なデ
ータ、具体的には全て基準値k(=一定)となっている
はずである。
【0034】CPU52は、この確認用補正済データS
Vをメモリ50に記憶した後、これを読み出して、全て
基準値kとなっているか否かを判断する(図8B参
照)。平坦なデータとなっていなければ、エラーとして
以後の処理を中止する。平坦なデータ(つまり基準値
k)となっていることを確認すると、次の処理に進む。
【0035】次に、CPU52は、ピエゾ素子28に電
圧を印加して、基準板11を主走査方向18に移動させ
る。この状態で、白基準画像を読み取って、暫定補正用
データ「WT−B」に基づいて、シェーディング補正を
行い暫定補正済データSTを得る。以下順を追って説明
すると、まず、白基準画像を読み取り、データWSとし
て加減算器54に与える。このデータWSは、移動した
ゴミ12の影響を受けている(図1Eのε参照)。一
方、メモリ48からは、黒基準データBを順次読み出し
て、加減算器54に与える。したがって、加減算器54
からは、「WS−B」のデータが出力される。この出力
は、乗算器58に与えられる。
【0036】また、メモリ46からは、暫定補正用デー
タ「WT−B」が読み出され、演算器56によってk/
(WT−B)に変換された後、乗算器58に与えられ
る。したがって、乗算器58からは、k・(WS−B)
/(WT−B)が出力される(図9A参照)。つまり、
暫定補正用データWTに基づいて、データWSに対して
シェーディング補正が施され、暫定補正済データSTが
得られる。この暫定補正済データSTは、図1Fに示す
ように、図1Aの状態におけるゴミ12に対応する位置
においてデータが突出し(δ参照)、図1Dの状態にお
けるゴミ12に対応する位置においてデータが減少して
いる(ζ参照)。この暫定補正済データSTは、メモリ
50に記憶される。
【0037】次に、CPU52は、基準値kと暫定補正
済データSTとを比較して、暫定補正済データSTが基
準値kを上回っている部分(図1Fのδ)が、ゴミ12
の位置であると特定する。さらに、この特定した部分に
ついて、メモリ46に記憶されている暫定補正用データ
「WT−B」を修正し、補正用データ「W−B」。つま
り、当該部分の「WT−B」の値に、k/STを乗じ、
再び書き戻す。これにより、メモリ46には、ゴミ12
の影響を受けない補正用データ「W−B」が記憶される
(図9B参照)。
【0038】次に、上記の修正が正しく行われた否かを
確認する。このために、基準板11の位置はそのまま
で、白基準画像を読み取る。これを、修正された補正用
データ「W−B」によってシェーディング補正して、確
認用補正済データSCを得る(図10A参照)。この確
認用補正済データSCは、図1Fのδ部分が消失してい
るはずであるから、CPU52は、これを確認する(図
10B参照)。δ部分が消失していなければ、エラーで
あるから、以後の処理を中止する。δ部分が消失してい
れば、次の処理に進む。
【0039】次に、CPU52は、ピエゾ素子28への
電圧印加を中止して、基準板11を元の位置に戻し、原
稿読み取りの準備を完了する。この時、メモリ46には
修正された補正用データ「W−B」が記憶され、メモリ
48には黒基準データBが記憶されている(図11A参
照)。
【0040】実際に原稿4を読み取る際には、補正用デ
ータ「W−B」に基づいて、シェーディング補正を行う
(図11B参照)。これにより、基準板11のゴミ12
等の影響を受けずに、正確なシェーディング補正を行う
ことができる。
【0041】なお、上記実施例では、黒基準データを読
み取る際に基準板11の非透明部分15を用いたが、光
源26を消すことによって黒基準データを得るようにし
てもよい。
【0042】また、上記実施例では、白基準データもし
くは白基準データから黒基準データを減算したデータを
暫定補正用データとして、最終的な補正用データを得て
いる。しかし、シェーディング補正を行うための基礎と
なるデータであれば、どのようなデータを暫定補正用デ
ータ、補正用データとしてもよい。
【0043】なお、上記実施例においては、暫定補正済
データSTを得るために、基準板11を移動させたが、
図12に示すように、ラインセンサ16をピエゾ素子2
9によって移動するようにしてもよい。図において、筐
体90に収納されたラインセンサ16の一端側にはバネ
92が設けられ、他端側にはピエゾ素子92が設けられ
ている。ピエゾ素子92に電圧を印加することにより、
ラインセンサ16を主走査方向18に移動して、読取位
置αを移動することができる。
【0044】なお、上記実施例においては、透過型の画
像読取装置に適用した場合について説明したが、本発明
は、反射型の画像読取装置にも適用することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1及び2のシェーディング補正方
法においては、最終的に得られる補正用データから、白
基準部材の欠陥による影響を取り除き、正確なシェーデ
ィング補正を行うことができるので、読取画像にスジ状
のムラが生じるのを防止することができる。
【0046】請求項3の欠陥特定方法においては、確実
に白基準部材の欠陥を特定することができるので、読取
画像にスジ状のムラ発生防止に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるシェーディング補正
を説明するための図である。
【図2】この発明の一実施例によるシェーディング補正
方法を適用した画像読取装置を示す図である。
【図3】図2の画像読取装置の平面図である。
【図4】シェーディング補正を行うための回路を示すブ
ロック図である。
【図5】図4のシェーディング補正回路44の詳細を示
す図である。
【図6】一実施例によるシェーディング補正を説明する
ための図である。
【図7】一実施例によるシェーディング補正を説明する
ための図である。
【図8】一実施例によるシェーディング補正を説明する
ための図である。
【図9】一実施例によるシェーディング補正を説明する
ための図である。
【図10】一実施例によるシェーディング補正を説明す
るための図である。
【図11】一実施例によるシェーディング補正を説明す
るための図である。
【図12】他の実施例によるラインセンサ16の部分を
示す図である。
【図13】一般的な画像読取装置の構造を示す図であ
る。
【図14】シェーディング補正の原理を示すための図で
ある。
【図15】従来のシェーディング補正を示すための図で
ある。
【図16】従来のシェーディング補正の問題点を示すた
めの図である。
【符号の説明】
A・・・副走査方向 10・・・白基準板 11・・・基準板 12・・・ゴミ 16・・・ラインセンサ 18・・・主走査方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向に沿って1次元配列された複数
    の光電変換素子を有するラインセンサによって、白基準
    部材の白基準画像を読み取り、各光電変換素子の出力に
    基づいて補正用データを記憶し、原稿の画像を読み取る
    際に、各光電変換素子の出力を前記補正用データに基づ
    いて補正するシェーディング補正方法において、 前記白基準部材の第1領域における白基準画像を前記ラ
    インセンサで読み取り、各光電変換素子の出力に基づい
    て暫定補正用データを記憶し、 前記第1領域に対して前記主走査方向にずれた前記白基
    準部材の第2領域における白基準画像を前記ラインセン
    サで読み取り、各光電変換素子の出力を前記暫定補正用
    データに基づいて補正して暫定補正済データとして記憶
    し、 前記暫定補正済データに基づいて前記白基準部材の欠陥
    を特定し、 特定された前記欠陥に基づいて前記暫定補正用データを
    修正することによって前記補正用データを作成すること
    を特徴とするシェーディング補正方法。
  2. 【請求項2】請求項1のシェーディング補正方法におい
    て、暫定補正済データの内、予め定められた基準値より
    大きいデータに対応する前記白基準部材の領域が欠陥で
    あると特定することを特徴とするシェーディング補正方
    法。
  3. 【請求項3】主走査方向に沿って1次元配列された複数
    の光電変換素子を有するラインセンサによって、白基準
    部材の白基準画像を読み取り、各光電変換素子の出力に
    基づいて補正用データを記憶し、原稿の画像を読み取る
    際に、各光電変換素子の出力を前記補正用データに基づ
    いて補正するシェーディング補正方法において、 前記白基準部材の第1領域における白基準画像を前記ラ
    インセンサで読み取り、各光電変換素子の出力に基づい
    て暫定補正用データを記憶し、 前記第1領域に対して前記主走査方向にずれた前記白基
    準部材の第2領域における白基準画像を前記ラインセン
    サで読み取り、各光電変換素子の出力を前記暫定補正用
    データに基づいて補正して暫定補正済データとして記憶
    し、 前記暫定補正済データに基づいて前記白基準部材の欠陥
    を特定することを特徴とする白基準部材の欠陥位置特定
    方法。
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