JPH06121158A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06121158A
JPH06121158A JP4285315A JP28531592A JPH06121158A JP H06121158 A JPH06121158 A JP H06121158A JP 4285315 A JP4285315 A JP 4285315A JP 28531592 A JP28531592 A JP 28531592A JP H06121158 A JPH06121158 A JP H06121158A
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JP
Japan
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identification mark
image data
image
image forming
forming apparatus
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Application number
JP4285315A
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English (en)
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Midori Aida
みどり 相田
Shinji Yamakawa
▲慎▼二 山川
Toshiya Hikita
敏也 疋田
Yukio Sakano
幸男 坂野
Takeshi Ugai
剛 鵜養
Kazuo Murai
和夫 村井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06121158A publication Critical patent/JPH06121158A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 違法複写が行われた画像形成装置を特定し,
違法複写の抑制,及び,犯人の追跡を容易にする。 【構成】 機械固有の識別マークを記憶した記憶手段
と,画像データに記憶手段に記憶されている識別マーク
を合成して出力する識別マーク合成手段と,識別マーク
が合成された画像データを入力データとし,識別マーク
合成部分とそれ以外の画像データ部分とでディザパター
ンを切り換えて,微細領域における面積階調をとるよう
にディザ処理を行うディザ処理手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,紙幣,有価証券等の特
殊原稿の違法複写を防止する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,画像処理技術・画像形成技術の向
上によって,複写機等の画像形成装置で複写したコピー
紙幣と実際の紙幣とが容易に区別できない程,精巧に画
像形成を行えるようになっている。
【0003】一方,コピー紙幣の識別が容易に行える画
像形成装置として,例えば,特開昭52−18399号
公報に示されるように,複写コピーに蛍光体を付与する
ことにより,紙幣の違法複写が行われた場合に紫外線の
照射により複写コピーであることを識別できるようにし
たものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,複写コ
ピーに蛍光体を付与する画像形成装置によれば,紙幣等
の有価証券の複写コピーを容易に識別できるものの,ど
の画像形成装置で違法複写が行われたか特定できないた
め,違法複写を抑制すること,或いは違法複写が行われ
た場合に犯人の特定ができないという問題点があった。
【0005】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,違法複写が行われた画像形成装置を特定し,違法複
写の抑制,及び,犯人の追跡を容易にすることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,画像データに基づいて画像形成を行う画
像形成装置において,機械固有の識別マークを記憶した
記憶手段と,画像データに記憶手段に記憶されている識
別マークを合成して出力する識別マーク合成手段と,識
別マークが合成された画像データを入力データとし,識
別マーク合成部分とそれ以外の画像データ部分とでディ
ザパターンを切り換えて,微細領域における面積階調を
とるようにディザ処理を行うディザ処理手段とを備えた
画像形成装置を提供するものである。
【0007】尚,前記機械固有の識別マークの合成間隔
は,紙幣,有価証券等の特殊原稿における最小の短辺の
長さをaとした場合,1辺がa/√2の正方形に1つの
識別マークが合成される間隔であることが望ましい。
【0008】また,画像データの文字領域と絵柄領域と
を判定する文字・絵柄判定手段とを備え,識別マーク合
成手段は,文字・絵柄判定手段の判定結果に基づいて,
絵柄領域にのみ機械固有の識別マークを合成することが
望ましい。
【0009】また,識別マーク合成手段は,機械固有の
識別マークをY(イエロー)色の画像データ中に合成す
ることが望ましい。
【0010】また,前述した構成に加えて,画像データ
を白色トナーで作像する作像手段を備え,識別マーク合
成手段は,機械固有の識別マークを白色トナー用の画像
データ中に合成することが望ましい。
【0011】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置
において,暗号画像データを生成する暗号画像データ生
成手段と,画像データ中の白地領域を検出する白地領域
検出手段と,画像データ中の白地領域に暗号画像データ
を合成・挿入する合成・挿入手段とを備えた画像形成装
置を提供するものである。尚,記録紙上に形成された画
像中において,暗号画像データが顕微鏡,紫外線,赤外
線,X線のいずれかにより判読可能なことが望ましい。
【0012】
【作用】本発明の画像形成装置(請求項1)は,画像デ
ータに機械固有の識別マークを合成し,更に識別マーク
合成部分とそれ以外の画像データ部分とでディザパター
ンを切り換えて,微細領域における面積階調をとるよう
にディザ処理を行って,出力する。
【0013】また,本発明の画像形成装置(請求項6)
は,画像データ中の白地領域に暗号画像データを合成・
挿入して出力する。
【0014】
【実施例】以下,本発明の画像形成装置を適用したカラ
ー複写機を例として,〔実施例1〕,〔実施例2〕,
〔実施例3〕,〔実施例4〕,〔実施例5〕,〔実施例
6〕の順に図面を参照して詳細に説明する。
【0015】〔実施例1〕図1は,実施例1の画像形成
装置を適用したカラー複写機の概略ブロック図を示し,
原稿を読み取るスキャナユニット101と,スキャナユ
ニット101で読み取った画像データを入力して,γ補
正処理,階調処理等を行う画像処理ユニット102と,
画像処理ユニット102で画像処理を施した画像データ
に機械固有の識別マークを合成する識別マーク合成ユニ
ット103と,識別マークの合成された画像データを出
力するプリンタユニット104と,上記各部の制御を行
うシステムコントローラ105とを備えている。
【0016】図2は,識別マーク合成ユニット103の
ブロック構成図を示し,予め機械固有の識別マークを記
憶した記憶部201と,識別マークの合成開始信号を発
生する合成開始信号発生回路202と,画像処理ユニッ
ト102からの画像データと記憶201からの識別マー
クを入力して,合成開始信号発生回路202の合成開始
信号に基づいて出力を選択するセレクタ203と,セレ
クタ203から出力される識別マーク合成部分及びそれ
以外の画像データを入力し,識別マーク合成部分とそれ
以外の画像データ部分とでディザパターンを切り換え
て,微細領域における面積階調をとるようにディザ処理
を行うディザ処理部204とから構成される。
【0017】次に,図3を参照して,記憶部202に記
憶されている識別マークの形式について説明する。識別
マークは,2×2ドットから成る1つのマーク構成要素
(以下,部品マークと記載する)の組合せによって形成
されており,識別マークの横方向(主走査方向)では,
マークの始まりを示す連続した2つの部品マークから成
る開始マークと,マークの終わりを示す連続した2つの
部品マークから成る終了マークとで挟まれている。ま
た,縦方向(副走査方向)は空白で囲まれている。
【0018】識別マークは,図3に示すような数を表す
部品マークの組合せによって機械固有のマークを形成し
ている。例えば,機種番号或いは機械毎のシリアル番号
を表すようにする。図4に「933」という数を表す識
別マークの例を示す。ここでは,部品マークを数字を表
すもののみについて説明したが,部品マークを2×3ド
ットや,3×2ドット以上で構成すれば,アルファベッ
ト大文字,アルファベット小文字,数字を表すこともで
きる。尚,各ドットは最高レベルをとるものとする。但
し,極端に低くない限りどのレベルを規定しても良い。
【0019】次に,図5を参照して,識別マークの合成
密度について説明する。一般に,紙幣,有価証券等の特
殊原稿は長方形であり,これを回転させた場合,常に重
なり合う部分は,図5(a)に示すように短辺aを直径
とする円を描く。ここで,常に特殊原稿の画像上に識別
マークを合成するためには,識別マークの合成密度を式
1の値にすれば,十分である。 合成密度=(a/2)×(a/2)×π ‥‥‥ 式1
【0020】ここでは,合成開始信号発生回路202の
構成を簡単にするために,この密度を示す合成開始信号
を主走査(画素クロック),副走査(ライン同期信号)
のカウント値によって発生させるようにする。この合成
開始信号発生回路202によって常に特殊原稿の画像上
に識別マークを合成するようにするためには,上記円に
内接する正方形の中に識別マークが1個合成されるよう
にすれば良い。即ち,図5(b)に示すように,1辺が
a/√2の正方形に識別マークが1個合成されうように
する。
【0021】図6は,合成開始信号発生回路202のブ
ロック図を示す。合成開始信号発生回路202は,副走
査用合成ゲート信号SGLと主走査用合成開始信号SG
Dとの論理和によって合成開始信号SGMが演算され
る。副走査方向においては,有効画像スタートからライ
ンカウンタ601でライン同期信号をカウントし,a/
√2を越えない最大の値bになったとき2ラインの間S
GL=Lが出力される。主走査方向においては,ライン
同期信号によってリセットをかけながら画素カウンタ6
02で画素クロックをカウントし,同様にa/√2を越
えない最大の値bになったときSGD=Lを1クロック
分発生する。合成開始信号SGMは,OR回路603で
SGM=SGL+SGDによって演算される。
【0022】次に,ディザ処理部204のディザ処理に
ついて説明する。ディザ処理は,所望のγ特性を有する
ように階調表現の単位当たりの記録ドットの数を計算
し,ディザマトリックスを予めROMに書いておく。ド
ットで形成される画像の濃度はほぼ露光量に比例すると
いう実験データが得られており,光強度が一定のレーザ
ービームプリンタでは露光時間が画像濃度に比例する。
【0023】従って,画像濃度が所望のγ特性になるよ
うに0〜255の256階調レベルに階調単位を構成す
る画素群に露光される総露光時間を割り当てる。この階
調を表す単位ユニット当たりの総露光時間が決まると,
次にユニット当たりの総露光時間が決まり,ユニットを
構成する画素の出力レベルが決定される。
【0024】即ち,各ユニットレベル毎にレベル幾つの
画素が幾つ含まれるかということを決定し,次に,各画
素の出力レベルの割り当てを行う。このときレベルの高
いドットを幾何学的に集中させたり,分散させたりして
階調性や解像力の特性を変えることができる。更に複数
のユニットを用いてディザマトリックスを構成すること
でモアレや再現色の変動を防ぐことも可能となる。ここ
で本発明では,Yのディザマトリックスを通常画像用と
合成画像用と2つ用意しておき,識別マークを合成する
ときは合成画像用のディザマトリックスを用い,識別マ
ークを合成しないときは通常のディザマトリックスを用
いるようにする。合成用のディザマトリックスはマーク
領域に重ねてもマークの検出が容易に可能となるように
6×6とする。また,識別マークを構成するドットの規
定したレベルの近傍のデータはディザマトリックスのユ
ニットを構成するレベルにとられないようにする。この
ためにも識別マークを構成するドットのレベルは高濃度
とした方がパターンを形成し易い。
【0025】図7は,ディザ処理部204を示し,ディ
ザ処理部204はROMで構成されている。ここで,図
7を参照して,ROM(ディザ処理部204)に書き込
まれたディザマトリックスデータをアクセスし,出力デ
ータを得る方法を説明する。ディザマトリックスは,デ
ィザマトリックスのアドレス,入力データ,及び,パタ
ーン選択信号でアドレスすることにより,ROMテーブ
ルを用いたテーブル参照式処理によって行われる。尚,
図示を省略するが,パターン選択信号はシステムコント
ローラ105によって選択される。
【0026】ディザマトリックスのxアドレス及びyア
ドレスはそれぞれマトリックスサイズをx×yとする
と,画素クロックに同期して動作するx進カウンタとラ
イン同期信号に同期して動作するy進カウンタの出力を
用いる。これらのカウンタはそれぞれライン同期信号,
フレーム同期信号によってクリアされる。
【0027】ディザ処理後の画像データは,プリンタユ
ニット104において識別マーク合成部分或いはその他
の通常画像データ部分の区別なく,同時に出力される。
従って,ここで識別マークが合成された領域においては
出力レベルを識別マークの濃度分低いレベルにすること
により,最適濃度での画像が得られる。但し,開始マー
ク及び終了マークは,その検出が妨げられないように,
開始・終了マーク上には画像を重ねないようにする。ま
た,識別マークが出力される領域にはマークを構成する
レベル近辺の値はとらないようにする。
【0028】以上の構成において,その動作を説明す
る。スキャナユニット101において画像読み取りがス
タートすると,合成開始信号発生回路202は,Y(イ
エロー)の画像データの作像時で,且つ,識別マークの
合成を開始すべきときに合成開始信号SGM=Lを発生
する。SGM=Lになると,セレクタ203は,通常画
像データに代えて,記憶部201から出力された識別マ
ークを出力画像として,ディザ処理部204に出力す
る。これによって,図5(b)に示したように1辺がa
/√2の正方形に識別マークが1個合成される。
【0029】ディザ処理部204では,識別マーク合成
部分とそれ以外の通常画像データ部分とでディザパター
ンを切り換えて,微細領域における面積階調をとるよう
にディザ処理を行う。その後,プリンタユニット104
において,識別マークがY色トナーで出力される。
【0030】前述したように実施例1では,画像データ
に機械固有の識別マークを合成し,更に識別マーク合成
部分とそれ以外の画像データ部分とでディザパターンを
切り換えて,微細領域における面積階調をとるようにデ
ィザ処理を行って,出力するので,例え紙幣等の特殊原
稿の違法複写が行われても,違法複写が行われた画像形
成装置を特定することができ,違法複写の抑制,及び,
犯人の追跡を容易にすることができる。
【0031】〔実施例2〕実施例2の画像形成装置は,
実施例1の構成に加えて,画像領域を判定する手段を追
加し,画像領域のみに識別マークを合成するようにした
ものである。尚,基本的な構成及び動作は実施例1と共
通であるので異なる部分のみについて説明する。
【0032】実施例2では実施例1の構成に加えて,図
8に示すように,合成開始信号発生回路202の出力を
セット・リセットするセット・リセット回路801と,
画像データの地肌領域を検知する地肌領域判定部802
とを備えている。地肌領域判定部802は,画像データ
の地肌を検知すると地肌領域判定信号SGJ(地肌のと
きH)を発生させる。合成開始信号SGM=Lの時,非
地肌領域であれば合成が開始され,地肌領域であれば合
成開始信号SGM=Lが非地肌領域になるまで保持され
る。非地肌領域になると主副両方のカウンタがリセット
されるとともに合成が開始される。
【0033】実施例2においても実施例1と同様の効果
を得ることができる。また,実施例2では,画像領域に
のみ識別マークを合成するので,地肌領域に識別マーク
が形成されるという悪影響を回避することができる。
【0034】〔実施例3〕実施例3の画像形成装置は,
実施例2の構成に加えて,画像データの文字領域と絵柄
領域とを判定する文字・絵柄判定手段を備え,文字・絵
柄判定手段の判定結果に基づいて,絵柄領域にのみ機械
固有の識別マークを合成するものである。尚,基本的な
構成及び動作は実施例2と共通であるので異なる部分の
みを説明する。
【0035】実施例3では実施例2の構成に加えて,図
9に示すように,セット・リセット回路801と地肌領
域判定部802の間に,画像データの文字領域と絵柄領
域とを判定する文字・絵柄判定部901を配置してあ
る。文字・絵柄判定部901は,画像データの文字領域
と絵柄領域を判定し,絵柄部判定信号(絵柄のときH)
SGGを発生させる。合成開始信号SGM=Lの時,絵
柄部であれば識別マークの合成が開始され,非絵柄部で
あれば合成開始信号SGM=Lが絵柄部になるまで保持
される。絵柄部になると主副両方のカウンタがリセット
されるとともに合成が開始される。
【0036】次に,図10及び図11を参照して,文字
・絵柄判定部901の文字・絵柄領域の判定について説
明する。文字・絵柄領域の判定は,文字エッジ分離処理
と,網点分離処理からなり,網点でない文字エッジを文
字領域,それ以外で地肌でない部分を絵柄領域と判定し
ている。
【0037】図10は,文字エッジ分離処理を行う文字
エッジ検出回路1001のブロック図を示す。先ず,フ
ィルタ回路によってMTFの劣化を補正し,3値化回路
で,2系統に黒,中間調,白の3領域に分類する。ここ
で,1系統は黒領域を広くとり,1系統は白領域を広く
とる。黒領域を広くとった系統では,パターンマッチン
グ回路で白画素,黒画素それぞれに3×3=9画素でパ
ターンマッチングを行い。3×3マトリックス内にアク
ティブな画素(白)が1個以上存在した場合に注目画素
を白連続画素とし,3×3マトリックス内にアクティブ
な画素(黒)が2個以上存在した場合に注目画素を黒連
続画素とする。白領域を広くとった系統では,パターン
マッチング回路により5×5=25画素でパターンマッ
チングを行い文字部を判定する。2つの判定をするのは
薄い文字もよく検知できるようにするためと,細かい文
字のために文字の中の白部分の濃度が高くなり第1の系
統の判定からもれたものを救うためである。最終的に,
2系統のうちいずれかが真であるとき,文字エッジ検出
判定を真とする。
【0038】図11は,網点分離処理を行う網点検出回
路1101のブロック図を示す。このアルゴリズムはピ
ーク画素の有無に基づいて網点と非網点(特に文字)を
分離する。濃度レベルに関して2次元的に極大・極小で
あり,注目画素を中心とした4方向のラプラシアン値が
それぞれ一定の閾値以上の画素をピーク画素として定義
している。このピーク判定に使用する閾値は白地の有無
の情報により,白地領域では文字を網点として検出しな
いように厳しく設定し,非白地領域では文字部周辺であ
る可能性が高く,逆に白地が検出されない領域では絵柄
部周辺である可能性が高いためである。ピーク画素検出
は画素単位の判定であるが,後段の補正,膨張部は4×
4画素を単位としたブロック毎に判定を行う。フロック
処理することにより,ハード量の低減(ラインメモリ量
の低減)を狙いとしている。検出されるピーク画素は網
点画素の局所領域において密集している。それを利用し
て文字領域で検出されたピークを網点領域として誤分離
しないような補正方法を用いている。この補正で得られ
た網点領域の周囲もやはり網点領域である。従って,最
後に15ブロックの膨張を行っている。
【0039】実施例3においても実施例1と同様の効果
を得ることができる。また,実施例3では,絵柄領域に
のみ識別マークを合成するので,文字画像に識別マーク
が形成されるという悪影響を回避することができる。
【0040】〔実施例4〕実施例4の画像形成装置は,
画像データを白色トナーで作像する作像手段を備え,前
記識別マーク合成手段は,前記機械固有の識別マークを
白色トナー用の画像データ中に合成するものである。白
色トナー用の情報は,通常の画像データ中には存在しな
いので,識別マーク合成ユニット103から出力される
信号をそのものが白色トナー用の画像データとなる。ま
た,プリンタユニット104のメカ的な部分は,通常の
プリンタと同等で相違点は作像ユニット4ユニットが,
5ユニットになることである。作像プロセスは通常通り
4回とし,4回の作像プロセスの内いずれか1回に合成
の作像を同時に行うようにする。実施例4においても実
施例1と同様の効果を得ることができる。
【0041】〔実施例5〕実施例5の画像形成装置は,
画像データ中の白地領域に暗号画像データを合成・挿入
して出力するものである。図12は,実施例5の画像形
成装置を適用したカラー複写機の概略ブロック図を示
し,原稿を読み取るスキャナユニット1201と,スキ
ャナユニット1201で読み取った画像データを入力し
て,γ補正処理,階調処理等を行う画像処理ユニット1
202と,画像処理ユニット1202で画像処理を施し
た画像データを出力するプリンタユニット1203と,
上記各部の制御を行うシステムコントローラ1204と
を備えている。
【0042】図13は,画像処理ユニット1202内の
実施例5に係わる構成のみを示したブロック図である。
信号Aは原稿読み取り画像データで8ビット256階調
である。白地検出部1301では,局所的に8×8画素
を1ブロックとして,そのブロック内の全ての画素の階
調が一定値以上の場合にそのブロックを白地ブロックと
し,白地ブロックが主走査方向に8ブロック以上連続す
る場合に白地領域と判定して信号B=1を出力する。パ
ターンメモリ1302には装置の製造時にその装置の機
械番号に対応する暗号化された画像データ(暗号画像デ
ータ)が書き込まれており,主走査方向アドレス信号X
と,副走査方向アドレス信号Yとにより読み出される。
白地信号Bと暗号画像データCとのANDにより信号D
が得られる。これは画像の白地部分のみに暗号画像デー
タを再生させるためである。信号Dと原稿読み取り画像
データAとはOR回路1303により論理合成されて画
像データEとなる。Eは8ビット256階調の画像デー
タで,原稿画像に暗号画像が合成された画像を与えるデ
ータである。Eを画像データとして画像処理ユニット1
202からプリンタユニット1203に送出することに
より,暗号画像が挿入された再生画像を得ることができ
る。
【0043】図14は,OR回路1303の内部ロジッ
ク図であり,A0 〜A7 は8ビットの信号Aの各ビット
であり,A0 がLSBである。E0 〜E7 も図3の信号
Eに対応しておりE0 がLSBである。
【0044】図15は,再生画像における暗号画像の所
在を示す図で,11〜15の5箇所で同じ暗号画像が記
録されている。
【0045】図16は,暗号画像の一部分を示す説明図
である。A〜Eの5個の〇印で1つの数字を表現してい
る。Aは暗号画像のスタートを意味する。B〜Eの4個
の画像で16進表現で数を表す。BがMSBで,EがL
SBである。従って,図16の例の場合,CとDが画像
(黒)で,BとEが白であるので,数の6を表現してい
る。A〜Eの各画素はそれぞれ1画素の大きさであり,
且つ,4画素間隔で並んでいる。このA〜Eの画素とは
16画素離れた位置に別の桁の数を表す暗号画像が挿入
され,全部で5桁の数を表現し,この5桁の数が機械番
号に対応している。
【0046】A〜Eの各画像,図16の場合は,AとC
とDが1画素の黒画像であるが,再生画像も400dp
iであるので,それぞれの画像は小さく,肉眼ではほと
んど画像と認識されない。しかし,顕微鏡で観察するこ
とによりこの暗号画像を解読することができる。
【0047】前述した実施例5では,顕微鏡で観察して
暗号画像を解読する例を示したが,この他にも,暗号画
像データは原稿画像データとは別の書き込み,再生手段
により画像形成し,紫外線,赤外線,X線等の特殊な手
段によってのみ暗号画像が解読できるようにすることも
可能である。
【0048】〔実施例6〕実施例6の画像形成装置は,
ディザパターンの組合せによって識別マークを形成し,
画像データ中に規則的に配置するものである。図17
は,実施例6の画像形成装置を適用したカラー複写機の
概略ブロック図を示し,原稿を読み取るスキャナユニッ
ト1701と,スキャナユニット1701で読み取った
画像データを入力して,γ補正処理,階調処理等を行う
画像処理ユニット1702と,画像処理ユニット170
2で画像処理を施した画像データに機械固有の識別マー
クを合成する識別マーク合成ユニット1703と,識別
マークの合成された画像データを出力するプリンタユニ
ット1704と,上記各部の制御を行うシステムコント
ローラ1705とを備えている。
【0049】図18は,識別マーク合成ユニット170
3のブロック構成図を示し,ディザパターンの組合せに
よって形成された識別マークを記憶した記憶部1801
と,スキャナユニット1701で読み取った画像データ
を入力して,所定領域単位の黒画素の数をカウントする
黒画素カウンタ1802と,記憶部1801に記憶され
ている識別マーク(ディザパターン)を用いて,黒画素
カウンタ1802のカウント値(黒画素数)が閾値Th
以下の場合に画像データの白地部と判断して,濃度レベ
ルを8(中間値)として黄色のみの色データを用いた識
別マークを付与し,黒画素数が閾値Th以下でない場合
には,全ての色データを用いた識別マークを付与する白
地部処理回路1803と,白地部処理回路1803から
識別マークが出力された場合に,画像データとして選択
するセレクタ1804とを備えている。
【0050】次に,記憶部1801に記憶されている識
別マークの形式について説明する。識別マークは,M×
Nのディザパターンの組合せから成り,例えば,図19
(a)の例1,同図(b)の例2に示すように,4×4
マトリックスで,このパターンを複数個組み合わせて,
1つのコード体系を形成する。
【0051】また,このディザパターンからなる識別マ
ークは,図20に示すように,画像データ中のディザパ
ターンの有無に関係なく,画像中にまばらに,しかし規
則的に配置する。この場合に白地が続くならば,目立た
なくするためにコントラストの弱い成分(実施例6で
は,黄色成分)のみ弱い信号レベルで識別マークを与え
る。
【0052】以上の構成において,その動作を説明す
る。白地部処理回路1803は,予め設定されている規
則的な間隔で,所定領域単位の黒画素の数に基づいて,
識別マークを出力する。このとき,黒画素数が閾値Th
以下の場合に画像データの白地部と判断して,濃度レベ
ルを8(中間値)として黄色のみの色データを用いた識
別マークを出力し,黒画素数が閾値Th以下でない場合
には,全ての色データを用いた識別マークを出力する。
また,同時に,セレクタ1804にセレクト信号を出力
する。
【0053】セレクタ1804は,セレクト信号を入力
すると,換言すれば,白地部処理回路1803から識別
マークが出力されると,識別マークを画像データとして
選択する。この結果,プリンタユニット1704に対し
て,識別マークの合成された画像データが転送され,印
字される。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置は,機械固有の識別マークを記憶した記憶手段と,画
像データに記憶手段に記憶されている識別マークを合成
して出力する識別マーク合成手段と,識別マークが合成
された画像データを入力データとし,識別マーク合成部
分とそれ以外の画像データ部分とでディザパターンを切
り換えて,微細領域における面積階調をとるようにディ
ザ処理を行うディザ処理手段とを備えたため,違法複写
が行われた画像形成装置を特定し,違法複写の抑制,及
び,犯人の追跡を容易にすることができる。
【0055】また,本発明の画像形成装置は,暗号画像
データを生成する暗号画像データ生成手段と,画像デー
タ中の白地領域を検出する白地領域検出手段と,画像デ
ータ中の白地領域に暗号画像データを合成・挿入する合
成・挿入手段とを備えたため,違法複写が行われた画像
形成装置を特定し,違法複写の抑制,及び,犯人の追跡
を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置を適用したカラー複写
機の概略ブロック図である。
【図2】実施例1の識別マーク合成ユニットのブロック
構成図である。
【図3】記憶部に記憶されている識別マークの形式を示
す説明図である。
【図4】「933」という数を表す識別マークの例を示
す説明図である。
【図5】識別マークの合成密度を示す説明図である。
【図6】実施例1の合成開始信号発生回路のブロック図
である。
【図7】ディザ処理部(ROM)を示す説明図である。
【図8】実施例2の構成を示す説明図である。
【図9】実施例3の構成を示す説明図である。
【図10】文字エッジ検出回路のブロック図である。
【図11】網点検出回路のブロック図である。
【図12】実施例5の画像形成装置を適用したカラー複
写機の概略ブロック図である。
【図13】実施例5に係わる画像処理ユニット内の構成
を示したブロック図である。
【図14】図13のOR回路の内部ロジック図である。
【図15】再生画像における暗号画像の所在を示す説明
図である。
【図16】実施例5の暗号画像の一部分を示す説明図で
ある。
【図17】実施例6の画像形成装置を適用したカラー複
写機の概略ブロック図である。
【図18】実施例6に係わる画像処理ユニット内の構成
を示したブロック図である。
【図19】実施例6のディザパターンによる識別マーク
の形式を示す説明図である。
【図20】実施例6のディザパターンによる識別マーク
の配置を示す説明図である。
【符号の説明】
101 スキャナユニット 102 画
像処理ユニット 103 識別マーク合成ユニット 104 プ
リンタユニット 105 システムコントローラ 201 記憶部 202 合
成開始信号発生回路 203 セレクタ 204 デ
ィザ処理部 801 セット・リセット回路 802 地
肌領域判定部 901 文字・絵柄判定部 1201 スキャナユニット 1202
画像処理ユニット 1203 プリンタユニット 1204
システムコントローラ 1301 白地検出部 1302
パターンメモリ 1303 OR回路 1701 スキャナユニット 1702
画像処理ユニット 1703 識別マーク合成ユニット 1704
プリンタユニット 1705 システムコントローラ 1801 記憶部 1802
黒画素カウンタ 1803 白地部処理回路 1804
セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07D 7/00 9340−3E G09C 1/00 8837−5L (72)発明者 坂野 幸男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鵜養 剛 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 村井 和夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに基づいて画像形成を行う画
    像形成装置において,機械固有の識別マークを記憶した
    記憶手段と,画像データに前記記憶手段に記憶されてい
    る識別マークを合成して出力する識別マーク合成手段
    と,前記識別マークが合成された画像データを入力デー
    タとし,前記識別マーク合成部分とそれ以外の画像デー
    タ部分とでディザパターンを切り換えて,微細領域にお
    ける面積階調をとるようにディザ処理を行うディザ処理
    手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記機械固有の識別マークの合成間隔
    は,紙幣,有価証券等の特殊原稿における最小の短辺の
    長さをaとした場合,1辺がa/√2の正方形に1つの
    識別マークが合成される間隔であることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像データの文字領域と絵柄領域とを判
    定する文字・絵柄判定手段とを備え,前記識別マーク合
    成手段は,文字・絵柄判定手段の判定結果に基づいて,
    絵柄領域にのみ機械固有の識別マークを合成することを
    特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記識別マーク合成手段は,前記機械固
    有の識別マークをY(イエロー)色の画像データ中に合
    成することを特徴とする請求項1,2または3記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像データを白色トナーで作像する作像
    手段を備え,前記識別マーク合成手段は,前記機械固有
    の識別マークを白色トナー用の画像データ中に合成する
    ことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 画像データに基づいて画像形成を行う画
    像形成装置において,暗号画像データを生成する暗号画
    像データ生成手段と,画像データ中の白地領域を検出す
    る白地領域検出手段と,画像データ中の白地領域に暗号
    画像データを合成・挿入する合成・挿入手段とを備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 記録紙上に形成された画像中において,
    前記暗号画像データが顕微鏡,紫外線,赤外線,X線の
    いずれかにより判読可能なことを特徴とする請求項6記
    載の画像形成装置。
JP4285315A 1992-08-16 1992-09-30 画像形成装置 Pending JPH06121158A (ja)

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JP4-239055 1992-08-16
JP23905592 1992-08-16
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005175872A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Sony Corp 動きベクトル検出装置、および動きベクトル検出方法、並びにコンピュータ・プログラム
US7372594B1 (en) 1999-09-30 2008-05-13 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method, and storage medium

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