JPH0612029B2 - 補強用構造材 - Google Patents
補強用構造材Info
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- JPH0612029B2 JPH0612029B2 JP62257298A JP25729887A JPH0612029B2 JP H0612029 B2 JPH0612029 B2 JP H0612029B2 JP 62257298 A JP62257298 A JP 62257298A JP 25729887 A JP25729887 A JP 25729887A JP H0612029 B2 JPH0612029 B2 JP H0612029B2
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- Japan
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- structural material
- reinforcing
- fiber
- thermoplastic resin
- fibers
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- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は軽量性、耐食性に優れた繊維強化熱可塑性樹脂
製の補強用構造材に関し、特にコンクリート補強用に好
適な構造材に関する。
製の補強用構造材に関し、特にコンクリート補強用に好
適な構造材に関する。
[従来の技術] 鉄筋コンクリート構造物中の鉄筋は重く、また錆の発生
により補強効果が損われるという問題がある。
により補強効果が損われるという問題がある。
近年、鉄筋代替として炭素繊維等の補強繊維をエポキシ
樹脂等の熱硬化性樹脂で固めて一体成形した構造材が提
案されている。
樹脂等の熱硬化性樹脂で固めて一体成形した構造材が提
案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、かかる構造材は軽量で、耐腐食性に優れるもの
の、大がかりな製造装置を必要とし、また成形形状、大
きさ、長さ等に制限があるため運搬、貯蔵に不便である
という欠点がある。
の、大がかりな製造装置を必要とし、また成形形状、大
きさ、長さ等に制限があるため運搬、貯蔵に不便である
という欠点がある。
本発明は上記欠点のない鉄筋代替構造材として特に好適
な構造材を提供することを目的とするものである。
な構造材を提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は補強繊維と熱可塑性樹脂繊維との混
繊糸を網目状に形成した後、該熱可塑性樹脂の融点以上
に加熱して、混繊糸の接合部を融着してなる補強用構造
材に関する。
繊糸を網目状に形成した後、該熱可塑性樹脂の融点以上
に加熱して、混繊糸の接合部を融着してなる補強用構造
材に関する。
本発明で用いる補強繊維としては、ガラス繊維、炭素繊
維、これらのハイブリッド等が用いられる。
維、これらのハイブリッド等が用いられる。
熱可塑性樹脂繊維としては、ナイロン、液晶性芳香族ポ
リアミド、ポリエステル、液晶性芳香族ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレ
ンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリス
ルホン等の繊維が用いられる。
リアミド、ポリエステル、液晶性芳香族ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレ
ンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリス
ルホン等の繊維が用いられる。
本発明でいう混繊糸とは、各々数百ないし数万フィラメ
ントからなる補強繊維と熱可塑性樹脂繊維を空気流(エ
アージェット)等の処理を施して各々のフィラメントを
ランダムに混ぜ合わせたものである。
ントからなる補強繊維と熱可塑性樹脂繊維を空気流(エ
アージェット)等の処理を施して各々のフィラメントを
ランダムに混ぜ合わせたものである。
混繊糸中の補強繊維と熱可塑性樹脂繊維との割合は、補
強繊維が30〜70wt%、好ましくは40〜60wt%である。
強繊維が30〜70wt%、好ましくは40〜60wt%である。
混繊糸は任意の目開きの網目状に形成し、次いで加熱処
理することにより混繊糸相互の接合部が熱可塑性樹脂自
体により融着され、網目状の構造材とすることができ
る。
理することにより混繊糸相互の接合部が熱可塑性樹脂自
体により融着され、網目状の構造材とすることができ
る。
加熱温度は熱可塑性樹脂繊維の溶融温度以上であればよ
く、通常100〜400℃の範囲で行なう。
く、通常100〜400℃の範囲で行なう。
網目状構造は平織、井桁など任意の構造とすることがで
き、目開きも目的に応じて任意の範囲で行なうことがで
きるが、通常5〜100mmの目開きとするのが補強効果の
うえで好ましい。
き、目開きも目的に応じて任意の範囲で行なうことがで
きるが、通常5〜100mmの目開きとするのが補強効果の
うえで好ましい。
[発明の効果] 本発明の構造材は軽量であり、耐腐食性に優れるばかり
か、成形形状、大きさ、長さ等に制限されず、更には可
撓性があるためロール巻きで運搬、貯蔵することができ
取扱いに便利である。
か、成形形状、大きさ、長さ等に制限されず、更には可
撓性があるためロール巻きで運搬、貯蔵することができ
取扱いに便利である。
従って、本発明の構造材はその特徴を利用して、石油プ
ラットホーム等の臨海海洋構造物、ビル用カーテンウォ
ール、集合住宅用の床や壁、トンネル用補強材、ヒュー
ム管材補強材等の種々の用途に適用できる。
ラットホーム等の臨海海洋構造物、ビル用カーテンウォ
ール、集合住宅用の床や壁、トンネル用補強材、ヒュー
ム管材補強材等の種々の用途に適用できる。
[実施例] 以下に実施例を挙げ本発明を説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
らに限定されるものではない。
実施例1 補強繊維として炭素繊維(東レ(株)製、トレカT30
0、3000フィラメント、1782デニール)、熱可塑性樹脂
繊維としてナイロン糸(400フィラメント、1800デニー
ル)を用い、空気加工機(愛機製作所製)により毎分80
mの空気流で混繊糸を作成した。
0、3000フィラメント、1782デニール)、熱可塑性樹脂
繊維としてナイロン糸(400フィラメント、1800デニー
ル)を用い、空気加工機(愛機製作所製)により毎分80
mの空気流で混繊糸を作成した。
次いで、第1図(a)にその正面図および同図(b)に断面図
が示されるように、該混繊糸を目開き10mmの網目状に形
成し、張力下で240℃で30分間加熱処理して繊維強化熱
可塑性樹脂製の構造材を得た。
が示されるように、該混繊糸を目開き10mmの網目状に形
成し、張力下で240℃で30分間加熱処理して繊維強化熱
可塑性樹脂製の構造材を得た。
この構造材はストランド1本当たり0.5mmφで1m2当た
り80gであり、同条件の金網では約300g/m2であるこ
とから軽量性に優れるものであった。
り80gであり、同条件の金網では約300g/m2であるこ
とから軽量性に優れるものであった。
本構造材を用いて、モルタルを補強したところ金網補強
と比べても十分な補強効果が確認された。さらに該補強
モルタルを海水中に1カ月間浸漬したところ金網補強モ
ルタルは錆の発生が認められたが、本発明の構造材で補
強したモルタルには錆の発生は認められなかった。
と比べても十分な補強効果が確認された。さらに該補強
モルタルを海水中に1カ月間浸漬したところ金網補強モ
ルタルは錆の発生が認められたが、本発明の構造材で補
強したモルタルには錆の発生は認められなかった。
実施例2 補強用繊維としてガラス繊維(旭ファイバーグラス
(株)製、ER575、1600フィラメント、5175デニー
ル)、熱可塑性樹脂繊維としてポリプロピレン糸(1000
フィラメント、4500デニール)を用い、空気加工機によ
り毎分100mの空気流にて混繊糸を作成し、さらにこの
混繊糸10本を合糸した。
(株)製、ER575、1600フィラメント、5175デニー
ル)、熱可塑性樹脂繊維としてポリプロピレン糸(1000
フィラメント、4500デニール)を用い、空気加工機によ
り毎分100mの空気流にて混繊糸を作成し、さらにこの
混繊糸10本を合糸した。
次に、第2図(a)にその正面図および同図(b)の断面図が
示されるように、合糸した混繊糸を用いて目開き20mmの
網目状に形成し、張力下で200℃で20分間加熱処理して
繊維強化熱可塑性樹脂製の構造材を得た。
示されるように、合糸した混繊糸を用いて目開き20mmの
網目状に形成し、張力下で200℃で20分間加熱処理して
繊維強化熱可塑性樹脂製の構造材を得た。
この構造材はストランド1本当たり2mmφで1m2当たり
120gであり、同条件の金網では約600g/m2であること
から軽量性に優れるものであった。さらにこの構造材の
引張強度は鉄筋コンクリート用熱間圧延棒鋼SR−30の
およそ2倍であった。
120gであり、同条件の金網では約600g/m2であること
から軽量性に優れるものであった。さらにこの構造材の
引張強度は鉄筋コンクリート用熱間圧延棒鋼SR−30の
およそ2倍であった。
本構造材を用いてモルタル補強したところ金網補強と比
べて十分な補強効果が確認された。
べて十分な補強効果が確認された。
第1図(a)は、実施例1において網目状に形成された複
合材の正面図、同図(b)はそのA−A′部分の断面図、 第2図(a)は、実施例2におけて網目状に形成された複
合材の正面図、同図(b)はそのB−B′部分の断面図。
合材の正面図、同図(b)はそのA−A′部分の断面図、 第2図(a)は、実施例2におけて網目状に形成された複
合材の正面図、同図(b)はそのB−B′部分の断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】補強繊維と熱可塑性樹脂繊維との混繊糸を
網目状に形成した後、該熱可塑性樹脂の融点以上に加熱
して混繊糸の接合部を融着してなる補強用構造材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62257298A JPH0612029B2 (ja) | 1987-10-14 | 1987-10-14 | 補強用構造材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62257298A JPH0612029B2 (ja) | 1987-10-14 | 1987-10-14 | 補強用構造材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01102161A JPH01102161A (ja) | 1989-04-19 |
JPH0612029B2 true JPH0612029B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=17304423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62257298A Expired - Lifetime JPH0612029B2 (ja) | 1987-10-14 | 1987-10-14 | 補強用構造材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612029B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4731227B2 (ja) * | 2005-07-12 | 2011-07-20 | 石川県 | 繊維シートによるアスファルト補修方法およびアスファルト舗装の施工方法 |
JP4958173B2 (ja) * | 2007-11-21 | 2012-06-20 | 太平洋マテリアル株式会社 | セメント硬化体およびセメント硬化体の製造方法 |
JP5370980B2 (ja) * | 2007-11-21 | 2013-12-18 | 太平洋マテリアル株式会社 | セメント硬化体のひび割れ抑制材、セメント硬化体、及びセメント硬化体の製造方法 |
JP7141953B2 (ja) * | 2019-01-15 | 2022-09-26 | 鹿島建設株式会社 | コンクリート用補強部材の接合構造、コンクリート用補強部材の定着部構造及びコンクリート用補強部材の接合方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58500900A (ja) * | 1981-01-15 | 1983-06-02 | フオ−ゲル,ベルナ− | プラスチツク被覆した糸格子の補強材およびその製造装置 |
JPS60209033A (ja) * | 1984-03-15 | 1985-10-21 | バスフ・ストラクチュラル・マテリアルズ・インコーポレーテド | 連続炭素繊維と連続熱可塑繊維のブレンド、その製法と用途 |
-
1987
- 1987-10-14 JP JP62257298A patent/JPH0612029B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01102161A (ja) | 1989-04-19 |
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