JPH0612002B2 - 盛土構造物 - Google Patents

盛土構造物

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JPH0612002B2
JPH0612002B2 JP62084101A JP8410187A JPH0612002B2 JP H0612002 B2 JPH0612002 B2 JP H0612002B2 JP 62084101 A JP62084101 A JP 62084101A JP 8410187 A JP8410187 A JP 8410187A JP H0612002 B2 JPH0612002 B2 JP H0612002B2
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JP
Japan
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embankment
block
water
styrofoam
blocks
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JP62084101A
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JPS63251521A (ja
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嘉胤 佐川
努 中尾
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は軟弱地盤地帯、特に水位が上昇する可能性の
ある地盤地帯の盛土構造物に関するものである。
〔従来技術〕
従来、軟弱地盤地帯における道路、鉄道、宅地造成等の
盛土工事では、同時に沈下・滑り防止対策として地盤改
良を行う必要があり、一方傾斜地等における急勾配の盛
土、拡幅工事では、滑り・土圧に対処するために各種の
擁壁を設けたり、背面盛土内にアンカー、ジオテキスタ
イル等を埋設して盛土構造物自体を補強しなければなら
ないのが実情である。
こうした事情はいずれも盛土の重量に比較して基礎地盤
の強度が大きくないことに起因するものであるが、基礎
地盤を強化する従来の解決策に代えて最近では盛土、壁
体の材料に超軽量の発泡スチロール等を使う方法が普及
し始めている。
この発泡スチロールを用いる方法は、土砂やコンクリー
トの約1/100程度の密度に過ぎない大型の発泡スチロー
ルブロックを盛土構造物の本体として敷並べて積み重ね
ていくもので、その軽量性のあめに基礎地盤の強化が不
要となり、さらに自立性、耐水性、断熱性、加工性等の
特性を活用したものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが発泡スチロールは超軽量であると同時に、不透
水性であり、重量比で1〜3%程度しか水を吸収しない
ため水位が上昇し、盛土本体が冠水した場合には各発泡
スチロールのブロックに非常に大きな浮力が作用し、こ
の浮力を相殺するために逆に不必要な押え荷重を加えな
ければならなくなる。
したがってこれまでの単に発泡スチロールブロックを積
み上げるだけの方法では、水位上昇時にブロックの利点
は生かされず、押え荷重を付加する分不経済な結果とな
る。
この発明はこうした発泡スチロールブロックを使用した
盛土構造物の弱点を克服し、施工の合理化、低コスト化
を図る目的からなされたもので、ブロックを水を取り込
む構造に形成することによりこれを実現しようとするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明では扁平方形状の発泡スチロール製の盛土ブロ
ックの横長の空洞部および流出入口を水平方向に設ける
ことによりこれを内部へ水が浸入する構造とし、浮力の
軽減とそれに伴う押え荷重の軽減を図り、施工の簡素
化、そして低コスト化を実現する。
横長の空洞部はブロックの内部に形成され、これに連続
して水を流入させる流入口と水を排出する流出口がブロ
ック端面まで設けられる。流入口と流出口は双方の役目
を兼ねることになる。
このブロックを多数複数段積み重ねられ水平方向に敷並
べて構築される盛土構造物が水位上昇時に冠水した場合
には流入口から空洞部へ水が浸入し、この水の重量が浮
力に抵抗する押え荷重として付加させると同時にその容
積分の浮力が軽減されることになり、逆に水位低下時に
は水が外部へ流出し、超軽量材料としての機能は保持さ
れる。
従来のブロックでは水位上昇時に1m3当り約0.98tonの
浮力が作用するが、空洞部を設けることによって例えば
その容積がブロック体積の50%を占めれば浮力は1m3
当り0.5ton程度の大きさに留まり、それだけの押え荷重
が軽減される。具体的には3mの盛土の場合に約3ton
の押え荷重、すなわち1.5m程度砕石、舗装を盛る必要
があった構造物では約半分の厚さの盛土量で済み、非常
に経済的となる。
〔実施例〕
以下この発明を一実施例を示す図面に基づいて説明す
る。
この発明で使用される発泡スチロール製の扁平形状の盛
土ブロック1は内部に横長の空洞部1aと流入口(流出
口)1bが水平方向に設けられて水を浸入させる構造に
形成されたもので、地盤上の盛土中に多数複数段積み重
ねられかつ水平方向に敷並べて盛土構造物Aを構成する
ものである。流入口1bは同時に流出口でもある。
第1図に盛土ブロック1の製作例を示す。
空洞部1aは盛土ブロック1の製作時に箱抜きをしてお
き、脱型後内箱を入れる等の方法により形成される。第
1図−I,IIは円筒状、または楕円筒状にそれぞれ空洞
部1aを端面まで連続して形成したもので、空洞部1a
は流入口1bを兼ねることになる。
空洞部1aへは盛土構造物Aが冠水した時に流入口1b
より水が浸入し、その水の重量が押え荷重として盛土ブ
ロック1に加わり、同時にその容積分の浮力が低減され
る。
ところで空洞部1aは盛土構造物Aの荷重に抵抗できる
よう第1図−I,IIに示すようにプラスチック、コンク
リート等の補強材2で保護される。
第1図−III,IVはそれぞれ球、または楕円球面状に、直
方体状に空洞部1aを形成したものである。
盛土ブロック1は第2図に示すように従来方法と同様に
積み上げられて盛土構造物Aを構成する。第2図−Iは
盛土ブロック1を長さ方向に、また幅方向に連続して配
置した場合、第2図−IIは道路荷重等積載荷重が小さい
場合で、盛土ブロック1,1間に隙間gを設けて配置し
た場合の構築例を示したものである。盛土ブロック1の
積み上げの際、盛土構造物Aの両端に位置する盛土ブロ
ック1の流入口1bに連続してドレーンパイプ等のドレ
ーン材3を設置し、水の流入、流出が円滑に行われるよ
うにする。ドレーン材3より流出した水は盛土構造物A
の脇に敷設される側溝6等へ排出される。
第3図はこの発明の盛土ブロック1と従来の盛土ブロッ
ク1′、および第4図に示すような透水性のある盛土ブ
ロック1″を組み合わせて構成した盛土構造物Aの構築
例を示したものである。
第3図−Iは盛土の造成例を、第3図−IIは壁体の構築
例を示したものである。
第3図−Iの場合、地盤面より下位には従来の盛土ブロ
ック1′が設置され、その上位に透水性のある盛土ブロ
ック1″を組み合わせながら盛土ブロック1が積み上げ
られる。そして所定の高さまで砕石を盛り、さらにコン
クリートを打設する。盛土構造物Aの両側にはドレーン
層4が形成され、盛土ブロック1″位置等所定位置にド
レーン材3が設置される。盛土ブロック1,1間にはま
た不織布等のドレーンシートを配置してもよい。
ドレーン層4は透水性を有する盛土ブロック1″、ポー
ラスコンクリート、不織布等により形成される。
第3図−IIの場合、高水位のレベルまで盛土ブロック1
が、その上位には従来の盛土ブロック1′が設置され、
所定高さ位置に必要に応じてドレーン層4を設け、適当
な位置に背面土内に地盤アンカー5を埋設する。
また盛土ブロック1,1′,1″の積み上げの際、必要
により止め金具、PC鋼材等で相互に締め付け、一体化
を図る。
第4図−I,IIの実施例は盛土の、第4図−IIIの実施
例は壁体の場合である。
盛土ブロック1x′には透水性を確保するあめにドレー
ンホールが明けられている。
そしてこの盛土ブロック1x′と盛土ブロック1を盛土
ブロック1′,1″とともに適当に組み合わせ、全体の
透水性を配慮しながら積み上げ、かつ敷並べて盛土構造
物Aを構築する。
〔発明の効果〕
この発明は以上の通りであり、扁平方形状のブロック内
部に水を浸入させる横長の空洞部等を設けたものである
ため発泡スチロールブロックの本来の特性である超軽量
性という利点を生かしながら、空洞部に水を取り込むこ
とにより押え荷重が付加されると同時に、その容積分の
浮力を大幅に軽減することができ、その結果浮力対策と
しての盛土の量が低減され、また扁平方形状のブロック
であるので積重ね、敷並べの施工も容易であり、経済的
な盛土構造物を構築することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図−I〜IVはこの発明で作用される盛土ブロックの
斜視図、第2図−I,IIはこの発明の盛土構造物の構築
例を示した断面図、第3図−I,IIは盛土構造物の構築
例を示した断面図、第4図−I,II,IIIは他の盛土構造
物の構築例を示した断面図である。 A……盛土構造物 1,1′,1″,1x′……盛土ブロック、1a……空
洞部、1b……流入口、1″a……ドレーン孔、1″b
……細孔、1x′a……ドレーンホール、2……補強
材、3……ドレーン材、4……ドレーン層、5……地盤
アンカー、6……側溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡スチロール製の扁平方形状の盛土ブロ
    ックは、内部に水を浸入させる横長の空洞部が形成さ
    れ、この空洞部に連続して水を空洞部へ流入させる流入
    口および空洞部から水を排出させる流出口が水平方向に
    設けてあり、地盤上の盛土中に前記盛土ブロックが多数
    複数段積み重ねられ、かつ水平方向に敷並べてあること
    を特徴とする盛土構造物。
JP62084101A 1987-04-06 1987-04-06 盛土構造物 Expired - Lifetime JPH0612002B2 (ja)

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JP62084101A JPH0612002B2 (ja) 1987-04-06 1987-04-06 盛土構造物

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JP62084101A JPH0612002B2 (ja) 1987-04-06 1987-04-06 盛土構造物

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JPS63251521A JPS63251521A (ja) 1988-10-19
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6360328A (ja) * 1986-08-29 1988-03-16 Taiyo Kogyo Kk 発泡樹脂体により構築物を構築する方法

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