JPH0611979A

JPH0611979A - 転写ユニット

Info

Publication number: JPH0611979A
Application number: JP17049392A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Nakamichi; 清中道
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1992-06-29
Filing date: 1992-06-29
Publication date: 1994-01-21

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、電子写真複写機等の画像形成装置
に使用される転写ユニットに関し、近接する転写ワイ
ヤ，ＡＣ分離ワイヤからのコロナイオンの干渉をなくし
て転写性能、分離性能を向上させることのできる転写ユ
ニットを提供することを目的としている。【構成】転写ユニット１５は、転写ワイヤ２１を有す
る転写部１９と、ＡＣ分離ワイヤ２２を有するＡＣ分離
部２０とを、仕切り板２３を介し一体化して成る。本発
明では、コロナイオン遮蔽板２４を、仕切り板２３の上
端に配設するとともに、ＡＣ分離部２０上に、分離され
た記録紙を案内するための複数本のガイド部材２５を配
設している。コロナイオン遮蔽板２４とガイド部材２５
は樹脂材料で一体成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子写真複写機等の画像
形成装置に使用される転写ユニットに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】小型の画像形成装置においては、感光体
（像担持体）上のトナー像を記録紙（記録媒体）へ転写
するための転写部と、転写完了後に記録紙を感光体から
分離するためのＡＣ分離部とを一体化した転写ユニット
が一般に用いられている。図７はこの種の従来の転写ユ
ニットの構造を示す斜視図で、転写ユニット１は、転写
ワイヤ２を備えた転写部３と、ＡＣ分離ワイヤ４を備え
たＡＣ分離部５とを一体化して構成され、両者の間には
仕切り板６が設けられている。ＡＣ分離部５は、複数本
の用紙ガイド用ワイヤ７を備えている。

【０００３】この転写ユニット１は、図示しない感光体
に対向して配置され、記録紙は感光体と転写ユニット１
の間に送られる。感光体の表面に形成されたトナー像
は、転写部３の転写ワイヤ２からのコロナイオンにより
記録紙の裏面をトナーと逆極性に帯電させることによっ
て記録紙に転写される。その後、記録紙はＡＣ分離部５
のＡＣ分離ワイヤ４によるコロナイオンにより感光体か
ら分離され、分離された記録紙は、ワイヤ７に案内され
て図示しない定着器に送られる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、転写ワイヤ
２またはＡＣ分離ワイヤ４からは、転写ワイヤ２につい
て図８に例示したような電界が形成されている。すなわ
ち、記録紙１００に向うコロナイオンの軌道が矢印線で
示すように広がって形成されている。一方、両ワイヤは
近接しているため、両ワイヤにより発生したコロナイオ
ンは、仕切り板６を越え干渉して互いの性能に影響を及
ぼしている。

【０００５】本発明は、近接する転写ワイヤ，ＡＣ分離
ワイヤからのコロナイオンの干渉をなくして転写性能，
分離性能を向上させることのできる転写ユニットを提供
することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明では、転写ワイヤを有する転写部と、ＡＣ分
離ワイヤを有するＡＣ分離部とを、仕切り板を介し一体
化して成り、対向する像担持体との間を搬送される記録
媒体に、該像担持体上に形成されたトナー像を転写した
後、該記録媒体を該像担持体から分離する転写ユニット
において、樹脂材料で形成されたコロナイオン遮蔽板
を、前記仕切板の上端に配設するとともに、前記コロナ
イオン遮蔽板と同材料で形成されて該コロナイオン遮蔽
板と一体化された複数本のガイド部材を、前記像担持体
から分離された記録媒体を案内するように前記ＡＣ分離
部上に配設して成ることを特徴とする構成とする。

【０００７】

【作用】従来構造では、転写ワイヤと分離ワイヤのコロ
ナイオン同士が互いの性能に悪影響を及ぼしていたが、
本発明では仕切り板の上端に樹脂性のコロナイオン遮蔽
板が配設されているため、上記悪影響を低減することが
できる。そして、コロナイオン遮蔽板の幅を適宜設定す
ることにより、上記悪影響を及ぼす軌道上にあるコロナ
イオンを該コロナイオン遮蔽板により完全に遮断して進
めないようにすることができ、問題を解決することが可
能になる。

【０００８】

【実施例】以下、図１乃至図６に関連して本発明の実施
例を説明する。

【０００９】図２は本発明が適用される画像形成装置の
構造概要を示す側面図、図３は図２の要部詳細図で、図
中、１１は感光ドラム（像担持体）、１２は帯電器、１
３はレーザ光学系、１４は現像器、１５は転写ユニッ
ト、１６はクリーナ、１７は熱ローラ定着器である。こ
の装置の作用は次の通りである。

【００１０】記録に際しては、感光ドラム１１を矢印で
示す時計方向に回転させ、その表面を帯電器１２により
一様に帯電させた後、該表面に、レーザ光学系１３によ
る画像信号に対応した露光を行って静電潜像を形成す
る。この潜像は、現像器１４により現像されてトナー像
となる。

【００１１】一方、記録紙（記録媒体）１００は、上記
トナー像形成とタイミングをとって図示しない収納部か
ら繰り出され、待機ローラ１８により先端をそろえられ
た後、感光ドラム１１と転写ユニット１５の間に送ら
れ、ここで、転写部１９による記録紙上へのトナー像転
写，ＡＣ分離部２０による感光ドラム１１からの用紙分
離が行われる。その後記録紙１００は、熱ローラ定着器
１７に送られ、ここでトナー像定着が行われた後、外部
へ排出される。また、転写を完了した感光ドラム１１の
表面は、クリーナ１６により清掃される。

【００１２】転写ユニット１５の構成を図１，３，４，
５を用いて説明すると次の通りである。転写ユニット１
５は、転写部１９とＡＣ分離部２０を有する。また、転
写ユニット１５は、Ｃ字形状の金属製のシャーシ３０を
有し、該シャーシ３０の両端には絶縁性の材料（例えば
樹脂材料）から成るブロック３２，３４がそれぞれ嵌着
されている。両ブロック３２，３４間には、周知の手法
で転写ワイヤ２１とＡＣ分離ワイヤ２２が張架されてい
る。

【００１３】シャーシ３０の中間部には、金属製の仕切
り板２３が配設されている。仕切り板２３はブロック３
２，３４に設けられた溝部に挿入，固定されている。こ
の仕切り板２３の上部には、樹脂材料で形成されたコロ
ナイオン遮蔽板２４が取り付けられている。コロナイオ
ン遮蔽板２４は、コロナイオン遮蔽部２４ａと、取付用
脚部３６，３８と、該取付用脚部３６，３８の先端部に
設けられた爪部３６ａ〜３６ｃ，３８ａ〜３８ｃとを含
んで構成され、それらの各部２４ａ，２５，３６，…
は、樹脂モールド成形法により一体成形されている。

【００１４】コロナイオン遮蔽部２４ａは、長手方向の
側端部が仕切り板２３の上端部と当接するように配設さ
れている。この状態を保持するために、コロナイオン遮
蔽板２４に一体的に形成された取付用爪部３６ａ〜３６
ｃ，３８ａ〜３８ｃがそれぞれシャーシ３０の嵌合孔４
０ａ〜４０ｃ及び仕切り板２３に突設された図示しない
３個の嵌合孔に係合させられる。

【００１５】その係合時には、取付用爪部３６ａ〜３６
ｃ，３８ａ〜３８ｃが弾性変形しつつシャーシ３０及び
仕切り板２３に沿って図５に示すように矢印Ａ方向に押
し込まれる。

【００１６】コロナイオン遮蔽板２４がシャーシ３０及
び仕切り板２３と係合することにより、ＡＣ分離器２０
上には、感光ドラム１１から分離された記録紙１００を
案内するための、コロナイオン遮蔽板２４と一体成形さ
れた複数本のガイド部材２５ａ〜２５ｇ，２５ｚ〜２５
ｔが配設される。ガイド部材２５ａ〜２５ｇ，２５ｚ〜
２５ｔは、コロナイオン遮蔽板２４と同材料で形成され
て該コロナイオン遮蔽板２４と一体化されている。この
ように、コロナイオン遮蔽板２４とガイド部材２５は、
樹脂材料で形成されて一体化されているため、一体成形
が可能で、低コストで製造可能である。またその取り付
けは、前述したようにコロナイオン遮蔽板２４の取付用
爪部３６ａ〜３６ｃ，３８ａ〜３８ｃをシャーシ３０，
仕切板２３に嵌合，係止させる等の方法により容易に行
うことができる。

【００１７】なお、シャーシ３０は、図３，図４に示さ
れるように、転写フレーム５０の凹部５２に挿入され、
凹部５２の側壁５４ａ，５４ｂに沿って上下動可能に支
持されている。そして、転写フレーム５０の凹部５２に
は、シャーシ３０の底部を上方に押し上げるように付勢
する金属製の板ばね５６，５８の一端がねじ６０ａ，６
０ｂにより固定されている。シャーシ３０は、この板ば
ね５６，５８を介してアースに接地されている。

【００１８】一方、シャーシ３０の両端に嵌合している
絶縁性のブロック３２，３４には、ころ６２ａ，６２
ｂ，６４ａ，６４ｂが回動可能に取り付けられている。
従って、このころ６２ａ，６２ｂ，６４ａ，６４ｂが感
光ドラム１１に対して板ばね５６，５８により押し付け
られるので、感光ドラム１１が偏心回転しても、転写ワ
イヤ２１及びＡＣ分離ワイヤ２２は常に一定の間隙を保
って感光ドラム１１に対向する。

【００１９】コロナイオン遮蔽板２４の作用は図６に示
す通りで、転写ワイヤ２１からのコロナイオンとＡＣ分
離ワイヤ２２からのコロナイオンの内、互いの性能に影
響を及ぼす軌道上のコロナイオンはコロナイオン遮蔽板
２４により遮蔽され、従来問題となっていた転写時にお
ける記録紙上での相互干渉はなくなる。従って、分離性
能，転写性能を向上させることができる。また、ワイヤ
電流値を変化させても、互いの性能に影響を及ぼすこと
はない。

【００２０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
ロナイオン遮断板により転写ワイヤ，ＡＣ分離ワイヤか
らのコロナイオンの相互干渉をなくすことができ、分離
性能，転写性能を向上させることが可能になる。また、
コロナイオン遮断板と分離用紙案内用のガイド部材とが
一体化されていて一体成形ができるため、低コストで製
造可能で、取り付けも容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の転写ユニットの斜視図であ
る。

【図２】本発明が適用される画像形成装置の構造概要を
示す側面図である。

【図３】図２の要部詳細図である。

【図４】本発明の実施例の転写ユニットの構成説明図
で、図４（Ａ）はコロナイオン遮蔽板を示す平面図、図
４（Ｂ）は同正面図、図４（Ｃ）は転写ユニットの正面
図である。

【図５】本発明の実施例のコロナイオン遮蔽板とシャー
シの結合要領説明図である。

【図６】本発明の実施例のコロナイオン遮蔽板の効果説
明図である。

【図７】従来の転写ユニットの構造を示す斜視図であ
る。

【図８】転写ワイヤによる電界説明図である。

【符号の説明】

１５転写ユニット１９転写器２０ＡＣ分離器２１転写ワイヤ２２ＡＣ分離ワイヤ２３仕切り板２４コロナイオン遮蔽板２５ガイド部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】転写ワイヤ（２１）を有する転写部（１
９）と、ＡＣ分離ワイヤ（２２）を有するＡＣ分離部
（２０）とを、仕切り板（２３）を介し一体化して成
り、対向する像担持体との間を搬送される記録媒体に、
該像担持体上に形成されたトナー像を転写した後、該記
録媒体を該像担持体から分離する転写ユニットにおい
て、樹脂材料で形成されたコロナイオン遮蔽板（２４）を、
前記仕切り板（２３）の上端に配設するとともに、前記コロナイオン遮蔽板（２４）と同材料で形成されて
該コロナイオン遮蔽板（２４）と一体化された複数本の
ガイド部材（２５）を、前記像担持体から分離された記
録媒体を案内するように前記ＡＣ分離部（２０）上に配
設して成ることを特徴とする転写ユニット。