JPH06119552A - 情報提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報を著作権者の著作権を保護したまま、簡
単に販売・買取をすること。 【構成】 情報を情報再生装置に着脱可能とされた情報
記録装置内の記録媒体に記録可能とする。情報再生装置
に情報記録装置を装着状態において、記録媒体の情報は
情報再生装置により再生可能とされる。一方、情報記録
装置内には管理情報が記録可能とされ、情報の使用状態
に応じて管理情報が更新される。所定の情報使用量に達
すると、以降の情報再生を禁止し、著作権の保護を行
う。また情報記録装置は、情報提供装置に着脱可能とさ
れ、情報記録装置が情報提供装置に装着状態において、
情報記録装置の記録媒体に所望の情報が記録される。同
時に管理情報が更新され、支払い金額に応じた情報の使
用が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はニュース、音楽等の情報
を迅速に提供する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、特許公開平成３年１１８６９０
号公報に述べられているように、「無線、または有線に
より情報送出用の制御機に接続され、情報入力手段、該
入力手段より入力した情報を情報記録媒体へ記録する記
録手段、該情報記録媒体の排出口、および決済手段から
構成されたことを特徴とする情報提供装置」という技術
が知られており、これを用いれば、例えば、手持ちのカ
セットテープを情報提供装置にセットし、コイン、カー
ド、使用度数管理等の決済処理をする事により情報提供
装置を介してニュース、音楽等の情報をダビングし提供
する事ができる。

【０００３】そして、その実施例として利用者は情報提
供装置の挿入口にカセット・テープ等の記録媒体を挿入
するとともにコインの投下および情報の選択を行ない、
情報提供装置はそれらに基づいて挿入された情報記録媒
体に情報をダビングし、挿入口と同一の排出口から記録
媒体を排出する、という方法が記載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法で
は、カセット・テープ等、ダビング速度が遅い場合には
問題にならないものの、例えば、半導体メモリーを用い
た記録媒体へのダビングを考えた場合には、記録媒体へ
のダビングは瞬時に終了するにも拘わらず、情報提供装
置の記録媒体の吸引・排出作用とともに、各利用者の情
報選択動作やコインの投入動作が隘路となり、各利用者
はこれらの作用が終了するまで情報提供装置を占有する
ことになり、多くの利用者に迅速に情報を供給すること
ができなかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そこで本発明による方法
では各利用者が挿入口に挿入した情報記録装置自身に、
情報選択あるいは情報提供料の支払い方法などの情報を
予め記憶させておき、それにしたがって情報を提供する
ことにより多数の利用者が次々と情報提供装置を利用す
ることを可能にしたものである。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。図１は、本発明の方法に係
わる情報記録装置および情報再生装置の実施例の外観を
示したものである。この情報記録装置は内部に記録媒体
を装備している。この記録媒体の種類には特に限定はな
いが、この実施例では高速にコピーが可能、かつランダ
ム・アクセスが容易で携帯性にも優れたICメモリーを使
用している。また、２つの情報提供装置結合端子が装備
され、その一方を通じて情報提供装置が記録媒体中の管
理情報を読み取り、もう一方を通じて情報提供装置から
記録媒体に情報をコピーすることができる。さらに、情
報再生装置結合端子も装備され、これを通じて記録媒体
から再生した情報を情報再生装置に送ることができる。
ただし、情報記録装置の二つの情報提供装置結合端子と
情報再生装置結合端子は実際には一つあるいは二つの端
子を切り替えて使用するように構成してもよい。

【０００７】情報再生装置には表示手段と再生選択手段
が装備されており、表示手段には情報記録装置に記録さ
れた情報の内容を表示することができる。装置の使用者
はここに表示されたものをもとに、ボタン等の再生選択
手段を用いて必要な情報を選択的に再生することができ
る。情報の内容はテキスト情報、音声情報、映像情報お
よびコンピュータ・プログラム等を含み、特に限定され
ない。ここでプログラムの再生とはそのプログラムを実
行することを意味するが、この場合、実行時に使用者が
必要に応じて情報を入力してもよい。再生信号がテキス
トや映像信号の場合には、液晶装置等でできた表示手段
に表示することができ、音声情報の場合にはイヤホンに
出力することができる。

【０００８】図２は図１に示された情報記録装置に情報
を転送するために、従来から知られている情報提供装置
の実施例の外観図である。情報提供装置内には記録媒体
が設置され情報が記録されている。図２の実施例の装置
には記録されている情報の内容や価格等を表示する表示
手段と、どの情報を情報提供手段から出力するかを選択
する出力選択手段とが装備されており、情報入手希望者
は欲しい情報を選択することができる。情報の入手は、
情報提供装置の挿入排出口に自分のもっている情報記録
再生装置または情報記録装置を挿入し、コピーを受ける
ことによって実現される。この情報提供装置を利用すれ
ば、情報入手希望者は選択的に自分の欲しい情報を入手
できるが、各情報入手希望者がその情報提供装置を長い
時間占有してしまうため、情報を迅速に多人数に提供す
るためには困難であった。

【０００９】図３は従来技術のこのような欠点を解消す
るために考案された本発明による情報提供装置の実施例
の外観図である。この情報提供装置では、情報入手希望
者は挿入口に記録媒体を挿入するだけで、希望する情報
の入手をすることができる。また確認のため記録する情
報の内容や価格等を表示する表示手段も装備されてい
る。このため多くの人が長時間、情報提供装置を占有し
てしまうことがないので、この情報提供装置を使用すれ
ば多くの人に迅速に情報を提供することが可能である。

【００１０】図４は情報転送手段 2001 の内部構成を示
したものである。例えば、制御信号199は読み取り手段
2010 によって予め記録されていた記録媒体から情報記
録装置の端子 2009 を経由して読み取られ、読み取り手
段 2010 からの制御信号 200に基づいて、半導体メモリ
ー等で構成された情報記録手段 2012 に記録されている
情報が、制御手段 2011 からの制御信号 201にしたがっ
て記録手段へと送られ(203)、さらに端子 2014 を通じ
て情報記録装置の端子に送られる。この情報 204は読み
取り手段 2010 からの制御信号 200に基づいて、制御手
段 2011 からの制御信号 202で制御された記録手段 201
3 の作用によって情報記録装置内の情報記録媒体に記録
される。

【００１１】図５は情報転送手段 2001 の別の内部構成
例を示したものである。この例では情報転送は非接触の
方法 301で行なわれ、情報転送手段 2001 には受信手段
2020 と送信手段 2021 が装備されている。また、この
場合、情報記録装置 1001 には送信手段 1030 と受信手
段 1031 および記録手段 1032 が装備され、これらの作
用により、情報記録媒体 1012 への記録が行なわれる。

【００１２】図６は本発明に係わる情報記録装置 1001
、および情報再生装置 1002 の内部構成例を示したブ
ロック図である。情報記録装置 1001 には情報記録媒体
1012と権利管理手段 1011 が装備され、また管理情報
1013 が記録されている。この管理情報 1013 が読み取
り手段 2010 によって読み取られる。管理情報 1013 の
書き込みは、メモリ(ROM) などにして固定的に記録して
おいてもよいし、また書換え可能にして、利用者が記録
装置を購入する際に店頭の専用装置で記録したり、ある
いは利用者が予め再生選択装置を用いて入力できるよう
にしてもよく、ここでは特に限定しない。

【００１３】権利管理手段 1011 は、例えば CPUとメモ
リーから構成され、該メモリーには情報記録媒体に記録
されている情報を再生する権利、例えば情報記録媒体内
の情報をあと何度再生する事ができるか等を表す残度数
が記録されている。情報再生装置 1002 には再生選択手
段 1021 、表示手段 1022 、再生制御手段 1023 、情報
再生手段 1024 が装備されている。権利管理手段 1011
は先ず、情報記録媒体1012 に記録されている情報のう
ち、その情報自身の種類や再生に必要な権利の度数など
の情報 102を読みだし、再生制御手段 1023 に通信104
によって送信する。再生制御手段 1023 はその内容を表
示手段 1022 に表示する。情報利用希望者が再生選択手
段 1021 を用いて情報記録媒体 1012 に記録されている
もののうちどれを再生するかを選択すると、その選択情
報 106は再生制御手段 1023 に送られ、その情報はさら
に通信 104を通じて権利管理手段 1011 に送られる。

【００１４】権利管理手段 1011 は、残度数がその情報
を再生するのに必要な度数以上であるかを調べ、そうで
あれば、その情報を再生可であるとするとともに残度数
から必要度数を減じ、そうでなければ再生不可とする。
再生可であれば、制御信号 103を情報記録媒体 1012 に
送信するとともに、そのことを通信 104によって再生制
御手段 1023 にも送信する。情報を再生するという制御
信号を受信した情報記録媒体 1012 は記録されている情
報を出力し、情報再生手段 1024 に送信する (108)。再
生制御手段から情報再生の制御信号 107を送られた情報
再生手段 1024は、受信した情報 108を音声信号等に変
換して出力する (109)。

【００１５】このように図６に示された情報記録装置お
よび情報再生装置を使用すれば、図２に示された本発明
による情報提供装置を用いて情報を供給した場合にも、
再生時にその情報利用の選択および決済を実現すること
ができる。さらに上記権利管理手段 1011 は、残度数が
その情報を再生するのに必要な度数以下に達した場合、
残度数を増加することが可能とされている。即ち、情報
再生装置 1002 は図示しない権利供給装置に接続可能と
され、通信 104を介して、残度数を増加することができ
る。即ち、所定の情報使用料金を払い込むことにより、
著作権者より許可を得、残度数の増加信号を受信する。
残度数の増加信号は一時的に情報再生装置 1002 内のバ
ツフア・メモリに書き込まれ、さらに情報記録装置 100
1 内の上記権利管理手段 1011 の残度数を増加する。よ
って、上記情報記録媒体 1012 の情報が再度、再生可能
となる。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の方法による情報提供装置を用いれば、多数の人に情
報を迅速に提供することが可能であり、しかも、情報利
用の決済を行なうこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる情報記録装置および情報再生装
置の実施例の外観図である。

【図２】従来の技術を用いた情報提供装置の実施例の外
観図である。

【図３】本発明による情報提供装置の実施例の外観図で
ある。

【図４】本発明による情報提供装置内の情報転送手段の
実施例のブロック図である。

【図５】本発明による情報提供装置内の情報転送手段の
もう一つの実施例のブロック図である。

【図６】本発明に係わる情報記録装置および情報再生装
置の実施例のブロック図である。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 可搬構造とされた情報記録装置に情報を
   記録し、またこの情報記録装置を所定の情報再生装置に
   装着して情報記録装置の情報を再生する情報提供システ
   ムにおいて、 上記情報記録装置は、内部に情報記録部と、情報提供管
   理情報記録部とを有し、予め記録された情報提供管理情
   報によって、情報の提供を管理することを特徴とする情
   報提供システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載の情報提供システムにおい
   て、上記情報記録装置は、内部に情報が記録された記録
   媒体を備えた情報提供装置に装着可能とされ、上記記録
   媒体に記録されている情報を上記情報記録装置に転送記
   録することを特徴とする情報提供システム。
3. 【請求項３】 請求項１記載の情報提供システムにおい
   て、上記情報提供装置は、内部に上記情報記録装置の情
   報の読み取り手段を備え、上記読み取り手段によって上
   記情報記録装置から読み取られた情報にしたがって、上
   記記録媒体に記録されている情報を上記情報記録装置に
   転送することを特徴とする情報提供システム。
4. 【請求項４】 請求項１から請求項３記載の情報提供シ
   ステムにおいて、上記情報記録装置は、内部に情報記録
   部として半導体メモリーを使用することを特徴とする情
   報提供システム。
5. 【請求項５】 請求項１から請求項３記載の情報提供シ
   ステムにおいて、上記記録媒体から該情報記録装置への
   情報の転送を電気端子を用いて行なうことを特徴とする
   情報提供システム。
6. 【請求項６】 請求項１から請求項３記載の情報提供シ
   ステムにおいて、上記記録媒体から該情報記録装置への
   情報の転送を電気的に非接触で行なうことを特徴とする
   情報提供システム。
7. 【請求項７】 請求項１から請求項３記載の情報提供シ
   ステムにおいて、上記情報提供管理情報記録部には、提
   供情報の権利に係る情報が記録され、上記情報提供装置
   から転送された情報を、上記権利に係る情報に基づいて
   情報の再生を行なうことを特徴とする情報提供システ
   ム。