JPH0611922B2 - 一体化された外被 - Google Patents

一体化された外被

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JPH0611922B2
JPH0611922B2 JP7283285A JP7283285A JPH0611922B2 JP H0611922 B2 JPH0611922 B2 JP H0611922B2 JP 7283285 A JP7283285 A JP 7283285A JP 7283285 A JP7283285 A JP 7283285A JP H0611922 B2 JPH0611922 B2 JP H0611922B2
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JP
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wearer
jacket
laminate
hood
elastic
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JP7283285A
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エス・ジヨンズ ロバート
イー.ヘンダーソン デボラ
エー.ストリート ノーマン
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WL Gore and Associates Inc
Original Assignee
WL Gore and Associates Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は着用者の身体から周囲の大気中に、また、大気
から身体に微粒子が通過するのを防ぐ外被に関する。
(従来の技術) 従来の微粒子制御外被は、一般的に着用者を全体的に包
んでいない。そのために微粒子は織物の織目または外被
の隙間から逃げることができる。このような外被は微粒
子の流出という観点から通常、完全な外被系とはいえな
い。このことはクリーンルームおよび汚染環境のいずれ
においても重大な問題である。外被生地それ自体は微粒
子をほとんど放出しなくても、外被着用者の運動によっ
て微粒子積荷空気が外被内から手首、首、足首、胴の開
口部、その他脱着口部といった外被の隙間を通ってクリ
ーンルーム内大気中に放出されることになる。例えば、
開口部が高精度のジップファスナだけであり、着用者が
非実用的なプラスチック製バッグに入れられているとき
でさえ、そのような現象が生じ、そのために、微粒子積
荷空気は、着用者が動くたびにジップファスナの歯およ
び端部から連続的に放出されることになる。また、従来
の外被は着用者にある程度の快適な着用感を保証するた
めに多孔性材料で製造されているが、この場合にも問題
がある。しかし、多孔質布帛の孔口は、しばしば微粒子
を逃がし、かつ周囲を汚染し、またその逆の状態を生じ
させる。
標準の微粒子制御外被の名目上の孔寸法はバブルポイン
ト法(ASTM No.F 316-80)または顕微鏡検査によって約
6ないし66ミクロン(チャート1)の範囲に決定され
うる。そして平均過効率はレーザーベースの分光光度
計およびNaClチャレンジ(challenge)エーロゾルを使
用して算出され、1ミクロンで約7.75-78.57%(チャー
ト2)である。従来の種々の外被材料、特に、顔と頭を
包むものは、綿くずが出たり、破れやすかったりするた
めに微粒子を放出し、そのためにクリーンルーム内を微
粒子で汚染する直接原因となる。
微粒子を放出せずしかも空気を通過させる利用可能な材
料はほとんどない。大半の外被にみられるデザイン上の
欠陥と相俟ってこの事実は真に効果的な微粒子制御外被
の開発を妨害してきた。微粒子制御のための全体を一体
化した系の欠如は、オーバーオール、ゴーグル、フェイ
スマスク、帽子等の一連の関連のない外被を、必要に応
じた微粒子制御を行ないうる完全な系として組合せるこ
とをユーザーに強要してきた。そのような一時的に間に
合わせた外被系は、クリーンルーム内においても、汚染
された環境においても共通して使用されており、非能率
的、煩雑、かつ不快である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の一体化された外被系は環境から微粒子物が着用
者に侵入したり、逆に着用者から微粒子物質が周囲へ流
出したりするのを防ぐために提供される。
(問題点を解決するための手段、およびその作用と効
果) 本発明の外被系は頭部包囲手段、身体包囲手段、手部包
囲手段、および足部包囲手段とからなり、各包囲手段は
すべて弾性ラミネート材料のカフスによって隣接する包
囲手段に接合されている。このカフスは隣接する包囲手
段上の同様の弾性ラミネート材料のカフスに重なり合
う。外側に露出した表面は、多孔質の延伸膨張PTFE材料
からなるのが好ましい。各カフスは弾性布帛に接着され
た多孔質PTFEを含むラミネート、または多孔質の延伸膨
張PTFEと弾性布帛に接合されたポリエーテル・ポリウレ
タンとの複合ラミネートを含むラミネートにより形成さ
れているのが好ましい。
頭部包囲手段は着用者の頭を完全に包むフードであっ
て、このフードは透視を可能にする透明パネルを有して
いてよい。また、上記頭部包囲手段は着用者の顔を部分
的に露出する開口部を有するフードであってよく、この
開口部は、弾性ラミネート材料で形成された着用者の顔
と接触する縁部を有しているのが好ましく、それによっ
て該縁部でシールを形成する。該頭部包囲手段は、ま
た、フェイスマスクおよびキャップであってもよい。
本発明は外被着用者の身体から周囲の大気中に、または
逆の場合の微粒子物の移動を防止する一体化された系の
外被からなる。該外被は、水蒸気またはその他空気のよ
うな気体を自由に通過させる、多孔生の気体透過性のバ
ッキング材料に接合された多孔質の延伸膨張、気体透過
性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のラミネートで
形成されている。微粒子物はこの外被の非常に微細な孔
によって遮断される。人は糸くずの出ないPTFEが実質的
に100%外表面を覆う外被に全体的に包まれ、そして
水蒸気または水蒸気と空気を通過させる上記ラミネート
の通路は十分な通気性を有する。外被の着脱を可能にし
て、しかも外被内の隙間を除去するには、分離した部分
が要求されると同時に微粒子遮断壁が分離部分の連結箇
所に必要とされる。総合的外被系の一体性を確実にする
ために、程度の高い結合が各分離した外被部分間の連結
部に必要とされる。連結材料として、弾性の延伸膨張PT
FEと伸縮布帛とのラミネートが好ましい。顔または目を
出さなければならない場合には顔および/または顎の部
分を分離したカバーが提供される。
微粒子制御のための本発明の外被系は、外被内および外
被ユニット間の隙間を除去し、外被の内外から発生する
汚ない微粒子の過効率を高め、他方、水蒸気および/
または空気の外被通過を可能にし、かつ汚れた微粒子が
環境へ放出されるのを実質的に除去する。
上記外被布帛は気体に対して透過性のある微粒子障壁を
含み、かつ多孔質の延伸膨張PTFEからなり、その有効孔
径がバブルポイント法(ASTM No.F 316-80)による算定
で0.2ミクロより小さく約0.1ミクロンより大きい
微粒子を99.999+%有効に別できる寸法である。このフ
ィルムは適度の水蒸気および空気を通し、着用者に快感
を与え、着用者の呼吸を容易にする。この多孔質の延伸
膨張PTFEフィルムは基材布帛に積層され、機械的に保持
されている。適切なラミネートとして、米国、メリーラ
ンド、エルクトン所在のダブル.エル.ゴアアンドアソ
シエーツインコーポレーション(W.L.Gore & Associate
s,Inc.)の『GORE-TEX』(商標)2層ラミネートおよび
3層ラミネートを利用できる。空気で運ばれる微粒子を
絶対最少値にしなければならないクリーンルーム用とし
て、上記外被は着用者に対してその外側がPTFEフィルム
により、その内側が補強布帛で形成されてよい。PTFEフ
ィルムは微粒子を放出しない。また、外側の布帛により
大きな耐摩耗性が必要とされる場合には、3層ラミネー
トが同様な微粒子障壁として使用されうる。延伸膨張PT
FEフィルムまたは補強布帛が外側にあるか否かが、該PT
FEフィルムが通気性を有し、快適で高度の微粒子制御を
可能にするための鍵となる。
上記外被がその開口部で隙間を作らないために、弾性の
2または3層のラミネートを使用した緊密に適合するカ
フスを作り、各開口部にこれを使用するのが好ましい。
1つの外被のカフスが各開口部で隣接するカフスと二重
になるのが好ましい。1つの外被のカフスが隣接する外
被のカフスと二重になるときに優れた接合が可能にな
る。カフスは内外両面が弾性の、延伸膨張、多孔質PTFE
膜であるのが好ましい。これによって、カフス重ね合
せ、使用されている弾性ラミネートを押圧すれば、優れ
て塵密で非放出の接合を提供する。該カフスの内側面は
外被着用者の皮膚とぴったり接合し、外被に優れた密着
性を与え、外被全体が外被内側のバッキングから着用者
の皮膚片、髪、エーロゾルおよび粒子が放散するのを制
限する。環境汚染は外被の外側に留保される。外被系は
着用者を全体的に包むようにされている。カフスなしの
外被と比較した場合のこの種の接合の効果の増加率はほ
ぼ500%(チャート3)である。テストされた外被系
と比較した場合の増加率は15,000%以上(チャート3)
である。
上記外被のカフスに好ましい2層または3層の弾性ラミ
ネートは多孔質の延伸膨張PTFEシートを弾性基材に接合
またはアメリカ合衆国特許第4,194,041号に記載の複合
ラミネートを係属中のアメリカ合衆国特許出願第443,13
7号に記載の弾性基材に接合することにより形成され
る。いずれの場合にも、糸くずを出さず散らさない多孔
質延伸膨張PTFEは、上記外被の外側に配置されている。
更にその外側に耐摩耗性が要求される場合には、第3層
布帛を延伸膨張PTFE層上に積層できる。
上記弾性基材は数ある従来の材料の1つであってよく、
または他の2層はデュポン社の商標名「Lycra」または
「Spandex」で販売されている材料によってよい。
接着剤が上記ラミネートを接着するために使用される場
合には、短時間高温、例えば、150℃で、接着溶媒
を、早く蒸発させるのが好ましい。複合ラミネートが使
用される場合には、接着ボンドまたは熱ボンドのいずれ
を使用してもよいが、後者はラミネートの親水性層を弾
性基材に接合するために使用される。
多孔質延伸膨張PTFEの外表面を有する弾性ラミネートは
(1)使用されるシートを基材に接合、伸張、および弛緩
させ、あるいは(2)該基材を伸張してその伸びた基材に
該シートを接合し、続いて弛緩させることにより作るこ
とができる。そのように延伸膨張した多孔質PTFEあるい
は複合ラミネートが劣化すなわち破損したりする地点を
超えて伸ばされないかぎりは、延伸膨張した多孔質PTFE
あるいは上記複合ラミネートのあらゆる属性を有する弾
性ラミネートが作られうる。
弾性基材が伸張状態で、非伸張状態の延伸膨張したPTFE
層に接合される過程、例えば、連続的にロールを回転す
る工程において、該基材をZepel(登録商標)フルオロ
カーボン撥水材で処理することがラミネートの望ましく
ないカールを防ぐ上で効果的であることが知見されてい
る。
カフス材料は実施的に伸張するものであるのが望まし
い。例えば、手首部の閉鎖には最低60%の伸縮性が好
ましい。
外被のカラー、カフス、および腰ベルトに伸縮布帛を使
用するのが好適であることは知られているが、クリーン
ルーム用に本発明の重合わせた伸縮自在のカフス閉鎖体
およ同様外被を使用することは公知技術に開示も示唆も
されていない。
帯電防止性はラミネートに導電性布帛を使用し、または
導電性接着剤を使用して該布帛を延伸膨張したPTFEフィ
ルムに積層し、あるいは標準帯電防止剤で外被を処理す
ることによって実現されうる。
上記外被の縫製中に形成される針穴は、アメリカ合衆
国,メリーランド、エルクトン所在のダブル.エル.ゴ
アアンドアソシエーツ社製の商標名「GORE-TEX」シーム
テープのような標準ヒートシールテープで覆うことがで
きるし、さもなければ同社製の商標名「SEAMSTUFF」の
シームシーラーのような標準ポリマー溶液を縫製したシ
ームに塗布することによって被覆できる。シールをしな
ければ、微粉塵粒子が針穴から浸入するであろう。本発
明に使用される上記ラミネートは外部環境に完全なPTFE
面を露出していてよく、しかも、この表面が糸くずので
ないものであるので、これらクリーンルーム用外被にお
ける弾性と非弾性のラミネートの組合わせは、クリーン
ルーム雰囲気に露出された事実上のあらゆる外非ステッ
チがPTFE材料で作られていることを意味する。外部ステ
ッチには、ダブル.エル.ゴアアンドアソシエーツ社製
の延伸膨張したPTFE縫糸が使用されるが好ましい。この
縫糸の使用により、完全で実用的なクリーンルーム用外
被が形成され、100%PTFEの表面が外方に露出され、かつ
クリーンルーム雰囲気に対し全く糸くずを出さないこと
を可能にする。
上記のように、弾性ラミネートは、上記外被のあらゆる
部分の縁部のあらゆるカフスに使用されている。カフス
の重合長は最低約1/2である。この重合長さが、実際問
題として、微粒子積荷水蒸気あるいは、水蒸気および空
気が外被内側から放出されるのを防止する。カフスの重
合部分の最高長さには格別の制限がない。クリーンルー
ム用ズボンまたは袖カバーの場合には、外被の全部分を
個別ニーズに適合させてこの弾性材料によって作ること
ができる。
カフスに弾性ラミネート使用するときには、凹側部凸端
部を有する矩形の平面パターン形を基にする。凹側部を
接合して中空チューブを形成し、これを長手方向に半分
に折り曲げ、好ましいカフス形状にする。
次に、カフス縁部の一方または両方を外被に取付けてシ
ールする。続いて、このカフスを身体部に取付けてシー
ムシールを可能にする。
上記材料によってシャツおよびズボンを作る場合には、
各種寸法に応じて外被の寸法を小さくできるようにルー
ズフィットさせて作るのがよい。外被の形態は、すべて
の開口部が上記弾性カフスによって着用者にフィットす
るようにされているならば、好ましくない結果(微粒子
の放出もしくは侵入)を伴わないフィットした形状であ
ればよい。
微粒子、エーロゾルまたはバクテリアの放出または露出
に対する保護を高めるには、着用者の頭部全体を包み、
かつ上記弾性ラミネートをカフスまたはバンドに使用し
て作った上記特性を持つ首部閉鎖体を有するフードを他
の外被部分と組合わせて使用するのがよい。
高い空気透過性を有する本発明による2層ラミネートを
該フードの材料として使用するので、このフードは呼吸
しやすく、快適である。このフード(および他の外被ユ
ニット)はクリーンルームにもあるいは微粒子積荷領域
にも使用でき、その使用者を保護する。
このような上記フードは、従来のフェイスマスク式レス
ピレーターが不適当である場合に使用上多くの利点を有
し、好適である。フェイスマスクは顔面の呼吸器部分の
みを保護するにすぎない。しかし、上記フードは、頭部
および首領域全体をクリーンな状態に維持する。このこ
とは、皮膚の環境汚染との接触が問題になる場合に、特
に重要なことである。多くのフェイスマスクは鼻および
頬の周りの隙間のために十分なシールを形成していな
い。これに対し、本発明によるフードは、着用者の頭部
を完全に包囲している。本発明のフードは多寸法マスク
に対する要求を解消し、かつ、フェイスフィットの問題
を軽減する。従来のフェイスマスクが工業上あるいは実
験上で必要とされる場合に、目を保護する必要から、マ
スクの着用と同様にゴーグルの着用が使用者に要求され
ている。フードの眉庇は微粒子および液体から目を保護
するのに役立ち、目にものが入るのを防ぐ。このフード
は良好な可視性を提供すると共に、メガネまたはコンタ
クトレンズを装着した上から何の危険も伴わずに着用で
きるという利点を有する。前髪および横髪はフェイスマ
スクの保護能力を低下させるが、上記フードはこれを容
易に調節する。粉塵積荷が高いために空気レスピレータ
ーが通常勧められる領域で、このフードを使用すれば良
好な連結による利益、潜在的エネルギーの節約、快適
さ、および経済性をもたらす。
場合によっては、例えば、顕微鏡を使用する場合には精
確な透視性が要求され、粒子の放散は制限されねばなら
ず、外被着用者の目は透明な独立した遮断壁であって
も、それによって覆われてはならない。このような状況
において、上記ラミネートのカフス材料は、適宜パター
ンの縁部として使用される場合に、必要とされる顔面部
分を露出させたままでフードの縁部に良好なシールを形
成する。
このように、顔面を露出させる理由の1つは、鼻および
口のまわりが周囲の空気に自由に接触できない場合の不
快さを緩和することにある。この露出は、吐き出される
息の中に、あるいは、逆に環境汚染に存在するエーロゾ
ルおよびバクテリア、髪や皮膚の形で放出される粒子、
エーロゾルおよびバクテリアによる不利益をもたらす。
これらのバクテリア等の流出はゴーグル、メガネおよび
フェイスマスク等を組合せて使用することによって低下
されることが可能であるが、若干のクリーンルームに要
求される程度の粒子およびエーロゾルの放出低下率を達
成することは極めて困難である。このような粒子および
エーロゾルの放出量の低下は電子または医療関係作業の
一環に含まれており、特に、顔面部分はそのような作業
領域に非常に接近することが多く、粒子物、エーロゾル
またはバクテリアとの接触は、たとえそれらが小量であ
っても負傷して苦しむことになるからである。この問題
の他の解決策は、呼吸可能な顔部または顎部カバーとキ
ャップの組合、あるいは呼吸可能な顎、口、鼻および首
部カバーとキャップの組合を、すべて延伸膨張したPTFE
フィルムと適当なバッキング材とによって作ることであ
る。このキャップは伸縮自在のひもで縁どりされ、かつ
両耳部位置の前に閉鎖部を具備する。この閉鎖部は接着
剤または同様物で取付けられた弾性ゴムまたは同様物の
小さなあれ布からなる。これらの閉鎖部は各々小さな中
央穴を有しているので、通常耳たぶに支持される普通の
メガネの使用を可能にする。しかし、粒子物がクリーン
ルームの大気中に流出する場合、またはその逆の場合を
防止する。これらの閉鎖部が設けられていない場合に
は、メガネのつるが頭から離れた位置で頭部の弾性バン
ドを保持し、粒子の通過を許すことになる。
上記キャップは顎、鼻、口および首部マスクに頭部の両
側上で取付けひもによって固定されるのが便利である。
上記弾性縁部の下約2インチ(5.1cm)にセットされ
た該マスク上のボタンがこの取付けを容易にする。該キ
ャップのマスクへの固定方法には押圧スナップのような
他の方法を用いてもよい。
この呼吸可能な顎、鼻、口および首部マスクはダブル.
エル.ゴアアンドアソシエーツ,インコーポレーション
から市販されている延伸膨張したPTFEと布帛基材の2層
ラミネートによって作成できる。このラミネートはフラ
ジール(Frazier)番号(cfm/sp.ft.0.5インチ水圧降
下)10から40に相当する透過性を有する。この空気
透過範囲は0.1ミクロンを超えるほとんどの粒子を
過する快適な空気通過を可能にするものとして示されて
いる。
この通気性ラミネートは快適な呼吸をするのに通常、最
低約7平方インチ(17.8cm2)必要とされる。この
マスクの他の部分は糸くずのでない他の材料を使用して
作ることができる。このマスクは、典形的には、約32
×7インチ(224平方インチ(81.3×17.8cm)
の平らなパターンから形成され、その両端が縫合されて
鼻、口、首および顎部カバーを形成する。伸縮自在の縁
部はキャップ製法と同様にして作られる。その両縁、上
部および下部は一緒にギャザーにされて円筒形にされ
る。着用時に、マスクの下縁部は外被スーツの首バンド
のまわりに滑合するようにフィットし、その上縁部は鼻
柱の上および頭のまわりに滑合するようにフィットす
る。次に、メガネ部とキャップが上述のように縫製され
る。
重要度の少ない一例として、鼻、口および顎部を覆う呼
吸可能な顎カバーとマスクが使用されうる。上記の伸縮
自在な縁部は該カバーとマスクを頬、顎および鼻柱に固
定し、該マスクは伸縮可能なバンドによって頭上で支持
されることになる。
糸くずの出ない呼吸可能な特性をもつPTFE膜を利用する
他の顔面被覆デザインにはポリエステルウエブマトリッ
クスのような従来のフェイスマスクリント材、および特
別の気体および蒸気吸収または活性カーボンもしくはモ
レキュラーシーブのような普通の吸着物質を利用する吸
着マスク材、または各種酸、アルカリもしくは中性ガ
ス、を含浸した材料を含むラミネート、あるいはリント
マトリック材と一体となった蒸気吸着基至を使用でき
る。このような材料を使用する場合には、外被各部分が
有毒環境に対して総合的な保護を与えるものであること
が望ましい。
従来の顎部カバーおよびキャップと比較した本発明の外
被の利点は洩れのない外表面を有することにある。髪お
よび皮膚の保持力は改良され、100%増の過効率は
実験により証明された通りである。強度および耐久性は
インストロン張力テスタの測定によって300%を越え
る引張り強度の増大が立証されている。このことは粒子
の環境への放出または侵入を許すことになる破損の可能
性を最小限にする。更に、限られた部分の被膜に損傷が
発生した場合には、裏打ち地が残っているのでこれが粒
子の放出率上昇を防ぐ。
足部の被覆は外被全体にとって重要部分である。上記と
同様にして、足首部に弾性2層ラミネートによるカフス
取付けることによって足部包囲手段を一体化できる。一
体化は足首が非常に動きやすいところであるので重要で
ある。足首の移動によって、ブーツ上面の粒子が積荷し
た空気を吹き出させる原因となるからである。他の好ま
しい態様として、ブーツの上面全体を伸縮自在のラミネ
ートで形成してもよい。そうすれば、そこがカフスの役
目をして着用者のすねの下部分から足首までのまわりに
しっかりとフィットする。このようなブーツのカフスは
ズボンのカフスに接合され、一体化されたユニット系の
一部分となる。
延伸膨張したPTFEフィルム(1層に積層されたもの、ま
たは複数の生地層に積層されたもののいずれであっても
よい)によって形成された手袋はクリーンルーム用とし
て特有の利点を有する。この利点は、洩れがないこと、
高い触覚性を有すること、非発汗性であること、および
良好な柔軟性を有することである。
ブーツの場合と同様に伸縮自在の2層ラミネートによる
カフスが汚染された粒子の浮上を防止する。手袋の本体
は手首のまわりにぴったりとフィットするように調整さ
れた伸縮自在の2層ラミネートによって形成可能であ
り、閉鎖を完全にするために隣接するシャツの袖のカフ
スの上または下で接合されうる。
上記説明から明らかなように、基本となる一体化された
外被の各部分は、粒子の放出および侵入を防止および除
去する点に関してそれ自体完全である。該各部分は着用
者の着用部に適合するように隣接する外被部分に接合さ
れる。本発明の外被系は外被部分間に隙間を持たず、優
れた粒子過効率と洩れのない外側層を有する。着用者
の全体的包囲は便利かつ快適であり、ラミネート材料の
通気性による発汗に起因する不快感は実質的に皆無であ
る。このことは深刻な不快を伴わずに自然の呼吸に近い
適切な顔面呼吸を可能にする。
帯電防止性は積層中に導電布帛を使用し、この布帛をPT
FEフィルムに積層するために導電性接着剤を使用し、ま
たは外被を帯電防止剤で処理することによって実現可能
になる。緊密にフィットするカフスによってもたらされ
る着用者との親密な接触は、接地が利用可能、例えば適
切な靴底と手首ひもとか、であれば、静電荷の流出を許
す。驚ろくべきことに、単一層被膜を有する手袋が外被
として使用されることによって静電荷が該手袋の外表面
から消える。これは製造過程では採用される上記処理に
よるものである。
クリーンルームは多様目的に必要とされる。そして、こ
れらのクリーンルームは上記の外被の1部分のみを必要
としてもよい。上記した外被は粒子、エーロゾル、バク
テリアおよび放射線のような環境汚染からユーザを保護
し、かつ外被を脱いだ後にもこのような汚染物が仕事場
に移動することを防止するものである。
(実施例) 以下、本発明の好ましい実施態様を示す図面を参照して
更に本発明を詳述する。
第1図は本発明による粒子制御のための一体化された外
被系の全体を示す説明図を表わす。該外被系はフード
2、シャツ形状の植衣包囲手段4、ズボン形状の下衣包
囲手段6、手袋8および好ましくは導電性の足底11を
有する足部包囲手段10からなる。
この外被の全外表面の材料は、上述したように、布帛に
表面耐摩耗性が要求される場合を除いて、多孔質の延伸
膨張したPTFEであるのが好ましい。
フード2は着用者の頭部全体を包囲して透視可能な透明
の眉庇パネル12を具備する。眉庇12はヒートシール
またはその他の手段等のシール手段14によりフード2
にシールされている。首部カフス16、手首部カフス1
8、腰部カフス20および足首部カフス22はすべて上
述の弾性延伸膨張したPTFEラミネートによって形成され
る。
この外被に使用される材料は、例えば、導電性カーボン
粉末を多孔質延伸膨張したPTFEに含有させて導電性を与
えたものであってよい。電線を使用するものであっても
よい。
粒子制御用外被の他の態様は第2図に示されている。こ
れは、特に、空気が天井粉塵によって垂直下方向に押圧
され、床の通風孔に導びかれ、、それによって粒子物を
運び出すようにされているクリーンルームに適してい
る。この外庇は、前記と同様のフード2、手袋8および
足部包囲手段10からなる。
第3図はシール手段によって取付けられた透明眉庇パネ
ル12を有するフードの説明図である。首部包囲手段2
6は首部開口部28で密閉シールを可能にするために弾
力的になっており、ヒートシールまたは他の手段38に
よってフード2にシールされている。
第4図は首部包囲手段26、シーム36、首部開口部2
8およびシール手段38を具備するフード2の底面図を
示す。
第5図は着用者の顔が大気に露出されるように形成され
た他のフード30を示す。着用者の顔を露出させる開口
部は上記のカフスに使用される弾性ラミネート材料から
なる縁部34を有する。この材料はこれらの縁部でシー
ルを効果的にする。フード30は首部カフス32を有す
る。
第6図は外被システムのカフスを作るための好ましいパ
ターン40の平面図である。多孔質の延伸膨張したPTFE
46が破断して示した弾性基至48に積層されている。
第7図および第8図はカフス作成の中間段階を示す。該
図において、層46と48からなるラミネートはシール
テープ42によって縫合された後にシーム43でシール
されており、そしてカフスパターン40は上に折り返さ
れて第8図の構造に形成されている。
第7図の線9−9に沿ってとったカフスパターン40の
横断面図は第9図に示されている。第9図において、層
46と48のラミネート40はステッチ44によってシ
ーム43での縫製され、かつテープ42でシールされて
いる。
第10図は、例えば着用者の手首の位置に当る、本発明
による重合カフス手段を示す。層46と48とからなる
袖のラミネート50はシールテープ52とステッチ54
によってカフス18に取付けられている。同様に、手袋
8はシールテープ52とステッチ54によって手袋カフ
ス19に取付けられている。図示されているようにカフ
ス18と19とが重なり合うと、粒子障壁は完全にな
り、全露出面は延伸膨張した多孔質PTFEとなる。
第11図は頭部カバーキャップ56と弾性ひも60を具
備する顎部カバー58を示す。これらは髪が大気に散る
のを防ぐために使用できる。
第12図は他の態様のキャップ62と顎部カバー66と
を示す。キャップ62は補強開口部64を有し、そこか
らメガネの挿入を可能にする。キャップ62は弾性ひも
72を具備し、このひも72は図示されているように顎
部カバー66上のボタン68に取付けられて保持されて
いる。
顎部カバー66の好ましいパターン74は第13図に示
されている。第13図において、延伸膨張した多孔質PT
FE76は破断部分に示した弾性基材78に積層されてい
る。上縁部および下縁部は伸縮自在なギャザーにされ
る。
第14図は従来デザインの制限された気体吸収用マスク
を示す。しかし、このマスクは、その表面または外縁で
下層布帛84に延伸膨張したPTFE被膜をシールすること
により糸くずが出ないように形成されている。
(実験例1) 100%延伸膨張したPTFE被膜を有する外庇の粒子低放
出特性は次のようにして実験した。
2枚の布帛からなる延伸膨張したPTFEラミネートを作っ
た。1枚にはクリーンルーム用外被に通常使用される杉
綾織のポリエステル地を使用し、他方にはポリエステル
編物を使用した。この両材料を縫合して密閉した袋に形
成した(布帛は1平方ヤード(約91.4cm2)使
用)。布帛表面だけのものと、延伸膨張したPTFE被膜面
のみのものとを作った。これらの袋を水を入れた撹拌型
洗濯機(メイタッグ(Maytag)商品名)に入れて50時
間洗濯した。これは一般的に摩耗をシュミレートするた
めに行なわれている。これによって、外被に使用時にお
きるもみを与え、摩耗テストを促進させる。上記袋にこ
の処理を施こすことによって、そのラミネートを新品の
状態でなく使用時の状態に近似させた。次に、該袋を試
験のために標準のドライクリーニングで洗濯した。
上記袋をクラス100のクリーンルーム内でゆっくり回
転するドラムに入れて転がし、放出される粒子数を検査
した。ドラム内の空気を、0.5ミクロンメータ粒径お
よびそれ以上の粒子の数をカウントするようにセットさ
れた自動粒子カウンタによって1立方フィート/粉(約
30.5cm2/分)の割合でサンプルテストした。このテ
スト法は当業界に周知である。1分当りの粒子カウント
数は次の通りである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による一体化された外被の全体説明図、 第2図は身体包囲部がスモック形になった本発明による
外被の他の態様の説明図、 第3図は透明の眉庇パネルを有する本発明によるフード
の説明図、 第4図は第3図のフードの底面図、 第5図は本発明の他の態様である着用者の顔を包まない
フードの説明図、 第6図は本発明の一体化された外被に使用されるカフス
を作るための好ましいパターンの平面図、 第7図および第8図はカフスの中間製造工程を示す説明
図、 第9図は第7図の線9−9に沿ってとったカフスの横断
面図、 第10図は本発明によるカフスの組合せ状態を示す横断
面図、 第11図は頭部および顎部カバーの説明図、 第12図は他の態様の頭部および顎部カバーの説明図、 第13図は第12図に示した顎部カバーを作るための好
ましいパターンの平面図、および 第14図は延伸膨張したPTFEの膜張りにより綿くずがで
ないようにした代表的気体含浸マスクの説明図である。 2……フード、4……上衣包囲手段、6……下衣包囲手
段、8……手袋、10……足部包囲手段、12……眉庇
パネル、14,38……シール手段、26……首部包囲
手段、28……首部開口部、30……フード、34……
縁部、40……ラミネート(カフスパターン)、42,
52……シールテープ、62……頭部カバーキャップ、
66……顎部カバー、76……多孔質の延伸膨張したPT
FE、78……弾性基材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノーマン エー.ストリート アメリカ合衆国,デラウエア 19809,ウ イルミングトン,ヒーザー コート 3111

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部包囲手段、身体包囲手段、手部包囲手
    段および足部包囲手段を含んでなり、該各包囲手段が弾
    性ラミネート材のカフスによって隣接する包囲手段に接
    合され、かつ該カフスが該隣接する包囲手段上の同様の
    弾性ラミネート材のカフスに重なり合うことを特徴とす
    る、環境から着用者、および着用者から環境、への粒子
    物の侵入または放出を防止するための一体化された外
    被。
  2. 【請求項2】露出される外表面すべてが多孔質の延伸膨
    張したポリテトラフルオロエチレン(PTFE)材料で形成
    されている特許請求の範囲第1項に記載の外被。
  3. 【請求項3】上記各カフスが弾性繊維布帛に接合された
    多孔質の延伸膨張したPTFEを含むラミネートで形成され
    ている特許請求の範囲第1項に記載の外被。
  4. 【請求項4】上記各カフスが多孔質の延伸膨張したPTFE
    と弾性繊維布帛に接合されたポリエーテル−ポリウレタ
    ンとの複合ラミネートを含むラミネートで形成されてい
    る特許請求の範囲第1項に記載の外被。
  5. 【請求項5】上記頭部包囲手段が着用者の頭を完全に包
    囲するフードからなり、該フードが透視するための透明
    パネルを有する特許請求の範囲第1項に記載の外被。
  6. 【請求項6】上記頭部包囲手段が着用者の顔を部分的に
    露出させる開口部を有するフードからなり、該開口部が
    上記弾性ラミネート材からなる着用者の顔と接触する縁
    部を有し、それによって該縁部にシールが形成される特
    許請求の範囲第1項に記載の外被。
  7. 【請求項7】上記頭部包囲手段がフェイスマスクとキャ
    ップとからなる特許請求の範囲第1項に記載の外被。
  8. 【請求項8】上記フェイスマスクが着用者の鼻、口およ
    び顎を被覆する特許請求の範囲第7項に記載の外被。
  9. 【請求項9】導電性材料によって形成されている特許請
    求の範囲第1項に記載の外被。
  10. 【請求項10】上記身体包囲手段がスモック型である特
    許請求の範囲第1項に記載の外被。
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