JPH09316722A - 防塵マスク及び防塵衣 - Google Patents

防塵マスク及び防塵衣

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JPH09316722A
JPH09316722A JP8185194A JP18519496A JPH09316722A JP H09316722 A JPH09316722 A JP H09316722A JP 8185194 A JP8185194 A JP 8185194A JP 18519496 A JP18519496 A JP 18519496A JP H09316722 A JPH09316722 A JP H09316722A
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Noriyoshi Matoba
慎善 的場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発塵を抑制できるともに装着者の息苦しさを
解消することが可能な新規の防塵マスク及びこれを備え
た防塵衣を実現する。 【解決手段】 防塵頭衣の頭部被覆部50には開口部5
0aが形成され、装着者の目、鼻及び口を露出するよう
に構成されている。開口部50aには内側から防塵マス
ク20が面ファスナ23,24,25によって取り付け
られ、装着者の鼻及び口を被覆するように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防塵マスク及びこれ
を用いた防塵衣に係り、特に、半導体、液晶表示体等を
製造する工場のように高い清浄度の要求される室内で用
いるのに好適な防塵マスク及び防塵衣の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体工場等のクリーンルームに
おいては、半導体等の微細な構造に塵埃が付着すること
を防止するために、人体そのものや着衣からの発塵を抑
制するための防塵衣が使用されている。この防塵衣は、
通常、人体の頭部から足部までをほぼ完全に覆うように
構成されたものである。
【0003】防塵衣としては、人体の頭部から側部まで
の全体を覆うように一体に構成されたものや、頭部の上
部のみを覆う帽子状のもの、頭部から首部までを覆うも
の(頭部を完全に覆うようになっているもの)、上半身
を覆うもの、下半身を覆うもの、下肢及び足部を覆うも
の等、種々の態様のものが使用されている。
【0004】これらのうち、頭部を覆うように形成され
た頭部被覆部を備えた防塵衣には、頭部から首部までを
覆うようになっているもの、頭部から胸部までを覆うよ
うになっているもの、頭部から上半身全体を覆うように
なっているもの、頭部から脚部までを一体的に覆うよう
になっているもの等、種々のものが考えられる。
【0005】これらの防塵衣の例としての防塵頭衣の形
態を図5及び図6に示す。図5に示すものは、装着者の
目に相当する部分に形成された開口部10aを備えた防
塵頭衣10である。この防塵頭衣10を装着者が被る
と、装着者の目のみが開口部10aにより露出し、目以
外の顔面を覆うようになっている。この防塵頭衣では装
着者の鼻や口から発生する塵埃、例えば、鼻汁、唾、皮
膚片、化粧品その他のものを外部へ漏らさないように形
成されている。
【0006】図6に示すものは、装着者の顔面のほぼ全
体を露出するように構成された開口部11aを備えた防
塵頭衣11である。この防塵頭衣11を装着者が被る
と、開口部11aにより装着者の目、鼻、口及び顎部が
露出するようになっており、装着者の露出した鼻及び口
に相当する部分には、防塵頭衣の外側から防塵マスク1
2を面ファスナ12aにより装着するようになってい
る。
【0007】面ファスナ12aに対し被着されるように
対応して形成されたもう一方の図示しない面ファスナ
は、防塵頭衣11における開口部11aの開口縁部の外
面上に縫い付けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
防塵頭衣10においては、鼻及び口が防塵頭衣10の生
地に覆われており、その生地として、生地自体の発塵が
少なく、身体から出た塵も外部へ洩らさないように高密
度に織り上げられた防塵布を使用しているため、装着者
が息苦しくなるという問題点がある。また、鼻及び口か
ら口紅、分泌物等が防塵頭衣の生地に付着することがあ
り、その場合には防塵頭衣10全体を洗濯する必要があ
る。
【0009】一方、防塵頭衣11においては、防塵マス
ク12を着脱自在に取付けているために洗濯や交換が容
易であるが、開口部11aの開口面積が大きく、しかも
防塵頭衣11に対して防塵マスク12が外側から装着さ
れているため、鼻及び口から発生した塵埃が防塵マスク
12の下端から下方へと漏れる恐れがある。
【0010】さらに、上記防塵マスク12に関しては、
防塵マスク12のマスク生地を高密度に織り上げると、
装着者が息苦しくなり、マスク生地を低密度に織り上げ
ると鼻や口から発生する塵埃が外部に漏れるというジレ
ンマがある。
【0011】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、発塵を抑制できるともに装着者の
息苦しさを解消することが可能で、作業性の向上を図る
ことのできる新規の防塵マスク及びこれを備えた防塵衣
を実現することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、装着者の少なくとも頭部を覆
うように形成された頭部被覆部を備え、該頭部被覆部の
前面側に少なくとも前記装着者の目を露出するための開
口部を有する防塵衣において、前記開口部を前記装着者
の目、鼻及び口が露出するように形成し、前記開口部の
開口縁部の内側に、前記装着者の鼻及び口を被覆する防
塵マスクを着脱可能に取り付けるためのマスク取付手段
を設けるものである。
【0013】この手段によれば、マスク取付手段により
防塵マスクを着脱可能に取付けることができるので、装
着者との接触により汚れても防塵マスクを容易に交換す
ることができるとともに、防塵マスクを開口部に内側か
ら装着することによって、防塵マスクの周縁部から外部
へ漏れ出る塵埃の量を低減でき、しかも、防塵マスクを
交換する際にも防塵衣の内側にある塵埃が外部へ漏れ出
ることを抑制できる。ここで、前記マスク取付手段は面
ファスナであることが好ましい。
【0014】この手段によれば、面ファスナによって防
塵マスクを着脱可能に取り付けることができるように構
成されているので着脱作業が容易であり、しかも、この
面ファスナは開口縁部の内側において厚さや面積を大き
くとることがないため、装着感を損なうことなく設ける
ことができる。
【0015】また、防塵衣に取り付けるための防塵マス
クとしては、防塵衣に形成された装着者の目、鼻及び口
を露出するための開口部に着脱可能に取り付けられる防
塵マスクであって、前記開口部の開口縁部に対してその
内側から着脱可能に取り付けるための防塵衣取付手段を
周縁部の外面上に設け、前記防塵衣に取り付けられた状
態で前記装着者の鼻及び口を被覆する防塵フィルタを有
するものである。
【0016】この手段によれば、防塵衣取付手段により
防塵衣の開口部の開口縁部に対して内側から着脱可能に
取り付けるようになっていることにより、装着者との接
触により汚れても容易に交換することができるととも
に、防塵マスクを防塵衣の開口部に内側から装着するこ
とによって、防塵マスクの周縁部から外部へ漏れ出る塵
埃の量を低減でき、しかも、防塵マスクを交換する際に
も防塵衣の内側にある塵埃が外部へ漏れ出ることを抑制
できる。
【0017】ここで、前記防塵フィルタには、中央部に
形成され、装着者の鼻孔及び口孔を少なくとも正面方向
には被覆するように構成された細かな目の密フィルタ部
と、該密フィルタ部の左右に連続するように形成された
粗い目の粗フィルタ部とを設けることが好ましい。
【0018】この手段によれば、密フィルタ部によって
装着者の鼻孔及び口孔を被覆しているので、これらの部
分からの発塵があっても塵埃の外部への漏洩を防止でき
るとともに、装着者の呼吸は密フィルタの両側に形成さ
れた粗フィルタを通して確保された通気性によって楽に
行うことができる。したがって、高い防塵性と通気性と
を両立できる防塵マスクを構成できる。
【0019】ここで、前記密フィルタ部を、前記粗フィ
ルタ部を構成する布地の中央部に重なるように取付ける
ことが好ましい。
【0020】この場合には、密フィルタ部の縁部と粗フ
ィルタ部の縁部とを密閉性良く連続して繋ぎ合わせる必
要がなく、密フィルタ部を粗フィルタ部の中央部に重ね
た状態で固定するだけでよいため、製造が容易になる。
【0021】また、前記防塵フィルタの周縁部にマスク
形状を保持するための補強枠部を有することが好まし
い。
【0022】この手段によれば、補強枠部によってマス
ク形状が保持されるため、防塵衣に対する着脱作業が容
易になるとともに、防塵フィルタの周縁部の形状が崩れ
ることによる塵埃の漏出を防止することができる。
【0023】さらに、前記防塵衣取付手段は面ファスナ
であることが好ましい。
【0024】この手段によれば、防塵マスクの防塵衣に
対する着脱作業を容易に行うことができるとともに、こ
の面ファスナは開口縁部の内側において厚さや面積を大
きくとることがないため、装着感を損なうことなく設け
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る防塵マスク及び防塵衣の実施形態について説明す
る。
【0026】(第1実施形態)図1は本実施形態におけ
る防塵衣と防塵マスクとを装着した状態を示す全体斜視
図、図2は防塵マスクを装着していない防塵衣の状態を
示す全体斜視図、図3は防塵マスクの正面図である。
【0027】本実施形態は、頭部を完全に覆うとともに
首部をも被覆するように構成された防塵頭衣を例に構成
したものである。当然のことながら、本発明自体はこの
ような防塵頭衣の他に、頭部から胸部までを覆うもの、
頭部から上半身全体を覆うもの、頭部から脚部までを覆
うもの等にも同様に適用できるものである。
【0028】この防塵頭衣は、クリーンルーム内で自か
ら多くの塵埃を放散しないように形成された繊維によっ
て織りあげられたものであり、繊維間の隙間を少なくす
ることによって防塵頭衣の内部の装着者の頭部及び首部
等からの発塵を極力外部へ漏らさないように配慮されて
いる。防塵頭衣は、頭部を被覆するための頭部被覆部5
0と、首部、肩部及び上半身の一部を被覆するための首
部被覆部60とから構成されている。頭部被覆部50の
正面側には装着者の目、鼻及び口を露出するための矩形
状の開口部50aが形成されている。
【0029】開口部50aの開口縁部の内側には、図2
に示すように3カ所に面ファスナ51,52,53が取
り付けられている。この面ファスナ51,52,53
は、後述する防塵マスク20に取り付けられた面ファス
ナに対して着脱自在になるように構成されている。防塵
頭衣11に取り付けられる面ファスナ51,52,53
は、人体に対する感触を良好にし、かつ肌荒れを防止す
るために雌型とすることが好ましく、これに対応して後
述する防塵マスク20に取り付けられた面ファスナは雄
型とすることが好ましい。
【0030】一方、図3に示すように、防塵マスク20
は上記防塵頭衣の生地よりも通気性を向上させたメッシ
ュ様の防塵フィルタ21を備えており、この防塵フィル
タもまた、自身の発塵を防止するような材質で形成され
ているとともに、装着者から出る塵埃を外部に極力漏ら
さないように細かい目を持つように織りあげられてい
る。
【0031】防塵マスク20の周縁部には、防塵フィル
タ21の端部で小径の樹脂製又は繊維質の軸材を包み込
む様に縫い込んで形成された補強枠部22が設けられて
いる。この補強枠部22は、防塵マスク20の全体形状
を保持するために設けられるものであり、この補強枠部
22によって内側の防塵フィルタ21を伸張状態に張り
渡している。補強枠部32は防塵マスク20をある程度
撓ませることができる程度に柔軟性を備えていることが
望ましい。
【0032】防塵マスク20の外面(装着者の鼻や口に
接触する面と反対の面)上の周縁部の3カ所には、面フ
ァスナ23,24,25が上記防塵フィルタ21に縫い
付けられることによって固着されている。この面ファス
ナ23,24,25は、上記防塵頭衣の面ファスナ5
1,52,53に対して着脱可能になっており、上述の
通り雄型に形成されることが好ましい。
【0033】図1は上記防塵頭衣に防塵マスク20を取
り付けた状態を示すものである。この場合、防塵マスク
20は、防塵頭衣の内側から、開口部50aの開口縁部
に取り付けられた図2に示す面ファスナ51,52,5
3に面ファスナ23,24,25を押し付けるようにし
て取り付けられる。
【0034】この実施形態においては、防塵頭衣に装着
者の目、鼻及び口が露出するように形成された開口部を
設けることによって、開口範囲を極力限定して装着者か
らの発塵を抑制することができるとともに、ある程度の
通気性を備えた防塵マスク20を防塵頭衣に対して着脱
自在に構成していることによって、装着者の呼吸を楽に
することができるとともに、鼻や口に触れることによっ
て汚れても容易に交換や洗濯を行うことが可能になり、
衛生的に使用することができる。
【0035】特に、防塵マスク20を防塵頭衣の内側に
取り付けるようにしているため、防塵マスク20の周縁
部から皮膚、鼻汁、唾、化粧類その他の塵埃が外部へ漏
出することを抑制でき、しかも、防塵マスクの着脱時に
おける塵埃の漏出も低減することができる。
【0036】(第2実施形態)図4は本発明に係る第2
実施形態の防塵マスクの全体構成を示す正面図であり、
図5は図4に示す防塵マスクを水平面で切断した状態を
示す横断面図である。この実施形態においては、防塵マ
スク30は内側生地31と外側生地32とから構成され
ている。
【0037】内側生地31は、約20μm径のポリエス
テル繊維を束ねて約100μm径の繊維束とし、この繊
維束をメッシュ様に織り上げたものであり、繊維束の間
に約300〜600μmの比較的粗い目が形成されたも
のである。
【0038】内側生地31の周縁部には樹脂製又は繊維
質の軸材が縫い込まれてなる補強枠部33が形成され、
防塵マスク30の全体形状を保持している。
【0039】防塵マスク30の中央部には、上記内側生
地31の表面上に周縁部を縫い付けられた状態の外側生
地32が取付けられている。この外側生地32は、帝人
株式会社製のセルガードツイル(T35001;商品
名)であり、約10μm径の繊維を束ねて約150μm
径の繊維束とし、この繊維束を殆ど隙間無く縦横に密に
編み上げたものである。
【0040】内側生地31の左右上部及び中央下部に
は、それぞれ面ファスナ34,35,36が縫い付けら
れている。この面ファスナ34,35,36は、後述す
る防塵頭衣に設けられた開口部の開口縁部内側に取付け
られた面ファスナに貼着されるようになっており、防塵
マスク30を防塵頭衣に着脱自在に装着できるようにす
るためのものである。
【0041】図6は上記防塵マスクを装着した防塵頭衣
の構成を示す斜視図である。この防塵頭衣は、それ自体
発塵を防止する特殊繊維により密に編み上げられ、内部
の塵埃を外部へと洩らさないように構成され、装着者の
頭部を覆う頭部被覆部50と、装着者の肩、胸等の上半
身を覆う首部被覆部60とからなる。頭部被覆部50の
正面には装着者の目、鼻及び口を露出するための開口部
50aが設けられている。
【0042】開口部50aの内側縁部には図示しない面
ファスナが左右上部及び中央下部にそれぞれ一つづつ縫
い付けられ、防塵マスクに取付けられた面ファスナ3
4,35,36にそれぞれ貼着される。防塵マスクを装
着した図示の状態では、開口部50aから装着者の目及
び鼻の上部のみが露出するように構成され、装着者の鼻
孔及び口孔と両側の頬は防塵マスクによって被覆される
ようになっている。
【0043】このような防塵頭衣によれば、実質的に装
着者の目のみが露出するように構成されるため、図9に
示す従来の防塵頭衣のように塵埃を外部へと多く洩らす
ことがなく、また、防塵マスクをクリーンルーム内で交
換しても塵埃が多量に外部へと出ることが抑制される。
また、図8に示す従来の防塵頭衣に対しては、鼻孔及び
口孔が防塵頭衣自体ではなく防塵マスクによって被覆さ
れるので、息苦しさが解消されるとともに、防塵頭衣を
汚すこともなくなる。
【0044】このような防塵頭衣によって装着者に装着
された防塵マスクの状態を示すものが図7である。装着
者の鼻孔及び口孔は直接的には内側生地31に接触する
が、この内側生地の外側に縫いつけられた外側生地32
によって少なくとも正面方向には被覆されるようになっ
ており、鼻孔及び口孔から吐き出される鼻汁や唾を外部
に洩らさないように構成されている。装着者の鼻孔及び
口孔から発塵する塵埃は外部生地32によって外部へ漏
洩が防止されるが、装着者の呼吸は外部生地32に突き
当たって遮断された分は左右両側の粗い目を備えた内側
生地31を通して出入りするので、例え外側生地32に
極めて防塵性の高い生地を採用したとしても装着者は比
較的楽に呼吸することができる。
【0045】したがって、本実施形態の防塵マスクによ
れば、高い防塵性と通気性とを両立することができ、ク
リーンルームを汚染することなく快適に作業を行うこと
が可能になる。
【0046】また、防塵マスクの周縁部は軸材の挿入に
よって補強された枠状部が設けられているので、マスク
の形状を保持することができ、使用時や洗濯時等に応力
が加わっても長期間その形状を保つことができる。
【0047】本実施形態においては、粗い目を持つ内側
生地の上に防塵性の高い外側生地を重ねるようにして縫
い付けて構成しているが、両者を中央で重ねることな
く、2枚の内側生地を左右部に、外側生地を中央部に配
置して、外側生地の左右両側に内側生地を接続してもよ
い。
【0048】また、本実施形態においては内側生地を装
着者の鼻や口に触れるように内側に配置しているが、逆
に外側生地を内側に配置してもよい。
【0049】実施形態においては、内側生地と外側生地
とを縫い付けているが、両者を簡単に取り外せるよう
に、例えば面ファスナ等により両者を重ね合わせる構造
としてもよい。この場合には、装着者に直接触れる内側
生地のみを容易に交換することができる。ここで、外側
生地を逆に内側に装着する場合には、鼻や口に直接触れ
る外側生地のみを交換するように用いることも可能であ
る。
【0050】本実施形態においては、外側生地の周縁部
全てを内側生地に対して縫い付けているが、例えば外側
生地の左右縁部の縫い付けをしないようにして通気性を
さらに向上させ、装着者の息苦しさをより低減すること
も可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果を奏する。
【0052】請求項1によれば、マスク取付手段により
防塵マスクを着脱可能に取付けることができるので、装
着者との接触により汚れても防塵マスクを容易に交換す
ることができるとともに、防塵マスクを開口部に内側か
ら装着することによって、防塵マスクの周縁部から外部
へ漏れ出る塵埃の量を低減でき、しかも、防塵マスクを
交換する際にも防塵衣の内側にある塵埃が外部へ漏れ出
ることを抑制できる。請求項2によれば、面ファスナに
よって防塵マスクを着脱可能に取り付けることができる
ように構成されているので着脱作業が容易であり、しか
も、この面ファスナは開口縁部の内側において厚さや面
積を大きくとることがないため、装着感を損なうことな
く設けることができる。
【0053】請求項3によれば、防塵衣取付手段により
防塵衣の開口部の開口縁部に対して内側から着脱可能に
取り付けるようになっていることにより、装着者との接
触により汚れても容易に交換することができるととも
に、防塵マスクを防塵衣の開口部に内側から装着するこ
とによって、防塵マスクの周縁部から外部へ漏れ出る塵
埃の量を低減でき、しかも、防塵マスクを交換する際に
も防塵衣の内側にある塵埃が外部へ漏れ出ることを抑制
できる。
【0054】請求項4によれば、密フィルタ部によって
装着者の鼻孔及び口孔を被覆しているので、これらの部
分からの発塵があっても塵埃の外部への漏洩を防止でき
るとともに、装着者の呼吸は密フィルタの両側に形成さ
れた粗フィルタを通して確保された通気性によって楽に
行うことができる。したがって、高い防塵性と通気性と
を両立できる防塵マスクを構成できる。
【0055】請求項5には、密フィルタ部の縁部と粗フ
ィルタ部の縁部とを密閉性良く連続して繋ぎ合わせる必
要がなく、密フィルタ部を粗フィルタ部の中央部に重ね
た状態で固定するだけでよいため、製造が容易になる。
【0056】請求項6によれば、補強枠部によってマス
ク形状が保持されるため、防塵衣に対する着脱作業が容
易になるとともに、防塵フィルタの周縁部の形状が崩れ
ることによる塵埃の漏出を防止することができる。
【0057】請求項7によれば、防塵マスクの防塵衣に
対する着脱作業を容易に行うことができるとともに、こ
の面ファスナは開口縁部の内側において厚さや面積を大
きくとることがないため、装着感を損なうことなく設け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防塵衣及び防塵マスクの第1実施
形態を示す斜視図である。
【図2】同第1実施形態における防塵衣のみを示す斜視
図である。
【図3】同第1実施形態における防塵マスクを示す正面
図である。
【図4】本発明に係る防塵マスクの第2実施形態の構造
を示す正面図である。
【図5】同第2実施形態の構造を示す横断面図である。
【図6】同第2実施形態の防塵マスクを用いた防塵衣の
実施形態(防塵頭衣)の構成を示す斜視図である。
【図7】同第2実施形態の防塵マスクを装着した状態を
示す説明図である。
【図8】従来の防塵頭衣の構成を示す斜視図である。
【図9】従来の異なる防塵頭衣の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
20,30 防塵マスク 21 防塵フィルタ 22,33 補強枠 23,24,25,34,35,36 面ファスナ(雄
型) 31 内側生地 32 外側生地 50 頭部被覆部 50a 開口部 51,52,53 面ファスナ(雌型)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着者の少なくとも頭部を覆うように形
    成された頭部被覆部を備え、該頭部被覆部の前面側に少
    なくとも前記装着者の目を露出するための開口部を有す
    る防塵衣において、 前記開口部を前記装着者の目、鼻及び口が露出するよう
    に形成し、前記開口部の開口縁部の内側に、前記装着者
    の鼻及び口を被覆する防塵マスクを着脱可能に取り付け
    るためのマスク取付手段を設けたことを特徴とする防塵
    衣。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記マスク取付手段
    は面ファスナであることを特徴とする防塵衣。
  3. 【請求項3】 防塵衣に形成された装着者の目、鼻及び
    口を露出するための開口部に着脱可能に取り付けられる
    防塵マスクであって、 前記開口部の開口縁部に対してその内側から着脱可能に
    取り付けるための防塵衣取付手段を周縁部の外面上に設
    け、前記防塵衣に取り付けられた状態で前記装着者の鼻
    及び口を被覆する防塵フィルタを有することを特徴とす
    る防塵マスク。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記防塵フィルタに
    は、中央部に形成され、装着者の鼻孔及び口孔を少なく
    とも正面方向には被覆するように構成された細かな目の
    密フィルタ部と、該密フィルタ部の左右に連続するよう
    に形成された粗い目の粗フィルタ部とを設けることを特
    徴とする防塵マスク。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記密フィルタ部
    は、前記粗フィルタ部を構成する布地の中央部に重なる
    ように取付けられていることを特徴とする防塵マスク。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至請求項5のいずれか1項に
    おいて、前記防塵フィルタの周縁部にマスク形状を保持
    するための補強枠部を有することを特徴とする防塵マス
    ク。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至請求項6のいずれか1項に
    おいて、前記防塵衣取付手段は面ファスナであることを
    特徴とする防塵マスク。
JP18519496A 1995-10-04 1996-07-15 防塵マスク及び防塵衣 Expired - Fee Related JP3806977B2 (ja)

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