JPH061187Y2 - オルゴールを振り鳴らす動物玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は幼児用の玩具に関する。

従来の技術 従来オルゴール、別名ガラガラは、古くより知られる発
音玩具にして、ガラガラ自体を幼児が手にもって振り鳴
らし発生音を楽しませるのが一般となっている。

考案が解決しようとする課題 上記のように従来技術のオルゴールは幼児が手に持って
振ることによって初めて発音するようになっているの
で、人形等にたとえオルゴールを装備利用してもその外
観的の興味はあっても発音作用をしないので興味はもの
たらない不利がある。

本考案は従来のオルゴール自体の本質に鑑みなされたも
ので、目的とするところは、オルゴールを自動的に発音
させる装置を活動動物玩具に装備し玩具体の作動を利用
してオルゴールに発音させ玩具体の作動と調和させるこ
とによって動物玩具の興味を一段と向上させ、併せて外
観的にも優れた玩具として提供しようとするものであ
る。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案では活動動物玩具の
腕部作動機構を利用し、オルゴールを持った一方の腕の
軸を複数のクランク機構に関連させ、原動機の起動に従
い腕軸を上下と前後に動揺させるようにした装置に関連
させて手に持ったオルゴールを打ち振る動作をなさせ、
玩具体に他の作動装置があれば、これとオルゴールの発
生美音を調和させ、玩具の興味を増大するようにした。

すなわち、適宜の動物に象た外被で外装される機枠の上
部に、基端を一方の枠壁に枢着し、相対する枠壁に、後
ろ上り傾斜に設けた案内長孔を通して機枠の外方へ横に
延長した腕軸を設け、この腕軸をＬ形に湾曲させ、その
外端にオルゴールの持手を連結してオルゴールを縦に保
持させ、案内長孔を設けた枠壁の外側面に近い腕軸上に
作動レバーの中間を固着し、この作動レバーの両端に、
夫々基端をクランクピンに連結した連杆の先端を連結さ
せ、上記クランクピンを一端に形成したクランク軸を機
枠に軸受し、このクランク軸には、減速歯車の減速比を
変えて機枠に設け、一方のクランクピンの回転を遅く、
他方のクランクピンの回転を速くなすように、原動機の
出力軸により伝動する減速歯車連動装置を関連させたこ
とを特徴とする、オルゴールを振り鳴らす動物玩具にあ
る。

作用 腕軸４の着根部寄りに取付けた作動レバー７の両端に、
夫々基端をクランクピン８と９とに連結した連杆１０と
１１の先端を連結し、且つ機枠に設けた案内長孔３に腕
軸４を嵌合しているので、クランクピン８と９が回転す
ると作動レバー７は腕軸４を案内長孔３に沿うて移動さ
せながら上下に作動させ、この作動の間クランクピン８
は回転が多少遅く、クランクピン９は回転を速くなして
クランクの作動速度に遅速を生ぜしめているため、腕軸
４は動揺しながら上下に作動をなし、オルゴールに動揺
を与えこれによりオルゴールは手にもって振りながら発
音させるときのように発音する。

実施例 実施例について図面を参照して説明する。

第１図は本考案を実施した動物玩具を示すものにして、
右腕にオルゴール５を持ち、左腕に哺乳壜を持った外観
を兎に象た玩具体にして、オルゴール５は第２図に示す
ように、機枠２の上端寄りに横に軸架される腕軸４の外
端に持手６の下端を取付けてオルゴール５を縦に支持さ
せている。

腕軸４は、基端を枢止した機枠と、この枠壁と相対する
枠壁に第３図に示すように後ろ上りに設けられる案内長
孔３を通して外方横に延長され、この延長部はＬ形に湾
曲し、軸はビニール管で被覆している。

案内長孔３の外側に当る腕軸上には、作動レバー７が固
着され、上端と下端とに夫々基端をクランクピン８、９
とに連結されている連杆１０と１１の先端が連結され、
そのクランクピン８、９を一端に形成したクランク軸１
２と１３は、機枠に軸受されると共に、クランクピン８
の回転を遅く、クランクピン９の回転を速くなすよう
に、減速歯車の減速比を変えて機枠に設けた減速歯車連
動装置により伝動するように設け、この減速歯車連動装
置は、原動機１４の出力軸により伝動する。

１８は腕軸４と反対側の腕１７の手部に取付けた哺乳壜
である。

考案の効果 本考案は上記のようにオルゴール５の持手６の下端を腕
軸４の外端に取付けてオルゴール５を縦に保持させ、腕
軸４を案内長孔３とクランク８と９との回転作動とによ
って上下に動揺させながら振るような作動をなすように
したため、オルゴールの打叩片１６は効果的に動揺し発
音杆１５を叩き発音させるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものにして、第１図は外観
の正面図、第２図は要部の機構を示す正面図、第３図は
側面図、第４図は反対側面図である。 １…外被、２…機枠、３…案内長孔、４…腕軸、５…オ
ルゴール、６…持手、７…作動レバー、８、９…クラン
クピン、10…連杆、11…連杆、12…クランク軸、13…ク
ランク軸、14…原動機、15…発音杆、16…打叩片。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６３Ｈ 5/00 Ｌ 8603−2Ｃ 31/08 Ｅ 9012−2Ｃ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】適宜の動物に象た外被１で外装される機枠
   ２の上部に、基端を一方の枠壁に枢着し、相対する枠壁
   に、後ろ上り傾斜に設けた案内長孔３を通して機枠２の
   外方へ横に延長した腕軸４を設け、この腕軸４をＬ形に
   湾曲させ、その外端にオルゴール５の持手６を連結して
   オルゴールを縦に保持させ、案内長孔３を設けた枠壁の
   外側面に近い腕軸４上に作動レバー７の中間を固着し、
   この作動レバー７の両端に、夫々基端をクランクピン
   ８、９に連結した連杆１０、１１の先端を連結させ、上
   記クランクピン８、９を一端に形成したクランク軸１
   ２、１３を機枠に軸受し、このクランク軸１２、１３に
   は、減速歯車の減速比を変えて機枠に設け、クランクピ
   ン８の回転を遅く、クランクピン９の回転を速くなすよ
   うに、原動機１４の出力軸により伝動する減速歯車連動
   装置を関連させたことを特徴とする、オルゴールを振り
   鳴らす動物玩具。