JPH0611854B2 - 貯蔵可能な低収縮率の硬化性不飽和ポリエステル樹脂類 - Google Patents

貯蔵可能な低収縮率の硬化性不飽和ポリエステル樹脂類

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JPH0611854B2
JPH0611854B2 JP60154366A JP15436685A JPH0611854B2 JP H0611854 B2 JPH0611854 B2 JP H0611854B2 JP 60154366 A JP60154366 A JP 60154366A JP 15436685 A JP15436685 A JP 15436685A JP H0611854 B2 JPH0611854 B2 JP H0611854B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/06Unsaturated polyesters

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、不飽和ポリエステル樹脂類、すなわちα,β
−エチレン系不飽和ポリエステル類、およびそれと共重
合可能なエチレン系不飽和単量体類を基にした成型用組
成物類に関するものであり、それらは低収縮率で硬化さ
せることができそして比較的長時間の貯蔵中にそれらの
性質を変化させずに保有している。
充填剤類および/または強化剤類を含有している不飽和
ポリエステル樹脂類を基にした成型用組成物類は硬化時
に、高い強度、剛性、高温における寸法安定性並びに溶
媒類および他の化学物質類に対する抵抗性を有する成型
品類を生じる。従ってそれらは価値ある構造材料として
非常に重要性がある。硬化工程中に生じる収縮により、
成型品上に沈下点、内部引張り、ひずみ、表面の波およ
びでこぼこが望ましくない影響として生じるため、今ま
でそれらの用途が限定されていた。従って、正確な寸
法、滑らかさおよび表面に関して高度の要求がなされる
部品類、例えば目に見える大きい表面の自動車車体部品
類、の製造用には、不飽和ポリエステル樹脂類は未改質
形では適していない。
不飽和ポリエステル樹脂類の重合収縮は特別な添加物に
より相当減じたりまたは完全に補うことができる。その
ような低収縮硬化系は低プロフィル(low prof
ile)系(LP系)と、そしてそのような添加物は低
プロフィル添加物(LP添加物)と記されている。
分子量が10,000〜10,000,000の熱可塑
性高分子量重合体類、例えばポリメチルメタクリレート
およびポリエチルアクリレートの如きアクリル酸および
メタクリル酸エステル類の重合体類、例えばポリスチレ
ンおよびポリ酢酸ビニルの如きビニル化合物類のホモ−
および共−重合体類、例えばセルロースアセテートプロ
ピオネートおよび−ブチレートの如きセルロースエステ
ル類、が活性LP添加物類として記されている(ドイツ
特許明細書1694857)。室温において液体ないし
樹脂状であり従って分類上の意味では「熱可塑物」では
ないが可塑剤の特徴を有する比較的低分子量の物質類、
例えばジブチルフタレートおよびポリプロピレンアジペ
ート、がLP添加物類として推奨されている(AT−特
許明細書220369)。
低−収縮率の不飽和ポリエステル樹脂類をシート成型用
化合物類(「SMC」と称する)または塊状成型用化合
物類(「BMC」と称する)状に加工する場合には、例
えば酸化マグネシウムの如き化学的濃化剤を使用する迅
速かつ正確に再現可能な濃化工程を達成するためには酸
基−含有LP添加物類を選択することが推奨される(ド
イツ公開明細書1953062、ドイツ公告明細書21
04575)。酢酸ビニルのホモ−および共−重合体類
は重合収縮を良く補いそして充分滑らかで波のない表面
を有する成型品類を生じるため、それらは特に実用的で
あると称されている。
この型のほとんどのLP添加物類は必要な高反応性不飽
和ポリエステル樹脂類と非融和性であり、その結果2、
3時間ないし数日間後に可視的な相分離が生じる。この
ため、これらのLP系は二種の別個の成分類として貯蔵
しそして供給しなければならず、その結果必要な導管お
よび付属品のついた二倍の貯蔵容器が必要である。両成
分類の混合も避けられない余分な作業段階である。
実際に成功することが証明されている第二群のLP添加
物類は、酸性基を有する分子量が20000より小さい
上記の可塑剤−型の物質類、好適には飽和ポリエステル
類であり、それらは非常に良好なLP効果を生じそして
滑らかさおよび波のなさに関する優れた表面性を成型品
に与える。この型のLP添加物類は不飽和ポリエステル
樹脂類と相溶性であり、その結果これらのポリエステル
樹脂類と混合されても数箇月間にわたり貯蔵できて樹脂
混合物中の不透明性または可視的な二相への分離は観察
されない。しかしながら、ポリエステル樹脂/LP添加
物類をそれより長期間にわたり貯蔵する間にはそれらの
LP効果が減じられるという欠点を有している。「LP
ドリフト」(LP drift)と記されているこの減
少のために、該材料類は製造から2、3週間以内に加工
する必要がある。
従って、本発明の目的は相分離傾向がなく上記のLPド
リフトも示さないような不飽和ポリエステル樹脂類を基
にした低収縮率の硬化性成型用組成物類を製造すること
である。
驚くべきことにLP添加物類の特定の組み合わせにより
上記の問題が解決されるということを今見出した。
本発明は、 A)20〜70重量%の、α,β−エチレン系不飽和ポ
リエステル、 B)20〜70重量%の、A)と共重合可能なビニルお
よび/またはビニリデン化合物、 C)8〜29重量%の、好適には12〜22重量%の、
800〜10,000の、好適には1,200〜6,0
00の、分子量を有する飽和ポリエステル類、および D)2〜6重量%の、成分類A)〜C)と相溶性のポリ
酢酸ビニルホモ−または共重合体 からなり、上記の百分率は各場合とも成分類A)〜D)
の合計に関するものであることを特徴とする、不飽和ポ
リエステル樹脂および収縮率減少用添加物からなる低収
縮率の硬化性組成物類を提供するものである。
本発明に従うα,β−エチレン系不飽和ポリエステル類
Aは、任意に不飽和酸成分類を基にして200モル%ま
での少なくとも1種の炭素数が4〜10の脂肪族飽和ジ
カルボン酸、1種の炭素数が8〜10の脂環式もしくは
芳香族ジカルボン酸またはそれらのエステル−生成性誘
導体類と混合されていてもよい、少なくとも1種の一般
的に炭素数が4〜5のα,β−エチレン系不飽和ジカル
ボン酸またはそれのエステル生成性誘導体類、と少なく
とも1種の炭素数が2〜8のポリヒドロキシ化合物、特
にジヒドロキシ化合物、との一般的重縮合生成物類、す
なわちJ.ブルクステン(Bjorksten)他の
「ポリエステル類およびそれらの用途(Polyest
ers and their Application
s)」、レインホールド・パブリッシング.コーポレー
ション、ニューヨーク、1956中に記されている如き
ポリエステル類、である。
好適な不飽和ジカルボン酸類またはそれらの誘導体類の
例は、マレイン酸もしくは無水マレイン酸およびフマル
酸である。しかしながら、例えばメサコン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸またはクロロマレイン酸も使用でき
る。使用される脂肪族飽和の、脂環式のおよび芳香族の
ジカルボン酸類の例は、フタル酸、無水フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、ヘキサ−もしくはテトラ−ヒ
ドロフタル酸またはそれらの無水物類、エンドメチレン
−テトラヒドロフタル酸およびそれの無水物、琥珀酸も
しくは無水琥珀酸、琥珀酸エステル類および塩化物類、
グルタル酸、アジピン酸およびセバシン酸である。耐炎
性樹脂類を製造するためには、例えばヘキサクロロエン
ドメチレン−テトラヒドロフタル酸を使用できる。好適
に使用されるポリエステル類はマレイン酸基を含有して
おり、それの25モル%までをフタル酸またはイソフタ
ル酸基により置換することができる。エチレングリコー
ル、プロパン−1,2−ジオール、プロパン−1,3−
ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオ
ール、ブタン−1,4−ジオール、ネオペンチルグリコ
ール、ヘキサン−1,6−ジオール、2,2−ビス−
(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、ビス−
ヒドロキシアルキルビスフェノールA、ペンヒドロビス
フェノールなどを2価アルコール類として使用できる。
エチレングリコール、プロパン−1,2−ジオール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコールおよびネ
オペンチルグリコールが好適に使用される。
アルコールまたは酸成分を基にして10モル%までの、
炭素数が1〜6の1価−および多価−アルコール類、例
えばメタノール、エタノール、ブタノール、アリルアル
コール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノールおよ
びテトラヒドロフルフリルアルコール、トリメチロール
プロパン、グリセロールおよびペンタエリトリット、並
びにドイツ公告明細書1024654に従う炭素数が3
〜6の3価−および多価−アルコール類のモノ−、ジ−
およびトリ−アリルエーテル類を加えることにより、お
よび例えば安息香酸の如き一塩基性酸類または例えばオ
レイン酸、アマニ油脂肪酸および脱水されたカスター酸
の如き長鎖不飽和脂肪酸類を加えることにより、さらに
改変することもできる。
ポリエステルAの酸価は、10〜100、好適には20
〜70、でなければならず、OH価は10〜150、好
適には20〜100、でなければならず、そして分子量
Mnは約500〜5000、好適には約1000〜30
00、でなければならない(ジオキサンおよびアセトン
中で蒸気圧浸透により測定;異なる値の場合には低い方
を正しいものとすべきである)。
ポリエステルA中に加えられるα,β−エチレン系不飽
和ジカルボン酸類の基の含有量は広い範囲に変えること
ができ、本発明に従う成型用組成物類から製造される部
品類は圧縮後に熱い状態で型から取り出されるため高温
における満足のいく寸法安定性を有していなければなら
ないので、100gの不飽和ポリエステル当たり0.7
0〜0.20モルのα,β−エチレン系不飽和ジカルボ
ン酸類の基という高い含有量が好ましい。
好適にはα−置換されたビニル基またはβ−置換された
アリル基を有するポリエステル技術で一般的な不飽和単
量体類、好適にはスチレン、が本発明に従う共重合可能
なビニル−およびビニリデン−化合物Bとして適してい
るが、例えばフェニル基のところで塩素化されたスチレ
ンまたはアルキル基の炭素数が1〜4のアルキル化され
たもしくはアルケニル化されたスチレン、例えばビニル
トルエン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレン、タ
ーシャリー−ブチルスチレン、クロロスチレン類;炭素
数が2〜6のカルボン酸類のビニルエステル類、好適に
は酢酸ビニル;ビニルピリジン、ビニルナフタレン、ビ
ニルシクロヘキサン、アクリル酸およびメタクリル酸お
よび/またはアルコール成分中の炭素数が1〜4のそれ
らのエステル類(好適にはビニル、アリルおよびメタリ
ルエステル類)、並びにそれらのアミド類およびニトリ
ル類;アリル化合物類、例えばアリルベンゼンおよびア
リルエステル類、例えば酢酸アリル、フタル酸ジアリル
エステル、イソフタル酸ジアリルエステル、フマル酸ジ
アリルエステル、炭酸アリル類、炭酸ジアリル、燐酸ト
リアリルおよびシアヌル酸トリアリル、も適している。
本発明に従う「飽和ポリエステル類」Cは、未硬化状態
では成分類A),B)およびD)の混合物と相溶性であ
るが成分類A)およびB)の共重合体とは非相溶性であ
るポリエステル類であり、該ポリエステル類は成分B)
と共重合可能な二重結合を含まない。この飽和ポリエス
テル類C)はこの混合物に25℃に添加して後に不透明
性または(光学的顕微鏡下で)はっきり見える相分離が
生じないならそれらはこの意味で成分類A)、B)およ
びD)の混合物と「相溶性」であり、できれば四酸化オ
スミウムを用いる食刻後に電子顕微鏡により混合物A)
+B)+C)の硬化生成物中で二相がはっきり確認でき
るなら該飽和ポリエステル類C)は成分類A)および
B)の共重合体と「非相溶性」である。
好適な飽和ポリエステル類C)は、任意に塩素、臭素ま
たはメチルにより置換されていてもよい炭酸、飽和脂肪
族の、脂環式の、および芳香族のC4−C12−ジカルボ
ン酸類から選択された少なくとも1種の酸および任意に
400までの分子量を有する1種もしくは数種のポリエ
チレン−またはプロピレン−グリコール類と混合されて
いてもよい少なくとも1種の飽和脂肪族のまたは脂環式
のC2−C8−ジオールのエステル化生成物類、すなわち
α,ω−アルカン酸類、例えばアジピン酸、セバシン
酸、ベンゼンジカルボン酸類、例えばフタル酸、イソ−
およびテレ−フタル酸、脂肪族、環式または多環式ジカ
ルボン酸類およびそれらの置換生成物類、例えばテトラ
−およびヘキサ−ヒドロフタル酸、ヘキサクロロエンド
メチレンテトラヒドロフタル酸、およびアルカンジオー
ル類、例えばエチレングリコール、プロパン−1,2−
ジオール、ブタン−1,3−ジオール、エーテル基−含
有ジオール基、例えばジ−、トリ−、テトラ−およびそ
れより高級のポリエチレンおよびプロピレングリコール
類、のエステル化生成物類、である。
飽和ポリエステル類C)はまた、2個より多い反応性基
を含有している多官能性化合物類、例えばトリメリット
酸、トリメシン酸またはピロメリット酸の如き三−およ
び四−塩基性カルボン酸類、並びにトリメチロールエタ
ンおよび−プロパン並びにペンタエリトリットの如き三
−および四−価アルコール類、を用いて分枝鎖状にする
こともできる。もちろんカルボン酸の代わりに、それら
の反応性誘導体類、好適にはそれらの無水物類、を使用
することもできる。さらに、ジカルボン酸の10モル%
までをジイソシアネート、例えばトルイレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、「イソフォ
ロン」ジイソシアネートもしくはジフェニルメタンジイ
ソシアネート、により置換することもでき、またはジオ
ールの10モル%までをビスエポキシド類、例えばビス
フェノール−A−ジグリシジルエーテル類、テトラ−も
しくはヘキサ−ヒドロフタル酸ジグリシジルエステル
類、ビス−(エポキシプロピル)−アニリンなど、によ
り置換することもできる。
上記のイソシアネート類またはエポキシド類の導入を、
鎖延長用予備縮合物に対して使用することもできる。
他の適当な飽和ポリエステル類C)は、例えばヒドロキ
シ酪酸もしくはヒドロキシカプロン酸の如きヒドロキシ
カルボン酸類の縮合により、または対応するラクトン類
の開環重付加により、得られる。
好適な飽和ポリエステル類C)は3〜30の酸価および
800〜10000の、特に1200〜6000の、数
平均分子量n(5000までの分子量は蒸気圧浸透法
により測定され、そしてそれ以上のものはアセトンを溶
媒として使用する膜浸透法により測定された)を有して
いる。
特に好適な飽和ポリエステル類C)は、ジカルボン酸基
が少なくとも70モル%のアジピン酸基からなるもの、
例えばアルキレン/ジアルキレン−モル比が好適には
1:3〜3:1であるようなポリ(エチレン/プロピレ
ン)−およびポリプロピレン−アジペート類、ポリ(エ
チレン/ジエチレン)−フタレート/アジペート類、ポ
リ(プロピレン/ジプロピレン)−アジペート類であ
る。他の好適なポリエステル類C)はエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジ−およびポリ−エチレン
およびプロピレングリコール類のフタル酸およびテレフ
タル酸エステル類並びにそれらの混合物類である。
飽和ポリエステルC)は結晶化しないがA)、B)およ
びC)の重合体が肉眼ですら二相状に見える(「白色効
果」、ドイツ特許明細書1694857参照)ように、
ポリエステル成分類を選択することが推奨される。
好適なポリ酢酸ビニル類D)は、a)少なくとも50重
量%の、一般に少なくとも75重量%の、重合された酢
酸ビニル基およびb)1.2〜25の酸価またはポリ酢
酸ビニルD)を基にして0.1〜2重量%のカルボキシ
ル基に相当する、式CmH2m−1COOH(ここでmは
3〜10の整数を表わす)のエチレン系不飽和モノカル
ボン酸類または式CnH2n−2(COOH)2(ここで
nは2〜20の整数を表わす)のエチレン系不飽和ジカ
ルボン酸類の重合された基を含有している。中性のポリ
酢酸ビニルは、しかし、また成分D)として好ましい。
ポリ酢酸ビニル類D)の製造用に好適な共単量体類の例
は、塩化ビニル、塩化ビニリデン、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、(メタ−)アクリル
アミド、(メタ−)アクリロニトリル、スチレン、エチ
レンおよびプロピレンである。好適なポリ酢酸ビニル類
D)はまた、5重量%までの重合されたエチレン基を有
するエチレン/酢酸ビニル共重合体類である。しかしな
がら、最も好適なポリ酢酸ビニル類D)は非−酸性成分
がポリ酢酸ビニルだけからなるものである。
好適なポリ酢酸ビニル類D)は、0.12〜1.0の、
一般的には0.12〜0.68の、そして特に0.19
〜0.52の、固有粘度(ASTM D1243−58
Tに従う)を有する。
上記のポリ酢酸ビニル類D)は例えばドイツ公告明細書
2104575中に記されている。
本発明に従う成型用組成物類は、成分類A)、C)およ
びD)の成分B)中溶液類を室温またはわずかに高めら
れた温度において攪拌しながら一緒にすることにより最
も容易に製造できる。
早期の未調節ゲル化を防ぐ一般的な重合抑制剤類、例え
ばヒドロキノン、トルヒドロキノン、p−ベンゾキノ
ン、p−ターシャリー−ブチルカテコール、クロラニ
ル、ナフトキノン、銅化合物類またはp−ニトロソジメ
チルアニリン、を本発明に従う成型用組成物の安定化有
効量で加えることができる。
成型用組成物類を成型された化合物類に転化させるため
に、硬化用触媒類、任意の化学的濃化剤類、強化用物質
類、充填剤類並びに可能なら他の助剤類および添加物類
をその中に加える。
例えば一般的な量の過酸化ベンゾイル、過安息香酸ター
シャリー−ブチル、過酸化ターシャリー−ブチル、過酸
化シクロヘキサノン、過オクトン酸ターシャリー−ブチ
ル、アゾイソブチロジニトリル、ヒドロ過酸化クメン、
が硬化用触媒類として適している。
公知の化学的濃化剤類は、周期律表の第2主族の金属類
の酸化物類および水酸化物類、好適にはマグネシウムお
よびカルシウムの酸化物類および水酸化物類、である。
一般的な添加物類は、不活性無機充填剤類、例えば炭酸
カルシウム、珪酸塩類、粘土、チョーク、カーボン、強
化用繊維類、例えば織物物質もしくはマット状であって
もよいグラスファイバー、カーボンファイバー、合成有
機繊維、綿、アスベストまたは金網、有機および無機顔
料類、染料類および型抜き剤類、例えばステアリン酸亜
鉛、紫外線吸収剤類などである。
本発明に従う成型組成物類と重合抑制剤類、ラジカル生
成剤類、化学的濃化剤類および一般的添加物類との混合
は、混練類、溶解器中でまたはシリンダーミル上で実施
できる。
グラスファイバーの代わりにまたはそれに加えて、グラ
スファイバーマットまたはグラスファイバー織物材料を
熱硬化性成型用化合物類の製造用に使用できる。この場
合、硬化させようとする成型用組成物によるグラスファ
イバーマットの含浸は、一般的には密封容器中で1〜1
0日間貯蔵した後に、例えば被覆フィルムを使用して、
行なえる。
化学的濃化剤−含有成型化合物類は約20〜140kp
/cm2の圧力で約120〜160℃において、寸法およ
び形に依るが約0.5〜5分間内で、硬化させることが
でき、非常に良好なLP硬化並びに顕著な表面の滑らか
さを有しそして波のない成型部品類が得られる。
実施例に関する註 無水マレイン酸およびプロピレングリコール−1,2か
ら製造され30の酸価および48のOH価(アセチル
化)を有し、スチレン中のそれの65重量%溶液が20
℃において1100mPa.sの粘度を有している不飽
和ポリエステルを成分Aとして使用した。
スチレンを成分Bとして使用した。
下表にモル組成および特性データが示されている飽和ポ
リエステル類を成分Cとして使用した。
ポリエステルC2はトルイレンジイソシアネート−2,
4を用いて鎖−延長されており、そしてポリエステルC
3はビスフェノール−A−ジグリシジルエーテルを用い
て鎖−延長されていた。全ての生成物類はスチレン中に
70重量%溶解されていた。
7の酸価を有するカルボン酸基−含有ポリ酢酸ビニルが
成分Dとして使用された。成分Dのスチレン中40%溶
液は25℃において5000mPa.sの粘度を有して
いた。
本概念では「樹脂」という語は、A:B:C=41:4
0:19の重量比の成分類A、BおよびC(上記で定義
されている如きもの)の製造したての混合物を意味し、
下記のものをC用に使用した。
実験1:成分C1、 2:成分C2、 3:成分C3。
AおよびCに対する上記の重量データは溶媒を含まない
物質類に関するものである。
樹脂マット(SMC)を上記の組成に従い製造し、そし
てこれらを5日間の熟成後に40cmの幅を有する2mmの
厚さの四角の板に成型した。この板の裏側に厚さが2mm
で高さが9mmのリブを付け、該部品の表側を研磨した。
圧縮中の部品の温度は裏側で140℃であり、そして表
側で145℃であった。重合収縮率(冷たい部品に関す
る冷たい部分、端に沿って測定した)並びに表面の滑ら
かさおよび光沢(可視的なもの)を評価した。
結果(負の収縮率の値は重合中の伸びを表わす) 実験1:収縮率−0.1%:リブ上の可視的な沈下点な
し;実質的に波のない表面;高い光沢。
実験2:収縮率−0.02%;リブ上の可視的な沈下点
なし;波のない表面;高い光沢。
実験3:収縮率−0.02%;リブ上の可視的な沈下点
なし;広く波のない表面;良好ないし満足のいく光沢。
実施例2 「樹脂」と記されている成分を樹脂マットの製造前に3
5℃で4時間貯蔵したこと以外は実験例1を繰り返し
た。圧縮された板を評価すると下記の結果が得られた。
実験1:収縮率+0.03%;リブ上に明らかに可視的
な沈下点;波状の表面;劣悪な光沢。
実験2:収縮率+0.03%;リブ上の広い沈下点;明
らかに波状の表面;劣悪な光沢。
実験3:収縮率+0.03%;リブ上の広い沈下点;強
い波状の表面;劣悪な光沢。
実施例3 「樹脂」と記されている成分に10重量%の成分D(上
記の註中に定義されている)の40%スチレン溶液を加
えたこと以外は実施例1および2中の実験を繰り返し
た。
板を評価すると下記の結果が得られた。
実験1:収縮率−0.01〜−0.02%;リブ上に可
視的な沈下点なし;実質的に波のない表面;高い光沢。
実験2:収縮率−0.02%;リブ上に可視的な沈下点
なし;波のない表面;高い光沢。
実験3:収縮率0.01〜−0.02%;リブ上に可視
的な沈下点なし;実質的に波のない表面;高い光沢。
これらの結果は、樹脂マットの製造用に使用された樹脂
成分が製造したてであるかまたは35℃で4週間貯蔵し
たかには依存していなかった。製造したてのおよび貯蔵
された樹脂の板類は可視的には再現できるほど区別する
ことができなかった。
実施例4 実施例3で使用されたポリ酢酸ビニルの5重量%または
20重量%溶液を「樹脂」と記されている成分に加えた
こと以外は実施例2中の実験2を繰り返した。35℃で
4週間貯蔵された樹脂を使用することにより圧縮された
板を評価すると下記の結果が得られた。
5%ポリ酢酸ビニル溶液を用いる実験:収縮率+0.0
2%;リブ上にわずかな沈下点;わずかに波状の表面;
充分な光沢。
20%ポリ酢酸ビニル溶液を用いる実験:収縮率、0.
1%まで測定不能;リブ上に可視的な沈下点なし;でこ
ぼこの表面。
実施例5 実施例1に示されている組成を使用してシート成型用化
合物を製造したが、「樹脂」という記載は重量比A:
B:D=46:46:4(AおよびDに関する重量デー
タは溶媒を含まない物質に関している)である成分A,
BおよびDの製造したての混合物を表わしている。製造
したての樹脂から製造されたシート成型用化合物を圧縮
すると、+0.16%の収縮率、リブ上の非常に顕著な
沈下点、強い波状の表面および劣った光沢を有する板が
生じた。
参考例 「樹脂」と記されている成分に10重量%のセルロース
エステルの40%スチレン溶液を加えたこと以外は実施
例2中の実験2を繰り返した。使用したセルロースエス
テルは下記の特性データを有していた:溶液粘度−ヘプ
ラー落下球粘度計中で測定、DIN53015、23
℃、アセトン/エタノール(9:1)中20%溶液−1
100mPa.s;OH−価40;アセチル含有量14
%、ブチリル含有量37%;融点範囲、170〜190
℃。
板を評価すると下記の結果が得られた。
製造したての樹脂を用いる実験:収縮率−0.30%;
リブ上に可視的な沈下点なし;実質的に波のない表面;
満足のいく光沢。
35℃で4週間貯蔵された樹脂を用いる実験:収縮率
0.00〜0.02%;リブ上に可視的な沈下点なし;
実質的に波のない表面;満足のいく光沢。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)20〜70重量%のα,β−エチレン
    系不飽和ポリエステル、 B)20〜70重量%の、A)と共重合可能なビニルお
    よび/またはビニリデン化合物、 C)8〜29重量%の、 炭酸、飽和脂肪族の、脂環式の、および芳香族のC4
    12−ジカルボン酸類から選択された少なくとも1種の
    酸および少なくとも1種の飽和脂肪族のまたは脂環式の
    2−C8−ジオールからのエステル化合物である800
    〜10000の分子量(n)を有する飽和ポリエステ
    ル、 および D)2〜6重量%の、成分類A)〜C)と相溶性のポリ
    酢酸ビニルホモ−または共重合体からなり、上記の百分
    率は各場合とも成分類A)〜D)の合計に関するもので
    あることを特徴とする低収縮率の硬化性成型用組成物。
  2. 【請求項2】12〜22重量%の成分C)を含有してい
    る、特許請求の範囲第1項記載の成型用組成物。
  3. 【請求項3】飽和ポリエステルC)が1200〜600
    0の分子量を有する、特許請求の範囲第1〜2項のいず
    れかに記載の成型用組成物。
  4. 【請求項4】ポリ酢酸ビニルD)が0.1〜2.0重量
    %のカルボキシル基を有するポリ酢酸ビニルである、特
    許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の成型用組成
    物。
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