JPH06118105A - 体積抵抗の連続測定方法とその装置 - Google Patents

体積抵抗の連続測定方法とその装置

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JPH06118105A
JPH06118105A JP4263814A JP26381492A JPH06118105A JP H06118105 A JPH06118105 A JP H06118105A JP 4263814 A JP4263814 A JP 4263814A JP 26381492 A JP26381492 A JP 26381492A JP H06118105 A JPH06118105 A JP H06118105A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定子と被測定物表面の接触抵抗の影響を無
くして精密な体積抵抗値を連続的に測定する。 【構成】 測定子1を測定子ホルダ2に回動自在に取り
付け、板バネ3と重り4で被測定物表面に一定の荷重を
もって線または点接触で弾圧させる。測定子1と被測定
物5の表面に倣って相対的に移動せてその抵抗値を連続
的に測定する。 【効果】 接触面積が小さいため、また被測定物の表面
に倣って追従するため、接触抵抗の影響が測定値に及ば
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的な表面を持つ平
板状あるいは円筒状の被測定物、特に静電複写機等の帯
電ロール、帯電ベルト、あるいは現像ロール、その他の
導電体、半導電体の体積抵抗の分布を連続的に測定する
ための体積抵抗の連続測定方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の被測定物の体積固有抵抗、ある
いは表面抵抗などの微小抵抗を測定する方法は、JIS
規格(C2318−1975)で定められた方法が知ら
れている。図10はJIS規格による体積固有抵抗率の
測定方法を説明する(a)模式図(b)概念図であっ
て、101は被測定物、102は導電ペーストあるいは
金属箔からなる上部電極、103は金属基材、104は
マスキングテープ、105はガード電極である。
【0003】上記の測定方法は、(a)に示したよう
に、被測定物101の表面に一定面積(例えば、1cm
2 ×1cm2 )の導電性のペーストを塗布,乾燥し、あ
るいは金属を蒸着して測定電圧印加用の上部電極102
を形成し、この上部電極102の回りにガード電極10
5を設け、また被測定物の裏面に上記上部電極と同様に
して設けた金属基材103を設ける。
【0004】(b)に示したように上部電極102と下
部電極103との間に直流電圧を印加し、流れる電流を
検出することにより、当該被測定物の体積固有抵抗を測
定するものである。図11は上記JIS規格の抵抗測定
方法を利用した電子複写機の現像スリーブの体積抵抗測
定方法を説明する(a)模式図、(b)概念図であっ
て、1010は感光体ドラム、1011は半導電性樹脂
層、1021は上部電極、1031は下部電極とする金
属スリーブ、1051はガード電極である。
【0005】同図において、被測定物である感光体ドラ
ム1010は金属スリーブ1031の表面に半導電性樹
脂層1011を被着してなる。この半導電性樹脂層10
11に上部電極1021とガード電極1051を被着
し、金属スリーブ1031との間に10〜160Vの直
流電圧を印加して、その流れる電流値を計測することに
よって感光体ドラム1010の体積抵抗値を測定する。
【0006】以上の測定方法は、何れも被測定物と測定
電極の接触抵抗を最小限に抑え、測定値の信頼性を向上
させることを目的としている。図12はJIS規格を利
用した測定方法の工数削減を目的として改善した従来の
抵抗測定方法を説明する模式図であって、1010は現
像スリーブ、1011は半導電性樹脂層、1031は金
属スリーブ、1061は導電性テープ、1071は導電
性ゴム、1081はホルダーである。
【0007】同図においては、前記従来例における導電
性ペーストの代替えとしてホルダー1081に取り付け
た導電性ゴム1071を被測定物である感光体ドラム1
010の半導電性樹脂層1011に直接押し付け、この
導電性ゴム1071を上部電極とする方法、あるいは導
電性テープを被測定物に貼り付けてこれを上部電極とす
ることで、測定子である上部電極と被測定物である感光
体ドラムの半導電性樹脂層1011との間の接触抵抗を
低減しようとするものである。
【0008】上記各測定方法における接触抵抗の影響を
無くして正確な表面抵抗を測定する方法として、四探針
法(四端子法)と称する抵抗測定法が知られている。こ
の四探針法は被想定物と測定子との間の接触抵抗のみな
らず、測定系のリード線やコネクタ部の抵抗分が測定値
に入り込まないという特徴を有する方法で被測定物の表
面抵抗を精密に測定できるものである。
【0009】図13は四探針法による抵抗測定の説明図
であって、(a)は測定方法の概念図、(b)は四探針
の模式図であり、1201は被測定物、1202〜12
05は探針である。同図において、4探針電極を被測定
物の表面に接触させ、その両外側の2つの電極1202
と1203との間に電流を流し、距離dだけ離れた内側
の2つの電極1204と1205との間の電圧降下を計
測することによって被測定物1201の表面抵抗を測定
するものである。
【0010】なお、この四探針法については、M.Ya
mashita;Jpn.J.Appl.Phys.2
5 563(1986)等に開示がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、被測定物に導電ペーストを塗布したり、金属膜を
蒸着するなどの処理を必要とするために、測定後の導電
ペースト除去剤の適用、あるいは金属蒸着剥離作業等に
よって被測定物の表面を変質あるいは損傷させてしま
い、結果的に被測定物の破壊測定としてしまうという問
題がある。
【0012】また、導電性ゴムや導電テープを使用した
場合は、接触圧力,接触面積等がばらつき測定値が安定
しない問題がある。このように、JIS規格を利用する
抵抗測定方法、導電ゴムや導電テープを用いる測定方法
のいずれも微小面積の抵抗値を精密に測定することは非
常に困難であり、測定対象が微小面積となるに従って測
定値の信頼性が低下するという問題がある。
【0013】また、接触抵抗等の影響を無くして精密な
抵抗測定が可能な四探針法でも、ロール状の被測定物の
円周,あるいはシート状の被測定物の表面を連続して測
定することは非常に困難である。本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解消して円筒状あるいはシート状の
被測定物の体積抵抗を正確に、かつ連続して測定するこ
とのできる体積抵抗の連続測定方法とその装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測定物と測
定子の接触抵抗を緩和する導電ペースト等を使用するこ
となく、かつ連続的に測定を行うために、測定子の被測
定物との接触部を点または線状とし、測定接触面積をで
きるだけ微小とし、また一定の測定荷重を測定子に印加
し、さらに測定電極の機構を転がり機構として被測定物
の表面の傾斜に追従する構成とした測定子を用いること
により上記接触抵抗を最小限に抑えて連続測定を可能と
したものである。
【0015】すなわち、図1,図2に示したように、本
発明は、連続的な表面を持つ被測定物の表面抵抗の分布
を連続的に測定するための体積抵抗の連続測定方法にお
いて、前記被測定物5の表面に1次元で接触して前記被
測定物5に対して相対的に回転移動する測定子1を用い
て前記被測定物5の表面抵抗を連続的に測定することを
特徴とする。
【0016】また、本発明は、前記測定子1と前記被測
定物5との間に一定の荷重を付加しながら前記被測定物
5に対して相対的に移動させることを特徴とする。さら
に、本発明は、前記測定子1を前記被測定物5の表面に
倣って上下動させつつ前記被測定物に対して相対的に移
動させつつ、あるいは前記被測定物の表面に倣って左右
に揺動させつつ、もしくは前記被測定物の表面に倣って
上下左右に揺動させつつ前記被測定物に対して相対的に
移動させることを特徴とする。
【0017】そして、本発明は、連続的な表面を持つ被
測定物の体積抵抗の分布を連続的に測定するための体積
抵抗の連続測定装置において、前記被測定物5の表面に
1次元で接触する転がり電極からなる測定子1と、この
測定子1を前記被測定物5の表面に対して相対的に回転
移動させる移動機構6と、前記測定子1と前記被測定物
5との間に一定の荷重を付加する重り4と、前記測定子
1を前記被測定物5の表面に倣って上下に揺動させる測
定子揺動機構7と、前記測定子を前記被測定物5の表面
に倣って左右に動揺させる測定子首振り機構8とを有す
ることを特徴とする。
【0018】
【作用】上記本発明の構成において、測定電極となる測
定子の形状が円筒形状または球形状としたために、被測
定物の表面との接触が線接触または点接触となり、接触
面積が小さくなる。そのため、接触抵抗が極めて小さく
なって測定値に対する影響が無視できる程度となって測
定精度が向上する。
【0019】図1は本発明の体積抵抗測定方法の説明図
であって、(a)は被測定物と測定子の相対位置関係を
側面から見た図、(b)は(a)を移動方向A側から見
た図であり、1は測定電極である測定子、2は測定子ホ
ルダ、3は板バネ、4は重り、5は被測定物、6は移動
機構、7は測定子揺動機構、8は測定子首振り機構であ
る。
【0020】測定子1は測定子ホルダ2に測定子揺動機
構7を介して結合され、移動機構6によって被測定物5
に対して相対的に移動される。また、測定子1は板バネ
3により矢印B方向に弾性力で付勢されていると共に、
被測定物5に対して重り4で一定の荷重が印加されてい
る。なお、被測定物5は、金属層に上に半導電性層を被
着してなり、この金属層を一方の電極である測定子1に
対する他方の電極として両者間に直流電圧を印加し、流
れる電流を測定して上記半導電性層の体積抵抗値を測定
する。
【0021】測定子1は板バネ3で矢印B方向に付勢さ
れ、かつ重り4の荷重が印加されており、被測定物5の
表面状を移動機構6によって矢印A方向に移動すると
き、揺動機構7が当該被測定物の表面の形状に倣って当
該測定子1が矢印Cに示す揺動をすることにより、接触
圧力が一定となるように構成されている。図2は測定子
の首振り機構の説明図であって、1は測定子、1−11
はベアリングスリーブ、1−12はボールベアリング、
1−2は主軸、1−3は固定ボルト、1−4は球形部で
ある。
【0022】測定子1は主軸1−2に形成した球形部1
−4にベアリングスリーブ1−11を内接させて支持さ
れており、同図の矢印E方向また図1の(b)の矢印D
方向に首振り動作可能に構成されている。すなわち、測
定電極である測定子1が図1に示した様な円筒形状の場
合、図2に示したように、測定子の接触面が被測定物の
形状に倣う首振り構造としたことで、被測定物5のセッ
ト位置ズレや被測定物の表面の面うねり等により測定子
との接触面積が不安定となるのを防止できる。
【0023】また、測定子に分銅(重り4)による一定
荷重を印加することで、さらに板バネ3の作用によっ
て、接触圧(測定圧力)が一定となり、測定中プローブ
が弾んだり接触面に隙間が発生するのを防止できる。測
定子は上記のような円筒形に限らず、球形の接触面を持
つ電極とし、被測定物上を転がし移動させることで、被
測定物との接触が円滑となり、被測定物との摩擦や被測
定物の傷等発生が防止され、連続かつ安定した抵抗値を
計測することが可能となる。
【0024】なお、被測定物が柔らかい、摩擦係数が高
い、あるいは傷が付き易い材質でなる場合は、測定子と
して上記の,所謂転がり電極を用いるが、摩擦係数が低
く、比較的硬く、あるいは傷つき難い材質からなるもの
では、図3に示した測定電極11あるいは測定電極12
のように、被測定物との接触点が曲率をもった流面形の
接触面とした測定子を用いることもできる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図4は本発明による体積抵抗の連続
測定装置の第1実施例の構成を説明する概略斜視図であ
って、1は測定子、2は測定子ホルダ、3は板バネ、4
は重り、5はワーク(被測定物)、6はフランジ、7は
テールエンドスライド、8はチャックスピンドル、9は
DCサーボモータ、10はタイミングベルト、11はX
軸ステージ、12はX軸DCサーボモータ、13はZ軸
ステージである。
【0026】本実施例における被測定物(ワーク)5は
円筒形の金属スリーブに半導電性樹脂層を被着した感光
体ドラムであり、このワーク5をフランジ6,6で両端
から押さえ、チャックスピンドル8とテールエンドスラ
イド7で回転可能にセットする。セットされたワーク5
にはDCサーボモータ9の回転がタイミングベルト10
を介して伝達される。
【0027】一方、測定子1は測定子ホルダ2でZ軸ス
テージ13に支持され、X軸ステージ11に搭載され
る。測定子1を支持したZ軸ステージ13はX軸ステー
ジ11上をX軸DCサーボモータ12によって上記ワー
ク5の軸方向(X軸方向)に移動するように構成され
る。測定は、ワーク5をセット後に、測定子1をこのワ
ーク5の測定開始表面に接触させて位置ずけ、DCサー
ボモータ9を駆動することでワークの円周に沿った表面
の抵抗値を測定する。また、これと共にX軸サーボモー
タ12を駆動することによって、ワーク5の複数円周部
表面を順次連続測定し、あるいはワーク表面をスパイラ
ル状にカバーしながら測定する。
【0028】図5は円筒状の被測定物の体積抵抗値を円
筒転がり電極で構成した測定子で連続測定する前記図4
の要部説明図であって、被測定物(ワーク)5は(a)
に示すように金属スリーブ51の表面に半導電性樹脂5
2を被覆したロール形状(円筒形状)をなしており、こ
の円筒の端部をフランジ6に連結されたモータにより一
定速度で回転をすると共に、X軸ステージ11上に測定
子ホルダー2で保持された測定子1を上記ワーク5の表
面に接触させて連続測定するものである。
【0029】同図(b)は本実施例による測定結果と従
来のJIS法を用いた測定結果を比較して示す表面抵抗
測定曲線である。同図に示されたように、本実施例によ
る測定が精度良く実行できるのに較べて従来の測定では
極めて大まかな測定しか得られず、微少区域の抵抗値の
分布を測定することができない。これに対して、本実施
例によればワーク表面の体積抵抗値の分布を連続的にか
つ正確に測定することが可能となる。
【0030】なお、ワーク5の回転数は円筒の外径、す
なわち周長と所望する測定分解能とに応じ変化させる。
図6は本実施例の抵抗測定装置を用いた体積抵抗測定シ
ステムの1例を説明するシステム構成図であって、図5
と同一符号は同一部分に対応し、14は微小電流計、1
5はパーソナルコンピュータ、16は記録計、17はプ
リンタである。
【0031】同図において、微小電流計14のDC電源
の陽極を測定子1へ、金属スリーブ51をDC電源の陰
極につなぎ、DC電源から一定の電圧を印加し、その時
の電流値を、記録計16或いはパーソナルコンピュータ
5に入力しグラフ処理或いは計算処理を行い、画面表示
やプリンタ17に出力することによりワーク5の抵抗値
を計測する。
【0032】すなわち、測定子1から得られる抵抗値の
変化は微小電流計14で電流値の変化として検出され、
この微小電流計14の電流変化検出信号をパーソナルコ
ンピュータ15に入力する。抵抗値の最大入力数は毎分
1200データで、被測定物であるワーク5の外径25
φの円筒の回転数は毎分1回転とすると、測定分解能は
65μmとなる。この装置により、感光体ドラム等の微
小領域に於ける抵抗値と抵抗値均一性の評価ができる。
【0033】図7は本発明による体積抵抗の連続測定装
置の他の例の説明図であって、(a)は被測定物(ワー
ク)と測定子1の相互移動配置図、(b)は本実施例に
よる測定結果と従来のJIS法を用いた測定結果を比較
して示す体積抵抗測定曲線である。本例は、円筒状の被
測定物の軸方向に沿った表面の抵抗値を計測するように
したものである。
【0034】同図に示したように、前記図4に示した転
がり電極でなる測定子1を保持する測定子ホルダ2を被
測定物(ワーク)の軸方向に向けて設置する。ワーク5
は回転させず、X軸ステージ11上に搭載されたZ軸ス
テージ12を一定速度でワーク5の軸方向に沿って走査
させることで軸方向の抵抗値が計測できる。この時のX
軸ステージの送り速度は、前記実施例と同様に、要求測
定分解能に応じ送り速度を選択する。例えば、送り速度
毎分60mmで、パーソナルコンピュータ15の入力処
理時間が毎分1200データの場合、測定分解能は、5
0μmである。
【0035】同図(b)に示した測定結果から分かるよ
うに、従来技術による測定では精密な計測ができないの
に較べて、本例によれば極めて精密にワーク5の体積抵
抗を測定することが可能となる。この測定により、抵抗
均一性を微小範囲で連続計測できる。図8は本発明によ
る体積抵抗の連続測定装置の第2実施例の説明図であっ
て、測定子として球状転がり電極を用いたてワークの体
積抵抗値を連続的に測定するように構成したものであ
る。
【0036】同図において、前記実施例と同一符号は同
一部分に対応し、1は球状転がり電極1−1から構成し
た測定子である。この実施例で使用する測定電極は球状
のものを使用しており、前記の円筒形状の測定電極では
1軸方向のみ走査形式であったものを球状電極とするこ
とで、ロール形状すなわち円筒状の測定物の体積抵抗値
を連続測定する時はスパイラル状等に走査させることが
可能である。
【0037】例えば、ワーク5を1rpmで回転させつ
つ、測定子1を構成する球状転がり電極1−1を軸方向
に1mm/secで移動させることにより、ワーク表面
をスパイラル状に全面走査することができる。なお、測
定電極は必ずしも被測定物より小さくなければならない
という訳ではなく、被測定物の製造法によっては、軸方
向の抵抗値は均一な場合もあり、ロール回転方向の抵抗
値の均一性を評価できれば良い場合も発生する。
【0038】図9は本発明による体積抵抗の連続測定装
置の第3実施例の説明図であって、1−5は測定子とな
る円筒状転がり電極である。同図に示すように、ワーク
の軸方向表面と線接触する大きな円筒状の転がり電極を
測定子とすることにより、ワークの半導電性層52の回
転方向の体積抵抗を連続して測定することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微小面積の体積抵抗値を連続計測でき、抵抗値の均一性
が評価できる。被測定物と接触する測定子として、転が
り電極を使用することにより安定した接触面積が得ら
れ、また被測定物の表面に傷を付けるようなことがな
い。
【0040】そして、従来技術のように、被測定物の表
面に金属蒸着やペースト等の塗布を行う必要がなく、そ
の除去に伴う被測定物表面に対する変質や傷の発生をも
たらすという問題を完全に回避して精密な表面抵抗値の
測定が可能であるため、被測定物を非破壊で測定するこ
とができる。また、パーソナルコンピュータ等の情報処
理装置を利用することで、連続的かつ自動的な表面抵抗
値の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の体積抵抗測定方法の説明図であっ
て、(a)は被測定物と測定子の相対位置関係を側面か
ら見た図、(b)は(a)を移動方向A側から見た図で
ある。
【図2】 測定子の首振り機構の説明図である。
【図3】 被測定物との接触点が曲率をもった流面形の
接触面とした測定子の説明図である。
【図4】 本発明による体積抵抗の連続測定装置の第1
実施例の構成を説明する概略斜視図である。
【図5】 円筒状の被測定物の体積抵抗値を円筒転がり
電極で構成した測定子で連続測定する前記図4の要部説
明図である。
【図6】 本発明の実施例による体積抵抗測定装置を用
いた表面抵抗測定システムの1例を説明するシステム構
成図である。
【図7】 本発明による体積抵抗の連続測定装置の他の
例の説明図であって、(a)は被測定物(ワーク)と測
定子の相互移動配置図、(b)は本実施例による測定結
果と従来のJIS法を用いた測定結果を比較して示す体
積抵抗測定曲線である。
【図8】 本発明による表面抵抗の連続測定装置の第2
実施例の説明図であって、測定子として球状転がり電極
を用いたてワークの体積抵抗値を連続的に測定するよう
に構成したものである。
【図9】 本発明による体積抵抗の連続測定装置の第3
実施例の説明図である。
【図10】 JIS規格による体積固有抵抗率の測定方
法を説明する(a)模式図(b)概念図である。
【図11】 JIS規格の抵抗測定方法を利用した電子
複写機の感光体ドラムの体積抵抗測定方法を説明する
(a)模式図、(b)概念図である。
【図12】 JIS規格を利用した測定方法の工数削減
を目的として改善した従来の抵抗測定方法を説明する模
式図である。
【図13】 四探針法による抵抗測定の説明図であっ
て、(a)は測定方法の概念図、(b)は四探針の模式
図である。
【符号の説明】
1・・・・測定子、2・・・・測定子ホルダ、3・・・
・板バネ、4・・・・重り、5・・・・ワーク(被測定
物)、6・・・・フランジ、7・・・・テールエンドス
ライド、8・・・・チャックスピンドル、9・・・・D
Cサーボモータ、10・・・・タイミングベルト、11
・・・・X軸ステージ、12・・・・X軸DCサーボモ
ータ、13・・・・Z軸ステージ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的な表面を持つ被測定物の体積抵抗
    の分布を連続的に測定するための体積抵抗の連続測定方
    法において、 前記被測定物の表面に1次元で接触して前記被測定物に
    対して相対的に回転移動する測定子を用いて前記被測定
    物の体積抵抗の分布を連続的に測定することを特徴とす
    る体積抵抗の連続測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記測定子と前記被
    測定物との間に一定の荷重を付加しながら前記被測定物
    に対して相対的に移動させることを特徴とする体積抵抗
    の連続測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記測定子
    を前記被測定物の表面に倣って上下動させつつ前記被測
    定物に対して相対的に移動させることを特徴とする体積
    抵抗の連続測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、前記測
    定子を前記被測定物の表面に倣って左右に揺動させつつ
    前記被測定物に対して相対的に移動させることを特徴と
    する体積抵抗の連続測定方法。
  5. 【請求項5】 連続的な表面を持つ被測定物の表面抵抗
    の分布を連続的に測定するための体積抵抗の連続測定装
    置において、 前記被測定物の表面に1次元で接触する転がり電極から
    なる測定子と、この測定子を前記被測定物の表面に対し
    て相対的に回転移動させる移動機構と、前記測定子と前
    記被測定物との間に一定の荷重を付加する重りと、前記
    測定子を前記被測定物の表面に倣って上下に揺動させる
    測定子揺動機構と、前記測定子を前記被測定物の表面に
    倣って左右に動揺させる測定子首振り機構とを有するこ
    とを特徴とする体積抵抗の連続測定装置。
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