JPH06117430A - メタルコートロール - Google Patents

メタルコートロール

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JPH06117430A
JPH06117430A JP26485292A JP26485292A JPH06117430A JP H06117430 A JPH06117430 A JP H06117430A JP 26485292 A JP26485292 A JP 26485292A JP 26485292 A JP26485292 A JP 26485292A JP H06117430 A JPH06117430 A JP H06117430A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で慣性が小さく且つ高い剛性を有するロ
ール、特にフィルム、紙、箔等の製造工程に使用される
搬送ロール、ダンサーロール、計測ロール、糊付けロー
ル、ラミネーティングロール等として適したロールに関
し、クロムメッキ時のロール端部での発熱を低減するこ
とにより、煩雑な作業や長時間のメッキ処理を必要とせ
ず、高い生産性と高品質を確保できるように構造を改良
したメタルコートロールを提供する。 【構成】 炭素繊維強化プラスチック製の円筒状ロール
芯体の両端内部に、ロール回転軸を有する金属製端部材
が挿入・接合されており、且つ実質的にロール全長にわ
たってロール外周面が金属メッキ皮膜で被覆されている
メタルコートロールにおいて、上記金属製端部材の少な
くとも一つが、その外周面に、上記金属メッキ皮膜の内
周面と直接接触した部分を有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で慣性が小さく且
つ高い剛性を有するロールに関し、特にフィルム、紙、
箔等の製造工程に使用される搬送ロール、ダンサーロー
ル、計測ロール、糊付けロール、ラミネーティングロー
ル等として適したロールに関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、フィルム、紙、箔等の製造工
程で用いられる上記のような各種のロールは、鋼、アル
ミニウム等の金属製のものがほとんどであった。しか
し、これら金属製ロールは重量が重く、しかも慣性モー
メントも大きいため、フィルム、紙、箔等の加工工程に
おいて被処理物に対する追従性が悪く、被処理物に擦り
傷等を発生させたり、起動・停止に長時間を要する等の
欠点があった。
【0003】近年、上記金属製ロールによる問題を解消
するため、金属よりも軽量、低慣性で且つ比弾性率(剛
性)の高い炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用
いた、いわゆるコンポジットロールが開発され、業界で
高い評価を受け盛んに用いられるようになった。コンポ
ジットロールを使用することにより、フィルム、紙、箔
等の加工工程において大幅なスピードアップが可能にな
るばかりでなく、製品の品質も向上した。そして、この
ようにコンポジットロールの効果、有用性が一般に認知
されるようになるとともに、コンポジットロールを大型
のロールにも適用する要望が高まってきた。
【0004】コンポジットロールを上記用途に用いるた
めには、ロールの外周面に良好な平滑性と高い耐久性を
付与するために、電解メッキによるクロムメッキ(硬質
クロムメッキ)が施される。しかし、コンポジットロー
ルを大型ロールに適用するとその製造に際して、特に電
解クロムメッキ時に下記の問題があることが分かった。
【0005】図1を参照して、従来のコンポジットロー
ルの製造手順を具体的に説明する。なお、同図(b)は
同図(a)のMの部分を拡大して示したものである。コ
ンポジットロール10は、炭素繊維強化プラスチック
(CFRP)製の円筒状ロール芯体11の両端内部に、
ロール回転軸12Aを有する金属製端部材(ヘッダー)
12が挿入・接合されており、且つ実質的にロール全長
にわたってロール外周面が金属メッキ皮膜13で被覆さ
れている構造を有し、通称としてメタルコートロールと
呼ばれている。金属メッキ皮膜13は、CFRP11の
表面に導電処理層14を形成した上に、通常は銅メッキ
層15を形成し、その上にクロムメッキ層16を形成す
る。また場合によっては、銅メッキ層15の上に更にニ
ッケルメッキ(図示せず)を行ってから、クロムメッキ
16を行う。
【0006】電解クロムメッキを行う際、被メッキ面と
なるロール外周面へのメッキ電流の供給はロール端のヘ
ッダー部12にあるロール軸12Aに電極を装着して行
い、ロール外周面の主要部に均一なメッキ層が形成され
るようにする。ロール軸12Aから供給されたメッキ電
流Cは、図1(b)に矢印で示したようにヘッダー12
内を通りCFRP11、導電処理層14、銅メッキ層1
5を介してクロム電着部16に供給される。
【0007】CFRP11自体は導電性があるとはい
え、CFRP11と銅メッキ層15との密着性は必ずし
も良くないので両者の界面で電気抵抗が大きくなるた
め、ロールが大型化しメッキ電流が大きくなるとメッキ
実施中に上記界面でかなりの発熱があり、ヘッダー部に
メッキ不良等が発生することがあった。その対策とし
て、クロムメッキ時のメッキ治具をコンポジットロール
専用の特殊なものを用い、メッキ電流も従来の金属ロー
ルのクロムメッキ時の電流に比べて少ない電流値とする
等の工夫を行っていた。そのため、メッキ作業が煩雑に
なるばかりでなく、メッキに長時間を要し、しかもメッ
キ品質が不安定になり生産性も低下するという問題があ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、クロムメッ
キ時のロール端部での発熱を低減することにより、煩雑
な作業や長時間のメッキ処理を必要とせず、高い生産性
と高品質を確保できるように構造を改良したメタルコー
トロールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のメタルコートロールは、炭素繊維強化プ
ラスチック製の円筒状ロール芯体の両端内部に、ロール
回転軸を有する金属製端部材が挿入・接合されており、
且つ実質的にロール全長にわたってロール外周面が金属
メッキ皮膜で被覆されているメタルコートロールにおい
て、上記金属製端部材の少なくとも一つが、その外周面
に、上記金属メッキ皮膜の内周面と直接接触した部分を
有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のメタルコートロールは、金属製端部材
(ヘッダー)の少なくとも一つが、その外周面に、金属
メッキ皮膜の内周面と直接接触した部分を有するので、
従来のようにCFRPと金属層(例えば銅メッキ層)と
の界面すなわち高抵抗部を介さず、導電性の良い金属部
分のみを介して電着部へメッキ電流を供給することがで
きるため、従来CFRP/金属界面での高抵抗により発
生したような発熱を生ずることなく、クロムメッキを行
うことができる。
【0011】本発明は、ロール端部に電極を装着してロ
ール外周面の金属皮膜を電解メッキにより形成する構造
のコンポジットロールあるいはメタルコートロールであ
れば、どのようなロールに適用しても効果があるが、特
に金属メッキ皮膜の最外層として電解クロムメッキを行
う場合は、従来構造での発熱が大きいので本発明の効果
が顕著に現れる。
【0012】最外層としてクロムメッキ層を形成する場
合、一般的な金属メッキ皮膜の構造は、最内層から順に
ニッケルメッキ層、銅メッキ層およびクロムメッキ層ま
たは最内層から順に銅メッキ層およびクロムメッキ層か
ら成る。また、金属製端部材の外周部をニッケル製また
は銅製のリングで作製しておけば、クロムメッキの下地
としての銅メッキまたはニッケルメッキと銅メッキを省
略することができる。
【0013】一般に、炭素繊維強化プラスチック製円筒
状ロール芯体は、その外周面を特公平3−12541号
公報に記載されているように導電処理した上に金属メッ
キを行うと良好なメッキ処理を行う上で有利である。以
下に、実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
【0014】
【実施例】
〔実施例1〕本発明により、ロール面長さ3500m
m、ロール全長3960mm、外径220mm、内径2
00mmで、ロール面がハードクロムメッキされたロー
ルを製作した。得られたロール構造を図2に示す。同図
(b)は同図(a)の部分Mを拡大して示したものであ
る。
【0015】図2(a)において、本発明のメタルコー
トロールあるいはコンポジットロール20は、炭素繊維
強化プラスチック製の円筒状ロール芯体21の両端内部
に、ロール回転軸22Aを有する金属製端部材22が挿
入・接合されており(22Cの部分)、且つ実質的にロ
ール全長にわたってロール外周面が金属メッキ皮膜23
で被覆されている構造において、上記金属製端部材22
の少なくとも一つが(図示の例では両方共に)、その外
周面に、上記金属メッキ皮膜23の内周面と直接接触し
た部分22Bを有する。
【0016】図2(a)および図2(b)を参照してメ
タルコートロール20の製造手順を以下に説明する。
【0017】〔炭素繊維強化プラスチック(CFRP)
芯体の作製〕CFRP芯体21は、フィラメントワイン
ディング成形により成形した。用いた炭素繊維は、繊維
弾性率40Ton/mm2 の三菱レイヨン製「パイロフ
ィル」(登録商標)HRX40を用いた。マトリックス
樹脂はエポキシ樹脂を用いた。芯体21は硬化後にマン
ドレルから脱型し、長さ3450mmに切断した。
【0018】〔金属製端部材(ヘッダー)の作製〕ヘッ
ダー部22として、先ずアルミニウム材料を機械加工に
より外径219mm(ロール端面寄りの部分22B)お
よび199mm(ロール内部寄りの部分22C)の段付
きに仕上げた。次に、外周面のうちロール端面寄りの部
分22Bに厚さ0.03mmの電気ニッケルメッキ27
を施した。
【0019】〔CFRP芯体とヘッダーの接合〕このヘ
ッダー22のロール内部寄りの部分22CをCFRP芯
体21の両端に挿入し接着剤で接合した。これにより、
ヘッダー部22のロール端面寄りの部分22Bの外周面
はCFRP芯体21の両端から露出した状態になってい
る。
【0020】〔CFRP芯体の外径研磨および導電処
理〕このようにCFRP芯体21の両端にヘッダー22
を接合した状態で、円筒研磨機によりCFRP芯体21
の外径を219.2mmに研磨仕上げした後、銀粉体を
配合したエポキシ樹脂の導電樹脂を塗布硬化せしめて銅
メッキのための下地処理(導電処理)24を施した。
【0021】〔電気銅メッキおよび外周研磨〕CFRP
芯体21と両端のヘッダー部22とから成るロール外周
面全長に電気銅メッキ25を施した後、外径を研磨して
219.94mmに仕上げた。これによりロール外周は
全面研磨仕上げされた銅メッキ面となっている。
【0022】〔電気クロムメッキ〕研磨仕上げされたロ
ール外周銅メッキ層25の上に、電気クロムメッキ26
を施した後、最終仕上げ研磨を行い、外周全面が均一に
クロムメッキ皮膜26で被覆されたメタルコートロール
を得た。この電気クロムメッキは、金属製ロールのメッ
キ時に用いたものと同一のメッキ治具を用い、メッキ電
流密度25A/dm2 、全メッキ電流約6000A共に
非常に大きい値で行った。クロムメッキ処理の所要時間
は2.2時間であった。
【0023】メッキ実施中、メッキ浴温度は55℃に維
持した。ヘッダー22に設けた測温用の穴に熱電対を差
し込んでヘッダーの温度を連続的に測定した。その結
果、ヘッダーの温度は最高でも61.2℃であり、メッ
キ浴温度55℃に対する昇温は6.2℃であって、メッ
キ処理に支障のない範囲の昇温であった。上記最終仕上
げ研磨後にロール外周全体のクロムメッキ皮膜26を肉
眼により検査した結果、メッキ不良部は全く認められ
ず、均一なメッキ皮膜であることが確認された。
【0024】なお本実施例では、ヘッダー22の外周2
2Bの部分は、アルミニウム製ヘッダー材の上にニッケ
ルメッキ27を施した後CFRP芯体21と接合し、両
者同時に電気銅メッキ25を施したが、接合前のアルミ
ニウムヘッダー材の上に直接に予め銅メッキを施してお
いてもよい。ニッケルメッキ、銅メッキは電解メッキま
たは無電解メッキのいずれでもよいが、クロムメッキ時
の大電流と高温に耐え得るメッキ層が形成される必要が
ある。
【0025】〔実施例2〕ヘッダーの構造以外は実施例
1と同様にして、本発明によるメタルコートロールを作
製した。
【0026】〔ヘッダーの作製〕図3に、作製したヘッ
ダーの構造を示す。ロール軸32Aを加工し、外径21
6mm(ロール端面寄りの部分32B)および196m
m(ロール内部寄りの部分32C)に旋盤仕上げしたア
ルミニウム製ボス32Pを用意し、その外周の内ロール
端面寄りの部分32Bに、肉厚1.6mmの銅リング3
2Qを圧入し、ヘッダー32とした。
【0027】以下、実施例1と同様の手順でCFRP芯
体と接合以降の工程を行い、メタルコートロールを得
た。ただし、電気銅メッキはCFRP芯体外周のみに施
し、ヘッダー外周については、銅リング32Qで銅メッ
キに代替させた。電気クロムメッキ中のヘッダー32の
昇温は実施例1と同様であり、メッキ処理に支障の無い
範囲であり、外周面全面がメッキ不良の無い良好なクロ
ムメッキ皮膜で被覆されたメタルコートロールが得られ
た。
【0028】本実施例では、銅リングを用いたが、その
代わりにニッケルリングを用いることもできる。いずれ
も、銅メッキまたはニッケルメッキの代替として用い、
メッキと同等の作用を有するものである。本発明に用い
る金属製端部材(ヘッダー)の材質は、ロール全体の軽
量化を考えるとアルミニウムが最も適しているが、ステ
ンレス鋼等、ヘッダーとして十分な剛性、耐久性を有す
る材質であればよい。
【0029】また、ロール芯体を構成する炭素繊維強化
プラスチック(CFRP)も上記実施例に限定されるこ
となく、ロール芯体として十分な剛性、耐久性を有する
材質であればよい。
【0030】〔従来例〕比較のため、図1の構造の従来
ロールを作製した。ロールの基本寸法およびロール外周
のハードクロムメッキは実施例1と同じである。図1
(a)において、メタルコートロールあるいはコンポジ
ットロール10は、炭素繊維強化プラスチック製の円筒
状ロール芯体11の両端内部に、ロール回転軸12Aを
有する金属製端部材12が挿入・接合されており、且つ
実質的にロール全長にわたってロール外周面が金属メッ
キ皮膜13で被覆されている。金属製端部材12はその
外周全体がCFRP芯体11の内部に挿入されており、
金属メッキ皮膜13と金属製端部材12との間にCFR
P芯体11が介在している。
【0031】図1(a)および図1(b)を参照してメ
タルコートロール10の製造手順を以下に説明する。
【0032】〔炭素繊維強化プラスチック(CFRP)
芯体の作製〕CFRP芯体11を、実施例1のCFRP
芯体21と同様に作製した。
【0033】〔金属製端部材(ヘッダー)の作製〕ヘッ
ダー部12として、先ずアルミニウム材料を機械加工に
より外径219mmに仕上げた。
【0034】〔CFRP芯体とヘッダーの接合〕このヘ
ッダー12をCFRP芯体11の端部に挿入し、ヘッダ
ー12の外周全体を接着剤で接合した。これにより、金
属メッキ皮膜13と金属製端部材12との間にCFRP
芯体11が介在した状態になっている。
【0035】〔CFRP芯体の外径研磨および導電処
理〕実施例1と同様に、円筒研磨機によりCFRP芯体
11の外径を219.2mmに研磨仕上げした後、銅メ
ッキのための下地処理(導電処理)14を施した。
【0036】〔電気銅メッキおよび外周研磨〕実施例1
と同様に、CFRP芯体11と両端のヘッダー部12と
から成るロール外周面全長に電気銅メッキ15、外径研
磨仕上を行った。
【0037】〔電気クロムメッキ〕研磨仕上げされたロ
ール外周銅メッキ層15の上に、電気クロムメッキ16
を施した後、最終仕上げ研磨を行った。この電気クロム
メッキは、金属製ロールのメッキ時に用いるものとは異
なるメタルコートロール専用のメッキ治具を用い、メッ
キ電流密度15A/dm2 、全メッキ電流約3630A
共に非常に小さい値で行った。クロムメッキ処理の所要
時間は3.6時間であった。
【0038】メッキ実施中、メッキ浴温度は55℃に維
持した。ヘッダー12に設けた測温用の穴に熱電対を差
し込んでヘッダーの温度を連続的に測定した。その結
果、ヘッダーの温度は最高85℃に達し、メッキ浴温度
55℃に対して30℃も昇温した。上記最終仕上げ研磨
後にロール外周全体のクロムメッキ皮膜16を肉眼によ
り検査した結果、ヘッダー12の位置のロール外周部で
メッキ不良が発生していた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメタルコ
ートロールは、クロムメッキ時のロール端部での発熱を
低減することができるので、煩雑な作業や長時間のメッ
キ処理を必要とせず、高い生産性と高品質を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のメタルコートロール(コンポジットロー
ル)の構造を示す断面図であり、図1(b)は図1
(a)の部分Mを拡大して示したものである。
【図2】本発明のメタルコートロール(コンポジットロ
ール)の構造の一例を示す断面図であり、図2(b)は
図2(a)のヘッダー部近傍部分Mを拡大して示したも
のである。
【図3】本発明のメタルコートロール(コンポジットロ
ール)のヘッダー部の構造の他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10…従来のメタルコートロールあるいはコンポジット
ロール 11…炭素繊維強化プラスチック製の円筒状ロール芯体 12…金属製端部材(ヘッダー) 12A…金属製端部材12のロール回転軸 13…金属メッキ皮膜(銅メッキ層15およびクロムメ
ッキ層16) 14…銅メッキのための下地処理(導電処理)層 15…銅メッキ層 16…クロムメッキ層 20…本発明のメタルコートロールあるいはコンポジッ
トロール 21…炭素繊維強化プラスチック製の円筒状ロール芯体 22…金属製端部材(ヘッダー) 22A…金属製端部材22のロール回転軸 22B…金属製端部材22のロール端面寄りの外周面
(金属メッキ皮膜の直接接触する外周部分) 22C…金属製端部材22のロール芯体21内挿入・接
合部分 23…金属メッキ皮膜(銅メッキ層25およびクロムメ
ッキ層26、但し部分22B上では銅メッキ層25の下
のニッケルメッキ層27も含む) 23で被覆されている構造において、上記金属製端部材
22の少なくとも一つが 27…ニッケルメッキ層 24…銅メッキのための下地処理(導電処理)層 25…銅メッキ層 26…クロムメッキ層 32…金属製端部材(ヘッダー) 32A…金属製端部材32のロール回転軸 32B…金属製端部材22のロール端面寄りの外周面
(金属メッキ皮膜の直接接触する外周部分) 32C…金属製端部材32のロール芯体内挿入・接合部
分 32P…アルミニウム製ボス 32Q…銅製リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 章人 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維強化プラスチック製の円筒状ロ
    ール芯体の両端内部に、ロール回転軸を有する金属製端
    部材が挿入・接合されており、且つ実質的にロール全長
    にわたってロール外周面が金属メッキ皮膜で被覆されて
    いるメタルコートロールにおいて、 上記金属製端部材の少なくとも一つが、その外周面に、
    上記金属メッキ皮膜の内周面と直接接触した部分を有す
    ることを特徴とするメタルコートロール。
  2. 【請求項2】 前記金属メッキ皮膜は最外層がクロムメ
    ッキ層であることを特徴とする請求項1に記載のメタル
    コートロール。
  3. 【請求項3】 前記金属メッキ皮膜が、最内層から順に
    ニッケルメッキ層、銅メッキ層およびクロムメッキ層ま
    たは最内層から順に銅メッキ層およびクロムメッキ層か
    ら成ることを特徴とする請求項1または2に記載のメタ
    ルコートロール。
  4. 【請求項4】 前記金属製端部材の外周部がニッケル製
    または銅製のリングで形成されていることを特徴とする
    請求項1から3までのいずれか1項に記載のメタルコー
    トロール。
  5. 【請求項5】 前記炭素繊維強化プラスチック製円筒状
    ロール芯体は、その外周面を導電処理した上に前記金属
    メッキ皮膜が形成されていることを特徴とする請求項1
    から5までのいずれか1項に記載のメタルコートロー
    ル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100380207C (zh) * 2003-02-25 2008-04-09 常阳工学株式会社 摩擦辊以及使用它进行定向处理的液晶显示元件
KR101335287B1 (ko) * 2013-06-19 2013-12-02 주식회사동서산업롤 물품 이송용 롤 및 그 제조방법

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