JPH06117304A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JPH06117304A
JPH06117304A JP26757892A JP26757892A JPH06117304A JP H06117304 A JPH06117304 A JP H06117304A JP 26757892 A JP26757892 A JP 26757892A JP 26757892 A JP26757892 A JP 26757892A JP H06117304 A JPH06117304 A JP H06117304A
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JP
Japan
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engine
fuel injection
air
fuel
injection amount
Prior art date
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Application number
JP26757892A
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English (en)
Inventor
Takanori Takahashi
孝典 高橋
Takehiko Terada
岳彦 寺田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気ガス浄化性能を向上させるとともに、運
転性能を悪化させることなく効率的に触媒暖機を実現す
ることができるエンジン制御装置を提供する。 【構成】 直列3気筒エンジン1の排気管18には、酸
素濃度センサ20と三元触媒19とが配設されている。
又、吸気管3から延びる各インテークマニホールド5に
は、燃料噴射弁11a〜11cが配設されている。EC
U22は、エアフロメータ6、回転数センサ15及び酸
素濃度センサ20からの入力信号に基づき、燃料噴射弁
11a〜11cからの燃料噴射量を算出する。又、EC
U22は、リッチ側の変動幅とリーン側の変動幅との比
率を”1対2”とするとともに、エンジン1の3気筒う
ち、2気筒の空燃比がリッチ側となるべく燃料噴射量を
設定し、1気筒の空燃比がリーン側となるべく燃料噴射
量を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排気管に設けられた
空燃比センサに対し、奇数個の気筒を有するエンジンに
使用されるエンジン制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、燃料噴射量を理想空燃比に対
し強制的にリッチ側とリーン側とに交互に振らせ、排気
管に配設された三元触媒の浄化効率を向上させるととも
に、低コストにて排気ガスを浄化させるエンジン制御装
置が提案されている(例えば、特公昭52−10703
号公報,特公昭56−17533号公報)。
【0003】上記のように、強制的にリッチ側とリーン
側とを交互に振らせる制御は、一般に燃料噴射ディザ制
御と称される。そして、この燃料噴射ディザ制御を用
い、燃料噴射量をリッチ側に振らせることにより排気ガ
ス中の一酸化炭素(CO)濃度を濃くするとともに、リ
ーン側に振らせることにより排気ガス中の酸素(O2
濃度を濃くすることができる(図6参照)。その結果、
三元触媒において、一酸化炭素と酸素とを酸化反応させ
て反応熱を発生させることができ、三元触媒の早期暖機
が可能となる。このとき、燃料噴射ディザ制御の制御中
心を理想空燃比(λ=1,λは空気過剰率)とすること
により、排気ガス中の一酸化炭素と酸素との成分濃度を
均等にし、浄化効果と暖機効果との両立を図ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、奇数個の気
筒を有するエンジン(例えば、3気筒エンジンや5気筒
エンジン)では、前記燃料噴射ディザ制御を行うと、却
ってエミッションの悪化を招くことが考えられる。つま
り、3気筒エンジンの場合、ある噴射タイミングでは、
第1気筒が”リッチ”、第2気筒が”リーン”、第3気
筒が”リッチ”となり、トータルの空燃比はリッチ側に
ズレる。又、その次の噴射タイミングでは、第1気筒
が”リーン”、第2気筒が”リッチ”、第3気筒が”リ
ーン”となり、トータルの空燃比はリーン側にズレる。
この繰り返しにより、制御中心が理想空燃比(λ=1)
に対し、脈動し不安定になる。このように、各噴射タイ
ミングにてリッチ側、或いはリーン側にズレることによ
り、排気ガス中の一酸化炭素及び酸素のうち、一方のみ
が濃くなってしまう。よって、三元触媒による浄化効果
が弱まるとともに、一酸化炭素と酸素との酸化反応熱が
充分に得られず、三元触媒の暖機効果が損なわれしまう
ことになる。
【0005】又、V型6気筒エンジンやV型10気筒エ
ンジンでも、上記と同様の問題が生じる。つまり、複数
気筒がV型に配置されるエンジンでは、片バンク毎の排
気管集合部に各々酸素濃度センサが設けられており、V
型6気筒エンジンやV型10気筒エンジンにおける各片
バンクの気筒は、奇数個となる。そのため、各片バンク
での制御中心が理想空燃比(λ=1)からズレてしま
う。
【0006】さらに、奇数個の気筒を有するエンジンの
場合、各気筒は、それぞれ燃料噴射の度に”リッチ”
・”リーン”を交互に繰り返すことになる。それによ
り、インテークマニホールドの壁面に付着する燃料量が
安定せず、燃料噴射ディザ制御の効果が充分に得られな
くなる。
【0007】即ち、”リッチ”だけが繰り返される気筒
では、所定のウェット量を見込むことができ、インテー
クマニホールドも含めて気筒を”リッチ”状態に保持す
ることができる。又、”リーン”だけが繰り返される気
筒でも、インテークマニホールドも含めて気筒を”リー
ン”状態に保持することができる。それに対し、”リッ
チ”・”リーン”が繰り返される気筒では、インテーク
マニホールドの壁面のウェット量が変動することによ
り、リッチ側、或いはリーン側の振れによる効果が相殺
されてしまう。その結果、実際の振幅は設計よりも小さ
くなってしまう。なお、振れによる効果が弱まることを
見込んで、”リッチ”・”リーン”の振幅を大きくする
と、新たに運転性能の悪化という問題を招くことにな
り、実用上好ましくない。
【0008】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、排気ガス浄化
性能を向上させるとともに、運転性能を悪化させること
なく効率的に触媒暖機を実現することができるエンジン
制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のエンジン制御装置は、図7に示すよう
に、排気管M1に設けられた空燃比センサM2に対し、
奇数個の気筒を有するエンジンM3に使用されるもので
あって、エンジンM3に燃料を噴射する燃料噴射弁M4
と、前記排気管M1に配設され、排気ガスを浄化するた
めの触媒M5と、エンジンM3の運転状態を検出する運
転状態検出手段M6と、前記運転状態検出手段M6によ
るエンジンM3の運転状態に基づいて、前記燃料噴射弁
M4からの要求噴射量を算出する要求噴射量算出手段M
7と、前記空燃比センサM2の出力信号を用いた理想空
燃比状態において、強制的に所定時間毎に空燃比が理想
空燃比に対しリッチ側とリーン側とになるとともに、リ
ッチ側変動幅とリーン側変動幅とが異なり、かつ、変動
幅の合計が理想空燃比状態となるように、前記要求噴射
量算出手段M7による要求噴射量を補正する要求噴射量
補正手段M8と、前記触媒M5の暖機を行うために、前
記要求噴射量補正手段M8による補正噴射量にて前記燃
料噴射弁M4を制御する燃料噴射弁制御手段M9とを備
えたことを要旨とするものである。
【0010】
【作用】この発明によれば、要求噴射量算出手段M7
は、運転状態検出手段M6によるエンジンM3の運転状
態に基づいて、燃料噴射弁M4からの要求噴射量を算出
する。要求噴射量補正手段M8は、空燃比センサM2の
出力信号を用いた理想空燃比状態において、強制的に所
定時間毎に空燃比が理想空燃比に対しリッチ側とリーン
側とになるとともに、リッチ側変動幅とリーン側変動幅
とが異なり、かつ、変動幅の合計が理想空燃比状態とな
るように、要求噴射量算出手段M7による要求噴射量を
補正する。又、燃料噴射弁制御手段M9は、触媒M5の
暖機を行うために、要求噴射量補正手段M8による補正
噴射量にて燃料噴射弁M4を制御する。
【0011】その結果、リッチ側に変動する気筒数とリ
ーン側に変動する気筒数とが異なっても、気筒全体でみ
れば、制御中心は常に理想空燃比に保持されることにな
る。又、各気筒は、リッチ側、或いはリーン側のいずれ
かに常に保持され、リッチ側、或いはリーン側の変動幅
が少なくても、効率的に触媒M5の暖機を行うことがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1において、直列3気筒ガソリン
エンジン(以下、エンジンという)1は4サイクルの火
花点火式のものであって、その吸入空気は上流より、エ
アクリーナ2、吸気管3、サージタンク4、及び各気筒
毎のインテークマニホールド5を介して各気筒に吸入さ
れる。
【0013】吸気管3にはエアフロメータ6が配設され
ており、同エアフロメータ6は吸気管3の吸入空気量に
応じた電圧値(吸入空気量信号Q)を出力する。又、吸
気管3には吸入空気量を調整するためのスロットルバル
ブ7が配設されており、そのスロットル開度TVOはス
ロットル開度センサ8にて検出されるようになってい
る。さらに、吸気管3には吸入空気の温度(吸気温TH
AA)を検出するための吸気温センサ9と、吸入空気の
圧力(吸気圧PM)を検出するための吸気圧センサ10
とが配設されている。
【0014】各インテークマニホールド5には、エンジ
ン1に燃料を噴射するための燃料噴射弁11a,11
b,11cが配設されており、燃料噴射弁11aは第1
気筒に燃料を噴射し、燃料噴射弁11bは第2気筒に燃
料を噴射する。又、燃料噴射弁11cは第3気筒に燃料
を噴射する。さらに、エンジン1の第1〜第3気筒には
それぞれ点火プラグ12a,12b,12cが設けられ
ており、同点火プラグ12a〜12cはディストリビュ
ータ13に接続されている。そして、ディストリビュー
タ13は点火回路14から供給される高電圧の電気信号
を各気筒の点火プラグ12a〜12cに分配する。
【0015】又、ディストリビュータ13には、回転数
センサ15と気筒判別センサ16とが設けられている。
回転数センサ15は、エンジン回転数に比例して720
℃Aの間に3発の回転数信号Neを出力する。又、気筒
判別センサ16は第1気筒の圧縮上死点において1発の
気筒判別信号Gを出力する。
【0016】エンジン1には、エンジン1内を循環する
冷却水の温度(冷却水温THW)を検出するための冷却
水温センサ17が設けられている。さらに、エンジン1
の排気管18内には、エンジン1から排出される排気ガ
ス中の有害成分(HC、CO、NOX 等)を低減するた
めの三元触媒19が設けられている。排気管18におい
て、三元触媒19の上流側には、エンジン1に供給され
た混合気の空気過剰率λ(=実際の空燃比/理想空燃
比)に応じたリニアな検出信号を出力する空燃比センサ
としての酸素濃度センサ20が設けられている。
【0017】電子制御装置(以下、ECUという)22
は、周知のCPU23,ROM24,RAM25,バッ
クアップRAM26等を中心に算術論理演算回路として
構成され、入力ポート27、出力ポート28等とバス2
9を介して相互に接続されている。ECU22は、エア
フロメータ6、スロットル開度センサ8、吸気温センサ
9、吸気圧センサ10、回転数センサ15、冷却水温セ
ンサ17、及び酸素濃度センサ20の検出信号を入力ポ
ート27を介して入力する。そして、ECU22は、こ
れら入力信号に基づいて要求噴射量としての最終燃料噴
射量TAU及び点火時期IGTを算出し、それら制御信
号を出力ポート28を介して燃料噴射弁11a〜11
c、点火回路14の各々に出力する。
【0018】なお、本実施例では、エアフロメータ6及
び回転数センサ15により運転状態検出手段が構成さ
れ、ECU22により要求噴射量算出手段,要求噴射量
補正手段,燃料噴射弁制御手段が構成されている。
【0019】次に、上記のように構成したエンジン制御
装置の作用を説明する。燃料噴射ディザ制御は、三元触
媒19の早期暖機のための処理である。つまり、この燃
料噴射ディザ制御では、燃料噴射量を燃焼毎に増減さ
せ、空燃比を理論空燃比(λ=1)に対してリッチ側と
リーン側とに振ることでリッチ燃焼とリーン燃焼とを繰
り返す。そして、リッチ燃焼により一酸化炭素(CO)
を発生させるとともに、リーン燃焼により酸素(O2
を発生させる(図6参照)。次式は、一酸化炭素と酸素
との酸化反応式である。
【0020】
【数1】2CO+O2 =2CO2 +q 上式において、qは一酸化炭素と酸素との酸化反応の際
に発生する反応熱であり、この反応熱qにより排気ガス
温度が上昇し、三元触媒19の暖機が促進されることに
なる。
【0021】図2は、各燃料噴射弁11a〜11cに燃
料を噴出させるためのルーチンを示したフローチャート
であり、同ルーチンはECU22により120℃A毎に
実行される。図3は図2を説明するためのタイムチャー
トである。なお、図3において、t1及びt4のタイミ
ングにて第3気筒への燃料噴射が行われ、t2のタイミ
ングにて第2気筒への燃料噴射が行われる。又、t3の
タイミングにて第1気筒への燃料噴射が行われるもので
ある。
【0022】さて、図2において、ECU22は、ステ
ップ100で回転数センサ15から出力された回転数信
号Nを読み込むとともに、ステップ101でエアフロメ
ータ6から出力された吸入空気量信号Qを読み込む。
【0023】次に、ECU22は、ステップ102にて
カウンタCTDCが「5」より大きいか否かを判別す
る。このカウンタCTDCは、エンジン始動後、気筒判
別信号Gの入力時にリセット(CTDC=0)されると
ともに、図2のルーチンの実行毎(120℃A毎)に
「1」ずつ増加されるものである。そして、ECU22
は、CTDC>5であれば、ステップ103に移行し、
カウンタCTDCをリセット(CTDC=0)する。
又、CTDC≦5であれば、そのままステップ104に
移行する。
【0024】次に、ECU22は、ステップ104でス
テップ100において読み込んだ回転数信号Nに基づい
てエンジン回転数Neを算出する。又、ECU22は、
ステップ105でステップ101において読み込んだ吸
入空気量信号Qに基づいて吸入空気量Qaを算出する。
さらに、ECU22は、ステップ106で次式を用いて
基本燃料噴射量Tpを算出する。
【0025】
【数2】Tp=(Qa/Ne)・Fc ここで、Fcは基本燃料噴射量Tpを算出するための補
正係数であり、この補正係数Fcには水温補正,大気圧
補正,加速補正,高負荷補正,フィードバック補正等が
含まれている。
【0026】次に、ECU22は、ステップ107でフ
ィードバック条件が成立したか否かを判別する。ここ
で、フィードバック条件とは、冷却水温THWが所定水
温Ta(例えば、60℃)より大きいことをいう。即
ち、冷却水温THWが所定水温Ta以下である場合に
は、酸素濃度センサ20が活性化しておらず、出力電圧
値が低い。そして、冷却水温THWが所定水温Ta以下
でフィードバック制御を実施すれば、却って、エミッシ
ョンの悪化等を招いてしまう。そのため、本実施例で
は、冷却水温THWが所定水温Taより大きいときの
み、フィードバック制御を実施するようにしている。
【0027】そして、ECU22は、フィードバック条
件成立の状態に応じてステップ108、或いはステップ
109に移行し、リッチ側補正係数KRICH、及びリ
ーン側補正係数KLEANを設定する。
【0028】詳しくは、エンジン始動直後等、THW≦
60℃の場合には、ECU22は、フィードバック条件
不成立としてステップ108に移行する。ECU22
は、ステップ108でKRICH=1.0,KLEAN
=1.0とし、ステップ110に移行する。即ち、TH
W≦60℃の場合には、空燃比フィードバック制御が行
われない状態であるとして、補正係数KRICH,KL
EANをともに「1.0〕とし、燃料噴射ディザ制御を
実行しない。
【0029】又、エンジン始動後、所定時間が経過して
冷却水温THWが上昇し、THW>60℃となった場合
には、ECU22は、フィードバック条件成立として、
ステップ109に移行する。ECU22は、ステップ1
09でKRICH=1.05,KLEAN=0.9と
し、ステップ110に移行する。即ち、THW>60℃
の場合には、空燃比フィードバック制御可能であるとし
て、三元触媒19の暖機を促進させるべく、空燃比を5
%リッチ側に振れさせるとともに、10%リーン側に振
れさせて燃料噴射ディザ制御を実行する。
【0030】続いて、ECU22は、ステップ110で
カウンタCTDCが「0」であるか否かを判別する。そ
して、CTDC=0(図3のt1のタイミング)であれ
ば、ECU22は、ステップ111で次式を用い、最終
燃料噴射量TAUを算出する。
【0031】
【数3】TAU=Tp・KRICH+Tv ここで、Tpはステップ106にて算出した基本燃料噴
射量であり、Tvは燃料噴射弁11a〜11cの無効燃
料噴射量である。
【0032】その後、ECU22は、ステップ112で
ステップ111において算出した最終燃料噴射量TAU
にて燃料噴射弁11cから第3気筒へ燃料を噴射させ
る。つまり、燃料噴射ディザ制御実施時(KRICH=
1.05時)において、第3気筒は常にリッチ燃焼気筒
となる。
【0033】一方、ステップ110でCTDC≠0であ
れば、ECU22はステップ113に移行し、カウンタ
CTDCが「2」であるか否かを判別する。そして、C
TDC=2(図3のt2のタイミング)であれば、EC
U22は、ステップ114で前述の数式3を用い、最終
燃料噴射量TAU(=Tp・KRICH+Tv)を算出
する。
【0034】その後、ECU22は、ステップ115で
ステップ114において算出した最終燃料噴射量TAU
にて燃料噴射弁11bから第2気筒へ燃料を噴射させ
る。つまり、燃料噴射ディザ制御実施時(KRICH=
1.05時)において、第2気筒は常にリッチ燃焼気筒
となる。
【0035】さらに、ステップ113でCTDC≠2で
あれば、ECU22はステップ116に移行し、カウン
タCTDCが「4」であるか否かを判別する。そして、
CTDC=4(図3のt3のタイミング)であれば、E
CU22は、ステップ117で次式を用い、最終燃料噴
射量TAUを算出する。
【0036】
【数4】TAU=Tp・KLEAN+Tv その後、ECU22は、ステップ118でステップ11
7において算出した最終燃料噴射量TAUにて燃料噴射
弁11cから第1気筒へ燃料を噴射させる。つまり、燃
料噴射ディザ制御実施時(KLEAN=0.9時)にお
いて、第1気筒は常にリーン燃焼気筒となる。
【0037】このように、燃料噴射ディザ制御実施時に
おいて、720℃A回転中にリッチ燃焼が2回行われ、
リーン燃焼が1回行われる。しかし、リッチ側の変動幅
とリーン側の変動幅とは、”1対2”になっているので
(KRICH=1.05,KLEAN=0.9)、制御
中心は理想空燃比となる。
【0038】又、前記ステップ116でCTDC≠4で
あれば、ECU22は、そのままステップ119に移行
する。即ち、CTDC=1,3,5の場合には、燃料噴
射が行われない。
【0039】その後、ECU22は、ステップ119に
てカウンタCTDCを「1」インクリメントし、ルーチ
ンを終了する。このように、本実施例では、直列3気筒
エンジンに本発明のエンジン制御装置を具体化した。そ
して、ECU22は、エアフロメータ6の検出信号に基
づいて算出された吸入空気量Qaと、回転数センサ15
の検出信号に基づいて算出されたエンジン回転数Neと
に基づいて、燃料噴射弁11a〜11cからの基本燃料
噴射量Tpを算出した。又、ECU22は、リッチ側の
変動幅とリーン側の変動幅を”1対2”とするととも
に、2気筒の空燃比が各々リッチ側になるように最終燃
料噴射量TAUを設定し、残りの1気筒の空燃比がリー
ン側になるように最終燃料噴射量TAUを設定した。即
ち、3気筒トータルでのリッチ側の変動幅とリーン側の
変動幅との合計が理想空燃比(λ=1)状態となるよう
に、リッチ側変動幅とリーン側変動幅とを異なる値に設
定した。
【0040】その結果、3気筒という奇数個の気筒を有
するエンジン1であっても、制御中心が理想空燃比に対
しリッチ側、或いはリーン側のいずれかにズレることは
ない。よって、排気ガス中の一酸化炭素と酸素とによる
三元触媒19の浄化効果を充分に得ることができるとと
もに、運転性能を悪化させることなく、三元触媒19を
効率的に暖機させることができる。
【0041】又、リッチ側、或いはリーン側のいずれか
に補正される各気筒は、常にリッチ側、或いはリーン側
のいずれかに保持される。よって、従来、生じていたイ
ンテークマニホールド5の壁面のウェット量変動という
問題を解消することができ、燃料噴射ディザ制御の変動
幅が少なくても、排気ガス浄化効果及び触媒の早期暖機
効果に寄与することができる。
【0042】なお、この実施例の応用例として、本発明
のエンジン制御装置を直列5気筒エンジンに採用する際
には、例えばリッチ側の変動幅とリーン側の変動幅との
比率を”2対3”とするとともに、5気筒のうち、3気
筒をリッチ燃焼気筒、2気筒をリーン燃焼気筒とすべ
く、リッチ側補正、或いはリーン側補正を行う。このと
き、前記数式3,4を用いて最終燃料噴射量TAUが算
出される。
【0043】又、別の応用例として、本実施例のエンジ
ン制御装置を図4に示すV型6気筒エンジンや、図5に
示すV型10気筒エンジンに採用することもできる。こ
のとき、図4に示すように、エンジン31の片バンク3
2a,32bには、それぞれ排気管33a,33bが接
続されており、それら排気管33a,33bの集合部に
は酸素濃度センサ34a,34bが配設されている。排
気管33a,33bにおいて、酸素濃度センサ34a,
34bの下流側には1個の三元触媒35が配設されてい
る。又、吸気管36のサージタンク37には6本に分岐
したインテークマニホールド38が接続されており、各
インテークマニホールド38には、燃料噴射弁39a〜
39fが配設されている。吸気管36にはエアフロメー
タ40が設けられ、ディストリビュータ41には回転数
センサ42が設けられている。ECU43は、エアフロ
メータ40、回転数センサ42及び酸素濃度センサ34
からの入力信号に基づき、燃料噴射弁39a〜39fか
らの燃料噴射量を算出する。
【0044】一方、図5においても、エンジン51の片
バンク52a,52bには、それぞれ排気管53a,5
3bが接続されており、それら排気管53a,53bの
集合部には酸素濃度センサ54a,54bが配設されて
いる。排気管53a,53bにおいて、酸素濃度センサ
54a,54bの下流側には三元触媒55a,55bが
配設されている。又、吸気管56のサージタンク57に
は10本に分岐したインテークマニホールド58が接続
されており、各インテークマニホールド58には、燃料
噴射弁59a〜59jが配設されている。吸気管56に
はエアフロメータ60が設けられ、ディストリビュータ
61a,61bには回転数センサ62a,62bが設け
られている。ECU63は、エアフロメータ60、回転
数センサ62a,62b及び酸素濃度センサ54a,5
4bからの入力信号に基づき、燃料噴射弁59a〜59
jからの燃料噴射量を算出する。
【0045】上記のような、V6エンジン31,V10
エンジン51であっても、片バンク毎に燃料噴射ディザ
制御を実施すれば、酸素濃度センサは常に理想空燃比
(λ=1)を制御中心とするこができる。その結果、前
述した実施例と同様に、排気ガス浄化性能を向上させる
とともに、運転性能を悪化させることなく効率的に触媒
暖機を実現することができる。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、排気ガス浄化性能を
向上させるとともに、運転性能を悪化させることなく効
率的に触媒暖機を実現することができるという優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例におけるエンジン制御装置の構成図で
ある。
【図2】一実施例における作用を説明するためのフロー
チャートである。
【図3】一実施例における作用を説明するためのタイム
チャートである。
【図4】V型6気筒エンジンの構成図である。
【図5】V型10気筒エンジンの構成図である。
【図6】排気ガス中の成分濃度を示す線図である。
【図7】本発明のクレームに対応したブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…エンジン 6…運転状態検出手段としてのエアフロメータ 11a,11b,11c…燃料噴射弁 15…運転状態検出手段としての回転数センサ 18…排気管 19…三元触媒 20…空燃比センサとしての酸素濃度センサ 22…要求噴射量算出手段,要求噴射量補正手段,燃料
噴射弁制御手段としてのECU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管に設けられた空燃比センサに対
    し、奇数個の気筒を有するエンジンに使用されるもので
    あって、 エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁と、 前記排気管に配設され、排気ガスを浄化するための触媒
    と、 エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段によるエンジンの運転状態に基づ
    いて、前記燃料噴射弁からの要求噴射量を算出する要求
    噴射量算出手段と、 前記空燃比センサの出力信号を用いた理想空燃比状態に
    おいて、強制的に所定時間毎に空燃比が理想空燃比に対
    しリッチ側とリーン側とになるとともに、リッチ側変動
    幅とリーン側変動幅とが異なり、かつ、変動幅の合計が
    理想空燃比状態となるように、前記要求噴射量算出手段
    による要求噴射量を補正する要求噴射量補正手段と、 前記触媒の暖機を行うために、前記要求噴射量補正手段
    による補正噴射量にて前記燃料噴射弁を制御する燃料噴
    射弁制御手段とを備えたことを特徴とするエンジン制御
    装置。
JP26757892A 1992-10-06 1992-10-06 エンジン制御装置 Pending JPH06117304A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0715062A1 (de) * 1994-12-02 1996-06-05 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zur Reduzierung von Schadstoffen des Abgases einer mehrere Zylinder aufweisenden Brennkraftmaschine
US5845492A (en) * 1995-09-18 1998-12-08 Nippondenso Co., Ltd. Internal combustion engine control with fast exhaust catalyst warm-up

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0715062A1 (de) * 1994-12-02 1996-06-05 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zur Reduzierung von Schadstoffen des Abgases einer mehrere Zylinder aufweisenden Brennkraftmaschine
US5845492A (en) * 1995-09-18 1998-12-08 Nippondenso Co., Ltd. Internal combustion engine control with fast exhaust catalyst warm-up
US5974792A (en) * 1995-09-18 1999-11-02 Nippondenso Co., Ltd. Internal combustion engine control with fast exhaust catalyst warm-up

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