JPH0611694B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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- JPH0611694B2 JPH0611694B2 JP60013595A JP1359585A JPH0611694B2 JP H0611694 B2 JPH0611694 B2 JP H0611694B2 JP 60013595 A JP60013595 A JP 60013595A JP 1359585 A JP1359585 A JP 1359585A JP H0611694 B2 JPH0611694 B2 JP H0611694B2
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- chs
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/73—Polysaccharides
- A61K8/735—Mucopolysaccharides, e.g. hyaluronic acid; Derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
- A61Q19/002—Aftershave preparations
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
- A61Q19/007—Preparations for dry skin
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、皮膚化粧料に関し、更に詳しくは、優れた安
定性及び保水性を有する皮膚化粧料に関するものであ
る。
定性及び保水性を有する皮膚化粧料に関するものであ
る。
[従来技術及びその問題点] 皮膚表皮は胚芽層と角質層で形成されており、角質層は
約10〜30%の水分を含有し、これにより皮膚に弾性を与
えている。
約10〜30%の水分を含有し、これにより皮膚に弾性を与
えている。
しかし、角質層中の脂肪が消失すると表皮の乾燥状態が
進み、その柔軟性が失われる結果、荒れ肌となる。そこ
で、従来から、皮膚の乾燥状態を防止するために種々の
脂肪系成分が皮膚化粧料に用いられてきた。
進み、その柔軟性が失われる結果、荒れ肌となる。そこ
で、従来から、皮膚の乾燥状態を防止するために種々の
脂肪系成分が皮膚化粧料に用いられてきた。
一方、近年これらの脂肪系成分とともに他の保湿効果を
持つ物質が注目されるようになり、ピロリドンカルボン
酸、N−アセチルグリシン、ヒアルロン酸(以下「HA」
という)が応用されるようになった。特に、HAは化粧品
化学の面からも皮膚の老化を防止する効果があり、かつ
皮膚の一成分である点からしても優れた化粧品素材とな
り得る。
持つ物質が注目されるようになり、ピロリドンカルボン
酸、N−アセチルグリシン、ヒアルロン酸(以下「HA」
という)が応用されるようになった。特に、HAは化粧品
化学の面からも皮膚の老化を防止する効果があり、かつ
皮膚の一成分である点からしても優れた化粧品素材とな
り得る。
しかし、鶏冠、臍帯及び皮膚等から単離されたHAは、皮
膚や組織中に存在している状態のHAとは異なり二次元的
構造をとり、保水性及び酵素等に対する抵抗性の点で充
分なものとはいえない。
膚や組織中に存在している状態のHAとは異なり二次元的
構造をとり、保水性及び酵素等に対する抵抗性の点で充
分なものとはいえない。
そこで、本発明者らは、優れた保水性を有し、かつ酵素
等に対して優れた抵抗性を示す皮膚化粧料を得ることを
目的として鋭意研究を重ねた結果、素材として多官能性
エポキシ化合物により架橋された水溶性架橋グリコサミ
ノグリカン(以下「架橋GAG」という)を用いることに
より本発明の目的を達成できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
等に対して優れた抵抗性を示す皮膚化粧料を得ることを
目的として鋭意研究を重ねた結果、素材として多官能性
エポキシ化合物により架橋された水溶性架橋グリコサミ
ノグリカン(以下「架橋GAG」という)を用いることに
より本発明の目的を達成できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
[発明の構成] 本発明の皮膚化粧料は、架橋GAGを含有することを特徴
とするものである。
とするものである。
本発明に用いる架橋GAGとしては、HA、コンドロイチン
硫酸(以下「ChS」という)(A,B,C,D,E,F,H)、ヘパリン
(以下「HeP」という)、ヘパラン硫酸(以下「HS」と
いう)、ケラタン硫酸(以下「KS」という)及びケラタ
ンポリ硫酸(以下「KPS」という)等のグリコサミノグ
リカン(以下「GAG」という)又はその塩、好ましくはH
A若しくはChS又はそれらの塩を、多官能性エポキシ化合
物により架橋したものである。水溶性で高粘度のもの、
例えば架橋HAにおいては、1%生理食塩水溶液における
粘度(20℃,ずり速度1sec-1)が1000〜60000センチポ
アーズのものが好ましく、架橋ChSにおいては、10%生
理食塩水溶液における粘度(20℃,ずり速度1sec-1)が
1000〜80000センチポアーズのものが好ましい。
硫酸(以下「ChS」という)(A,B,C,D,E,F,H)、ヘパリン
(以下「HeP」という)、ヘパラン硫酸(以下「HS」と
いう)、ケラタン硫酸(以下「KS」という)及びケラタ
ンポリ硫酸(以下「KPS」という)等のグリコサミノグ
リカン(以下「GAG」という)又はその塩、好ましくはH
A若しくはChS又はそれらの塩を、多官能性エポキシ化合
物により架橋したものである。水溶性で高粘度のもの、
例えば架橋HAにおいては、1%生理食塩水溶液における
粘度(20℃,ずり速度1sec-1)が1000〜60000センチポ
アーズのものが好ましく、架橋ChSにおいては、10%生
理食塩水溶液における粘度(20℃,ずり速度1sec-1)が
1000〜80000センチポアーズのものが好ましい。
ここで、多官能性エポキシ化合物とは、エポキシ基を少
なくとも1個有する化合物であって、その他に、エポキ
シ基を含めて、GAGを架橋するに適した官能基を1個以
上有する化合物をいう。
なくとも1個有する化合物であって、その他に、エポキ
シ基を含めて、GAGを架橋するに適した官能基を1個以
上有する化合物をいう。
かかる化合物としては、例えば、ハロメチルオキシラン
化合物及びビスエポキシ化合物などが挙げられる。ハロ
メチルオキシラン化合物としては、エピクロルヒドリ
ン、エピブロムヒドリン、β−メチルエピクロルヒドリ
ン及びβ−メチルエピブロムヒドリンなどが挙げられ
る。ビスエポキシ化合物としては、1,2−ビス(2,3−エ
ポキシプロポキシ)エタン、1,4−ビス(2,3−エポキシ
プロポキシ)ブタン、1,6−ビス(2,3−エポキシプロポ
キシ)ヘキサン及びビスフェノールA又はビスフェノー
ルFのジグリシジルエーテルなどが挙げられる。
化合物及びビスエポキシ化合物などが挙げられる。ハロ
メチルオキシラン化合物としては、エピクロルヒドリ
ン、エピブロムヒドリン、β−メチルエピクロルヒドリ
ン及びβ−メチルエピブロムヒドリンなどが挙げられ
る。ビスエポキシ化合物としては、1,2−ビス(2,3−エ
ポキシプロポキシ)エタン、1,4−ビス(2,3−エポキシ
プロポキシ)ブタン、1,6−ビス(2,3−エポキシプロポ
キシ)ヘキサン及びビスフェノールA又はビスフェノー
ルFのジグリシジルエーテルなどが挙げられる。
本発明に用いる、多官能性エポキシ化合物により架橋さ
れた水溶性架橋GAG及びその製造法は、特願昭59-884
40号及び同59-132885号明細書に詳述されている。
れた水溶性架橋GAG及びその製造法は、特願昭59-884
40号及び同59-132885号明細書に詳述されている。
原料として用いるGAGは、通常、単独で用いるが、二種
以上の混合物、例えば皮膚組織の構成比に相当する混合
物として用いてもよい。
以上の混合物、例えば皮膚組織の構成比に相当する混合
物として用いてもよい。
通常、GAG又はその塩を、0.5%以上、好ましくは、1.0
%以上の濃度に、アルカリ水溶液に溶解し、水溶性有機
溶剤を全液量の30%以上、好ましくは50%以上になるよ
うに加える。アルカリ水溶液は、pH8〜14であることが
好ましく、pH12〜14であることが更に好ましい。アルカ
リとしては、通常、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウムなどの金属水酸化物及び炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどの金属炭酸塩等が挙げられ
る。水溶性有機溶剤としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、アセトン、ジオキサンなどが挙
げられ、これらは、単独で又は混合物として用いられ
る。これらの水溶性有機溶剤を加えることにより反応を
有効に行なうことができ、また、アルカリによるGAGの
分解(低分子化)も抑制することができる。
%以上の濃度に、アルカリ水溶液に溶解し、水溶性有機
溶剤を全液量の30%以上、好ましくは50%以上になるよ
うに加える。アルカリ水溶液は、pH8〜14であることが
好ましく、pH12〜14であることが更に好ましい。アルカ
リとしては、通常、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウムなどの金属水酸化物及び炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどの金属炭酸塩等が挙げられ
る。水溶性有機溶剤としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、アセトン、ジオキサンなどが挙
げられ、これらは、単独で又は混合物として用いられ
る。これらの水溶性有機溶剤を加えることにより反応を
有効に行なうことができ、また、アルカリによるGAGの
分解(低分子化)も抑制することができる。
次いで、得られた溶液に、前記多官能性エポキシ化合物
の1種以上を加え、0〜100℃、好ましくは10〜60℃、
更に好ましくは20〜40℃で反応させる。反応時間は、反
応温度により異なるが、20℃近辺では24〜48時間が好ま
しく、40℃近辺では2〜3時間が好ましい。
の1種以上を加え、0〜100℃、好ましくは10〜60℃、
更に好ましくは20〜40℃で反応させる。反応時間は、反
応温度により異なるが、20℃近辺では24〜48時間が好ま
しく、40℃近辺では2〜3時間が好ましい。
また、本発明に用いる架橋GAGは、次のようにしても調
製することができる。
製することができる。
即ち、GAG又はその塩の前記アルカリ溶液に前記水溶性
有機溶剤を加えて、得られる水アメ状沈殿物を分取し、
該沈殿物に多官能性エポキシ化合物を加えて、50℃以下
で反応させると非常に効率的に反応を行なうことができ
る。水アメ状沈殿物を分取するには、例えば、デカンテ
ーションにより上清を除去すればよい。反応温度は、通
常10〜50℃で、最も好ましいのは20〜40℃である。温度
が高い程、短時間で反応を終了させる必要がある。一般
的には、40℃近辺では2時間程度が20℃近辺では24〜48
時間が好ましい。
有機溶剤を加えて、得られる水アメ状沈殿物を分取し、
該沈殿物に多官能性エポキシ化合物を加えて、50℃以下
で反応させると非常に効率的に反応を行なうことができ
る。水アメ状沈殿物を分取するには、例えば、デカンテ
ーションにより上清を除去すればよい。反応温度は、通
常10〜50℃で、最も好ましいのは20〜40℃である。温度
が高い程、短時間で反応を終了させる必要がある。一般
的には、40℃近辺では2時間程度が20℃近辺では24〜48
時間が好ましい。
架橋GAGの調製において、GAG又はその塩と多官能性エポ
キシ化合物とのモル比、即ち架橋度を変えることによ
り、得られる架橋GAG又はその塩の粘度を調節すること
ができる。
キシ化合物とのモル比、即ち架橋度を変えることによ
り、得られる架橋GAG又はその塩の粘度を調節すること
ができる。
分子量100万前後のHAにおいては、HAの繰り返し二糖1
モルに対する多官能性エポキシ化合物の使用モル数を1
〜10モルにすれば、水溶性で1%生理食塩水溶液におけ
る粘度(20℃,ずり速度1sec-1)が1000〜60000センチ
ポアーズの水溶性架橋HAを得ることができる。
モルに対する多官能性エポキシ化合物の使用モル数を1
〜10モルにすれば、水溶性で1%生理食塩水溶液におけ
る粘度(20℃,ずり速度1sec-1)が1000〜60000センチ
ポアーズの水溶性架橋HAを得ることができる。
分子量5万前後のChSにおいては、ChSの繰り返し二糖1
モルに対する多官能性エポキシ化合物の使用モル数を0.
1モル以上0.5モル未満にすれば、水溶性で10%生理食塩
水溶液における粘度(20℃,ずり速度1sec-1)が1000〜
80000センチポアーズの水溶性架橋ChSを得ることができ
る。
モルに対する多官能性エポキシ化合物の使用モル数を0.
1モル以上0.5モル未満にすれば、水溶性で10%生理食塩
水溶液における粘度(20℃,ずり速度1sec-1)が1000〜
80000センチポアーズの水溶性架橋ChSを得ることができ
る。
本発明の皮膚化粧料においては、以上のようにして得ら
れる架橋GAG又はその混合物を化粧料全体に対し、0.01
〜3%含有させることが好ましい。
れる架橋GAG又はその混合物を化粧料全体に対し、0.01
〜3%含有させることが好ましい。
本発明の皮膚化粧料には、他の化粧料用添加物、例え
ば、水溶性増粘剤、界面活性剤、油分保湿剤、紫外線吸
収剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、
色素、香料等を適宜配合してもよい。
ば、水溶性増粘剤、界面活性剤、油分保湿剤、紫外線吸
収剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、
色素、香料等を適宜配合してもよい。
水溶性増粘剤といては、ポリアミノ酸又はその塩、ポリ
アクリル酸又はその塩、プルラン、カルボキシメチルセ
ルロース、キサンタンガム等が挙げられる。
アクリル酸又はその塩、プルラン、カルボキシメチルセ
ルロース、キサンタンガム等が挙げられる。
これらの水溶性増粘剤は、通常、単独で用いるが、二種
以上の混合物として用いてもよく、その配合割合は、化
粧料全体に対し、0.01〜5%であることが好ましい。
以上の混合物として用いてもよく、その配合割合は、化
粧料全体に対し、0.01〜5%であることが好ましい。
また、本発明の皮膚化粧料には、皮膚疾患の治療薬及び
化粧品工業における原料として用いられるアラントイン
又はその誘導体を配合してもよい。この場合、アラント
イン又はその誘導体の配合割合は、化粧料全体に対し、
0.01〜5%であることが好ましい。
化粧品工業における原料として用いられるアラントイン
又はその誘導体を配合してもよい。この場合、アラント
イン又はその誘導体の配合割合は、化粧料全体に対し、
0.01〜5%であることが好ましい。
[発明の効果] 本発明によれば、優れた保水性を有し、かつ酵素等に対
して優れた抵抗性を示す皮膚化粧料を提供することがで
きる。
して優れた抵抗性を示す皮膚化粧料を提供することがで
きる。
本発明の皮膚化粧料は、栄養クリーム、ハンドクリー
ム、ボディクリーム、マッサージクリーム等のクリーム
類、栄養乳液類、パック類、化粧水類等の化粧料並びに
頭髪化粧料として、ひげそり後、ひび、あかぎれ、肌あ
れ等に用いられる。
ム、ボディクリーム、マッサージクリーム等のクリーム
類、栄養乳液類、パック類、化粧水類等の化粧料並びに
頭髪化粧料として、ひげそり後、ひび、あかぎれ、肌あ
れ等に用いられる。
[発明の実施例] 以下、調製例及び実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、これらは、本発明の範囲を何ら制限するもので
はない。
するが、これらは、本発明の範囲を何ら制限するもので
はない。
調製例1水溶性架橋HAの調製 (1)HAナトリウム塩(分子量730000)10gを0.2N水酸化ナ
トリウム水溶液450mlに冷却しつつ溶解し、0.45μのミ
クロフィルターで過した。液に10N水酸化ナトリウ
ム水溶液40mlを加えて、攪拌下、エタノール500mlとエ
ピクロルヒドリン6.0mlを加えた。20℃で24時間反応
し、反応液を酢酸でpH6.4に調整した。エタノール500ml
を加えて白色沈殿物を得、取後、エタノールで充分に
洗浄し、減圧乾燥して水溶性架橋HA(以下「架橋HA-1」
という)を得た。
トリウム水溶液450mlに冷却しつつ溶解し、0.45μのミ
クロフィルターで過した。液に10N水酸化ナトリウ
ム水溶液40mlを加えて、攪拌下、エタノール500mlとエ
ピクロルヒドリン6.0mlを加えた。20℃で24時間反応
し、反応液を酢酸でpH6.4に調整した。エタノール500ml
を加えて白色沈殿物を得、取後、エタノールで充分に
洗浄し、減圧乾燥して水溶性架橋HA(以下「架橋HA-1」
という)を得た。
収 量 8.9g HAの繰り返し二糖 1000個当りの架橋数 8.5 1%生理食塩水溶液 における粘度(20℃, 11000センチポアーズ ずり速度1sec-1個 非ニュートン指数 0.60 元素分析値 C:42.0%,H:4.87%, N:3.29%,Na:5.81% (2)架橋剤であるエピクロルヒドリンの量を変える以外
は、(1)と同様に処理して、表1に示す3種の水溶性架
橋HAを調整した。
は、(1)と同様に処理して、表1に示す3種の水溶性架
橋HAを調整した。
これらの3種の架橋HA及び合成に使用したHAナトリウム
塩を、それぞれ、0.1M酢酸(pH5.0)に1%の濃度に溶解
し、測定(20℃,ずり速度1sec-1)したところ、次のと
おりであった。
塩を、それぞれ、0.1M酢酸(pH5.0)に1%の濃度に溶解
し、測定(20℃,ずり速度1sec-1)したところ、次のと
おりであった。
架橋HA-2 45000センチポアーズ 架橋HA-3 27000センチポアーズ 架橋HA-4 8000センチポアーズ HAナトリウム塩 1500センチポアーズ これらの溶液に0.09重量%になるように牛睾丸ヒアルロ
ニダーゼを加え50℃で反応させ、15、35、55、70分後に粘
度を測定し、反応前の粘度に対する割合を算出した。
ニダーゼを加え50℃で反応させ、15、35、55、70分後に粘
度を測定し、反応前の粘度に対する割合を算出した。
結果を図1に示す。図1において、□印、△印、○印及
び●印は、それぞれ、架橋HA-2、3、4及びHAナトリウム塩
の酢酸溶液の各反応時間における反応前の粘度に対する
割合を表わす。
び●印は、それぞれ、架橋HA-2、3、4及びHAナトリウム塩
の酢酸溶液の各反応時間における反応前の粘度に対する
割合を表わす。
図1から、本発明に用いる水溶性架橋HAは、HAに比し、
ヒアルロニダーゼに対する抵抗性が高く、その程度は、
架橋度が高いほど顕著であることがわかる。
ヒアルロニダーゼに対する抵抗性が高く、その程度は、
架橋度が高いほど顕著であることがわかる。
調製例2水溶性架橋ChSの調製 (1)ChS-Cナトリウム塩(分子量53000)3.1gを0.75N水酸
化ナトリウム水溶液に12.5%になるように溶解し、攪拌
下、エタノール1容量を加え、生じたアメ状沈殿物を分
取した。このアメ状沈殿物にエピクロルヒドリン0.18ml
を加えて充分に練り合わせ、20℃で24時間放置した。反
応液に水30mlを加えて溶解し、酢酸でpH6.0として、エ
タノール沈殿を行なった。再度、水に溶解し、エタノー
ル沈殿を行ない減圧乾燥し、水溶性架橋ChS-C(以下
「架橋ChS-1」という)を調製した。
化ナトリウム水溶液に12.5%になるように溶解し、攪拌
下、エタノール1容量を加え、生じたアメ状沈殿物を分
取した。このアメ状沈殿物にエピクロルヒドリン0.18ml
を加えて充分に練り合わせ、20℃で24時間放置した。反
応液に水30mlを加えて溶解し、酢酸でpH6.0として、エ
タノール沈殿を行なった。再度、水に溶解し、エタノー
ル沈殿を行ない減圧乾燥し、水溶性架橋ChS-C(以下
「架橋ChS-1」という)を調製した。
収 量 2.9g ChS-Cの繰り返し 二糖1モル当りの架橋度 0.101 10%生理食塩水溶液 における粘度(20℃, 45200センチポアーズ ずり速度1sec-1) 元素分析値 C:33.31%,H:3.78%, N:2.72%, S:6.35% Na:9.25% (2)架橋剤として[2-14C]エピクロルヒドリンを用い
て、(1)と同様に処理して、表2に示す5種の水溶性架
橋ChS-Cを調製し、架橋度と粘度との関係を求めた。
て、(1)と同様に処理して、表2に示す5種の水溶性架
橋ChS-Cを調製し、架橋度と粘度との関係を求めた。
表2から、架橋度が増加するに従って、粘度が上昇する
ことがわかる。
ことがわかる。
実施例1水溶性架橋GAGの創傷治癒効果 4週令のウィスター系雄性ラット6匹を一群として、以
下の実験を行なった。
下の実験を行なった。
電気バリカンで毛を刈った後、ペントバルビタールナト
リウムを筋肉内注射した。背部皮膚を左右約2cm切開
し、直ちに切開部をミッヘル縫合器で縫合した。縫合
後、0.1%架橋HA-1生理食塩水溶液(以下「架橋HA液」
という)、0.2%架橋ChS-1生理食塩水溶液(以下「架橋
ChS液」という)、0.2%アラントイン生理食塩水溶液
(以下「アラントイン液」という)又は架橋HA液とアラ
ントイン液との等量混合液(以下「架橋HA+A液」とい
う)を左側に0.1ml1日1回2週間塗布した。対照とし
て、右側に生理食塩水を塗布した。2週間後、ラットを
屠殺し、縫合針を外した後、切開部を中心に左右に1cm
ずつ計2cmの長さに断面が1cmとなるように皮膚切片を
作成した。
リウムを筋肉内注射した。背部皮膚を左右約2cm切開
し、直ちに切開部をミッヘル縫合器で縫合した。縫合
後、0.1%架橋HA-1生理食塩水溶液(以下「架橋HA液」
という)、0.2%架橋ChS-1生理食塩水溶液(以下「架橋
ChS液」という)、0.2%アラントイン生理食塩水溶液
(以下「アラントイン液」という)又は架橋HA液とアラ
ントイン液との等量混合液(以下「架橋HA+A液」とい
う)を左側に0.1ml1日1回2週間塗布した。対照とし
て、右側に生理食塩水を塗布した。2週間後、ラットを
屠殺し、縫合針を外した後、切開部を中心に左右に1cm
ずつ計2cmの長さに断面が1cmとなるように皮膚切片を
作成した。
(株)東洋ボールドウィン製テンシトロン万能試験機RT
M-50を用いて皮膚切片の引張耐力を測定し、対照に対す
る比率により、創傷治癒効果を求めた。結果を表3に示
す。
M-50を用いて皮膚切片の引張耐力を測定し、対照に対す
る比率により、創傷治癒効果を求めた。結果を表3に示
す。
実施例2水溶性架橋HA含有皮膚化粧料の調製 架橋HA-1 0.2g エタノール 8g 乳酸 0.1g クエン酸 0.3g プルラン 0.05g グリセリン 0.3g p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 0.12g 香料(リイル・ド・フルール) 8滴水 精製 残 量 計 100g 以上の組成からなる化粧水を調製した。
実施例3水溶性架橋ChS含有皮膚化粧料の調製 架橋ChS-1 1g グリセリン 2g スクワラン 5g ポリアクリル酸ナトリウム 0.05g ラノリン 3g オレイン酸 3g ミリスチン酸イソプロピル 2g メチルパラベン 0.1g 香料(リイル・ド・フルール) 8滴水 精製 残量 計 100g 以上の組成からなる乳液を調製した。
試験例水溶性架橋GAGの保水性 架橋HA-1、架橋ChS-1、HAナトリウム塩(分子量73000
0)又はChS-Cナトリウム塩(分子量53000)を5%の濃
度に精製水に溶解し、その3.0gを秤量ビンに入れ、各
相対湿度において20℃で恒量になるまで放置した。残留
物中の水分の残存量を測定することにより、各試料の水
損失率を求めた。
0)又はChS-Cナトリウム塩(分子量53000)を5%の濃
度に精製水に溶解し、その3.0gを秤量ビンに入れ、各
相対湿度において20℃で恒量になるまで放置した。残留
物中の水分の残存量を測定することにより、各試料の水
損失率を求めた。
結果を図2に示す。図2において(…○…),(…●
…),(−○−),(−●−)及び は、それぞれ、架橋HA-1、架橋ChS-1、HAナトリウム
塩、ChS-Cナトリウム塩及び精製水についての水損失率
の変化を表わす。
…),(−○−),(−●−)及び は、それぞれ、架橋HA-1、架橋ChS-1、HAナトリウム
塩、ChS-Cナトリウム塩及び精製水についての水損失率
の変化を表わす。
図2から、本発明に用いる架橋HA-1及び架橋ChS-1は優
れた保水性を有することがわかる。
れた保水性を有することがわかる。
図1は、各種水溶性架橋HA及びHAをヒアルロニダーゼ処
理したときの粘度低下と時間との関係を示す図である。
図2は、架橋HA-1、架橋ChS-1、HAナトリウム塩、ChS-C
ナトリウム塩及び精製水の各相対湿度における水損失率
の変化を示す図である。
理したときの粘度低下と時間との関係を示す図である。
図2は、架橋HA-1、架橋ChS-1、HAナトリウム塩、ChS-C
ナトリウム塩及び精製水の各相対湿度における水損失率
の変化を示す図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−138601(JP,A) 特開 昭57−156769(JP,A) 特開 昭60−130601(JP,A) 特開 昭61−168362(JP,A) 特開 昭57−40502(JP,A) 特開 昭60−204708(JP,A) 特開 昭61−164558(JP,A) 特開 昭60−233101(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】多官能性エポキシ化合物により架橋された
水溶性架橋グリコサミノグリカンを含有することを特徴
とする皮膚化粧料。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60013595A JPH0611694B2 (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | 皮膚化粧料 |
US06/729,558 US4716224A (en) | 1984-05-04 | 1985-05-02 | Crosslinked hyaluronic acid and its use |
EP85303183A EP0161887B1 (en) | 1984-05-04 | 1985-05-03 | Crosslinked hyaluronic acid and its use |
DE85303183T DE3583963D1 (en) | 1984-05-04 | 1985-05-03 | New crosslinked hyaluronic acid prods. |
US06/748,729 US4863907A (en) | 1984-06-29 | 1985-06-25 | Crosslinked glycosaminoglycans and their use |
EP85304616A EP0167363B1 (en) | 1984-06-29 | 1985-06-27 | Crosslinked glycosaminoglycans and their use |
DE8585304616T DE3578961D1 (de) | 1984-06-29 | 1985-06-27 | Vernetzte glykosaminoglykane und ihre verwendung. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60013595A JPH0611694B2 (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | 皮膚化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61172808A JPS61172808A (ja) | 1986-08-04 |
JPH0611694B2 true JPH0611694B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=11837554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60013595A Expired - Lifetime JPH0611694B2 (ja) | 1984-05-04 | 1985-01-29 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0611694B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6610810B2 (en) * | 2001-03-13 | 2003-08-26 | Glyn Owen Phillips | Biopolymers obtained by solid state irradiation in an unsaturated gaseous atmosphere |
JP2008255061A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Shiseido Co Ltd | 可溶性架橋ヒアルロン酸含有眼用組成物 |
JP2010202522A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Shiseido Co Ltd | 耐塩性増粘剤及びそれを配合した化粧料 |
CA2961868A1 (en) * | 2016-04-08 | 2017-10-08 | Johnson & Johnson Consumer Inc. | Topical compositions containing cross-linked glycosaminoglycans |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4582865A (en) * | 1984-12-06 | 1986-04-15 | Biomatrix, Inc. | Cross-linked gels of hyaluronic acid and products containing such gels |
-
1985
- 1985-01-29 JP JP60013595A patent/JPH0611694B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61172808A (ja) | 1986-08-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |