JPH06116238A - ピペリジン誘導体 - Google Patents
ピペリジン誘導体Info
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- JPH06116238A JPH06116238A JP20051093A JP20051093A JPH06116238A JP H06116238 A JPH06116238 A JP H06116238A JP 20051093 A JP20051093 A JP 20051093A JP 20051093 A JP20051093 A JP 20051093A JP H06116238 A JPH06116238 A JP H06116238A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】1) 一般式
【化1】
[式中、Rは水素原子、1価乃至4価アシル基を示し、
R1 は水素原子;C1−C18アルカノイル基;C2 −C4
ハロゲノアルカノイル基;無置換または置換C7 −C
11アリールアシル基;無置換または置換C8 −C13アリ
ールアルカノイル基を示し、R2 はC1 −C18アルキル
基;C3 −C6 アルケニル基;無置換または置換C6 −
C10アリール基;C1 −C18アルカノイル基;C2 −C
4 ハロゲノアルカノイル基;無置換または置換C7 −C
11アリールアシル基;無置換または置換C8 −C13アリ
ールアルカノイル基;無置換または置換C7 −C11アラ
ルキル基を示し、nは1乃至4を示し、Yは酸素原子ま
たは硫黄原子を示す。]で表わされるピペリジン誘導体
及びその酸付加物 【効果】上記化合物(I)は、重合体の光劣化に対する
安定性、重合体よりの揮散性、重合体中の表面移行性及
び重合体との相溶性がとくに優れており、高分子材料用
光安定剤として有用である。
R1 は水素原子;C1−C18アルカノイル基;C2 −C4
ハロゲノアルカノイル基;無置換または置換C7 −C
11アリールアシル基;無置換または置換C8 −C13アリ
ールアルカノイル基を示し、R2 はC1 −C18アルキル
基;C3 −C6 アルケニル基;無置換または置換C6 −
C10アリール基;C1 −C18アルカノイル基;C2 −C
4 ハロゲノアルカノイル基;無置換または置換C7 −C
11アリールアシル基;無置換または置換C8 −C13アリ
ールアルカノイル基;無置換または置換C7 −C11アラ
ルキル基を示し、nは1乃至4を示し、Yは酸素原子ま
たは硫黄原子を示す。]で表わされるピペリジン誘導体
及びその酸付加物 【効果】上記化合物(I)は、重合体の光劣化に対する
安定性、重合体よりの揮散性、重合体中の表面移行性及
び重合体との相溶性がとくに優れており、高分子材料用
光安定剤として有用である。
Description
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子材料に対して優
れた光安定性を与える新規なピペリジン誘導体及び当該
ピペリジン誘導体を有効成分とする高分子材料用光安定
剤に関する。
れた光安定性を与える新規なピペリジン誘導体及び当該
ピペリジン誘導体を有効成分とする高分子材料用光安定
剤に関する。
【0003】
【従来の技術】2、2、6、6−テトラメチル−4−ピ
ペリジノール誘導体は合成樹脂、高分子材料等の光安定
化剤およびその中間体として有用な化合物であり、従来
から多数の化合物が知られている。例えば、2、2、
6、6−テトラメチル−4−ピペリジノールの4位水酸
基がモノカルボン酸化合物と反応し、1位がグリシドー
ルと反応した2、3−ジヒドロキシプロピル化合物は特
公平3−1304号に開示されている。また、2、2、
6、6−テトラメチル−4−ピペリジノールの4位水酸
基がモノカルボン酸化合物と反応し、1位がビスグリシ
ジルエーテル及びビスグリシジルエステルと反応した化
合物は特公昭62−42898号に開示されている。
ペリジノール誘導体は合成樹脂、高分子材料等の光安定
化剤およびその中間体として有用な化合物であり、従来
から多数の化合物が知られている。例えば、2、2、
6、6−テトラメチル−4−ピペリジノールの4位水酸
基がモノカルボン酸化合物と反応し、1位がグリシドー
ルと反応した2、3−ジヒドロキシプロピル化合物は特
公平3−1304号に開示されている。また、2、2、
6、6−テトラメチル−4−ピペリジノールの4位水酸
基がモノカルボン酸化合物と反応し、1位がビスグリシ
ジルエーテル及びビスグリシジルエステルと反応した化
合物は特公昭62−42898号に開示されている。
【0004】しかし、本発明の2、2、6、6−テトラ
メチル−4−ピペリジノールの4位水酸基がモノカルボ
ン酸化合物と反応し、1位がモノグリシジルエーテルま
たはモノグリシジルエステルと反応した化合物、また
は、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジノー
ルの4位水酸基がポリカルボン酸化合物と反応し、1位
がグリシジルエーテルまたはグリシジルエステルと反応
したピペリジン誘導体は未だ知られていない。
メチル−4−ピペリジノールの4位水酸基がモノカルボ
ン酸化合物と反応し、1位がモノグリシジルエーテルま
たはモノグリシジルエステルと反応した化合物、また
は、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジノー
ルの4位水酸基がポリカルボン酸化合物と反応し、1位
がグリシジルエーテルまたはグリシジルエステルと反応
したピペリジン誘導体は未だ知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は従来、
合成樹脂または高分子材料、特にポリオレフィン類の光
劣化に対して、有効性は認められるものの、揮散性及び
表面移行性が大きくまた重合体との相溶性に劣る2、
2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジノールの4−
アシル誘導体に比べ、光劣化に対する優れた安定性を示
し、揮散性及び表面移行性が少なくまた重合体との相溶
性が良好な光安定剤を開発することである。
合成樹脂または高分子材料、特にポリオレフィン類の光
劣化に対して、有効性は認められるものの、揮散性及び
表面移行性が大きくまた重合体との相溶性に劣る2、
2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジノールの4−
アシル誘導体に比べ、光劣化に対する優れた安定性を示
し、揮散性及び表面移行性が少なくまた重合体との相溶
性が良好な光安定剤を開発することである。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、2、2、6、6−テトラメチル−4
−ヒドロキシピペリジン誘導体に注目して鋭意研究を行
なった結果、2、2、6、6−テトラメチル−4−ヒド
ロキシピペリジン誘導体とモノグリシジル誘導体の付加
物であるピペリジン誘導体が光劣化に対する優れた安定
性を示し、揮散性及び表面移行性が少なくまた重合体と
の相溶性が良好であることを見出した。
に、本発明者らは、2、2、6、6−テトラメチル−4
−ヒドロキシピペリジン誘導体に注目して鋭意研究を行
なった結果、2、2、6、6−テトラメチル−4−ヒド
ロキシピペリジン誘導体とモノグリシジル誘導体の付加
物であるピペリジン誘導体が光劣化に対する優れた安定
性を示し、揮散性及び表面移行性が少なくまた重合体と
の相溶性が良好であることを見出した。
【0008】即ち、本発明は (1)一般式
【0009】
【化2】
【0010】[式中、Rは水素原子又は1価乃至4価の
アシル基を示し、R1 は水素原子;C1 −C18アルカノ
イル基;C2 −C4 ハロゲノアルカノイル基;下記置換
基群A群より選択された置換基を同一又は異なって1乃
至3個有してもよいC7 −C 11アリールアシル基;又は
下記置換基群A群より選択された置換基を同一又は異な
って1乃至3個有してもよいC8 −C13アリールアルカ
ノイル基を示し、R2はC1 −C18アルキル基;C3 −
C6 アルケニル基;下記置換基群A群より選択された置
換基を同一又は異なって1乃至3個有してもよいC6 −
C10アリール基;C1 −C18アルカノイル基;C2 −C
4 ハロゲノアルカノイル基;下記置換基群A群より選択
された置換基を同一又は異なって1乃至3個有してもよ
いC7 −C11アリールアシル基;下記置換基群A群より
選択された置換基を同一又は異なって1乃至3個有して
もよいC8 −C13アリールアルカノイル基;又は下記置
換基群A群より選択された置換基を同一又は異なって1
乃至3個有してもよいC7−C12アラルキル基を示し、
nは1乃至4を示し、Yは酸素原子または硫黄原子を示
す。但し、Rが水素原子の場合には、nは1を示す。
アシル基を示し、R1 は水素原子;C1 −C18アルカノ
イル基;C2 −C4 ハロゲノアルカノイル基;下記置換
基群A群より選択された置換基を同一又は異なって1乃
至3個有してもよいC7 −C 11アリールアシル基;又は
下記置換基群A群より選択された置換基を同一又は異な
って1乃至3個有してもよいC8 −C13アリールアルカ
ノイル基を示し、R2はC1 −C18アルキル基;C3 −
C6 アルケニル基;下記置換基群A群より選択された置
換基を同一又は異なって1乃至3個有してもよいC6 −
C10アリール基;C1 −C18アルカノイル基;C2 −C
4 ハロゲノアルカノイル基;下記置換基群A群より選択
された置換基を同一又は異なって1乃至3個有してもよ
いC7 −C11アリールアシル基;下記置換基群A群より
選択された置換基を同一又は異なって1乃至3個有して
もよいC8 −C13アリールアルカノイル基;又は下記置
換基群A群より選択された置換基を同一又は異なって1
乃至3個有してもよいC7−C12アラルキル基を示し、
nは1乃至4を示し、Yは酸素原子または硫黄原子を示
す。但し、Rが水素原子の場合には、nは1を示す。
【0011】置換基群A群 C1 −C4 アルキル基;C3 −C6 シクロアルキル基;
C1 −C2 ハロゲノアルキル基;ハロゲン原子;C7 −
C12アラルキル基;水酸基]を有するピペリジン誘導体
及びその酸付加物に関するものであり、また、同化合物
及びその酸付加物を有効成分とする光安定剤に関するも
のである。
C1 −C2 ハロゲノアルキル基;ハロゲン原子;C7 −
C12アラルキル基;水酸基]を有するピペリジン誘導体
及びその酸付加物に関するものであり、また、同化合物
及びその酸付加物を有効成分とする光安定剤に関するも
のである。
【0012】以下に詳細に説明する。
【0013】上記において、Rの定義における1乃至4
価のアシル基は、1価のアシル基として、例えば、ホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、
イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイ
ル、オクタノイル、デカノイル、ウンデカノイル、ラウ
ロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイルの
ようなC1 −C18アルカノイル基;例えば、シクロペン
タンカルボニル、シクロヘキサンカルボニルのようなC
6 −C7 シクロアルカノイル基;例えば、ベンゾイル、
トルオイル、キシロイル、エチルベンゾイル、プロピル
ベンゾイル、ブチルベンゾイル、ナフトイルのようなC
1 −C4 アルキル基を同一または異なって1乃至3個有
していてもよいC7 −C11アリールアシル基;または、
例えば、ニコチニル、イソニコチニル、ピラジンカルボ
ニル、テノイル、フロイルのような窒素原子、酸素原子
または硫黄原子を同一または異なって1乃至2個含んで
もよい5乃至6員ヘテロアリールアシル基であり得、2
価のアシル基として、例えば、マロニル、1,1−ジエ
チルマロニル、サクシニル、グルタリル、アジポイル、
ピメロイル、スベロイル、アゼラロイル、セバコイル、
ノナンジオイル、デカンジオイル、ウンデカンジオイ
ル、ドデカンジオイル、トリデカンジオイル、テトラデ
カンジオイル、ヘキサデカンジオイル、オクタデカンジ
オイル、ジグリコロイルまたはチオジグリコロイル基の
ようなC3 −C18アルカンジオイル基;例えば、シクロ
ヘキサンジカルボニル、シクロヘキセンジカルボニル、
ノルボルネンジカルボニルのようなC8 −C12シクロア
ルカンジオイル基またはC8 −C12シクロアルケンジオ
イル基;例えば、フタロイル、ナフタレンジカルボニル
のようなC8 −C12アリールジアシル基;または、例え
ば、ピリジンジカルボニル、チオフェンジカルボニルの
ようなのような窒素原子、酸素原子または硫黄原子を同
一または異なって1乃至2個含んでもよい5乃至6員ヘ
テロアリールジアシル基であり得、3価のアシル基とし
て、例えば、1,2,3−プロパントリカルボニルのよ
うなC6 アルカントリアシル基;または、例えば、ベン
ゼントリカルボニル、ナフタレントリカルボニルのよう
なC9 −C13アリールトリアシル基であり得、4価のア
シル基として、例えば、1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボニルのようなC8 アルカンテトラアシル基、また
は、例えば、ベンゼンテトラカルボニルのようなC10ア
リールテトラアシル基であり得、好適には、C2 −C10
アルカノイル基、C3 −C14アルカンジオイル基または
C1 −C4 アルキル基を同一または異なって1乃至3個
有していてもよいC7 アリールアシル基であり得、より
好適には、C2 −C4 アルカノイル基、C6 −C12アル
カンジオイル基またはC1 −C4 アルキル基を同一また
は異なって1乃至2個有していてもよいC7 アリールア
シル基であり得、更により好適には、アセチル基、C8
−C12アルカンジオイル基またはC1 −C2 アルキル基
を1乃至2個有していてもよいC7 アリールアシル基で
あり得、最も好適には、C8 −C10アルカンジオイル基
である。
価のアシル基は、1価のアシル基として、例えば、ホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、
イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイ
ル、オクタノイル、デカノイル、ウンデカノイル、ラウ
ロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイルの
ようなC1 −C18アルカノイル基;例えば、シクロペン
タンカルボニル、シクロヘキサンカルボニルのようなC
6 −C7 シクロアルカノイル基;例えば、ベンゾイル、
トルオイル、キシロイル、エチルベンゾイル、プロピル
ベンゾイル、ブチルベンゾイル、ナフトイルのようなC
1 −C4 アルキル基を同一または異なって1乃至3個有
していてもよいC7 −C11アリールアシル基;または、
例えば、ニコチニル、イソニコチニル、ピラジンカルボ
ニル、テノイル、フロイルのような窒素原子、酸素原子
または硫黄原子を同一または異なって1乃至2個含んで
もよい5乃至6員ヘテロアリールアシル基であり得、2
価のアシル基として、例えば、マロニル、1,1−ジエ
チルマロニル、サクシニル、グルタリル、アジポイル、
ピメロイル、スベロイル、アゼラロイル、セバコイル、
ノナンジオイル、デカンジオイル、ウンデカンジオイ
ル、ドデカンジオイル、トリデカンジオイル、テトラデ
カンジオイル、ヘキサデカンジオイル、オクタデカンジ
オイル、ジグリコロイルまたはチオジグリコロイル基の
ようなC3 −C18アルカンジオイル基;例えば、シクロ
ヘキサンジカルボニル、シクロヘキセンジカルボニル、
ノルボルネンジカルボニルのようなC8 −C12シクロア
ルカンジオイル基またはC8 −C12シクロアルケンジオ
イル基;例えば、フタロイル、ナフタレンジカルボニル
のようなC8 −C12アリールジアシル基;または、例え
ば、ピリジンジカルボニル、チオフェンジカルボニルの
ようなのような窒素原子、酸素原子または硫黄原子を同
一または異なって1乃至2個含んでもよい5乃至6員ヘ
テロアリールジアシル基であり得、3価のアシル基とし
て、例えば、1,2,3−プロパントリカルボニルのよ
うなC6 アルカントリアシル基;または、例えば、ベン
ゼントリカルボニル、ナフタレントリカルボニルのよう
なC9 −C13アリールトリアシル基であり得、4価のア
シル基として、例えば、1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボニルのようなC8 アルカンテトラアシル基、また
は、例えば、ベンゼンテトラカルボニルのようなC10ア
リールテトラアシル基であり得、好適には、C2 −C10
アルカノイル基、C3 −C14アルカンジオイル基または
C1 −C4 アルキル基を同一または異なって1乃至3個
有していてもよいC7 アリールアシル基であり得、より
好適には、C2 −C4 アルカノイル基、C6 −C12アル
カンジオイル基またはC1 −C4 アルキル基を同一また
は異なって1乃至2個有していてもよいC7 アリールア
シル基であり得、更により好適には、アセチル基、C8
−C12アルカンジオイル基またはC1 −C2 アルキル基
を1乃至2個有していてもよいC7 アリールアシル基で
あり得、最も好適には、C8 −C10アルカンジオイル基
である。
【0014】上記においてR1 及びR2 の定義における
C1 −C18アルカノイル基は、例えば、ホルミル、アセ
チル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ピバロ
イル、バレリル、イソバレリル、ヘキサノイル、ヘプタ
ノイル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、ウン
デカノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイ
ル、ステアロイル基であり得、好適には、C2 −C10ア
ルカノイル基であり得、より好適には、C2 −C6 アル
カノイル基であり得、更により好適には、C2 −C4 ア
ルカノイル基であり得、最も好適にはアセチル基であ
る。
C1 −C18アルカノイル基は、例えば、ホルミル、アセ
チル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ピバロ
イル、バレリル、イソバレリル、ヘキサノイル、ヘプタ
ノイル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、ウン
デカノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイ
ル、ステアロイル基であり得、好適には、C2 −C10ア
ルカノイル基であり得、より好適には、C2 −C6 アル
カノイル基であり得、更により好適には、C2 −C4 ア
ルカノイル基であり得、最も好適にはアセチル基であ
る。
【0015】上記において、R1 及びR2 の定義におけ
る置換基群A群より選択された置換基を同一または異な
って1乃至3個有してもよいC7 −C11アリールアシル
基のC7 −C11アリールアシル基は、例えば、ベンゾイ
ル、ナフチルカルボニル基であり得、好適には、C7 ア
リールアシル基である。
る置換基群A群より選択された置換基を同一または異な
って1乃至3個有してもよいC7 −C11アリールアシル
基のC7 −C11アリールアシル基は、例えば、ベンゾイ
ル、ナフチルカルボニル基であり得、好適には、C7 ア
リールアシル基である。
【0016】上記において、R1 及びR2 の定義におけ
る置換基群A群より選択された置換基を同一または異な
って1乃至3個有してもよいC8 −C13アリールアルカ
ノイル基のC8 −C13アリールアルカノイル基は、C6
−C10アリール基が置換されたC2 −C3 アルカノイル
基であり、例えば、フェニルアセチル、3−フェニルプ
ロピオニル、1−ナフチルアセチル、2−ナフチルアセ
チル、3−(1−ナフチル)プロピオニル基であり得、
好適には、C8 −C12アリールアルカノイル基であり、
より好適には、C8 −C9 アリールアルカノイル基であ
り、更により好適には、C9 アリールアルカノイル基で
ある。
る置換基群A群より選択された置換基を同一または異な
って1乃至3個有してもよいC8 −C13アリールアルカ
ノイル基のC8 −C13アリールアルカノイル基は、C6
−C10アリール基が置換されたC2 −C3 アルカノイル
基であり、例えば、フェニルアセチル、3−フェニルプ
ロピオニル、1−ナフチルアセチル、2−ナフチルアセ
チル、3−(1−ナフチル)プロピオニル基であり得、
好適には、C8 −C12アリールアルカノイル基であり、
より好適には、C8 −C9 アリールアルカノイル基であ
り、更により好適には、C9 アリールアルカノイル基で
ある。
【0017】上記において、R1 及びR2 の定義におけ
るC2 −C4 ハロゲノアルカノイル基は、例えば、トリ
フルオロアセチル、トリブロモアセチル、トリクロロア
セチル、モノブロモアセチル、モノクロロアセチル、ジ
クロロアセチル、2,3−ジクロロプロピオニル、2−
ブロモイソブチリル基であり得、好適には、C2 −C4
ハロゲノアルカノイル基であり得、より好適には、フル
オロアセチル基である。
るC2 −C4 ハロゲノアルカノイル基は、例えば、トリ
フルオロアセチル、トリブロモアセチル、トリクロロア
セチル、モノブロモアセチル、モノクロロアセチル、ジ
クロロアセチル、2,3−ジクロロプロピオニル、2−
ブロモイソブチリル基であり得、好適には、C2 −C4
ハロゲノアルカノイル基であり得、より好適には、フル
オロアセチル基である。
【0018】上記において、R2 の定義におけるC1 −
C18アルキル基は、直鎖または分枝鎖アルキル基であり
得、例えば、メチルエチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、ペンチル、neo-ペンチル、2−エ
チルヘキシル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル
またはオクタデシル基であり得、好適には、C1 −C10
アルキル基であり得、より好適には、C1 −C4アルキ
ル基であり、更により好適には、メチル基である。
C18アルキル基は、直鎖または分枝鎖アルキル基であり
得、例えば、メチルエチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、ペンチル、neo-ペンチル、2−エ
チルヘキシル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル
またはオクタデシル基であり得、好適には、C1 −C10
アルキル基であり得、より好適には、C1 −C4アルキ
ル基であり、更により好適には、メチル基である。
【0019】R2 の定義におけるC3 −C6 アルケニル
基は、例えば、アリル、1−ブテニル、2−ブテニル、
2−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、1−ヘキ
セニル、2−ヘキセニル基であり得、好適には、C3 −
C6 アルケニルの直鎖アルケニル類であり、より好適に
は、アリル基である。
基は、例えば、アリル、1−ブテニル、2−ブテニル、
2−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、1−ヘキ
セニル、2−ヘキセニル基であり得、好適には、C3 −
C6 アルケニルの直鎖アルケニル類であり、より好適に
は、アリル基である。
【0020】上記において、R2 の定義における置換基
群A群より選択された置換基を同一または異なって1乃
至3個有してもよいC6 −C10アリール基のC6 −C10
アリール基は、例えば、フェニルまたはナフチル基であ
り得、好適には、C6 アリール基である。
群A群より選択された置換基を同一または異なって1乃
至3個有してもよいC6 −C10アリール基のC6 −C10
アリール基は、例えば、フェニルまたはナフチル基であ
り得、好適には、C6 アリール基である。
【0021】上記において、R2 の定義における置換基
群A群より選択された置換基を同一または異なって1乃
至3個有してもよいC7 −C12アラルキル基のC7 −C
12アラルキル基は、C6 −C10アリール基が置換された
C1 −C3 アルキル基であり、例えば、ベンジル、2−
フェニルエチル、3−フェニルプロピル、ナフチル−1
−メチル、ナフチル−2−メチル基であり得、好適に
は、C6 アリール(C1−C3 )アルキル基であり、よ
り好適には、C6 アリール(C1 −C2 )アルキル基で
あり、更に好適には、ベンジル基である。
群A群より選択された置換基を同一または異なって1乃
至3個有してもよいC7 −C12アラルキル基のC7 −C
12アラルキル基は、C6 −C10アリール基が置換された
C1 −C3 アルキル基であり、例えば、ベンジル、2−
フェニルエチル、3−フェニルプロピル、ナフチル−1
−メチル、ナフチル−2−メチル基であり得、好適に
は、C6 アリール(C1−C3 )アルキル基であり、よ
り好適には、C6 アリール(C1 −C2 )アルキル基で
あり、更に好適には、ベンジル基である。
【0022】上記において、置換基群A群におけるC1
−C4 アルキル基は、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、
ter−ブチル基であり得、好適には、メチル、エチ
ル、イソプロピル、ter −ブチル基であり、より好
適には、メチル、ter −ブチル基であり、最も好適に
は、ter−ブチル基である。
−C4 アルキル基は、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、
ter−ブチル基であり得、好適には、メチル、エチ
ル、イソプロピル、ter −ブチル基であり、より好
適には、メチル、ter −ブチル基であり、最も好適に
は、ter−ブチル基である。
【0023】上記において、置換基群A群におけるC3
−C6 シクロアルキル基は、例えば、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基であ
り得、好適には、シクロプロピル、シクロブチル基であ
り、より好適には、シクロプロピル基である。
−C6 シクロアルキル基は、例えば、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基であ
り得、好適には、シクロプロピル、シクロブチル基であ
り、より好適には、シクロプロピル基である。
【0024】上記において、置換基群A群におけるC1
−C2 ハロゲノアルキル基は、例えば、フルオロメチ
ル、クロロメチル、ブロモメチル、トリフルオロ、トリ
クロロ、トリブロモ、トリフルオロメチル、2,2,2
−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチ
ル、2,2,2−トリブロモエチル基であり得、好適に
は、炭素数1乃至2個のフルオロアルキルまたはクロロ
アルキル基であり、より好適には、トリフルオロメチル
基である。
−C2 ハロゲノアルキル基は、例えば、フルオロメチ
ル、クロロメチル、ブロモメチル、トリフルオロ、トリ
クロロ、トリブロモ、トリフルオロメチル、2,2,2
−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチ
ル、2,2,2−トリブロモエチル基であり得、好適に
は、炭素数1乃至2個のフルオロアルキルまたはクロロ
アルキル基であり、より好適には、トリフルオロメチル
基である。
【0025】上記において、置換基群A群におけるハロ
ゲン原子は、例えば、フッ素、塩素、臭素または沃素で
あり得、好適には、フッ素、塩素、臭素であり、より好
適には、フッ素、塩素である。
ゲン原子は、例えば、フッ素、塩素、臭素または沃素で
あり得、好適には、フッ素、塩素、臭素であり、より好
適には、フッ素、塩素である。
【0026】上記において、置換基群A群におけるC7
−C12アラルキル基は、C6 −C10アリール基がC1 −
C3 アルキル基に結合してなるアラルキル基であり、例
えば、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエ
チル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、
ジメチルフェニルメチル(クミル)、1−ナフチルメチ
ル、2−(1−ナフチル)エチル、1−(1−ナフチ
ル)エチル基であり得、好適には、C7 −C10アラルキ
ル基であり、より好適には、C7 −C9 アラルキル基で
あり得、最も好適には、ジメチルフェニルメチル(クミ
ル)基である。
−C12アラルキル基は、C6 −C10アリール基がC1 −
C3 アルキル基に結合してなるアラルキル基であり、例
えば、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエ
チル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、
ジメチルフェニルメチル(クミル)、1−ナフチルメチ
ル、2−(1−ナフチル)エチル、1−(1−ナフチ
ル)エチル基であり得、好適には、C7 −C10アラルキ
ル基であり、より好適には、C7 −C9 アラルキル基で
あり得、最も好適には、ジメチルフェニルメチル(クミ
ル)基である。
【0027】Yは好適には、酸素原子である。
【0028】化合物(I)は、容易に酸と付加物を形成
することができ、酸としては、例えば、フマル酸、酒石
酸、コハク酸、クエン酸、シュウ酸、乳酸、マレイン
酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエ
ンスルホン酸のような有機酸、塩酸、臭化水素酸、フッ
化水素酸、沃化水素酸、硫酸、燐酸のような無機酸を挙
げることができる。
することができ、酸としては、例えば、フマル酸、酒石
酸、コハク酸、クエン酸、シュウ酸、乳酸、マレイン
酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエ
ンスルホン酸のような有機酸、塩酸、臭化水素酸、フッ
化水素酸、沃化水素酸、硫酸、燐酸のような無機酸を挙
げることができる。
【0029】本発明の化合物(I)には立体異性体が存
在するが、その各々あるいはそれらの混合物のいずれも
本発明に包含される。
在するが、その各々あるいはそれらの混合物のいずれも
本発明に包含される。
【0030】前記一般式(I)を有する化合物において
好適には、(1)RがC4 −C12アルカンジオイル基、
無置換もしくは1乃至2個のC1 −C4 アルキル置換基
を有するC7 アリールアシル基またはC2 −C4 アルカ
ノイル基である化合物、(2)R1 が水素原子、C2 −
C6 アルカノイル基、C1 ハロゲノアルカノイルまたは
無置換もしくは1乃至2個のC1 −C4 アルキル置換基
を有するC7 アリールアシル基である化合物、(3)R
2 が 無置換もしくは1乃至3個の置換基を有するC6
アリール基(該置換基は、C1 −C4 アルキル基、C7
−C9 アラルキル基、C1 ハロゲノアルキル基または水
酸基を示す。)、無置換もしくは1乃至3個のC1−C4
アルキル置換基を有するC7 アリールアシル基または
無置換もしくは1乃至3個の置換基を有するC9 アリー
ルアルカノイル基(該置換基は、C1 −C4 アルキル基
または水酸基を示す。)である化合物、(4)Yが酸素
原子である化合物、(5)nが1乃至2である化合物、
を挙げることができる。最も好適には、(6)RがC8
−C10アルカンジオイル基である化合物、(7)R1 が
水素原子またはC2 アルカノイル基である化合物、
(8)R2 が無置換または1乃至3個の置換基を有する
C6 アリール基(該置換基としては、C1 −C4 アルキ
ル基またはC7 −C9 アラルキル基を示す。)である化
合物、(9)nが2である化合物、を挙げることができ
る。一般式(I)における化合物は表1に具体的に例示
する。
好適には、(1)RがC4 −C12アルカンジオイル基、
無置換もしくは1乃至2個のC1 −C4 アルキル置換基
を有するC7 アリールアシル基またはC2 −C4 アルカ
ノイル基である化合物、(2)R1 が水素原子、C2 −
C6 アルカノイル基、C1 ハロゲノアルカノイルまたは
無置換もしくは1乃至2個のC1 −C4 アルキル置換基
を有するC7 アリールアシル基である化合物、(3)R
2 が 無置換もしくは1乃至3個の置換基を有するC6
アリール基(該置換基は、C1 −C4 アルキル基、C7
−C9 アラルキル基、C1 ハロゲノアルキル基または水
酸基を示す。)、無置換もしくは1乃至3個のC1−C4
アルキル置換基を有するC7 アリールアシル基または
無置換もしくは1乃至3個の置換基を有するC9 アリー
ルアルカノイル基(該置換基は、C1 −C4 アルキル基
または水酸基を示す。)である化合物、(4)Yが酸素
原子である化合物、(5)nが1乃至2である化合物、
を挙げることができる。最も好適には、(6)RがC8
−C10アルカンジオイル基である化合物、(7)R1 が
水素原子またはC2 アルカノイル基である化合物、
(8)R2 が無置換または1乃至3個の置換基を有する
C6 アリール基(該置換基としては、C1 −C4 アルキ
ル基またはC7 −C9 アラルキル基を示す。)である化
合物、(9)nが2である化合物、を挙げることができ
る。一般式(I)における化合物は表1に具体的に例示
する。
【0031】
【化3】
【0032】下記表において、略号は以下の基または符
号を示す。 Ac・・・・・・・・・・・・・・・・アセチル All ・・・・・・・・・・・・・・・アリル Boz ・・・・・・・・・・・・・・・ベンゾイル Bu ・・・・・・・・・・・・・・・ブチル Bun ・・・・・・・・・・・・・・・ブテニル Byr ・・・・・・・・・・・・・・・ブチリル Bz・・・・・・・・・・・・・・・・ベンジル Cum ・・・・・・・・・・・・・・・クミル Et・・・・・ ・・・・・・・・・・エチル Furo・・・・・・・・・・・・・・・フロイル Laur・・・・・・・・・・・・・・・ラウロイル Me・・・・・・・・・・・・・・・・メチル Nic ・・・・・・・・・・・・・・・ニコチニル Ph・・・・・・・・・・・・・・・・フェニル Phtl・・・・・・・・・・・・・・・フタロイル Pr ・・・・・・・・・・・・・・・プロピル Prn ・・・・・・・・・・・・・・・プロピオニル Ste ・・・・・・・・・・・・・・・ステアロイル tPhtl ・・・・・・・・・・・・・・テレフタロイル Thno・・・・・・・・・・・・・・・テノイル Tol ・・・・・・・・・・・・・・・トリル Tolo・・・・・・・・・・・・・・・トルオイル Va ・・・・・・・・・・・・・・・バレリル Xyl ・・・・・・・・・・・・・・・キシリル Xylo・・・・・・・・・・・・・・・キシロイルi ・・・・・・・・・・・・・・・・イソ t ・・・・・・・・・・・・・・・・ターシャリーc ・・・・・・・・・・・・・・・・シクロ
号を示す。 Ac・・・・・・・・・・・・・・・・アセチル All ・・・・・・・・・・・・・・・アリル Boz ・・・・・・・・・・・・・・・ベンゾイル Bu ・・・・・・・・・・・・・・・ブチル Bun ・・・・・・・・・・・・・・・ブテニル Byr ・・・・・・・・・・・・・・・ブチリル Bz・・・・・・・・・・・・・・・・ベンジル Cum ・・・・・・・・・・・・・・・クミル Et・・・・・ ・・・・・・・・・・エチル Furo・・・・・・・・・・・・・・・フロイル Laur・・・・・・・・・・・・・・・ラウロイル Me・・・・・・・・・・・・・・・・メチル Nic ・・・・・・・・・・・・・・・ニコチニル Ph・・・・・・・・・・・・・・・・フェニル Phtl・・・・・・・・・・・・・・・フタロイル Pr ・・・・・・・・・・・・・・・プロピル Prn ・・・・・・・・・・・・・・・プロピオニル Ste ・・・・・・・・・・・・・・・ステアロイル tPhtl ・・・・・・・・・・・・・・テレフタロイル Thno・・・・・・・・・・・・・・・テノイル Tol ・・・・・・・・・・・・・・・トリル Tolo・・・・・・・・・・・・・・・トルオイル Va ・・・・・・・・・・・・・・・バレリル Xyl ・・・・・・・・・・・・・・・キシリル Xylo・・・・・・・・・・・・・・・キシロイルi ・・・・・・・・・・・・・・・・イソ t ・・・・・・・・・・・・・・・・ターシャリーc ・・・・・・・・・・・・・・・・シクロ
【0033】
【表1】 ────────────────────────────────── 化合物 番号No R n R1 Y R2 ────────────────────────────────── 1 H 1 H O Me 2 H 1 H O Ph 3 Ac 1 H O Me 4 Ac 1 Ac O Me 5 Ac 1 H O Ph 6 Ac 1 Ac O Ph 7 Pr 1 H O Ph 8 Pr 1 Ac O Ph 9 Byr 1 H O Ph 10 Byr 1 Ac O Ph 11 Va 1 H O Ph 12 Va 1 Ac O Ph 13 Laur 1 H O Ph 14 Laur 1 Laur O Laur 15 Ste 1 H O Ph 16 Ste 1 Ste O Ste 17 Boz 1 H O Me 18 Boz 1 Ac O Me 19 Boz 1 H O All 20 Boz 1 Ac O All 21 Boz 1 H O Ph 22 Boz 1 Ac O Ph 23 Boz 1 Boz O Ph 24 Boz 1 2,4-Xylo O Ph 25 Boz 1 H O 2-Tol 26 Boz 1 Ac O 2-Tol 27 Boz 1 H O 2,6-Xyl 28 Boz 1 Ac O 2,6-Xyl 29 Boz 1 H O 2-tBuPh 30 Boz 1 Ac O 2-tBuPh 31 Boz 1 H O 4-tBuPh 32 Boz 1 Ac O 4-tBuPh 33 Boz 1 4-tBuBoz O 4-tBuPh 34 Boz 1 H O 2-tBu-6-MePh 35 Boz 1 Ac O 2-tBu-6-MePh 36 Boz 1 H O 3,5-di(tBu)-4-OH-Ph 37 Boz 1 Ac O 3,5-di(tBu)-4-OH-Ph 38 Boz 1 H O 4-CumPh 39 Boz 1 Ac O 4-CumPh 40 Boz 1 H O Ac 41 Boz 1 Ac O Ac 42 Boz 1 H O CF3CO- 43 Boz 1 CF3CO- O CF3CO- 44 Boz 1 H O Boz 45 Boz 1 Boz O Boz 46 Boz 1 H O 2-Tolo 47 Boz 1 2-Tolo O 2-Tolo 48 Boz 1 H O 4-tBuBoz 49 Boz 1 Ac O 4-tBuBoz 50 4-tBuBoz 1 H O 4-tBuBoz 51 4-tBuBoz 1 4-tBuBoz O 4-tBuBoz 52 Boz 1 H O 3-[3,5-di(tBu)-4-OH-Ph]Prn 53 Boz 1 H O 3-[3-tBu-5-Me-4-OH-Ph]Prn 54 Boz 1 H S Ph 55 Boz 1 Ac S Ph 56 Boz 1 H S 4-tBuPh 57 Boz 1 Ac S 4-tBuPh 58 2-Thno 1 H O Ph 59 Nic 1 H O Ph 60 iNic 1 H O Ph 61 2-Furo 1 H O Ph 62 CH2(CO-)2 2 H O Me 63 CH2(CO-)2 2 H O Ph 64 CH2(CO-)2 2 H O 4-tBuPh 65 CH2(CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 66 CH2(CO-)2 2 H O 4-CumPh 67 CH2(CO-)2 2 Ac O 4-CumPh 68 CH2(CO-)2 2 H O Ac 69 CH2(CO-)2 2 Ac O Ac 70 (CH2)2CO-)2 2 H O Me 71 (CH2)2CO-)2 2 Ac O Me 72 (CH2)2CO-)2 2 Ac O Pr 73 (CH2)2CO-)2 2 Ac O Pr 74 (CH2)2CO-)2 2 H O Ph 75 (CH2)2CO-)2 2 Ac O Ph 76 (CH2)2CO-)2 2 H O 2-tBuPh 77 (CH2)2CO-)2 2 Ac O 2-tBuPh 78 (CH2)2CO-)2 2 H O 4-tBuPh 79 (CH2)2CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 80 (CH2)2CO-)2 2 H O 4-CumPh 81 (CH2)2CO-)2 2 Ac O 4-CumPh 82 (CH2)2CO-)2 2 H O 2,4-Xylo 83 (CH2)2CO-)2 2 Ac O 2,4-Xylo 84 (CH2)4(CO-)2 2 H O Et 85 (CH2)4(CO-)2 2 Ac O Et 86 (CH2)4(CO-)2 2 H O Ph 87 (CH2)4(CO-)2 2 Ac O Ph 88 (CH2)4(CO-)2 2 H O 2-tBuPh 89 (CH2)4(CO-)2 2 Ac O 2-tBuPh 90 (CH2)4(CO-)2 2 H O 4-tBuPh 91 (CH2)4(CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 92 (CH2)4(CO-)2 2 H O Ac 93 (CH2)4(CO-)2 2 Ac O Ac 94 (CH2)4(CO-)2 2 H O CF3C0- 95 (CH2)4(CO-)2 2 Ac O CF3C0- 96 (CH2)4(CO-)2 2 Ac O 4-tBuBoz 97 (CH2)4(CO-)2 2 CF3CO O 4-tBuBoz 98 (CH2)5(CO-)2 2 H O tBu 99 (CH2)5(CO-)2 2 Ac O tBu 100 (CH2)5(CO-)2 2 H O Ph 101 (CH2)5(CO-)2 2 Ac O Ph 102 (CH2)5(CO-)2 2 H O 2-Tol 103 (CH2)5(CO-)2 2 Ac O 2-Tol 104 (CH2)5(CO-)2 2 H O 4-tBuPh 105 (CH2)5(CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 106 (CH2)5(CO-)2 2 H O 2-tBu-6-MePh 107 (CH2)5(CO-)2 2 Ac O 2-tBu-6-MePh 108 (CH2)5(CO-)2 2 H O 2-Tolo 109 (CH2)5(CO-)2 2 Ac O 2-Tolo 110 (CH2)5(CO-)2 2 Ac O 3-[3,5-di(tBu)-4-OH-Ph]Prn 111 (CH2)5(CO-)2 2 Ac O 3-[3,5-di(tBu)-4-OH-Ph]Prn 112 (CH2)6(CO-)2 2 H O Ph 113 (CH2)6(CO-)2 2 Ac O Ph 114 (CH2)6(CO-)2 2 H O 2,6-Xyl 115 (CH2)6(CO-)2 2 Ac O 2,6-Xyl 116 (CH2)6(CO-)2 2 H O 4-tBuPh 117 (CH2)6(CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 118 (CH2)6(CO-)2 2 H O Ac 119 (CH2)6(CO-)2 2 Ac O Ac 120 (CH2)6(CO-)2 2 H O Boz 121 (CH2)7(CO-)2 2 H O Me 122 (CH2)7(CO-)2 2 Ac O Me 123 (CH2)7(CO-)2 2 H O Ph 124 (CH2)7(CO-)2 2 Ac O Ph 125 (CH2)7(CO-)2 2 H O 2,6-Xyl 126 (CH2)7(CO-)2 2 Ac O 2,6-Xyl 127 (CH2)7(CO-)2 2 H O 4-tBuPh 128 (CH2)7(CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 129 (CH2)7(CO-)2 2 H O 3,5-(tBu)2-4-OH-Ph 130 (CH2)7(CO-)2 2 Ac O 3,5-(tBu)2-4-OH-Ph 131 (CH2)7(CO-)2 2 H O 4-CumPh 132 (CH2)7(CO-)2 2 Ac O 4-CumPh 133 (CH2)7(CO-)2 2 H O Ac 134 (CH2)7(CO-)2 2 Ac O Ac 135 (CH2)7(CO-)2 2 H O 2,6-Xylo 136 (CH2)7(CO-)2 2 Ac O 2,6-Xylo 137 (CH2)8(CO-)2 2 H O Ph 138 (CH2)8(CO-)2 2 Ac O Ph 139 (CH2)8(CO-)2 2 Boz O Ph 140 (CH2)8(CO-)2 2 2,6-Xylo O Ph 141 (CH2)8(CO-)2 2 4-tBuBoz O Ph 142 (CH2)8(CO-)2 2 H O 2-tBuPh 143 (CH2)8(CO-)2 2 Ac O 2-tBuPh 144 (CH2)8(CO-)2 2 H O 4-tBuPh 145 (CH2)8(CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 146 (CH2)8(CO-)2 2 H O 2-tBu-6-MePh 147 (CH2)8(CO-)2 2 Ac O 2-tBu-6-MePh 148 (CH2)8(CO-)2 2 H O 3,5-di(tBu)-4-OH-Ph 149 (CH2)8(CO-)2 2 Ac O 3,5-di(tBu)-4-OH-Ph 150 (CH2)8(CO-)2 2 H O Ac 151 (CH2)8(CO-)2 2 Ac O Ac 152 (CH2)8(CO-)2 2 H O Boz 153 (CH2)8(CO-)2 2 Ac O Boz 154 (CH2)8(CO-)2 2 H O 4-tBuBoz 155 (CH2)8(CO-)2 2 Ac O 4-tBuBoz 156 (CH2)8(CO-)2 2 H O 3-PhPrn 157 (CH2)8(CO-)2 2 Ac O 3-PhPrn 158 (CH2)9(CO-)2 2 H O Et 159 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O Et 160 (CH2)9(CO-)2 2 H O Bun 161 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O Bun 162 (CH2)9(CO-)2 2 H O Ph 163 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O Ph 164 (CH2)9(CO-)2 2 H O 2,6-Xyl 165 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O 2,6-Xyl 166 (CH2)9(CO-)2 2 H O 2-tBuPh 167 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O 2-tBuPh 168 (CH2)9(CO-)2 2 H O 4-tBuPh 169 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 170 (CH2)9(CO-)2 2 H O 2-tBu-6-MePh 171 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O 2-tBu-6-MePh 172 (CH2)9(CO-)2 2 H O 3,5-di(tBu)-4-OH-Ph 173 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O 3,5-di(tBu)-4-OH-Ph 174 (CH2)9(CO-)2 2 H O 4-CumPh 175 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O 4-CumPh 176 (CH2)9(CO-)2 2 H O PhAc 177 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O PhAc 178 (CH2)9(CO-)2 2 H O Boz 179 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O Boz 180 (CH2)9(CO-)2 2 H O 4-tBuBoz 181 (CH2)9(CO-)2 2 Ac O 4-tBuBoz 182 (CH2)9(CO-)2 2 2,4-Xylo O 4-tBuBoz 183 (CH2)9(CO-)2 2 4-tBuBoz O 4-tBuBoz 184 (CH2)10(CO-)2 2 H O Me 185 (CH2)10(CO-)2 2 H O All 186 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O All 187 (CH2)10(CO-)2 2 H O Bz 188 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O Bz 189 (CH2)10(CO-)2 2 H O Ph 190 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O Ph 191 (CH2)10(CO-)2 2 CF3CO O Ph 192 (CH2)10(CO-)2 2 H O 4-tBuPh 193 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 194 (CH2)10(CO-)2 2 CF3CO O 4-tBuPh 195 (CH2)10(CO-)2 2 PhCH2CO O 4-tBuPh 196 (CH2)10(CO-)2 2 H O Ac 197 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O Ac 198 (CH2)10(CO-)2 2 H O CF3CO- 199 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O CF3CO- 200 (CH2)10(CO-)2 2 H O Boz 201 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O Boz 202 (CH2)10(CO-)2 2 H O 2-Tolo 203 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O 2-Tolo 204 (CH2)10(CO-)2 2 H O PhAc 205 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O PhAc 206 (CH2)10(CO-)2 2 H O 3-[3,5-di(tBu)-4-OH-Ph]Prn 207 (CH2)10(CO-)2 2 Ac O 3-[3,5-di(tBu)-4-OH-Ph]Prn 208 (CH2)11(CO-)2 2 H O Me 209 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O Me 210 (CH2)11(CO-)2 2 H O All 211 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O All 212 (CH2)11(CO-)2 2 H O Bz 213 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O Bz 214 (CH2)11(CO-)2 2 H O Ph 215 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O Ph 216 (CH2)11(CO-)2 2 H O 4-tBu-Ph 217 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O 4-tBu-Ph 218 (CH2)11(CO-)2 2 H O Ac 219 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O Ac 220 (CH2)11(CO-)2 2 H O CF3CO- 221 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O CF3CO- 222 (CH2)11(CO-)2 2 H O Boz 223 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O Boz 224 (CH2)11(CO-)2 2 Boz O Boz 225 (CH2)11(CO-)2 2 2,6-Xylo O Boz 226 (CH2)11(CO-)2 2 4-tBuBoz O Boz 227 (CH2)11(CO-)2 2 H O 2-Tolo 228 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O 2-Tolo 229 (CH2)11(CO-)2 2 H O PhAc 230 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O PhAc 231 (CH2)11(CO-)2 2 H O Me 232 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O Me 233 (CH2)11(CO-)2 2 H O All 234 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O All 235 (CH2)11(CO-)2 2 H O Bz 236 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O Bz 237 (CH2)11(CO-)2 2 H O Ph 238 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O Ph 239 (CH2)11(CO-)2 2 H O 2-tBuPh 240 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O 2-tBuPh 241 (CH2)11(CO-)2 2 H O 4-tBuPh 242 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O 4-tBuPh 243 (CH2)11(CO-)2 2 H O 3,5-di(tBu)-4-OH-Ph 244 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O 3,5-di(tBu)-4-OH-Ph 245 (CH2)11(CO-)2 2 H O Ac 246 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O Ac 247 (CH2)11(CO-)2 2 H O CF3CO- 248 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O CF3CO- 249 (CH2)11(CO-)2 2 H O Boz 250 (CH2)11(CO-)2 2 H O Boz 251 (CH2)11(CO-)2 2 H O 2-Tolo 252 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O 2-Tolo 253 (CH2)11(CO-)2 2 H O PhAc 254 (CH2)11(CO-)2 2 Ac O PhAc 255 (CH2)8(CO-)2 2 H S Ph 256 (CH2)8(CO-)2 2 Ac S Ph 257 (CH2)8(CO-)2 2 H S 2-tBuPh 258 (CH2)8(CO-)2 2 Ac S 2-tBuPh 259 (CH2)8(CO-)2 2 CF3CO S 2-tBuPh 260 (CH2)8(CO-)2 2 H S 4-tBuPh 261 (CH2)8(CO-)2 2 Ac S 4-tBuPh 262 (CH2)8(CO-)2 2 CF3CO S 4-tBuPh 263 Phtl 2 H O Ph 264 Phtl 2 Ac O Ph 265 iPhtl 2 H O Ph 266 iPhtl 2 Ac O Ph 267 tPhtl 2 H O Ph 268 tPhtl 2 Ac O Ph 269 1,3,5-tri(CO-)Ph 3 H O Ph 270 1,3,5-tri(CO-)Ph 3 Ac O Ph 271 1,2,5,6-tetra(CO-)Ph 4 H O Ph 272 1,2,5,6-tetra(CO-)Ph 4 Ac O Ph 273 1,2-di(CO-)cHx 2 H O Ph 274 1,2-di(CO-)cHx 2 Ac O Ph 275 1,2,3-tri(CO-)Prn 3 H O Ph 276 1,2,3-tri(CO-)Prn 3 Ac O Ph 277 1,2,3,4-tetra(CO-)Bu 4 H O Ph 278 1,2,3,4-tetra(CO-)Bu 4 Ac O Ph ─────────────────────────────────── 上記化合物のうち、好適には、化合物番号3、4、5、
6、7、8、9、10、17、18、21、22、2
3、24、25、26、27、28、29、30、3
1、32、33、34、35、36、37、38、3
9、44、45、46、47、48、49、50、5
1、52、53、74、75、76、77、78、7
9、80、81、82、83、86、87、88、8
9、90、91、96、97、100、101、10
2、103、104、105、106、107、10
8、109、110、111、112、113、11
4、115、116、117、120、123、12
4、125、126、127、128、129、13
0、131、132、135、136、137、13
8、139、140、141、142、143、14
4、145、146、147、148、149、15
2、153、154、155、156、157、16
2、163、164、165、166、167、16
8、169、170、171、172、173、17
4、175、176、177、178、179、18
0、181、182、183、189、190、19
1、192、193、194、195、200、20
1、202、203、204、205、206、または
207の化合物を挙げることができ、更に好適には、化
合物番号112、113、114、115、116、1
17、120、123、124、125、126、12
7、128、129、130、131、132、13
5、136、137、138、139、140、14
1、142、143、144、145、146、14
7、148、149、152、153、154、15
5、156または157を挙げることができる。
6、7、8、9、10、17、18、21、22、2
3、24、25、26、27、28、29、30、3
1、32、33、34、35、36、37、38、3
9、44、45、46、47、48、49、50、5
1、52、53、74、75、76、77、78、7
9、80、81、82、83、86、87、88、8
9、90、91、96、97、100、101、10
2、103、104、105、106、107、10
8、109、110、111、112、113、11
4、115、116、117、120、123、12
4、125、126、127、128、129、13
0、131、132、135、136、137、13
8、139、140、141、142、143、14
4、145、146、147、148、149、15
2、153、154、155、156、157、16
2、163、164、165、166、167、16
8、169、170、171、172、173、17
4、175、176、177、178、179、18
0、181、182、183、189、190、19
1、192、193、194、195、200、20
1、202、203、204、205、206、または
207の化合物を挙げることができ、更に好適には、化
合物番号112、113、114、115、116、1
17、120、123、124、125、126、12
7、128、129、130、131、132、13
5、136、137、138、139、140、14
1、142、143、144、145、146、14
7、148、149、152、153、154、15
5、156または157を挙げることができる。
【0034】本発明の一般式(I)を有する化合物は、
以下に示す方法で製造される。
以下に示す方法で製造される。
【0035】
【化4】
【0036】上記式中、R、R1 、R2 、Yおよびnは
前述したものと同意義を示す。
前述したものと同意義を示す。
【0037】R3 は、水素原子を除くR1 と同意義を示
す。
す。
【0038】Xは、ハロゲン原子、例えば、フッ素、塩
素、臭素または沃素原子を示し、好適には、塩素原子ま
たは臭素原子である。
素、臭素または沃素原子を示し、好適には、塩素原子ま
たは臭素原子である。
【0039】R4 は、C1 −C4 アルキル基を示す。
【0040】第A1工程は、一般式(Ia )を有する化
合物を製造する工程で、不活性溶剤存在または非存在
下、酸存在下に一般式(II)を有する化合物を一般式
(III)を有する化合物と反応させることにより、達
成される。
合物を製造する工程で、不活性溶剤存在または非存在
下、酸存在下に一般式(II)を有する化合物を一般式
(III)を有する化合物と反応させることにより、達
成される。
【0041】原料化合物(II)は、例えば、特公昭4
7−27981号に記載の方法に従って製造され、原料
化合物(III)は、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカ
ンケミカルソサエティー、第3666頁101巻(19
79年)(J.A.C.S.,101,3666(1979)) に記載の方法及び
改良した方法に従って製造される。
7−27981号に記載の方法に従って製造され、原料
化合物(III)は、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカ
ンケミカルソサエティー、第3666頁101巻(19
79年)(J.A.C.S.,101,3666(1979)) に記載の方法及び
改良した方法に従って製造される。
【0042】使用される不活性溶剤は、例えば、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジ
エチルエーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、テト
ラヒドロフランのようなエ−テル類、塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンのようなハロ
ゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンのよ
うな芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチルのよう
な酢酸エステル類、アセトニトリルのようなニトリル
類、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、ノナ
ンのような炭化水素類、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノール、ブタノールのようなアル
コール類、水とアルコール類との混合溶剤であり得る
が、好適には芳香族炭化水素類である。また本反応は、
好適には、溶剤の不存在下にも反応が行なわれる。
ングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジ
エチルエーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、テト
ラヒドロフランのようなエ−テル類、塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンのようなハロ
ゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンのよ
うな芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチルのよう
な酢酸エステル類、アセトニトリルのようなニトリル
類、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、ノナ
ンのような炭化水素類、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノール、ブタノールのようなアル
コール類、水とアルコール類との混合溶剤であり得る
が、好適には芳香族炭化水素類である。また本反応は、
好適には、溶剤の不存在下にも反応が行なわれる。
【0043】使用される酸としては、ベンゼンスルホン
酸、パラトルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスル
ホン酸、メタンスルホン酸のようなスルホン酸類、塩
酸、硫酸のような鉱酸、無水三塩化アルミニウム、三フ
ッ化ホウ素・エチルエーテル錯体のようなルイス酸であ
り得、好適には、ルイス酸である。
酸、パラトルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスル
ホン酸、メタンスルホン酸のようなスルホン酸類、塩
酸、硫酸のような鉱酸、無水三塩化アルミニウム、三フ
ッ化ホウ素・エチルエーテル錯体のようなルイス酸であ
り得、好適には、ルイス酸である。
【0044】反応温度および反応時間は、原料化合物、
溶剤並び添加物の種類により異なるが、反応温度は、通
常20℃乃至200℃(好適には80℃乃至160℃)
であり、反応時間は通常10時間乃至100時間(好適
には20時間乃至50時間)である。
溶剤並び添加物の種類により異なるが、反応温度は、通
常20℃乃至200℃(好適には80℃乃至160℃)
であり、反応時間は通常10時間乃至100時間(好適
には20時間乃至50時間)である。
【0045】反応終了後、本反応の目的化合物は、常法
に従って、反応混合物より採取される。例えば、反応混
合物に水を加えるか、不溶物を除いた反応混合物を炭酸
水素ナトリウムのようなアルカリで洗浄後、エーテルの
ような水不混和性有機溶剤で抽出し、無水硫酸マグネシ
ウムのような乾燥剤で乾燥後、溶剤を留去することによ
り得ることができる。必要ならば、再結晶、カラムクロ
マトグラフィ−等で精製することができる。
に従って、反応混合物より採取される。例えば、反応混
合物に水を加えるか、不溶物を除いた反応混合物を炭酸
水素ナトリウムのようなアルカリで洗浄後、エーテルの
ような水不混和性有機溶剤で抽出し、無水硫酸マグネシ
ウムのような乾燥剤で乾燥後、溶剤を留去することによ
り得ることができる。必要ならば、再結晶、カラムクロ
マトグラフィ−等で精製することができる。
【0046】第A2工程は、所望の工程で、化合物(I
a )を一般式(IV)、(IV’)または(IV”)を
有するアシル剤と反応させることによって達成される。
a )を一般式(IV)、(IV’)または(IV”)を
有するアシル剤と反応させることによって達成される。
【0047】使用されるアシル化剤は、好適には、アセ
チルクロリド、プロピオニルクロリド、ベンゾイルクロ
リドのような酸ハライド類、無水酢酸、無水トリフルオ
ロ酢酸、無水安息香酸のような酸無水物類、酢酸エチ
ル、プロピオン酸エチル、安息香酸のようなエステル類
であり得、さらに好適には、酸無水物類である。
チルクロリド、プロピオニルクロリド、ベンゾイルクロ
リドのような酸ハライド類、無水酢酸、無水トリフルオ
ロ酢酸、無水安息香酸のような酸無水物類、酢酸エチ
ル、プロピオン酸エチル、安息香酸のようなエステル類
であり得、さらに好適には、酸無水物類である。
【0048】アシル化剤(IV”)を用いる場合には、
反応は不活性溶剤中、強塩基または金属触媒の存在下に
好適に行なわれる。
反応は不活性溶剤中、強塩基または金属触媒の存在下に
好適に行なわれる。
【0049】使用される不活性溶剤は、例えば、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタンの
ような脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン
のような芳香族炭化水素類であり得、好適には、芳香族
炭化水素類(特に、トルエン、キシレン)である。 使
用される塩基は、例えば、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのようなア
ルカリ金属アルコキシド、リチウムアミド、ナトリウム
アミド、リチウムイソプロピルアミドのようなアルカリ
金属アミドであり得、好適には、アルカリ金属アミド類
(特にリチウムアミド)である。
キサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタンの
ような脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン
のような芳香族炭化水素類であり得、好適には、芳香族
炭化水素類(特に、トルエン、キシレン)である。 使
用される塩基は、例えば、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのようなア
ルカリ金属アルコキシド、リチウムアミド、ナトリウム
アミド、リチウムイソプロピルアミドのようなアルカリ
金属アミドであり得、好適には、アルカリ金属アミド類
(特にリチウムアミド)である。
【0050】使用される金属触媒は、例えば、チタン酸
テトライソプロピルのようなチタン酸テトラアルキル化
合物、ジブチル錫オキシドのような錫化合物であり得、
好適には、チタン酸テトラアルキル化合物(特にチタン
酸テトライソプロピル)である。 反応温度および反応
時間は、原料化合物、溶剤並び塩基の種類により異なる
が、反応温度は、通常80℃乃至180℃(好適には1
00℃乃至120℃)であり、反応時間は通常5時間乃
至100時間(好適には10時間乃至50時間)であ
る。
テトライソプロピルのようなチタン酸テトラアルキル化
合物、ジブチル錫オキシドのような錫化合物であり得、
好適には、チタン酸テトラアルキル化合物(特にチタン
酸テトライソプロピル)である。 反応温度および反応
時間は、原料化合物、溶剤並び塩基の種類により異なる
が、反応温度は、通常80℃乃至180℃(好適には1
00℃乃至120℃)であり、反応時間は通常5時間乃
至100時間(好適には10時間乃至50時間)であ
る。
【0051】アシル化剤(IV)を用いる場合には、反
応は不活性溶剤中、塩基存在下に好適に行なわれる。
応は不活性溶剤中、塩基存在下に好適に行なわれる。
【0052】使用される不活性溶剤は、例えば、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタンの
ような脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン
のような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、塩化メ
チレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンの
ようなハロゲン化炭化水素類であり得、好適には、ハロ
ゲン化炭化水素類(特に、塩化メチレン)である。
キサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタンの
ような脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン
のような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、塩化メ
チレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンの
ようなハロゲン化炭化水素類であり得、好適には、ハロ
ゲン化炭化水素類(特に、塩化メチレン)である。
【0053】使用される塩基は、例えば、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水
素塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアル
カリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウムのようなアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、酢酸ナ
トリウム、酢酸カリウムのようなアルカリ金属酢酸塩、
フッ化ナトリウム、フッ化カリウムのようなアルカリ金
属フッ素化塩、トリエチルアミン、エチルジイソプロピ
ルアミン、トリブチルアミンのような三級低級アルキル
アミン、1 、8 -ジアザビシクロ[5.4.0 ]ウンデカン-7
- エン(DBU)、1 、4−ジアザビシクロ[2.2.2 ]オ
クタン(DABCO)のような三級脂環式アミンであり
得、好適には、三級低級アルキルアミン類(特にトリエ
チルアミン)である。
リウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水
素塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアル
カリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウムのようなアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、酢酸ナ
トリウム、酢酸カリウムのようなアルカリ金属酢酸塩、
フッ化ナトリウム、フッ化カリウムのようなアルカリ金
属フッ素化塩、トリエチルアミン、エチルジイソプロピ
ルアミン、トリブチルアミンのような三級低級アルキル
アミン、1 、8 -ジアザビシクロ[5.4.0 ]ウンデカン-7
- エン(DBU)、1 、4−ジアザビシクロ[2.2.2 ]オ
クタン(DABCO)のような三級脂環式アミンであり
得、好適には、三級低級アルキルアミン類(特にトリエ
チルアミン)である。
【0054】反応温度および反応時間は、原料化合物、
溶剤並び塩基の種類により異なるが、反応温度は、通常
0℃乃至130℃(好適には20℃乃至100℃)であ
り、反応時間は通常5時間乃至100時間(好適には1
0時間乃至50時間)である。
溶剤並び塩基の種類により異なるが、反応温度は、通常
0℃乃至130℃(好適には20℃乃至100℃)であ
り、反応時間は通常5時間乃至100時間(好適には1
0時間乃至50時間)である。
【0055】アシル化剤(IV’)を用いる場合には、
反応は不活性溶剤中、好適に行なわれる。
反応は不活性溶剤中、好適に行なわれる。
【0056】使用される不活性溶剤は、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジ
エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのよ
うなエ−テル類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類で
あり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特に、塩化
メチレン)である。
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジ
エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのよ
うなエ−テル類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類で
あり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特に、塩化
メチレン)である。
【0057】また、アシル化剤(IV’)を溶剤を兼ね
て大過剰に使用することもできる。反応温度および反応
時間は、原料化合物、溶剤並び塩基の種類により異なる
が、反応温度は、通常0℃乃至130℃(好適には20
℃乃至100℃)であり、反応時間は通常5時間乃至1
00時間(好適には10時間乃至50時間)である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、常法に従って、反
応混合物より採取される。例えば、反応混合物に水を加
えるか、不溶物を除いた反応混合物を炭酸水素ナトリウ
ムまたは水酸化ナトリウムのようなアルカリで洗浄後、
エーテルのような水不混和性有機溶剤で抽出し、無水硫
酸マグネシウムのような乾燥剤で乾燥後、溶剤を留去す
ることにより得ることができる。必要ならば、再結晶、
カラムクロマトグラフィ−等で精製することができる。
て大過剰に使用することもできる。反応温度および反応
時間は、原料化合物、溶剤並び塩基の種類により異なる
が、反応温度は、通常0℃乃至130℃(好適には20
℃乃至100℃)であり、反応時間は通常5時間乃至1
00時間(好適には10時間乃至50時間)である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、常法に従って、反
応混合物より採取される。例えば、反応混合物に水を加
えるか、不溶物を除いた反応混合物を炭酸水素ナトリウ
ムまたは水酸化ナトリウムのようなアルカリで洗浄後、
エーテルのような水不混和性有機溶剤で抽出し、無水硫
酸マグネシウムのような乾燥剤で乾燥後、溶剤を留去す
ることにより得ることができる。必要ならば、再結晶、
カラムクロマトグラフィ−等で精製することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)を有する化合
物及びその酸付加物は、重合体との相溶性に優れ、揮散
性及び表面移行性が小さく、しかも、優れた光及び熱安
定化効果を有し、新規な広範囲合成高分子用光安定化剤
としてきわめて有用である。
物及びその酸付加物は、重合体との相溶性に優れ、揮散
性及び表面移行性が小さく、しかも、優れた光及び熱安
定化効果を有し、新規な広範囲合成高分子用光安定化剤
としてきわめて有用である。
【0059】本発明の安定化剤は通常の技術により、成
形物品を製造前のあらゆる段階で高分子に容易に混入で
きる。例えば、該安定化剤を乾燥粉末形で高分子と混合
するか、あるいは該安定化剤の懸濁液または乳濁液を高
分子の溶液、懸濁液または乳濁液と混合することができ
る。
形物品を製造前のあらゆる段階で高分子に容易に混入で
きる。例えば、該安定化剤を乾燥粉末形で高分子と混合
するか、あるいは該安定化剤の懸濁液または乳濁液を高
分子の溶液、懸濁液または乳濁液と混合することができ
る。
【0060】この方法で安定化される合成高分子には次
のものが含まれる。
のものが含まれる。
【0061】オレフィン及びジエンポリマー オレフィン及びジエンのホモポリマー(例えば、低密
度、直鎖状低密度、高密度及び架橋ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリイソブテン、ポリメチルブテン−1 、
ポリメチルペンテン−1 、ポリイソプレン及びポリブタ
ジエン)、そのようなホモポリマーの混合物(例えば、
ポリプロピレンとポリエチレン、ポリプロピレンとポリ
ブテン−1 、又はポリプロピレンとポリイソブチレンの
混合物)、オレフィンのコポリマー(例えば、エチレン
−プロピレンコポリマー、プロピレン−ブテン−1 コポ
リマー、エチレン−ブテン−1 コポリマー)、及びオレ
フィンとジエンのコポリマー(例えば、エチレン及びプ
ロピレンとブタジエン、ヘキサジエン、ジシクロペンタ
ジエン又はエチリデンノルボルネンのようなジエンとの
ターポリマー):スチレンポリマー ポリスチレン、スチレン又はα−メチルスチレンのコポ
リマー( 例えば、スチレン−無水マレイン酸コポリマ
ー、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アク
リロニトリル−メチルメタクリレートコポリマー、スチ
レン−アクリロニトリル−アクリル酸エステルコポリマ
ー、衝撃強度を与えるためにアクリル酸エステルポリマ
ーで変性されたスチレン−アクリロニトリルコポリマ
ー、及び衝撃強度を与えるためにEPDMで変性されたスチ
レンポリマー)及びスチレンのグラフトコポリマー(例
えば、ポリブタジエンに対するスチレンのグラフトコポ
リマー、通常アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
又はABS プラスチックといわれるポリブタジエンに対す
るスチレン及びアクリロニトリルのグラフトコポリマー
及び上記スチレンコポリマーとこれとの混合物): ハロゲン化ビニル及びビニリデンポリマー ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、ポリクロロプレン、塩素化ビニル−塩化ビニリデン
コポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、塩化
ビニル−エチレンコポリマー、塩化ビニリデン−酢酸ビ
ニルコポリマー: α,β−不飽和酸及びその酸誘導体のポリマー ポリアクリル酸エステル及びポリメタクリル酸エステ
ル、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル: 不飽和アルコールと不飽和アミン又はそのアシル誘導体
又はアセタールのポリマー ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリ
ン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポリマレイン酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリフタル酸アリル、ポリ
メラミンアリル及び前記単量体と他種のビニル化合物と
のコポリマー(例えば、エチレン−酢酸ビニルコポリマ
ー): エポキシポリマー エポキシ化合物のホモポリマー及びコポリマー(例え
ば、ポリエチレンオキシド)及びビスグリシジルエーテ
ル化合物のポリマー:ポリアセタール、ポリアルキレン
オキシド及びポリフェニレンオキシド、ポリオキシメチ
レン、オキシメチレン−エチレンオキシドコポリマー、
ポリオキシエチレン、ポリプロピレンオキシド、ポリイ
ソブチレンオキシド及びポリフェニレンオキシド: ポリウレタン及びポリウレア ポリカーボネート ポリスルホン ポリアミド及びコポリアミド ジアミンと脂肪酸又は芳香族ジカルボン酸から誘導され
る及び/又はアミノカルボン酸又はそれに対応するラク
タムから誘導されるポリアミド及びコポリアミド:例え
ば、ナイロン 6、ナイロン 6/6、ナイロン 6/10 、ナイ
ロン 11 、ナイロン 12 : ポリエステル ジカルボン酸とジアルコールとから及び/又はオキシ酸
又はそれに対応するラクトンから誘導されるポリエステ
ル:例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリシクロヘキサン−1,4 −ジメチ
レンテレフタレート:架橋ポリマー 一方がアルデヒド、他方がフェノール、尿素又はメラミ
ンとから誘導される架橋ポリマー、例えば、フェノール
−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹
脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂及びジアリールフ
タレート樹脂: アルキド樹脂 例えば、グリセロール−フタル酸樹脂及びこれとメラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂との混合物: 不飽和ポリエステル樹脂 飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとのコポ
リエステルから誘導され、架橋剤としてビニル化合物を
用いて得られた不飽和ポリエステル樹脂、及びそれを塩
素化して難燃化変性を施したもの。
度、直鎖状低密度、高密度及び架橋ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリイソブテン、ポリメチルブテン−1 、
ポリメチルペンテン−1 、ポリイソプレン及びポリブタ
ジエン)、そのようなホモポリマーの混合物(例えば、
ポリプロピレンとポリエチレン、ポリプロピレンとポリ
ブテン−1 、又はポリプロピレンとポリイソブチレンの
混合物)、オレフィンのコポリマー(例えば、エチレン
−プロピレンコポリマー、プロピレン−ブテン−1 コポ
リマー、エチレン−ブテン−1 コポリマー)、及びオレ
フィンとジエンのコポリマー(例えば、エチレン及びプ
ロピレンとブタジエン、ヘキサジエン、ジシクロペンタ
ジエン又はエチリデンノルボルネンのようなジエンとの
ターポリマー):スチレンポリマー ポリスチレン、スチレン又はα−メチルスチレンのコポ
リマー( 例えば、スチレン−無水マレイン酸コポリマ
ー、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アク
リロニトリル−メチルメタクリレートコポリマー、スチ
レン−アクリロニトリル−アクリル酸エステルコポリマ
ー、衝撃強度を与えるためにアクリル酸エステルポリマ
ーで変性されたスチレン−アクリロニトリルコポリマ
ー、及び衝撃強度を与えるためにEPDMで変性されたスチ
レンポリマー)及びスチレンのグラフトコポリマー(例
えば、ポリブタジエンに対するスチレンのグラフトコポ
リマー、通常アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
又はABS プラスチックといわれるポリブタジエンに対す
るスチレン及びアクリロニトリルのグラフトコポリマー
及び上記スチレンコポリマーとこれとの混合物): ハロゲン化ビニル及びビニリデンポリマー ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、ポリクロロプレン、塩素化ビニル−塩化ビニリデン
コポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、塩化
ビニル−エチレンコポリマー、塩化ビニリデン−酢酸ビ
ニルコポリマー: α,β−不飽和酸及びその酸誘導体のポリマー ポリアクリル酸エステル及びポリメタクリル酸エステ
ル、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル: 不飽和アルコールと不飽和アミン又はそのアシル誘導体
又はアセタールのポリマー ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリ
ン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポリマレイン酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリフタル酸アリル、ポリ
メラミンアリル及び前記単量体と他種のビニル化合物と
のコポリマー(例えば、エチレン−酢酸ビニルコポリマ
ー): エポキシポリマー エポキシ化合物のホモポリマー及びコポリマー(例え
ば、ポリエチレンオキシド)及びビスグリシジルエーテ
ル化合物のポリマー:ポリアセタール、ポリアルキレン
オキシド及びポリフェニレンオキシド、ポリオキシメチ
レン、オキシメチレン−エチレンオキシドコポリマー、
ポリオキシエチレン、ポリプロピレンオキシド、ポリイ
ソブチレンオキシド及びポリフェニレンオキシド: ポリウレタン及びポリウレア ポリカーボネート ポリスルホン ポリアミド及びコポリアミド ジアミンと脂肪酸又は芳香族ジカルボン酸から誘導され
る及び/又はアミノカルボン酸又はそれに対応するラク
タムから誘導されるポリアミド及びコポリアミド:例え
ば、ナイロン 6、ナイロン 6/6、ナイロン 6/10 、ナイ
ロン 11 、ナイロン 12 : ポリエステル ジカルボン酸とジアルコールとから及び/又はオキシ酸
又はそれに対応するラクトンから誘導されるポリエステ
ル:例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリシクロヘキサン−1,4 −ジメチ
レンテレフタレート:架橋ポリマー 一方がアルデヒド、他方がフェノール、尿素又はメラミ
ンとから誘導される架橋ポリマー、例えば、フェノール
−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹
脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂及びジアリールフ
タレート樹脂: アルキド樹脂 例えば、グリセロール−フタル酸樹脂及びこれとメラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂との混合物: 不飽和ポリエステル樹脂 飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとのコポ
リエステルから誘導され、架橋剤としてビニル化合物を
用いて得られた不飽和ポリエステル樹脂、及びそれを塩
素化して難燃化変性を施したもの。
【0062】高分子の効果的安定化に必要な本発明の安
定剤の量は、種々の要因、例えば対象となるポリマーの
種類及び性質、その使用目的、及び他の安定剤の存在等
に依存する。通常、高分子の重量を基準にして本発明の
安定剤を0.01乃至5 重量%用いると充分であるが、最も
有効な範囲はポリマーの種類により変わる:即ち、オレ
フィン、ジエン及びスチレンポリマーについては0.1 乃
至2.0 重量%、好ましくは0.02乃至1.0 重量%:塩化ビ
ニル及び塩化ビニリデンポリマーについては0.01乃至1.
0 重量%、好ましくは0.02乃至0.5 重量%:そして、ポ
リウレタン及びポリアミドについては0.01乃至5.0 重量
%、好ましくは0.02乃至2.0 重量%である。所望によ
り、本発明の安定剤の種又はそれ以上を一諸に用いるこ
とができる。
定剤の量は、種々の要因、例えば対象となるポリマーの
種類及び性質、その使用目的、及び他の安定剤の存在等
に依存する。通常、高分子の重量を基準にして本発明の
安定剤を0.01乃至5 重量%用いると充分であるが、最も
有効な範囲はポリマーの種類により変わる:即ち、オレ
フィン、ジエン及びスチレンポリマーについては0.1 乃
至2.0 重量%、好ましくは0.02乃至1.0 重量%:塩化ビ
ニル及び塩化ビニリデンポリマーについては0.01乃至1.
0 重量%、好ましくは0.02乃至0.5 重量%:そして、ポ
リウレタン及びポリアミドについては0.01乃至5.0 重量
%、好ましくは0.02乃至2.0 重量%である。所望によ
り、本発明の安定剤の種又はそれ以上を一諸に用いるこ
とができる。
【0063】本発明の高分子用安定剤は、高分子技術の
分野で種々の慣用の添加剤を適宜含ませることができ、
例えばそのような添加剤として次のものがあげられる。
分野で種々の慣用の添加剤を適宜含ませることができ、
例えばそのような添加剤として次のものがあげられる。
【0064】フェノール系抗酸化剤 2,6 −ジ−t −ブチル−p −クレゾール;ステアリル−
β−(4 −ヒドロキシ−3,5 −ジ−t −ブチルフェニ
ル)プロピオネート;ジステアリル(4 −ヒドロキシ−
3 −メチル−5 −t −ブチル)ベンジルマロネート;2,
2 ' −メチレンビス(4 −メチル−6 −t −ブチルフェ
ノール);4,4 - メチレンビス(2,6 −ジ−t −ブチル
フェノール);2,2 ' −メチレンビス[6 −(1 −メチ
ルシクロヘキシル)p −クレゾール];ビス[3,3 −ビ
ス(4 −ヒドロキシ−3 −t −ブチルフェニル)ブチリ
ックアシッド]グリコールエステル;4,4 ′−ブチリデ
ンビス(6 −t −ブチル−m−クレゾール);1,1,3 −
トリス(2 −メチル−4 −ヒドロキシ−5 −t −ブチル
フェニル)ブタン;1,3,5 −トリス(3,5 −ジ−t −ブ
チル−4 −ヒドロキシベンジル)−2,4,6 −トリメチル
ベンゼン;3,9 −ビス[1,1 −ジメチル−2 −(3,5 −
ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5] ウンデカン;ペン
タエリスリチルテトラキス[3 −(3,5 −ジ−t −ブチ
ル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオネート];1,3,
5 −トリス[3,5 −ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシベ
ンジル)イソシアヌレート及び1,3,5 −トリス(3,5 −
ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル]イソシアヌレート;ビス[3 −(3,5
−ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオ
ニル]オキサミド。
β−(4 −ヒドロキシ−3,5 −ジ−t −ブチルフェニ
ル)プロピオネート;ジステアリル(4 −ヒドロキシ−
3 −メチル−5 −t −ブチル)ベンジルマロネート;2,
2 ' −メチレンビス(4 −メチル−6 −t −ブチルフェ
ノール);4,4 - メチレンビス(2,6 −ジ−t −ブチル
フェノール);2,2 ' −メチレンビス[6 −(1 −メチ
ルシクロヘキシル)p −クレゾール];ビス[3,3 −ビ
ス(4 −ヒドロキシ−3 −t −ブチルフェニル)ブチリ
ックアシッド]グリコールエステル;4,4 ′−ブチリデ
ンビス(6 −t −ブチル−m−クレゾール);1,1,3 −
トリス(2 −メチル−4 −ヒドロキシ−5 −t −ブチル
フェニル)ブタン;1,3,5 −トリス(3,5 −ジ−t −ブ
チル−4 −ヒドロキシベンジル)−2,4,6 −トリメチル
ベンゼン;3,9 −ビス[1,1 −ジメチル−2 −(3,5 −
ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5] ウンデカン;ペン
タエリスリチルテトラキス[3 −(3,5 −ジ−t −ブチ
ル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオネート];1,3,
5 −トリス[3,5 −ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシベ
ンジル)イソシアヌレート及び1,3,5 −トリス(3,5 −
ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル]イソシアヌレート;ビス[3 −(3,5
−ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオ
ニル]オキサミド。
【0065】ホスファイト系安定剤 トリス(2,4 −ジ−t −ブチルフェニル)ホスファイ
ト、トリフェニルホスファイト;トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト;ジステアリルペンタエリスリトール
ジホスファイト;4,4 −ブチリデンビス(3 −メチル−
6 −t −ブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイ
ト;ビス(2,4 −ジ−t −ブチルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト。
ト、トリフェニルホスファイト;トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト;ジステアリルペンタエリスリトール
ジホスファイト;4,4 −ブチリデンビス(3 −メチル−
6 −t −ブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイ
ト;ビス(2,4 −ジ−t −ブチルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト。
【0066】紫外線吸収剤 2 −ヒドロキシ−4 −メトキシベンゾフェノン;2 −ヒ
ドロキシ−4 −n−オクトキシベンゾフェノン;2,4 −
ジヒドロキシベンゾフェノン;2 −(2' −ヒドロキシ−
3 ′−t −ブチル−5 ' −メチルフェニル)−5 −クロ
ロベンゾトリアゾール;2 −(2 ′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t −ブチルフェニル)−5 −クロロベン
ゾトリアゾール;2 −(2 ′−ヒドロキシ−5 ′−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール;2 −(2 ′−ヒドロ
キシ− 3′,5′−ジ−t −アミルフェニル)ベンゾトリ
アゾール;フェニルサリシレート;2,4 −ジ−t −ブチ
ルフェニル−3,5 −ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシベ
ンゾエート。
ドロキシ−4 −n−オクトキシベンゾフェノン;2,4 −
ジヒドロキシベンゾフェノン;2 −(2' −ヒドロキシ−
3 ′−t −ブチル−5 ' −メチルフェニル)−5 −クロ
ロベンゾトリアゾール;2 −(2 ′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t −ブチルフェニル)−5 −クロロベン
ゾトリアゾール;2 −(2 ′−ヒドロキシ−5 ′−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール;2 −(2 ′−ヒドロ
キシ− 3′,5′−ジ−t −アミルフェニル)ベンゾトリ
アゾール;フェニルサリシレート;2,4 −ジ−t −ブチ
ルフェニル−3,5 −ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシベ
ンゾエート。
【0067】ニッケル系安定剤 ニッケル−モノエチル−3,5 −ジ−t −ブチル−4 −ヒ
ドロキシベンジルホスフォネート;ブチルアミン−ニッ
ケル−2,2 ′−チオビス(4 −t −オクチルフェノレー
ト)錯体;ニッケル−ジブチル−ジチオカルバメート;
ニッケル−3,5−ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシベン
ゾエート。
ドロキシベンジルホスフォネート;ブチルアミン−ニッ
ケル−2,2 ′−チオビス(4 −t −オクチルフェノレー
ト)錯体;ニッケル−ジブチル−ジチオカルバメート;
ニッケル−3,5−ジ−t −ブチル−4 −ヒドロキシベン
ゾエート。
【0068】高級脂肪酸の金属塩 カルシウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、カドミウ
ム、鉛若しくはニッケルステアレート、カルシウム、マ
グネシウム、カドミウム、バリウム若しくは亜鉛ラウレ
ート。
ム、鉛若しくはニッケルステアレート、カルシウム、マ
グネシウム、カドミウム、バリウム若しくは亜鉛ラウレ
ート。
【0069】その他必要に応じ、重金属不活性剤、造核
剤、有機錫化合物、可塑剤、エポキシ化合物、顔料、充
填剤、発泡剤、帯電防止剤、滑剤、加工助剤等と併用す
ることができる。
剤、有機錫化合物、可塑剤、エポキシ化合物、顔料、充
填剤、発泡剤、帯電防止剤、滑剤、加工助剤等と併用す
ることができる。
【0070】この様にして安定化されたプラスチック
は、非常に広範な形態で、例えばフィルム、繊維、テー
プ、圧縮成形材料、塗料組成物又はペイントとして使用
できる。
は、非常に広範な形態で、例えばフィルム、繊維、テー
プ、圧縮成形材料、塗料組成物又はペイントとして使用
できる。
【0071】
【実施例】以下に実施例及び参考例を挙げ、本発明を具
体的に説明するが、本発明の範囲はこれに限られるもの
ではない。なお、これらの参考例及び実施例において、
全ての部及びパーセントは重量単位である。
体的に説明するが、本発明の範囲はこれに限られるもの
ではない。なお、これらの参考例及び実施例において、
全ての部及びパーセントは重量単位である。
【0072】本発明の実施例において使用されるグリシ
ジル エーテル類のうち、グリシジル フェニル エー
テル、グリシジル メチル エーテル、グリシジル ア
リルエーテル、グリシジル 4-t-ブチルベンゾエート、
については、市販品を使用した。
ジル エーテル類のうち、グリシジル フェニル エー
テル、グリシジル メチル エーテル、グリシジル ア
リルエーテル、グリシジル 4-t-ブチルベンゾエート、
については、市販品を使用した。
【0073】参考例 1 グリシジル 4-t-ブチルフェニル エーテル 窒素雰囲気下に、乾燥したn-ヘキサンで洗った水素化ナ
トリウム3.23g(73.3mmol) に乾燥ジメチルスルホキシド
50mlを加えて得られたサスペンジョンに4-t-ブチルフェ
ノール10.0g(66.6mmol) を氷冷下にゆっくり滴加する。
滴加後、室温に戻し、1 時間攪拌後、エピクロルヒドリ
ン15.5ml(200mmol) を加え、40℃で 1時間攪拌する。反
応終了後、水300ml を加え、100ml の酢酸エチルで3回
抽出し、集めた酢酸エチル層を希塩酸で中和後、飽和食
塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下、濃
縮すると、油状物が得られる。この油状物を蒸留(140 1
50/2-2.5mmHg) により、精製するとグリシジル 4-t-ブ
チルフェニル エーテルが13.3g ( 収率96.9%)得られ
た。
トリウム3.23g(73.3mmol) に乾燥ジメチルスルホキシド
50mlを加えて得られたサスペンジョンに4-t-ブチルフェ
ノール10.0g(66.6mmol) を氷冷下にゆっくり滴加する。
滴加後、室温に戻し、1 時間攪拌後、エピクロルヒドリ
ン15.5ml(200mmol) を加え、40℃で 1時間攪拌する。反
応終了後、水300ml を加え、100ml の酢酸エチルで3回
抽出し、集めた酢酸エチル層を希塩酸で中和後、飽和食
塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下、濃
縮すると、油状物が得られる。この油状物を蒸留(140 1
50/2-2.5mmHg) により、精製するとグリシジル 4-t-ブ
チルフェニル エーテルが13.3g ( 収率96.9%)得られ
た。
【0074】1NMR(CDCl3) δ(ppm):7.3(d,2H,J=8HZ),6.
85(d,2H,J=8HZ), 4.3-4.07(dd,1H,J=3,10HZ), 4.03-3.7
8(dd,1H,J=5,10HZ), 3.45-3.15(m,1H), 2.95-2.6(m,2H)
,1.35(s,9H). 参考例 2 なお、本発明の実施例において使用されるグリシジル
メチルフェニル エーテル、グリシジル 2,6-ジメチル
フェニル エーテル、グリシジル 2-t-ブチルフェニル
エーテル、グリシジル 2-t-ブチル-6- メチルフェニ
ル エーテル、グリシジル 3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒド
ロキシフェニル エーテル、グリシジル 4-クミルフェニル エーテルについては、参考例 1 と
同様の方法に従って製造し、使用した。 また、グリシ
ジル 3(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)
プロピオネート及びグリシジル 3(3-t-ブチル-4- ヒド
ロキシ-5- メチルフェニル) プロピオネートはJ.
O.C.,26,2681(1961)に記載の方法に
従って製造し、使用した。物理定数及びNMRデータを
以下に示す。
85(d,2H,J=8HZ), 4.3-4.07(dd,1H,J=3,10HZ), 4.03-3.7
8(dd,1H,J=5,10HZ), 3.45-3.15(m,1H), 2.95-2.6(m,2H)
,1.35(s,9H). 参考例 2 なお、本発明の実施例において使用されるグリシジル
メチルフェニル エーテル、グリシジル 2,6-ジメチル
フェニル エーテル、グリシジル 2-t-ブチルフェニル
エーテル、グリシジル 2-t-ブチル-6- メチルフェニ
ル エーテル、グリシジル 3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒド
ロキシフェニル エーテル、グリシジル 4-クミルフェニル エーテルについては、参考例 1 と
同様の方法に従って製造し、使用した。 また、グリシ
ジル 3(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)
プロピオネート及びグリシジル 3(3-t-ブチル-4- ヒド
ロキシ-5- メチルフェニル) プロピオネートはJ.
O.C.,26,2681(1961)に記載の方法に
従って製造し、使用した。物理定数及びNMRデータを
以下に示す。
【0075】a)グリシジル メチルフェニル エーテル オイル1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):6.70-7.35(m,4H), 4.23(dd,1
H,J=4.5,17HZ), 3.96(dd,1H,J=7.5,17HZ), 3.20-3.46
(m,1H), 2.66-2.95(m,2H), 2.24(s,3H). b)グリシジル 2,6-ジメチルフェニル エーテル オイル1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):6.80-7.20(m,3H), 4.04(dd,1
H,J=4.5,16HZ), 3.75(dd,1H,J=7.5,16HZ), 3.20-3.50
(m,1H), 2.60-2.96(m,2H), 2.28(s,6H). c)グリシジル 2-t-ブチルフェニル エーテル オイル1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):6.71-7.43(m,4H), 4.24(dd,1
H,J=5.0,16HZ), 3.96(dd,1H,J=7.0,16HZ), 3.23-3.55
(m,1H), 2.65-3.00(m,2H), 1.42(s,9H). d)グリシジル 2-t-ブチル-6- メチルフェニル エーテ
ル オイル1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):6.80-7.30(m,3H), 3.95-4.25
(dd,1H,J=4.5,16HZ),3.75-3.95(dd,1H,J=7.5,16.5HZ),
3.20-3.55(m,1H), 2.75-3.00(m,2H), 2.3(s,3H), 1.42
(s,9H). e)グリシジル 3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニ
ル エーテル 43−43.7℃1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):6.84(s,2H), 4.80(s,1H), 3.
80-4.30(m,1H), 3.20-3.44(m,1H), 2.65-2.97(m,2H),
1.44(s,18H). f)グリシジル 4-クミルフェニル エーテル オイル1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):7.15-7.3(m,5H), 7.15(d,J=
8.6Hz,2H), 6.80(d,8.6Hz,2H), 4.14-4.19(dd,J=3.3,1
1.2Hz,1H), 3.90-4.95(dd,J=5.9,11.2Hz,1H), 3.30-3.4
0(s,1H), 2.90(t,J=4.0Hz,2H), 2.70-2.80(m,1H), 0.65
(s,6H). g)グリシジル 3(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェ
ニル) プロピオネート bp:178−185℃/1mmHg1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm): 6.97(s,1H), 4.66(s,1H),
4.40(dd,J=3.0,12.0Hz,,1H), 3.93(dd,J=6.0,12.0Hz,1
H), 3.07-3.30(m,6H), 2.50-3.00(m,6H), 1.40(s,18H). h)グリシジル 3(3-t-ブチル-4- ヒドロキシ-5- メチル
フェニル) プロピオネート mp:45−46℃1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm): 6.97(d,J=2.0Hz,1H), 6.83
(d,J=2.0Hz,1H), 4.66(s,1H), 4.40(dd,J=3.0,12.0Hz,1
H), 3.93(dd,J=6.0,12.0Hz,1H), 3.07-3.30(m,6H), 2.2
0(s,3H), 1.40(s,9H). 参考例 3 グリシジル フェニル チオエーテル トルエン150 ml、 チオフェノール33.1g(0.3mol) 、トリ
エチルアミン35ml及びエピクロルヒドリン32.0g(0.35mo
l)からなる溶液を室温で1 時間攪拌後、水300ml を加
え、よく振り、トルエン層を分取する。トルエン層を飽
和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下
濃縮すると、油状物が得られる。この油状物をシリカゲ
ル・カラムクロマトグラフィーにより精製し、目的化合
物のみを分取し濃縮すると、油状物が得られる。この油
状物を蒸留(140 150/2-2.5mmHg) により、精製するとグ
リシジル フェニル チオエーテルが25.8g ( 収率52.0
% )得られた。1NMR(CDCl3) δ(ppm): 7.5-7.2(m,5H,),
3.3-2.65(m,4H), 2.5(m,1H). 実施例 1 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
( 2 −ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)ピペリジ
ン ( 例示化合物番号21 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン2.60g(10mmole)とグリシジルフェニルエーテル4.06
ml(30mmole) をボンベンロール中油浴温度135℃で50時
間加熱した。反応終了後、反応混合物を濃縮して得られ
た粗結晶を酢酸エチルで再結晶すると無色の結晶として
目的化合物3.5g( 収率85%) が得られた。
H,J=4.5,17HZ), 3.96(dd,1H,J=7.5,17HZ), 3.20-3.46
(m,1H), 2.66-2.95(m,2H), 2.24(s,3H). b)グリシジル 2,6-ジメチルフェニル エーテル オイル1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):6.80-7.20(m,3H), 4.04(dd,1
H,J=4.5,16HZ), 3.75(dd,1H,J=7.5,16HZ), 3.20-3.50
(m,1H), 2.60-2.96(m,2H), 2.28(s,6H). c)グリシジル 2-t-ブチルフェニル エーテル オイル1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):6.71-7.43(m,4H), 4.24(dd,1
H,J=5.0,16HZ), 3.96(dd,1H,J=7.0,16HZ), 3.23-3.55
(m,1H), 2.65-3.00(m,2H), 1.42(s,9H). d)グリシジル 2-t-ブチル-6- メチルフェニル エーテ
ル オイル1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):6.80-7.30(m,3H), 3.95-4.25
(dd,1H,J=4.5,16HZ),3.75-3.95(dd,1H,J=7.5,16.5HZ),
3.20-3.55(m,1H), 2.75-3.00(m,2H), 2.3(s,3H), 1.42
(s,9H). e)グリシジル 3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニ
ル エーテル 43−43.7℃1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):6.84(s,2H), 4.80(s,1H), 3.
80-4.30(m,1H), 3.20-3.44(m,1H), 2.65-2.97(m,2H),
1.44(s,18H). f)グリシジル 4-クミルフェニル エーテル オイル1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm):7.15-7.3(m,5H), 7.15(d,J=
8.6Hz,2H), 6.80(d,8.6Hz,2H), 4.14-4.19(dd,J=3.3,1
1.2Hz,1H), 3.90-4.95(dd,J=5.9,11.2Hz,1H), 3.30-3.4
0(s,1H), 2.90(t,J=4.0Hz,2H), 2.70-2.80(m,1H), 0.65
(s,6H). g)グリシジル 3(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェ
ニル) プロピオネート bp:178−185℃/1mmHg1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm): 6.97(s,1H), 4.66(s,1H),
4.40(dd,J=3.0,12.0Hz,,1H), 3.93(dd,J=6.0,12.0Hz,1
H), 3.07-3.30(m,6H), 2.50-3.00(m,6H), 1.40(s,18H). h)グリシジル 3(3-t-ブチル-4- ヒドロキシ-5- メチル
フェニル) プロピオネート mp:45−46℃1 NMR(90Mz.CDCl3)δ(ppm): 6.97(d,J=2.0Hz,1H), 6.83
(d,J=2.0Hz,1H), 4.66(s,1H), 4.40(dd,J=3.0,12.0Hz,1
H), 3.93(dd,J=6.0,12.0Hz,1H), 3.07-3.30(m,6H), 2.2
0(s,3H), 1.40(s,9H). 参考例 3 グリシジル フェニル チオエーテル トルエン150 ml、 チオフェノール33.1g(0.3mol) 、トリ
エチルアミン35ml及びエピクロルヒドリン32.0g(0.35mo
l)からなる溶液を室温で1 時間攪拌後、水300ml を加
え、よく振り、トルエン層を分取する。トルエン層を飽
和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下
濃縮すると、油状物が得られる。この油状物をシリカゲ
ル・カラムクロマトグラフィーにより精製し、目的化合
物のみを分取し濃縮すると、油状物が得られる。この油
状物を蒸留(140 150/2-2.5mmHg) により、精製するとグ
リシジル フェニル チオエーテルが25.8g ( 収率52.0
% )得られた。1NMR(CDCl3) δ(ppm): 7.5-7.2(m,5H,),
3.3-2.65(m,4H), 2.5(m,1H). 実施例 1 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
( 2 −ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)ピペリジ
ン ( 例示化合物番号21 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン2.60g(10mmole)とグリシジルフェニルエーテル4.06
ml(30mmole) をボンベンロール中油浴温度135℃で50時
間加熱した。反応終了後、反応混合物を濃縮して得られ
た粗結晶を酢酸エチルで再結晶すると無色の結晶として
目的化合物3.5g( 収率85%) が得られた。
【0076】融点:124-125℃ IR(KBr) cm-1:3250,1710,1285,1118 元素分析値 :C25H33NO4 として 計算値(%) C 72.96 H 8.08 N 3.40 分析値(%) C 73.64 H 8.07 N 3.42 実施例 2 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −アセトキシ−3−フェノキシプロピル)ピペリジ
ン( 例示化合物番号22 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)ピペリジ
ン1.50g(3.64mmole)とトリエチルアミン0.55ml(4.00mmo
le) と無水酢酸0.38ml(4.00mmole) とを塩化メチレン(1
0ml)中15時間加熱還流した。反応終了後、炭酸カリウム
水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、硫酸ナトリウム
で乾燥後減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルクロマトグラフィーにより精製すると粘張な油状物と
して目的化合物1.34g ( 収率81%)が得られた。
(2 −アセトキシ−3−フェノキシプロピル)ピペリジ
ン( 例示化合物番号22 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)ピペリジ
ン1.50g(3.64mmole)とトリエチルアミン0.55ml(4.00mmo
le) と無水酢酸0.38ml(4.00mmole) とを塩化メチレン(1
0ml)中15時間加熱還流した。反応終了後、炭酸カリウム
水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、硫酸ナトリウム
で乾燥後減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルクロマトグラフィーにより精製すると粘張な油状物と
して目的化合物1.34g ( 収率81%)が得られた。
【0077】IR(KBr) cm-1:1738,1715,1279,1237,1114 元素分析値 :C27H35NO5 として 計算値(%) C 71.50 H 7.78 N 3.09 分析値(%) C 71.00 H 7.90 N 2.99 実施例 3 ジ−[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −(2 −ヒドロキシ
−3 −フェノキシプロピル)−4 −ピペリジル]セバケ
ート ( 例示化合物番号137) ジ−[2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル]セバ
ケート0.48g(1.0mmole) とグリシジルフェニルエーテル
0.54ml(4.0mmole)とを3 フッ化ホウ素ジエチルエーテル
錯体0.025ml(0.20mmole)存在下、100 ℃で14時間加熱撹
拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで
乾燥したのち減圧下濃縮した。さらに減圧下蒸留をおこ
なうことで過剰のグリシジルフェニルエーテルを除去し
たのち、アセトン−ヘキサン混合溶媒により再結晶を行
なうと無色の結晶として目的化合物3.67g ( 収率81%)
が得られた。
−3 −フェノキシプロピル)−4 −ピペリジル]セバケ
ート ( 例示化合物番号137) ジ−[2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル]セバ
ケート0.48g(1.0mmole) とグリシジルフェニルエーテル
0.54ml(4.0mmole)とを3 フッ化ホウ素ジエチルエーテル
錯体0.025ml(0.20mmole)存在下、100 ℃で14時間加熱撹
拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで
乾燥したのち減圧下濃縮した。さらに減圧下蒸留をおこ
なうことで過剰のグリシジルフェニルエーテルを除去し
たのち、アセトン−ヘキサン混合溶媒により再結晶を行
なうと無色の結晶として目的化合物3.67g ( 収率81%)
が得られた。
【0078】融点:86-89℃ IR(KBr) cm-1:3440,1730,1245,1174 元素分析値 :C46H72N2O8 として 計算値(%) C 70.74 H 9.29 N 3.59 分析値(%) C 70.48 H 9.15 N 3.67 実施例 4 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −ヒドロキシ−3−フェニルチオプロピル)ピペリ
ジン( 例示化合物番号54 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン2.61g(10mmol) とグリシジルフェニルチオエーテル
4.99g(30mmol) とを実施例 1 と同様な方法で反応させ
たのち、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製する
と目的化合物2.81g (収率65.8%)が粘張な油状物とし
て得られた。
(2 −ヒドロキシ−3−フェニルチオプロピル)ピペリ
ジン( 例示化合物番号54 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン2.61g(10mmol) とグリシジルフェニルチオエーテル
4.99g(30mmol) とを実施例 1 と同様な方法で反応させ
たのち、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製する
と目的化合物2.81g (収率65.8%)が粘張な油状物とし
て得られた。
【0079】IR(ニート) cm-1:3400,1714,1278,1114 元素分析値 :C33H49NO5 として 計算値(%) C 73.43 H 9.15 N 2.60
S 7.50 分析値(%) C 72.33 H 9.10 N 2.51
S 8.28 実施例 5 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −アセトキシ−3−フェニルチオプロピル)ピペリ
ジン( 例示化合物番号55) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −ヒドロキシ−3−フェニルチオプロピル)ピペリ
ジン1.34g(3.13mmol) を実施例 2 の方法でアセチル化
しシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目的
化合物0.9g(収率61.2%)が粘張な油状物として得られ
た。
S 7.50 分析値(%) C 72.33 H 9.10 N 2.51
S 8.28 実施例 5 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −アセトキシ−3−フェニルチオプロピル)ピペリ
ジン( 例示化合物番号55) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −ヒドロキシ−3−フェニルチオプロピル)ピペリ
ジン1.34g(3.13mmol) を実施例 2 の方法でアセチル化
しシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目的
化合物0.9g(収率61.2%)が粘張な油状物として得られ
た。
【0080】IR(ニート) cm-1:1738,1715,1279,1251,1114 元素分析値 :C27H35NO4S として 計算値(%) C 73.43 H 9.15 N 2.60
S 6.83 分析値(%) C 72.33 H 9.10 N 2.51
S 6.98 実施例 6 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ピペリジン
( 例示化合物番号17) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン2.6g(10mmol)とグリシジルメチルエーテル27.0ml(3
0mmol)とを実施例 1 の方法で反応させ、シリカゲルク
ロマトグラフィーにより精製すると目的化合物3.26g
(収率93.3%)粘張な油状物として得られた。
S 6.83 分析値(%) C 72.33 H 9.10 N 2.51
S 6.98 実施例 6 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ピペリジン
( 例示化合物番号17) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン2.6g(10mmol)とグリシジルメチルエーテル27.0ml(3
0mmol)とを実施例 1 の方法で反応させ、シリカゲルク
ロマトグラフィーにより精製すると目的化合物3.26g
(収率93.3%)粘張な油状物として得られた。
【0081】IR(ニート) cm-1:3400,1715,1278,1113 元素分析値 :C20H31NO4 として 計算値(%) C 68.74 H 8.94 N 4.01 分析値(%) C 67.20 H 8.77 N 3.83 実施例 7 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −アセトキシ−3−メトキシプロピル)ピペリジン
( 例示化合物番号18 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ピペリジン
1.5g(4.29mmol)を実施例 2 の方法でアセチル化した後
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目的化
合物1.37g (収率81.5%)が粘張な油状物として得られ
た。
(2 −アセトキシ−3−メトキシプロピル)ピペリジン
( 例示化合物番号18 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ピペリジン
1.5g(4.29mmol)を実施例 2 の方法でアセチル化した後
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目的化
合物1.37g (収率81.5%)が粘張な油状物として得られ
た。
【0082】IR(ニート) (cm-1):1737,1715,1278,1243,111
3 元素分析値 :C22H33NO5 として 計算値(%) C 67.49 H 8.50 N 3.58 分析値(%) C 63.43 H 8.22 N 3.28 実施例 8 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2,3 −ジアセトキシプロピル)ピペリジン ( 例示化
合物番号41 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2,3 −ジヒドロキシプロピル)ピペリジン3.34g(10mm
ol) を実施例 2 の方法でアセチル化し、シリカゲルク
ロマトグラフィーにより精製すると目的化合物3.51g
(収率83.7%)が粘張な油状物として得られた。
3 元素分析値 :C22H33NO5 として 計算値(%) C 67.49 H 8.50 N 3.58 分析値(%) C 63.43 H 8.22 N 3.28 実施例 8 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2,3 −ジアセトキシプロピル)ピペリジン ( 例示化
合物番号41 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2,3 −ジヒドロキシプロピル)ピペリジン3.34g(10mm
ol) を実施例 2 の方法でアセチル化し、シリカゲルク
ロマトグラフィーにより精製すると目的化合物3.51g
(収率83.7%)が粘張な油状物として得られた。
【0083】IR(KBr) (cm-1):1742,1716,1279,1247,714 元素分析値 :C23H33NO6 として 計算値(%) C 65.85 H 7.93 N 3.34 分析値(%) C 64.67 H 7.83 N 3.25 実施例 9 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(3 −アリルオキシ−−2 - ヒドロキシプロピル)ピペ
リジン ( 例示化合物番号19 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とアリルグリシジルエーテル5.4mml
(45.9mmol)とを実施例 1 の方法で反応させ、シリカゲ
ルクロマトグラフィーにより精製すると目的化合物4.08
g(収率71.0%)が粘張な油状物として得られた。
(3 −アリルオキシ−−2 - ヒドロキシプロピル)ピペ
リジン ( 例示化合物番号19 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とアリルグリシジルエーテル5.4mml
(45.9mmol)とを実施例 1 の方法で反応させ、シリカゲ
ルクロマトグラフィーにより精製すると目的化合物4.08
g(収率71.0%)が粘張な油状物として得られた。
【0084】IR(ニート) cm-1:3410,1715,1278,1113 元素分析値 :C22H33NO4 として 計算値(%) C 70.37 H 8.86 N 3.73 分析値(%) C 70.18 H 8.75 N 3.62 実施例 10 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(2 −アセトキシ−3−アリルオキシプロピル)ピペリ
ジン ( 例示化合物番号20 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(3 −アリルオキシ−2 −ヒドロキシプロピル)ピペリ
ジン2.96g(7.88mmol) を実施例 2 の方法でアセチル化
し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると粘
張な油状物として目的化合物2.79g (収率84.8%)が得
られた。。
(2 −アセトキシ−3−アリルオキシプロピル)ピペリ
ジン ( 例示化合物番号20 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
(3 −アリルオキシ−2 −ヒドロキシプロピル)ピペリ
ジン2.96g(7.88mmol) を実施例 2 の方法でアセチル化
し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると粘
張な油状物として目的化合物2.79g (収率84.8%)が得
られた。。
【0085】IR(ニート) cm-1:1737,1716,1278,1243,1114 元素分析値 :C24H35NO5 として 計算値(%) C 69.04 H 8.45 N 3.35 分析値(%) C 68.84 H 8.28 N 3.22 実施例 11 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(2 −メチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン( 例示化合物番号25 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン5.23g(20mmol) とグリシジル−2-メチルフェニルエ
ーテル9.85g(60mmol) とを実施例 1 の方法で反応さ
せ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目
的化合物5.96g (収率61.4%) が結晶として得られた。
融点:70-76℃ IR(KBr) (cm-1):3420,1715,1279,1116 元素分析値 :C26H35NO4 として 計算値(%) C 73.38 H 8.29 N 3.29 分析値(%) C 73.36 H 8.15 N 3.28 実施例 12 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(2,6 −ジメチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号27 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン5.23g(20mmol) とグリシジル-2,6−ジメチルフェニ
ルエーテル10.7g(60mmol) とを実施例 1 の方法で反応
させシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目
的化合物5.81g(収率66.0%) が結晶として得られた。
[2 −ヒドロキシ−3−(2 −メチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン( 例示化合物番号25 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン5.23g(20mmol) とグリシジル−2-メチルフェニルエ
ーテル9.85g(60mmol) とを実施例 1 の方法で反応さ
せ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目
的化合物5.96g (収率61.4%) が結晶として得られた。
融点:70-76℃ IR(KBr) (cm-1):3420,1715,1279,1116 元素分析値 :C26H35NO4 として 計算値(%) C 73.38 H 8.29 N 3.29 分析値(%) C 73.36 H 8.15 N 3.28 実施例 12 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(2,6 −ジメチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号27 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン5.23g(20mmol) とグリシジル-2,6−ジメチルフェニ
ルエーテル10.7g(60mmol) とを実施例 1 の方法で反応
させシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目
的化合物5.81g(収率66.0%) が結晶として得られた。
【0086】融点:104-105℃ IR(KBr) (cm-1):3200,1719,1273,1116 元素分析値 :C27H37NO4 として 計算値(%) C 73.77 H 8.48 N 3.19 分析値(%) C 73.64 H 8.66 N 3.16 実施例 13 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(−第3 ブチルフェノキシ)プ
ロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号29 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル−2-t-ブチルフェニル
エーテル9.47g(45.9mmol) とを実施例 1 の方法で反応
させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると
目的化合物4.74g ( 収率61.3%) が結晶として得られ
た。
[2 −ヒドロキシ−3−(−第3 ブチルフェノキシ)プ
ロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号29 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル−2-t-ブチルフェニル
エーテル9.47g(45.9mmol) とを実施例 1 の方法で反応
させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると
目的化合物4.74g ( 収率61.3%) が結晶として得られ
た。
【0087】融点:124-126℃ IR(KBr) (cm-1):3235,1717,1274,1112 元素分析値 :C29H41NO4 として 計算値(%) C 74.48 H 8.84 N 3.00 分析値(%) C 74.68 H 8.98 N 2.90 実施例 14 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −第3 ブチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号31 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル - 4−t-ブチルフェニ
ルエーテル9.47g(45.9mmol) とを実施例 1 の方法で反
応させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製する
と目的化合物5.24g (収率73.2%) が結晶として得られ
た。
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −第3 ブチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号31 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル - 4−t-ブチルフェニ
ルエーテル9.47g(45.9mmol) とを実施例 1 の方法で反
応させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製する
と目的化合物5.24g (収率73.2%) が結晶として得られ
た。
【0088】融点:111-112℃ IR(KBr) cm-1:3300,1715,1278,1114 元素分析値 :C29H41NO4 として 計算値(%) C 74.48 H 8.84 N 3.00 分析値(%) C 74.44 H 8.78 N 2.86 実施例 15 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(2 −t-ブチル−6 −メチルフ
ェノキシ)プロピル]ピペリジン( 例示化合物番号34
) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル−2-t-ブチル−6 −メ
チルフェニルエーテル10.1g(45.9mmol) とを実施例 1
の方法で反応させ、シリカゲルクロマトグラフィーによ
り精製すると目的化合物1.03g ( 収率14.0% )が結晶と
して得られた。
[2 −ヒドロキシ−3−(2 −t-ブチル−6 −メチルフ
ェノキシ)プロピル]ピペリジン( 例示化合物番号34
) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル−2-t-ブチル−6 −メ
チルフェニルエーテル10.1g(45.9mmol) とを実施例 1
の方法で反応させ、シリカゲルクロマトグラフィーによ
り精製すると目的化合物1.03g ( 収率14.0% )が結晶と
して得られた。
【0089】融点:104-105℃ IR(KBr) cm-1:3280,1713,1277,1114 元素分析値 :C30H43NO4 として 計算値(%) C 74.81 H 9.00 N 2.91 分析値(%) C 74.75 H 8.99 N 2.91 実施例 16 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(3,5 −ジt - ブチル−4 −ヒ
ドロキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン( 例示化
合物番号36 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン3.14g(20mmol) とグリシジル- 3,5 −ジter - ブチ
ル−4 −ヒドロキシフェニルエーテル10.0g(35.9mmol)
とを実施例 1 の方法で反応させ、シリカゲルクロマト
グラフィーにより精製すると目的化合物 3.52g( 収率4
1.8%) が結晶として得られた。
[2 −ヒドロキシ−3−(3,5 −ジt - ブチル−4 −ヒ
ドロキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン( 例示化
合物番号36 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン3.14g(20mmol) とグリシジル- 3,5 −ジter - ブチ
ル−4 −ヒドロキシフェニルエーテル10.0g(35.9mmol)
とを実施例 1 の方法で反応させ、シリカゲルクロマト
グラフィーにより精製すると目的化合物 3.52g( 収率4
1.8%) が結晶として得られた。
【0090】融点:186-187℃ IR(KBr) cm-1:3575,1712,1276,1059 元素分析値 :C33H49NO5 として 計算値(%) C 73.43 H 9.15 N 2.60 分析値(%) C 72.33 H 9.10 N 2.51 実施例 17 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3-(4 −クミルフェノキシ)プロピ
ル]ピペリジン ( 例示化合物番号38 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル-4−クミルフェニルエ
ーテル12.3g(35.9mmol) とを実施例 1 の方法で反応さ
せ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目
的化合物4.80g( 収率59.2%) が粘張な油状物として得
られた。
[2 −ヒドロキシ−3-(4 −クミルフェノキシ)プロピ
ル]ピペリジン ( 例示化合物番号38 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル-4−クミルフェニルエ
ーテル12.3g(35.9mmol) とを実施例 1 の方法で反応さ
せ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目
的化合物4.80g( 収率59.2%) が粘張な油状物として得
られた。
【0091】IR(ニート) cm-1:3300,1715,1278,1114 元素分析値 :C34H43NO4 として 計算値(%) C 77.09 H 8.18 N 2.64 分析値(%) C 77.12 H 8.39 N 2.55 実施例 18 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −アセトキシ−3−(2 −メチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン ( 例示化合物番号26 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(2 −メチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン4.50g(10.6mmol) を実施例 2の方法で
アセチル化しシリカゲルクロマトグラフィーにより精製
すると目的化合物4.51g (収率91.2%) が粘張な油状物
として得られた。
[2 −アセトキシ−3−(2 −メチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン ( 例示化合物番号26 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(2 −メチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン4.50g(10.6mmol) を実施例 2の方法で
アセチル化しシリカゲルクロマトグラフィーにより精製
すると目的化合物4.51g (収率91.2%) が粘張な油状物
として得られた。
【0092】IR(ニート) cm-1:1740,1715,1279,1237,1115 元素分析値 :C28H37NO5 として 計算値(%) C 71.92 H 7.98 N 3.00 分析値(%) C 71.55 H 8.05 N 2.78 実施例 19 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −アセトキシ−3−(2,6 −ジメチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号28 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(2,6 −ジメチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン2.50g(5.69mmol) を実施例 2 の
方法でアセチル化しシリカゲルクロマトグラフィーによ
り精製すると目的化合物2.0g(収率74.8%) が粘張な油
状物として得られた。
[2 −アセトキシ−3−(2,6 −ジメチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号28 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(2,6 −ジメチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン2.50g(5.69mmol) を実施例 2 の
方法でアセチル化しシリカゲルクロマトグラフィーによ
り精製すると目的化合物2.0g(収率74.8%) が粘張な油
状物として得られた。
【0093】IR(ニート) cm-1:1740,1716,1278,1242,1114 元素分析値 :C29H39NO5 として 計算値(%) C 72.32 H 8.16 N 2.91 分析値(%) C 70.79 H 8.09 N 2.72 実施例 20 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −アセトキシ−3−(−t-ブチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン ( 例示化合物番号30 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(−t-ブチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン3.32g(7.1mmol)を実施例 2の方法でア
セチル化し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製
するとアモルファス状の目的化合物3.30g ( 収率91.2
%) が得られた。
[2 −アセトキシ−3−(−t-ブチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン ( 例示化合物番号30 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(−t-ブチルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン3.32g(7.1mmol)を実施例 2の方法でア
セチル化し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製
するとアモルファス状の目的化合物3.30g ( 収率91.2
%) が得られた。
【0094】IR(KBr) cm-1:1741,1715,1279,1227,1113 元素分析値 :C31H43NO5 として 計算値(%) C 73.05 H 8.50 N 2.75 分析値(%) C 72.37 H 8.43 N 2.70 実施例 21 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −アセトキシ−3−(4 −第3 ブチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号32 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −第3 ブチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン4.1g(8.55mmol)を実施例2 の方
法でアセチル化し、シリカゲルクロマトグラフィーによ
り精製すると目的化合物3.88g (収率89.0%) が粘張な
油状物として得られた。
[2 −アセトキシ−3−(4 −第3 ブチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号32 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −第3 ブチルフェノキシ)
プロピル]ピペリジン4.1g(8.55mmol)を実施例2 の方
法でアセチル化し、シリカゲルクロマトグラフィーによ
り精製すると目的化合物3.88g (収率89.0%) が粘張な
油状物として得られた。
【0095】IR(ニート) cm-1:1738,1716,1276,1236,1114 元素分析値 :C31H43NO5 として 計算値(%) C 73.05 H 8.50 N 2.75 分析値(%) C 73.07 H 8.70 N 2.72 実施例 22 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −アセトキシ−3−(3,5 −ジt - ブチル−4 −ヒ
ドロキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン( 例示化
合物番号37 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(3,5 −ジt-ブチル−4 −ヒド
ロキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン2.47g(4.58mm
ol) を実施例の方法でアセチル化し、シリカゲルクロマ
トグラフィーにより精製すると目的化合物1.30g ( 収率
48.8%) がアモルファスとして得られた。
[2 −アセトキシ−3−(3,5 −ジt - ブチル−4 −ヒ
ドロキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン( 例示化
合物番号37 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(3,5 −ジt-ブチル−4 −ヒド
ロキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン2.47g(4.58mm
ol) を実施例の方法でアセチル化し、シリカゲルクロマ
トグラフィーにより精製すると目的化合物1.30g ( 収率
48.8%) がアモルファスとして得られた。
【0096】融点:50-53° IR(KBr) cm-1:3630,1737,1716,1279,1244,1114 元素分析値 :C35H51NO6 として 計算値(%) C 72.26 H 8.84 N 2.41 分析値(%) C 71.98 H 9.00 N 2.16 実施例 23 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −アセトキシ−3−(4 −クミルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン ( 例示化合物番号39 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −クミルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン3.68g(6.95mmol) を実施例の方法でア
セチル化し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製
すると目的化合物3.72g(収率93.7%) が粘張な油状とし
て得られた。
[2 −アセトキシ−3−(4 −クミルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン ( 例示化合物番号39 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −クミルフェノキシ)プロ
ピル]ピペリジン3.68g(6.95mmol) を実施例の方法でア
セチル化し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製
すると目的化合物3.72g(収率93.7%) が粘張な油状とし
て得られた。
【0097】IR(ニート) cm-1:1738,1715,1278,1236,1114 元素分析値 :C36H45NO5 として 計算値(%) C 75.63 H 7.93 N 2.45 分析値(%) C 74.96 H 8.15 N 2.30 実施例 24 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −t-ブチルベンゾイルオキ
シ)プロピル]ピペリジン (例示化合物番号48) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル4 −t-ブチルベンゾエ
ート10.8g(45.9mmol) とを実施例 1 の方法で反応さ
せ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目
的化合物3.02g (収率39.9%) が粘張な油状として得ら
れた。
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −t-ブチルベンゾイルオキ
シ)プロピル]ピペリジン (例示化合物番号48) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン4.0g(15.3mmol)とグリシジル4 −t-ブチルベンゾエ
ート10.8g(45.9mmol) とを実施例 1 の方法で反応さ
せ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目
的化合物3.02g (収率39.9%) が粘張な油状として得ら
れた。
【0098】IR(ニート) cm-1:3400,1716,1277,1114 元素分析値 :C30H41NO5 として 計算値(%) C 72.70 H 8.34 N 2.83 分析値(%) C 71.99 H 8.47 N 2.77 実施例 25 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −アセトキシ−3−(4 −t-ブチルベンゾイルオキ
シ)プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号49 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −t-ブチルベンゾイルオキ
シ)プロピル]ピペリジン2.17g(4.38mmol) を実施例 2
の方法でアセチル化し、シリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製するとガラス状の目的化合物1.60g (収率
68.0%) が得られた。
[2 −アセトキシ−3−(4 −t-ブチルベンゾイルオキ
シ)プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号49 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−(4 −t-ブチルベンゾイルオキ
シ)プロピル]ピペリジン2.17g(4.38mmol) を実施例 2
の方法でアセチル化し、シリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製するとガラス状の目的化合物1.60g (収率
68.0%) が得られた。
【0099】IR(KBr) cm-1:1742,1718,1278,1235,1114 元素分析値 :C32H43NO6 として 計算値(%) C 71.48 H 8.06 N 2.60 分析値(%) C 70.48 H 7.86 N 2.63 実施例 26 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−[3 −(3,5 −ジt - ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]プロピ
ル]ピペリジン ( 例示化合物番号52 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン1.31g(5.0mmol)とグリシジル-3−(3,5 −ジter -
ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオネート5.0g
(15.0mmol)とを実施例1 の方法で反応させ、シリカゲル
クロマトグラフィーにより精製すると目的化合物1.98g
( 収率:67.1%)が粘張な油状物として得られた。
[2 −ヒドロキシ−3−[3 −(3,5 −ジt - ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]プロピ
ル]ピペリジン ( 例示化合物番号52 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン1.31g(5.0mmol)とグリシジル-3−(3,5 −ジter -
ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオネート5.0g
(15.0mmol)とを実施例1 の方法で反応させ、シリカゲル
クロマトグラフィーにより精製すると目的化合物1.98g
( 収率:67.1%)が粘張な油状物として得られた。
【0100】IR(ニート) cm-1:3520,1717,1278,756,713 元素分析値 :C36H53NO6 として 計算値(%) C 72.57 H 8.97 N 2.35 分析値(%) C 71.85 H 8.81 N 2.17 実施例 27 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチル−1 −
[2 −ヒドロキシ−3−[3 −(3 −t −ブチル−4 −
ヒドロキシ−5 −メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ]プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号53 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン0.784g(3mmol) とグリシジル3 −(3 −ter −ブチ
ル−4 −ヒドロキシ−5 −メチルフェニル)プロピオネ
ート2.92g(10mmol) とを実施例 1 の方法で反応させ、
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製するとアモル
ファス状の目的化合物1.12g (収率:67.5%)が得られ
た。
[2 −ヒドロキシ−3−[3 −(3 −t −ブチル−4 −
ヒドロキシ−5 −メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ]プロピル]ピペリジン ( 例示化合物番号53 ) 4 −ベンゾイルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリ
ジン0.784g(3mmol) とグリシジル3 −(3 −ter −ブチ
ル−4 −ヒドロキシ−5 −メチルフェニル)プロピオネ
ート2.92g(10mmol) とを実施例 1 の方法で反応させ、
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製するとアモル
ファス状の目的化合物1.12g (収率:67.5%)が得られ
た。
【0101】IR(KBr) cm-1:3488,1716,1279,1175,713 元素分析値 :C33H47NO6 として 計算値(%) C 71.58 H 8.56 N 2.53 分析値(%) C 70.29 H 8.44 N 2.13 実施例 28 ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −[2 −ヒドロキシ−
3 −(フェノキシ)プロピル]−4 −ピペリジル]スク
シネート( 例示化合物番号74 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)スクシ
ネート3.0g(7.56mmol)とグリシジル−
4 −フェニルエーテル6.23g(30.2mmol) とを実施例 1
の方法により反応させ、シリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製するとアモルファス状の目的化合物4.60g
(収率:83.6%)が得られた。
3 −(フェノキシ)プロピル]−4 −ピペリジル]スク
シネート( 例示化合物番号74 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)スクシ
ネート3.0g(7.56mmol)とグリシジル−
4 −フェニルエーテル6.23g(30.2mmol) とを実施例 1
の方法により反応させ、シリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製するとアモルファス状の目的化合物4.60g
(収率:83.6%)が得られた。
【0102】IR(KBr) cm-1:3231,1727,1243,1134 元素分析値 :C40H60N2O8 として 計算値(%) C 68.94 H 8.68 N 4.02 分析値(%) C 68.22 H 8.68 N 3.96 実施例 29 ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −[2 −ヒドロキシ−
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]スクシネート( 例示化合物番号78 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)スクシ
ネート3.0g(7.56mmol)とグリシジル- 4 −t −ブチルフ
ェニルエーテル6.23g(30.2mmol) とを実施例 1の方法に
より反応させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精
製するとアモルファス状の目的化合物4.60g (収率:7
5.2%)が得られた。
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]スクシネート( 例示化合物番号78 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)スクシ
ネート3.0g(7.56mmol)とグリシジル- 4 −t −ブチルフ
ェニルエーテル6.23g(30.2mmol) とを実施例 1の方法に
より反応させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精
製するとアモルファス状の目的化合物4.60g (収率:7
5.2%)が得られた。
【0103】IR(KBr) cm-1:3446,1733,1249,1182 元素分析値 :C48H76N2O8 として 計算値(%) C 71.25 H 9.47 N 3.46 分析値(%) C 71.19 H 9.56 N 3.46 実施例 30 ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −(2 −ヒドロキシ−
3 −フェノキシプロピル)−4 −ピペリジル]アジペー
ト ( 例示化合物番号86 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)アジペ
ート3.0g(7.07mmol)とグリシジルフェニルエーテル5.74
ml(42.4mmol)とを実施例 1 の方法で反応させ、シリカ
ゲルクロマトグラフィーにより精製することで結晶とし
て目的化合物4.14g (収率80.8%)が得られた。
3 −フェノキシプロピル)−4 −ピペリジル]アジペー
ト ( 例示化合物番号86 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)アジペ
ート3.0g(7.07mmol)とグリシジルフェニルエーテル5.74
ml(42.4mmol)とを実施例 1 の方法で反応させ、シリカ
ゲルクロマトグラフィーにより精製することで結晶とし
て目的化合物4.14g (収率80.8%)が得られた。
【0104】融点: 136-137 ℃ IR(KBr) cm-1:3220,1727,1225,1142 元素分析値 :C42H64N2O8 として 計算値(%) C 69.58 H 8.90 N 3.86 分析値(%) C 69.47 H 8.88 N 3.91 実施例 31 ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −[2 −ヒドロキシ−
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]アジペート ( 例示化合物番号90 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)アジペ
ート3.0g(7.07mmol)とグリシジル- 4 −ブチルフェニル
エーテル5.84g(28.3mmol) とを実施例 1 の方法で反応
させシリカゲルクロマトグラフィーにより精製するとア
モルファス状の目的化合物3.70(収率62.6%)が得られ
た。
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]アジペート ( 例示化合物番号90 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)アジペ
ート3.0g(7.07mmol)とグリシジル- 4 −ブチルフェニル
エーテル5.84g(28.3mmol) とを実施例 1 の方法で反応
させシリカゲルクロマトグラフィーにより精製するとア
モルファス状の目的化合物3.70(収率62.6%)が得られ
た。
【0105】IR(KBr) cm-1:3450,1732,1248,1181 元素分析値 :C50H80N2O8 として 計算値(%) C 71.73 H 9.63 N 3.35 分析値(%) C 71.41 H 9.44 N 3.32 実施例 32 ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −(2 −アセトキシ−
3 −フェノキシプロピル)−4 −ピペリジル]セバケー
ト ( 例示化合物番号138 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−1 −(2 −ヒドロキシ−
3 −フェノキシプロピル)−4 −ピペリジル)セバケー
ト2.46g(3.15mmol) を実施例2 の方法でアセチル化し、
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目的化
合物2.07g が粘張な油状物として得られた(収率76.0
%)。
3 −フェノキシプロピル)−4 −ピペリジル]セバケー
ト ( 例示化合物番号138 ) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−1 −(2 −ヒドロキシ−
3 −フェノキシプロピル)−4 −ピペリジル)セバケー
ト2.46g(3.15mmol) を実施例2 の方法でアセチル化し、
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると目的化
合物2.07g が粘張な油状物として得られた(収率76.0
%)。
【0106】IR(ニート) cm-1:1735,1236,1175 元素分析値 :C50H76N2O10 として 計算値(%) C 69.41 H 8.85 N 3.24 分析値(%) C 68.63 H 9.04 N 3.11 実施例 33ジ [2,2,6,6 −テトラメチル−1 −[2 −ヒドロキシ−3
−(2 −ter −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]セバケート( 例示化合物番号142) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)セバケ
ート4.33g(9.0mmol)とグリシジル2 −ter −ブチルフェ
ニルエーテル11.1g(54mm0l) とを実施例1 の方法で反応
させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると
ガラス状の目的化合物2.27g が得られた(収率28.2
%)。 IR(ニート) (cm-1):3430,1730,1232,1175 元素分析値 :C54H88N2O8 として 計算値(%) C 72.61 H 9.93 N 3.14 分析値(%) C 71.05 H 9.54 N 2.91 実施例 34 ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −[2 −ヒドロキシ−
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]セバケート( 例示化合物番号144) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)セバケ
ート4.8g(10mmol)とグリシジル-4−ter −ブチルフェニ
ルエーテル12.4g(60mmol) とを実施例 1 の方法で反応
させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると
結晶として目的化合物6.95g (収率77.9%)が得られ
た。
−(2 −ter −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]セバケート( 例示化合物番号142) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)セバケ
ート4.33g(9.0mmol)とグリシジル2 −ter −ブチルフェ
ニルエーテル11.1g(54mm0l) とを実施例1 の方法で反応
させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると
ガラス状の目的化合物2.27g が得られた(収率28.2
%)。 IR(ニート) (cm-1):3430,1730,1232,1175 元素分析値 :C54H88N2O8 として 計算値(%) C 72.61 H 9.93 N 3.14 分析値(%) C 71.05 H 9.54 N 2.91 実施例 34 ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −[2 −ヒドロキシ−
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]セバケート( 例示化合物番号144) ジ(2,2,6,6 −テトラメチル−4 −ピペリジル)セバケ
ート4.8g(10mmol)とグリシジル-4−ter −ブチルフェニ
ルエーテル12.4g(60mmol) とを実施例 1 の方法で反応
させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると
結晶として目的化合物6.95g (収率77.9%)が得られ
た。
【0107】融点:107-108℃ IR(KBr) cm-1:3225,1732,1251,1162 元素分析値 :C54H88N2O8 として 計算値(%) C 72.61 H 9.93 N 3.14 分析値(%) C 72.54 H10.00 N 3.09 実施例 35 ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −[2 −アセトキシ−
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]セバケート( 例示化合物番号145) ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −[2 −ヒドロキシ−
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]セバケート3.5g(3.92mmol)を実施例2 の方法
でアセチル化しシリカゲルクロマトグラフィーにより精
製すると目的化合物2.52g (収率64.5%)が粘張な油状
物として得られた。
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]セバケート( 例示化合物番号145) ジ[2,2,6,6 −テトラメチル−1 −[2 −ヒドロキシ−
3 −(4 −t −ブチルフェノキシ)プロピル]−4 −ピ
ペリジル]セバケート3.5g(3.92mmol)を実施例2 の方法
でアセチル化しシリカゲルクロマトグラフィーにより精
製すると目的化合物2.52g (収率64.5%)が粘張な油状
物として得られた。
【0108】IR(ニート) cm-1:1735,1236,1182 元素分析値 :C58H92N2O10 として 計算値(%) C 71.28 H 9.49 N 2.87 分析値(%) C 70.52 H 9.58 N 2.68 実施例 36 光安定性試験 未安定化ポリプロピレン粉末(MFR 〜11)100 部、酸化
防止剤としてステアリル3 −(3,5 −ジ-t -ブチル−4
−ヒドロキシフエニル)プロピオネート(Irganox-1076)
0.2 部及び本発明の安定剤0.25部をラボプラストミル
(東洋精機製作所製)ミキサーで、200 ℃で10分間混練
して均質にした。得られた塊を水冷式油圧プレス機で2
〜3 mm厚のシートに圧延した。このシートの一部を油圧
プレス機で260 ℃で6 分間加圧し、次いで直ちに冷水中
に投入して0.5mm 厚のシートを得た。同様の方法によっ
て、0.5mm 厚のシートから0.1mm 厚のフイルムを成形し
た。このフイルムを50×120mm の試験片に切断した。
防止剤としてステアリル3 −(3,5 −ジ-t -ブチル−4
−ヒドロキシフエニル)プロピオネート(Irganox-1076)
0.2 部及び本発明の安定剤0.25部をラボプラストミル
(東洋精機製作所製)ミキサーで、200 ℃で10分間混練
して均質にした。得られた塊を水冷式油圧プレス機で2
〜3 mm厚のシートに圧延した。このシートの一部を油圧
プレス機で260 ℃で6 分間加圧し、次いで直ちに冷水中
に投入して0.5mm 厚のシートを得た。同様の方法によっ
て、0.5mm 厚のシートから0.1mm 厚のフイルムを成形し
た。このフイルムを50×120mm の試験片に切断した。
【0109】この試験片をサンシャインカーボンウエザ
ーメーター中黒板温度63±3 ℃で光に曝露した。露光さ
れた試料を周期的に引張試験を行い、各試料について伸
びが初期の50%に低下する時間を半減時間(H.L.T.)とし
て表わし、本発明の安定剤のH.L.T.、本発明の安定剤無
添加の対照試料のH.L.T.との比率をI.F.で示し、有効性
の指標とした。
ーメーター中黒板温度63±3 ℃で光に曝露した。露光さ
れた試料を周期的に引張試験を行い、各試料について伸
びが初期の50%に低下する時間を半減時間(H.L.T.)とし
て表わし、本発明の安定剤のH.L.T.、本発明の安定剤無
添加の対照試料のH.L.T.との比率をI.F.で示し、有効性
の指標とした。
【0110】実施例 37 熱安定性試験 実施例 36 で得られたポリプロピレン0.5mm 厚シートか
ら、10×100mm の試験片を作成し、150 ℃のオーブン中
に経時し、180 °折曲げ試験により脆化するまでの日数
(days)で表わし、有効性の指標とした。
ら、10×100mm の試験片を作成し、150 ℃のオーブン中
に経時し、180 °折曲げ試験により脆化するまでの日数
(days)で表わし、有効性の指標とした。
【0111】実施例 38 ラテックスへの移行性試験 実施例 36 で得られたフィルム(50×120 ×0.1mm )の
両面にラテックス[日本アクリル化学(株)社製プライ
マルHA−8( 50 %)、同社製プライマルSAE −60( 5 %)、
アンモニア水(1.5%) 及び水(43.5 %) からなるエマル
ジョン)をアプリケーターで0.1mm 厚に塗布し、60℃で
7 日間経時後、両面のラテックスをはがしたフィルムの
耐光試験を実施例 36 と同様に行って得られたH.L.T.と
本発明の安定剤無添加の対照試料のH.L.T.との比率をLa
t.I.F.で表わし、本発明の安定剤のラテックスへの移行
性の指標とした。数値の大きいほど有効であることを示
す。
両面にラテックス[日本アクリル化学(株)社製プライ
マルHA−8( 50 %)、同社製プライマルSAE −60( 5 %)、
アンモニア水(1.5%) 及び水(43.5 %) からなるエマル
ジョン)をアプリケーターで0.1mm 厚に塗布し、60℃で
7 日間経時後、両面のラテックスをはがしたフィルムの
耐光試験を実施例 36 と同様に行って得られたH.L.T.と
本発明の安定剤無添加の対照試料のH.L.T.との比率をLa
t.I.F.で表わし、本発明の安定剤のラテックスへの移行
性の指標とした。数値の大きいほど有効であることを示
す。
【0112】39 揮散性(TGA) 試験 結晶そのものの加熱による揮散性(ポリマー加工中に熱
により揮散した場合、ベント式押出機ではつまるおそれ
がある。)を調べるため熱重量分析計(デュポン 2000
システム型)を用い試料約10mgをアルミの容器に入れ、
空気を1 分間50ml量を通じ実温より320 ℃まで毎分5 ℃
づつ昇温し、加熱時のアルミの容器中の結晶の残留率を
求め、揮散性とした。以下の表においては、200 ℃乃至
300℃における揮散性を求めた。本発明の化合物は特に
比較化合物に比べ揮散性に優れている。
により揮散した場合、ベント式押出機ではつまるおそれ
がある。)を調べるため熱重量分析計(デュポン 2000
システム型)を用い試料約10mgをアルミの容器に入れ、
空気を1 分間50ml量を通じ実温より320 ℃まで毎分5 ℃
づつ昇温し、加熱時のアルミの容器中の結晶の残留率を
求め、揮散性とした。以下の表においては、200 ℃乃至
300℃における揮散性を求めた。本発明の化合物は特に
比較化合物に比べ揮散性に優れている。
【0113】上記の実施例 36 乃至実施例 39 の結果を
表 2に示す。
表 2に示す。
【0114】
【表2】 ────────────────────────────────── 実施例 光 安 定 性 熱安定性 揮散性(%) 化合物 No. H.L.T. I.F. Lat.I.F. 日数 200 ℃/ 300 ℃ ────────────────────────────────── 1 670 3.7 1.4 4 100.0 / 91.8 2 620 3.4 2.2 4 100.0 / 91.6 3 1000 5.6 5.1 7 100.0 /100.0 4 120 0.7 0.9 4 100.0 / 91.4 5 120 0.7 0.8 4 99.2 / 93.4 6 650 3.7 1.4 4 99.1 / 54.9 7 710 3.9 1.9 4 97.9 / 56.8 8 760 4.2 1.8 4 100.0 / 72.2 9 720 4.0 1.6 4 100.0 / 82.6 10 700 3.9 1.6 3 100.0 / 55.0 11 570 3.2 1.6 4 100.0 / 92.3 12 630 3.5 1.9 4 100.0 / 92.4 13 720 4.0 1.9 5 100.0 / 99.2 14 630 3.5 1.5 4 100.0 / 97.7 15 660 3.7 2.4 5 100.0 / 97.5 16 580 3.2 2.7 11 98.4 / 90.3 17 610 3.4 1.8 7 99.7 / 94.4 18 690 3.8 1.6 4 99.9 / 92.9 19 670 3.7 2.5 4 100.0 / 93.7 20 790 4.4 2.7 6 100.0 / 98.1 21 730 4.1 2.3 4 99.7 / 96.5 22 570 3.2 2.4 10 99.8 / 94.0 23 710 3.9 2.0 5 97.9 / 93.2 24 590 3.3 1.9 5 98.9 / 95.3 25 640 3.6 2.9 7 100.0 / 99.4 26 570 3.2 1.8 16 99.4 / 95.4 27 460 2.6 2.7 15 97.7 / 89.3 28 1090 6.1 5.0 7 100.0 / 99.7 29 1010 5.7 5.9 7 100.0 / 98.1 30 1060 5.9 5.1 10 100.0 / 99.6 31 1060 5.9 5.1 7 100.0 /100.0 32 1020 5.7 5.1 8 99.4 / 97.4 33 860 5.5 5.0 11 100.0 / 98.8 34 1060 5.9 5.5 10 100.0 /100.0 35 960 5.1 4.8 7 99.3 / 51.2 比較化合物 1 570 3.2 1.2 4 73.3 / 3.2 比較化合物 2 1020 5.7 2.9 5 98.3 / 39.0 コントロール 180 1.0 1.0 4 - - ──────────────────────────────── 比較化合物 1 :4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,
6,−テトラメチルピリジン 比較化合物 2 :ビス(2,2,6,6,−テトラメチル
ピリジル)セバケート 実施例 40 ポリウレタンでの評価 熱可塑型ポリウレタン(商品名:パラプレンペレット22
S 、日本ポリウレタン工業(株)製品)100 部及び本発
明の安定剤1.0 部、テトラキス[3-(3,5−ジt- ブチル
−4 −ヒドロキシフェニル)プピオネート](イルガノ
ックス1010)0.5 部を、ジメチルホルムアミド400 部に
均一に溶解した。得られた溶液をガラス板上に約0.4mm
厚の層に流した。これを70℃で30分間、次いで140 ℃で
5 分間乾燥して、約0.1mm 厚のフイルムが得られた。得
られたフイルムをキセノンウエザオメーター中、黒板温
度63±3 ℃で水スプレーなしで1200時間照射し、フイル
ムの1200時間目の黄色度(YI1200)をJIS K 7103「プラス
チックの黄色度および黄変度試験方法」に従い測定し
た。
6,−テトラメチルピリジン 比較化合物 2 :ビス(2,2,6,6,−テトラメチル
ピリジル)セバケート 実施例 40 ポリウレタンでの評価 熱可塑型ポリウレタン(商品名:パラプレンペレット22
S 、日本ポリウレタン工業(株)製品)100 部及び本発
明の安定剤1.0 部、テトラキス[3-(3,5−ジt- ブチル
−4 −ヒドロキシフェニル)プピオネート](イルガノ
ックス1010)0.5 部を、ジメチルホルムアミド400 部に
均一に溶解した。得られた溶液をガラス板上に約0.4mm
厚の層に流した。これを70℃で30分間、次いで140 ℃で
5 分間乾燥して、約0.1mm 厚のフイルムが得られた。得
られたフイルムをキセノンウエザオメーター中、黒板温
度63±3 ℃で水スプレーなしで1200時間照射し、フイル
ムの1200時間目の黄色度(YI1200)をJIS K 7103「プラス
チックの黄色度および黄変度試験方法」に従い測定し
た。
【0115】さらに、得られたフイルムの一部をJIS L
0855「酸化窒素ガスに対する染色堅ろう度試験方法」に
従い、酸化窒素ガス(NOX )濃度1,000ppm中に16時間
暴露したのち、JIS K 7103の方法に従い、16時間目の
黄色度(YI16)を測定した。なお、キセノンウエザオメー
ター照射前および酸化窒素ガス(NOX )暴露前のフィ
ルムの黄色度をYI0 として表わした。これらの結果を
表3 に示した。
0855「酸化窒素ガスに対する染色堅ろう度試験方法」に
従い、酸化窒素ガス(NOX )濃度1,000ppm中に16時間
暴露したのち、JIS K 7103の方法に従い、16時間目の
黄色度(YI16)を測定した。なお、キセノンウエザオメー
ター照射前および酸化窒素ガス(NOX )暴露前のフィ
ルムの黄色度をYI0 として表わした。これらの結果を
表3 に示した。
【0116】
【表3】 ─────────────────────────────────── 安定剤 ( 添加量%) 初期着色 NOX 耐光性 実施例化合物 紫外線吸収剤 YI0 YI16 YI1200 ─────────────────────────────────── 実施例化合物 3( 1 ) 1.4 4.8 40.3 実施例化合物 34( 1 ) 1.2 4.4 39.4 実施例化合物 3(0.5) 比較化合物 4(0.5) 1.7 7.2 28.4 実施例化合物 34(0.5) 比較化合物 4(0.5) 1.5 7.0 31.2 比較化合物 1( 1 ) 1.6 21.1 38.5 比較化合物 3( 1 ) 1.2 5.9 38.6 比較化合物 4( 1 ) 1.6 14.6 39.9 比較化合物 1(0.5) 比較化合物 4(0.5) 1.7 15.3 27.2 比較化合物 3(0.5) 比較化合物 4(0.5) 1.4 6.0 27.2 無添加 1.4 14.1 57.9 ─────────────────────────────────── 比較化合物 1 :4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,
6,−テトラメチルピリジン 比較化合物 3 :ビス(1,2,2,6,6,−ペンタメ
チルピリジル)セバケート 比較化合物 4 :チバ・ガイギ−(株)製 :チヌビン−P
(登録商標) 実施例 41 ポリオキシメチレンポリマーでの耐熱性評
価 ポリオキシメチレンポリマー(ポリプラスチックス
(株)製ジュラコンM90)100 部に、本発明の安定剤0.
5 部をV型混合機で30分で混合、更に押出し機(しシリ
ンダー1 の温度 200℃, シリンダー2 の温度 210℃, ダ
イス温度 210℃)で造粒したペレットを射出成型機で70
mm×50mmの2 mm厚シートを作成し155 ℃のオーブン中に
経時し、クラック発生までの日数を調べた。このクラッ
ク発生までの日数の長短により耐熱性を評価した。な
お、安定剤の上記ポリマーとの配合時の黄色度をJIS K
7103の方法に従ってを調べ初期着色黄色度(YI0) として
評価した。これらの結果を表4 に示した。
6,−テトラメチルピリジン 比較化合物 3 :ビス(1,2,2,6,6,−ペンタメ
チルピリジル)セバケート 比較化合物 4 :チバ・ガイギ−(株)製 :チヌビン−P
(登録商標) 実施例 41 ポリオキシメチレンポリマーでの耐熱性評
価 ポリオキシメチレンポリマー(ポリプラスチックス
(株)製ジュラコンM90)100 部に、本発明の安定剤0.
5 部をV型混合機で30分で混合、更に押出し機(しシリ
ンダー1 の温度 200℃, シリンダー2 の温度 210℃, ダ
イス温度 210℃)で造粒したペレットを射出成型機で70
mm×50mmの2 mm厚シートを作成し155 ℃のオーブン中に
経時し、クラック発生までの日数を調べた。このクラッ
ク発生までの日数の長短により耐熱性を評価した。な
お、安定剤の上記ポリマーとの配合時の黄色度をJIS K
7103の方法に従ってを調べ初期着色黄色度(YI0) として
評価した。これらの結果を表4 に示した。
【0117】
【表4】 ─────────────────────────────────── 安定剤 着色性 耐熱性 (添加量0.5 %) YI0 日数 ─────────────────────────────────── 実施例化合物 3 1.5 15 実施例化合物 34 1.8 15 比較化合物 2 1.6 9 比較化合物 4 6.9 14 比較化合物 5 2.1 10 無添加 1.6 13 ─────────────────────────────────── 比較化合物 2 :ビス(2,2,6,6,−テトラメチル
ピリジル)セバケート 比較化合物 4 :チバ・ガイギ−(株)製 :チヌビン−P
(登録商標) 比較化合物 5 :チバ・ガイギ−(株)製 :チヌビン−6
22(登録商標)
ピリジル)セバケート 比較化合物 4 :チバ・ガイギ−(株)製 :チヌビン−P
(登録商標) 比較化合物 5 :チバ・ガイギ−(株)製 :チヌビン−6
22(登録商標)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 久勇 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 山崎 高明 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、Rは水素原子又は1価乃至4価のアシル基を示
し、R1 は水素原子;C1 −C18アルカノイル基;C2
−C4 ハロゲノアルカノイル基;下記置換基群A群より
選択された置換基を同一又は異なって1乃至3個有して
もよいC7 −C11アリールアシル基;又は下記置換基群
A群より選択された置換基を同一又は異なって1乃至3
個有してもよいC8 −C13アリールアルカノイル基を示
し、R2はC1 −C18アルキル基;C3 −C6 アルケニ
ル基;下記置換基群A群より選択された置換基を同一又
は異なって1乃至3個有してもよいC6 −C10アリール
基;C1 −C18アルカノイル基;C2 −C4 ハロゲノア
ルカノイル基;下記置換基群A群より選択された置換基
を同一又は異なって1乃至3個有してもよいC7 −C11
アリールアシル基;下記置換基群A群より選択された置
換基を同一又は異なって1乃至3個有してもよいC8 −
C13アリールアルカノイル基;又は下記置換基群A群よ
り選択された置換基を同一又は異なって1乃至3個有し
てもよいC7−C12アラルキル基を示し、nは1乃至4
を示し、Yは酸素原子または硫黄原子を示す。但し、R
が水素原子の場合には、nは1を示す。 置換基群A群 C1 −C4 アルキル基;C3 −C6 シクロアルキル基;
C1 −C2 ハロゲノアルキル基;ハロゲン原子;C7 −
C12アラルキル基;及び水酸基]を有するピペリジン誘
導体及びその酸付加物。 - 【請求項2】請求項1のピペリジン誘導体を有効成分と
する高分子材料用光安定剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20051093A JPH06116238A (ja) | 1992-08-17 | 1993-08-12 | ピペリジン誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-217902 | 1992-08-17 | ||
JP21790292 | 1992-08-17 | ||
JP20051093A JPH06116238A (ja) | 1992-08-17 | 1993-08-12 | ピペリジン誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116238A true JPH06116238A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=26512234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20051093A Pending JPH06116238A (ja) | 1992-08-17 | 1993-08-12 | ピペリジン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06116238A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023080221A1 (ja) * | 2021-11-05 | 2023-05-11 | 株式会社Adeka | 化合物、重合体、光安定剤組成物、樹脂組成物、塗料組成物、物品、シーリング材、成形品、耐候性樹脂組成物の製造方法および合成樹脂の耐候性向上方法 |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP20051093A patent/JPH06116238A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023080221A1 (ja) * | 2021-11-05 | 2023-05-11 | 株式会社Adeka | 化合物、重合体、光安定剤組成物、樹脂組成物、塗料組成物、物品、シーリング材、成形品、耐候性樹脂組成物の製造方法および合成樹脂の耐候性向上方法 |
JPWO2023080221A1 (ja) * | 2021-11-05 | 2023-05-11 |
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