JPH06116052A - セラミックスと金属との接合方法 - Google Patents

セラミックスと金属との接合方法

Info

Publication number
JPH06116052A
JPH06116052A JP26623392A JP26623392A JPH06116052A JP H06116052 A JPH06116052 A JP H06116052A JP 26623392 A JP26623392 A JP 26623392A JP 26623392 A JP26623392 A JP 26623392A JP H06116052 A JPH06116052 A JP H06116052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
joined
ring
ceramics
joining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26623392A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Matsuno
路雄 松野
Kenji Nozaki
賢二 野崎
Keiichi Miura
啓一 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Onoda Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Onoda Cement Co Ltd filed Critical Onoda Cement Co Ltd
Priority to JP26623392A priority Critical patent/JPH06116052A/ja
Publication of JPH06116052A publication Critical patent/JPH06116052A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、セラミックスと金属とをろう材で
接合するに際し、加熱接合後の冷却過程で発生する残留
応力を緩和させ、接合部にき裂や剥離の生じないような
セラミックスと金属との接合体を得ようとするものであ
る。 【構成】セラミックスと金属とを接合するに当たり、被
接合体間に径の異なる金属製リングの複数個を、大径の
金属製リングの内側に間隔を置いて小径の金属製リング
が順次配列されるように介在させ、被接合体のセラミッ
クスと金属製リングおよび金属製リングと被接合体金属
をそれぞれろう材により接合することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上利用分野】この発明は、セラミックスと金属と
の接合方法に関し、特にろう材を用いてセラミックスと
金属とを接合した場合に、接合時に発生する残留応力を
緩和させた接合体を得ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックスは、耐熱性、耐摩耗性、耐
蝕性などに優れ、最近各種の構造部材への用途が拡大さ
れつつあるが、これにともなってセラミックスと金属と
の接合の必要性も生じてきている。セラミックスと金属
との接合は、従来からろう材を用いる方法が一般的であ
る。
【0003】しかしながら、セラミックスと金属とで
は、一般に熱膨張係数の差が大きいので、これらをろう
材で接合した場合は、加熱接合後の冷却過程で発生する
残留応力のために、被接合体のセラミックスにき裂が発
生したり、被接合体が剥離したり、接合強度が極端に低
下したりすることが生じ支障を生じることがしばしばで
あった。
【0004】セラミックスと金属との接合体のこうした
残留応力を軽減させる方法として、被接合体間にモリブ
テン、タングステンといった熱膨張係数の小さい金属を
介在させる方法や、銅、ニッケルなどの延性金属を、被
接合体の接合部の全面或いは大部分に介在させる方法な
どが行われている。
【0005】しかしながら、モリブテンなどの熱膨脹係
数の小さい金属や銅などの延性金属を、上記のようにし
て接合面に合わせて介在させろう付けしたものは、熱膨
張係数の差の大きいセラミックスと金属の接合のとき、
或いは接合面積が大きい場合などは、必ずしも満足すべ
き残留応力の緩和が図れず、接合部でのき裂、剥離とい
った問題を発生するおそれが依然として存在していた。
またさらに、被接合体に角部があるとその部分で応力集
中が生じ、この部分でセラミックスが破損することも生
じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、セラミッ
クスと金属をろう材で接合するに際し、加熱接合後の冷
却過程で発生する残留応力を緩和させ、接合部にき裂や
剥離の生じないようなセラミックスと金属との接合方法
を得ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、セラミック
スと金属とを接合するに当たり、被接合体間に径の異な
る金属製リングの複数個を、大径の金属製リングの内側
に間隔を置いて小径の金属製リングが順次配列されるよ
うに介在させ、被接合体のセラミックスと金属製リング
および金属製リングと被接合体金属をそれぞれろう材に
より接合することを特徴とするセラミックスと金属の接
合方法(請求項1)および複数個の金属製リングが同心
円状に配列されて介在されていることを特徴とする請求
項1記載のセラミックスと金属との接合方法(請求項
2)である。
【0008】この発明は、セラミックスと金属とを接合
するに当たり、被接合体間に径の異なる金属製リングの
複数個を介在させるものであるが、ここに用いる金属製
リングは径の異なる複数個のリングである。例えば、径
30mm、径20mm、径10mmのリングの計3個のリング
の如くである。
【0009】リングの形状は円形のほか楕円径でもよい
が、円形リングの方が製造が容易である。金属製リング
の断面形状は円形、四角形、多角形など任意であるが、
製造のうえからは四角形が好ましい。仮に断面を四角形
とすると、幅(リングの中心方向の長さ、以下同じ。)
が0.1〜1.0mm、厚さ(リングの中心方向と直角方
向の長さ、以下同じ。)が1〜10mmの範囲のものが好
ましい。また、外側リングの内径と内側リングの外径の
間隔は1〜10mmの範囲とするのが好ましい。
【0010】リングの配列は、大径の金属製リングの内
側に、間隔をおいて小径の金属製リングを順次配置する
ようにする。この場合、金属製リングが円形の場合は同
心円状に配置することが好ましい。複数のリングを同心
円状に配置した場合、一番内側のものは、リングに代え
て円盤としても差支えない。リングを構成する金属の材
質は特に限定されないが、例えば銅、ニッケルである。
【0011】上記のような径の異なるリング状金属の複
数を用いて、セラミックスと被接合体金属を接合するに
は、まず上記に被接合体間に、大径のリングの内側に小
径のリングが順次配列されるようにして金属製リングの
中間材を介在させる。次に、被接合体のセラミックスと
金属製リング、金属製リングと被接合体金属をそれぞれ
ろう材により接合する。
【0012】その具体的方法は、例えば銀70.5重量
%、銅26.5重量%、チタン3重量%の活性金属ろう
で、予め使用する個々の金属製リングと同寸法のリング
をそれぞれ2個ずつ用意する。次にセラミックスと金属
の接合面の間に、ろう材リング+金属製リング+ろう材
リングの順に重ね合わせる。ついでこれを常法によって
加熱しろう付を行う。これによって、セラミックスと金
属は、その中間に介在した中間材のリングの部分だけを
介して接合された状態となる。
【0013】
【作用】この発明は、径の異なる金属製リングの複数個
を、大径のリングの中に小径のリングが順次配列される
ようにした中間材を被接合体間に介在させ、被接合体の
セラミックスとリングおよびリングと被接合体金属をそ
れぞれろう材で接合するようにしたので、加熱接合後の
冷却でろう材が凝固しても中間材の自由度が大きくな
り、また残留応力の効果的な緩和がなされ、その結果、
接合体のセラミックス部のき裂の発生や接合強度の低下
を回避することが出来るようになった。
【0014】
【実施例】
(実施例1)
【0015】20×20×20(mm)のアルミナとこれと
同形状のステンレス鋼(SUS304)を接合した。金
属製リングは銅の円形で、サイズは、外径16mm、内径
10mm、幅3mm、厚さ0.3mm(第1リング)、外径8
mm、内径4mm、幅2mm、厚さ0.3mm(第2リング)と
した。ろう材は、銀70.5重量%、銅26.5重量
%、チタン3重量%の活性金属ろうで、上記各リングの
形状に合わせた形状とした。接合は、アルミナとSUS
304の接合面の間に、上記のろう材リング+金属製リ
ング+ろう材リングを配置し、真空中、950℃で5分
の加熱を行った。 (実施例2)
【0016】40×40×20(mm)の窒化けい素とこれ
と同形状のステンレス鋼(SUS304)を、40×4
0(mm)の接合面で接合した。金属製リングは銅の円形
で、サイズは、外径16mm、内径10mm、幅3mm、厚さ
0.3mm(第1リング)、外径26mm、内径20mm、幅
3mm、厚さ0.3mm(第2リング)、外径36mm、内径
30mm、幅3mm、厚さ0.3mm(第3リング)とした。
ろう材は、実施例1と同様なものを用い、接合も実施例
1と同様にして行った。 (実施例3)
【0017】45×45×0.5(mm)のアルミナ板とこ
れと同形状のステンレス鋼(SUS304)板を、45
×45(mm)の接合面で接合した。金属製リングは銅の円
形で、サイズは、外径40mm、内径30mm、幅5mm、厚
さ0.1mm(第1リング)、外径25mm、内径15mm、
幅5mm、厚さ0.1mm(第2リング)とした。ろう材
は、実施例1と同様なものを用い、接合も実施例1と同
様にして行った。 (比較例1)20×20×20(mm)のアルミナとこれと
同形状のステンレス鋼(SUS304)を接合した。接
合面に20×20mm、厚さ0.3mmの銅板を介在させ
た。ろう材は、実施例1と同様なもので厚さ0.05mm
のものを用い、実施例1と同様に加熱して接合を行っ
た。 (比較例2)
【0018】40×40×20(mm)の窒化けい素とこれ
と同形状のステンレス鋼(SUS304)を接合した。
接合面は40×40mmの面として、接合面に40×40
mm、厚さ0.3mmの銅板を介在させた。ろう材は、比較
例1と同様なものを用い、比較例1と同様に加熱してし
て接合を行った。 (比較例3)
【0019】45×45×20(mm)のアルミナ板とこれ
と同形状のステンレス鋼(SUS304)を接合した。
接合面は40×40mmの面として、接合面に径40mm、
厚さ0.1mmの銅円板を介在させた。ろう材は、比較例
1と同様なものを用い、比較例1と同様に加熱して接合
を行った。
【0020】実施例および比較例では、各々5個の接合
体を作成した。実施例1および2の接合体はいずれも外
観上割れなどの欠陥のない良好なものであった。この接
合体を接合面に垂直な面で切断し、これを微小クラック
の有無を判定するカラ−チェック液に浸したところ、内
部にもクラックの発生していないことが確認された。実
施例3は、そのままカラ−チェック液に浸したところ、
いずれもクラックのない良好な接合体であることが確認
された。
【0021】比較例1は、5個ともアルミナ中に割れが
発生していた。さらに、それぞれを接合面に垂直な面で
切断したところ、割れはアルミナ側に凸となって発生し
ており、残留応力に起因するものと推定された。
【0022】比較例2は、5個中4個が冷却中に接合面
で剥離し、残る1個は接合面では剥離しなかっものの、
窒化珪素中に割れが発生していた。この比較例2のもの
で剥離するものが多いのは、SUS304と窒化珪素の
熱膨張係数の差が大きすぎ、冷却過程の初期の段階で接
合部が熱応力に耐えきれなくなるためと推定される。比
較例3は、5個とも銅板の周囲にそってアルミナに割れ
が発生していた。この割れは明らかに残留応力によるも
のと推定された。以上の結果をまとめると次の通りであ
る。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】この発明によると、セラミックスと被接
合体の金属との間に介在させた中間材が径の異なる複数
個の金属製のリングであるため、中間材の自由度が大き
く接合部の残留応力が緩和されて、高強度の接合が可能
となった。さらに、中間材がリング状のために応力分布
が均一となって、角を有する部材を接合する場合でも、
応力集中を回避することが出来る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスと金属とを接合するに当た
    り、被接合体間に径の異なる金属製リングの複数個を、
    大径の金属製リングの内側に間隔を置いて小径の金属製
    リングが順次配列されるように介在させ、被接合体のセ
    ラミックスと金属製リングおよび金属製リングと被接合
    体金属をそれぞれろう材により接合することを特徴とす
    るセラミックスと金属との接合方法。
  2. 【請求項2】 複数個の金属製リングが同心円状に配列
    されて介在されていることを特徴とする請求項1記載の
    セラミックスと金属との接合方法。
JP26623392A 1992-10-05 1992-10-05 セラミックスと金属との接合方法 Pending JPH06116052A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26623392A JPH06116052A (ja) 1992-10-05 1992-10-05 セラミックスと金属との接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26623392A JPH06116052A (ja) 1992-10-05 1992-10-05 セラミックスと金属との接合方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06116052A true JPH06116052A (ja) 1994-04-26

Family

ID=17428124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26623392A Pending JPH06116052A (ja) 1992-10-05 1992-10-05 セラミックスと金属との接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06116052A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1691182A2 (en) 2005-02-08 2006-08-16 Jtekt Corporation Pressure sensor and manufacturing method therefor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1691182A2 (en) 2005-02-08 2006-08-16 Jtekt Corporation Pressure sensor and manufacturing method therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0135937A2 (en) Method of bonding alumina to metal
JPH05195217A (ja) スパッタリング・ターゲット部材アセンブリの製造方法
JPH04228480A (ja) 高温安定性複合体及びその製法
JP4017198B2 (ja) スパッタリングターゲットとバッキングプレートの接合方法
EP0795524A1 (en) A joined article, a process for producing said joined article, and a brazing agent for use in producing such a joined article
JPH06116052A (ja) セラミックスと金属との接合方法
JP2004529269A (ja) モリブデン及びアルミニウムを含むアセンブリ;ターゲット/バッキングプレートアセンブリを作製するときに中間層を用いる方法
JP3276509B2 (ja) セラミックスと金属との接合方法
JPS6026615A (ja) スキッドボタンの製造方法
JP2003188240A (ja) ウエハー保持装置
JPH1046327A (ja) スパッタリングターゲットおよびその製造方法
JP2629915B2 (ja) 異種金属材の接合方法
JP2693974B2 (ja) 筒状積層材の拡散接合方法
JPH0474774A (ja) 異材接合方法
JPS6197174A (ja) セラミツクスと金属との拡散接合方法
JPH01141881A (ja) 多孔質セラミックスと金属との接合法
JPH0469594B2 (ja)
JP3153872B2 (ja) 金属−窒化物系セラミックスの接合構造
JPS5813488A (ja) 金属クラツドセラミツクパイプの製造方法
JPH01282167A (ja) 熱膨張率の異なる部材同士の接合体
JPH07149578A (ja) 炭化けい素セラミックスと金属の高強度ろう付け接合体及びその接合方法
SU770698A1 (ru) Способ изготовлени металлической профильной детали сваркой давлением
JPH0371393B2 (ja)
JPH03261670A (ja) 金属・セラミックスの接合体およびその接合方法
JPS60145972A (ja) セラミックス−金属接合体