JPH06114535A - 低圧鋳造機の加圧制御方法および加圧制御装置 - Google Patents

低圧鋳造機の加圧制御方法および加圧制御装置

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JPH06114535A
JPH06114535A JP28670292A JP28670292A JPH06114535A JP H06114535 A JPH06114535 A JP H06114535A JP 28670292 A JP28670292 A JP 28670292A JP 28670292 A JP28670292 A JP 28670292A JP H06114535 A JPH06114535 A JP H06114535A
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JP
Japan
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temperature
pressurizing
time
mold
temp
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Application number
JP28670292A
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English (en)
Inventor
Yoshio Taniguchi
義雄 谷口
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH06114535A publication Critical patent/JPH06114535A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低圧鋳造機による鋳造の適切な加圧時間およ
び冷却時間を自動的に設定できようにする。 【構成】 低圧鋳造機1のゲート6に溶湯温度を検出す
る第1の温度センサ14を設置し、下金型2cに湯口温
度を検出する第2の温度センサ15を設置し、さらに、
サイド金型2bに第3の温度センサ16を設置する。そ
して、鋳造時のこれら温度センサ14〜16の検出値に
基づいて溶湯の加圧時間と加圧を徐々に解除しながら冷
却させる冷却時間を決定して加圧制御弁11を制御す
る。その際、溶湯温度と湯口温度に基づいて予め設定さ
れたパターンを選択し、選択したパターンに応じて湯口
温度とサイド金型温度の組み合わせによるデータマップ
から予め設定された加圧時間および冷却時間を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加圧エアによって金属溶
湯を押し上げ金型内に充填する低圧鋳造機の加圧制御方
法および加圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】低圧鋳造機による鋳造では、加圧エアに
より金型内に充填した溶湯を加圧状態のまま一定時間保
持した後、徐々に加圧を解除しながら冷却させる。その
際、上記加圧状態に保持する時間と徐々に加圧を解除す
る冷却時間の設定は、一般には低圧鋳造機のダイベース
からルツボ内に垂下するゲートの長さに合わせて現場で
設定しタイマーで制御するようにしている。しかし、こ
のように加圧時間等をゲートの長さに応じてそのつど設
定していたのでは、金型温度の変動がある場合に溶湯の
凝固状態が安定せず、加圧時間が適性値より長すぎてゲ
ートづまりが生じたり、逆に加圧時間が短かすぎて製品
の形状不足が生じたりする。そこで、上記加圧時間およ
び冷却時間を金型温度や溶湯温度に応じて自動的に制御
しようとする試みとして、例えば特開平2−70368
号公報に記載されているように、鋳造時の溶湯温度と金
型の湯口部の温度を検出し、これらの温度に応じて加圧
時間および冷却時間を自動設定し加圧エアを制御するよ
うにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように溶湯温度
と金型の湯口部の温度に応じて加圧時間および冷却時間
を自動設定する制御は、例えばエンジン部品の鋳造にお
いてシリンダヘッド等の小型部品の場合に適用可能であ
る。しかし、シリンダブロックのよう下金型と上金型の
間にサイド金型を設置するような大型部品の場合には、
湯口部温度の検出だけでは金型温度の変動に十分対応す
ることができず、生産性が阻害され、また、品質が安定
しないという問題が発生する。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、低圧鋳造機による鋳造の適切な加圧時間およ
び冷却時間を自動的に設定できるようにして、溶湯の凝
固状態を安定化させ、生産性の向上および品質の安定化
を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る低圧鋳造機
の加圧制御方法は、鋳造時に金型内に充填する溶湯の温
度と、金型の入口を形成する湯口部の温度と、金型のキ
ャビティを形成する金型部の温度とを検出し、これら3
箇所の温度に応じて溶湯を加圧保持する加圧時間と加圧
時間経過後の冷却時間を決定し加圧手段を制御すること
を特徴とする。また、その装置は、金型内に充填する溶
湯の温度を検出する第1の温度検出手段と、金型の入口
を形成する湯口部の温度を検出する第2の温度検出手段
と、金型のキャビティを形成する金型部の温度を検出す
る第3の温度検出手段と、加圧手段により溶湯を金型内
に加圧状態で保持する加圧時間および加圧手段による加
圧を徐々に解除する冷却時間を鋳造時の第1,第2およ
び第3の各温度検出手段の検出値に応じて決定し加圧手
段を制御する加圧手段制御装置を備えたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、低圧鋳造機による鋳造時に、
金型内に押湯状態で充填される溶湯の温度と、金型の入
口を形成する湯口部の温度と、金型のキャビティを形成
する金型部の温度とが検出され、これら3箇所の温度に
応じてマップ等により加圧時間と冷却時間が決定されて
加圧手段が制御される。このように湯口部の温度に加え
てキャビティを形成する金型部の温度を加圧時間および
冷却時間決定のパラメータとしたことにより、金型温度
の変動が適確に検知され、該変動に対応した適切な加圧
制御が行われる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0008】図1はシリンダブロックの鋳造に適用した
本発明の一実施例を示す概略システム図である。図に全
体を1で示す低圧鋳造機は、上面に金型2を設置するダ
イベース3と、該ダイベース3上に設置した金型を型締
めする型締装置4と、ダイベース3の下方に設置される
溶湯槽5と、ダイベース3の中央を貫通して溶湯槽5内
に垂下するゲート6とから構成されている。この実施例
の場合、上記金型2は、上金型2aと、該上金型2aと
ともにキャビティCを形成するサイド金型2bと、湯口
Sを形成する下金型2cの3ピースで構成されている。
【0009】上記溶湯槽5には図示しないエア加圧装置
から加圧エアを導入する加圧エア供給路7が接続され、
該加圧エア供給路7には該供給路7の導通・非導通を切
り替えるソレノイド式の第1の切替バルブ8が設置され
ている。また、上記加圧エア供給路7に対し第1の切替
バルブ8の下流側にエア排出路9が接続され、該エア排
出路9には該エア排出路9の大気側への開放・非開放を
切り替えるソレノイド式の第2の切替バルブ10が設置
されている。また、上記加圧エア供給路7には第1の切
替バルブ8の上流に加圧制御弁11が設置されている。
【0010】上記型締装置4と、第1および第2の切替
バルブ8,10はシーケンサ12からの指令によって制
御され、それにより、加圧前の型締めと、加圧エアの供
給および排出と、加圧・冷却後の型開けが自動的に行わ
れる。また、上記加圧制御弁11はコントローラ13に
よって制御される。
【0011】上記ゲート6には溶湯温度を検出する第1
の温度センサ14が設置されている。また、下金型2c
には湯口温度を検出する第2の温度センサ15が設置さ
れ、サイド金型2bには該サイド金型2cの温度を検出
する第3の温度センサ16が設置されている。そして、
鋳造時のこれら温度センサ14〜16の検出値が上記コ
ントローラ13に入力され、コントローラ13は各温度
センサ14〜16の検出値に基づいて溶湯を加圧状態に
保持する時間と加圧を徐々に解除しながら冷却させる冷
却時間を決定し、加圧制御弁11を制御して加圧および
冷却を制御する。
【0012】溶湯槽5内にはアルミ等の溶湯17が封入
され、ゲート6がこの溶湯17に浸漬した状態に保持さ
れる。この状態で第1の切替バルブ8が導通状態に切り
替えられ、加圧制御弁11が開かれると、加圧エアが溶
湯槽5内に導入され、その加圧力によって溶湯17がゲ
ート6から押し上げられ、金型2のキャビティCに充填
される。そして、充填された溶湯17は加圧状態のまま
所定時間保持され、凝固状態が安定したところで徐々に
加圧が解除される。
【0013】コントローラ13では、第1の温度センサ
14の検出値であるゲート温度(溶湯温度)と第2の温
度センサ15の検出値(湯口温度)とに基づいて次の表
1に予め設定されたパターン1またはパターン2を選択
する。
【0014】表1
【0015】そして、表1のパターン1を選択したとき
は、上記ゲート温度と第3温度センサ15の検出値(サ
イド金型温度)の組み合わせに基づき次の表2に示す加
圧プログラム(データマップ)1によって加圧時間およ
び冷却時間を制御する。
【0016】表2
【0017】また、パターン2を選択したときは同様に
ゲート温度とサイド金型温度の組み合わせに基づき次の
表3に示す加圧プログラム(データマップ)2によって
加圧時間および冷却時間を制御する。
【0018】表3
【0019】図2は上記制御のフローを示している。S
1〜S7は各ステップを示す。このフローでは、スター
トすると、ステップS1で加圧準備として型締めを行
う。そして、加圧準備が完了するとステップS2で加圧
を開始し、ステップS3で溶湯温度TAの値aを検知す
る。そして、ステップS4で上記TAの検出値aに応じ
たパターンをゲート温度TGとの組み合わせから選択し
て、データマップ(サイド金型温度TSとゲート温度TG
によるデータマップ)の判定を行い、ステップS5で上
記データマップから加圧時間および冷却時間を決定す
る。そして、ステップS6で加圧および冷却を順次実行
し、完了後、ステップS7で型開指令を出して製品を取
り出す。
【0020】なお、上記実施例はシリンダブロックの鋳
造に適用したものであるが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、低圧鋳造機による鋳造の適切な加圧時間および冷却
時間を自動的に設定して溶湯の凝固状態を常時安定化さ
せることができ、生産性の向上と品質の安定化を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略システム図
【図2】本発明の一実施例の制御を示すフローチャート
【符号の説明】
1 低圧鋳造機 2 金型 2a 上金型 2c サイド金型 2c 下金型 6 ゲート 7 エア供給路 8 第1の切替バルブ 9 エア排出路 10 第2の切替バルブ 11 加圧制御弁 12 シーケンサ 13 コントローラ 14 第1の温度センサ 15 第2の温度センサ 16 第3の温度センサ 17 溶湯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造時に金型内に充填する溶湯の温度
    と、前記金型の入口を形成する湯口部の温度と、前記金
    型のキャビティを形成する金型部の温度とを検出し、こ
    れら3箇所の温度に応じて前記溶湯を加圧保持する加圧
    時間と該加圧時間経過後の冷却時間を決定し加圧手段を
    制御することを特徴とする低圧鋳造機の加圧制御方法。
  2. 【請求項2】 金型内に充填する溶湯の温度を検出する
    第1の温度検出手段と、前記金型の入口を形成する湯口
    部の温度を検出する第2の温度検出手段と、前記金型の
    キャビティを形成する金型部の温度を検出する第3の温
    度検出手段と、加圧手段により溶湯を前記金型内に加圧
    状態で保持する加圧時間および該加圧手段による加圧を
    徐々に解除する冷却時間を鋳造時の前記第1,第2およ
    び第3の各温度検出手段の検出値に応じて決定し該加圧
    手段を制御する加圧手段制御装置を備えたことを特徴と
    する低圧鋳造機の加圧制御装置。
JP28670292A 1992-09-30 1992-09-30 低圧鋳造機の加圧制御方法および加圧制御装置 Pending JPH06114535A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176424A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Waseda Univ 低温金型・低圧鋳造法
JP2017505234A (ja) * 2014-01-29 2017-02-16 カーエス フアユ アルテヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKS HUAYU AluTech GmbH 低圧鋳造法または重力鋳造法でシリンダクランクケースを製造する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176424A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Waseda Univ 低温金型・低圧鋳造法
JP2017505234A (ja) * 2014-01-29 2017-02-16 カーエス フアユ アルテヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKS HUAYU AluTech GmbH 低圧鋳造法または重力鋳造法でシリンダクランクケースを製造する方法

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