JPH06114044A - X線透視装置 - Google Patents

X線透視装置

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JPH06114044A
JPH06114044A JP4286779A JP28677992A JPH06114044A JP H06114044 A JPH06114044 A JP H06114044A JP 4286779 A JP4286779 A JP 4286779A JP 28677992 A JP28677992 A JP 28677992A JP H06114044 A JPH06114044 A JP H06114044A
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JP
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ray
data
fluoroscopy
subject
ray tube
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JP4286779A
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Hidefumi Suzuki
英文 鈴木
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続透視とパルスX線透視との切替えを自動
で行えるX線透視装置を提供する。 【構成】 天板2上の被検体Mに対してX線管5とX線
イメージインテンシファイア6とを移動させてX線透視
と行う。X線透視はまず、被検体Mの体厚データをX線
照射モード切替え制御部22に取り込む。以後、X線を
照射する前に、SIDデータと設定角度データと視野デ
ータとをX線照射モード切替え制御部22に取込み、各
データの組合わせに応じたX線管電圧の予測値をモード
選択テーブル23から検索し、その予測値が(90kV)
未満であれば連続透視、(90kV)以上であればパルス
X線透視に切り替える。所定のモードに切り替えてから
X線を被検体Mに照射しX線透視像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線管とX線イメー
ジインテンシファイアとを備えたX線透視系を被検体に
対して相対的に移動させながら被検体のX線透視を行う
X線透視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、被検体の血管内に造影剤を注入
し、X線透視系によって血管系を撮影する血管造影撮影
時のX線透視を採って説明する。このようなX線透視に
おいては、通常、X線管電流を0.5mA〜数mAの範囲で
連続的にX線を被検体に照射する、いわゆる連続透視に
よってX線透視が行われる。このとき、より鮮明な透視
像を得るために、X線管やX線イメージインテンシファ
イアは被検体に近づけてX線透視が行われるが、被検体
の体厚が厚かったり、あるいは、例えば、心臓付近の血
管造影を撮影する場合に、肩から脇腹に向けてX線を照
射するようなアングルにX線透視系を設定したような場
合等には、X線管とX線イメージインテンシファイアと
の距離が長くなったり、X線が透過する被検体内の長さ
が長くなり、X線の減衰量が大きくなって、X線透視像
が暗くなる。このような場合には、X線管電圧を高くし
てX線量を多くして不足したX線を補う必要があるが、
X線管電圧を高くし過ぎると、X線の線質が硬くなって
体内におけるX線透過率に差がなくなるので、X線透視
を行ってもコントラストのつかないX線透視像しか得ら
れない。また、極端な場合には、X線イメージインテン
シファイアで効率良く検出できるX線管電圧の限界値
(例えば、90kV)を越えたX線が照射され、X線イメ
ージインテンシファイアで検出できるX線量が不足する
ので、使用に耐えないほど暗い透視像になることもあ
る。X線の減衰量が大きいときに、このような弊害に対
処してX線透視を行う場合には、X線管電圧を限界値以
下に抑えて、X線管電流を上げてやればよいが、X線管
の定格の限界からそのような状態でX線を連続して照射
することができない。従って、そのような場合には、X
線管電流を50mA〜100mAの範囲でパルス状にX線を
照射する、いわゆるパルスX線透視によってX線透視が
行われる。
【0003】上述のような連続透視とパルスX線透視と
のモードの切替えは、従来、術者が透視像を見ながらそ
の都度、切替えの判断をし、コンソール上の切替えボタ
ンを押すかフットスイッチを踏むことにより行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、術者が透視像を見ながらモードの選択
を行い、モードの切替えをボタン等を操作して行うの
は、術者にとって作業が煩雑になるという問題がある。
また、同じ被検体であっても、通常、複数方向からX線
透視を行う必要があり、そのような場合には、上述した
ようにX線透視系の設定方向によってX線管とX線イメ
ージインテンシファイヤとの距離等が変動するので、そ
の度にモード選択を行い、モードの切替えを行わなけれ
ばならず、術者にとってはより一層作業が煩雑となる。
さらに、モードの切替えを術者の判断に基づいて行うこ
とは、被検体にX線を照射し、その結果に基づいてモー
ドを選択し、切り替えたモードでさらに同じ場所にX線
を照射することになり、モードの切替えを頻繁に行うよ
うな場合には被検体のX線被曝線量が増えるという問題
もある。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、連続透視とパルスX線透視とのモー
ドの切替えを自動で行えるX線透視装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、X線管とX線イメージインテンシファ
イアとを備えたX線透視系を、被検体に対し相対的に移
動させながら、被検体のX線透視を行うX線透視装置に
おいて、前記X線管と前記X線イメージインテンシファ
イアとの間の距離(以下、SIDデータという)を取り
込むSIDデータ取込み手段と、前記被検体に対する前
記X線透視系の設定角度(以下、設定角度データとい
う)を取り込む設定角度データ取込み手段と、前記被検
体の体厚(以下、体厚データという)を取り込む体厚デ
ータ取込み手段と、前記X線イメージインテンシファイ
アの視野(以下、視野データという)を取り込む視野デ
ータ取込み手段と、前記SIDデータ取込み手段によっ
て取り込んだSIDデータと、前記設定角度データ取込
み手段によって取り込んだ設定角度データと、前記体厚
データ取込み手段によって取り込んだ体厚データと、前
記視野データ取込み手段によって取り込んだ視野データ
とに基づいて、前記X線管から照射するX線を連続透視
とするか、あるいはパルスX線透視とするかのモードを
選択し、前記X線管からのX線の照射を、前記選択した
モードに切り替えるX線照射切替え手段を備えたもので
ある。
【0007】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。すなわ
ち、被検体のX線透視を行う際には、X線イメージイン
テンシファイアの視野を決め、X線管とX線イメージイ
ンテンシファイアとをそれぞれ被検体に近づけたり遠ざ
けたりするとともに、被検体に対するこれらX線透視系
の設定角度を調整して被検体に照射するX線の照射方向
を変えながら作業が行われる。
【0008】X線透視を行う前や、(上述したように、
被検体とX線管、X線イメージインテンシファイアとの
位置関係が変動したときに対応して)X線透視作業中
に、SIDデータ取込み手段と、設定角度データ取込み
手段と、体厚データ取込み手段と、視野データ取込み手
段とはそれぞれSIDデータ、設定角度データ、体厚デ
ータ、視野データとを必要に応じて取込み、取り込んだ
各データはX線照射モード切替え手段に転送される。X
線照射モード切替え手段は、それらのデータに基づい
て、X線管から照射するX線を連続透視とするか、ある
いはパルスX線透視とするかのモードを選択し、X線管
から照射されるX線の照射モードを、選択したモードに
切り替える。
【0009】SIDデータの値によって、X線イメージ
インテンシファイアで検出するX線の強度が変動するの
で、一定のX線透視像を得るためにはX線の強度を調整
する必要がある。また、設定角度データの値と体厚デー
タの値(被検体の体の大きさを推定するための値)によ
って、X線が透過する被検体内の長さが変動し、透過す
るX線の減衰量が変動するので、一定のX線透視像を得
るためにはX線の強度を調整する必要がある。さらに、
視野データの値によって、X線イメージインテンシファ
イアで検出できるX線量が変動するので、一定のX線透
視像を得るためにはX線の強度を調整する必要がある。
すなわち、これらの各データの組合わせにより調整する
X線の強度(X線管電圧)を予測し、その予測値におけ
るX線の照射モード(連続透視かパルスX線透視か)を
選択し、その選択によってX線管からのX線の照射モー
ドを切り替える。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。この実施例では、従来例でも説明した血管造
影撮影時のX線透視を行う場合を例に採り説明する。図
1は、この発明の一実施例に係るX線透視装置の概略構
成を示す図である。図中、符号1は床面に固定された基
台を示し、この基台1の上部には昇降自在で、かつ、矢
印方向にスライド自在に天板2が取り付けられており、
この天板2上にはX線透視を行う被検体Mが仰臥される
ように構成されている。
【0011】また、基台1に近接した床面(あるいは天
井等)に固定されたC型アーム支持部3には、天板2に
仰臥された被検体Mを挟み込むようにC型アーム4が支
持されており、C型アーム4の各端部付近には、X線管
5とX線イメージインテンシファイア6とが対向されて
取り付けられている。すなわち、X線管5とX線イメー
ジインテンシファイア6とに挟まれて被検体Mが天板2
上に仰臥されることになる。また、C型アーム4は、図
2に示すように、被検体Mの体軸(J1 )回り(LA
O、RAO)や体軸方向(CAU、CRA)、あるい
は、鉛直軸(J2 )回り(Q)に回動できるようにC型
アーム支持部3に支持されており、X線管5とX線イメ
ージインテンシファイア6とはそれぞれ所定のセンタ位
置SP1、SP2に対して矢印方向に移動(図2参照)
できるようにそれぞれC型アーム4の各端部に取り付け
られている。
【0012】C型アーム4の各回動動作は、被検体Mに
照射するX線の照射方向を調整するために行われるが、
このC型アーム4の(体軸回り、体軸方向、鉛直軸回り
の)各回動動作を行ったときのポテンショメータ10の
値は、設定角度データ入力インターフェイス11を介し
てX線照射モード切替え制御部22に取り込まれる。ま
た、X線管5やX線イメージインテンシファイア6をそ
れぞれ被検体Mに対して近づけたり、遠ざけたりするた
めに、それぞれのセンタ位置(SP1、SP2)から移
動させたときのX線管5のポテンショメータ12の値
は、SIDデータ入力インターフェイス14を介してS
IDデータ算出部20に取り込まれ、X線イメージイン
テンシファイア6のポテンショメータ13の値は、SI
Dデータ入力インターフェイス14を介してSIDデー
タ算出部20に取り込まれるとともに、体厚データ入力
インターフェイス17を介して体厚データ算出部21に
取り込まれる。さらに、X線イメージインテンシファイ
ア6の受光面6a側には、被検体Mまでの距離を計測す
るための距離計測センサ(例えば、超音波や赤外線、光
等によって距離を計測するセンサ)15が設けられてお
り、この距離計測センサ15で計測したデータと、天板
2を昇降させたときのポテンショメータ16の値とは、
体厚データ入力インターフェイス17を介して体厚デー
タ算出部21に取り込まれる。また、X線イメージイン
テンシファイア6に対して設定された視野は、視野デー
タ入力インターフェイス18を介してX線照射モード切
替え制御部22に取り込まれる。
【0013】SIDデータ算出部20では、SIDデー
タ入力インターフェイス14を介して取り込んだデータ
(D1、D2とする)に基づいてX線管5とX線イメー
ジインテンシファイア6との間の距離(SIDデータ)
を算出する。この算出手段は、D1、D2はそれぞれC
型アーム4の各センタ位置SP1、SP2からのズレ量
に相当し、C型アーム4の各センタ位置SP1、SP2
との間の距離(LSとする)は既知であるので、LS−
D1−D2によって算出することができる。ただし、D
1、D2はそれぞれセンタ位置SP1、SP2から被検
体M側に近づく方向にズレていれば「+」、離れていれ
ば「−」値として入力するものとする。算出結果はX線
照射モード切替え制御部22に転送される。
【0014】体厚データ算出部21では、体厚データ入
力インターフェイス17を介して取り込んだデータに基
づいて被検体Mの体厚(体厚データ)を算出する。な
お、この体厚データは被検体Mの胸部の厚さによって求
めるものとする。すなわち、体厚データにより被検体M
の体の大きさを推定し、X線透過時のX線の減衰量への
影響を、設定角度データとともに推定するものである。
この算出手段は、天板2を昇降させたときのポテンショ
メータ16の値から天板2の床面からの距離(Laとす
る)を特定し、次に、X線イメージインテンシファイア
6の床面からの距離(Lbとする)をC型アーム4(床
面からの距離は既知)に対するX線イメージインテンシ
ファイア6の相対位置(センタ位置SP2からのズレ量
により特定)から特定することにより、距離計測センサ
15で計測した距離(Lcとする)を用いて、Lb−L
a−Lcにより算出することができる。算出結果はX線
照射モード切替え制御部22に転送される。
【0015】X線照射モード切替え制御部22では、設
定角度データ入力インターフェイス11を介して取り込
んだデータ(設定角度データ)と、視野データ入力イン
ターフェイス18を介して取り込んだデータ(視野デー
タ)と、SIDデータ算出部20で算出したSIDデー
タと、体厚データ算出部21で算出した体厚データとを
キーとしてモード選択テーブル23(構成は後述する)
を参照してX線管電圧の予測値を求め、その予測値に基
づいて連続透視かパルスX線透視かのモードを選択し、
選択したモードによって、X線高電圧発生装置30に指
令信号を出力し、X線管5からのX線の照射モードを切
り替える。このX線照射モード切替え制御部22や上述
したSIDデータ算出部20、体厚データ算出部21
は、例えばCPU(中央処理装置)とCPUメモリと外
部記憶装置(例えば、ハードディスクやフレキシブルデ
ィスク等)とによって構成されており、外部記憶装置に
はX線照射モード切替え制御部22、SIDデータ算出
部20、体厚データ算出部21が実行する処理手順(プ
ログラム)が予め記憶されており、システムの起動時に
そのプログラムがCPUメモリに読み出され、読み出さ
れたプログラムに従ってCPUが処理を実行する。ま
た、モード選択テーブル23の内容も外部記憶装置に予
め記憶されており、システム起動時にその内容がCPU
メモリに読み出され、読み出されたテーブルの内容がX
線照射モード切替え制御部22(の処理を実行するプロ
グラム)によって参照されるように構成されている。
【0016】モード選択テーブル23は、X線照射モー
ド切替え制御部22が取り込んだSIDデータと設定角
度データと体厚データと視野データとの組合わせにおけ
るX線管電圧の予測値を記憶しており、例えば、図3に
示すように、各データの組合わせに応じたX線管電圧の
予測値を全て持っている。SIDデータを例えば、85
cmないし120cmの範囲のデータが取り込まれるとして
5cmごとに(85、90、95、100、105、11
0、115、120の8種類に)分類し、設定角度デー
タについて、体軸回りの回動を例えば、LAO、RAO
それぞれ(0°、30°、45°、60°)に(LAO
(30°、45°、60°)、RAO(30°、45
°、60°)、LAO(0°)・RAO(0°)の7種
類に)分類し、体軸方向の回動を例えば、CAU、CR
Aそれぞれ(0°、15°、20°、30°)に(CA
U(15°、20°、30°)、CRA(15°、20
°、30°)、CAU(0°)・CRA(0°)の7種
類に)分類し、鉛直軸回りの回動を例えば、(0°、9
0°)に(2種類に)分類し、また、体厚データを例え
ば、18cmないし28cmの範囲のデータが取り込まれる
として2cmごとに(18、20、22、24、26、2
8の6種類に)分類し、さらに、視野データを例えば、
4.5、6、9、12インチとして取り込まれるとして
(4種類に)分類して管理していれば、各データの組合
わせは、(8×(7×7×2)×6×4)18816個
となる。このような各データの組合わせに応じたX線管
電圧の予測値は、予め実験によって求めておいたもので
ある。なお、設定角度データは、関心部位に応じて参照
するデータが異なり、例えば、心臓のX線透視を行う場
合には、体軸回りと体軸方向との回動状態のデータを参
照し、頭部のX線透視を行う場合には、体軸回りと体軸
方向、および鉛直軸回りの回動状態のデータを参照す
る。このように関心部位に応じて参照する回動状態のデ
ータがこの発明における設定角度データに相当する。た
だし、本実施例のモード選択テーブル23は、設定角度
データとして体軸回り、体軸方向、鉛直軸回りの回動状
態の全ての組合わせに基づいて、作成しており、心臓等
のX線透視を行う場合には、鉛直軸回りの回動状態のデ
ータは0°として扱うようにしている。
【0017】上述したポテンショメータ12、13とS
IDデータ入力インターフェイス14、およびSIDデ
ータ算出部20は、この発明におけるSIDデータ取込
み手段に相当し、ポテンショメータ10と設定角度デー
タ入力インターフェイス11は、この発明における設定
角度データ取込み手段に相当し、距離計測センサ15と
ポテンショメータ13、16と体厚データ入力インター
フェイス17、および体厚データ算出部21は、この発
明における体厚データ取込み手段に相当し、視野データ
入力インターフェイス18は、この発明における視野デ
ータ取込み手段に相当し、さらに、X線照射モード切替
え制御部22とモード選択テーブル23は、この発明に
おけるX線照射モード切替え手段に相当する。
【0018】なお、符号31は天板2の昇降やスライ
ド、C型アーム4の各回動、X線管5やX線イメージイ
ンテンシファイア6の移動の各指示等を行うためのコン
ソールを示している。また、X線高電圧発生装置30
は、X線管5に対して電力を供給するとともに、X線管
5から照射するX線の照射モード(連続透視かパルスX
線透視)を切り替える機能を有している。
【0019】上述の構成を有するX線透視装置における
X線透視動作を心臓のX線透視を行う場合を例に採って
説明する。なお、心臓のX線透視は10方向からX線を
照射するアングルで行うものとする。まず、被検体Mを
天板2上に仰臥させ、X線管5とX線イメージインテン
シファイア6との間に挟むようにスライドさせる。術者
は最初にX線イメージインテンシファイア6を被検体M
の胸部の所定位置に合わせて被検体Mの体厚を測定す
る。
【0020】次に、術者はX線透視を行う最初のアング
ルにX線管5とX線イメージインテンシファイア6とを
合わせるように指示する。指示したアングルにX線管5
とX線イメージインテンシファイア6とが位置すると、
そのときのSIDデータと設定角度データと視野データ
とをX線照射モード切替え制御部22に取込む。X線照
射モード切替え制御部22では取り込んだ各データ(S
IDデータ、設定角度データ、視野データ)に既に取り
込んでいる体厚データを合わせて、モード選択テーブル
23を検索し、それらのデータの組合わせに応じたX線
管電圧を取り出す。これは、例えば、図3に示すよう
に、SIDデータ(120cm)、設定角度データ(LA
O:60°、CRA:20°、Q:0°)、体厚データ
(28cm)、視野データ(4.5インチ)の場合(肩か
ら脇腹にかけてX線を照射するアングル)には、X線管
電圧を95kVとして検索したり、また、SIDデータ
(85cm)、設定角度データ(LAO:0°、CRA:
0°、Q:0°)、体厚データ(20cm)、視野データ
(9インチ)の場合(被検体に対し鉛直軸方向にX線を
照射するアングル)には、X線管電圧を70kVとして検
索したりするものである。
【0021】そして、検索したX線管電圧に基づいて、
例えば、(90kV)未満であれば、連続透視とし、(9
0kV)以上であれば、パルスX線透視とする等により、
モードを選択し、選択したモードによりX線を被検体に
照射するようにX線高電圧発生装置30に指令信号を出
力する。そして、モードが切り替わったら、X線を被検
体Mに曝射する。
【0022】そのアングルでのX線透視が終了すると、
次のアングルにX線管5とX線イメージインテンシファ
イア6とを合わせて、上述と同様に、SIDデータ、設
定角度データ、視野データとを取込み、モードを選択し
て、選択したモードに切り替えて、X線を被検体Mに照
射する。以下、残りのアングルに対しても同様に行い、
10方向からX線を照射する全てのアングルに対するX
線透視を順次行う。
【0023】なお、上述の実施例では、取り込んだ各デ
ータに基づいてX線管電圧の予測値を求め、モードの切
替えを判断するように構成したが、取り込んだ各データ
に基づいて直接モードの切替えを判断するように構成し
てもよい。この場合、モード選択テーブル23は、例え
ば、図4に示すように、各データの組合わせに応じたモ
ードを記憶しておけばよく、そのような各データの組合
わせに応じたモードは予め実験によって求めておけばよ
い。
【0024】また、上述の実施例では、体厚データを距
離測定センサ15やポテンショメータ16から取り込ん
だデータ等に基づいて計算で求めたが、例えば、コンソ
ール31に体厚選択キーを設け、術者がその体厚選択キ
ーをコンソール31から入力し、入力したデータを体厚
データとして、体厚データ入力インターフェイス17を
介してX線照射モード切替え制御部22に取り込むよう
に構成(図1の点線で示すデータの流れとなる)にして
もよい。体厚選択キーは、例えば、体厚を(18、2
0、22、24、26、28cm)の中から選択できるよ
うに構成し、術者は被検体の体厚を予め計っておいて、
その体厚選択キーで選択する。このような構成にすれ
ば、被検体の体厚を予め正確に計ることが可能となり、
モード選択の信頼性を向上させることができる。
【0025】ところで、上述の実施例では、体厚データ
と設定角度データとを別々に入力し、SIDデータや視
野データと合わせてモードの選択を行うように構成した
が、体厚データと設定角度データとの代わりに、被検体
Mに対して設定したX線管5とX線イメージインテンシ
ファイア6とのアングルにおいて照射されるX線が被検
体M内を透過する長さ(X線透過長さデータとする)を
取り込んで、SIDデータや視野データと合わせてモー
ドの選択を行うように構成してもよい。X線透過長さデ
ータの値によって、X線が透過する被検体内の長さが変
動し、透過するX線の減衰量が変動するので、一定のX
線透視像を得るためにはX線の強度を調整する必要があ
るからであり、これは、体厚データと設定角度データと
を取り込んでモードの選択を行うのと同様の効果があ
る。
【0026】これを図5を参照して説明する。図5に示
すように、X線管5とX線イメージインテンシファイア
6とにそれぞれ距離測定センサ40、41を設け、設定
したアングルにおけるX線管5と被検体M、X線イメー
ジインテンシファイア6と被検体Mとの各距離L5、L
6を測定し、SIDデータ(LSとする)から引いて
(LS−L5−L6)、X線透過長さデータLXを求め
る。求めたX線透過長さデータとSIDデータ、視野デ
ータとをキーとしてモード選択テーブル23を参照し
て、X線管電圧を検索し、モードの選択を行う(あるい
は、直接モードの選択を行う)ように構成する。この場
合、モード選択テーブル23では、X線透過長さデータ
とSIDデータと視野データとの組合わせに応じたX線
管電圧(あるいは、モード)を記憶しておく構成とな
る。こにように構成して、X線の照射モードの選択を行
っても、モード選択の信頼性は充分に得ることができ
る。なお、X線透視時の動作手順は上述した実施例と同
様に行えばよい。
【0027】また、上述の実施例では、血管造影撮影時
のX線透視を行う場合について説明したが、他のX線透
視において連続透視かパルスX線透視かのモードを切り
替える場合にも適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、X線透視前やX線透視作業中に、必要に応
じてSIDデータ、設定角度データ、体厚データ、視野
データをそれぞれ取込み、取り込んだ各データに基づい
て、連続透視かパルスX線透視かを選択し、選択した結
果によりX線管から照射するX線照射モードを切り替え
るように構成したので、モードの切替えを自動で行うこ
とができ、X線透視作業時の術者の作業を軽減すること
ができる。また、同じ被検体に対して複数方向からX線
透視を行う場合にも、モードの切替えは自動で行われ、
術者が操作する必要がないので、術者の負担は一層軽減
される。さらに、モードの切替えはX線を被検体に照射
する前に行われるので、従来のように同一場所にX線を
2度照射することがなく、被検体へ余分なX線を照射す
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るX線透視装置の概略
構成を示す図である。
【図2】C型アームの回動とX線管、X線イメージイン
テンシファイアの移動を示す図である。
【図3】モード選択テーブルの構成を示す図である。
【図4】モード選択テーブルの変形例の構成を示す図で
ある。
【図5】X線透過長さデータの計測を説明するための図
である。
【符号の説明】
2 … 天板 4 … C型アーム 5 … X線管 6 … X線イメージインテンシファイア 10、12、13、16 … ポテンショメータ 11 … 設定角度データ入力インターフェイス 14 … SIDデータ入力インターフェイス 15 … 距離計測センサ 17 … 体厚データ入力インターフェイス 18 … 視野データ入力インターフェイス 20 … SIDデータ算出部 21 … 体厚データ算出部 22 … X線照射モード切替え制御部 23 … モード選択テーブル 30 … X線高電圧発生装置 31 … コンソール M … 被検体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管とX線イメージインテンシファイ
    アとを備えたX線透視系を、被検体に対し相対的に移動
    させながら、被検体のX線透視を行うX線透視装置にお
    いて、 前記X線管と前記X線イメージインテンシファイアとの
    間の距離(以下、SIDデータという)を取り込むSI
    Dデータ取込み手段と、前記被検体に対する前記X線透
    視系の設定角度(以下、設定角度データという)を取り
    込む設定角度データ取込み手段と、前記被検体の体厚
    (以下、体厚データという)を取り込む体厚データ取込
    み手段と、前記X線イメージインテンシファイアの視野
    (以下、視野データという)を取り込む視野データ取込
    み手段と、前記SIDデータ取込み手段によって取り込
    んだSIDデータと、前記設定角度データ取込み手段に
    よって取り込んだ設定角度データと、前記体厚データ取
    込み手段によって取り込んだ体厚データと、前記視野デ
    ータ取込み手段によって取り込んだ視野データとに基づ
    いて、前記X線管から照射するX線を連続透視とする
    か、あるいはパルスX線透視とするかのモードを選択
    し、前記X線管からのX線の照射を、前記選択したモー
    ドに切り替えるX線照射切替え手段を備えたことを特徴
    とするX線透視装置。
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