JPH0611401A - 圧力検出回路 - Google Patents
圧力検出回路Info
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- JPH0611401A JPH0611401A JP4349891A JP34989192A JPH0611401A JP H0611401 A JPH0611401 A JP H0611401A JP 4349891 A JP4349891 A JP 4349891A JP 34989192 A JP34989192 A JP 34989192A JP H0611401 A JPH0611401 A JP H0611401A
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- amplifier
- pressure
- voltage
- output
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Abstract
(57)【要約】
【目的】安定かつ確実な圧力検出回路を提供し、異物挟
み込み検出の信頼性を向上させる。 【構成】加圧力に応じて抵抗値が変化する感圧センサ1
1によって負帰還をかけた第1演算増幅器10と、第1
演算増幅器10の出力端を反転入力端に接続し基準電圧
源を非反転入力端に接続した第2演算増幅器16と、第
2演算増幅器16の出力端と第1演算増幅器10の非反
転入力端の間に設けられ、第1演算増幅器10の入力電
圧を所定の値にホールドするコンデンサ13及び抵抗1
4と、第2演算増幅器16の非反転入力端及び第1演算
増幅器10の非反転入力端の間に設けられた分圧回路
と、この分圧回路の中間点を非反転入力端に接続し、第
1演算増幅器10の出力端に反転入力端を接続して感圧
センサ3の圧力変化に応じた出力を発生する第3演算増
幅器16とを設けるようにしてある。
み込み検出の信頼性を向上させる。 【構成】加圧力に応じて抵抗値が変化する感圧センサ1
1によって負帰還をかけた第1演算増幅器10と、第1
演算増幅器10の出力端を反転入力端に接続し基準電圧
源を非反転入力端に接続した第2演算増幅器16と、第
2演算増幅器16の出力端と第1演算増幅器10の非反
転入力端の間に設けられ、第1演算増幅器10の入力電
圧を所定の値にホールドするコンデンサ13及び抵抗1
4と、第2演算増幅器16の非反転入力端及び第1演算
増幅器10の非反転入力端の間に設けられた分圧回路
と、この分圧回路の中間点を非反転入力端に接続し、第
1演算増幅器10の出力端に反転入力端を接続して感圧
センサ3の圧力変化に応じた出力を発生する第3演算増
幅器16とを設けるようにしてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗値可変型の感圧導
電性ゴムを用いた感圧センサのための圧力検出回路に関
するものである。
電性ゴムを用いた感圧センサのための圧力検出回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のパワーウィンドの自動開閉装
置には、異物の挟み込みを防止するために平板状の感圧
センサが用いられている。この感圧センサは、例えば加
圧することによって電気抵抗値が変化する平板状の感圧
導電性ゴムを、所定形状の一対の電極で挟み込み、その
上からカバーで被覆した構成を有している。
置には、異物の挟み込みを防止するために平板状の感圧
センサが用いられている。この感圧センサは、例えば加
圧することによって電気抵抗値が変化する平板状の感圧
導電性ゴムを、所定形状の一対の電極で挟み込み、その
上からカバーで被覆した構成を有している。
【0003】上記感圧導電性ゴムは次式に示すように圧
力Pに応じてその抵抗値RS が著しく変化するものであ
る。 RS ∝P-N (Nは正の定数)
力Pに応じてその抵抗値RS が著しく変化するものであ
る。 RS ∝P-N (Nは正の定数)
【0004】例えば、圧力が作用していない状態で抵抗
値108 Ω・cmのゴムシートに約40gの圧力を加え
ると、抵抗値102 Ω・cm以下程度になるものも製作
されている。
値108 Ω・cmのゴムシートに約40gの圧力を加え
ると、抵抗値102 Ω・cm以下程度になるものも製作
されている。
【0005】このような感圧導電性ゴムに上記電極を介
して電圧を印加しておき、その電圧変化を監視する圧力
検出回路を設けることによって圧力変化を電気的に検知
することができる。
して電圧を印加しておき、その電圧変化を監視する圧力
検出回路を設けることによって圧力変化を電気的に検知
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感圧導
電性ゴムの抵抗値RS は圧力のみによって変化するもの
ではなく、図3に示すように、周囲の温度Tによっても
変動する。例えば、車内温度が3℃から40℃まで変化
するとゴムの抵抗値は2.2KΩから4.6KΩまで変
動する。また、図2に示すように、センサ内部を流れる
センサ電流IS の変化によっても抵抗値が変動するか
ら、回路構成によってはIS の変化による抵抗値変動を
加圧力があったものとして検出してしまうことも考えら
れる。
電性ゴムの抵抗値RS は圧力のみによって変化するもの
ではなく、図3に示すように、周囲の温度Tによっても
変動する。例えば、車内温度が3℃から40℃まで変化
するとゴムの抵抗値は2.2KΩから4.6KΩまで変
動する。また、図2に示すように、センサ内部を流れる
センサ電流IS の変化によっても抵抗値が変動するか
ら、回路構成によってはIS の変化による抵抗値変動を
加圧力があったものとして検出してしまうことも考えら
れる。
【0007】また、製造時の感圧導電性ゴムの抵抗値が
使用年月を重ねる間に変動する現象が知られており、こ
れに対しても対策が必要である。さらに、製造時におけ
る感圧導電性ゴムの抵抗値のバラツキも大きい。
使用年月を重ねる間に変動する現象が知られており、こ
れに対しても対策が必要である。さらに、製造時におけ
る感圧導電性ゴムの抵抗値のバラツキも大きい。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
に、異物挟み込み検出の信頼性が高い圧力検出回路を提
供することを目的とする。
に、異物挟み込み検出の信頼性が高い圧力検出回路を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を達成するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は、加圧力に応じて抵抗値が変化する感圧セ
ンサによって負帰還をかけた第1の増幅器と、この第1
増幅器の出力端を反転入力端に接続し基準電圧源を非反
転入力端に接続した第2増幅器と、第2増幅器の出力端
と上記第1増幅器の非反転入力端の間に設けられ、第1
増幅器の入力電圧を所定の値にホールドする電圧ホール
ド手段と、第2増幅器の非反転入力端及び第1増幅器の
非反転入力端の間に設けられた分圧回路と、この分圧回
路の中間点を非反転入力端に接続し、上記第1増幅器の
出力端に反転入力端を接続して感圧センサの圧力変化に
応じた出力を発生する第3増幅器とを設けて圧力検出回
路を構成するようにしてある。
に、本発明は、加圧力に応じて抵抗値が変化する感圧セ
ンサによって負帰還をかけた第1の増幅器と、この第1
増幅器の出力端を反転入力端に接続し基準電圧源を非反
転入力端に接続した第2増幅器と、第2増幅器の出力端
と上記第1増幅器の非反転入力端の間に設けられ、第1
増幅器の入力電圧を所定の値にホールドする電圧ホール
ド手段と、第2増幅器の非反転入力端及び第1増幅器の
非反転入力端の間に設けられた分圧回路と、この分圧回
路の中間点を非反転入力端に接続し、上記第1増幅器の
出力端に反転入力端を接続して感圧センサの圧力変化に
応じた出力を発生する第3増幅器とを設けて圧力検出回
路を構成するようにしてある。
【0010】
【作用】上記によれば、定常状態では第1増幅器の出力
電圧は基準電圧と同じ値となる。例えば周囲温度の低下
によって感圧導電性ゴムの抵抗値が低下した場合、第1
増幅器の増幅率が低下して出力電圧が基準電圧より降下
することがある。このとき電圧ホールド手段によって入
力電圧は当初の値にホールドされる。第1増幅器の出力
電圧の降下傾向を、上記基準電圧と比較することによっ
て検出した第2増幅器は、自身の出力電圧を上昇させる
ことによって第1増幅器の入力電圧を上昇させる。この
とき感圧センサを流れる電流が増加して行き、第1増幅
器の出力電圧は上昇して行く。第2増幅器は、反転入力
端の電位が基準電圧に到達した時点で出力電圧の上昇を
停止する。これにより、第1増幅率の入力電圧の上昇は
停止し第1増幅器の出力電圧は基準電圧と同じ値を回復
する。これ以後は、この状態が継続される。
電圧は基準電圧と同じ値となる。例えば周囲温度の低下
によって感圧導電性ゴムの抵抗値が低下した場合、第1
増幅器の増幅率が低下して出力電圧が基準電圧より降下
することがある。このとき電圧ホールド手段によって入
力電圧は当初の値にホールドされる。第1増幅器の出力
電圧の降下傾向を、上記基準電圧と比較することによっ
て検出した第2増幅器は、自身の出力電圧を上昇させる
ことによって第1増幅器の入力電圧を上昇させる。この
とき感圧センサを流れる電流が増加して行き、第1増幅
器の出力電圧は上昇して行く。第2増幅器は、反転入力
端の電位が基準電圧に到達した時点で出力電圧の上昇を
停止する。これにより、第1増幅率の入力電圧の上昇は
停止し第1増幅器の出力電圧は基準電圧と同じ値を回復
する。これ以後は、この状態が継続される。
【0011】この状態で、例えばパワーウィンドへの異
物の挟み込みがあると、加圧された感圧センサの抵抗値
が急激に低下し、第3増幅器は反転入力端の電位が非反
転入力端の電位より低下したことを検出してその旨出力
する。このようにして温度変化前と同様に、確実な圧力
検出が行われる。経時的な変化や感圧センサ個々のバラ
ツキ等で負帰還内の感圧センサの抵抗値が変動した場合
にも同様の動作が行われる。
物の挟み込みがあると、加圧された感圧センサの抵抗値
が急激に低下し、第3増幅器は反転入力端の電位が非反
転入力端の電位より低下したことを検出してその旨出力
する。このようにして温度変化前と同様に、確実な圧力
検出が行われる。経時的な変化や感圧センサ個々のバラ
ツキ等で負帰還内の感圧センサの抵抗値が変動した場合
にも同様の動作が行われる。
【0012】以下、本発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【0013】
【実施例】図1において、第1の演算増幅器10に対し
ては、加圧力Pに応じて抵抗値RS が変化する上記感圧
センサ11によって負帰還がかけられている。また第1
演算増幅器10は、反転入力端と接地の間に抵抗値RO
の接地抵抗12が接続され、非反転入力端と接地間には
容量Cのコンデンサ13、及びコンデンサ13と並列に
抵抗値R1 の抵抗14が接続されている。これらコンデ
ンサ13及び抵抗14は、τ=C・R1 の時定数τを有
する時定数回路を形成し、例えば10分程度の時定数τ
が設定される。
ては、加圧力Pに応じて抵抗値RS が変化する上記感圧
センサ11によって負帰還がかけられている。また第1
演算増幅器10は、反転入力端と接地の間に抵抗値RO
の接地抵抗12が接続され、非反転入力端と接地間には
容量Cのコンデンサ13、及びコンデンサ13と並列に
抵抗値R1 の抵抗14が接続されている。これらコンデ
ンサ13及び抵抗14は、τ=C・R1 の時定数τを有
する時定数回路を形成し、例えば10分程度の時定数τ
が設定される。
【0014】第2の演算増幅器16の出力端は上記の抵
抗14に接続されており、その反転入力端は上記第1演
算増幅器10の出力端に接続されている。第2演算増幅
器16の非反転入力端には、一定の基準電圧Eref を発
生する電圧源17が接続されている。
抗14に接続されており、その反転入力端は上記第1演
算増幅器10の出力端に接続されている。第2演算増幅
器16の非反転入力端には、一定の基準電圧Eref を発
生する電圧源17が接続されている。
【0015】ここで、上記第1演算増幅器10の出力電
圧をEout1,非反転入力端の電位を電位VX とすると、
定常状態では、 Eout1=Eref ・・・・・・・・・・・・・・(1) VX (1+RS /RO )=Eout1・・・・・・(2)
圧をEout1,非反転入力端の電位を電位VX とすると、
定常状態では、 Eout1=Eref ・・・・・・・・・・・・・・(1) VX (1+RS /RO )=Eout1・・・・・・(2)
【0016】この(1),(2)式より、第1演算増幅
器10の非反転入力端の電位VX と基準電圧Eref の間
に次式の関係が成立する。 VX =Eref ・RO /(RO +RS )・・・・(3)
器10の非反転入力端の電位VX と基準電圧Eref の間
に次式の関係が成立する。 VX =Eref ・RO /(RO +RS )・・・・(3)
【0017】式(3)は抵抗値RS が小さくなるほどV
X はEref に近づき、逆にRS が大きくなるほどVX は
0に近づくことを意味する。
X はEref に近づき、逆にRS が大きくなるほどVX は
0に近づくことを意味する。
【0018】また、電位VX を基準とした場合の第1演
算増幅器10の出力電圧をEO とすると、 EO =Eout1−VX =−VX ・(−RS /R0 ) =VX ・RS /R0 ・・・・・・・・・・(4)
算増幅器10の出力電圧をEO とすると、 EO =Eout1−VX =−VX ・(−RS /R0 ) =VX ・RS /R0 ・・・・・・・・・・(4)
【0019】変動後のRS をrs とし、EO をeO ,E
out1をeout1と書くと、 eO =eout1−VX =−VX ・(−rs /R0 ) =VX ・rs /R0 ・・・・・・・・・・(5)
out1をeout1と書くと、 eO =eout1−VX =−VX ・(−rs /R0 ) =VX ・rs /R0 ・・・・・・・・・・(5)
【0020】式(4)と(5)から、 eO /EO =rs /RS
【0021】したがって、 eO =EO ・rs /RS ・・・・・・・・・・(6) が成立する。式(6)は電位VX に対する相対的な出力
電圧はrs に比例して変化することを示す。
電圧はrs に比例して変化することを示す。
【0022】電圧コンパレータ18の反転入力端には、
第1演算増幅器10の出力端が接続され、非反転入力端
には抵抗値R2 の抵抗19と抵抗値R3 の抵抗21を介
してそれぞれ第1演算増幅器10の非反転入力端及び第
2演算増幅器16の非反転入力端が接続されている。電
圧コンパレータ18の出力端にはパワーウィンドの動作
を制御するコントローラ22が接続されている。Eref
とVX の電位間を分圧して与えられる電圧コンパレータ
18の非反転入力端の入力電圧Eint3は、 Eint3=Eref −R2 ・(Eref −VX )/(R2 +R
3 ) となる。Eref −VX >0であるから、上式第2項は正
となる。したがって、Eint3はEref より上式の第2項
のしきい値分だけ低い値となる。式(1)よりEout1=
Eref であるから、上記第2項によって感圧センサ11
の検出可能な最小限の圧力変化が規定される。電圧コン
パレータ18は、反転入力端の入力電圧Eout1とEint3
とを比較して、Eout1がEint3より小さい場合には圧力
検出を示すハイレベルを出力し、逆にEout1がEint3よ
り大きい場合にはローレベル出力を行う。
第1演算増幅器10の出力端が接続され、非反転入力端
には抵抗値R2 の抵抗19と抵抗値R3 の抵抗21を介
してそれぞれ第1演算増幅器10の非反転入力端及び第
2演算増幅器16の非反転入力端が接続されている。電
圧コンパレータ18の出力端にはパワーウィンドの動作
を制御するコントローラ22が接続されている。Eref
とVX の電位間を分圧して与えられる電圧コンパレータ
18の非反転入力端の入力電圧Eint3は、 Eint3=Eref −R2 ・(Eref −VX )/(R2 +R
3 ) となる。Eref −VX >0であるから、上式第2項は正
となる。したがって、Eint3はEref より上式の第2項
のしきい値分だけ低い値となる。式(1)よりEout1=
Eref であるから、上記第2項によって感圧センサ11
の検出可能な最小限の圧力変化が規定される。電圧コン
パレータ18は、反転入力端の入力電圧Eout1とEint3
とを比較して、Eout1がEint3より小さい場合には圧力
検出を示すハイレベルを出力し、逆にEout1がEint3よ
り大きい場合にはローレベル出力を行う。
【0023】コントローラ22は電圧コンパレータ18
の出力Eout3に基づいてパワーウィンド開閉用のモータ
23の動作を制御する。また、駆動スイッチ24は押圧
されることによって駆動信号をコントローラ22に供給
し、押圧解除されると駆動信号の供給を停止する。
の出力Eout3に基づいてパワーウィンド開閉用のモータ
23の動作を制御する。また、駆動スイッチ24は押圧
されることによって駆動信号をコントローラ22に供給
し、押圧解除されると駆動信号の供給を停止する。
【0024】以下、例えば周囲温度Tの穏やかな低下に
よって感圧センサ11の抵抗値RSが低下した場合につ
いて、上記回路構成の作用を説明する。
よって感圧センサ11の抵抗値RSが低下した場合につ
いて、上記回路構成の作用を説明する。
【0025】周囲温度Tが低下したことによってRS が
低下すると、第1演算増幅器10の増幅率が低下して平
衡状態にある出力電圧Eout1が降下することがある。こ
れにより電圧コンパレータ18はEout1がEout3より低
下したことを検出してハイレベル出力を発生するが、駆
動スイッチ24の押圧がないため、コントローラ22は
このハイレベル出力を無効化する。一方、RS の低下に
より感圧センサ11から抵抗12に至る経路全体の抵抗
が低下するから、センサ電流IS は増加しようとする。
この傾向は図2に示すように、IS の増加によってRS
が減少することによってさらに強められる。
低下すると、第1演算増幅器10の増幅率が低下して平
衡状態にある出力電圧Eout1が降下することがある。こ
れにより電圧コンパレータ18はEout1がEout3より低
下したことを検出してハイレベル出力を発生するが、駆
動スイッチ24の押圧がないため、コントローラ22は
このハイレベル出力を無効化する。一方、RS の低下に
より感圧センサ11から抵抗12に至る経路全体の抵抗
が低下するから、センサ電流IS は増加しようとする。
この傾向は図2に示すように、IS の増加によってRS
が減少することによってさらに強められる。
【0026】IS の増加はIS ・R0 で与えられる第1
演算増幅器10の反転入力端の電位を上昇させ、両入力
端に電位差を発生しようとする。両入力端に電位差を発
生しないようにIS を増加するために、コンデンサ13
に対して第2演算増幅器16の出力端から電荷が供給さ
れる。第2演算増幅器16は、第1演算増幅器10の出
力電圧Eout1が基準電圧Eref より小さくなったことを
検出することにより出力電流を発生する。コンデンサ1
3に蓄えられる電荷量の増加にともなって電位VX が上
昇して行き、これにともなって徐々にIS が増加して行
く。上記式(3)によりRS が小さくなるほどVX はE
ref に近い電位まで到達する。
演算増幅器10の反転入力端の電位を上昇させ、両入力
端に電位差を発生しようとする。両入力端に電位差を発
生しないようにIS を増加するために、コンデンサ13
に対して第2演算増幅器16の出力端から電荷が供給さ
れる。第2演算増幅器16は、第1演算増幅器10の出
力電圧Eout1が基準電圧Eref より小さくなったことを
検出することにより出力電流を発生する。コンデンサ1
3に蓄えられる電荷量の増加にともなって電位VX が上
昇して行き、これにともなって徐々にIS が増加して行
く。上記式(3)によりRS が小さくなるほどVX はE
ref に近い電位まで到達する。
【0027】他方、IS が増加することにより出力電圧
Eout1が増加して行く。第2演算増幅器16はEout1が
Eref に近づいてくると出力電流を減少して行き、E
out1がEref に到達した時点で電流の出力を停止する。
したがって、コンデンサ13の充電は出力電圧Eout1が
基準電圧Eref に一致した時点で停止される。
Eout1が増加して行く。第2演算増幅器16はEout1が
Eref に近づいてくると出力電流を減少して行き、E
out1がEref に到達した時点で電流の出力を停止する。
したがって、コンデンサ13の充電は出力電圧Eout1が
基準電圧Eref に一致した時点で停止される。
【0028】このようにして時定数τに比べて十分な時
間を経過した後では、第1演算増幅器10の出力電圧E
out1はRS の低下前と変わらない値(Eout1=Eref )
を示す。以後は周囲温度等が変動しない限りこの定常状
態を維持する。なお、ここまで抵抗値RS が低下する場
合について説明したが、周囲温度が上昇する場合等には
抵抗値RS が上昇するから、上記と逆の動作が行われ
る。
間を経過した後では、第1演算増幅器10の出力電圧E
out1はRS の低下前と変わらない値(Eout1=Eref )
を示す。以後は周囲温度等が変動しない限りこの定常状
態を維持する。なお、ここまで抵抗値RS が低下する場
合について説明したが、周囲温度が上昇する場合等には
抵抗値RS が上昇するから、上記と逆の動作が行われ
る。
【0029】定常状態において、駆動スイッチ24を押
圧してパワーウィンドを閉鎖している際に異物の挟み込
みによる急激な圧力上昇があると、感圧センサ11の抵
抗値RS は急激に減少する。これによって出力電圧E
out1がEint3より低下したことを電圧コンパレータ18
が検出してハイレベル出力を発生する。これを受けたコ
ントローラ22は駆動信号の供給があることを確認して
モータ23の駆動を停止する。なお、異物の挟み込みか
らモータ23停止までの動作は時定数τに比べて十分に
短い時間内に行われることは当然である。また、感圧導
電性ゴムはその抵抗値がいかなる値であっても、同じ加
圧力に対する抵抗値変化率は等しいので、周囲温度Tの
値に関わらず同じ感度で加圧力Pを検出することができ
る。
圧してパワーウィンドを閉鎖している際に異物の挟み込
みによる急激な圧力上昇があると、感圧センサ11の抵
抗値RS は急激に減少する。これによって出力電圧E
out1がEint3より低下したことを電圧コンパレータ18
が検出してハイレベル出力を発生する。これを受けたコ
ントローラ22は駆動信号の供給があることを確認して
モータ23の駆動を停止する。なお、異物の挟み込みか
らモータ23停止までの動作は時定数τに比べて十分に
短い時間内に行われることは当然である。また、感圧導
電性ゴムはその抵抗値がいかなる値であっても、同じ加
圧力に対する抵抗値変化率は等しいので、周囲温度Tの
値に関わらず同じ感度で加圧力Pを検出することができ
る。
【0030】また、加圧直後のセンサ電流IS は一定で
あるため、図2に示すような、センサ電流による抵抗値
変動の影響は存在せず、加圧力Pによる抵抗値変化分の
みを正確に捉えることができる。
あるため、図2に示すような、センサ電流による抵抗値
変動の影響は存在せず、加圧力Pによる抵抗値変化分の
みを正確に捉えることができる。
【0031】周知のように、演算増幅器の出力インピー
ダンスは殆ど0であるから、センサ電流IS が変化する
ことによっては、出力電圧Eout1は変化しない。しかし
ながら通常、演算増幅器の許容出力電流は10〜20m
A程度であるから、抵抗値RS の変動によるIS の変化
はこの範囲内に設定することが必要である。また、設定
する時定数τの値によってある程度短時間の温度変化に
も対応することができる。
ダンスは殆ど0であるから、センサ電流IS が変化する
ことによっては、出力電圧Eout1は変化しない。しかし
ながら通常、演算増幅器の許容出力電流は10〜20m
A程度であるから、抵抗値RS の変動によるIS の変化
はこの範囲内に設定することが必要である。また、設定
する時定数τの値によってある程度短時間の温度変化に
も対応することができる。
【0032】また、感圧センサ製造時の抵抗値のバラツ
キにも同様にして対応することができるから、同様な回
路構成をバラツキのある個々の感圧センサに用いること
ができ簡便で実用的である。
キにも同様にして対応することができるから、同様な回
路構成をバラツキのある個々の感圧センサに用いること
ができ簡便で実用的である。
【0033】なお、上記実施例では、第1,第2増幅器
として演算増幅器、いわゆるOPアンプを用いたが他の
種類の増幅器であっても、各演算増幅器と実質的に同等
な機能を果たすものであれば用いることができる。ま
た、第3増幅器として用いた電圧コンパレータも本発明
の回路内で電圧コンパレータとして機能するものであれ
ばいかなる増幅器であっても差し支えない。
として演算増幅器、いわゆるOPアンプを用いたが他の
種類の増幅器であっても、各演算増幅器と実質的に同等
な機能を果たすものであれば用いることができる。ま
た、第3増幅器として用いた電圧コンパレータも本発明
の回路内で電圧コンパレータとして機能するものであれ
ばいかなる増幅器であっても差し支えない。
【0034】
【発明の効果】上記のように構成された本発明による圧
力検出回路では、感圧センサの抵抗値に製造上のバラツ
キや周囲温度の変化あるいは経時的な変化が発生して
も、それに妨げられることなく、安定した感度で確実に
感圧センサへの加圧を検出することができる。
力検出回路では、感圧センサの抵抗値に製造上のバラツ
キや周囲温度の変化あるいは経時的な変化が発生して
も、それに妨げられることなく、安定した感度で確実に
感圧センサへの加圧を検出することができる。
【図1】本発明の圧力検出回路の一実施例を示す回路図
である。
である。
【図2】本発明の一実施例に係る感圧導電性ゴムの電流
・抵抗値特性の概略図である。
・抵抗値特性の概略図である。
【図3】本発明の一実施例に係る感圧導電性ゴムの温度
・抵抗値特性の概略図である。
・抵抗値特性の概略図である。
10 第1演算増幅器 11 感圧センサ 12 抵抗 13 コンデンサ 14 抵抗 16 第2演算増幅器 17 電圧源 18 電圧コンパレータ
Claims (1)
- 【請求項1】加圧力に応じて抵抗値が変化する感圧セン
サによって負帰還をかけた第1の増幅器と、 この第1増幅器の出力端を反転入力端に接続し基準電圧
源を非反転入力端に接続した第2増幅器と、 この第2増幅器の出力端と上記第1増幅器の非反転入力
端の間に設けられ、第1増幅器の入力電圧を所定の値に
ホールドする電圧ホールド手段と、 第2増幅器の非反転入力端及び第1増幅器の非反転入力
端の間に設けられた分圧回路と、 この分圧回路の中間点を非反転入力端に接続し、上記第
1増幅器の出力端に反転入力端を接続して感圧センサの
圧力変化に応じた出力を発生する第3増幅器とを設ける
ようにしたことを特徴とする圧力検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4349891A JPH0611401A (ja) | 1992-03-19 | 1992-12-02 | 圧力検出回路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-93344 | 1992-03-19 | ||
JP9334492 | 1992-03-19 | ||
JP4349891A JPH0611401A (ja) | 1992-03-19 | 1992-12-02 | 圧力検出回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0611401A true JPH0611401A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=26434739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4349891A Pending JPH0611401A (ja) | 1992-03-19 | 1992-12-02 | 圧力検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0611401A (ja) |
-
1992
- 1992-12-02 JP JP4349891A patent/JPH0611401A/ja active Pending
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