JPH0674839A - 圧力検出回路 - Google Patents

圧力検出回路

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JPH0674839A
JPH0674839A JP4252194A JP25219492A JPH0674839A JP H0674839 A JPH0674839 A JP H0674839A JP 4252194 A JP4252194 A JP 4252194A JP 25219492 A JP25219492 A JP 25219492A JP H0674839 A JPH0674839 A JP H0674839A
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amplifier
pressure
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resistance value
value
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JP4252194A
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Osamu Yaguchi
修 矢口
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Riken Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感圧センサの抵抗値が高過ぎる場合であっても
低過ぎる場合であっても抵抗値異常を確実に検出するこ
とができる圧力検出回路を提供する。 【構成】加圧力に応じて抵抗値Rs が変化する感圧セン
サ11によって負帰還をかけた第1増幅器12と、この
第1増幅器12の出力電圧と基準電圧とを比較すること
により制御信号を出力する第2増幅器16と、第1増幅
器12の反転入力端に第1抵抗30を介して接続され、
制御端に供給される電圧の第1の範囲に応じて電流値が
変化するトランジスタ31と、このトランジスタ31と
並列に第1増幅器12の反転入力端に第2抵抗32を介
して接続され、制御端に印加される電圧の第2の範囲に
応じて電流値が変化するトランジスタ33と、トランジ
スタ31と第1抵抗30の間の電位と基準電圧,トラン
ジスタ33と第2抵抗32の間の電位と基準電圧とをそ
れぞれ比較する電圧コンパレータ21,22とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗値可変型の感圧導
電性ゴムを用いた感圧センサの圧力検出回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のパワーウィンドの自動開閉装
置には、異物の挟み込みを防止するために平板状の感圧
センサが用いられている。この感圧センサは、例えば加
圧することによって抵抗値が変化する感圧導電性ゴム
を、所定形状の一対の電極で挟み込み、その上からカバ
ーで被覆した構成を有している。このような感圧センサ
に用いられる従来の圧力検出回路としては、図1に示す
ような回路10がある。図1において、感圧センサ11
によって負帰還をかけた第1増幅器12の反転入力端に
は抵抗値R0 の抵抗13を介してnpn形のトランジス
タ14のコレクタが接続されている。上記トランジスタ
14のエミッタには−Vc の電源が接続されている。上
記第1増幅器12の出力端を反転入力端に接続するとと
もに、基準電圧Eref1を非反転入力端に印加した第2増
幅器16の出力端は、時定数回路19を介してトランジ
スタ14のベースに接続されている。上記時定数回路1
9は、抵抗値R7 の抵抗17と容量値C1 の接地コンデ
ンサ18から構成されている。上記トランジスタ14の
エミッタ電流の電流値は、上記ベースに供給される電流
に応じて変化する。
【0003】ところで、感圧センサ11の主体をなす上
記感圧導電性ゴムの抵抗値Rs は、加圧のみによって変
化するものではなく、周囲温度の変化や使用年月を重ね
ることによっても変動する他、元々製造時においてある
程度のばらつきがある。これに対処するために、上記圧
力検出回路10では第2増幅器16及びトランジスタ1
4等を設けている。第2増幅器16は自らの反転入力端
に印加される第1増幅器12の出力電圧Eout1を、基準
電圧Eref1と同じ値に保持する機能がある。例えば周囲
温度の変化によってRs が高くなると、Eout1は増加し
ようとする傾向を示すが、これを検知した第2増幅器1
6は時定数回路19を介してトランジスタ14のベース
電流値を減少させることにより、エミッタ電流値を減少
させる。トランジスタ14のエミッタ電流値の減少はコ
レクタ電流値、すなわちセンサ電流Is の減少を意味す
るので、これによって上記Eout1の増加傾向は抑制され
る。このようにして、コンデンサ18の容量値C1 と抵
抗17の抵抗値R7 との積で示される時定数τに基づい
て時定数回路19が設定する時間を経過した後では、E
out1の値はEref1に等しくなり、以降はこの状態を維持
する。
【0004】この平衡状態において、ユーザが駆動スイ
ッチ23を押圧することによってコントローラ24が動
作状態となりパワーウィンド(図示せず)開閉用のモー
タ26を駆動させ、パワーウィンドの例えば閉鎖が開始
される。パワーウィンドの閉鎖途中で異物の挟み込みが
あると感圧センサ11が加圧され、その抵抗値Rs が急
激に低下するので、第1増幅器12の出力電圧Eout1
急激に降下する。降下したEout1が所定の電圧Vp を下
回ると、電圧コンパレータ27はその出力を反転させ
る。これを検知したコントローラ24は上記モータ26
を停止させる。したがって、異物を挟み込んだ状態でパ
ワーウィンドがさらに閉鎖しようとすることによってパ
ワーウィンドの駆動機構を破損したり、挟み込まれた異
物を破壊したりすることを防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記圧
力検出回路10では感圧センサ11の断線(Rs =∞)
や短絡(Rs =0)による抵抗値Rs の異常を検出する
ことができないため、次のような問題がある。感圧セン
サ11が断線した場合には、異物の挟み込みがあっても
第1増幅器12の出力電圧Eout1は降下しないため、異
物を挟み込んだ状態でパワーウィンドを閉鎖しようとし
てパワーウィンドの駆動機構を破壊すること等が起こり
得る。これを回避するためには、感圧センサ11が正常
に作動しない状態となっていることをユーザに認識させ
る必要がある。
【0006】また、圧力検出回路10では、その構成上
感圧センサ11の短絡が起きた場合には、上記短絡した
感圧センサ11の修理又は交換等を行うまで第1増幅器
12の出力電圧Eout1は降下した状態を継続する。コン
トローラ24はこのEout1の降下を異物の挟み込みによ
る降下と区別できず、このためモータ26の駆動停止を
継続するであろう。この場合、駆動スイッチ23を押圧
してもモータ26は駆動しないため、ユーザにはパワー
ウィンドを開閉する方法がなく、感圧センサ11の修理
等を行うまでパワーウィンドの開閉を行えない。さら
に、開放時に上記短絡が起きれば雨天等に遭遇してもパ
ワーウィンドが開放されたままとなる不都合がある。こ
れを回避するためには、感圧センサ11の短絡が起きて
いることをコントローラ24に認識させ、電圧コンパレ
ータ27の出力に関わりなく駆動スイッチ23の押圧が
あればモータ26を駆動させる必要がある。この際、上
記断線の場合と同様な問題を回避するために、感圧セン
サ11が短絡された状態となっていることをユーザに認
識させることも必要である。上記課題を解決するため
に、本発明は、感圧センサの抵抗値が高過ぎる場合であ
っても低過ぎる場合であっても抵抗値異常を確実に検出
することができる信頼性の高い圧力検出回路を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は、加圧力に応じて抵抗値が変化する感圧セ
ンサによって負帰還をかけた第1増幅器と、この第1増
幅器の出力端に反転入力端を接続するとともに、非反転
入力端には第1の基準電源を接続し、出力端から制御信
号を発生する第2増幅器と、上記第1増幅器の反転入力
端に抵抗を介して接続され、制御端に供給される上記制
御信号に応じて電流値が変化する定電流素子と、第2増
幅器が上記制御信号を変化させてから上記制御端に供給
される制御信号が平衡値に到達するまでの時間を設定す
る時定数回路と、上記抵抗と上記定電流素子との間の接
続点に一方の入力端を接続し、他方の入力端に第2の基
準電源を接続し、出力によって上記感圧センサの抵抗値
の異常を報知するコンパレータとを備え、上記第1増幅
器の出力信号に基づいて圧力検出するように圧力検出回
路を構成してある。
【0008】また、加圧力に応じて抵抗値が変化する感
圧センサによって負帰還をかけた第1増幅器と、この第
1増幅器の出力端に反転入力端を接続するとともに、非
反転入力端には第1の基準電源を接続し、出力端から制
御信号を発生する第2増幅器と、上記第1増幅器の反転
入力端に第1抵抗を介して接続され、制御端に供給され
る上記制御信号の第1の範囲に応じて電流値が変化する
第1の定電流素子と、上記第1増幅器の反転入力端に第
2抵抗を介して接続され、制御端に供給される上記制御
信号の第2の範囲に応じて電流値が変化する第2の定電
流素子と、第2増幅器が上記制御信号を変化させてから
上記第1,第2の定電流素子の各制御端に供給される制
御信号が平衡値に到達するまでの時間を設定する時定数
回路と、上記第1抵抗と第1定電流素子との間の接続点
に一方の入力端を接続し、他方の入力端に基準電源を接
続し、出力によって上記感圧センサの抵抗値の第1の異
常を報知する第1コンパレータと、上記第2抵抗と第2
定電流素子との間の接続点に一方の入力端を接続し、他
方の入力端に基準電源を接続し、出力によって上記感圧
センサの抵抗値の第2の異常を報知する第2コンパレー
タとを備え、上記第1増幅器の出力信号に基づいて圧力
検出するように圧力検出回路を構成することも上記課題
の解決手段として極めて有効である。
【0009】
【作用】上記請求項1の手段によれば、感圧センサの抵
抗値が通常範囲であって感圧センサが正常に機能する場
合には、例えば周囲温度の低下によって感圧センサの抵
抗値が低下すると、第1増幅器の出力信号が低減傾向を
示す。この低減傾向を第1の基準電源から発生される第
1の基準信号と比較することにより検出した第2増幅器
は、制御信号をハイレベルに変化させる。これにより制
御端に供給される制御信号は増加して行く。そして、上
記制御信号の変化時から時定数回路が設定する時間を経
過すると、第1増幅器の出力信号は上記第1基準信号と
同一値を回復し、定電流素子の制御端に供給される制御
信号が平衡値に到達する。以降はこの平衡状態が維持さ
れる。
【0010】自動車のパワーウィンド閉鎖中に異物の挟
み込みがあると、感圧センサは急激に加圧されるので、
上記第1増幅器の出力信号は急激に低減する。この低減
傾向は時定数回路が設定する時間を経過するまでは解消
されないため、この低減傾向を検出することにより圧力
検出、すなわち異物の挟み込みを検出することができ
る。
【0011】短絡、断線等により感圧センサの抵抗値が
異常に低下又は上昇し、センサ機能が保証されない状態
となったことを検出するために、コンパレータが設けら
れている。短絡等により感圧センサの抵抗値が異常に低
下した場合を検出するには、コンパレータの例えば非反
転入力端を抵抗と定電流素子との間の接続点に接続し、
反転入力端には基準電源を接続しておく。基準電源が発
生する例えば基準電圧のレベルを適当に設定しておくこ
とにより、感圧センサの抵抗値が上記通常範囲であると
きには、上記接続点の電位が基準電圧より高い範囲で変
化するように成すことができるので、コンパレータの出
力をハイレベルに維持できる。そして、上記感圧センサ
の抵抗値が異常に低下したときには感圧センサを流れる
センサ電流が異常に増加するため、上記接続点の電位は
上記基準電圧を下回るので、コンパレータの出力はロー
レベルに反転する。これに基づいて、ユーザは感圧セン
サの抵抗値の異常低下を認識することができる。なお、
基準電圧レベルを適当に設定するとともにコンパレータ
の非反転入力端と反転入力端の接続先を交換することに
より、コンパレータの出力を通常はローレベルとし、感
圧センサの抵抗値が異常に低下した場合には、ハイレベ
ルに転じるようにすることもできる。
【0012】また、断線等により感圧センサの抵抗値が
異常に上昇した場合を検出するには、コンパレータの反
転入力端を上記接続点に接続し、非反転入力端には基準
電源を接続しておく。基準電源のレベルを適当に設定し
ておくことにより、上記接続点の電位が上記基準電源レ
ベル以上になったときにはコンパレータの出力はハイレ
ベルからローレベルに転じる。これに基づいて、ユーザ
は感圧センサの抵抗値の異常上昇を認識することができ
る。なお、基準電源レベルを適当に設定するとともにコ
ンパレータの非反転入力端と反転入力端の接続先を交換
することにより、感圧センサの抵抗値が異常に上昇した
場合には、コンパレータの出力がローレベルからハイレ
ベルに転じるようにすることもできる。また、コンパレ
ータを用いて上記接続点の電流値を基準電流値と比較す
るようにしてもよい。
【0013】他方、請求項2の手段では、第1,第2抵
抗の抵抗値に基づいて感圧センサの抵抗値の上限、下限
を設定することができる。上限が十分に高く、かつ下限
が十分に低くなるように予め第1,第2抵抗の抵抗値を
選定しておく。この選定によって上記上限と下限の間が
感圧センサの抵抗値の通常範囲となり、上限以上(第1
の異常)または下限以下(第2の異常)が異常範囲とな
る。感圧センサの抵抗値が周囲温度等によって変動する
ことを考慮すると、上限をより高く下限をより低く設定
するほど上記通常範囲が広くなって実用上有利である。
【0014】通常範囲においては、制御端に供給される
制御信号は例えば第1の範囲の中でのみ変化するものと
する。上記制御信号の第1の範囲においては、第1定電
流素子は電流を流しており、その制御端に供給される制
御信号に応じてその電流値が変化する。上記第1の範囲
では、第2定電流素子の電流値はゼロである。周囲温度
の変化等によって感圧センサの抵抗値が変動してもその
抵抗値が通常範囲であれば、第2増幅器の制御信号が変
化することによって第1定電流素子の電流値が変わり、
これにより第1増幅器の出力は第2増幅器に接続された
基準電源の例えば電圧レベルと同じレベルに保持され
る。したがって、周囲温度の変化等があっても確実に異
物の挟み込みを検出することがきる。
【0015】第1コンパレータの例えば非反転入力端に
印加する基準電圧を適当に設定しておくことにより、第
1定電流素子と第1抵抗の間の接続点の電位を上記基準
電圧より高い範囲で変化させることができる。これによ
り、通常範囲における第1コンパレータの出力をハイレ
ベルに維持することができる。また、第2定電流素子と
第2抵抗の間の接続点を、第2コンパレータの例えば非
反転入力端に接続し、第2コンパレータの反転入力端に
適当な電位の基準電圧を印加することにより、通常範囲
における第1,第2のコンパレータの出力をともにハイ
レベルとすることができる。なお、第1定電流素子のみ
で上記通常範囲の全域に対処することが困難であれば、
通常範囲内において、第1定電流素子だけでなく第2定
電流素子にも電流を流すようにしてもよい。第1定電流
素子の電流値がほぼ最高値に到達する時点で、制御信号
が第1の範囲を越えて第2の範囲となるように構成して
おくことにより、通常範囲においても第2定電流素子の
電流値が制御信号に応じて変化する。これにより、感圧
センサの抵抗値のより広範囲な変化に対応することがで
きる、これは同時に上記下限を十分に低く設定できるこ
とを意味する。
【0016】次に、感圧センサの断線等によって感圧セ
ンサの抵抗値が上記上限以上(第1の異常)になると、
第2増幅器は制御信号をローレベルに変化させる。これ
により、第1定電流素子の制御端に供給される制御信号
は減少して行くので、第1定電流素子の電流値は減少し
て行き、時定数回路が設定する時間を経過すると、第1
定電流素子の制御端に供給される制御信号は第1の範囲
内の下限となる。したがって、第1定電流素子の電流値
は最低値(又はゼロ)となり、第1定電流素子と第1抵
抗の間の接続点の電位は最高レベルとなる。このとき、
上記第2定電流素子は電流値ゼロを維持するので、第1
コンパレータの出力はローレベルとなり、第2コンパレ
ータの出力はハイレベルである。
【0017】また、感圧センサの短絡,過剰加圧等によ
って感圧センサの抵抗値が上記下限以下(第2の異常)
になると、第2増幅器によって上記制御信号がハイレベ
ルに変化され、第1,第2の定電流素子の制御端に供給
される制御信号が増加して行く。そして、時定数回路に
よって設定される時間を経過した後では、第1定電流素
子の制御端に供給される制御信号は上記第1の範囲の上
限となるので、第1定電流素子の電流値が最高値とな
る。このとき、第2定電流素子の制御端に供給される制
御信号も第2の範囲内で最高値となるので、第2定電流
素子の電流値も最高値となる。これにより、上記第1定
電流素子と第1抵抗の間の接続点の電位、及び第2定電
流素子と第2抵抗の間の接続点の電位がともに最低レベ
ルとなるので、第1コンパレータの出力はハイレベルで
あり、第2コンパレータの出力はローレベルとなる。
【0018】なお、感圧センサの抵抗値の上限,下限の
設定は、第1コンパレータに印加される基準電圧(又は
基準電流)と、第2コンパレータに印加される基準電圧
(又基準電流)を選定することによっても行うことがで
きる。また、第1コンパレータの2つの入力端の接続先
を入れ換えることにより、第1コンパレータの出力を上
記通常範囲においてローレベルとし上記異常範囲におい
てはハイレベルに転じるようにすることもできる。これ
は第2コンパレータについても同様である。以下、本発
明の実施例について図面を参照しながら説明する。ただ
し、図1に示す部品と対応するものには同一の符号が付
してある。
【0019】
【実施例】
〔第1実施例〕図2において、感圧センサ11,第1増
幅器12,第2増幅器16,時定数回路19,トランジ
スタ14,コントローラ24等の構成及び作用は図1の
従来例と同様であるので、その説明を省略する。上記ト
ランジスタ14と抵抗13の間の接続点Pに反転入力端
を接続した電圧コンパレータ46の非反転入力端には基
準電圧−Eref2が印加されている。また、上記点Pに非
反転入力端を接続した電圧コンパレータ47の反転入力
端には基準電圧−Eref3が印加されている。
【0020】第1増幅器12の反転入力端の電位は第1
増幅器12によってほぼゼロボルトに維持されているの
で、上記点Pの電位Ep は、 Ep =−Is 0 =−Eref10 /Rs 〔V〕・・・(1) となる。したがって、 Rs =−Eref10 /Ep 〔Ω〕・・・・・・・・・(2) が成立する。
【0021】式(2) において、Eref10 は定数なの
で、抵抗値Rs はEp に基づいて一義的に求めることが
できる。したがって、電位Ep の値を電圧コンパレータ
46,47を用いて基準電圧−Eref2,−Eref3と比較
することにより、感圧センサ11の短絡によるRs =0
〔Ω〕、又は断線によるRs =∞〔Ω〕というRs の異
常抵抗値を検出することができる。
【0022】以下、上記のような構成からなる本実施例
の作用について説明する。上記基準電圧−Eref2の値は
抵抗値Rs の上限を設定するために、予めゼロボルトよ
り低レベルであって、かつ十分に高い値に選定される。
また、上記基準電圧−Eref3の値は抵抗値Rs の下限を
設定するために、予め少なくとも−Vc より高レベルで
あって、かつ十分に低い値に設定される。ただし、この
値はトランジスタ14のコレクタ電流の最大値を考慮し
て設定される必要がある。
【0023】抵抗値Rs が通常範囲にある場合、点Pの
電位Ep は少なくとも−Eref3より高いレベルであって
少なくとも−Eref2より低いレベルである。したがっ
て、Rs の通常範囲では電圧コンパレータ46,47の
出力電圧Eout4,Eout5はともにハイレベルを維持す
る。この範囲では感圧センサ11は正常に機能し、圧力
検出回路45も出力電圧Eout1に基づいて正確に異物の
挟み込みを検出することができる。
【0024】感圧センサ11の断線等によって抵抗値R
s が異常に上昇し、電位Ep が基準電圧−Eref2より高
くなると、電圧コンパレータ46は反転入力端の電位が
非反転入力端の電位より高くなったことを検出して出力
out4をローレベルに転じる。このとき電圧コンパレー
タ47の出力Eout5はハイレベルを維持する。この場
合、駆動スイッチ23を押圧すれば、パワーウィンドは
開閉できるが、出力電圧Eout1は異物の挟み込みがあっ
ても上昇したままなので、例えば警告ランプ(図示せ
ず)を点灯することによって感圧センサ11の異常をユ
ーザに報知するとよい。
【0025】逆に、感圧センサ11の短絡等によって抵
抗値Rs が異常に下降し、電位Epが基準電圧−Eref3
より低くなると、電圧コンパレータ47は非反転入力端
の電位が反転入力端の電位より低下したことを検出して
出力Eout5をローレベルに転じる。このとき電圧コンパ
レータ46の出力Eout4はハイレベルを維持する。コン
トローラ24は、上記Eout5のローレベル出力を検出す
ることによって電圧コンパレータ27の出力を無効化
し、電圧コンパレータ27の出力に関わらず駆動スイッ
チ23の押圧があればモータ26を駆動させてパワーウ
ィンドの開閉を行う。これにより、短絡した感圧センサ
11の修理等が行われるまでパワーウィンドの開閉を行
うことができないという問題点を解消するものである。
上記電圧コンパレータ27の出力を無効化した際に、併
せて警告ランプの点灯も行うことにより、感圧センサ1
1の異常をユーザに報知することができる。
【0026】抵抗値Rs の変化範囲が十分に小さい感圧
導電性ゴムを用いた場合には、本実施例によっても感圧
センサ11の抵抗値Rs が異常に上昇した場合はもちろ
ん、異常に低下した場合でも検出することができる。
【0027】ところが上記−Vc には一定の制約があ
り、一般的にはVc としてオペアンプの電源電圧と同じ
15〔V〕程度の値が用いられる。このため、上記第1
実施例では、感圧センサ11が断線等によって抵抗値R
s が異常に上昇したことを検出する場合には問題はない
が、短絡等によってRs が異常に低下したことを検出す
る場合に問題がある。それはRs が例えば周囲温度の低
下によって例えば半分まで低下(実際にこの程度の変化
は十分に起こり得る)すると、出力電圧Eout1をEref1
と同一レベルに保持するために、Is が倍増し、これに
より電位Ep の値は二倍になる。この時点でセンサ電流
s が、トランジスタ14のコレクタ電流の最高値にま
で到達している場合において、上記時点から周囲温度が
低下してRs がさらに低下するとする。トランジスタ1
4は上記時点よりIs を増加することができないので、
先ず第1増幅器12の出力電圧Eout1をEref1と同一レ
ベルに保持する機能が失われる。また、上記の下限を十
分に低く設定した場合の感圧センサ11の短絡を検出す
るためには、さらにIs が増加する必要があるが、当然
このようなIs の増加は不可能である。この点を改善し
たのが次の第2実施例である。
【0028】〔第2実施例〕上記第1実施例では、例え
ば上記(1) 式において、R0 =1〔kΩ〕,Eref1=1
〔V〕とし、Rs =100〔Ω〕を代入すると、 Ep =−1・1000/100=−10〔V〕 となり、
【0029】また、Rs =500〔kΩ〕を代入する
と、 Ep =−1・1000/500000=−2〔mV〕 となる。この2つの数値から分かるように、感圧センサ
11の抵抗値Rs が高くなるほど電位Ep の変化率が小
さくなる。したがって、Ep を電圧コンパレータで比較
する場合、Rs が大きくなるほどRs の変化に対する圧
力検出回路10の抵抗値分解能が低下してしまい、Rs
が高過ぎる場合の抵抗値異常検出の信頼性が低い。ま
た、感圧センサ11に対して同じ圧力が加わった場合の
電位Ep の変化率が変動すると、電圧コンパレータに印
加する上記基準電圧の値の選定が困難になる。上記異常
抵抗値の検出が確実に行われないと、感圧センサが正常
に機能しない状態になっていることをユーザが認識する
ことができず、異物の挟み込みがあってもパワーウィン
ドがさらに閉鎖しようとして、パワーウィンドの駆動機
構を破損したり、挟み込まれた異物を破壊したりする。
【0030】他方、上記Ep の変化率を高めるために、
電圧Vc を大きくすることが考えられる。電圧Vc が大
きくなるほど−Vc が低くなり、上記Ep の値がゼロボ
ルトから遠ざかり、これに応じて電位Ep の変化率も大
きくなるからである。しかしながら、Vc を無闇に大き
くするとトランジスタ14を破壊したり消費電力が膨大
になる等の不都合が生じる他、上述したように15
〔V〕程度の値を採用するのが何かと好都合であるとい
う事情もある。このように、Vc の値には一定の制約が
あり、Rs の変動に十分対応することができない。した
がって、感圧センサ11の断線はもちろん、短絡や過剰
加圧等によってRs が異常な値になったことをも高い信
頼性にて検出するための改良を施したのが以下に説明す
る第2実施例である。
【0031】図3において、感圧センサ11によって負
帰還をかけた第1増幅器12の反転入力端には、抵抗値
1 の第1抵抗30を介してトランジスタ31のコレク
タが接続されている。また、これらと並列に抵抗値R2
の第2抵抗32を介してトランジスタ33のコレクタが
接続されている。上記R1 とR2 にはR1 >R2 の関係
がある。第1増幅器12の非反転入力端は接地され、第
1増幅器12の出力端は第2増幅器16の反転入力端に
接続されている。第2増幅器16の非反転入力端には基
準電圧Eref1が印加されている。第2増幅器16の出力
端に接続された抵抗値R7 の抵抗17と容量値C1 のコ
ンデンサによって時定数回路19が構成されている。第
2増幅器16の出力に応じて抵抗17とコンデンサ18
との接続点P3 の電位V3 が上下に変化する。
【0032】上記トランジスタ31,33のエミッタに
は−2Eref1の電圧源34が接続され、これらのベース
にはそれぞれ抵抗値R4 の抵抗36と抵抗値R6 の抵抗
37を介して上記電圧源34が接続されている。上記R
4 とR6 の間には、R4 >R6 の関係があってよい。ま
た、トランジスタ31,33の各ベースには、それぞれ
抵抗値R3 ,R5 の抵抗38,39が接続されており、
上記R4 >R6 の条件下では上記抵抗値R3 ,R5 には
3 ≦R5 の関係があってよい。このため、上記接続点
3 の電位V3 が上昇して行くと、先ずトランジスタ3
1にベース電流が流れ始め、このベース電流値は上記V
3 の上昇によって増加して行く。また、このベース電流
値の増加によってコレクタ電流(センサ電流Is )も増
加して行く。そして、上記トランジスタ31のコレクタ
電流値が例えばIcmaxの近傍の所定値に到達するまで上
記V3 が上昇すると、トランジスタ33にもベース電流
が流れるように上記R3 ,R4 ,R5 ,R6 の値を設定
する。このあとさらに上記V3 を上昇すると、トランジ
スタ33の電流値も増加して行く。なお、上記R4がR
6 より十分に大きい抵抗値を有していれば、上記R3
5 に必ずしもR3≦R5 の関係があることを要しな
い。ただし、少なくとも、R4 5 >R3 6の関係が
成立することが必要である。
【0033】バイポーラトランジスタ31,33は、周
知のようにコレクタ−ベース間に印加される電圧を変え
ても入力特性(指数関数曲線)が殆ど変化せず、また、
エミッタ−ベース間に印加される電圧を変えることによ
りエミッタ電流の値を変えることができるので、本発明
に用いられる定電流素子として好適である。電圧コンパ
レータ21の反転入力端は上記トランジスタ31のコレ
クタと第1抵抗30の間の接続点P1 に接続され、非反
転入力端には基準電圧−Eref1が印加されている。ま
た、電圧コンパレータ22の非反転入力端は上記トラン
ジスタ33のコレクタと第2抵抗32の間の接続点P2
に接続され、反転入力端には上記基準電圧−Eref1が印
加されている。
【0034】以下、上記のような構成からなる本実施例
の圧力検出回路40の作用について説明する。圧力検出
回路40の製造工程において、上記第1,第2抵抗3
0,32の抵抗値R1 ,R2 が設定される。このとき、
第1抵抗30の抵抗値R1 〔Ω〕が感圧センサ11の抵
抗値Rs の上限となり、R2 ‖(R1 /2)〔Ω〕がR
s の下限となる。したがって、上限と下限の間の範囲が
感圧センサ11が正常に機能する範囲、すなわち抵抗値
s の通常範囲となる。圧力検出回路40の使用時にお
いて、電源スイッチ(図示せず)を投入すると、コンデ
ンサ18が充電され、点P3 の電位V3 は上昇して行
く。そして、上記電位V3 が所定レベルに到達するとV
3 の上昇は停止される。このときトランジスタ31には
所定値のベース電流が流れるので、上記センサ電流Is
も流れている。
【0035】この平衡状態において、周囲温度が上昇し
た場合には、感圧センサ11の抵抗値Rs が上昇し、第
1増幅器12の出力電圧Eout1が基準電圧Eref1より上
昇する傾向を示す。これを検出した第2増幅器16の出
力はローレベルに切り換わるため、上記V3 は降下し、
トランジスタ31のベース電流値は減少して行く。この
ため、センサ電流Is も減少して行き出力電圧Eout1
降下して行く。そして、第2増幅器16の出力がローレ
ベルに切り換わった時点から時定数回路19が設定する
時間を経過すると、上記出力電圧Eout1はEref1と同一
レベルを回復するので、上記V3 の降下は停止してベー
ス電流値は平衡値に到達する。以降はこの平衡状態を維
持する。
【0036】逆に、平衡状態において、周囲温度が低下
した場合には、抵抗値Rs は低下し、上記Eout1はE
ref1より降下する傾向を示す。これを検出した第2増幅
器16の出力はハイレベルに切り換わる。これにより、
上記V3 は上昇するので、トランジスタ31のベース電
流値は増加して行く。このため、センサ電流Is も増加
して行き出力電圧Eout1は上昇して行く。そして、時定
数回路19が設定する時間を経過すると、上記出力電圧
out1はEref1と同一レベルを回復するので、上記V3
の上昇は停止してベース電流値は平衡値に到達する。以
降はこの平衡状態を維持する。これら一連の動作は、使
用年月を重ねることによって発生するRsの変化に対応
する場合や、製造時点で存在するRs のばらつきの影響
を解消する場合においても同様に行われる。
【0037】この平衡状態において、パワーウィンドの
閉鎖時に異物の挟み込みがあると感圧センサ11の抵抗
値Rs が急激に低下するから、出力電圧Eout1も上記E
ref1と同一レベルから急激に低下する。これを検出する
ことによってパワーウィンドの動作を停止すること等は
図1に示した従来例と同様である。この間、抵抗値R s
は上記通常範囲であって、点P1 の電位EP1は−Eref1
より低く、点P2 の電位EP2は−Eref1より高い範囲で
あるため、電圧コンパレータ21,22の出力電圧E
out2,Eout3はともにハイレベルを維持する。
【0038】感圧センサ11の断線等によって抵抗値R
s が、上記の上限以上の値となった場合には、第1増幅
器12の出力Eout1は急激に、かつ著しく上昇するの
で、第2増幅器16はローレベル出力を継続して、トラ
ンジスタ31の電流値をゼロにする。これにより、Rs
が上限以上となった原因が断線ではない場合であっても
センサ電流Is は流れなくなり、点P1 の電位EP1はゼ
ロボルト近くまで上昇され、−Eref1を上回るので、電
圧コンパレータ21の出力Eout2はハイレベルからロー
レベルに転じる。このときトランジスタ33は電流値ゼ
ロを維持しているので、点P2 の電位EP2は−Eref1
上回った状態を保ち、電圧コンパレータ22の出力E
out3はハイレベルを維持する。この場合、上記Eout1
上昇したままなので、電圧コンパレータ21の上記ロー
レベル出力は継続される。
【0039】他方、感圧センサ11の短絡,過剰加圧等
によって抵抗値Rs が上記の下限以下の値になった場合
には、第1増幅器12の出力Eout1は急激に、かつ著し
く下降するので、第2増幅器16はハイレベル出力を継
続して、トランジスタ31の電流値を最高値にまで上昇
させる。さらに、第2増幅器16はハイレベル出力を継
続して、これまで電流値ゼロを維持してきたトランジス
タ33にもベース電流を流すことによりコレクタ電流を
流し、その電流値を最高値にまで増加させる。これによ
り、上記点P1 ,P2 の電位EP1,EP2はそれぞれ最低
レベルにまで下降される。この最低レベルは、何方も少
なくとも基準電圧−Eref1より低いので、電圧コンパレ
ータ21の出力Eout2はハイレベルを維持し、電圧コン
パレータ22の出力Eout3はハイレベルからローレベル
に転じる。
【0040】この第2実施例においては、トランジスタ
33を設けたことにより、センサ電流Is が増加して点
1 の電位EP1が最低レベルにまで下降したあとでもト
ランジスタ33のコレクタ電流値を増加することによ
り、さらなるセンサ電流Is の増加に対応することがで
きる。したがって、上記第1実施例が対応できる限界以
上に低い抵抗値Rs に対応することが可能となる。すな
わち、第1実施例以上に低いRs においても上記平衡状
態を維持することができるとともに、Rs の上記下限を
十分に低く設定することができる。また、周囲温度の変
化によるRs の変動範囲が大きいために、通常範囲にお
いてトランジスタ31の電流値が最高値に達してしまう
場合には、その時点でトランジスタ33が電流を流し始
めるようにするとよい。これにより、感圧センサの抵抗
値の一層の低下に対応することができる。
【0041】また、この第2実施例においてトランジス
タ31,33の他に、トランジスタ33に電流が流れ始
める上記電位V3 よりも高いV3 でなければ電流値がゼ
ロ以上とならないように抵抗を接続した第3のトランジ
スタ、及び第3のトランジスタよりさらに高いV3 でな
ければ電流値がゼロ以上とならないように抵抗を接続し
た第4のトランジスタをトランジスタ31,33に対し
て並列に接続するようにしてもよい。これにより、さら
にIs を増加させることができ、より低い抵抗値Rs
対応することが可能になるので、十分に大きな通常範囲
を設定することができ、極めて実用的である。
【0042】なお、上記第2実施例では抵抗36,3
7,38,39を用いるようにしたが、要するに上記V
3 の上昇によって2つのトランジスタが順次に電流値を
ゼロ以上に増加して行くことができればよいので、抵抗
36〜39等の数及び構成はどのようなものであっても
よい。また、上記トランジスタ31,33として、各電
流値がゼロ以上となるエミッタ−ベース間電圧の値に十
分に大きな差がある別な型名のトランジスタを用いる場
合には、上記抵抗36〜39は不必要となる。なお、上
記第1,第2の実施例においてはトランジスタ14,3
1,33としてバイポーラトランジスタを用いたがFE
T等のユニポーラトランジスタを用いることもできる。
【0043】上記電圧コンパレータ21,22の出力端
には排他的論理和回路の入力端を接続して、2つの出力
out2,Eout3の何れかがハイレベルであって他方がロ
ーレベルであるときには、感圧センサ11が異常である
ことを警告ランプにて表示するとよい。また、必要なら
ばRs が上限以上となったものか下限以下となったもの
かも表示して異常の種類を明示するようにしてもよい。
なお、コンパレータで比較する対象は電圧だけでなく電
流を用いてもよい。さらに、第2実施例の電圧コンパレ
ータ21,22の各2つの入力端の接続先を入れ換える
ことにより通常範囲では両方の電圧コンパレータ21,
22の出力がローレベルであって、異常な場合にのみ何
方かの出力がハイレベルに転じるようにすることもでき
る。また、第2実施例では電圧コンパレータ21,22
に印加する基準電圧としてともに−Eref1を用いたの
で、第1実施例よりも基準電圧源の数を減らすことがで
きる。しかし、必ずしも2つの電圧コンパレータ21,
22の基準電圧が同一である必要はなく、また基準電圧
の値が−Eref1である必要もない。この基準電圧の値を
変更することによっても抵抗値Rs の上記上限,下限を
設定することができる。
【0044】さらに、図3に示す第1増幅器12の反転
入力端に接続された入力回路41を図4のような構成と
することもできる。図4の入力回路50でも、上記V3
が上昇することによってトランジスタ31,33の順番
で電流値がゼロ以上となって増加して行く点で上記第2
実施例と同様である。
【0045】
【発明の効果】以上に詳説したように、請求項1記載の
発明によれば、抵抗と定電流素子との間の電気信号をコ
ンパレータで比較するようにしたので、感圧センサの抵
抗値の異常を検出することが可能となる。
【0046】また、請求項2記載の発明では、第1増幅
器の反転入力端に互いに並列な第1,第2定電流素子を
接続するようにしたので、第1,第2抵抗の抵抗値及び
/又は第1,第2コンパレータに印加する基準電圧(又
は電流)レベルに基づいて感圧センサの抵抗値の上限,
下限を簡単に設定することができる。したがって、感圧
センサの抵抗値が上限以上になった場合だけでなく下限
以下になった場合でも確実に抵抗値異常を検出すること
ができる。さらに、上記制御信号の第1の範囲に応じて
電流値が変化する第1定電流素子と、上記制御信号の第
2の範囲に応じて電流値が変化する第2定電流素子とを
設けたことにより、第1定電流素子の最高電流値を越え
る値まで感圧センサを流れるセンサ電流が増加した場合
でも、第2定電流素子を用いて増加したセンサ電流を流
すことができる。したがって、感圧センサの抵抗値が一
層低下した場合に対応することができる。
【0047】これにより、感圧センサの抵抗値の上記下
限を十分低い値に設定することができるとともに、周囲
温度の変化等による抵抗値の大きな低下にも十分に対応
して上記平衡状態を維持することができる。したがっ
て、感圧センサの抵抗値の上記通常範囲を十分に広範囲
に設定することができるので、極めて実用的である。ま
た、感圧センサの異常にユーザが気付かないままパワー
ウィンドを駆動してパワーウィンドの駆動機構を破損し
たり、挟み込まれた異物が破壊したりすることを確実に
防止することができるとともに、圧力検出回路の動作の
信頼性を向上することができる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧力検出回路を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る圧力検出回路を示す
回路図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る圧力検出回路を示す
回路図である。
【図4】第2実施例中の入力回路41の変形例を示す回
路図である。
【符号の説明】
11 感圧センサ 12 第1増幅器 16 第2増幅器 21 第1(電圧)コンパレータ 22 第2(電圧)コンパレータ 30 第1抵抗 31 トランジスタ(第1定電流素子) 32 第2抵抗 33 トランジスタ(第2定電流素子) 40 圧力検出回路 45 圧力検出回路 46 (電圧)コンパレータ 47 (電圧)コンパレータ Rs (感圧センサの可変)抵抗値 Eref1 基準電圧 −Eref1 基準電圧 −Eref2 基準電圧 −Eref3 基準電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧力に応じて抵抗値が変化する感圧セン
    サによって負帰還をかけた第1増幅器と、 この第1増幅器の出力端に反転入力端を接続するととも
    に、非反転入力端には第1の基準電源を接続し、出力端
    から制御信号を発生する第2増幅器と、 上記第1増幅器の反転入力端に抵抗を介して接続され、
    制御端に供給される上記制御信号に応じて電流値が変化
    する定電流素子と、 第2増幅器が上記制御信号を変化させてから上記制御端
    に供給される制御信号が平衡値に到達するまでの時間を
    設定する時定数回路と、 上記抵抗と上記定電流素子との間の接続点に一方の入力
    端を接続し、他方の入力端に第2の基準電源を接続し、
    出力によって上記感圧センサの抵抗値の異常を報知する
    コンパレータとを備え、 上記第1増幅器の出力信号に基づいて圧力検出すること
    を特徴とする圧力検出回路。
  2. 【請求項2】加圧力に応じて抵抗値が変化する感圧セン
    サによって負帰還をかけた第1増幅器と、 この第1増幅器の出力端に反転入力端を接続するととも
    に、非反転入力端には第1の基準電源を接続し、出力端
    から制御信号を発生する第2増幅器と、 上記第1増幅器の反転入力端に第1抵抗を介して接続さ
    れ、制御端に供給される上記制御信号の第1の範囲に応
    じて電流値が変化する第1の定電流素子と、 上記第1増幅器の反転入力端に第2抵抗を介して接続さ
    れ、制御端に供給される上記制御信号の第2の範囲に応
    じて電流値が変化する第2の定電流素子と、 第2増幅器が上記制御信号を変化させてから上記第1,
    第2の定電流素子の各制御端に供給される制御信号が平
    衡値に到達するまでの時間を設定する時定数回路と、 上記第1抵抗と第1定電流素子との間の接続点に一方の
    入力端を接続し、他方の入力端に基準電源を接続し、出
    力によって上記感圧センサの抵抗値の第1の異常を報知
    する第1コンパレータと、 上記第2抵抗と第2定電流素子との間の接続点に一方の
    入力端を接続し、他方の入力端に基準電源を接続し、出
    力によって上記感圧センサの抵抗値の第2の異常を報知
    する第2コンパレータとを備え、 上記第1増幅器の出力信号に基づいて圧力検出すること
    を特徴とする圧力検出回路。
JP4252194A 1992-08-27 1992-08-27 圧力検出回路 Pending JPH0674839A (ja)

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JP4252194A JPH0674839A (ja) 1992-08-27 1992-08-27 圧力検出回路
US08/102,550 US5396118A (en) 1992-08-27 1993-08-05 Pressure detector circuit
DE69328329T DE69328329T2 (de) 1992-08-27 1993-08-16 Druckaufnehmerschaltung
EP93306440A EP0585024B1 (en) 1992-08-27 1993-08-16 Pressure detector circuit

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0940605A2 (en) 1998-03-05 1999-09-08 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Hydraulic control system for "V" belt transmission

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0940605A2 (en) 1998-03-05 1999-09-08 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Hydraulic control system for "V" belt transmission

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