JPH06113994A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥が適切で省エネタイプの食器洗い乾燥機
を得たい。 【構成】 制御用温度検出センサー５で検出される温度
が設定温度に達するまでの庫内温度の一定時間に対する
変化率を庫内温度測定センサーで測定し、この変化率が
大きい場合には内容物が少ないと判断し、変化率が小さ
い場合には内容物が多いと判断して乾燥終了時間（残り
時間）を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、食器洗い乾燥機に関
し、詳しくは内容物の量に応じて乾燥時間を演算するこ
とにより、乾燥過多に基づくエネルギーの無駄を省くと
共に乾燥不足に基づく生乾きの問題を解消した食器洗い
乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の食器洗い乾燥機は洗浄行程が終了
したのち、乾燥行程に入ったのちの乾燥時間は、内容物
の量や状態を判断することなしに、あらかじめ定められ
た単一の温度制御用サーミスタで所定温度以下に抑えて
所定時間の乾燥行程を実施している。図３はこの従来例
のフローを示すものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、従来例にお
いては、食器洗い乾燥機に入れられている内容物の量が
少ないときには通常のシーケンスの所定時間よりも短時
間で乾燥が終了することになるが、あらかじめ定められ
た設定時間内はヒータを使って乾燥を続けるので、この
分エネルギーの無駄になる。一方、内容物の量が多いと
きは所定時間内に乾燥が終了せず、乾燥しきっていない
状態つまり生乾きで終了することになる。

【０００４】本発明の目的は、内容物の量に応じて乾燥
行程の終了時間を自動制御することにより、エネルギー
の無駄と、生乾き等の問題の生じない食器洗い乾燥機を
提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る食器洗い乾
燥機の構成は次のとおりである。

【０００６】庫内の温度を測定するための庫内温度測定
用センサーと、乾燥機本体の温度を測定するための制御
用温度検出センサーと、前記制御用温度検出センサーで
検出される温度が設定温度に達するまでの間の庫内温度
の一定時間に対する変化率を庫内温度測定センサーで検
出し、この変化率が大きい場合には内容物の量が少ない
と判断してそれ以降乾燥終了までの時間を短く設定し、
変化率が小さい場合には内容量が多いと判断してそれ以
降乾燥終了までの時間を長く設定する制御回路と、を付
加して成る食器洗い乾燥機。

【０００７】

【作用】洗浄行程が終了すると、乾燥機は乾燥行程に移
行する。この乾燥行程に移行すると同時に、庫内温度は
庫内温度測定用センサーにより測定され、この値は常時
制御回路に入力されている。一方、制御用温度検出セン
サーは乾燥機本体の温度の上昇を検出しており、この温
度が設定温度に達した時点で、制御回路は、それまでに
入力された庫内温度測定用センサーからの情報を基に、
庫内の温度の一定時間に対する変化率を演算する。そし
て、この変化率が大きい場合には、内容物の量が少ない
ものと判断して、それ以降の乾燥時間を短く設定し、こ
の時間がくると乾燥行程を終了する。反対に、変化率が
少ない場合には、内容物の量が多いものと判断して、そ
れ以降の乾燥時間を長く設定する。なお、この温度の変
化率と終了までの時間（残り時間）の設定は、実験によ
りあらかじめ予測しておくことが可能である。

【０００８】

【実施例】図１に本発明の実施例を示す。符号の１は食
器洗い乾燥機本体、２は処理槽、３はヒータ、４は庫内
（処理槽２）温度測定用センサー、５は本体１の温度を
検出するための制御用温度検出センサー、６は制御回路
にして、この制御回路は次の制御を行う。

【０００９】洗浄行程が終了すると、乾燥機は乾燥行程
に移行すると同時に、庫内温度は庫内温度測定用センサ
ー４により測定され、この値は常時制御回路６に入力さ
れている。一方、制御用温度検出センサー５は乾燥機本
体１の温度の上昇を検出しており、この温度が設定温度
に達した時点で、制御回路６は、それまでに入力された
庫内温度測定用センサー４からの情報を基に、庫内の温
度の一定時間に対する変化率を演算する。そして、この
変化率が大きい場合には、内容物の量が少ないものと判
断して、それ以降の乾燥時間を短く設定し、この時間が
くると乾燥行程を終了する。反対に変化率が少ない場合
には、内容物の量が多いものと判断して、それ以降の乾
燥時間を長く設定する。図２に上記制御フローを示す。

【００１０】

【発明の効果】本発明は以上のように、庫内の内容物の
量に応じて乾燥終了時間を制御するため、乾燥過多に基
づくエネルギーの無駄がなく、省エネタイプの食器洗い
乾燥機を提供できる。又、乾燥不足による生乾きの問題
もなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る食器洗い乾燥機の説明図。

【図２】本発明食器洗い乾燥機の制御フローの説明図。

【図３】従来の食器洗い乾燥機の制御フローの説明図。

【符号の説明】

１ 食器洗い乾燥機本体 ２ 処理槽 ３ ヒータ ４ 庫内温度測定用センサー ５ 制御用温度検出センサー ６ 制御回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 庫内の温度を測定するための庫内温度測
   定用センサーと、 乾燥機本体の温度を測定するための制御用温度検出セン
   サーと、 前記制御用温度検出センサーで検出される温度が設定温
   度に達するまでの間の庫内温度の一定時間に対する変化
   率を庫内温度測定センサーで検出し、この変化率が大き
   い場合には内容物の量が少ないと判断してそれ以降乾燥
   終了までの時間を短く設定し、変化率が小さい場合には
   内容量が多いと判断してそれ以降乾燥終了までの時間を
   長く設定する制御回路と、 を付加して成る食器洗い乾燥機。