JPH0611261Y2 - 自動車のフロントブレーキ制御装置 - Google Patents

自動車のフロントブレーキ制御装置

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JPH0611261Y2
JPH0611261Y2 JP1987198404U JP19840487U JPH0611261Y2 JP H0611261 Y2 JPH0611261 Y2 JP H0611261Y2 JP 1987198404 U JP1987198404 U JP 1987198404U JP 19840487 U JP19840487 U JP 19840487U JP H0611261 Y2 JPH0611261 Y2 JP H0611261Y2
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JP
Japan
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valve
brake
quick release
outlet
air
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JP1987198404U
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Inventor
和夫 豊島
信之 和田
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日野自動車工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は自動車のフロントブレーキの制御装置に係り、
詳しくは、路面の状態(滑り易さ)などに応じてフロン
トブレーキ系統の制動力を人為的に弱くできるようにし
た自動車のフロントブレーキ制御装置に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 従来のこの種自動車のフロントブレーキ制御装置として
は第2図に示すように、デュアル形式のブレーキバルブ
1に設けられたフロントブレーキ系統のエアの出口1aに
手動で操作される開閉弁2の入口2a及びリミッティング
クイックリリースバルブ3の入口3aとを接続し、前記開
閉弁2の出口2bに前記リミッティングクイックリリース
バルブ3の制御口3bを接続するとともに、該リミッティ
ングクイックリリースバルブ3の出口3cを図示しないブ
ースタ又はブレーキチャンバに接続したものがある。1b
はリヤブレーキ系統の出口、3dはリミッティングクイッ
クリリースバルブ3の排気口、4aはフロントタンク、4b
はリヤタンクである(特開昭60-56661号公報を参照)。
このようなフロントブレーキの制御装置では、開閉弁2
のレバー2cを図示の位置に保持させた閉弁時にはリミッ
ティングクイックリリースバルブ3の入口3aのみにエア
を供給して減圧されたエアをブースタ又はブレーキチャ
ンバに出力するが、レバー2cを図中左側に倒して開閉弁
2を開弁すればリミッティングクイックリリースバルブ
3の制御口3bにもエアが供給されてブレーキバルブ1か
ら出力されたエアをそのままでブースタ又はブレーキチ
ャンバに供給するために、レバー2cを切換操作して開閉
弁2を開閉するのみでフロントブレーキの制動力を通常
の状態と制限した状態とに使い分けることができ、滑り
易い路面等において発生しがちであったフロントホイー
ルのロックを軽減して制動力及び操舵性を確保すること
ができる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで、上記のように減圧作用をするリミッティング
クイックリリースバルブ3にあっては、入口3aから供給
されたエアの圧力が小径端面に印加される異形ピストン
の摺動抵抗をゼロにすることは不可能である。従って、
このような異形ピストンの釣合作用によって減圧を行な
わせるリミッティングクイックリリースバルブ3を使用
している限りは制御口3bから異形ピストンの段付面にエ
アを印加する通常走行時においても入口3aに供給される
エアの圧力(ブレーキバルブ1から出力されたエアの圧
力)とリミッティングクイックリリースバルブ3の出口
3cから出力されるエアの圧力との間に実用上無視できな
い圧力差が生じてしまうために、通常走行時の制動時に
リミッティングクイックリリースバルブを経由しないリ
ヤブレーキ系統との間に圧力差が生じ、各系統間の制動
力の配分が設計値と異なってライニング摩耗のバランス
が崩れるという問題点があった。
本考案はこのような実情に鑑みてなされたものであり、
通常走行時の前後輪の制動力の配分を確保しつつ、滑り
易い路面におけるフロントホイールのロックを予防でき
るようにした制動力及び操舵性に優れたフロントブレー
キの制御装置を提供することを目的としている。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するために本考案では、デュアル形式の
ブレーキバルブと、異形ピストンを用いたリミッティン
グクイックリリースバルブと、手動で操作される切換バ
ルブを設けている。そして、前記ブレーキバルブに設け
たフロントブレーキ系統のエアの出口を前記切換バルブ
の一方の入口及びリミッティングクイックリリースバル
ブの入口にそれぞれ接続し、該リミッティングクイック
リリースバルブの出口を前記切換バルブの他方の入口に
接続すると共に、該切換バルブの出口をフロントブレー
キ系統のブースタ又はブレーキチャンバに接続したこと
を特徴としている。
〈作用〉 このような構成としているために、例えば滑り易い路面
の走行時には切換バルブを操作することにより、ブレー
キバルブから出力されたエアをリミッティングクイック
リリースバルブで減圧した後に切換バルブを経てフロン
トブレーキ系統のブースタ又はブレーキチャンバに送り
出すことができる。又、通常走行時には切換バルブを切
換操作することでリミッティングクイックリリースバル
ブを経由しないエアを出力できる。従って、通常走行時
にはブレーキバルブから出力されたエアと同一圧力のエ
アをフロントブレーキ系統のブースタ又はブレーキチャ
ンバに送り出すことができ、ほぼ設計値のとおりの前後
輪の制動力の配分を得ることができる。
〈実施例〉 以下に本考案の実施例を第1図に基づいて詳細に説明す
る。
運転者によって踏み込み操作されるブレーキペダル10a
を備えたブレーキバルブ10は、フロントブレーキ系統と
リヤブレーキ系統とを独立させたデュアル形式のブレー
キバルブで構成されており、そのフロントブレーキ系統
のエア出口10bに手動の切換バルブ11の一方の入口11aを
接続している。10cはリヤブレーキ系統のエア出口、12
a,12bはフロントタンク及びリヤタンクであり、これら
の各タンク12a,12bからそれぞれフロントブレーキ及び
リヤブレーキに制御用エア又は作動用エアが供給され
る。
前記切換バルブ11は、図中左右方向に手動で操作される
レバー11bを備えており、このレバー11bを図示の位置に
保持させているときは弁体11eが閉じて弁体11fが開くの
で前記一方の入口11aと出口11cとが遮断されて他方の入
口11iが出口11cに連通保持される。ところが、ピン11d
を中心としてレバー11bを図中左側に揺動操作すると、
スプリング11hに抗してプランジャ11gが押し下げられ
る。すると、今度は弁体11eが開くとともに弁体11fが閉
じるために入口11aが出口11cに切換接続されるとともに
他方の入口11iと出口11cとが遮断される。
又、前記ブレーキバルブ10のフロントブレーキ系統のエ
ア出口10bにはリミッティングクイックリリースバルブ1
3の入口13aを接続するとともに、このリミッティングク
イックリリースバルブ13の出口13bを前記切換バルブ11
の他方の入口11iに接続し、該切換バルブ11の出口11cを
フロントブレーキ系統のブースタ(図示省略)に設けら
れている制御信号の供給口に接続している。
尚、前記リミッティングクイックリリースバルブ13は、
バルブボディ13cに設けた段付状のシリンダ内に異形ピ
ストン13dを図中上下方向に昇降可能に嵌挿しており、
前記異形ピストン13dを上下に貫通する孔13eを設けてい
る。そして、孔13eの上端(バルブシート)に上方から
着座する球形のフィードバルブ13fと前記バルブボディ1
3cの底部に設けた排気口13gの上端(バルブシート)に
所定のクリアランスをもって上方から対向する球形の排
気バルブ13hとを前記孔13eを貫通するロッド13iを介し
て結合し、バルブボディ13cに固定したガイド13jと異形
ピストン13dの下面との間にスプリング13kを張設するこ
とにより、該スプリング13kでピストン13dを押し上げて
フィードバルブ13fを着座保持させるとともに、前記入
口13aから導入されたエアを前記異形ピストン13dの小径
端面(上面)に印加するようにしている。
斯る構成になる自動車のフロントブレーキ制御装置にお
いて、自動車が通常の路面での走行に供されているとき
は、切換バルブ11のレバー11bを図中左側に揺動操作し
てプランジャ11fを押し下げて弁体11eを開いて弁体11f
を閉じることにより、ブレーキバルブ10のエア出口10b
に直接接続をされている入口11aを出口11cに連通させて
リミッティングクイックリリースバルブ13の出口13b
に接続されている入口11iと出口11cとを遮断しておく。
すると、この状態ではブレーキを作動させるべくブレー
キペダルを10aを踏み込み操作すると、ブレーキバルブ1
0に設けられているフロントブレーキ系統のエア出口10b
から出力されたエアが切換バルブ11の入口11a,出口11c
を経て図示しないブースタに供給される。このために、
ブースタに供給されるエアの圧力は管路抵抗による損失
を無視すればブレーキバルブ10から出力されたエアの圧
力に等しくなり、所期の制動力を得ることができる。
一方、自動車が滑り易い路面での走行に供される場合
は、切換バルブ11のレバー11bを図示の位置に揺動復帰
させてリミッティングクイックリリースバルブ13の出口
13bに接続されている入口11iを出口11cに連通保持させ
てブレーキバルブ10のエア出口10bに接続されている入
口11aと出口11cとを遮断しておく。すると、この場合は
切換バルブ11に至るエアの通路にリミッティングクイッ
クリリースバルブ13が介在することになるので、該バル
ブ13で減圧されたエアがブースタに供給される。よっ
て、リミッティングクイックリリースバルブ13による減
圧分だけフロントブレーキ系統の制動力が弱くなり、滑
り易い路面などでのフロントホイールのロックが予防さ
れる。
因に、上記のようなリミッティングクイックリリースバ
ルブ13による減圧作用は、ブレーキバルブ10から出力さ
れたエアの圧力が印加される異形ピストン13dの上面
と、切換バルブ11を経てブースタに出力されるエアの圧
力が印加される異形ピストン13dの下面との受圧面積差
によって行なわれる。
そして、前記異形ピストン13dの上面にエアが供給され
ているときは該異形ピストン13dが下降して排気バルブ1
3hを着座させて排気口13gを閉鎖するが、ブレーキペダ
ル10aを解放することによって異形ピストン13dの上面へ
のエアの供給を停止すると、該異形ピストン13dが上下
面の圧力差によって図示の位置に上昇復帰して排気口13
gを開くために、該リミッティングクイックリリースバ
ルブ13からブースタまでのエアが急速に排出される。
尚、このような減圧作用(リミッティング作用)及びク
イックリリース作用は従来と同様であり、斯るリミッテ
ィングクイックリリースバルブ13及び切換バルブ11の具
体構造は実施例に限定されない。
又、実施例では切換バルブ11から出力されたエアをフロ
ントブレーキ系統のブースタに供給する場合について説
明しているが、切換バルブ11の出口11cから出力された
エアをリレーバルブあるいはブレーキチャンバに供給す
ることもできる。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、自動車が通常の路
面の走行に供されるときはブレーキバルブに設けたフロ
ントブレーキ系統のエア出口から出力されたエアをその
ままフロントブレーキ系統のブースタ又はブレーキチャ
ンバに送出してフロントブレーキの制動力を確保しつ
つ、自動車が滑り易い路面での走行に供されるときはリ
ミッティングクイックリリースバルブで減圧したエアを
フロントブレーキ系統のブースタ又はブレーキチャンバ
に送出してフロントブレーキの制動力を減少補正するよ
うにしている。従って、通常走行時におけるフロントブ
レーキ系統とリヤブレーキ系統の制動力配分をほぼ設計
値のとおりに維持させつつ、滑り易い路面でのフロント
ホイールのロックを予防できるので自動車の制動力及び
操舵性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すブレーキ回路の概略構
成図、第2図は従来例を示すブレーキ回路の概略構成図
である。 10……ブレーキバルブ、10a……ブレーキペダル 10b……エアの出口、11……切換バルブ 11a,11i……入口、11c……出口 13……リミッティングクイックリリースバルブ 13a……入口、13b……出口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】デュアル形式のブレーキバルブと、異形ピ
    ストンを用いたリミッティングクイックリリースバルブ
    と、手動で操作される切換バルブを備え、前記ブレーキ
    バルブに設けたフロントブレーキ系統のエアの出口を前
    記切換バルブの一方の入口及びリミッティングクイック
    リリースバルブの入口にそれぞれ接続し、該リミッティ
    ングクイックリリースバルブの出口を前記切換バルブの
    他方の入口に接続すると共に、該切換バルブの出口をフ
    ロントブレーキ系統のブースタ又はブレーキチャンバに
    接続したことを特徴とする自動車のフロントブレーキ制
    御装置。
JP1987198404U 1987-12-26 1987-12-26 自動車のフロントブレーキ制御装置 Expired - Lifetime JPH0611261Y2 (ja)

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JPH01101962U JPH01101962U (ja) 1989-07-10
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5476774A (en) * 1977-11-29 1979-06-19 Aisin Seiki Co Ltd Antiskid controller
JPS62125938A (ja) * 1985-11-25 1987-06-08 Hino Motors Ltd ブレ−キ圧力制御装置

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JPH01101962U (ja) 1989-07-10

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